JP2020090829A - フードロック装置 - Google Patents

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研一 吉田
Kenichi Yoshida
研一 吉田
悟 三宅
Satoru Miyake
悟 三宅
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Abstract

【課題】小型化を図ることのできるフードロック装置を提供する。【解決手段】フードロック装置30は、車両20に固定されるベース部40や、同ベース部40に相対回転可能に設けられるロック部材60およびキャッチ50を有する。ロック部材60は、車両20のフード22の内面に突設されたストライカー23を同フード22が全閉状態になる第1位置P1で係止する。キャッチ50は、ストライカー23をフード22が半開状態になる第2位置P2で係止する。ロック部材60およびキャッチ50は、軸心を構成する共通の軸部材70を介して、回転中心L1が同一になる態様でベース部40に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、フードロック装置に関するものである。
自動車などの車両に、エンジンルームを開閉するフードや、同フードを閉状態でロックしたり同ロックを解除したりするためのフードロック装置を設けることが多用されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のフードロック装置は、車両に固定されるベース部を有している。またベース部には、3つの可動部材(ラッチ、ポール、キャッチ)が、各別に、相対回転可能に取り付けられている。上記ラッチは、フードが閉じられた状態(全閉状態)のときにフード内面のストライカーを引っ掛けて同フードを全閉状態でロックするものである。上記ポールは、ラッチとの係合を通じて同ラッチの回動を規制するものである。上記キャッチは、フードが全閉状態よりも若干開いた状態(半開状態)のときに上記ストライカーを引っ掛けて同フードを半開状態で保持するものである。
特開2010−229631号公報
上記フードロック装置では、3つの可動部材がベース部に対して各別に相対回転可能に取り付けられている。こうしたフードロック装置では、可動部材の取り付けのためのスペースが3箇所必要であるため、これが小型化を妨げる一因になってしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を図ることのできるフードロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するためのフードロック装置は、車両に固定される固定部材と、前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記車両のフードの内面に突設されたストライカーを同フードが全閉状態になる第1位置で係止する第1可動部材と、前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記ストライカーを前記フードが半開状態になる第2位置で係止する第2可動部材と、を有するフードロック装置であって、前記第1可動部材および前記第2可動部材は、軸心を構成する共通の介設部を介して、回転中心が同一になる態様で前記固定部材に設けられている。
一実施形態のフードロック装置の背面図。 フードロック装置およびその周辺の図1の2−2線に沿った断面図。 フードロック装置の分解斜視図。 キャッチが操作された状態のフードロック装置の背面図。 ロック部材が操作された状態のフードロック装置の背面図。 第2トーションバネの作用を説明する説明図。 他の実施形態のフードロック装置の背面図。 ポールが操作された状態の同フードロック装置の背面図。
以下、フードロック装置の一実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、フードロック装置30は、金属板によって構成されたベース部40を有している。ベース部40は、上下方向および車幅方向に延びている。ベース部40は、車両上方(以下、単に上方)の端部において開口する態様で上下方向に延びるとともに前後方向に貫通するように切り欠かかれた部分(切り欠き部41)を有している。ベース部40は、車両20(詳しくは、ラジエータコアサポート21[図2])に固定されている。本実施形態では、ベース部40が固定部材に相当する。
