JP6347090B2 - 車両ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドアラッチ装置に関する。
従来の車両ドアラッチ装置としては、合成樹脂製のハウジングと、その一側面を閉塞するカバーとの間に、回動可能として設けた、インサイドレバーやロッキングレバー等の操作レバーの端部を、ハウジングに設けた開口から露出させて、この操作レバーの端部に、操作力伝達部材であるボーデンケーブルのインナケーブルの端末部を連結するとともに、ボーデンケーブルのアウタチューブの端部を、カバーのケーブル連結領域部に固定した後、インナケーブルと操作レバーとの連結部及びアウタチューブの端部を、補助カバーにより覆ったものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2012−180702号公報 特開2006−144278号公報 特開2003−239601号公報 特開2001−279981号公報 特開平5−214864号公報
しかし、特許文献1及び2に記載されている車両ドアラッチ装置においては、いずれも、補助カバーが、カバーにおけるケーブル連結領域部に、ヒンジを介して開閉可能に連結されているので、操作レバーの端部に対するボーデンケーブルの端末部の連結作業、ケーブル連結領域部への補助カバーの装着作業、及びアウタチューブの端部の固定作業を、同時に行うことができない。すなわち、補助カバーを開いた状態で、操作レバーの端部にインナケーブルの端末部を連結するとともに、ケーブル連結領域部にボーデンケーブルのアウタチューブの端部を固定した後、補助カバーをヒンジ部を中心としてケーブル連結領域部側に回動させて、インナケーブルと操作レバーとの連結部やアウタチューブの端部を閉塞する必要があるため、ドアラッチ装置への操作力伝達部材や補助カバーの組付効率に課題がある。
また、近年、ドアラッチ装置の組立効率を向上させるために、自動組立てが行われているが、上記のような組付方法では、操作レバーの端部に、ボーデンケーブルの端末部を、位置決めした状態で自動的に連結するのは難しく、かつ補助カバーをケーブル連結領域部側に回動させて閉塞する作業が必要であるため、補助カバーのケーブル連結領域部への装着作業、及び操作レバーの端部へのインナケーブルの端末部の連結作業と、ハウジングへの操作レバー等の組付け作業とを、一定方向から自動的に行うことはできず、組付効率が低下する原因となっている。
本発明は、上記問題点に鑑み、操作レバーへの操作力伝達部材の連結作業と、ハウジングの連結領域部への補助カバーの装着作業とを、一定方向から同時に、かつ効率よく行いうるようにした車両ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
よって、本発明は、樹脂製ケース230のカバー面231のケース内面側側面に、ボーデンケーブル8のアウタチューブ8aの一端側に設けた係合溝8cと嵌合し前記アウタチューブ8aの長さ方向の移動を規制しうる止着部27a、および、前記ボーデンケーブル8のインナケーブル8bの一端側に設けたケーブルエンド12と係合し前記インナケーブル8bの長さ方向における他端側への移動は規制しうるが一端側への移動は規制しない係止段部28aを一体形成した車両ドアラッチ装置用補助カバーとしたものである。
また、本発明は、樹脂製ケース230のカバー面231のケース内面側側面に、ボーデンケーブル10のアウタチューブ10aの一端側に設けた係合溝10cと嵌合し前記アウタチューブ10aの長さ方向の移動を規制しうる止着部27b、および、前記ボーデンケーブル10のインナケーブル10bの一端側に設けたケーブルエンド13と係合し前記インナケーブル10bの長さ方向の移動を規制しうる係止孔29を一体形成した車両ドアラッチ装置用補助カバーとしたものである。
また、本発明は、樹脂製ケース230のカバー面231のケース内面側側面に、第1ボーデンケーブル8の第1アウタチューブ8aの一端側に設けた第1係合溝8cと嵌合し前記第1アウタチューブ8aの長さ方向の移動を規制しうる第1止着部27a、および、前記第1ボーデンケーブル8の第1インナケーブル8bの一端側に設けた第1ケーブルエンド12と係合し前記第1インナケーブル8bの長さ方向における他端側への移動は規制しうるが一端側への移動は規制しない係止段部28aを一体形成し、更に、前記カバー面231の前記ケース内面側側面には、第2ボーデンケーブル10の第2アウタチューブ10aの一端側に設けた第2係合溝10cと嵌合し前記第2アウタチューブ10aの長さ方向の移動を規制しうる第2止着部27b、および、前記第2ボーデンケーブル10の第2インナケーブル10bの一端側に設けた第2ケーブルエンド13と係合し前記第2インナケーブル10bの長さ方向の移動を規制しうる係止孔29を一体形成した車両ドアラッチ装置用補助カバーとしたものである。
本発明の車両ドアラッチ装置によると、ハウジングの連結領域部に固定していない状態の補助カバーに、操作力伝達部材を予め保持するとともに、操作力伝達部材の連結部を補助カバーに位置決め手段により位置決めすることにより、ハウジングの連結領域部への補助カバーの装着作業と、操作レバーの被連結部への操作力伝達部材の連結部の連結作業とを、一定方向から同時に、かつ効率よく行うことができ、組付性が向上する。
