JP2020069745A - タイヤの製造方法 - Google Patents

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Takeshi Saito
齋藤  健
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/20Building tyres by the flat-tyre method, i.e. building on cylindrical drums
    • B29D30/30Applying the layers; Guiding or stretching the layers during application

Abstract

【課題】ユニフォミティに優れるタイヤの製造方法の提供。【解決手段】このタイヤの製造方法は、(A)ドラム36にインナーライナー部材18aを巻回する工程、(B)巻回されたインナーライナー部材18aにカーカスプライ部材28aを巻回し、カーカスプライ部材28aの周方向先端部28fと後端部28fとの重合部54を形成する工程及び(C)ドラム36の外周面36aに形成された吸着孔54でインナーライナー部材18aを吸着し、重合部54をステッチャー50で圧着し、インナーライナー部材18a及びカーカスプライ部材28aを含むバンド基体42を得る工程を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤの製造方法に関する。
タイヤは、ローカバーを加硫して得られる。このローカバーの製造では、帯状のカーカスプライ部材がドラムに巻回される。このカーカスプライ部材の周方向端部がステッチャーで圧着される。この圧着によって、カーカスプライ部材は、円筒形状にされる。このカーカスプライ部材を含む円筒形状のバンド基体が形成される。このバンド基体が、更に他のゴム部材と組み合わされて、ローカバーが得られる。特開2012−236392公報には、この様にして得られるローカバーが記載されている。
特開2012−236392公報
カーカスプライ部材の周方向端部の圧着が不十分なローカバーでは、後工程で重合部が開いてしまう。この重合部が開くことを、ジョイントオープンと称する。このジョイントオープンの発生は、圧着圧力を強くすることで、抑制できる。一方で、圧着圧力が強過ぎるローカバーでは、バンド基体の位置ずれが生じる。この位置ずれは、ローカバーの成形精度を低下させる。この位置ずれは、タイヤのユニフォミティを低下させる。
本発明の目的は、ユニフォミティに優れるタイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(A)ドラムにインナーライナー部材を巻回する工程、
(B)巻回された前記インナーライナー部材にカーカスプライ部材を巻回し、前記カーカスプライ部材の周方向先端部と後端部との重合部を形成する工程
及び
(C)前記ドラムの外周面に形成された吸着孔で前記インナーライナー部材を吸着した状態で前記重合部をステッチャーで圧着し、前記インナーライナー部材及び前記カーカスプライ部材を含むバンド基体を得る工程
を含む。
好ましくは、前記ドラムの吸着孔のピッチは、前記ドラムの軸方向において、200mm以上250mm以下である。
好ましくは、前記工程(C)において、前記ステッチャーの圧着圧力は、0.25MPa以上0.40MPa以下である。
この製造方法は、
(D)巻回された前記バンド基体をバンドホルダーで保持して搬送する工程
を更に含む。
好ましくは、前記工程(C)において、前記バンドホルダーが前記バンド基体を保持する位置に向かって前記ドラムに対し相対移動しながら、前記バンドホルダーに支持された前記ステッチャーで前記重合部を圧着する。
本発明に係るタイヤの製造方法では、吸着孔で前記インナーライナー部材を吸着した状態で重合部をステッチャーで圧着する。この製造方法では、重合部が圧着されるときに、カーカスプライ部材のずれが抑制される。この製造方法で得られるタイヤは、ユニフォミティに優れる。
図1は、本発明の製造方法で得られるタイヤの断面図である。 図2は、本発明の製造方法に用いられる成形装置の概念図である。 図3(a)は図2の成形装置のドラムの正面図であり、図3(b)は図3(a)の線分IIIb−IIIbに沿った断面図である。 図4は、図2の成形装置の使用状態が示された説明図である。 図5は、図2のドラムに巻回されたバンド基体の位置ずれ評価の説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明に係る製造方法で得られるタイヤ2が例示されている。このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、インナーライナー18及び一対のチェーファー20を備えている。
