JP5508174B2 - ビードセットリング - Google Patents

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本発明は、ビードセットリングに関する。詳細には、本発明はこのビードセットリングを用いた空気入りタイヤの製造方法に関する。
空気入りタイヤは、多数の部材が組み合わされて構成される。タイヤは、例えば、一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスとを備えている。
ビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。コアは、非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)が巻かれてなる。エイペックスは、架橋ゴムからなる。カーカスは、並列された多数のコードを含むカーカスプライからなる。
タイヤの製造方法では、エイペックスはゴム組成物が押し出されて成形される。このエイペックスがコアに組み合わされ、リング状のビードが得られる。ビードは、後述するビードセットリングにセットされ、カーカスプライに圧着される。トレッド、サイドウォール等の構成部材がさらに組み合わされ、ローカバーが得られる。ローカバーは、モールドに投入される。ローカバーがこのモールド内で加熱及び加圧され、タイヤが得られる。
図8は、従来のビードセットリング2の一部が示された断面図である。このビードセットリング2には、ビード4がセットされている。
ビードセットリング2は、突部8と、フランジ10とを備えている。突部8は、フランジ10から突出している。突部8は、リング状である。この突部8に、ビード4が嵌め合わされる。フランジ10は、突部8から半径方向外向きに延在している。フランジ10は、突部8に嵌め合わされたビード4のコア12と当接する。このフランジ10は、ビード4の軸方向外向きへの移動を拘束する。
この図8には、フォーマーFに巻回され筒状とされたカーカスプライ6の一部が示されている。このカーカスプライ6は、このフォーマーFの端の部分で折り曲げられている。このカーカスプライ6は、軸方向においてビードセットリング2の内側に位置している。図示されているように、このカーカスプライ6の一部はビード4のコア12とフォーマーFとの間に位置している。
タイヤの製造装置では、ビードセットリング2にビード4がセットされると、このビードセットリング2が軸方向内向きに移動し、ビード4がカーカスプライ6に圧着される。このような製造装置の例が、特開平3−243337号公報及び実開平6−45725号公報に開示されている。
特開平3−243337号公報 実開平6−45725号公報
製造装置では、様々なタイヤが生産される。製造装置に供給されるビード4の仕様も様々である。この製造装置には、内径は同一であるが幅が異なるコア12を有するビード4が供給されることがある。
図8において、両矢印WAはビードセットリング2の突部8の幅である。両矢印WBは、この突部8に嵌め合わされるコア12の軸方向幅である。
この製造方法では、幅WBが幅WAよりも小さいコア12を有するビード4が供給され、ビードセットリング2にセットされることがある。この場合、ビード4がカーカスプライ6に十分に圧着されず、品質が安定しないという問題がある。
この製造方法では、幅WBが幅WAよりも過大なコア12を有するビード4が供給され、ビードセットリング2にセットされることがある。この場合、突部8に嵌め合わせたビード4が落下し、品質及び生産性が低下するという問題がある。
図8に示されているように、ビードセットリング2の突部8及びフランジ10は、その本体14と一体的に形成されている。突部8の幅WAは、不変である。このビードセットリング2では、幅WAをビード4の幅WBに応じて調節することができない。このため、この製造方法では、幅WAが異なる数種類のビードセットリング2を準備する必要がある。これらビードセットリング2の維持管理には、多大な費用と労力を要する。これらビードセットリング2の使い分けには、手間がかかる。
この製造装置では、供給されるビード4の幅WBが変更されるとき、ビードセットリング2はその幅WBに応じた幅WAを有する別のビードセットリング2に交換する必要がある。この交換のとき、生産は停止する。このビードセットリング2では、生産性を向上するには限界がある。
本発明の目的は、得られるタイヤの品質を低下させることなく生産性の向上に寄与しうるビードセットリングの提供にある。
本発明に係るビードセットリングは、主リングと、副リングとを備えている。この主リングは、この副リングが嵌め合わされるソケットと、このソケットの外側に位置するフランジとを備えている。この副リングがこのソケットに嵌め合わされると、この副リングの一部がこのフランジから突出し、タイヤのビードがセットされる突部が構成される。この突部の幅は、この副リングのこのソケットに嵌め合わされる長さに応じて可変しうる。