補助カバー装着前の本発明に係るドアラッチ装置を、車内側より見斜視図である。 同じく、補助カバー装着後のドアラッチ装置を車内側より見た要部の側面図である。 補助カバーと、それに取り付けられるボーデンケーブルとを車外側より見た斜視図である。 同じく、ボーデンケーブル取付後の補助カバーを車外側より見た斜視図である。 補助カバーを一部切り欠いたドアラッチ装置を車内側より見た要部の側面図である。 図2のVI−VI線拡大横断平面図である。 同じく、VII−VII線拡大横断平面図である。 図7の状態において、補助カバーの保持孔から位置決め用軸部を離脱させたときの横断平面図である。 図8の状態から、ボーデンケーブルの連結部と、インサイドレバーの下端部とを、通常の作動位置まで移動させたときの横断平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両ドアラッチ装置を、図1〜図9に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、図1における斜め左上方を車両の前側、斜め右下方を後側、斜め左下方を車内側、斜め右上方を車外側とする。
ドアラッチ装置1は、車両のドア(図示略)内の後端部に取り付けられ、ドアを閉状態に保持するための噛合ユニット2と、噛合ユニット2に取り付けられる操作ユニット3とを備えている。
噛合ユニット2は、ドア内にボルト(図示略)により固定される合成樹脂製のボディ4を備え、ボディ4内には、車体側のストライカ(図示略)と係合可能なラッチ5(図1参照)、及びラッチ5に係合可能なポール(図示略)を含む噛合機構が設けられ、ドアが閉じられると、ラッチ5がストライカに噛合するとともに、ポールがラッチ5に係合することにより、ドアが閉状態に保持される。なお、噛合ユニット2は、公知のものであり、また本発明には直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
操作ユニット3は、ボディ4に固定される合成樹脂製のハウジング6と、ハウジング6の車内側の開口面に固定される合成樹脂製のカバー7と、ハウジング6内に組み込まれカバー7で閉塞される操作機構とを備えている。操作機構は各種操作レバーやモータ等を備えている。なお、カバー7も、本発明に係るハウジング6の一部を構成している。
ハウジング6内に組み込まれる各種操作レバーには、ドアの車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブ(図示略)に、操作力伝達部材をなす第1ボーデンケーブル8を介して連結されるロッキングレバー9と、ドアの車内側に設けられるドア開扉操作用のインサイドハンドル(図示略)に、操作力伝達部材をなす第2ボーデンケーブル10を介して連結されるインサイドレバー11等がある。なお、ロックノブ及びインサイドハンドルは、本発明に係る操作装置に相当する。
第1ボーデンケーブル8及び第2ボーデンケーブル10は、それぞれ、可撓性のアウタチューブ8a、10a内に、可撓性のインナケーブル8b、10bを、長手方向へ摺動自在に挿通したもので、インナケーブル8b、10bの後方に伸びた各一端には、球形のケーブルエンド12及び平面視ほぼT形軸状のケーブルエンド13がそれぞれ固着されている(図3参照)。第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13は、インナケーブル10bと直交するように互いに反対方向に伸びた連結用軸部13aと仮係合用の係止軸部13bとを備えている。連結用軸部13aは車外方向に伸びていてインサイドレバー11の下端部の連結孔21に嵌合可能である。係止軸部13bは車内方向に伸びていて補助カバー23の仮係合用の係止孔29に挿脱可能(仮係合可能)に嵌合される。係止孔29にケーブルエンド13の係止軸部13bを仮係合させることで、補助カバー23に対してインナケーブル10b(ケーブルエンド13)は位置決めされた状態で仮保持される。
ロッキングレバー9及びインサイドレバー11は、車内外方向を向く枢軸14及び枢軸15により、それぞれハウジング6内に回動可能に支持されている。
図1及び図5に示すように、カバー7の車内側を向く側面の下部には、上下一対の突条16、16が、車内方向に突出するように設けられている。突条16、16は互いにほぼ平行に離間させてある。突条16、16は、前後の中間部が前上りに若干傾斜し、また、前方側は中間部に対して下方を向き、後部側は後下がりに傾斜している。カバー7の車内側側方で下側突条16の下方は、ケーブル連結領域部17が区画されている。ケーブル連結領域部17内で第1ボーデンケーブル8及び第2ボーデンケーブル10の後端部は各種操作レバーに連結される