車両20のエンジンルームを開閉するフード22(図1)の内面にはフック状のストライカー23が突設されている。フードロック装置30は、フード22が閉じられたときに、内部に進入するストライカー23の先端部を引っ掛けて係止することにより、フード22を閉状態でロックするものである。フード22が閉じられると、図1中に黒塗りの矢印で示すように、上記ストライカー23が、フードロック装置30のベース部40の切り欠き部41上端の開口から同切り欠き部41の内部に進入するようになる。
フードロック装置30は金属板によって構成されたキャッチ50を有している。キャッチ50は、上下方向および車幅方向に延びる態様で、ベース部40の後方側に配置されている。キャッチ50は、前後方向に延びる直線L1を中心に回転可能な状態でベース部40に支持されている。本実施形態では、キャッチ50が第2可動部材に相当する。
キャッチ50は、その回転中心L1よりも車両右側(以下、単に右側)に配置されるとともに、上下方向に延びるアーム部51を有している。このアーム部51の上端には、車両左側(以下、単に左側)に向けて鉤状に曲がった部分であるフック部52が設けられている。このフック部52の上端面52Aは、同フック部52の突端(図2の左端)に向かうに連れて下方側の位置になるように傾斜した傾斜面になっている。
また、キャッチ50は、その回転中心L1よりも左側に配置されて左斜め上方に延びるレバー部53を有している。このレバー部53はフード22を開く際に上方に操作される操作部材であり、このレバー部53が操作されると、キャッチ50が背面視(図1に示す状態)で時計回り方向に回転する。
レバー部53が操作されていないときには、アーム部51のフック部52が背面視でベース部40の切り欠き部41の上部開口を塞いだ状態(図1に示す状態)になる。フード22が閉じ操作されると、アーム部51のフック部52の上端面52Aにストライカー23が当接するようになる。このときストライカー23によって右側に押し退けられるようにして、アーム部51(フック部52)が背面視で時計回り方向に回転する。そして、ストライカー23がベース部40の切り欠き部41内に進入するようになる。
一方、図4に示すように、フード22を開く際にはキャッチ50のレバー部53が上方に操作される。これにより、キャッチ50が背面視で時計回り方向に回転して、アーム部51のフック部52が背面視でベース部40の切り欠き部41と重ならない位置に移動する。その結果、キャッチ50のフック部52によって遮られることなく、ベース部40の切り欠き部41内からストライカー23を脱出させることが可能になるため、フード22を開状態にすることが可能になる。
図1〜図3に示すように、アーム部51の右端部には前方に突出する案内突起54が設けられている。また、ベース部40における上記案内突起54の移動軌跡に当たる部分には、直線L1を中心に円弧状で延びる案内孔43が設けられている。そして、キャッチ50の案内突起54の先端側の部分がベース部40の案内孔43に納まった状態になっている。フードロック装置30では、キャッチ50の案内突起54とベース部40の案内孔43との係合を通じて、同キャッチ50の回動範囲が規制される。
フードロック装置30は、金属板によって構成されたロック部材60を有している。ロック部材60は、上下方向および車幅方向に延びる態様で、キャッチ50の後方側に配置されている。ロック部材60は、キャッチ50と同様に、上記直線L1を中心に回転可能な状態でベース部40に支持されている。本実施形態では、ロック部材60が第1可動部材に相当する。
ロック部材60の上端部は、右側に向けて鉤状に曲がった部分であるフック部61によって構成されている。フック部61は、キャッチ50のフック部52よりも下方に配置されている。本実施形態では、フック部61がストライカー23を係止する係止部に相当する。フック部61の上端面61Aは、ストライカー23の係止を解除する方向にロック部材60が回転する場合における回転方向の後方側に向かうに連れて、具体的にはフック部61の突端に向かうに連れて、下方側の位置になるように傾斜した傾斜面になっている。
ロック部材60が操作ケーブル24によって操作されていないときには、キャッチ50のフック部52よりも下方において、ロック部材60のフック部61が背面視でベース部40の切り欠き部41の上部開口を塞いだ状態(図1に示す状態)になる。
