JP6462511B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
特許文献1には、車体と、車体の側面に形成したドア開口を開閉するドアと、を備える車両が開示されている。車体にはストライカが突設されており、一方ドアにはロック装置が設けられている。
このロック装置は、ドアを閉めたときにストライカとの係合によって車両ドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、ラッチ機構をストライカとの係合が解除可能なアンロック状態又はストライカとの係合が解除不能なロック状態に設定するロック機構と、を備えている。
さらにロック装置は、ラッチ機構及びロック機構を収納するハウジングを備えている。
ロック機構は、ドアに設けられたアウトサイドハンドル、インサイドハンドル、及びロックノブに対してそれぞれ接続されている。
より具体的には、インサイドハンドルは、一部がハウジング内に位置する第一操作ワイヤを介してロック機構に接続されている。この第一操作ワイヤの大部分は、ハウジングによって支持された筒状の第一ケーシング内にスライド自在に挿入されている。第一操作ワイヤの両端部は第一ケーシングの両端部から外側に突出している。そして、第一操作ワイヤの一方の端部がインサイドハンドルに接続され、他方の端部がロック機構に接続されている。
また、アウトサイドハンドルはロッドを介してロック機構に接続されている。
さらにロックノブは、一部がハウジング内に位置する第二操作ワイヤを介してロック機構に接続されている。この第二操作ワイヤの大部分は、ハウジングによって支持された筒状の第二ケーシング内にスライド自在に挿入されている。第二操作ワイヤの両端部は第二ケーシングの両端部から外側に突出している。そして、第二操作ワイヤの一方の端部がロックノブに接続され、他方の端部がロック機構に接続されている。
ドアが車体のドア開口を閉じかつラッチ機構が車両ドアを閉止状態に保持している場合に、ロックノブをアンロック位置に位置させた上でインサイドハンドル又はアウトサイドハンドルを回転操作すると、ロック機構の働きによってラッチ機構がアンラッチ状態へ移行しストライカを開放する。従って、ドアは開放可能な状態になる。
その一方で、ドアが車体のドア開口を閉じかつラッチ機構が車両ドアを閉止状態に保持する場合に、ロックノブをロック位置に位置させたときは、インサイドハンドル又はアウトサイドハンドルを回転操作してもラッチ機構はラッチ状態を保持する。従って、この場合はドアを開放することができない。
ところで車両のドアは一般的に、ドア下半部の外面を構成するアウタパネルと、アウタパネルの内側に位置するインナパネルと、ドア上半部を構成するドアサッシュと、を備えている。ロック装置は、このアウタパネルとインナパネルの間に配設される。
さらにアウタパネルとインナパネルの間には、上下方向にスライド自在なスライドウィンドが配設されている。このスライドウィンドは、アウタパネル及びインナパネルの上縁部とドアサッシュとの間に形成された窓孔を塞ぐ閉位置と、閉位置から下降しかつ窓孔を開放する開位置と、の間をアウタパネル及びインナパネルに対してスライド可能である。
アウタパネル及びインナパネルの上縁部とスライドウィンドの間にはドア厚み方向の隙間が形成される。そのため、この隙間から雨水等の水がアウタパネルとインナパネルの間の空間に流れ込み、さらにロック装置のハウジング側へ流れるおそれがある。
上述したように第一操作ワイヤ及び第二操作ワイヤの端部は第一ケーシングと第二ケーシングの外側において露出しているため、ハウジング側へ流れた水が第一操作ワイヤや第二操作ワイヤの露出した端部である露出部に付着するおそれがある。
さらにインサイドハンドルやロックノブを操作すると、第一操作ワイヤと第二操作ワイヤが第一ケーシングと第二ケーシングに対してそれぞれスライドし、それらの露出部の一部が第一ケーシングと第二ケーシングの内部に引き込まれる。
そのため、例えば第一操作ワイヤの露出部の第一ケーシング側の端部に水が付着した状態で気温が氷点下となった場合は、この水がこの状態で凍結することがある。この状態で凍結が発生すると、この水が第一ケーシングの内径より大きい氷になる可能性がある。仮に露出部の第一ケーシング側の端部にこのような氷が形成されると、この氷はインサイドハンドルを操作したときに第一ケーシングの開口端面に接触して、第一操作ワイヤの露出部の第一ケーシングの内部への移動に対する抵抗として機能してしまう。即ち、この氷によってインサイドハンドルによるドアのアンロック操作の操作性が低下するおそれがある。
このような問題は、第二操作ワイヤの露出部の第二ケーシング側端部に水が付着した場合も同様に生じる可能性がある。
そのため特許文献1のハウジングの外面には、第一操作ワイヤ及び第二操作ワイヤの露出部より上方に位置しかつ水平方向に対して傾斜する線形形状の水誘導リブ(特許文献1の図13中のリブ104、139)が突設されている。
仮に特許文献1のハウジングの外面に水が付着すると、水は当該外面を下方に向かって流れやがて水誘導リブの上面に流れる。すると水は水誘導リブの上面の傾斜に沿って水誘導リブの下端部側へ流れ、さらに水誘導リブの下端部から排出された後にハウジングの外面上を下方へ流れる。
ハウジングは、第一操作ワイヤ及び第二操作ワイヤの露出部に対してドア厚み方向に位置ずれしている。
そのため、ハウジングの下端部から下方に流れ落ちた水が、第一操作ワイヤの露出部や第二操作ワイヤの露出部に対して直接付着する可能性は低い。
特開2015−34424号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1のロック装置を車内側から水平方向(即ち、車両ドアの厚み方向)に見たときに、第一操作ワイヤ及び第二操作ワイヤの露出部の真上に水誘導リブの下端部が位置するように、このロック装置が構成される場合が考えられる。
この場合は、水誘導リブの下端部から排出された後にハウジングの外面を下方へ流れかつハウジングの下端部から下方に流れ落ちた水が、第一操作ワイヤ及び第二操作ワイヤの露出部に付着するおそれがある。
本発明は、ハウジングの表面に水が付着した場合であっても、ロック機構を操作する操作ワイヤのケーシングから外側に露出する部分のケーシング側の端部に水が付着するのを抑制可能な車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車体に取付けられたストライカとの係合によって車両ドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、前記ラッチ機構を前記ストライカとの係合が解除可能なアンロック状態又は前記ストライカとの係合が解除不能なロック状態に設定するロック機構と、前記ラッチ機構及び前記ロック機構を収納するハウジングと、少なくとも一部が該ハウジング内に収納されかつ該ハウジングに支持されたケーシングと、該ケーシング内にスライド自在に挿入されかつ前記ケーシングから外側に突出した一端部が前記ロック機構に接続された、前記ロック機構を操作するための操作ワイヤと、を備え、該操作ワイヤの前記一端部が、前記操作ワイヤが前記ケーシングに対して第一の所定位置に位置するときに前記ケーシングの端部から外側に突出する露出部を有し、前記ハウジングが、前記露出部より上方に位置する態様で前記ハウジングの外面に突設された水誘導リブを有し、前記水誘導リブが、該水誘導リブの延長方向の一方の端部から他方の端部側へ向かうにつれて徐々に下方に位置する形状であり、前記ドアロック装置を前記車両ドアの厚み方向に見たときに、前記露出部の前記ケーシング側の端部が、前記水誘導リブの下方において前記水誘導リブの前記一方の端部と前記他方の端部との間に位置し、前記ハウジングが、前記露出部の少なくとも一部に対して水平方向に対向する対向板部と、該対向板部の外面に突設され、かつ前記水誘導リブの前記露出部側の端部と隙間を形成しながら対向する線形形状の補強リブと、を備え、前記補強リブが、自身の延長方向の一方の端部から他方の端部側へ向かうにつれて徐々に下方に位置する形状であってもよい。
