JP2020068757A - 筋目を有する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置 - Google Patents

筋目を有する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020068757A
JP2020068757A JP2019028956A JP2019028956A JP2020068757A JP 2020068757 A JP2020068757 A JP 2020068757A JP 2019028956 A JP2019028956 A JP 2019028956A JP 2019028956 A JP2019028956 A JP 2019028956A JP 2020068757 A JP2020068757 A JP 2020068757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food dough
rolled food
conveyor
dough
rolled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019028956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6956124B2 (ja
Inventor
良明 岡▲崎▼
Yoshiaki Okazaki
良明 岡▲崎▼
宙絵 白井
Sorae SHIRAI
宙絵 白井
信秋 原田
Nobuaki Harada
信秋 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Original Assignee
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rheon Automatic Machinery Co Ltd filed Critical Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Publication of JP2020068757A publication Critical patent/JP2020068757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6956124B2 publication Critical patent/JP6956124B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

【課題】円筒状で表面に筋目のある所謂コロネあるいはホーンの食品生地を安定的に成形できる方法および装置を提供する。【解決手段】芯部材Sに食品生地片Pを巻き付けた巻き食品生地PRを、搬送コンベヤ1と前記搬送コンベヤ1に離間して対向する生地押え部材5で挟圧することにより、前記巻き食品生地PRを回転させながら搬送し、前記生地押え部材5から搬送コンベヤ側に突出する切断刃6で回転搬送される前記巻き食品生地PRの食品生地片Pを押断することにより前記巻き食品生地の周面に筋目Lを付す。【選択図】図6

Description

本発明は、筋目を有する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置に関する。より詳細には、芯部材に食品生地片を巻き付けた筒状の食品生地の外周に筋目を付する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置に関する。
円筒状で表面に筋目のある所謂コロネあるいはホーンの食品生地を得る技術は従来から知られている。例えば特許文献1は、平行四辺形の食品生地片を作出し、この食品生地片の平行対辺を芯部材に対し直交させた状態で、搬送コンベヤ上を転動させながら搬送することで芯部材に巻き付ける技術を開示する。特許文献2は、芯部材を保持して回動及び移動させる動作手段(ロボットマニピュレータ)により、食品生地片を把持した状態で芯部材を回動させることで前記食品生地片を前記芯部材に巻き付ける技術を開示する。これらの食品生地は、食品生地片の一部を重ね合わせて芯部材に巻き付けることで、食品生地片の端面が段差となり筋目が形成される。
特開平9−154472号公報 特開2013−188167号公報
特許文献1に開示された技術は、成形が安定しないという欠点がある。芯部材に対して食品生地片が滑ってずれるため、所定の幅寸法が得られず、筋目が歪むといった現象が発生し、安定した製品が得られないという問題がある。特許文献2に開示された技術は、ロボットマニピュレータのごとき装置を前提としているため、機械構成が複雑かつ高価になる。上記いずれの技術も、一個あたりの成形に時間がかかるため、生産能力を上げ難い。