ロッキングレバー9の下端部91は、カバー7に設けた開口18を介してカバー7の内部空間から外部空間のケーブル連結領域部17内に露出させ、下端部91に第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12車内側から連結可能にする。また、インサイドレバー11の下端部111は、カバー7に設けた円弧状の切欠き19から、ケーブル連結領域部17内に露出させ、第2ボーデンケーブル10の連結用軸部13aを車内側から連結可能にする
図1及び図6に示すように、ロッキングレバー9の下端部91には、第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12が車内側から嵌合可能な、車内方向に開口するほぼ半球状断面をなす凹部20が形成されている。また、インサイドレバー11の下端部111には、第2ボーデンケーブル10の車外方向を向く連結用軸部13aが車内側から嵌合可能な、車内外方向を向く連結孔21が形成されている。なお、凹部20及び連結孔21は、本発明に係る被連結部に相当する。
図5に示すように、ロッキングレバー9の下端部91は、ロックノブのロック操作に基づいて、ドアを開扉可能とするアンロック位置Aから、ドアを開扉不能とするロック位置Bまで移動する。また、インサイドレバー11の下端部111は、インサイドハンドルの開操作に基づいて、中立位置Cから、ドアの開きを可能にするドアオープン位置Dまで移動する。なお、第2ボーデンケーブル10をインサイドレバー11に連結する前の状態においては、インサイドレバー11の連結孔21は、中立位置Cよりも後方の組付位置Eで停止するように、スプリング30により反時計方向に付勢されている(図5参照)。
図1、図5及び図6に示すように、ケーブル連結領域部17内の中央部には、レバー覆い部22がカバー7における下側の突条16の中間部から前方に向かって突設されている。レバー覆い部22はアンロック位置Aにある凹部20を除いて、ロッキングレバー9の下端部91の車内側の側面を車内側より覆うもので、下端部91の移動軌跡に沿うように形成されている。レバー覆い部22の車外側の側面には、凹部20に嵌合されるケーブルエンド12の移動軌跡に沿う円弧状のガイド突条22aが突設され、凹部20がアンロック位置Aとロック位置Bとの間を移動する際、凹部20に嵌合される第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12の車内側の外周面がガイドされるようになっている。
ケーブル連結領域部17には、カバー7と別体をなす合成樹脂製の補助カバー23が車内側から取り付けられる。
図1〜図4に示すように、補助カバー23は、側面視で外形がケーブル連結領域部17の形状とほぼ同形をなすとともに、ケーブル連結領域部17と対向する車外側の面が開口するケース230状に形成されている。補助カバー23のケース230における垂直をなすカバー面231の上縁と前縁には、車外方向を向く上片232と前片233が、互いに連続するようにして突設され、この上片232と前片233は、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着する際、カバー7の突条16、16間に嵌合されるようになっている。また、カバー面231の下縁に形成された車外方向を向く下片234は、ケーブル連結領域部17の下面を覆うようにして嵌合されている。上片232と前片233を、カバー7の突条16、16間に嵌合すると、それらの嵌合部に生起されるラビリンス効果により、ドア内に入り込んだ雨水等がケーブル連結領域部17内に浸入するのが防止される。
カバー面231の後縁には、係合孔235を有する車外方向を向く弾性係合片236が突設され、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着する際に、係合孔235がカバー7の後下端部に突設された係合爪24に係合するようになっている。
カバー面231の車外側の側面における前下端部には、補助カバー23をケーブル連結領域部17に位置決めして装着するための車外方向を向くガイド軸部25が突設され、このガイド軸部25は、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着する際に、ケーブル連結領域部17の前下端部に突設された車内方向を向く筒部26内に嵌合されるようになっている。
カバー面231の車外側の側面における前部寄りには、C型クリップのように前後方向と車外方向側が開口された上下2個の止着部27a、27bを有するケーブル保持部27が突設され、上下の止着部27a、27bには、それぞれ、第1ボーデンケーブル8におけるアウタチューブ8aの先端部(後端部)の係合溝8cと、第2ボーデンケーブル10におけるアウタチューブ10aの先端部(後端部)の係合溝10cとが、軸方向(前後方向)に移動不能に嵌合されている。