なお、本発明のドアは水平方向には回転するものである。即ち、本発明は水平方向に回転するサイドドアやバックドア等に適用可能である。さらにこの「水平方向」の「水平」には「略水平」も含まれる。
本発明の水誘導リブは自身の延長方向の一方の端部から他方の端部側へ向かうにつれて徐々に下方に位置する形状である。さらに、ドアロック装置を車両ドアの厚み方向に見たときに、露出部のケーシング側の端部が、水誘導リブの下方において水誘導リブの一方の端部と他方の端部との間に位置する。
そのため、水誘導リブの下端部から流れ落ちた水が操作ワイヤの露出部のケーシング側の端部に付着するおそれは低い。
従って、操作ワイヤの露出部のケーシング側端部に水が付着しかつこの水がケーシングの開口端面に接触する氷となることにより、この氷が操作ワイヤの露出部のケーシングの内部への移動に対する抵抗として機能するおそれを小さくすることが可能である。
また、水が操作ワイヤの露出部のケーシング側端部に付着した後に、操作ワイヤをケーシング側に移動させると、この移動に伴って水がケーシング内に入り込みおそれがある。するとケーシング内に入った水が、ケーシングの内面及び操作ワイヤに付着した氷となって、操作ワイヤがケーシングに対してスライドする際の抵抗となるおそれがある。しかし、本発明ではこのようなおそれも小さくすることが可能である。
露出部はケーシングによって覆われていないので、操作ワイヤのケーシング内に位置する部位と比べて変形し易い。そのため操作ワイヤがケーシングに対して移動するときに、露出部が水平方向(即ち、操作ワイヤの軸線方向とは異なる方向)に変形するおそれがある。仮にこの変形量が大きくなるとロック機構の操作を円滑に行えなくおそれがある。
しかし、ハウジングが露出部の少なくとも一部に対して水平方向に対向する対向板部を有しかつ対向板部を補強リブによって補強するので、対向板部によって露出部の水平方向への大きな移動を阻止できる。従って、ロック機構の円滑な操作を実現し易くなる。
しかも、対向板部に形成した補強リブが水誘導リブの露出部側の端部と隙間を形成しながら対向している。そのため、水誘導リブの露出部側の端部から流れ出た水を、補強リブによって操作ワイヤの露出部に付着しないように下方へ流すことが可能になる。
さらに、この補強リブは対向板部の補強と水誘導リブから排出された水の案内という二つの機能を有している。そのため、それぞれの機能のみを有する二種類のリブをそれぞれ別個にハウジングに設ける場合と比べて、ハウジングの構造を簡単にし、ハウジングの製造コストを低くすることが可能である。
前記露出部が、前記操作ワイヤが前記ケーシングに対して前記第一の所定位置とは異なる第二の所定位置までスライドしたときに前記ケーシング内に引き込まれる内部進入部を有し、前記操作ワイヤが前記第一の所定位置に位置する場合に前記ドアロック装置を前記車両ドアの厚み方向に見たときに、前記内部進入部の前記ケーシングと反対側の端部が、前記水誘導リブの前記他方の端部より前記一方の端部側に位置してもよい。
このように構成すると、水誘導リブの下端部から流れ落ちた水が、露出部の内部進入部に付着するおそれが殆どなくなる。
仮に操作ワイヤの露出部の内部進入部以外の部分に付着した水が氷となったとしても、操作ワイヤがケーシングに対して第一の所定位置から第二の所定位置まで移動するときに、この氷はケーシングに接触しない。即ち、この場合に氷が操作ワイヤのスライド動作に対する抵抗となることはない。
前記水誘導リブが、互いに平行をなしかつ互いに上下に並んだ複数の水誘導リブを備えてもよい。
ハウジングの外面に多量の水が付着した場合は、水誘導リブの上面に流れ落ちた水が、この水誘導リブの下端部へ到達する前に水誘導リブの側縁部を乗り越えて下方へ流れるおそれがある。するとこの水誘導リブの側縁部から下方へ流れた水が操作ワイヤの露出部のケーシング側端部に付着するおそれがある。
しかし、このように水誘導リブを複数にした場合は、仮に最も上方に位置する水誘導リブの側縁部から水が下方へ流れたとしても、この水は下方に位置する水誘導リブの上面によって受け止められ、下方に位置する水誘導リブの下端部から下方へ流れ落ちる可能性が高くなる。
従って、水誘導リブが一本の場合と比べて、水が操作ワイヤの露出部のケーシング側端部に付着するおそれを小さくすることが可能である。
さらに隣接する水誘導リブどうしの間隔や各水誘導リブのハウジングからの突出量を調整することにより、隣接する水誘導リブの間に流れた水がその表面張力等によって隣接する水誘導リブの間の空間に留まろうとする。換言すると、隣接する水誘導リブの間に流れた水が下方の水誘導リブの側縁部を下方へ乗り越えるおそれが小さくなる。
従って、この場合は水が操作ワイヤの露出部に付着するおそれをより小さくすることが可能である。
前記ハウジングが、前記水誘導リブを備える本体部と、該本体部の下端部に対して着脱可能であり、該本体部に装着したときに前記露出部全体に対して水平方向に対向するカバー部と、を備え、前記本体部の外面の下縁部に前記水誘導リブが突設され、前記本体部の外面の前記水誘導リブの直上部に、該水誘導リブに沿って延びかつ該水誘導リブによって底面が構成された取付溝が形成され、前記カバーの内面に、前記本体部の下端部に対して装着されるときに前記取付溝に対して前記ハウジングの外側から進入しかつ該取付溝の天井面に接触する挿入突条が形成されてもよい。

ハウジングの一部をなすカバー部が操作ワイヤの露出部全体を覆うので、カバー部が存在しない場合と比べて、水が操作ワイヤの露出部に付着するおそれを低減できる。
また、ハウジングの外面を下方に流れた水が取付溝の天井面と挿入突条との間の隙間へ流れ込もうとする場合がある。しかしながら挿入突条が取付溝の天井面に対して接触しているので、取付溝の天井面と挿入突条との間の隙間に水が流れ込むおそれは小さい。即ち、この場合にこの水が取付溝を介して露出部に付着するおそれは殆どない。
本発明の第1実施形態の車両用ドアロック装置を備える車両ドアの車両内側から見た側面図である。 操作ワイヤ、ケーシング及び端部支持筒を省略した状態で示すドアロック装置の車内側から見た側面図である。 操作ワイヤ、ケーシング及び端部支持筒を省略した状態で示すドアロック装置の車内側から見た斜視図である。 図2のIV−IV矢線に沿う断面図である。 図2のV−V矢線に沿う断面図である。 ロックノブがロック位置に位置しかつアウトサイドハンドル又はインサイドハンドルが初期位置に位置するときのドアロック装置をハウジングの一部を切り欠いた状態で示す車内側から見た側面図である。 ロックノブがアンロック位置に位置しかつアウトサイドハンドル又はインサイドハンドルを回転操作したときのドアロック装置をハウジングの一部を切り欠いた状態で示す車内側から見た側面図である。 本発明の第2実施形態の車両用ドアロック装置の車内側から見た側面図である。 カバー部を開放したときのドアロック装置の車内側から見た側面図である。 カバー部を閉じたときのドアロック装置の車内側から見た斜視図である。 図8のXI−XI矢線に沿う断面図である。 図8のXII−XII矢線に沿う断面図である。