本発明は、筋目を有する巻き食品生地の成形方法であって、芯部材に食品生地片を巻き付けた巻き食品生地を搬送コンベヤと前記搬送コンベヤに離間して対向する生地押え部材で挟圧することにより前記巻き食品生地を回転させながら搬送し、前記生地押え部材から搬送コンベヤ側に突出する切断刃で回転搬送される前記巻き食品生地の食品生地片を押断することにより前記巻き食品生地の周面に筋目を付すことを特徴とする。
また、上記の成形方法であって、前記搬送コンベヤと前記巻き食品生地の径に応じて上下動自在に設けられた前記生地押え部材で前記巻き食品生地を持続的に挟圧することを特徴とする。
まや、上記の成形方法であって、幅方向に平行に備えられた複数の前記切断刃で前記巻き食品生地の外周に複数の前記筋目を互いに平行に付すことを特徴とする。
また、上記の成形方法であって、前記搬送コンベヤの搬送方向に対し傾斜した前記切断刃で前記巻き食品生地の周面に前記筋目を付すことを特徴とする。
また、上記の成形方法であって、前記切断刃を前記搬送コンベヤの搬送方向に対し幅方向の一方に傾斜した前記切断刃で前記巻き食品生地の周面に前記筋目を付した後、前記搬送コンベヤの搬送方向に対し幅方向の他方に傾斜した前記切断刃で前記巻き食品生地の周面に前記筋目を付すことにより前記巻き食品生地の周面に格子状の前記筋目を付すことを特徴とする。
また、上記の成形方法であって、前記生地押え部材に備えられた拡開補助面によって、前記筋目を押し広げることを特徴とする。また、前記生地押え部材に備えられた生地封着面によって、前記筋目に隣接した生地を封着することを特徴とする。
本発明は、筋目を有する巻き食品生地の成形装置であって、芯部材に食品生地片を巻き付けた前記巻き食品生地を搬送する搬送コンベヤと、前記搬送コンベヤに離間して対向する生地押え部材と、前記生地押え部材から搬送コンベヤ側に突出する切断刃とを備え、前記搬送コンベヤと前記生地押え部材で前記巻き食品生地を挟圧することにより前記巻き食品生地を回転させながら搬送し、前記切断刃で回転搬送される前記巻き食品生地の食品生地片を押断して前記巻き食品生地の周面に筋目を付す構成であることを特徴とする。
また、上記の成形装置であって、前記切断刃は前記押え部材より立設され、前記押さえ部材からの突出量を調整可能に設けていることを特徴とする。
また、上記の成形装置であって、前記押え部材は前記搬送コンベヤの搬送面に対して上下動自在に設けられていることを特徴とする。
また、上記の成形装置であって、前記切断刃は前記巻き食品生地の搬送方向に対し角度調整可能に設けられていることを特徴とする。
また、上記の成形装置であって、複数の前記切断刃が係合され、各切断刃の前記巻き食品生地の搬送方向に対する角度を揃えて調整できるように設けられたリンク機構を備えることを特徴とする。
また、上記の成形装置であって、前記生地押え部材に拡開補助面を備え、前記拡開補助面は、前記刃部からの距離が遠くなるにつれて搬送面との距離が遠くなるような面であることを特徴とする。また、前記生地押え部材に生地封着面を備え、前記生地封着面は、前記刃部に隣接して延在する面であることを特徴とする。
請求項7乃至12のいずれかに記載の成形装置であって、前記切断刃の少なくとも一部分において、前記搬送装置の搬送面と前記切断刃の刃先の距離が上流側から下流側にかけて減少する傾斜部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、芯部材に予め定めた幅寸法の食品生地片を巻き付けた巻き食品生地に切断刃で筋目を付すため、巻き食品生地の幅寸法や筋目を乱すことなく、安定して筋目を有する巻き食品生地を成形することができる。加えて、食品生地片を筒状に巻く工程と、巻き食品生地に筋目を付す工程を分けたため、従来技術に比較して生産能力を上げることができる。
本発明の第一の実施形態に係る成形装置の平面図である。 本発明の第一の実施形態に係る成形装置の正面図である。 本発明の第一の実施形態に係る生地の成形工程の説明図である。 本発明の第一の実施形態の変形例に係る成形装置の平面図である。 本発明の第一の実施形態の別の変形例に係る成形装置の平面図である。 本発明の第二の実施形態に係る成形装置の平面図である。 本発明の第二の実施形態に係る成形装置の正面図である。 本発明の第二の実施形態に係る生地の成形工程の説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る成形装置の平面図である。 本発明の第三の実施形態に係る成形装置の正面図である。 本発明の第一及び第二の実施形態のその他の変形例に係る成形装置の刃部の垂直断面図である。 本発明の特に刃部の変形例に係る成形装置によって成形されるホーン生地を例示した図である。