トレッド4は、路面と接地するトレッド面22を形成する。それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのクリンチ8は、タイヤ2がリムに組み込まれると、リムのフランジと当接する。それぞれのビード10は、サイドウォール6の半径方向内側に位置している。ビード10は、コア24と、このコア24から半径方向外向きに延びるエイペックス26とを備えている。
カーカス12は、カーカスプライ28を備えている。カーカスプライ28は、両側のビード10の間に架け渡されている。カーカスプライ28は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。このカーカス12は、2枚以上の複数のカーカスプライを備えていてもよい。
ベルト14は、半径方向においてトレッド4の内側に位置している。このベルト14は、内側層30及び外側層32からなる。この内側層30及び外側層32は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。バンド16は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このコードは、実質的に周方向に延びている。
インナーライナー18は、タイヤ2の内面を構成している。インナーライナー18は、架橋ゴムからなる。インナーライナー18には、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー20は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー20がリムと当接する。
このタイヤ2は、図示されないローカバーから得られる。このローカバーは、タイヤ2の各部を形成する部材が組み合わされて形成される。この各部を形成する部材として、トレッド4を形成するトレッド部材、ビード10を形成するビード部材、バンド16を形成するバンド部材、ベルト14を形成するベルト部材等が例示される。この各部を形成する部材には、インナーライナー18を形成するインナーライナー部材18a(図4参照)と、カーカス12を形成するカーカスプライ部材28a(図4参照)と、が含まれる。
図2には、このタイヤ2の製造に使用される成形装置34が示されている。この成形装置34は、ローカバーを成形する機能を備えている。成形装置34は、ドラム36と、バンドトランスファー38及びシェーピングフォーマ40を備えている。
ドラム36は、円筒形状のバンド基体42(図4参照)の形成に用いられる。このバンド基体42は、円筒形状にされたインナーライナー部材18a及びカーカスプライ部材28aを含む。バンドトランスファー38は、バンド基体42を搬送する機能を備えている。シェーピングフォーマ40は、バンド基体42を円筒形状からトロイド形状に膨張させる機能を備えている。
バンドトランスファー38は、バンドホルダー44、ビードセッター46、搬送装置48及びステッチャー50を備えている。バンドホルダー44は、バンド基体42を保持する機能と備えている。ビードセッター46は、一対のビード部材を所定の位置に保持する機能を備えている。
搬送装置48は、レール48aと、このレール48aに案内される走行台48bとを備えている。この走行台48bに、バンドホルダー44及びビードセッター46が取り付けられている。図2の二点鎖線A1は、第一位置にある、バンドホルダー44、ビードセッター46及び走行台48bを表している。この第一位置A1では、バンドホルダー44及びビードセッター46は、ドラム36の半径方向外側に位置している。二点鎖線A2は、第二位置にある、バンドホルダー44、ビードセッター46及び走行台48bを表している。この第二位置A2では、バンドホルダー44及びビードセッター46は、シェーピングフォーマ40の半径方向外側に位置している。この搬送装置48は、バンドホルダー44及びビードセッター46を第一位置A1と第二位置A2とに移動する機能を備えている。
ステッチャー50は、押圧部としてのローラ50aと、ローラ50aの支持部50bと、支持部50bを半径方向内向き付勢する付勢部50cとを備えている。この付勢部50cは、バンドホルダー44に取り付けられている。このステッチャー50は、バンドホルダー44が移動するときに、バンドホルダー44と共に移動する。
図3(a)にはドラム36の正面図が示されており、図3(b)には図3(a)の線分IIIb−IIIbに沿った断面の一部が示されている。