以下、本発明の第1実施形態について図1から図7を参照しながら説明する。
図1に示す車両の車両ドア10はサイドドアであり、その前端部が車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能として支持されている。車両ドア10は、車体の側面に形成された開口部を完全に開放する開位置と、この開口部を塞ぐ閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の「前後方向」及び「車内外方向」は、車両ドア10が閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
車両ドア10は、その下半部を構成するドア本体部11と、その上半部に設けられたドアサッシュ12と、を備えている。ドア本体部11は、ドア本体部11の外側面を構成するアウタパネル(図示略)と、アウタパネルの内側面に固定されたインナパネル(図示略)と、インナパネルの内側面に固定されかつドア本体部11の内側面を構成する樹脂製のトリム13と、を備えている。
さらにアウタパネルとインナパネルの間には、上下方向にスライド自在なスライドウィンド14が配設されている。このスライドウィンド14は、アウタパネル及びインナパネルの上縁部とドアサッシュ12との間に形成された窓孔を塞ぐ閉位置(図1の位置)と、閉位置から下降しかつ窓孔を開放する開位置と、の間をスライド可能である。
アウタパネルにはアウトサイドハンドル17が回転可能に支持されており、トリム13にはインサイドハンドル18が回転可能に支持されている。アウトサイドハンドル17及びインサイドハンドル18は初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能であり、共に付勢手段(図示略)によって初期位置に向けて回転付勢されている。
さらにトリム13の上端部には、ロックノブ19が上下方向にスライド自在として設けられている。ロックノブ19はトリム13に対してアンロック位置(図1の位置)と、アンロック位置よりも下方に位置するロック位置(図示略)と、の間をトリム13に対してスライド可能である。
車両ドア10の内部には、アウタパネルとインナパネルの間に位置しかつ一部が車両ドア10の後端面において露出するロック装置20が設けられている。
このロック装置20は、ハウジング21と、共にハウジング21の内部に収納されたラッチ機構36及びロック機構40と、を備えている。
ハウジング21は、少なくともハウジング21の車内側面を構成する樹脂製の第一構成部23と、第一構成部23より車外側に位置しかつ少なくともハウジング21の車外側面を構成する樹脂製の第二構成部24と、を備えた中空体である。第一構成部23と第二構成部24は互いに固定されている。図示するように第一構成部23の下端部は第二構成部24の下端部よりも上方に位置している。
ハウジング21の後端面には、その車内側端部が開放されたストライカ進入溝22が形成されている。第一構成部23の車内側面には、第一上方水誘導リブ26、第一下方水誘導リブ27、第二上方水誘導リブ28、及び第二下方水誘導リブ29が一体的に設けられている。
図示するように第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27は第一構成部23の上部に突設されている。第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27は共に後方から前方へ向かうにつれて徐々に下方に位置する方向に傾斜する直線形状である。第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27は、互いに平行かつ互いに上下方向に並んでいる。
第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29は第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27の直下に位置している。第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29は共に前方から後方へ向かうにつれて徐々に下方に位置する方向に傾斜する直線形状である。第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29は、互いに平行かつ互いに上下方向に並んでいる。図4に示すように、第二下方水誘導リブ29の第一構成部23から車内側への突出量は第二上方水誘導リブ28に比べて大きい。さらに第二上方水誘導リブ28の後端部は第二下方水誘導リブ29の後端部より後方に位置している。第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の前端部は第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27の前端部より前方に位置している。
第一構成部23の後端部の下部には段差板部31が形成されている。図示するように段差板部31は、自身の前方及び上方に隣接する部位(第一構成部23の一部)よりも一段車外側に位置している。さらに第一構成部23の後端部の下端部は対向板部32によって構成されている。この対向板部32は、段差板部31の下端部から一旦車外側へ向かった後に下方へ延びる板状部である。
さらに段差板部31及び対向板部32の車内側面には、両者に跨る態様で前方補強リブ33及び後方補強リブ34が一体的に設けられている。前方補強リブ33及び後方補強リブ34は共に略上下方向に延びる直線形状である。さらに前方補強リブ33及び後方補強リブ34は、互いに平行かつ互いに前後方向に並んでいる。前方補強リブ33及び後方補強リブ34は、後方から前方へ向かうにつれて徐々に下方に位置する傾斜方向に延びている。前方補強リブ33及び後方補強リブ34の第一構成部23からの車内側への突出量は互いに等しい。さらに前方補強リブ33の一部が第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の後端部と隙間を形成しながら第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の延長方向に対向している。
ラッチ機構36及びロック機構40は、第一構成部23と第二構成部24の間に位置する態様でハウジング21の内部に収納されている。
これらラッチ機構36及びロック機構40は周知の構造である。そのため、本明細書ではラッチ機構36及びロック機構40についての詳細な説明は行わない。但し、一部の構成部品にのみ符号を付した上で、ラッチ機構36及びロック機構40について以下簡単に説明する。