図1及び図2を参照し本発明の第一の実施形態に係る成形装置10について説明する。成形装置10は、芯部材Sに長方形の食品生地片Pを巻き付けた巻き食品生地PRの外周に筋目Lを付する。以下の説明では便宜上、筋目Lが付された巻き食品生地PRをホーン生地PPと称する。また、食品生地片Pは、パン生地層と油脂層が積層されたデニッシュ生地であるが、他の種類のパン生地でも良く、さらには、餅やすり身等の粘性のある食品生地でも良く、その形状および寸法は筋目付けが可能な範囲で適宜選ばれ得る。
成形装置10は、搬送コンベヤ1と搬送コンベヤ1の上方に架設された筋目付け装置2とで構成される。搬送コンベヤ1はフレーム架台11に無端ベルト12を走行自在に掛けまわした公知のコンベヤである。搬送コンベヤ1は、食品生地片Pあるいは巻き食品生地PRを上流側(図1において左側)から下流側(図1において右側)へ搬送する。以下の記載において、食品生地片Pあるいは巻き食品生地PRがコンベヤベルト上を搬送される方向を搬送方向Xとする。また、搬送方向Xと直交する方向を幅方向Yとする。また、無端ベルト12の食品生地Pあるいは巻き食品生地PRを搬送方向Xへと運ぶ面を搬送面13と呼称する。
筋目付け装置2は、フレーム架台11の両側から橋架された架台3と、搬送コンベヤ1の上方に配置される筋目ユニット4を備える。架台3は、両側の脚部3Aと、幅方向Yに延在し脚部3Aを連結する連結プレート3Bを備える。筋目ユニット4は、(架台3に対し上下方向及び幅方向Yに位置調整可能に)架台3の連結プレート3Bに取り付けられる。筋目ユニット4は、搬送方向Xに沿って延在する生地押え部材5と、生地押え部材5に取り付けられる切断刃6を一体として備えられる。
生地押え部材5は、ベース部材51と、生地保持部材54を備える。ベース部材51は略四角柱状の樹脂製部材である。ベース部材51の上面51A(生地押え部材5の上面5Aと同義)には、生地押え部材5の長手方向(搬送方向Xに沿った方向)に離間して2本のスタッドボルト53が立設される。また、ベース部材51の下面51Bの上流端部には傾斜面51Cが設けられる。傾斜面51Cは、搬送面13との距離が上流側から下流側にかけて狭くなるように設けられる。
生地保持部材54は、ベース部材51の下面51B及び傾斜面51Cに貼付されるウレタン製のテープである。生地保持部材54の表面にはエンボス加工が施してあり、生地押え部材5の下面5Bを形成する。また、生地保持部材54が前記傾斜面51Cに貼付された箇所を生地押え部材5の生地導入面5Cとする。生地保持部材54は、生地押え部材5と搬送面13とで巻き食品生地PRが狭圧される際に、巻き食品生地PRに対しグリップ力が発生すればよく、本明細書記載のエンボス加工テープに限定されない。例えばベース部材51の下面51Bにディンプル加工を施して、ベース部材そのものを生地保持部材としても良い。さらに、生地押え部材5には、両スタッドボルト53の内側に、ベース部材51及び生地保持部材54を上下に貫通する長孔52が形成される。
切断刃6は、切断刃本体61と当該切断刃本体61の両端に固定部62を備えたステンレススチール製部材である。切断刃6は、生地押え部材5の長孔52に上方から挿入され、固定部62に設けられた孔に生地押え部材5のスタッドボルト53が貫入され、さらに、スタッドボルト53にナットが螺合されることで、生地押え部材5に固定される。このとき、生地押え部材5の下面5Bより切断刃本体61の刃部63の先端部が搬送面13へ向けて突出する。刃部63は、芯部材に巻かれた食品生地片Pを切断或いは押断できるように鋭利に設けられる。刃部63の上流端部には傾斜部64が設けられる。傾斜部64は、搬送面13との距離が上流側から下流側にかけて狭くなるように設けられる。切断刃6は、生地押え部材5と固定部62との間にスペーサ等を挟むことによって、生地押え部材5の下面5Bからの刃部63の突出量Hが調整可能である。この突出量Hは、食品生地片Pの厚みに応じて適宜定められる。また、刃部63の長手方向(搬送方向Xに沿った方向)の寸法は150ミリメートル、厚みは2ミリメートルである。
本発明の第一の実施形態では、筋目付け装置2は上述の筋目ユニット4を幅方向Yに沿って等間隔に5つ備える。架台3の連結プレート3Bには、幅方向Yに沿って長孔3Cが形成される。第一ブラケット32は、長孔3Cを介して第一固定ノブ31によって、連結プレート3Bの下面に固定される。第一ブラケット32の固定位置は長孔3Cに沿って幅方向Yに位置調整可能である。第二ブラケット33の屈曲部33Aには幅方向Yの両側部に上下方向に沿って長孔33Bが形成される。第二ブラケット33は、長孔33Bを介して第二固定ノブ34によって、第一ブラケット32の下端に固定される。第二ブラケット33の固定位置は長孔33Bに沿って上下方向に位置調整可能である。第二ブラケット33の基盤33Cには5つの筋目ユニット4がそれぞれ支点ピン37によって回動可能に軸支される。さらに、各筋目ユニット4は回動ピン38によって第二ブラケット33の下流側に配置される連結部材35に回動可能に軸支される。連結部材35の基端部は角度調整ハンドル36を介して第二ブラケット33の基盤33Cの基端部と連結される。角度調整ハンドル36は第三固定ノブ39によって第二ブラケット33に固定される。
