JP7014488B2 - 連結具 - Google Patents

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Description

本発明は、回転レバーに連結される連結具に関する。
従来、車両用ドアラッチ装置は、車体側のストライカに噛合可能なラッチと、ラッチに係合することによりドアを閉鎖位置に保持可能なポールと、ドアの車外側に設けられるアウターハンドルの開操作により引っ張り移動するインナーケーブルを有するボーデンケーブルと、インナーケーブルの引っ張り移動により解除回転可能なアウターレバーを備え、アウターハンドルの開操作に応じてインナーケーブルを引っ張り移動させ、当該移動によりアウターレバーを解除回転させることにより、車体側のストライカとラッチとの噛合を解除してドアの開きを可能にする(例えば、特許文献1参照)。
また、インナーケーブルとアウターレバーとの連結部分には、アウターハンドルの開操作に応じてインナーケーブルが引っ張り移動した場合には、インナーケーブルの端部に固着された球状の端末部がアウターレバーの係止溝に係合することで、アウターハンドルの開操作をアウターレバーに伝達可能とし、一方、インナーハンドルの開操作に応じてアウターレバーが回転した場合には、係止溝が端末部から離れる方向へ移動することで、インナーハンドルの開操作がインナーケーブルを介してアウターハンドルに伝達されないようにした一方向伝達構造が採用されている。
特開2017-166286号公報
しかし、特許文献1に記載の車両用ドアラッチ装置においては、アウターハンドルの開操作に応じるインナーケーブルの引っ張り移動をアウターレバーに伝達し得るように、端末部がアウターレバーの係止溝にインナーケーブルの引っ張り方向へのみ係合可能に挿入されているため、インナーケーブルの引っ張り移動により端末部が係止溝に係合してアウターレバーを解除回転させる際、アウターレバーの解除回転に伴って、端末部が係合している係止溝がアウターレバーの回転軸を中心とした円弧移動するため、アウターレバーの解除回転に伴って、係止溝に対するインナーケーブルの引っ張り方向の角度が変化する。これが原因となって、端末部が固着されたインナーケーブルの付け根部分が係止溝に縁に擦れ、当該擦れが長期に亘って繰り返し発生すると、インナーケーブルが折損する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑み、回転レバーに連結されるボーデンケーブルにおけるインナーケーブルの切損を防止した連結具を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)回転レバーに前記回転レバーの回転軸線方向と平行な軸線回りに回転可能に連結される軸部と、操作要素に操作に応じて引っ張り移動可能なボーデンケーブルのインナーケーブルが前記回転軸線方向に直交する方向へ相対的に移動可能に挿通される挿通孔と、前記軸部に連設され、かつ前記挿通孔を挿通した前記インナーケーブルの端部に固着された球状の端末部を保持可能であって、前記インナーケーブルが引っ張り移動した際、前記端末部が引っ張り方向に係合することにより、前記インナーケーブルの引っ張り移動を前記回転レバーへ伝達可能とし、かつ他の操作要素の作動に連動して前記回転レバーが回転した際、前記端末部が前記回転軸線方向に直交する方向へ抜け出るように前記インナーケーブル相対移動することにより、前記回転レバーの自回転を前記インナーケーブルに伝達不能とする収容凹部を形成する筒状部とを有する。
(2)上記(1)において、前記収容凹部の内面に、前記端末部が前記インナーケーブルの相対移動方向に沿って接触可能な複数の突部を設ける。
(3)上記(1)または(2)において、前記連結具の前記挿通孔を、前記インナーケーブルの導出方向へ向かって開口が徐々に拡開するラッパ形状とする。
本発明によると、回転レバーに連結具を回転可能に連結するとともに、連結具にボーデンケーブルのインナーケーブルの端末部を一方向から係合可能に連結したことにより、回転レバーの回転に伴うインナーケーブルの引っ張り方向の変化に追従して連結具が回転するため、インナーケーブルの擦れを抑止してインナーケーブルの切損を防止できる。