ラッチ機構36は、回転可能なラッチ37と、ラッチ37に対して係脱する方向に回転可能なポール(図示略)と、を備えている。ラッチ37は、車体に固定されたストライカ(図示略)を保持しない(車両ドア10の閉止状態を保持しない)アンラッチ位置と、ストライカを保持可能な(車両ドア10の閉止状態を保持する)ラッチ位置と、の間を回転可能である。ポールは、ラッチ位置に位置するラッチ37と係合してラッチ37をラッチ位置に保持する係合位置と、ラッチ37から離間する非係合位置との間を回転可能である。さらに付勢手段の付勢力によって、ラッチ37は常にアンラッチ位置側に回転付勢されかつポールは常に係合位置側に回転付勢されている。
そのため、アンラッチ位置に位置するラッチ37がストライカと係合しながら付勢手段の付勢力に抗してラッチ位置まで回転すると、ポールが付勢手段の付勢力によって係合位置に位置してラッチ37に係合する。その結果、ラッチ機構36はラッチ37がストライカを保持する「ラッチ状態」となる。
一方、ポールを付勢手段の付勢力に抗して非係合位置側に回転させると、ラッチ37がアンラッチ位置側へ回転可能となる。そのためラッチ機構36は、ストライカを解放可能な「アンラッチ状態」となる。
ロック機構40は、オープンリンク41、アクティブレバー42、アウトサイドオープンレバー、及びインサイドオープンレバー43を備えている。
図示を省略したアウトサイドオープンレバーはハウジング21に対して回転可能に支持されたレバーである。アウトサイドオープンレバーはロッド(図示略)を介してアウトサイドハンドル17に接続されている。アウトサイドハンドル17が初期位置に位置するときアウトサイドオープンレバーは非押圧位置に位置し、アウトサイドハンドル17がラッチ解除位置に位置するときアウトサイドオープンレバーは押圧位置に位置する。アウトサイドオープンレバーが押圧位置に位置するとき、アウトサイドオープンレバーの一部をなす支持部が、非押圧位置に位置する場合と比べてラッチ機構36のポールに固定したリフトレバー(図示略)に対して接近する。
オープンリンク41はアウトサイドオープンレバーの前記支持部に回転可能に支持されたレバーであり、かつポールに固定した前記リフトレバーに対して係脱可能である。オープンリンク41はアウトサイドオープンレバーに対して、リフトレバーへ操作力を伝達不能なロック位置と、リフトレバーへ操作力を伝達可能なアンロック位置と、の間を相対回転可能である。
アクティブレバー42は、オープンリンク41をロック位置に位置させるロック位置(図6の位置)と、オープンリンク41をアンロック位置に位置させるアンロック位置(図2、図3、図7の位置)と、の間を回転可能である。
アクティブレバー42とロックノブ19は、一部がハウジング21内に位置しかつ可撓性を有する金属製の操作ワイヤ45によって互いに連係されている。この操作ワイヤ45の大部分は、樹脂製の可撓性部材であるアウターチューブ46(ケーシング)の内部に挿入されている。アウターチューブ46の一方の端部は硬質樹脂製の端部支持筒47(ケーシング)に対して同軸的に固定されており、操作ワイヤ45の一方の端部は端部支持筒47の内部を通り抜けて端部支持筒47から後方に突出しかつアクティブレバー42に接続されている。図示するように端部支持筒47は第二構成部24に対して固定されている。一方、操作ワイヤ45の他方の端部はアウターチューブ46の内部を通り抜けてアウターチューブ46の前端部から前方に突出しかつロックノブ19に接続されている。
操作ワイヤ45はアウターチューブ46及び端部支持筒47に対して自身の軸線方向に相対スライド可能である。そのため、ロックノブ19とアクティブレバー42は互いに連動する。
即ち、ロックノブ19がロック位置に位置するときアクティブレバー42がロック位置に位置し、その結果、オープンリンク41がロック位置に位置する。ロックノブ19がロック位置に位置するとき、操作ワイヤ45はアウターチューブ46及び端部支持筒47に対して図6に示す第一の所定位置に位置し、操作ワイヤ45の後端部が端部支持筒47から後方に突出する。このときの操作ワイヤ45の突出部が露出部45aを構成している。さらに図6に示した露出部45a中の点Aより端部支持筒47側に位置する部位が、露出部45aの一部をなす内部進入部45bを構成している。露出部45aは、ロックノブ19及びアクティブレバー42の位置に拘わらず常にその後端が前端に比べて下方に位置する。
そして、操作ワイヤ45が第一の所定位置に位置する場合にロック装置20を車内側から水平方向(即ち、車両ドア10の厚み方向)に見ると、図6に示すように、端部支持筒47の後端部及び露出部45a全体が、第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の下方において第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の後端部より前方かつ第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の前端部より後方に位置する。
その一方でロックノブ19がロック位置からアンロック位置へ移動すると、ロックノブ19の移動力によって操作ワイヤ45が図6の第一の所定位置からアウターチューブ46及び端部支持筒47に対して前方の第二の所定位置(図7の位置)へスライドする。その結果、それまで端部支持筒47から後方に突出していた内部進入部45b全体が端部支持筒47内に引き込まれる(図7参照)。換言すると図6中に示した操作ワイヤ45の点Aが端部支持筒47の後端と同じ位置に到達する。すると操作ワイヤ45の前方への移動力がアクティブレバー42に伝わりアクティブレバー42がアンロック位置へ回転するので、オープンリンク41がアンロック位置に位置する。
そして、オープンリンク41がロック位置とアンロック位置とのいずれに位置する場合も、アウトサイドオープンレバーが非押圧位置に位置するとき(即ち、アウトサイドハンドル17が初期位置に位置するとき)は、オープンリンク41はポールに固定した前記リフトレバーから離間する。換言すると、このときオープンリンク41はポールに対して作用しない。
一方、アウトサイドハンドル17をラッチ解除位置へ回転させた場合は、押圧位置へ移動したアウトサイドオープンレバーの一部をなす支持部がリフトレバーに対して接近しながらオープンリンク41を同じ方向に移動させる。但し、オープンリンク41がロック位置に位置する場合にオープンリンク41をリフトレバー側へ移動させても、オープンリンク41はリフトレバーとは係合せずリフトレバーに対して空振りする(即ち、操作力を伝達しない)。そのため、アウトサイドハンドル17をラッチ解除位置へ操作する時点でラッチ機構36がラッチ状態にある場合は、ラッチ機構36はラッチ状態を維持し続ける。その一方で、オープンリンク41がアンロック位置に位置する場合にオープンリンク41をリフトレバー側へ移動させると、オープンリンク41はリフトレバーと係合してリフトレバーと一体化したポールを非係合位置に位置させる。そのため、アウトサイドハンドル17をラッチ解除位置へ操作する時点でラッチ機構36がラッチ状態にある場合は、ラッチ機構36はアンラッチ状態へ移行する。
インサイドオープンレバー43はハウジング21に対して回転可能に支持されかつアウトサイドオープンレバーに連係されたレバーである。
インサイドオープンレバー43とインサイドハンドル18は、一部がハウジング21内に位置しかつ可撓性を有する金属製の操作ワイヤ49によって互いに連係されている。この操作ワイヤ49の大部分は、樹脂製の可撓性部材であるアウターチューブ50(ケーシング)の内部に挿入されている。アウターチューブ50の一方の端部は硬質樹脂製の端部支持筒51(ケーシング)に対して同軸的に固定されており、操作ワイヤ49の一方の端部は端部支持筒51の内部を通り抜けて端部支持筒51から後方に突出しかつインサイドオープンレバー43に接続されている。図示するように端部支持筒51は第二構成部24に対して固定されている。一方、操作ワイヤ49の他方の端部はアウターチューブ50の内部を通り抜けてアウターチューブ50の前端部から前方に突出しかつインサイドハンドル18に接続されている。