ケーブル保持部27と近接する後方において、カバー面231の車外側の側面の上部寄りには、前後方向にやや長めのケーブルエンド保持部28が、上部の止着部27aと前後方向において対向するようにして突設されている。このケーブルエンド保持部28の前部の車外方向への突出長は、後部の突出長よりも大とすることにより、それらの境界部に、第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12の外周面が係止される係止段部28aが形成されている(図3、図6参照)。図6のように、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着した状態では、ケーブルエンド保持部28の後部側はカバー7のレバー覆い部22と相対峙する高さであり、また、係止段部28aはアンロック位置Aのロッキングレバー9の凹部20と対をなして、ケーブルエンド12を車内外方向から狭持する。このため、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着する前において、第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12を係止段部28aに係止させて、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着するればロッキングレバー9の下端部91に設けた凹部20に対し、ケーブルエンド12が前後方向に位置決めされて取り付けられる(図6参照)。
カバー面231の後端部には、第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13を仮保持するとともに、前後方向に位置決めするための車内外方向を向く位置決め用係止孔29が、ケーブル保持部27における下部の止着部27bの後方に位置するようにして形成されている。補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着する前において、位置決め用係止孔29に、第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13の係止軸部13bを車外側より嵌合することにより、インサイドレバー11の下端部111に設けた連結孔21に対し、第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13の連結用軸部13aが前後方向に位置決めされる(図7参照)。
次に、第1、第2ボーデンケーブル8、10及び補助カバー23の組付要領について説明する。
まず、図4に示すように、補助カバー23をケーブル連結領域部17に装着する前において、第1、第2ボーデンケーブル8、10のアウタチューブ8a、10aの先端部の係合溝8c、10cを、それぞれ、補助カバー23におけるケーブル保持部27の止着部27a、27bに嵌合し、前後方向に移動不能に固定する。
次いで、第1ボーデンケーブル8におけるインナケーブル8bのケーブルエンド12を、ケーブルエンド保持部28の係止段部28aに係止し、前後方向に位置決めするとともに、第2ボーデンケーブル10のインナケーブル10bのケーブルエンド13の係止軸部13bを、補助カバー23の位置決め用係止孔29に嵌合して仮保持し、ケーブルエンド13を上下及び前後方向に移動不能に位置決めする。
次いで、補助カバー23の弾性係合片236の係合孔235を、カバー7の後下端部の係合爪24に係合させるとともに、ガイド軸部25をケーブル連結領域部17の筒部26に嵌合させることにより、補助カバー23と、それにより保持された第1、第2ボーデンケーブル8、10とを、ケーブル連結領域部17に車内方向より同時に、かつ位置決めして組み付ける。補助カバー23をケーブル連結領域部17に組み付けると、上述したように、第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12と第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13は、共に補助カバー23により位置決めされているので、第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12は、アンロック位置Aにあるロッキングレバー9の凹部20に、第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13の連結用軸部13aは、組付位置Eにあるインサイドレバー11の連結孔21に、それぞれ車内方向より自動的に嵌合する(図6、図7参照)。
次いで、図8に示すように、補助カバー23の位置決め用係止孔29に嵌合されている係止軸部13bを、矢印のように車外方向に押動して、位置決め用係止孔29より離脱させるとともに、連結用軸部13aをインサイドレバー11の連結孔21に深く嵌合させる。
最後に、第2ボーデンケーブル10のインナケーブル10bの他端部を、インサイドハンドルに連結すると、図9に示すように、インサイドレバー11の下端部111、図5に示す中立位置Cまで引っ張られて移動する。これにより、係止軸部13bが補助カバー23の位置決め用保持孔29に嵌合するおそれがなくなるので、インサイドレバー11の下端部111は、インサイドハンドルの開操作に基づいて、図5における中立位置Cから、ドアの開きを可能にするドアオープン位置Dまで支障なく移動することができる。