本発明に係る車両用ドアラッチ装置が適用される左側のドアの側面図である。 図1におけるII-II線縦断面図である。 車両用ドアラッチ装置の後から見た正面図である。 車両用ドアラッチ装置の分解斜視図である。 噛合アッセンブリーの前から見た裏面図である。 図5におけるVI矢示図である。 連結具の斜視図である。 図6におけるIIIV-IIIV線拡大断面図である。 図6におけるIX-IX線拡大断面図である。 図5におけるX-X線拡大断面図である。 初期状態にあるときの要部の正面図である。 アウターハンドルが開操作されたときの要部の正面図である。 インナーハンドルが開操作されたときの要部の正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2に示すように、本実施形態に係る車両用ドアラッチ装置1が適用されるドアDは、前部が車体左側面に上下方向の軸廻りに開閉可能に支持されるサイドドアであって、車外側には、車外からドアDを開けるときに操作されるアウターハンドルOHが設けられ、同じく車内側には、車内からドアDを開けるときに操作されるインナーハンドルIHが設けられる。
本実施形態に係る車両用ドアラッチ装置1は、左側のドアD内に配置される左用であって、図3、4に示すように、車体側のストライカSに噛合することによってドアDを閉鎖状態に保持する噛合要素等を含む噛合アッセンブリー2と、当該噛合アッセンブリー2の裏面側に取り付けられ、施解錠要素等を含む操作アッセンブリー3とを備える。
なお、本実施形態の説明で使用する表面側及び裏面側は、車両用ドアラッチ装置1を単体で見た方位であって、車両用ドアラッチ装置1をドアDに取り付けた状態においては、表面側が後面側となり、裏面側が前面側となる。
噛合アッセンブリー2は、複数のボルト4によりドアD内に固定される合成樹脂製のボディ5及び当該ボディ5の表面(図4において右側を向く面)側の開口を閉塞し、ボディ5とともにドアD内に固定される金属製のカバープレート6を含むボディ本体(符号無し)と、ボディ5の裏面(図4において左側を向く面)に固定される金属製のバックプレート7を備える。ボディ本体内には、車体側のストライカSに噛合可能な噛合要素であるラッチ8及び当該ラッチ8に係合可能なポール9が設けられる。ボディ5の裏面側には、アウターハンドルOHに操作力伝達部材であるボーデンケーブル30のインナーケーブル302を介して連結される第1アウターレバー10及び当該第1アウターレバー10に常時連動可能に連結される第2アウターレバー11を含むアウターレバー100が設けられる。
操作アッセンブリー3は、外殻を形成し、噛合アッセンブリー2のボディ5の裏面に固定される合成樹脂製のケーシング20を有する。ケーシング20内には、ドアD内に配索されるボーデンケーブル31(図1参照)を介してインナーハンドルIHに連結されるインナーレバー21と、第2アウターレバー11に連結され、ポール9を解除方向へ作動可能な解除部であるリフトレバー22と、施解錠要素とが設けられる。
施解錠要素は、ドアDの外側面に設けられるロック・アンロック操作用のキーシリンダK及び車内側に設けられるロック・アンロック操作用のロックノブ(図示略)に連結されてロック状態及びアンロック状態に切換可能であって、アンロック状態にある場合には、リフトレバー22をアンロック位置に変位させることで、アウターハンドルOH及びインナーハンドルIHの開操作に応じてリフトレバー22を解除作動させて、当該解除作動によりポール9を解除方向へ回転させてドアDの開きを可能にし、ロック状態にある場合には、リフトレバー22をロック位置に変位させることで、アウターハンドルOH及びインナーハンドルIHの開操作に応じてリフトレバー22が解除作動しても、当該解除作動がポール9に伝達されないようにしてドアDの開きを不能にする構成であるが、施解錠要素は、本発明に直接関係しないので詳細説明は省略する。また、以下の説明においては、施解錠要素がアンロック状態にある場合とする。
ラッチ8は、ボディ5とカバープレート6との間の収容空間に回転軸線方向が前後方向を向くラッチ軸12により枢支されるとともに、ボディ5の裏面側に配置されるラッチスプリング13により開方向(図3において反時計方向)へ付勢され、ドアDが開いているときには、アンラッチ位置(図3に示すフルラッチ位置から反時計方向へ略90度回転した位置)に保持され、ドアDが全閉位置のときには、フルラッチ位置(図3に示す位置)に保持され、ドアDが半ドア位置のときには、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間のハーフラッチ位置に保持される。
ポール9は、ボディ5内にあって、カバープレート6とバックプレート7の間に回転軸線方向が前後方向を向く軸部92が回転可能に枢支されるとともに、ボディ5の裏面側に配置されるポールスプリング14により係合方向(図3において時計方向)へ付勢されて、爪部91がラッチ8に設けられたハーフラッチ係合部82に係合することによりラッチ8をハーフラッチ位置に保持し、爪部91がラッチ8に設けられたフルラッチ係合部81に係合することによりラッチ8をフルラッチ位置に保持する。