上述から理解されるように、5つの筋目ユニット4は幅方向Yに位置調整可能であり、なおかつ高さ位置(搬送面13との相対的距離)も位置調整可能である。また、筋目ユニット4は、第一固定ノブ31または第二固定ノブ34を取り外すことにより架台3に対し着脱可能である。したがって、筋目ユニット4は、搬送される巻き食品生地PRの搬送コンベヤ1上での幅方向Yの位置および巻き食品生地PRの径に応じて固定位置を調整可能であり、巻き食品生地PRの列数に応じて、または所望の筋目数に応じて増減させることが可能である。以下の説明では、搬送面13と生地押え部材5との距離をクリアランスDと称する。また、角度調整ハンドル36は、第三固定ノブ39を緩めた状態で動かすことにより、連結された筋目ユニット4は搬送方向Xに対してそれぞれ同じ角度で傾斜する。筋目ユニット4の搬送方向Xに対する傾斜角度を傾斜角度αとする(図1参照)。この傾斜角度αは、巻き食品生地PRの寸法と所望の筋目形状に応じて調整される。
図3に示すように、成形装置10の上流側には、芯部材Sを載置した食品生地片Pを巻き上げて巻き食品生地PRを成形する巻き上げ装置8が設けられる。巻き上げ装置8は、搬送コンベヤ1と同方向に食品生地片Pを搬送する第一コンベヤベルト81を備える。第一コンベヤベルト81の下流側に、第二コンベヤベルト82が第一コンベヤベルト81の搬送面に対して出没自在に備えられる。第二コンベヤベルト82は、上流側に面した側が上方向に移動するように回転駆動する。第一コンベヤベルト81の上方に、第三コンベヤベルト83が第一コンベヤベルト81と対向して上下動自在に設けられる。第三コンベヤベルト83は第一コンベヤベルト81と反対方向に回転駆動する。第三コンベヤベルト83の上流側には、搬送される食品生地片Pを光学的に検出する検出センサ84が設けられる。
上記説明においては、巻き上げ装置の一例として本願出願人の出願になる特開2018−19661号公報に開示された技術を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同出願人による国際公開公報WO2015/190268号に開示された技術等を用いても良い。
芯部材Sは耐熱紙からなる円筒状の部材であるが、これに限定するものではない。芯部材Sの材質は耐熱性があれば例えば金属、セラミックスなどでもよい。芯部材Sの形状は食品生地片Pがその全周にわたって巻かれ得る形状であれば、円柱状でも多角柱状でもよい。焼成の際に熱の通りを良くするため、芯部材Sは中空の筒状であることが好ましい。また、耐熱紙製の芯部材Sは、巻き食品生地PRを筋目付け装置2の生地押え部材5と挟圧するため、食品生地片Pに強度な圧力を付加しないよう弾性変形可能であることが好ましい。さらに、筋目付け装置2の切断刃6は、芯部材Sの外周上で食品生地片Pを切断、あるいは、押断することによって筋目Lを付するため、所要の反発力を生じ食品生地片Pに効果的に筋目Lを付けられる弾性を備えることが好ましい。
次に、図3を参照し、巻き上げ装置8にて巻き食品生地PRを巻き上げ成形する工程と、その後、成形装置10を用いて、当該巻き食品生地PRの外周に筋目Lを付してホーン生地PPへと成形する工程を説明する。食品生地片Pの寸法は、搬送方向Xに沿った縦長さPLは130ミリメートル、幅方向Yに沿った横長さPWは110ミリメートル、厚みPTは5ミリメートルである。第一コンベヤベルト81上を第一の方向(図3において左側から右側)へと搬送される食品生地片Pの下流端部に、芯部材Sが載置される。芯部材Sは円筒状であり、外周の直径SDは25ミリメートル、長さSWは135ミリメートルである(図1参照)。食品生地片P上に芯部材Sを載置する手段については、公知の供給装置でも手作業でもよく、本説明においては省略する。
芯部材Sの載置された食品生地片Pは、第一コンベヤベルト81によって搬送される。検出センサ84が食品生地片Pを検出すると、第二コンベヤベルト82の上端部が第一コンベヤベルト81の搬送面より高い位置へと突出され、第三コンベアベルト83が下降される。第一コンベヤベルト81によって搬送される食品生地片Pの下流端PEは第二コンベヤベルト82に当接し、芯部材Sを巻き込むように上方向に持上げられ湾曲される。
上方向へ持上げられた食品生地片Pの下流端PEは、第三コンベアベルト83に接触し、さらに、芯部材Sを巻き込む。食品生地片Pは芯部材Sの外周を一周し、食品生地片Pの上流端部と下流端部が僅かに重なり合う。第三コンベヤベルト83は、芯部材Sの全周にわたり食品生地片Pが巻き取られるのに対応して次第に上昇し、巻き成形を行なう。巻き食品生地PRが形成されると、第三コンベアベルト3が上昇されると共に第二コンベヤベルト2が下降され、巻き食品生地PRは成形装置10の搬送コンベヤ1へ移載される。