操作ワイヤ49はアウターチューブ50及び端部支持筒51に対して自身の軸線方向に相対スライド可能である。そのため、インサイドハンドル18とインサイドオープンレバー43は互いに連動する。
即ち、インサイドハンドル18が初期位置に位置するときインサイドオープンレバー43が非押圧位置に位置する。このときインサイドオープンレバー43はアウトサイドオープンレバーに対して何ら力を及ぼさない。図6に示すように、インサイドハンドル18が初期位置に位置するとき操作ワイヤ49は、その後端部が端部支持筒51から後方に突出する第一の所定位置に位置している。このときの操作ワイヤ49の突出部が露出部49aを構成している。さらに図6に示した露出部49a中の点Bより端部支持筒51側に位置する部位が、露出部49aの一部をなす内部進入部49bを構成している。露出部49aは、インサイドハンドル18とインサイドオープンレバー43の位置に拘わらず常にその後端が前端に比べて下方に位置する。
そして、操作ワイヤ49が第一の所定位置に位置する場合にロック装置20を車内側から水平方向(即ち、車両ドア10の厚み方向)に見ると、図6に示すように、端部支持筒47の後端部及び内部進入部49b全体が、第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の下方において第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の後端部より前方かつ第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29の前端部より後方に位置する。
その一方で、インサイドハンドル18が初期位置からラッチ解除位置へ移動すると、インサイドハンドル18の移動力によって操作ワイヤ49が図6に示す位置から図7に示す位置(第二の所定位置)までアウターチューブ50及び端部支持筒51に対して前方にスライドする。その結果、それまで端部支持筒51から後方に突出していた内部進入部49b全体が端部支持筒51内に引き込まれる。換言すると操作ワイヤ49の点Bが端部支持筒51の後端と同じ位置に到達する。すると操作ワイヤ49の後方への移動力がインサイドオープンレバー43に伝わり、インサイドオープンレバー43が押圧位置へ移動してアウトサイドオープンレバーを前記押圧位置へ移動させる。そのため、オープンリンク41がアンロック位置に位置する場合にインサイドハンドル18をラッチ解除位置に移動させると、前記押圧位置へ移動したアウトサイドオープンレバーがオープンリンク41をリフトレバーに対して接近する方向に押圧する。その結果、オープンリンク41がリフトレバーを押圧してポールを非係合位置に位置させるので、ラッチ機構36はアンラッチ状態となる。
以上構成のロック装置20を有する車両ドア10に対して雨水等の水が付着すると、この水の一部がアウタパネル及びインナパネルの上縁部とスライドウィンド14との間に形成された車両ドア10の厚み方向の隙間から、アウタパネルとインナパネルの間の空間に流れ込むことがある。そしてその結果、この水がロック装置20側へ流れてハウジング21の第一構成部23の車内側面へ流れることがある。
第一構成部23の車内側面を伝って下方へ流れた水が第一上方水誘導リブ26の上面に到達すると、この水は第一上方水誘導リブ26の上面に沿って前斜め下方へ流れる。そして、第一上方水誘導リブ26の前端部から下方へ流れ落ち、第一構成部23の車内側面を伝わりながらやがて第二上方水誘導リブ28の上面の前端近傍部に流れる(図2、図6の矢印X参照)。さらに、この水は第二上方水誘導リブ28の上面に沿って後斜め下方へ流れ、第二上方水誘導リブ28の後端部から斜め下方へ流れ落ちる。
すると、第二上方水誘導リブ28の後端部から流れ落ちた水は、前方補強リブ33の前面に接触しかつ前方補強リブ33の前面に沿って下方へ流れて、対向板部32の車内側面を下方に流れた後に、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちる。図5に示すように、操作ワイヤ49の露出部49aは対向板部32の下縁部より上方に位置しているので、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちた水が露出部49aに付着するおそれは小さい。さらに、図2、図6等から明らかなように、インサイドオープンレバー43が図6に示す非押圧位置に位置する場合であっても第二上方水誘導リブ28の後端は操作ワイヤ49の内部進入部49bの後端(点B)よりも後方に位置している。そのため、対向板部32の下縁部から32の下方へ流れ落ちた水が内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。さらに、図2、図6等から明らかなように、アクティブレバー42がロック位置に位置する場合であっても第二上方水誘導リブ28の後端は操作ワイヤ45の露出部45a(さらに内部進入部45b。換言すると点A)よりも後方に位置している。従って、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちた水が露出部45a(内部進入部45b)に付着するおそれは殆どない。
また、第二上方水誘導リブ28の後端部から流れ落ちた水は、前方補強リブ33に接触することなく対向板部32の車内側面を下方に流れた後に、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちることがある。しかしながらこの場合も、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちた水が露出部49aに付着するおそれは小さく、さらに内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。同様に、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちた水が露出部45a(内部進入部45b)に付着するおそれも殆どない。
さらに第一構成部23の車内側面に多量の水が付着した場合は、第一上方水誘導リブ26の上面に流れ落ちた水が、第一上方水誘導リブ26の前端部へ到達する前に第一上方水誘導リブ26の側縁部を乗り越えて下方へ流れるおそれがある。しかしこの場合は、第一上方水誘導リブ26の側縁部を乗り越えた水が第一上方水誘導リブ26の直下に位置する第一下方水誘導リブ27の上面に流れる。
しかも、第一上方水誘導リブ26と第一下方水誘導リブ27の間の間隔は狭い(例えば、0.5mm〜2.0mm)ので、第一上方水誘導リブ26と第一下方水誘導リブ27の間に流れた水はその表面張力等によって第一上方水誘導リブ26と第一下方水誘導リブ27の間の空間に留まろうとする。換言すると、この水が第一下方水誘導リブ27の前端部に到達する前に第一下方水誘導リブ27の側縁部を下方へ乗り越えるおそれは殆どない。