好ましくは、このビードセットリングでは、上記ソケットに雌ねじが設けられている。上記副リングのこのソケットに嵌め合わされる部分に、上記雌ねじに対応する雄ねじが設けられている。この副リングを周方向に回動させることにより、上記突部の幅が調整されうる。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
(1)リング状のコアを有するビードが、得られる工程と、
(2)主リングと副リングとを備えており、この主リングがこの副リングが嵌め合わされるソケットとこのソケットの外側に位置するフランジとを備えており、この副リングがこのソケットに嵌め合わされると、この副リングの一部がこのフランジから突出しタイヤのビードがセットされる突部が構成され、この副リングのこのソケットに嵌め合わされる長さに応じてこの突部の幅が可変しうるビードセットリングにおいて、この突部の幅が調整され、このビードがこの突部にセットされる工程と、
(3)このビードがプライに圧着され、ローカバーが得られる工程と、
(4)このローカバーが加圧及び加熱され、タイヤが得られる工程と
を含む。
本発明に係るビードセットリングでは、供給されるビードのコアの幅に合わせて突部の幅を変えることができる。このビードセットリングによれば、ビードが確実にかつ十分にカーカスプライに圧着されうる。このビードセットリングは、得られるタイヤの品質を低下させることなく、タイヤの生産性の向上に寄与しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で製造されるタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、タイヤの製造に用いられるビードセットリングが示された平面図である。 図3は、図2のビードセットリングが示された正面図である。 図4は、図2のビードセットリングの分解正面図である。 図5は、図2のV−V線に沿った断面図である。 図6は、ビードセットリングの副リングがさらにねじ込まれた状態が示された断面図である。 図7は、ビードセットリングの使用状況が示された断面図である。 図8は、従来のビードセットリングの一部が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明の一実施形態に係る製造方法で製造されたタイヤ16の一部が示されている。このタイヤ16は、一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ16の赤道面を表す。このタイヤ16は、トレッド18、サイドウォール20、ビード22、カーカス24、ベルト26、バンド28、インナーライナー30及びチェーファー32を備えている。なお、図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。
トレッド18は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド18は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。このトレッド18の外面が、路面と接地するトレッド面34である。
サイドウォール20は、トレッド18の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール20は、架橋ゴムからなる。
ビード22は、サイドウォール20よりも半径方向略内側に位置している。ビード22は、コア36と、このコア36から半径方向外向きに延びるエイペックス38とを備えている。コア36は、リング状である。コア36は、非伸縮性ワイヤーが巻かれてなる。エイペックス38は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス38は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス24は、カーカスプライ40からなる。カーカスプライ40は、両側のビード22の間に架け渡されており、トレッド18及びサイドウォール20の内側に沿っている。カーカスプライ40は、コア36の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。
図示されていないが、カーカスプライ40は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス24はラジアル構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカスが採用されてもよい。
ベルト26は、カーカス24の半径方向外側に位置している。ベルト26は、カーカス24と積層されている。ベルト26は、内側層42及び外側層44からなる。図示されていないが、内側層42及び外側層44のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側層42のコードの傾斜方向は、外側層44のコードの傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