巻き食品生地PRは、芯部材Sを含めた直径がおよそ35ミリメートルである。筋目付け装置2は、あらかじめ各筋目ユニット4の生地押え部材5を巻き食品生地PRの直径に対応してクリアランスDを30ミリメートル、食品生地片Pの厚みPTに対応して刃部63の突出量Hを4.8ミリメートルに設定してある。また、各筋目ユニット4の切断刃6は、幅方向Yに沿って20ミリメートルの間隔で設けられる。これらの数値は、芯部材Sの材質や食品生地片Pの延展状態によって適宜定められる。また、各筋目ユニット4の搬送方向Xに対する傾斜角度αは0度である。
巻き食品生地PRは、搬送コンベヤ1により筋目付け装置2の下方へ搬送され、生地押え部材5と搬送面13とで挟持される。このとき、巻き食品生地PRは、傾斜する生地導入面5Cによって生地押え部材5の下面5Bに導かれるため、搬送コンベヤ1上で滞留することがない。巻き食品生地PRは生地押え部材5により搬送面13に軽く押圧され、生地押え部材5の下面5Bを形成する生地保持部材54のエンボスとの摩擦により、図3において反時計方向に回転しながら搬送方向Xへと安定して搬送される。クリアランスDは、搬送される巻き食品生地PRが搬送方向への抵抗を受けながらも、一方で滞りなく搬送されるように定められるのが好ましい。
その後、巻き食品生地PRは、切断刃6の刃部63が生地押え部材5から下方に突出する箇所に回転しながら搬送され、刃部63により巻き食品生地PRの外周に筋目Lが形成される。このとき、巻き食品生地PRの食品生地片Pは、刃部63の傾斜部64によって次第に深く切断されるため搬送コンベヤ1上で滞留することを防ぐ。刃部63の突出量Hは巻き食品生地PRの外周の食品生地片Pを薄皮一枚だけ残して切断又は押断するように定められるのが好ましい。切断刃本体61は搬送方向Xに沿って延在し、一方、巻き食品生地PRは回転しながら搬送されるため、巻き食品生地PRの全周にわたり順次筋目Lが形成される。
本実施形態においては、筋目ユニット4が5つ設けられるので、付される筋目Lは5本である。筋目ユニット4の傾斜角度αが0度であるため、筋目Lは搬送方向Xに平行に付され、巻き食品生地PRの外周上において、幅方向Yに沿って並んだリング状となる。巻き食品生地PRは生地押え部材5と搬送面13とで狭持され、幅方向Yへの移動が生じないため、それぞれの筋目Lが設定された切断刃6の間隔に倣って等間隔に形成される。以上の工程でホーン生地PP(筋目Lを有する巻き食品生地と同義)が成形され、その後定法に則って焼成された後、芯部材Sが焼成食品から抜き取られる。
次に図4を参照し、本発明の第一の実施形態に係る成形装置10の変形例を説明する。本変形例は、成形装置10における各筋目ユニット4の傾斜角度αを変更した構成である。食品生地片Pの寸法、それぞれの刃部63の突出量Hや幅方向の間隔等の各設定寸法は第一の実施形態と同様である。本説明においては第一の実施形態と同様な構成については同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
第三固定ノブ39を緩め角度調整ハンドル36を動かすと、各筋目ユニット4は、支点ピン37を支点として一斉に水平方向に回動する。したがって、各生地押え部材5に固定された各切断刃6の刃部63(図2参照)は搬送方向Xに対して同じ角度で傾斜する。本変形例における傾斜角度αは、図4において、搬送方向Xに対して左側に10度傾斜している。
巻き食品生地PRは、搬送コンベヤ1によって搬送され、生地押え部材5と搬送面13とで挟持される。巻き食品生地PRは、生地押え部材5によって搬送面13に軽く押圧され、上述の第1の実施形態と同じ方向へ回転しながら搬送方向Xへと搬送される。その後各切断刃6は、巻き食品生地PRを押断して筋目Lを形成する。巻き食品生地PRは回転しながら搬送されるため、巻き食品生地PRの全周にわたり順次筋目Lが形成される。各筋目Lは、巻き食品生地PRの円周方向に対し傾斜して螺旋状に付され、互いに平行な線となる。以上の工程で、傾斜する筋目Lを有するホーン生地PP(傾斜する筋目Lを有する巻き食品生地と同義)が成形される。なお、巻き食品生地PRの形状に対し傾斜角度αを適切に設定することにより、1つの切断刃6が形成した筋目Lの軌跡をその隣の切断刃6が再び通過することが可能であり、この場合、ホーン生地PPの外周には1本に繋がった螺旋状の筋目Lが形成される。
次に図5を参照し、本発明の第一の実施形態に係る成形装置10の別の変形例を説明する。本変形例は、搬送コンベヤ1に成形装置10の筋目付け装置2が搬送方向Xに沿って2台連設されたものである。本説明においては、上流側装置を成形装置10A、下流側装置を成形装置10Bとする。成形装置10Aの筋目ユニット4の傾斜角度α1は搬送方向Xに対して左側に10度に設けられる。一方、成形装置10Bの筋目ユニット4の傾斜角度α2は搬送方向Xに対して右側に10度に設けられる。これら以外の構成については第一の実施形態と同じ符号を用い、重複する説明は省略する。