ドラム36は、複数のセグメント52を備えている。複数のセグメント52が周方向に並べられて、ドラム36の外周面36aを形成している。それぞれのセグメント52は、半径方向に移動可能である。これにより、ドラム36は、拡径及び縮径可能である。ドラム36は、軸線の周りに回転可能に支持されている。複数のセグメント52は、複数のセグメント52aと複数のセグメント52bとからなっている。それぞれのセグメント52aには吸着孔54が形成されている。この吸着孔54は、図示されない真空装置に接続されている。この真空装置よって、吸着孔54内は、減圧可能である。それぞれのセグメント52bには吸着孔54が形成されていない。
図3(a)の両矢印Dpは、軸方向における、吸着孔54のピッチを表している。この吸着孔54は、一定のピッチDpで形成されている。図3(b)の両矢印θpは、周方向における、吸着孔54のピッチ角度を表している。この吸着孔54は、周方向に等間隔のピッチ角度θpで形成されている。ピッチ角度θpは特に限定されないが、このドラム36では、ピッチ角度θpは60°にされている。
図4には、図2の成形装置34の使用状態の一部が示されている。図4では、ドラム36に、インナーライナー部材18a及びカーカスプライ部材28aが巻回されている。カーカスプライ部材28aは、インナーライナー部材18aの外側に巻回されている。カーカスプライ部材28aの先端部28fと後端部28rとが重ねられ、重合部56を形成している。ステッチャー50は、重合部56を圧着している。吸着孔54内が減圧されて、インナーライナー部材18は吸着孔54に吸着されている。
ここで、図1から図4を参照しつつ、図1のタイヤ2の製造方法が説明される。
この製造方法では、タイヤ2の各部を形成する部材が準備される(STEP1)。各部を形成する部材には、トレッド部材、ビード部材、バンド部材、ベルト部材等の他、インナーライナー部材18a及びカーカスプライ部材28aが含まれる。
図2のドラム36に、インナーライナー部材18aが巻回される(STEP2)。インナーライナー部材18aの先端部が外周面36aに貼られる。ドラム36が回転しながら、インナーライナー部材18aがドラム36に巻回される。
更に、巻回されたインナーライナー部材18aの外側に、カーカスプライ部材28aが巻回される(STEP3)。カーカスプライ部材28aの先端部28fがインナーライナー部材18の外周面に貼られる。ドラム36が回転しながら、カーカスプライ部材28aがドラム36に巻回される。このSTEP3において、カーカスプライ部材28aの先端部28fと後端部28rと重ねられる。この先端部28fと後端部28rとが重合部56を形成する。タイヤ2の製造方法では、巻回されたインナーライナー部材18aに他のゴム部材が巻回され、更に、その外側にカーカスプライ部材28aが巻回されてもよい。
カーカスプライ部材28aの重合部56が圧着されて、バンド基体42が形成される(STE4)。このSTEP4では、周方向において、重合部56の位置がステッチャー50の位置に対応する様に、ドラム36が回転させられる。バンドトランスファー38は、ビードセッター46及びステッチャー50を、図2の第一位置A1に向かって移動させる。図4に示されるように、この移動によって、ステッチャー50が重合部56を、軸方向一方端から他方端に向かって圧着する。このSTEP4では、吸着孔54によって、インナーライナー部材18aが吸着されている。この様にして、バンド基体42が形成される。
図示されないが、バンド基体42にビード部材が圧着される(STEP5)。このSTEP5では、バンド基体42の半径方向外側で、ビードセッター46が、一対のビード部材を保持している。ドラム36が拡径する。これにより、バンド基体42が拡径される。拡径されたバンド基体42に、ビード部材が圧着される。
バンドトランスファー38は、バンド基体42を第二位置A2に搬送する(STEP6)。このSTEP6では、バンドホルダー44が、バンド基体42を保持する。例えば、バンドホルダー44は、周方向に並べられた複数の吸着パッドを備える。この吸着パットが、バンド基体42の外周面に真空吸着する。ドラム36が縮径し、ドラム36がバンド基体42から離れる。その後に、バンドホルダー44は、バンド基体42を第二位置A2に移動する。
第二位置A2に移動したバンド基体42を、シェーピングフォーマ40が保持する(STEP7)。このSTEP7では、シェーピングフォーマ40が拡径される。このシェーピングフォーマ40が、第二位置A2にあるバンド基体42を保持する。バンドホルダー44は、バンド基体42の保持を解除する。バンドホルダー44は、第二位置A2から離れる。
図示されないが、トレッド筒体が、第二位置A2にあるバンド基体42の外側に配置される(STEP8)。このトレッド筒体は、トレッド部材、バンド部材及びベルト部材等から形成されている。このトレッド筒体は、円筒形状を備えている。このトレッド筒体が、バンド基体42の半径方向外側に配置される。