従って、第一下方水誘導リブ27の上面に流れた水は、第一下方水誘導リブ27の前端部から第二上方水誘導リブ28の上面の前端近傍部に流れる可能性が高い。そのため、この場合も水は最終的に対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちる可能性が高い。即ち、対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちた水が露出部45a、49a(内部進入部45b、49b)に付着するおそれは殆どない。
同様に、第一構成部23の車内側面に多量の水が付着した場合は、第二上方水誘導リブ28の上面に流れ落ちた水が、第二上方水誘導リブ28の後端部へ到達する前に第二上方水誘導リブ28の側縁部を乗り越えて下方へ流れるおそれがある。しかしこの場合は、第二上方水誘導リブ28の側縁部を乗り越えた水が第二上方水誘導リブ28の直下に位置する第二下方水誘導リブ29の上面に流れる。しかも、図4に示すように、第二下方水誘導リブ29の第一構成部23から車内側への突出量が第二上方水誘導リブ28に比べて大きく、さらに図4に示すように第一構成部23は鉛直方向に対して僅かに傾斜しているので、第二下方水誘導リブ29の車内側端部は第二上方水誘導リブ28の車内側端部に比べて車内側に位置している。そのため、第二上方水誘導リブ28の側縁部を乗り越えた水は第二下方水誘導リブ29の上面へ流れる可能性が高い。
さらに第二上方水誘導リブ28と第二下方水誘導リブ29の間の間隔は狭い(例えば、0.5mm〜2.0mm)ので、第二上方水誘導リブ28と第二下方水誘導リブ29の間に流れた水はその表面張力等によって第二上方水誘導リブ28と第二下方水誘導リブ29の間の空間に留まろうとする。換言すると、この水が第二下方水誘導リブ29の後端部に到達する前に第二下方水誘導リブ29の側縁部を下方へ乗り越えるおそれは殆どない。
従って、第二下方水誘導リブ29の上面に流れた水は、第二下方水誘導リブ29の後端部から下方へ流れる可能性が高い。そのため、この場合も水は最終的に対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちる可能性が高い。即ち、この場合も対向板部32の下縁部から対向板部32の下方へ流れ落ちた水が露出部45a、49a(内部進入部45b、49b)に付着するおそれは殆どない。
仮に内部進入部45b及び/又は内部進入部49bに水が付着して氷となった場合は、インサイドハンドル18をラッチ解除位置へ移動させたりロックノブ19をアンロック位置へ移動させたりしたときに、この氷が端部支持筒47や端部支持筒51の後端面に接触する。即ち、この氷が、操作ワイヤ45がアウターチューブ46及び端部支持筒47に対して前方へスライドするときの抵抗となったり、操作ワイヤ49がアウターチューブ50及び端部支持筒51に対して前方へスライドするときの抵抗となるおそれがある。
しかし本実施形態では、水が操作ワイヤ45の内部進入部45b及び操作ワイヤ49の内部進入部49bに付着するおそれが殆どないので、操作ワイヤ45や操作ワイヤ49の前方スライドが妨げられるおそれは殆どない。
また、仮に内部進入部45b、49bに水が付着した場合は、内部進入部45b、49bが端部支持筒47、51の内部に引き込まれたときに水が端部支持筒47、51の内部に一緒に引き込まれてしまう。そのため、この場合は端部支持筒47の内面及び操作ワイヤ45に跨って凍結した氷や端部支持筒51の内面及び操作ワイヤ49に跨って凍結した氷が、操作ワイヤ45、49のアウターチューブ46、50及び端部支持筒47、51に対する前方スライドに対する抵抗となるおそれがある。しかし本実施形態では、このようなおそれも殆どない。
さらに、内部進入部45b、49bの端部支持筒47、51側の端部に水が付着して氷となった場合は、この氷が内部進入部45b、49bの端部支持筒47、51内への前方スライドに対する抵抗となってしまう。しかし本実施形態では、このようなおそれも殆どない。
従って、雨水等の水がアウタパネルとインナパネルの間の空間に流れ込んだ場合であっても、その後にロック装置20を円滑かつ確実に操作できる可能性が高い。
さらに操作ワイヤ49の露出部49aはアウターチューブ50及び端部支持筒51によって覆われていないので、操作ワイヤ49のアウターチューブ50及び端部支持筒51内に位置する部位と比べて変形し易い。そのため操作ワイヤ49がアウターチューブ50及び端部支持筒51に対してスライドするときに、露出部49aが水平方向(即ち、操作ワイヤの軸線方向とは異なる方向)に変形するおそれがある。仮にこの変形量が大きくなるとロック装置20の操作を円滑に行えなくおそれがある。
しかしハウジング21は、露出部49aに対して車内側から水平方向に対向する対向板部32と、対向板部32を強度的に補強する前方補強リブ33及び後方補強リブ34と、を備えている。従って、対向板部32によって露出部49aの水平方向への大きな移動を阻止できる。従って、対向板部32、前方補強リブ33及び後方補強リブ34を具備しない場合と比べて、ロック装置20の円滑な操作を実現し易い。
しかも、対向板部32に形成した前方補強リブ33及び後方補強リブ34は、対向板部32の補強と、第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29から排出された水の下方への案内と、いう二つの機能を有している。そのため、それぞれの機能のみを有する二種類のリブをそれぞれ別個にハウジング21に設ける場合と比べて、ハウジング21の構造を簡単にし、ハウジング21の製造コストを低くすることが可能である。
続いて、本発明の第2実施形態について図8から図12を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同じ部材及び形状的には多少異なるものの実質的に同じ機能を有する部材には、第1実施形態と同じ符号を付すにとどめて、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のロック装置55の特徴はハウジング56の構造にある。
本実施形態のハウジング56も、少なくともロック装置55の車内側面を構成する樹脂製の第一構成部57(本体部)と、第一構成部57より車外側に位置しかつ少なくともハウジング56の車外側面を構成する樹脂製の第二構成部64(本体部)と、少なくともハウジング56の車内側面の下部を構成する第三構成部65と、を備えた中空体である。第一構成部57と第二構成部64は互いに固定されており、第三構成部65はその一部が第二構成部64の下端部に対して固定されている。そして、ラッチ機構36及びロック機構40が第一構成部57と第二構成部64との間に収納されている。
第一構成部57の車内側面の下部には取付溝60が凹設されている。この取付溝60は、取付溝60は前方から後方へ向かうにつれて徐々に下方に位置する方向に傾斜する線形形状である。但し、取付溝60の全体形状は直線形状ではない。取付溝60の後端部は排出端部60aにより構成されている。この排出端部60aは、アクティブレバー42がロック位置に位置する場合の操作ワイヤ45の内部進入部45bの後端(点A)及びインサイドオープンレバー43が非押圧位置に位置する場合の操作ワイヤ49の内部進入部49bの後端(点B)よりも後方に位置する。さらに取付溝60の天井面の前端近傍には係止孔58が設けられている(図9の点線を参照)。