巻き食品生地PRが搬送コンベヤ1によって搬送され、成形装置10Aの筋目ユニット4により、巻き食品生地PRの外周に搬送方向Xに対して左側に傾斜した筋目LAが形成される。筋目LAの付された巻き食品生地PRはさらに搬送され、成形装置10Bの筋目ユニット4により、巻き食品生地PRの外周に搬送方向Xに対して右側に傾斜した筋目LBが形成される。したがって、巻き食品生地PRの外周において、筋目LAと筋目LBが交差する格子状の模様の付されたホーン生地PPが成形される。
以上が本発明の第一の実施形態の説明であるが、その他の変形例として、切断刃6が生地押え部材5に対し上下動する構成としてもよい。例えば、押しバネを上記スタッドボルト53に緩嵌し、上記生地押え部材5の上面5Aと切断刃6の固定部62との間に設けることが可能である。このような形態であれば、刃部63が上下動可能であるので、食品生地の発酵状態の違い等による巻き食品生地PRの径のばらつきへの対応が容易である。
次に図6及び図7を参照し、本発明の第二の実施形態に係る成形装置20について説明する。以下の説明において、第一の実施形態と同様の機能を有する構成には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
成形装置20は、所望の高さに固定される切断刃6に対し生地押え部材5を上下動可能に備える。成形装置20は、搬送コンベヤ1と搬送コンベヤ1の上方に架設された筋目付け装置2とで構成される。筋目付け装置2は、架台3と、架台3と少なくともひとつの筋目ユニット4からなる。筋目ユニット4は、搬送方向Xに沿って延在して設けられた切断刃6と、生地押え部材5を備える。
切断刃6は、切断刃本体61と切断刃本体61を一体に支持する支持プレート65からなるステンレススチール製部材である。支持プレート65には、切断刃本体61の両脇にネジ穴66が形成される。生地押え部材5は、樹脂製で略四角柱状のベース部材51とベース部材51の下面51Bに貼付される生地保持部材54で構成される。生地押え部材5には、上面5Aから下面5Bにかけて、搬送方向Xに沿った方向に長孔52が貫通して形成される。また、生地押え部材5の両端部には、長孔52の両脇に穴ぐり加工された留め穴55が貫通して形成される。また、下面5Bの上流端部には生地導入部5Cが設けられる。生地導入部5Cは、搬送面13との距離が上流側から下流側にかけて狭くなる。
生地押え部材5は、切断刃6に上下動自在に係合される。すなわち、各留め穴55に下側からボルト67を遊貫し、ボルト67を切断刃6のネジ穴66に螺合し、さらに、ナットで固定する。押え部材5はボルト67に沿って上下動自在であり、ボルト67の頭部によって懸架される。本実施例においては、圧縮バネ68がボルト67に緩嵌され、上面5Aと支持プレート65との間に備えられる。切断刃本体61は長孔52に貫入され、生地押え部材5より刃部63の先端部を搬送面13へ向けて突出させる。
筋目付け装置2は、上述の筋目ユニット4を幅方向Yに沿って等間隔に5つ備える。筋目ユニット4は、第一の実施の形態にかかる筋目ユニット4と同様に幅方向Yについて位置調整可能であり、なおかつ高さ位置(搬送面13との相対的距離)についても位置調整可能である。5つの筋目ユニット4は、支点ピン37によって第二ブラケット33の基盤33Cに回動可能に軸支される。さらに、各筋目ユニット4は、回動ピン38によって第二ブラケット33の上流側に配置される連結部材35に回動可能に軸支される。角度調整ハンドル36は、連結部材35と第二ブラケット33を連結する。
図8を参照し、成形装置20を用いて、巻き食品生地PRをホーン生地PPへと成形する工程を説明する。食品生地片Pの寸法は第一の実施形態と同様であるので省略する。巻き食品生地PRの直径は、およそ35ミリメートルである。あらかじめ各筋目ユニット4は巻き食品生地PRの直径に対応して、搬送面13と切断刃6の刃先(刃部63の下端)とのクリアランスD2を24ミリメートル、生地押え部材5のクリアランスDを28ミリメートルに設定してある(図7参照)。また、各筋目ユニット4の切断刃6は、幅方向Yについてそれぞれ互いに20ミリメートルの間隔で設けられる。
搬送コンベヤ1は巻き食品生地PRを筋目付け装置2の下方へ搬送する。巻き食品生地PRは、生地押え部材5の生地導入面5Cに当接した後、生地押え部材5から受ける摩擦により上述の第1の実施形態と同じ方向(図8において反時計方向)へ回転しながら搬送方向Xへと搬送される。このとき、生地押え部材5の上流側は、巻き食品生地PRの径に応じて上昇するとともに、圧縮バネ68の付勢力により巻き食品生地PRを搬送面13に軽度に押圧する(図8a参照)。
その後、回転を続ける巻き食品生地PRの周面は、搬送方向Xに沿って延在する5つの切断刃6により押断され筋目Lが入る。このとき、生地押え部材5は、巻き食品生地PRの径及び搬送位置に応じて上下動するとともに、巻き食品生地PRを搬送面13に軽度に押圧する(図8b参照)。巻き食品生地PRは幅方向Yへのずれが生じないため、筋目付け装置2を通過した食品生地PRは、その周面に5本の円環状の筋目Lが付され、ホーン生地PPとなる。