このバンド基体42とトレッド筒体とからローカバーが形成される(STEP9)。このSTEP9では、シェーピングフォーマ40が、バンド基体42をトロイド形状に膨張させる。トロイド形状にされたバンド基体42の外周面が、トレッド筒体の内周面に押し当てられる。このバンド基体42とトレッド筒体とが圧着され、ローカバーが形成される。
このローカバーからタイヤ2が形成される(STEP10)。このSTEP10では、ローカバーがモールドに投入される。このローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。ローカバーからタイヤ2が得られる。
この製造方法は、STEP2(工程A)、SETP3(工程B)及びSTEP4(工程C)を含む。このSTEP4において、吸着孔54でインナーライナー部材18aをすることで、バンド基体42はドラム36に位置決めされている。インナーライナー部材18aが吸着された状態で、ステッチャー50が重合部56を圧着する。これにより、ステッチャー50の圧着によって、バンド基体42に位置ずれが生じ難い。この製造方法は、タイヤ2のユニフォミティの低下を抑制できる。
この製造方法では、周方向における、ステッチャー50の位置と吸着孔54の位置との関係は、特に限定されない。しかしながら、STEP4において、周方向において、ステッチャー50の位置と吸着孔54の位置とが合わせられることが好ましい。これにより、圧着による、バンド基体42の位置ずれを、更に抑制しうる。
吸着孔54のピッチDpが小さいドラム36は、タイヤ2のユニフォミティの向上に寄与する。この観点から、ピッチDpは、好ましくは250mm以下であり、更に好ましくは240mm以下であり、特に好ましくは230mm以下である。一方で、吸着孔54のピッチDpが大きいドラム36は、バンド基体42を外周面36aから剥がし易い。このバンド基体42は、バンドホルダー44で保持し易い。このドラム36は、バンド基体42の搬送不良の発生を抑制できる。このドラム36は、タイヤ2の生産性を阻害しない。この観点から、このピッチDpは、好ましくは200mm以上であり、更に好ましくは210mm以上である。
この製造方法では、バンド基体42が位置ずれし難いので、ステッチャー50は、従来より、大きな圧着圧力Ptで圧着することできる。これにより、STEP9でバンド基体42がトロイド状に膨張するときの、ジョイントオープンが抑制できる。
この圧着圧力Ptが大きいステッチャー50は、ジョイントオープンを抑制しうる。この観点から、この圧着圧力Ptは、好ましくは、0.25MPa以上であり、更に好ましくは0.26MPa以上である。一方で、圧着圧力Ptが高過ぎるステッチャー50は、バンド基体42に位置ずれを生じさせる。この位置ずれは、タイヤ2のユニフォミティを低下させる。この観点から、この圧着圧力Ptは、好ましくは0.40MPa以下であり、更に好ましくは0.35MPa以下であり、特に好ましくは0.30MPa以下である。
この圧着圧力Ptは、半径方向にステッチャー50を押しつける荷重と、ステッチャー50の接地面積とから求められる。このステッチャー50の接地面積は、ドラム36の外周面36aに、ステッチャー50をその荷重で押しつけたときの接地面積として、求められ。
この製造方法は、STEP6(工程D)を含む。このSTEP6では、巻回された前記バンド基体42をバンドホルダー44で保持して搬送する。このSTEP6に先立つSTEP4において、バンドホルダー44はバンド基体42を保持する第一位置A1に移動する。この移動をしつつ、ステッチャー50で重合部56を圧着する。この製造方法では、バンドホルダー44がドラム36に対して相対移動しながら、ステッチャー50が重合部56を圧着している。この製造方法は、生産性に優れている。ここでは、バンドホルダー44がドラム36に対して相対移動すればよく、ドラム36が移動してもよいし、ドラム36とバンドホルダー44とが移動してもよい。
このSTEP4では、バンドトランスファー38が第一位置A1に移動するときに、ステッチャー50が重合部56を圧着する。このステッチャー50は、軸方向一方から他方に向かって圧着する。この様に軸方向において、一方向に向かって圧着するステッチャー50では、バンド基体42に位置ずれを生じやすい。この製造方法は、重合部56が一方向に向かって圧着されるときの、位置ずれの抑制に特に適している。
このバンド基体42は、一枚のカーカスプライ28から形成されている。このバンド基体42では、複数枚のカーカスプライを備えるものに比べて、重合部56の圧着によって、バンド基体42に位置ずれを生じ易い。この位置ずれは、主に、ドラム36の外周面36aと外周面36aに接するゴム部材(インナーライナー部材18a)との間で生じる。この位置ずれは、バンド基体42の半径方向の厚さが薄いほど、生じ易い。この製造方法は、カーカス12が一枚のカーカスプライ28からなるタイヤ2の製造方法に特に適している。