また、第一構成部57の車内側面には取付溝60の底面を構成する下方水誘導リブ61が車内側に向けて突設されている。また、第一構成部57の車内側面には、取付溝60の上縁部に沿って延びる上方水誘導リブ62が車内側に向けて突設されている。下方水誘導リブ61は取付溝60に沿って延びる形状、即ち前方から後方へ向かうにつれて徐々に下方に位置する方向に傾斜する線形形状である。そのため、下方水誘導リブ61の全体形状も直線形状ではない。上方水誘導リブ62は略直線形状であり、その全長は下方水誘導リブ61の半分以下である。
なお第一構成部57の車内側面には、第1実施形態の第一上方水誘導リブ26、第一下方水誘導リブ27、前方補強リブ33及び後方補強リブ34に対応するリブは設けられていない。
図11に示すように第三構成部65は、ハウジング56の下端部に対して固定された固定部66と、固定部66の下縁部に突設されかつ可撓性を有する一対のヒンジ部67と、一対のヒンジ部67を介して固定部66と一体化したカバー部68と、を備える樹脂製の一体成形品である。固定部66の下端は第一構成部57の下端より下方に位置している。
カバー部68のヒンジ部67と反対側の側縁部には切欠孔69が形成されている。さらにカバー部68の一方の面(カバー部68が第一構成部57の下端部に装着されたときの車内側面)には、切欠孔69の直下に位置する凹部70が形成されている。
カバー部68の他方の面(カバー部68が取付溝60に装着されたときの車外側面)のヒンジ部67と反対側の側縁部には、カバー部68の前端部と切欠孔69との間に位置しかつ全体形状が下方水誘導リブ61と略同一である挿入突条71が突設されている。さらに挿入突条71には係止突起72が突設されている。
第三構成部65のヒンジ部67が自由状態にあるときは、図9に示すように、カバー部68がヒンジ部67の直下に位置するため、ハウジング56の車内側面の下部を通してハウジング56の内部(例えば、ロック機構40の一部)が露出する。
その一方で、ヒンジ部67を撓ませながら図9の状態からカバー部68を上方に移動させて、車内側から挿入突条71を第一構成部57の取付溝60に挿入すると、ハウジング56の車内側面の下部がカバー部68によって塞がれる(図8、図10−図12参照)。即ち、カバー部68が露出部45a、49a全体に対して車内側から水平方向に対向する。さらに係止突起72が係止孔58に対して嵌合することにより、挿入突条71が取付溝60に挿入しかつ挿入突条71の上面が取付溝60の天井面に対して接触する状態が保持される。そして、このようにしてカバー部68によってハウジング56の車内側面の下部を塞ぐと、図11に示すように上方水誘導リブ62がカバー部68の車内側面よりも車内側に位置する。さらに図10、図12に示すように、取付溝60の排出端部60aに対してカバー部68の切欠孔69が車内側から対向する。
なお、カバー部68を手で摘みながらカバー部68に移動力を与えて係止突起72を係止孔58から脱出させると、カバー部68が下方へ回転するので、ハウジング56は車内側面の下部が開放された図9に示す状態となる。
以上説明した構成のロック装置55の第一構成部57の車内側面に水が付着した場合は、この水は第一構成部57の車内側面を下方へ流れる。
しかし、カバー部68によって車内側から露出部45a、49a全体を覆っているので、露出部45a、49aの一部が車内側に露出している第1実施形態のロック装置20と比べて、ロック装置55は水が露出部45a、49aに付着するおそれを低減できる。
さらに、例えば水が第一構成部57の車内側面における上方水誘導リブ62の直上の部位に付着した場合は、この水は第一構成部57の車内側面を下方に流れて上方水誘導リブ62の上面に到達する。するとこの水は上方水誘導リブ62の上面に沿って上方水誘導リブ62の後端部側に流れ、上方水誘導リブ62の後端部から下方に排出される。
上方水誘導リブ62の後端部から下方へ排出された水は、図11の矢印Y1に示したように下方へ落ちる。そして図11に示すように、第一構成部57は鉛直方向に対して僅かに傾斜しており、上方水誘導リブ62の車内側端部はカバー部68の車内側端部に比べて車内側に位置している。そのため矢印Y1に沿って下方へ向かった水が取付溝60側へ流れる可能性は殆どない。即ち、この水が取付溝60を介してハウジング56の内部へ流れて操作ワイヤ45の内部進入部45b及び操作ワイヤ49の内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。
なお、上方水誘導リブ62の後端部から下方へ排出された水がカバー部68の車内側面に付着すると、この水はカバー部68の車内側面に沿って下方へ流れ、カバー部68の車内側面の下端からロック装置55の下方へ落下する。従って、この場合も水が操作ワイヤ45の内部進入部45b及び操作ワイヤ49の内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。
一方、水が第一構成部57の車内側面における上方水誘導リブ62の後端よりも後方に位置する部位に付着した場合は、この水は第一構成部57の車内側面を下方に流れて取付溝60の天井面と挿入突条71と間の隙間へ流れ込もうとする。
しかしながら、上述したように挿入突条71の上面は取付溝60の天井面に対して接触しているので、取付溝60の天井面と挿入突条71と間の隙間に水が流れ込むおそれは小さい。即ち、この場合にこの水が取付溝60を介してハウジング56の内部へ流れて操作ワイヤ45の内部進入部45b及び操作ワイヤ49の内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。
仮に取付溝60の天井面と挿入突条71と間の隙間に水が流れ込み、さらに水がこの隙間を車外側に通り抜けて下方水誘導リブ61の上面(即ち、取付溝60の底面)に付着すると、この水は下方水誘導リブ61の上面に沿って後方へ流れ、取付溝60の排出端部60aから車内側へ排出される可能性が高い。排出端部60aから排出された水は、図12中の矢印Y2で示したように、カバー部68の切欠孔69を通り抜けかつ下方水誘導リブ61の排出端部60aと対応する部位から下方へ落下するか、又は凹部70の表面に付着した後に凹部70の表面及びカバー部68の車内側面の凹部70直下に位置する部位を下方に流れてカバー部68の下端部から下方へ落下する。そのため、取付溝60の天井面と挿入突条71と間の隙間に水が流れ込んだ場合に、この水が取付溝60を介してハウジング56の内部へ流れて操作ワイヤ45の内部進入部45b及び操作ワイヤ49の内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。
なお、取付溝60の排出端部60aに到達した水が、排出端部60aと切欠孔69を通して車内側に排出されずに、下方水誘導リブ61の排出端部60aと対応する部位を介してカバー部68の車外側へ流れる可能性も僅かながらにある。
しかし上述したように、この排出端部60aは、アクティブレバー42がロック位置に位置する場合の操作ワイヤ45の内部進入部45bの後端(点A)及びインサイドオープンレバー43が非押圧位置に位置する場合の操作ワイヤ49の内部進入部49bの後端(点B)よりも後方に位置している。
そのため、仮に水が下方水誘導リブ61の排出端部60aと対応する部位を介してカバー部68の車外側へ流れたとしても、この水が操作ワイヤ45の内部進入部45b及び操作ワイヤ49の内部進入部49bに付着するおそれは殆どない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。