一方、ロッキングレバー9の下端部91の凹部20に嵌合された第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12が、図5に示すアンロック位置Aにあるときには、図6に示すように、ケーブルエンド12の車内側の外周面は、補助カバー23のケーブルエンド保持部28の車外側の側面に近接または当接しているので、凹部20からケーブルエンド12が離脱することはない。また、ケーブルエンド12がアンロック位置Aからロック位置B方向へ移動する間においても、ケーブルエンド12における凹部20と反対側の外周面は、カバー7に設けたレバー覆い部22のガイド突条22aに沿って移動するので、凹部20より離脱するおそれはない。
以上説明したように、上記実施形態に係るドアラッチ装置1においては、補助カバー23をカバー7と別体に形成し、ケーブル連結領域部17に固定していない状態の補助カバー23に、第1ボーデンケーブル8と第2ボーデンケーブル10の端部を前後方向に移動不能に予め保持して固定するとともに、それらのケーブルエンド12、13を補助カバー23に位置決めして保持することにより、カバー7のケーブル連結領域部17への補助カバー23の装着作業と、ロッキングレバー9の凹部20及びインサイドレバー11の連結孔21への第1、第2ボーデンケーブル8、10のケーブルエンド12、13の連結作業とを、同方向、すなわち車内方向から同時に、かつ効率よく行うことができ、組付性が向上する。
また、ケーブル連結領域部17への補助カバー23の組付方向と、ハウジング6へのロッキングレバー9及びインサイドレバー11等の組付方向とが同方向となるので、それらを、ドアラッチ装置の自動組立ライン上において、効率よく組み付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
上記実施形態では、カバー7にレバー覆い部22を設け、このレバー覆い部22に円弧状のガイド突条22a設け、このガイド突条22aに沿って第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12の移動をガイドすることにより、凹部20からケーブルエンド12が離脱するのを防止するようにしているが、レバー覆い部22を省略して、上記のようなガイド突条22を、補助カバー23側に、ケーブルエンド保持部28と連続するように、かつケーブルエンド12の移動軌跡に沿うように設けてもよい。
また、上記実施形態では、第1ボーデンケーブル8のケーブルエンド12を球形としたが、第2ボーデンケーブル10のケーブルエンド13と同形のT形軸状としてもよい。この際には、ロッキングレバー9の被連結部を、凹部20に代えて連結孔とするとともに、カバー7に、T形軸状とした連結部の位置決め用軸部が嵌合可能な位置決め用保持孔を設け、第2ボーデンケーブル10と同じ連結要領で、T形軸状とした連結部をロッキングレバー9の連結孔に連結すればよい。また、ロッキングレバー9の通常の作動領域において、位置決め用係止軸部が位置決め用係止孔に嵌合することがないように、第1ボーデンケーブル8をロック方向に若干回動させてロックノブに連結すればよい。
カバー7に設けた位置決め用係止孔29は、ケーブルエンド13をインサイドレバー11に連結した後、軸状の閉塞部材を嵌合するなどして閉塞してもよい。
1…ドアラッチ装置、2…噛合ユニット、3…操作ユニット、4…ボディ、5…ラッチ、6…ハウジング、7…カバー、8…第1ボーデンケーブル、8a、10a…アウタチューブ、8b、10b…インナケーブル、8c、10c…係合溝、9…ロッキングレバー(操作レバー)、10…第2ボーデンケーブル、11…インサイドレバー(操作レバー)、12、13…ケーブルエンド、13a…連結用軸部、13b…係止軸部、14、15…枢軸、16…突条、17…ケーブル連結領域部、18…開口、19…切欠き、20…凹部、21…連結孔、22…レバー覆い部、22a…ガイド突条(ガイド部)、23…補助カバー、24…係合爪、25…ガイド軸部、26…筒部、27…ケーブル保持部、27a、27b…止着部、28…ケーブルエンド保持部、28a…係止段部、29…係止孔、30…スプリング、91、111…下端部、230…ケース、231…カバー面、232…上片、233…前片、234…下片、235…係合孔、236…弾性係合片、A…アンロック位置、B…ロック位置、C…中立位置、D…ドアオープン位置、E…組付位置。

Claims (13)

  1. 樹脂製ケース230のカバー面231のケース内面側側面に、ボーデンケーブル8のアウタチューブ8aの一端側に設けた係合溝8cと嵌合し前記アウタチューブ8aの長さ方向の移動を規制しうる止着部27a、および、前記ボーデンケーブル8のインナケーブル8bの一端側に設けたケーブルエンド12と係合し前記インナケーブル8bの長さ方向における他端側への移動は規制しうるが一端側への移動は規制しない係止段部28aを一体形成した車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  2. 