上述のように生地押え部材5を上下動自在に設けたことによって、巻き食品生地PRの径の変化に関わらず、生地押え部材5と搬送面13によって持続的に巻き食品生地PRを回転可能に挟持し、巻き食品生地PRの滞留を起こすことなくその周面に筋目Lを付することが可能である。
以上が本発明の第2の実施形態に係る成形装置20についての説明であるが、変形例として、第一の実施例の場合と同様、各筋目ユニット4の傾斜角度αを変更した構成、あるいは、当該筋目ユニット4を備えた筋目付け装置2を搬送コンベヤ1に搬送方向に沿って2台配した構成などが可能であり、その効果もまた上述の記載の通りである。
次に、図9及び図10を参照して本発明の第3の実施形態に係る成形装置30について説明する。成形装置30は、巻き食品生地PRに筋目Lを付ける機能と巻き食品生地PRを保持して回転を付与する機能とを別のユニットとして分割させた成形装置である。この分割によって装置はさらに簡易化され清掃もより容易となる。成形装置30は、搬送コンベヤ1と搬送コンベヤ1の上方に架設された筋目付け機構7とで構成される。筋目付け機構7は生地押えユニット50と、生地保持ユニット50の下流側に隣設された切断ユニット60から構成される。
搬送コンベヤ1はフレーム架台11に無端ベルト12を走行自在に掛けまわした公知のコンベヤベルトである。搬送コンベヤ1およびその搬送方向については第一の実施形態と同様な構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
生地押えユニット50は、搬送コンベヤ1のフレーム架台11の両側から立設された一組の側板501L、501Rと、側板501L、501Rとの間に搬送面13と平行に横架されたシャフト502と、シャフト502と搬送面13との間に懸架されたアーム503からなる。アーム503は同形のもの複数が幅方向Yに沿って所定の間隔を空け配置される。アーム503はその上端部をシャフト502に揺動可能に軸嵌され、上下方向に揺動可能である。アーム503の搬送面13と対向した箇所には、生地保持部材504が取り付けられる。生地保持部材504はウレタン製のテープであり、その表面にはエンボス加工が施してある。アーム503の下方には、側板501L、501Rにストッパ505が横設される。ストッパ505はアーム503と所定の位置で当接し、その下方揺動を規制するため、アーム503の揺動最下位置において、生地保持部材504は搬送面13と接触することがない。また、ストッパ505の上下位置を調節することにより、揺動最下位置における生地保持部材504と搬送面13とのクリアランスDは任意に調節可能である。
切断ユニット60は、フレーム架台11の両側から立設された一組の側板601L、601Rと、側板601L、601Rとの間に搬送面13と平行に横架されたシャフト602と、シャフト602と搬送面13との間に懸架されたアーム603からなる。アーム603は同形のもの複数が幅方向Yに沿って所定の間隔を空け配置される。アーム603はその上端部がシャフト602に固定される。アーム603は搬送方向Xの上流方向に向かって切断刃604を有する。切断刃604は、搬送面13に対向し、搬送方向Xに沿って延在する刃部605を備える。刃部605は巻き食品生地PRを切断或いは押断するように設けられる。刃部605は搬送面13と接触することはなく、所定のクリアランスdを有する。上述から理解される通り、クリアランスdはシャフト602を上下調節することにより、任意に調節できる。
生地押えユニット50と切断ユニット60は、生地保持部材504と切断刃604が搬送面13の上方でY方向に沿って交互に位置するように設けられる。すなわち、生地保持ユニット50に複数備えられるアーム503の間にそれぞれ切断ユニット60のアーム603が配置されるように位置が定められる。
本実施形態においては、生地保持部材504のクリアランスDおよび刃部605の刃先のクリアランスdは27ミリメートルに設けられている。
成形装置30を用いて、巻き食品生地PRをホーン生地PPへと成形する工程を説明する。巻き食品生地PRは搬送コンベヤ1によって搬送方向Xへ搬送される。巻き食品生地PRの成形方法と寸法については、上述の実施形態と同様であるので省略する。巻き食品生地PRは生地保持部材504と搬送面13によって挟持される。クリアランスDは巻き食品生地PRの径より小さく設けられているが、アーム503が上下に揺動可能に設けられるため、生地保持部材504は巻き食品生地PRの径の変化に関わらず常時保持する。巻き食品生地PRは生地保持部材504と搬送面13とで軽く押圧され、図10において反時計方向へ回転しながら搬送方向Xへと搬送される。刃部605は搬送方向Xに沿って延在し、一方、巻き食品生地PRは回転しながら搬送されるため、巻き食品生地PRの全周にわたり順次筋目Lが入る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明に包含される。例えばその他の変形例として、図11に示すように、第一の実施形態あるいは第二の実施形態における生地押え部材5に、生地封着面5Dと拡開補助面5Eを備えてもよい。前記生地封着面5Dと前記拡開補助面5Eは、ベース部材51の下面51B(傾斜面51Cを含む)に幅方向Yに傾斜した面を設け、生地保持部材54を貼付することによって形成される。