バンド28は、ベルト26を覆っている。図示されていないが、このバンド28は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。バンド28は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー30は、カーカス24の内周面に接合されている。インナーライナー30は、架橋ゴムからなる。インナーライナー30には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。
このタイヤ16の製造には、図2、図3及び図4に示されたビードセットリング46が使用される。この図2において、紙面に対して垂直な方向が軸方向である。図3及び図4においては、上下方向が軸方向である。このビードセットリング46は、主リング48及び副リング50を備えている。主リング48は、ソケット52と、フランジ54とを備えている。ソケット52及びフランジ54は、軸方向において、この主リング48の内側に位置している。ソケット52は、窪みである。このソケット52に、副リング50が嵌め合わされる。フランジ54は、半径方向において、このソケット52の外側に位置している。このフランジ54は、ソケット52から半径方向外向きに延在している。図2に示されているように、このフランジ54には、12の穴56と、3の溝58が設けられている。12の穴56のうち、8の穴56aには座繰り加工が施されている。これら穴56は、製造装置(図示されず)への取り付けに用いられる。
副リング50は、軸方向において、その外側にアダプター60を備えている。このアダプター60の形状は、ソケット52の形状に対応している。副リング50がソケット52に嵌め合わされるとき、このアダプター60がソケット52に通される。
図5は、図2のV−V線に沿った断面図である。この図5において、左右方向が軸方向であり、上下方向が半径方向である。図5中、矢印Aで示された方向が軸方向外向きである。
ビードセットリング46は、主リング48及び副リング50が組み合わされることにより構成される。図示されているように、このビードセットリング46では、副リング50の一部が主リング48のフランジ54から突出している。この突出している部分が、このビードセットリング46の突部62である。このビードセットリング46では、副リング50がソケット52に嵌め合わされることにより突部62が構成される。図5中、両矢印W0で示されているのがこの突部62の幅である。この幅W0は、副リング50の先端64からフランジ54までの長さで表される。
図示されているように、ソケット52の側面には雌ねじ66が設けられている。副リング50のアダプター60には、この雌ねじ66に対応する雄ねじ68が設けられている。このビードセットリング46では、アダプター60をソケット52に嵌め合わせ、副リング50を主リング48に対して周方向に回動させることにより、副リング50がソケット52にねじ込まれる。
図6は、ビードセットリング46の副リング50がさらにねじ込まれた状態が示された断面図である。副リング50をねじ込むと、この副リング50は軸方向外向きに移動しうる。この移動により、ソケット52に嵌め合わされるアダプター60の長さが漸増していき、突部62の幅W0が漸減していく。そして、この図6に示されているように、副リング50がソケット52の底70に当接する。このビードセットリング46では、副リング50がソケット52の底70に当接した状態において、突部62の幅W0は最小となる。
このビードセットリング46では、副リング50をねじ込む方向とは逆向きに回動させると、この副リング50は軸方向内向きに移動しうる。この移動により、ソケット52に嵌め合わされるアダプター60の長さが漸減していき、突部62の幅W0が漸増していく。このように、副リング50は主リング48に対して軸方向に移動しうる。この突部62の幅W0は、ソケット52に嵌め合わされるアダプター60の長さに応じて可変しうる。このビードセットリング46では、副リング50を周方向に回動させることにより、突部62の幅W0が調整されうる。
前述したように、このビードセットリング46では、副リング50の雄ねじ68が主リング48の雌ねじ66に対応している。このため、突部62の幅W0が調整された後は、副リング50を周方向に回動させない限り、この突部62の幅W0は安定に保持される。このビードセットリング46では、副リング50の軸方向への移動が効果的に拘束されている。
ビードセットリング46を用いて、タイヤ16は次のようにして製造される。ゴム組成物が押し出され、エイペックス38が成形される。このエイペックス38がコア36に組み合わされ、ビード22が得られる。このビード22が、ビードセットリング46の突部62にセットされる。
図7に示されているのは、ビード22がセットされたビードセットリング46である。図示されているように、ビード22のコア36がこのビードセットリング46の突部62に嵌め合わされている。この図7において、両矢印W1で示されているのがこのコア36の軸方向幅である。点Pで示されているのがこのコア36の幅W1が半分となる位置である。