この状態でフード22が閉じ操作されると、キャッチ50のフック部52の配設部分を通過した後に、ロック部材60のフック部61の上端面61Aにストライカー23が当接するようになる。このときストライカー23によって左側に押し退けられるようにして、ロック部材60(フック部61)が背面視で反時計回り方向に回転する。そして、ストライカー23がベース部40の切り欠き部41の底部に到達する。このようにして、フード22が閉じられた状態(全閉状態)では、ストライカー23が、背面視でベース部40の切り欠き部41の内面とロック部材60のフック部61の下面とによって囲まれた部分に嵌まった状態になる。
一方、フード22を開く際にはロック部材60が、操作ケーブル24による操作によって背面視で反時計回り方向に回転して、アーム部51のフック部52の大部分が背面視でベース部40の切り欠き部41と重ならない位置に移動する。その結果、ロック部材60のフック部61によって遮られることなく、ストライカー23を上方に移動させることが可能になるため、フード22を半開状態にすることが可能になる。
ロック部材60の左側下部には前方に突出する案内突起62が設けられている。ベース部40における上記案内突起62の移動軌跡に当たる部分には、直線L1を中心に円弧状で延びる案内孔44が設けられている。そして、ロック部材60の案内突起62の先端側の部分がベース部40の案内孔44に納まった状態になっている。フードロック装置30では、ロック部材60の案内突起62とベース部40の案内孔44との係合を通じて、同ロック部材60の回動範囲が規制される。
キャッチ50およびロック部材60は、軸心を構成する共通の介設部(軸部材70)を介して、回転中心が同一になる態様でベース部40に設けられている。
軸部材70は、前後方向に延びる円柱状のベース軸71を有している。ベース軸71には、周囲全周に渡って突出する形状の3つのフランジ部(前端フランジ部72、中間フランジ部73、後端フランジ部74)が、前後方向に間隔をおいて設けられている。軸部材70の前端に設けられる前端フランジ部72と軸部材70の後端に設けられる後端フランジ部74とは、かしめ加工によって形成される。なお、前端フランジ部72および後端フランジ部74は、ベース軸71に対して溶接やねじ締結によって固定することによって設けたりすることも可能である。
ベース軸71は、ベース部40の貫通孔45、キャッチ50の貫通孔55、およびロック部材60の貫通孔63に挿通されている。また、ベース部40、キャッチ50、およびロック部材60は、前端フランジ部72と中間フランジ部73との間に挟まれた状態になっている。これにより、ベース部40、キャッチ50、およびロック部材60が軸部材70から脱落しない状態で、キャッチ50およびロック部材60がベース部40に対して相対回転可能になっている。
フードロック装置30は、キャッチ50およびロック部材60を回転方向に付勢する第1トーションバネ31を有している。第1トーションバネ31の巻線部31Aは、軸部材70のベース軸71に挿通されている。この巻線部31Aは、中間フランジ部73と後端フランジ部74との間に挟まれた位置に設けられている。第1トーションバネ31の一端はキャッチ50における回転中心L1よりも右側に連結されており、他端はロック部材60における回転中心L1の下方側に連結されている。この第1トーションバネ31は、キャッチ50をロック部材60に対して背面視で反時計回り方向に付勢するとともに、ロック部材60をキャッチ50に対して背面視で時計回り方向に付勢する。
車両20は、フードロック装置30を操作するための操作ケーブル24を有している。操作ケーブル24は合成樹脂製のチューブであるケーブルアウター24Aを有しており、同ケーブルアウター24Aの先端部分の外面には周囲全周にわたる環状溝24Bが形成されている。操作ケーブル24は上記ケーブルアウター24Aに挿通された金属線であるワイヤー24Cを有しており、同ワイヤー24Cの先端には金属製の球状の部材(ワイヤー接続部24D)が固定されている。操作ケーブル24は、車両20の乗員による運転席での操作を通じて、ケーブルアウター24Aの内部にワイヤー24Cを引き込む操作(以下、引っ張り操作)が可能になっている。