タイヤ2ではトレッド4の端近辺において、サイドウォール6は、トレッド4とカーカス12との間に位置している。この構造は、TOS構造と称される。一方、図示されないがSOT構造のタイヤでは、トレッドの端近辺において、トレッドがサイドウォールとカーカスとの間に位置する。TOS構造のタイヤ2の製造方法では、SOT構造のタイヤのそれと比較して、カーカスプライ部材28aを圧着するときの、バンド基体42の半径方向の厚さが薄い。このため、TOS構造のタイヤ2の製造方法では、圧着によって、バンド基体42の位置ずれを生じ易い。本発明の係る製造方法は、TOS構造を備えるタイヤ2における、位置ずれの抑制に適している。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図2の成形装置を用いて、本発明に係る製造方法で、図1のタイヤが得られた。圧着圧力Pt及びピッチDpは、表1に示す通りであった。
[比較例1−3]
カーカスプライ部材の重合部を圧着するときに、吸着孔で吸着がされなかった。また、圧着圧力Ptが表1に示される通りにされた。その他は、実施例1と同様にしてタイヤが得られた。
[実施例2−5]
圧着圧力Pt及びピッチDpが表2に示される通りにされた他は、実施例1と同様にして、タイヤが得られた。
[位置ずれの評価]
図5を参照しつつ、バンド基体の位置ずれの評価方法が説明される。図5では、ドラムDの外周面にカーカスプライ部材Mが巻回されている。このカーカスプライ部材Mの重合部は、ステッチャーで圧着されている。図5の一点鎖線Lは、圧着される前のカーカスプライ部材Mの中心線を表している。この中心線は、カーカスプライ部材Mの軸方向中央を通る線である。一点鎖線L’は、圧着された後のカーカスプライ部材M(バンド基体)の中心線を表している。両矢印Gは、中心線Lと中心線L’との位置ずれの大きさを表している。この位置ずれGの発生の有無が評価された。その結果は、表1及び表2の「ズレ」の欄に示されている。
[ユニフォミティの評価]
それぞれのタイヤについて、LRO(Lateral Runout)が測定された。その結果が、比較例1を100とする指数で、表1及び2に示されている。この指数は、小さいほど、LROに優れている。この指数は、小さいほど、ユニフォミティに優れている。
[ジョイントオープンの評価]
それぞれのタイヤの製造において、ジョイントオープンの発生率が求められた。その結果が、表1及び2に示されている。この数値は、小さいほど発生率が低く、好ましい。
Figure 2020069745
Figure 2020069745
表1及び2に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、タイヤの製造に広く適用されうる。
2・・・タイヤ
18・・・インナーライナー
18a・・・インナーライナー部材
28・・・カーカスプライ
28a・・・カーカスプライ部材
34・・・成形装置
36・・・ドラム
38・・・バンドトランスファー
40・・・シェーピングフォーマ
42・・・バンド基体
44・・・バンドホルダー
46・・・ビードセッター
48・・・搬送装置
50・・・ステッチャー
52・・・セグメント
54・・・吸着孔
56・・・重合部

Claims (4)

  1. (A)ドラムにインナーライナー部材を巻回する工程、
    (B)巻回された前記インナーライナー部材にカーカスプライ部材を巻回し、前記カーカスプライ部材の周方向先端部と後端部との重合部を形成する工程
    及び
    (C)前記ドラムの外周面に形成された吸着孔で前記インナーライナー部材を吸着した状態で前記重合部をステッチャーで圧着し、前記インナーライナー部材及び前記カーカスプライ部材を含むバンド基体を得る工程
    を含む、タイヤの製造方法。
  2. 前記ドラムの吸着孔のピッチが前記ドラムの軸方向において200mm以上250mm以下である、請求項1に記載のタイヤの製造方法。
  3. 前記工程(C)において、前記ステッチャーの圧着圧力が0.25MPa以上0.40MPa以下である、請求項1又は2に記載のタイヤの製造方法。
  4. (D)巻回された前記バンド基体をバンドホルダーで保持して搬送する工程を更に含み、
    前記工程(C)において、前記バンドホルダーが前記バンド基体を保持する位置に向かって前記ドラムに対し相対移動しながら、前記バンドホルダーに支持された前記ステッチャーで前記重合部を圧着する、請求項1から3のいずれかに記載のタイヤの製造方法。
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