ポール9は、アウターハンドルOHまたはインナーハンドルIHの開操作に応じたリフトレバー22の解除作動により、図3に示す係合位置(爪部91がフルラッチ係合部81に係合した位置)からポールスプリング14の付勢力に抗して解除方向(図3において反時計方向)へ所定角度回転して爪部91がフルラッチ係合部81から外れることでドアDの開きを可能にする。
ドアDが閉じられると、ストライカSがボディ5のストライカ進入溝51及びカバープレート6のストライカ進入切欠部61に図1の右方から進入してラッチ8の噛合溝83に噛合する。これにより、ラッチ8は、ラッチスプリング13の付勢力に抗して、オープン位置からハーフラッチ位置を経てフルラッチ位置に回転し、ポール9の爪部91がラッチ8のフルラッチ係合部81に係合することで、ラッチ8のオープン方向(図3において反時計方向)への回転を阻止して、ドアDは全閉位置に保持される。
ボディ5の車外側を向く側部には、上下方向を向くケーブル保持部52が設けられる。ケーブル保持部52には、図2に示すように、上端部がアウターハンドルOHの近傍に固定されるボーデンケーブル30のアウターチューブ301の下端部が固定される。
図2に示すように、アウターチューブ301の上端から上方へ延出するインナーケーブル302の上端は、アウターハンドルOHのドア開操作に従動し、スプリング(図示略)の付勢力に抗して上方へ回転するアウターハンドルレバーOH1に連結される。アウターチューブ301の下端から下方へ延出するインナーケーブル302の下端には、球状の端末部302aが固着される。端末部302aは、後述のように連結具16により第1アウターレバー10に連結される。これにより、アウターハンドルOHの開操作は、インナーケーブル302、端末部302a及び連結具16を介して第1アウターレバー10に伝達される。
図5に示すように、第1アウターレバー10(本発明の「回転レバー」に相当)は、ボディ5の裏面とバックプレート7との間に回転軸線方向が前後方向を向く第1軸15により枢支されるとともに、車外側(図5において右側)を向く先端部には係合部101が設けられ、係合部101と回転中心(第1軸15の中心)との間には、連結具16が回転可能に連結される。
第1アウターレバー10の係合部101は、衝突事故等によりドアDの車内側への変形に伴って、ドアD内に設けたスティフナー(図示略)が車内側に変位して係合部101の移動軌跡内に進入した場合、スティフナーに対して下側から係合することで、第1アウターレバー10の解除回転を阻止するものである。
さらに、第1アウターレバー10に関して説明すると、図11に示す正面視において、第1アウターレバー10が初期位置にある場合、第1アウターレバー10の重心G1は、回転中心を基準にして車外側斜め下方に位置する部位に設定される。また、連結軸102は、回転中心を基準にして車内側斜め下方に位置する部位に設けられる。
上述のように第1アウターレバー10の重心G1の位置を設定すると、車両用ドアラッチ装置1に対して、車外側(図11において左側)から衝撃力が作用した場合には、その衝撃力により発生する慣性力は、第1アウターレバー10に対して第1軸15を中心に時計方向へ解除回転させる力として作用する。また、車内側(図11において右側)から衝撃力が作用した場合には、その衝撃力により発生する慣性力は、第1アウターレバー10に対して第1軸15を中心に解除回転と反対方向へ回転させる力として作用する。
第2アウターレバー11は、ボディ5の裏面とバックプレート7との間に、第1軸15の回転軸線方向と直交する方向へ離間した位置にあって、かつ第1軸15と平行な第2軸17により枢支されるとともに、第2軸17に巻装されるレバースプリング18の付勢力により初期位置(図11に示す位置)へ向けて付勢されて、常時は初期位置に保持される。なお、第2軸17は、第1軸15よりも車内側に位置し、かつ第1軸15よりも下位に設けられる。
第2アウターレバー11の車外側を向く端部には、二股状に第1アーム部111及び第2アーム部112が設けられ、第1アーム部111と第2アーム部112との間には、連結溝113が設けられる。連結溝113には、第1アウターレバー10の連結軸102が第1アウターレバー10と第2アウターレバー11とが互いに常時同期回転し得るように係合する。第2アウターレバー11の車内側を向く端部には、リフトレバー22が第2アウターレバー11の回転により上下方向へ移動し得るように連結される。
リフトレバー22は、第2アウターレバー11の解除回転、及びインナーハンドルIHの開操作によるインナーレバー21の回転に応じて、上方へ移動し、当該移動によりポール9の端部に当接して、ポール9を解除方向へ回転させる。