ベース部40の後面における右側下部には、操作ケーブル24のケーブルアウター24Aを接続するための第1接続部46が突設されている。第1接続部46の全体は上下方向および前後方向に延びる板状をなしており、第1接続部46の突端側の部分は上下方向に開く態様で後方に向けて開口する二股状をなしている。第1接続部46には、二股状の部分の内縁とケーブルアウター24Aの環状溝24Bとが嵌合する態様で、ケーブルアウター24Aが係止される。
一方、ロック部材60の後面における右側下部には、操作ケーブル24のワイヤー接続部24Dを接続するための第2接続部64が突設されている。第2接続部64の全体は上下方向および前後方向に延びる板状をなしており、第2接続部64の突端側の部分は上下方向に開く態様で後方に向けて開口する二股状をなしている。第2接続部64には、二股状の部分の内部をワイヤー24Cが通過するとともに同部分の内縁にワイヤー接続部24Dの外面が当接する態様で、ワイヤー接続部24Dが引っ掛けられる。
上記フードロック装置30では、フード22が閉じられた状態で操作ケーブル24のワイヤー24Cが引っ張り操作されると、図5中に矢印で示すように、ワイヤー24Cによって引っ張られることによってロック部材60が背面視で反時計回り方向に回転する。これにより、ロック部材60のフック部61の大部分が、ベース部40の切り欠き部41の外部に位置した状態になる。このようにフードロック装置30では、操作ケーブル24の引っ張り操作を通じてロック部材60を回転させることにより、フード22の全閉状態でのロックを解除可能になっている。
また、操作ケーブル24の引っ張り操作が解除されると、第1トーションバネ31の付勢力によって、ロック部材60が背面視で時計回り方向に回転する。これにより、ロック部材60のフック部61が、ベース部40の切り欠き部41の上部開口を塞いだ状態(図1に示す状態)になる。
フードロック装置30は、ベース部40の切り欠き部41に進入したストライカー23を上方に付勢する第2トーションバネ32を有している。具体的には、ベース部40の左側下部には、後方に円柱状で突出する固定軸47が設けられている。この固定軸47には第2トーションバネ32の巻線部32Aが挿通されている。また、第2トーションバネ32の一端はベース部40に連結されており、第2トーションバネ32の他端はどこにも連結されていない自由端32Bになっている。この自由端32Bは、第2トーションバネ32が弾性変形していない自由状態において、背面視でベース部40の切り欠き部41を横切るように延びている。本実施形態では、第2トーションバネ32が、付勢部材に相当する。
フード22が閉じられると、ベース部40の切り欠き部41に進入するストライカー23の下面によって第2トーションバネ32の自由端32Bの上面が押圧されて、同第2トーションバネ32の自由端32Bが下方に弾性変形するようになる。これにより、第2トーションバネ32の自由端32Bによってストライカー23が上方に付勢される。
フードロック装置30には、ストライカー23がロックされているか否かを判別するためのスイッチ33が取り付けられている。このスイッチ33はベース部40の左側下部に取り付けられている。図6に示すように、第2トーションバネ32の自由端32Bが弾性変形しない自由状態では、第2トーションバネ32がスイッチ33に接触して、同スイッチ33はオン状態になる。一方、ストライカー23がロック部材60のフック部61に係止される位置まで移動して第2トーションバネ32の自由端32Bが弾性変形した弾性変形状態(図1に示す状態)では、第2トーションバネ32がスイッチ33に接触しておらず、同スイッチ33はオフ状態になる。このスイッチ33の出力信号に基づいて、ストライカー23がフードロック装置30にロックされているか否かを判別可能になっている。
以下、フードロック装置30の作用について説明する。
フード22が全閉状態になっているときには、図1に実線で示すように、ストライカー23の移動位置は、ロック部材60のフック部61によって同ストライカー23の上方への移動が規制される第1位置P1になっている。
図5に示すように、フード22を開くべく操作ケーブル24が引っ張り操作されると、ロック部材60が背面視で反時計回り方向に回転して、ベース部40の切り欠き部41内のストライカー23が上方に移動可能な状態になる。