図示されていないが、この製造方法では、ビード22がセットされたビードセットリング46は、軸方向内向きに移動する。この移動により、このビード22がフォーマーに巻回され筒状とされたカーカスプライ40に圧着される。トレッド18、サイドウォール20等の構成部材がさらに組み合わされ、ローカバーが得られる。
ローカバーは、開かれたモールドに投入される。投入のとき、ブラダーは、このモールドの内側において収縮している。投入後、ブラダーにガスが充填される。この充填により、ブラダーは膨張する。膨張のとき、ブラダーは伸長する。
ブラダーの膨張に伴って、ローカバーが変形する。モールドが締められ、ブラダーの内圧が高められる。ローカバーは、モールドのキャビティ面とブラダーとに挟まれて、加圧される。ローカバーは、ブラダー及びモールドからの熱伝導により、加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、図1に示されたタイヤ16が得られる。
このビードセットリング46では、突部62の外周面72の直径はコア36の内径と同等である。このため、ビード22がビードセットリング46にセットされると、このビード22のコア36が突部62の外周面72に当接する。このビードセットリング46では、ビード22が安定に保持されうる。このビード22は、そのコア36の中心とフォーマーの中心とが一致された状態でカーカスプライ40に圧着される。このビードセットリング46は、高品質なタイヤ16の生産に寄与しうる。
図7に示されているように、ビード22のコア36はフランジ54に当接している。このフランジ54は、ビード22の軸方向外向きへの移動を拘束しうる。軸方向におけるビード22の位置が安定に保持されるので、ビード22はカーカスプライ40に確実に圧着される。このビードセットリング46は、高品質なタイヤ16の生産に寄与しうる。
前述したように、ビードセットリング46は、副リング50の回動により突部62の幅W0が調整できるように構成されている。このため、この製造方法では、ビード22のセットに先立ち、副リング50が回動され、突部62の幅W0が、供給されるビード22のコア36の幅W1に応じた幅に調整される。この調整は容易である。
この製造方法では、突部62の先端64がコア36の幅W1が半分となる位置Pよりも軸方向外側に位置するように突部62の幅W0が調整される。換言すれば、この幅W0はこの幅W1の半分よりも大きくなるように調整される。その幅W0が適切に調整された突部62にビード22がセットされるので、ビード22の、突部62からの落下が防止され、ビード22がカーカスプライ40に確実に圧着されうる。この製造方法では、高品質なタイヤ16が安定に製造されうる。ビード22の落下が効果的に防止されうるという観点から、コア36の幅W1と突部62の幅W0との差(W1−W0)が2.5mm以下となるように、突部62の幅W0が調整されるのが好ましい。
この製造方法では、突部62の幅W0はコア36の幅W1よりも小さくなるように調整される。その幅W0が適切に調整された突部62にビード22がセットされるので、ビード22がカーカスプライ40に十分に圧着されうる。この製造方法では、高品質なタイヤ16が安定に製造されうる。ビード22がカーカスプライ40に確実にかつ十分に圧着されうるという観点から、コア36の幅W1と突部62の幅W0との差(W1−W0)が1.0mm以上となるように、突部62の幅W0が調整されるのが好ましい。
このビードセットリング46では、突部62の幅W0が可変しうる。このため、この製造方法では、このビードセットリング46を他のビードセットリングに置き換えることなく、幅W1が異なるコアを有する、図1に示されたタイヤ16とは別のタイヤが製造されうる。この製造方法では、従来の製造方法のように、突部の幅が異なる複数のビードセットリングを準備する必要はない。このビードセットリング46は、生産性の向上に寄与しうる。
このビードセットリング46は、ビード22のコア36の幅W1に合わせて突部62の幅W0を適切に変えることができるので、供給されるビード22のコア36の幅W1が変更されても、コア36の幅W1と突部62の幅W0との差(W1−W0)が適切な範囲に維持されうる。このビードセットリング46は、得られるタイヤ16の品質を低下させることなく、タイヤ16の生産性の向上に寄与しうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図2から7に示されたビードセットリングを用いて、タイヤを製造した。このタイヤの製造に際して、その幅W1が6.8mmとされたコアを有するビードが供給された。ビードセットリングの突部の幅W0は、4.8mmに調整された。この幅W1と幅W0と差(W1−W0)は、2.0mmとされた。
[実施例3]