さらに、第2アウターレバー11に関して説明する。図11に示す正面視において、第2アウターレバー11が初期位置にある場合、第2アウターレバー11の重心G2は、第2アウターレバー11の回転中心を基準にして車外側斜め下方に位置する部位に設定される。また、連結溝113は、車外側斜め上方に位置する部位に設けられる。
上述のように第2アウターレバー11の重心G2の位置を設定すると、車両用ドアラッチ装置1に対して、車外側(図11において左側)から衝撃力が作用した場合には、その衝撃力により発生する慣性力は、第2アウターレバー11に対して時計方向、すなわち解除方向と反対方向へ回転させる力として作用する。また、車内側(図11において右側)から衝撃力が作用した場合には、その衝撃力により発生する慣性力は、第2アウターレバー11に対して反時計方向、すなわち解除方向へ回転させる力として作用する。
したがって、衝突事故等により、ドアDに車外側から衝撃力を受けた場合には、第1アウターレバー10には、解除方向へ回転させる力が作用し、第2アウターレバー11には、解除方向と反対方向へ回転させる力が作用する。
この場合、ドアDの車内側への変形に伴って、スティフナーが第1アウターレバー10の係合部101の移動軌跡内に進入すれば、係合部101はスティフナーに係合可能となって、第1アウターレバー10の解除回転は阻止される。これにより、ドアDの解放は阻止される。
また、スティフナーが第1アウターレバー10の係合部101の移動軌跡内に進入しない場合であっても、第1アウターレバー10に作用する解除回転は、連結軸102が解除方向と反対方向への力が作用している第2アウターレバー11の第1アーム部111に当接して受け止められることから、第2アウターレバー11に作用する解除方向と反対方向への力により打ち消される。これにより、第1、2アウターレバー10、11が解除回転して、リフトレバー22が解除作動するような事態を阻止できる。
また、衝突事故等によりドアDに車内側から衝撃力を受けた場合には、第1アウターレバー10には、解除方向と反対方向の力が作用する。また、第2アウターレバー11には、解除方向への力が作用する。したがって、第2アウターレバー11に作用する解除回転は、第2アーム部112が解除方向と反対方向への力が作用している第1アウターレバー10の連結軸102に当接して受け止められることから、第2アウターレバー11の解除回転は、第1アウターレバー10に作用する解除方向と反対方向の力により打ち消される。これにより、第2アウターレバー11が単独で解除回転して、リフトレバー22を解除作動させるような事態を阻止できる。
次に、連結具16について説明する。図7~10に示すように、連結具16は、第1アウターレバー10に設けた円形の嵌合孔103に第1軸15の回転軸線方向と平行な軸線回りに回転可能に嵌合される軸部161と、ボーデンケーブル30のインナーケーブル302の下端部が相対的に上下方向へ移動可能に挿通する挿通孔162と、下方が開口し、挿通孔162を挿通したインナーケーブル302の下端部に固着された球状の端末部302aが上方に対して係合可能で、かつ下方へ相対的に移動可能に収容保持する収容凹部163を形成する筒状部164を有する。
なお、端末部302aは、インナーケーブル302を挿通孔162に挿通させた後にインナーケーブル302の下端に固着される。好ましくは、軸部161には、その内外方向へ弾性変形可能な弾性爪部166が設けられる。弾性爪部166は、第1アウターレバー10の嵌合孔103の周囲に係合することで、軸部161の嵌合孔103からの抜け止めを行う。
収容凹部163の内面には、端末部302aを収容保持した状態において、端末部302aが接触可能な突部165が内周方向に沿って複数設けられる。このようにすると、インナーケーブル302を伝わって垂れてきた水が収容凹部163に浸入し、当該水が収容凹部163内で凍結したとしても、端末部302aが収容凹部163内に張り付いてしまう事態を最小限に抑止できる。この結果、第1アウターレバー10が自回転した際、端末部302aが第1アウターレバー10と一緒に移動して、インナーケーブル302が上方へ変位させるような現象を防止できる。
好ましくは、図9に示すように、連結具16の挿通孔162を、インナーケーブル302の導出方向(上方)へ向かって開口が徐々に拡開するラッパ形状とする。このようにすると、第1アウターレバー10の回転に伴って、連結具16に作用するインナーケーブル302の引っ張り方向の角度が変化しても、インナーケーブル302の端末部302aが固着された付根部分の折曲げを緩やかにして、根本部分の切損を防止できる。