図6に示すように、このときストライカー23が、第2トーションバネ32の付勢力によって上方に移動する。その結果、ストライカー23の移動位置は、キャッチ50のフック部52によって同ストライカー23の上方への移動が規制される第2位置P2になる。そして、この状態で操作ケーブル24の引っ張り操作が解除されると、第1トーションバネ31の付勢力によってロック部材60が背面視で時計回り方向に回転して、同ロック部材60は操作ケーブル24を操作する前の状態(図1に示す状態)に戻る。このようにして、フード22が全閉状態よりも若干開いた半開状態になる。
その後、図4に示すように、フード22を半開状態から更に開く際には、キャッチ50のレバー部53が上方に操作される。これにより、キャッチ50が背面視で時計回り方向に回転して、ベース部40の切り欠き部41内のストライカー23がキャッチ50のフック部52よりも上方に移動可能な状態になる。そして、この状態でフード22が持ち上げられると、ストライカー23は上方に移動してフードロック装置30の内部から脱出した第3位置P3になる。そして、この状態でキャッチ50のレバー部53の操作が解除されると、第1トーションバネ31の付勢力によってキャッチ50が背面視で反時計回り方向に回転して、同キャッチ50は操作前の状態(図1に示す状態)に戻る。このようにして、フード22は開かれた開状態になる。
フード22を閉じる場合には、同フード22の自重によって、あるいはフード22上面が押圧されることによって、ストライカー23が下方に移動してベース部40の切り欠き部41の内部に進入するようになる。
具体的には先ず、ストライカー23の下面がキャッチ50のフック部52の上端面52Aに当接する。これにより、キャッチ50のアーム部51(フック部52)が、ストライカー23によって右側に押し退けられるようにして、背面視で時計回り方向に回転する。そして、ストライカー23はベース部40の切り欠き部41内に進入するようになる。
その後、ストライカー23の下面がロック部材60のフック部61の上端面61Aに当接するようになる。これにより、ロック部材60のフック部61が、ストライカー23によって左側に押し退けられるようにして、背面視で反時計回り方向に回転する。そして、ストライカー23は第1位置P1に到達する。なお、キャッチ50およびロック部材60は、第1トーションバネ31の付勢力によって、ストライカー23が通過した後に通過前の状態(図1に示す状態)に戻る。
本実施形態によれば、以下に記載する作用効果が得られる。
(1)フードロック装置30では、キャッチ50およびロック部材60が、軸心を構成する共通の軸部材70を介して、回転中心L1が同一になる態様でベース部40に設けられている。そのため、キャッチ50およびロック部材60を、同一箇所で同一の部材(軸部材70)によってベース部40に相対回転可能に取り付けることができる。したがって、2つの可動部材(キャッチ50およびロック部材60)を異なる箇所で異なる部材によってベース部40に相対回転可能に取り付ける場合と比較して、それら可動部材の取り付けのためのスペースを小さくすることができる。これにより、フードロック装置30の小型化を図ることができる。
(2)ロック部材60は、ストライカー23を引っ掛けて係止するフック部61と、操作ケーブル24のワイヤー接続部24Dが接続される第2接続部64とを有している。そのため、2つの可動部材(キャッチ50およびロック部材60)を設けることによって、フード22を全閉状態でロックする機能と、操作ケーブル24によってロック部材60を操作する機能と、フード22を半開状態でロックする機能とを得ることができる。
(3)ロック部材60のフック部61は、同ロック部材60の上端部を構成するとともに、第1位置P1のストライカー23を引っ掛けて係止するフック状をなしている。そして、フック部52の上端面61Aは、ストライカー23の係止を解除する方向(背面視で反時計回り方向)にロック部材60が回転する場合における回転方向の後方側に向かうに連れて下方側の位置になる態様で傾斜した傾斜面になっている。そのため、フード22を閉じる際に、操作ケーブル24によってロック部材60を操作せずとも、ストライカー23がロック部材60のフック部61の上端面に押し付けられることによって同フック部52を押し退けつつ下方に進むようになる。これにより、ストライカー23が第1位置P1に到達するため、ストライカー23をフック状のフック部52に引っ掛けて係止することができる。