請求項1において、前記カバー面231の前記ケース内面側側面には前記インナケーブル8bの長さ方向に延設したケーブルエンド保持部28を一体的に形成し、前記ケーブルエンド保持部28の一端側は前記ケーブルエンド12と近接する位置まで前記カバー面231から膨出させ、前記ケーブルエンド保持部28の他端側は前記インナケーブル8bと近接する位置まで前記ケーブルエンド保持部28の前記一端側より大きく前記カバー面231から膨出させ、前記ケーブルエンド保持部28の前記一端側と前記他端側との段差により前記係止段部28aを構成した車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  3. 請求項1又は2において、前記ケーブルエンド12は前記係止段部28aに曲面接触する構成とした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  4. 請求項1又は2において、前記ケーブルエンド12は球形とした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  5. 樹脂製ケース230のカバー面231のケース内面側側面に、ボーデンケーブル10のアウタチューブ10aの一端側に設けた係合溝10cと嵌合し前記アウタチューブ10aの長さ方向の移動を規制しうる止着部27b、および、前記ボーデンケーブル10のインナケーブル10bの一端側に設けたケーブルエンド13と係合し前記インナケーブル10bの長さ方向の移動を規制しうる係止孔29を一体形成した車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  6. 請求項5において、前記係止孔29は前記カバー面231を貫通する貫通孔でありケース外面側からの外力により前記ケーブルエンド13を前記係止孔29から離脱可能とした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  7. 請求項5又は6において、前記ケーブルエンド13は前記係止孔29に挿通される係止軸部13bと前記係止軸部13bとは反対方向に伸びた連結用軸部13aとを備えたT型ケーブルエンドとした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  8. 樹脂製ケース230のカバー面231のケース内面側側面に、第1ボーデンケーブル8の第1アウタチューブ8aの一端側に設けた第1係合溝8cと嵌合し前記第1アウタチューブ8aの長さ方向の移動を規制しうる第1止着部27a、および、前記第1ボーデンケーブル8の第1インナケーブル8bの一端側に設けた第1ケーブルエンド12と係合し前記第1インナケーブル8bの長さ方向における他端側への移動は規制しうるが一端側への移動は規制しない係止段部28aを一体形成し、
    更に、前記カバー面231の前記ケース内面側側面には、第2ボーデンケーブル10の第2アウタチューブ10aの一端側に設けた第2係合溝10cと嵌合し前記第2アウタチューブ10aの長さ方向の移動を規制しうる第2止着部27b、および、前記第2ボーデンケーブル10の第2インナケーブル10bの一端側に設けた第2ケーブルエンド13と係合し前記第2インナケーブル10bの長さ方向の移動を規制しうる係止孔29を一体形成した車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  9. 請求項8において、前記カバー面231の前記ケース内面側側面には前記第1インナケーブル8bの長さ方向に延設したケーブルエンド保持部28を一体的に形成し、前記ケーブルエンド保持部28の一端側は前記第1ケーブルエンド12と近接する位置まで前記カバー面231から膨出させ、前記ケーブルエンド保持部28の他端側は前記第1インナケーブル8bと近接する位置まで前記ケーブルエンド保持部28の前記一端側より大きく前記カバー面231から膨出させ、前記ケーブルエンド保持部28の前記一端側と前記他端側との段差により前記係止段部28aを構成した車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  10. 請求項8又は9において、前記第1ケーブルエンド12は前記係止段部28aに曲面接触する構成とした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  11. 請求項8又は9において、前記第1ケーブルエンド12は球形とした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  12. 請求項8〜11のいずれか一項において、前記係止孔29は前記カバー面231を貫通する貫通孔でありケース外面側からの外力により前記第2ケーブルエンド13を前記係止孔29から離脱可能とした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
  13. 請求項8〜12のいずれか一項において、前記第2ケーブルエンド13は前記係止孔29に挿通される係止軸部13bと前記係止軸部13bとは反対方向に伸びた連結用軸部13aとを備えたT型ケーブルエンドとした車両ドアラッチ装置用補助カバー。
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