次に、図11~13に基づいて、本実施形態に係る車両用ドアラッチ装置1の作用について説明する。
ドアDが閉状態にある場合には、図11に示すように、ラッチ8は、フルラッチ位置にあり、ポール9は、係合位置にあって、ポールスプリング14の付勢力により爪部91がラッチ8のフルラッチ係合部81に係合している。
(アウターハンドルOHによる開操作)
ドアDの閉状態においてアウターハンドルOHが開操作された場合には、アウターハンドルレバーOH1の回転に応じて、インナーケーブル302の上端部が引っ張り上げられると、インナーケーブル302の上方への引っ張り移動により、端末部302aが連結具16における収容凹部163の上部に係合する。
これにより、アウターハンドルOHの開操作は、アウターハンドルレバーOH1、インナーケーブル302、端末部302a及び連結具16を介して第1アウターレバー10に伝達される。第1アウターレバー10は、第1軸15を中心に図11に示す初期位置から時計方向へ解除回転し、図12に示す解除位置まで回転する。
この場合、第1アウターレバー10が初期位置から解除回転することに伴って、連結具16に作用するインナーケーブル302の引っ張り方向の角度が変化する。具体的には、第1アウターレバー10の解除回転に伴って、図12に示すように、連結具16がボディ5に固定されたアウターチューブ301の導出部分に接近すると、連結具16は、第1アウターレバー10の回転に追従して軸部161を中心に第1アウターレバー10に対して反時計方向(図12に示す矢印方向)へ相対回転する。これによって、端末部302aを固着したインナーケーブル302の根本部分が、折れ曲がったり、従来技術のようにアウターレバー10に擦れることがないので、インナーケーブル302の切損を抑止可能である。さらには、連結具16における挿通孔162がラッパ形状としているため、インナーケーブル302の根本部分の折れ曲がりを緩やかにして、インナーケーブル302の切損をより確実に抑止可能である。
一方、第1アウターレバー10の解除回転は、連結軸102が第1アーム部111に当接することで、第2アウターレバー11に伝達される。これにより、第2アウターレバー11は、レバースプリング18の付勢力に抗して、第2軸17を中心に図11に示す初期位置から第1アウターレバー10と反対方向の反時計方向へ解除回転し、図12に示す解除位置まで回転する。
第2アウターレバー11が解除回転すると、第2アウターレバー11の端部に連結されたリフトレバー22は、図12に示すように、上方へ解除作動して、当該解除作動をポール9に伝達する。これにより、ポール9は、図11に示す係合位置から解除方向(反時計方向)へ回転して、図12に示すように、爪部91がラッチ8のフルラッチ係合部81から離脱して、ラッチ8のオープン方向への回転を許可してドアDの開きを可能にする。
ドアDを開いてアウターハンドルOHから手を離すと、アウターハンドルOH及びアウターハンドルレバーOH1は、スプリング(図示略)の付勢力により開操作前の初期位置に復帰する。
これにより、インナーケーブル302及び端末部302aは、図12に示す位置から下方へ移動して初期位置に復帰し、第1アウターレバー10及び第2アウターレバー11は、レバースプリング18の付勢力により、図12に示す解除回転した位置から図11に示す初期位置に復帰回転する。連結具16は、第1アウターレバー10の復帰回転によるインナーケーブル302の導出方向の変化に伴って軸部161を中心に第1アウターレバー10に対して時計方向へ相対回転する。これにより、第1アウターレバー10が解除回転した場合と同様に、インナーケーブル302の根本部分が、折れ曲がったり、アウターレバー10に擦れることがないので、インナーケーブル302の切損を抑止可能である。
(インナーハンドルIHによる開操作)
ドアDの閉状態においてインナーハンドルIHが開操作された場合には、インナーハンドルIHの開操作は、ボーデンケーブル31を介してインナーレバー21に伝達されて、インナーレバー21は解除回転する。インナーレバー21の解除回転は、リフトレバー22に伝達され、リフトレバー22は、図11に示す初期位置から上方へ解除作動して、図13に示すように当該解除作動をポール9に伝達する。これにより、ポール9は、図11に示す係合位置から解除方向へ回転して、図13に示すように、爪部91がラッチ8のフルラッチ係合部81から離脱して、ラッチ8のオープン方向への回転を許可してドアDの開きを可能にする。