(4)フードロック装置30は、一端がキャッチ50に連結されるとともに他端がロック部材60に連結される第1トーションバネ31を有している。そのため、共通のばね部材(第1トーションバネ31)を通じて、キャッチ50とロック部材60とを共にベース部40に対して相対回転する態様で付勢することができる。これにより、キャッチ50およびロック部材60に対して各別にばね部材を設ける場合と比較して、ばね部材の取り付けのためのスペースを小さくすることができるため、フードロック装置30の小型化を図ることができる。
(5)フードロック装置30は、フード22が全閉状態になる第1位置P1のストライカー23を同フード22が半開状態になる第2位置P2に向けて付勢する第2トーションバネ32を有している。そのため、操作ケーブル24の操作によって第1位置P1でのストライカー23の係止を解除する方向にロック部材60を回転させたときに、第2トーションバネ32の付勢力によってストライカー23を第2位置P2に移動させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1トーションバネ31および第2トーションバネ32を、それらの巻線部31A,32Aが共に軸部材70に挿通される態様で、且つ回転中心が同一になる態様で配置してもよい。こうした構成によれば、第1トーションバネ31および第2トーションバネ32を配置するスペースを小さくすることができるため、その分だけフードロック装置の小型化を図ることができる。
・第1トーションバネ31に代えて、キャッチ50を背面視で反時計回り方向に付勢する第1ばね部材と、ロック部材60を背面視で時計回り方向に付勢する第2ばね部材とをフードロック装置に設けるようにしてもよい。
・キャッチ50およびロック部材60の軸心を構成する軸部材70(詳しくは、軸部材70に相当する部分である介設部)を、ベース部40、キャッチ50、およびロック部材60のうちの何れかに一体に設けるようにしてもよい。
・ベース部に相対回転可能に設けられる可動部材を3つ有するフードロック装置において、それら可動部材のうちの少なくとも2つを、軸心を構成する共通の介設部を介して、回転中心が同一になる態様でベース部に設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、3つの可動部材(例えば、何れも後述するラッチ、ポール、キャッチ)のうちの少なくとも2つを、同一箇所で同一の部材によってベース部に相対回転可能に取り付けることができる。そのため、3つの可動部材を異なる箇所で異なる部材によってベース部に相対回転可能に取り付ける場合と比較して、それら可動部材の取り付けのためのスペースを小さくすることができる。したがって、フードロック装置の小型化を図ることができる。
そうしたフードロック装置の一例を図7および図8に示す。なお、図7および図8において、先の図1〜図6に例示したフードロック装置30と同様の構成については同一の符号もしくは対応する符号を付して示しており、それら構成についての重複する説明は省略する。
図7および図8に示すように、フードロック装置80では、3つの可動部材(ラッチ81、ポール82、およびキャッチ50)がベース部40に対して相対回転可能に設けられている。ラッチ81は、ストライカー23を前記第1位置P1(図1参照)で係止するものである。ラッチ81は、背面視で反時計回り方向に常時付勢されている。ポール82は、上記ラッチ81との係合を通じて同ラッチ81の回動を規制するものである。図7は、ラッチ81とポール82とが係合した状態を示しており、ストライカー23を第1位置P1で係止した状態のラッチ81を示している。ポール82は、背面視で時計回り方向に常時付勢されている。ポール82における回転中心L2よりも下方側の部分には、操作ケーブル24のワイヤー接続部24Dが接続される第2接続部84が設けられている。フードロック装置80では、キャッチ50およびラッチ81が、回転中心L1が同一になるように、同一の介設部(軸部材83)を介してベース部40に回転可能に設けられている。図7中に矢印で示すように、操作ケーブル24が引っ張り操作されると、ポール82が背面視で反時計回り方向に回転する。これにより、ポール82とラッチ81との係合が解除されてラッチ81が背面視で反時計回り方向に回転する。その結果、ラッチ81のフック部61がベース部40の切り欠き部41の外部に位置するようになり、第1位置P1でのストライカー23の係止が解除される。
なお、同一箇所で同一の部材によってベース部40に取り付ける対象の可動部材としては、ラッチ81およびポール82の組み合わせを採用したり、ポール82およびキャッチ50の組み合わせを採用したりすることができる。