例えば、第二上方水誘導リブ28、第二下方水誘導リブ29の後端及び/又は取付溝60の排出端部60aと対応する部位を、アクティブレバー42がロック位置に位置する場合の操作ワイヤ45の内部進入部45bの後端(点A)及び/又はインサイドオープンレバー43が非押圧位置に位置する場合の操作ワイヤ49の内部進入部49bの後端(点B)より前方かつ端部支持筒47、51の後端より後方に位置させてもよい。
このように構成した場合は、第二上方水誘導リブ28や下方水誘導リブ61の下端部から流れ落ちた水が、アクティブレバー42がロック位置に位置する場合に操作ワイヤ45の露出部45aの前端(端部支持筒47側の端部)に付着したり、インサイドオープンレバー43が非押圧位置に位置する場合に操作ワイヤ49の露出部49aの前端(端部支持筒51側の端部)に付着したりするおそれは殆どない。そのため操作ワイヤ45や操作ワイヤ49の当該部分に付着した水が氷となり、さらにこの氷が操作ワイヤ45、49の内部進入部45b、49bの端部支持筒47、51の内部への移動に対する抵抗として機能するおそれは殆どない。
操作ワイヤ45、49に対応する操作ワイヤの本数は2本以外であってもよい。即ち、1本であったり、3本以上であってもよい。
操作ワイヤ45、49に対応する操作ワイヤの一方の端部を、アクティブレバー42及びインサイドオープンレバー43とは異なるロック機構40の構成部材に接続してもよい。
ロック装置20のハウジング21から第二上方水誘導リブ28と第二下方水誘導リブ29の一方を省略してもよい。また、ハウジング21に第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29に加えて、第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29と平行かつ第二上方水誘導リブ28及び第二下方水誘導リブ29と上下方向に並ぶ1本以上のリブを追加してもよい。
ハウジング21から第一上方水誘導リブ26と第一下方水誘導リブ27の少なくとも一方を省略したり、第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27と平行かつ第一上方水誘導リブ26及び第一下方水誘導リブ27と上下方向に並ぶ1本以上のリブを追加したりしてもよい。
本発明は水平方向(この水平には「略水平」も含まれる)に回転可能な車両ドアに適用可能である。そのため、例えば水平方向に回転可能なバックドアに本発明を適用してもよい。
バックドアの右側縁部が車両本体に対して回転可能に支持されている場合は、例えば、操作ワイヤが第一の所定位置に位置するときにロック装置を前方から水平方向(即ち、バックドアの厚み方向)に見た場合に、操作ワイヤの露出部全体(又は右端部のみ)が、水誘導リブの左端部より右側かつ水誘導リブの右端部より左側に位置するように構成する。
10・・・車両ドア、20・・・ロック装置、21・・・ハウジング、28・・・第二上方水誘導リブ、29・・・第二下方水誘導リブ、32・・・対向板部、33・・・前方補強リブ、34・・・後方補強リブ、36・・・ラッチ機構、40・・・ロック機構、45・・・操作ワイヤ、45a・・・露出部、45b・・・内部進入部、46・・・アウターチューブ(ケーシング)、47・・・端部支持筒(ケーシング)、49・・・操作ワイヤ、49a・・・露出部、49b・・・内部進入部、50・・・アウターチューブ(ケーシング)、51・・・端部支持筒(ケーシング)、55・・・ロック装置、56・・・ハウジング、60・・・取付溝、61・・・下方水誘導リブ、62・・・上方水誘導リブ、57・・・第一構成部(本体部)、64・・・第二構成部(本体部)、68・・・カバー部、71・・・挿入突条。

Claims (4)

  1. 車体に取付けられたストライカとの係合によって車両ドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、
    前記ラッチ機構を前記ストライカとの係合が解除可能なアンロック状態又は前記ストライカとの係合が解除不能なロック状態に設定するロック機構と、
    前記ラッチ機構及び前記ロック機構を収納するハウジングと、
    少なくとも一部が該ハウジング内に収納されかつ該ハウジングに支持されたケーシングと、
    該ケーシング内にスライド自在に挿入されかつ前記ケーシングから外側に突出した一端部が前記ロック機構に接続された、前記ロック機構を操作するための操作ワイヤと、
    を備え、
    該操作ワイヤの前記一端部が、前記操作ワイヤが前記ケーシングに対して第一の所定位置に位置するときに前記ケーシングの端部から外側に突出する露出部を有し、
    前記ハウジングが、前記露出部より上方に位置する態様で前記ハウジングの外面に突設された水誘導リブを有し、
    前記水誘導リブが、該水誘導リブの延長方向の一方の端部から他方の端部側へ向かうにつれて徐々に下方に位置する形状であり、
    前記ドアロック装置を前記車両ドアの厚み方向に見たときに、前記露出部の前記ケーシング側の端部が、前記水誘導リブの下方において前記水誘導リブの前記一方の端部と前記他方の端部との間に位置し、
    前記ハウジングが、
    前記露出部の少なくとも一部に対して水平方向に対向する対向板部と、
    該対向板部の外面に突設され、かつ前記水誘導リブの前記露出部側の端部と隙間を形成しながら対向する線形形状の補強リブと、
    を備え、
    前記補強リブが、自身の延長方向の一方の端部から他方の端部側へ向かうにつれて徐々に下方に位置する形状である、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記露出部が、前記操作ワイヤが前記ケーシングに対して前記第一の所定位置とは異なる第二の所定位置までスライドしたときに前記ケーシング内に引き込まれる内部進入部を有し、
    前記操作ワイヤが前記第一の所定位置に位置する場合に前記ドアロック装置を前記車両ドアの厚み方向に見たときに、前記内部進入部の前記ケーシングと反対側の端部が、前記水誘導リブの前記他方の端部より前記一方の端部側に位置する、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記水誘導リブが、
    互いに平行をなしかつ互いに上下に並んだ複数の水誘導リブを備える、車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ハウジングが、
    前記水誘導リブを備える本体部と、
    該本体部の下端部に対して着脱可能であり、該本体部に装着したときに前記露出部全体に対して水平方向に対向するカバー部と、
    を備え、
    前記本体部の外面の下縁部に前記水誘導リブが突設され、
    前記本体部の外面の前記水誘導リブの直上部に、該水誘導リブに沿って延びかつ該水誘導リブによって底面が構成された取付溝が形成され、
    前記カバー部の内面に、前記本体部の下端部に対して装着されるときに前記取付溝に対して前記ハウジングの外側から進入しかつ該取付溝の天井面に接触する挿入突条が形成された、車両用ドアロック装置。
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