また、ポール9の解除作動と並行して、リフトレバー22の解除作動は、第2アウターレバー11にも伝達される。第2アウターレバー11は、図11に示す初期位置から第2軸17を中心に反時計方向へ解除回転する。第2アウターレバー11の解除回転は、第2アーム部112が連結軸102に当接することにより第1アウターレバー10に伝達される。これにより、第1アウターレバー10は、第1軸15を中心に図11に示す初期位置から解除回転し図13に示す位置まで回転する。
第1アウターレバー10が解除回転すると、連結具16は、端末部302aに対して非係合であることから、端末部302aを初期位置に残したまま上方へ円弧移動する。これにより、図13に示すように、第1アウターレバー10が初期位置から解除回転しても、インナーケーブル302の端末部302aは、初期位置に止まったままで、第1アウターレバー10の自回転、すなわちインナーハンドルIHの開操作はアウターハンドルOHに伝達されない。
ドアDを開いてインナーハンドルIHから手を離すと、第2アウターレバー11は、レバースプリング18の付勢力により、図13に示す回転した位置から図11に示す初期位置へ向けて回転し、当該回転を第1アウターレバー10に伝達して、第1アウターレバー10も初期位置に向けて回転する。これにより、連結具16は、インナーケーブル302に摺接しつつ下方へ移動し、初期位置まで移動すると、端末部302aは、収容凹部163内に収容保持されて収容凹部163の上部に対して近接または当接する。これにより、アウターハンドルOHの開操作を第1アウターレバー10に伝達可能な待期状態とすることができる。
なお、本実施形態においては、連結具を車両用ドアラッチ装置1に用いた例を説明したが、本実施形態に係る連結具は、車両用ドアラッチ装置1以外にも採用可能である。
つまり、前記実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態の「アウターハンドルOH」、「インナーハンドルIH」及び「第1アウターレバー10」が、課題を解決するための手段の欄に記載の「操作要素」、「他の操作要素」及び「回転レバー」にそれぞれ相当して、連結具16を第1アウターレバー10以外の「回転レバー」にも採用可能としている。
1 車両用ドアラッチ装置 2 噛合アッセンブリー
3 操作アッセンブリー 4 ボルト
5 ボディ 51 ストライカ進入溝
6 カバープレート 61 ストライカ進入切欠部
7 バックプレート 8 ラッチ
81 フルラッチ係合部 82 ハーフラッチ係合部
83 噛合溝 9 ポール
91 爪部 92 軸部
10 第1アウターレバー 100 アウターレバー
101 係合部 102 連結軸
103 嵌合孔 11 第2アウターレバー
111 第1アーム部 112 第2アーム部
113 連結溝 12 ラッチ軸
13 ラッチスプリング 14 ポールスプリング
15 第1軸 16 連結具
161 軸部 162 挿通孔
163 収容凹部 164 筒状部
165 突部 166 弾性爪部
17 第2軸 18 レバースプリング
20 ケーシング 21 インナーレバー
22 リフトレバー 30 ボーデンケーブル
31 ボーデンケーブル 301 アウターチューブ
302 インナーケーブル 302a 端末部
D ドア OH アウターハンドル
IH インナーハンドル S ストライカ

Claims (3)

  1. 回転レバーに前記回転レバーの回転軸線方向と平行な軸線回りに回転可能に連結される軸部と、
    操作要素に操作に応じて引っ張り移動可能なボーデンケーブルのインナーケーブルが前記回転軸線方向に直交する方向へ相対的に移動可能に挿通される挿通孔と、
    前記軸部に連設され、かつ前記挿通孔を挿通した前記インナーケーブルの端部に固着された球状の端末部を保持可能であって、前記インナーケーブルが引っ張り移動した際、前記端末部が引っ張り方向に係合することにより、前記インナーケーブルの引っ張り移動を前記回転レバーへ伝達可能とし、かつ他の操作要素の作動に連動して前記回転レバーが回転した際、前記端末部が前記回転軸線方向に直交する方向へ抜け出るように前記インナーケーブル相対移動することにより、前記回転レバーの自回転を前記インナーケーブルに伝達不能とする収容凹部を形成する筒状部とを有することを特徴とする連結具。
  2. 請求項において、
    前記収容凹部の内面に、前記端末部が前記インナーケーブルの相対移動方向に沿って接触可能な複数の突部を設けたことを特徴とする連結具。
  3. 請求項またはにおいて、
    記挿通孔を、前記インナーケーブルの導出方向へ向かって開口が徐々に拡開するラッパ形状としたことを特徴とする連結具。
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