・上記実施形態にかかるフードロック装置30を、路面に平行な方向において「90度」回転させた状態で配設したり、同方向において「180度」回転させた状態で配設したりしてもよい。路面に平行な方向におけるフードロック装置30の配設角度は、任意に変更可能である。
・上記実施形態のフードロック装置は、車両ボディにフードロック装置が固定される車両にも適用することができる。
20…車両、21…ラジエータコアサポート、22…フード、23…ストライカー、24…操作ケーブル、24A…ケーブルアウター、24B…環状溝、24C…ワイヤー、24D…ワイヤー接続部、30…フードロック装置、31…第1トーションバネ、31A…巻線部、32…第2トーションバネ、32A…巻線部、32B…自由端、33…スイッチ、40…ベース部、41…切り欠き部、43…案内孔、44…案内孔、45…貫通孔、46…第1接続部、47…固定軸、50…キャッチ、51…アーム部、52…フック部、52A…上端面、53…レバー部、54…案内突起、55…貫通孔、60…ロック部材、61…フック部、61A…上端面、62…案内突起、63…貫通孔、64…第2接続部、70…軸部材、71…ベース軸、72…前端フランジ部、73…中間フランジ部、74…後端フランジ部、80…フードロック装置、81…ラッチ、82…ポール、83…軸部材、84…第2接続部。

Claims (6)

  1. 車両に固定される固定部材と、
    前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記車両のフードの内面に突設されたストライカーを同フードが全閉状態になる第1位置で係止する第1可動部材と、
    前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記ストライカーを前記フードが半開状態になる第2位置で係止する第2可動部材と、
    を有するフードロック装置であって、
    前記第1可動部材および前記第2可動部材は、軸心を構成する共通の介設部を介して、回転中心が同一になる態様で前記固定部材に設けられているフードロック装置。
  2. 前記第1可動部材は、前記ストライカーを係止する係止部と、前記フードロック装置を操作するための操作ケーブルが接続される接続部と、を有している
    請求項1に記載のフードロック装置。
  3. 前記係止部は、前記第1可動部材の上端部を構成するとともに前記ストライカーを引っ掛けて係止するフック状をなすものであり、
    前記係止部の上端面は、前記第1位置での前記ストライカーの係止を解除する方向に前記第1可動部材が回転する場合における回転方向の後方側に向かうに連れて下方側の位置になる態様で傾斜した傾斜面になっている
    請求項2に記載のフードロック装置。
  4. 前記第1可動部材に一端が連結されるとともに前記第2可動部材に他端が連結されるトーションバネを有する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のフードロック装置。
  5. 前記第1位置の前記ストライカーを前記第2位置に向けて付勢する態様で配置される付勢部材を有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のフードロック装置。
  6. 車両に固定される固定部材と、
    前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記車両のフードの内面に突設されたストライカーを同フードが全閉状態になる第1位置で係止するラッチと、
    前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記ラッチとの係合を通じて同ラッチの回動を規制するポールと、
    前記固定部材に相対回転可能に設けられて、前記ストライカーを前記フードが半開状態になる第2位置で係止するキャッチと、
    を有するフードロック装置であって、
    前記ラッチおよび前記ポールおよび前記キャッチのうちの少なくとも2つは、軸心を構成する共通の介設部を介して、回転中心が同一になる態様で前記固定部材に設けられているフードロック装置。
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