実施例1のビードセットリングにおいて、副リングが回動され、突部の幅W0が5.6mmに調整され、差(W1−W0)が1.2mmとされた他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[実施例2]
その幅W1が5.5mmとされたコアを有するビードを供給するとともに、実施例1のビードセットリングにおいて、副リングが回動され、突部の幅W0が3.5mmに調整され、差(W1−W0)が2.0mmとされた他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[実施例4]
その幅W1が8.6mmとされたコアを有するビードを供給するとともに、実施例1のビードセットリングにおいて、副リングが回動され、突部の幅W0が6.6mmに調整され、差(W1−W0)が2.0mmとされた他は実施例1と同様にして、タイヤを製造した。
[参考例]
図8に示された構成を備え、その突部の幅WAが5.0mmとされた従来のビードセットリングを用いて、タイヤを製造した。このタイヤの製造に際して、その幅WBが6.8mmとされたコアを有するビードが供給された。この参考例では、この幅WBと幅WAと差(WB−WA)は、1.8mmとされた。
[比較例1及び2]
ビードセットリングに供給するビードのコアの幅WB及び差(WB−WA)を下記表1の通りとした他は参考例と同様にして、タイヤを製造した。この比較例1及び2では、参考例で使用したビードセットリングがそのまま用いられている。
[ビード落下発生率]
ビードの落下が発生した回数を調査し、製造したタイヤの総本数に対する発生回数の比率を得た。その結果が、ビード落下発生率として下記表1及び2に示されている。この数値が小さいほど、良好であることが示される。
[コードパス]
ビードのコアに相当するピースを、ビードセットリングにセットした。このピースは、日本ポリペンコ社製の商品名「MCナイロン」を用いて成形されたものである。このピースの軸方向内側に位置する外縁をチョークでマーキングし、このピースをフォーマーに巻回され筒状とされたカーカスプライに圧着させた。この圧着により、チョークがカーカスプライに転写された。この圧着が、カーカスプライの左右両側それぞれで実施された。圧着後、カーカスプライを展開し、左右のチョーク間の距離が測定された。周方向に沿って16箇所の距離を測定し、これらの標準偏差を得た。本明細書では、この標準偏差がコードパスと称される。この一連の計測を5回実施し、コードパスの平均値を求めた。その結果が、下記表1及び2に示されている。この数値が小さいほど、良好であることが示される。
Figure 0005508174
Figure 0005508174
表1及び2に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、様々なタイヤの製造にも適用されうる。
2、46・・・ビードセットリング
4、22・・・ビード
6、40・・・カーカスプライ
8、62・・・突部
10、54・・・フランジ
12、36・・・コア
16・・・タイヤ
24・・・カーカス
38・・・エイペックス
48・・・主リング
50・・・副リング
52・・・ソケット
60・・・アダプター
66・・・雌ねじ
68・・・雄ねじ

Claims (2)

  1. 主リングと、副リングとを備えており、
    この主リングが、この副リングが嵌め合わされるソケットと、このソケットの外側に位置するフランジとを備えており、
    上記ソケットに雌ねじが設けられており、
    上記副リングの、このソケットに嵌め合わされる部分に、上記雌ねじに対応する雄ねじが設けられており、
    この副リングがこのソケットに嵌め合わされると、この副リングの一部がこのフランジから突出し、タイヤのビードがセットされる突部が構成され、
    この副リングを周方向に回動させることにより、上記突部の幅が調整され、
    この突部の幅が、この副リングのこのソケットに嵌め合わされる長さに応じて可変しうるビードセットリング。
  2. リング状のコアを有するビードが、得られる工程と、
    主リングと副リングとを備えており、この主リングがこの副リングが嵌め合わされるソケットとこのソケットの外側に位置するフランジとを備えており、上記ソケットに雌ねじが設けられており、上記副リングの、このソケットに嵌め合わされる部分に、上記雌ねじに対応する雄ねじが設けられており、この副リングがこのソケットに嵌め合わされるとこの副リングの一部がこのフランジから突出しタイヤのビードがセットされる突部が構成され、この副リングのこのソケットに嵌め合わされる長さに応じてこの突部の幅が可変しうるビードセットリングにおいて、この副リングを周方向に回動させることによりこの突部の幅が調整され、このビードがこの突部にセットされる工程と、
    このビードがプライに圧着され、ローカバーが得られる工程と、
    このローカバーが加圧及び加熱され、タイヤが得られる工程と
    を含むタイヤの製造方法。
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