前記生地封着面5Dは前記刃部63の両側に隣接し、長手方向に沿って延在する平面であり、本変形例では幅方向Yの寸法は2ミリメートルに設けられる。前記拡開補助面5Eは前記生地封着面5Dと隣接した平面であって、垂直断面図(図11)において生地封着面5Dからの水平距離(刃部63からの水平距離)が遠くなるにつれて、生地封着面5Dからの垂直距離(搬送面13からの垂直距離)が遠くなる傾斜面として設けられる。前記刃部63から前記傾斜面の上端までの水平距離は15ミリメートルである。
本変形例においては、生地押え部材5の前記生地封着面5Dと前記拡開補助面5Eを形成する生地保持部材54が巻き食品生地PRを回転させると共に、刃部63によって押断された筋目Lの両側の生地が前記生地封着面5Dによって押圧封着され、前記拡開補助面5Eによって押し広げられる。こうして得られたホーン生地PPを焼成すると、生地の封着された箇所は膨らまず、また前記筋目Lから生地内部のガスが逃げないために、前記筋目Lの両側は丸みを帯びて盛り上がった形状となり、太い筋目(くびれ)を有した商品を得ることができる。
上述の変形例の生地封着面と拡開補助面の形状は種々の変更が可能である。例えば積層生地に筋目を付す場合、生地封着面と拡開補助面を刃部の一方の側にのみ備えると、筋目を境に一側方の生地は封着され、他側方の生地は積層した断面が露出される(図12(a)参照)。生地封着面と拡開補助面を曲面としてもよい。また、生地封着面は拡開補助面の傾斜より緩やかな傾斜面として備えてもよい。また、生地封着面あるいは拡開補助面のいずれかのみを備えてもよい。
巻き食品生地PRに筋目を付す切断刃の刃部の形状については食品生地片Pの種類およびその特性に合わせて適宜選定するものである。上述の各実施形態においては、切断刃の刃部を直線状として説明したが、例えば、鋸刃状などの凹凸形状とすることで、巻き食品生地の周面にミシン目模様などの断続的な線で形成される筋目を付すこともできる(図12(b)参照)。また、刃部を水平断面において曲線状とすると製品に付される筋目も曲線となる(図12(c)参照)。これらの刃部の変更による筋目の変更は製品の外観に新規な印象を与え、商業的価値を高めるものである。
上述の説明からも理解される通り、本発明は搬送コンベヤ1と筋目付け装置2が対向していればその機能を満たすものであるから、搬送装置1と筋目付け装置2の上下を逆転させてもよい。すなわち、第一の実施形態あるいは第二の実施形態と上下逆に載置した筋目付け装置2の上に巻き食品生地PRを積置し、その上方に設けた搬送コンベヤ1によって巻き食品生地PRを転動させながら巻き食品生地PRの周面に筋目を付すことも可能である。
また、上述の実施形態では芯部材Sは非可食性の材質であり、巻き食品生地PPを焼成後に取り除かれるが、芯部材Sを可食性の物品としてもよい。例えば芯部材Sとしてソーセージを用いて巻き食品生地PPを成形すれば、焼成後ソーセージロールとしてそのまま店頭へ供することができる。
10、20、30 成形装置
1 搬送コンベヤ
11 フレーム架台
12 無端ベルト
13 搬送面
2 筋目付け装置
3 架台
31 第一固定ノブ
32 第一ブラケット
33 第二ブラケット
33A 屈曲部
33B 長孔
33C 基盤
34 第二固定ノブ
35 連結部材
36 角度調整ハンドル
37 支点ピン
38 固定ピン
39 第三固定ノブ
3A 脚部
3B 連結プレート
3C 長孔
4 筋目ユニット
5 生地押え部材
51 ベース部材
51A 上面
51B 下面
51C 傾斜面
52 長孔
53 スタッドボルト
54 生地保持部材
55 留め穴
5A 上面
5B 下面
5C 生地導入面
5D 生地封着面
5E 拡開補助面
6 切断刃
61 切断刃本体
62 固定部
63 刃部
64 傾斜部
65 支持プレート
66 ネジ穴
67 ボルト
68 圧縮バネ
7 筋目付け機構
50 生地押えユニット
501 側板L, R
502 シャフト
503 アーム
504 生地保持部材
505 ストッパ
60 切断ユニット
601 側板L, R
602 シャフト
603 アーム
604 切断刃
605 刃部
8 巻き上げ装置
81 第一コンベヤベルト
82 第二コンベヤベルト
83 第三コンベヤベルト
84 センサ

Claims (15)

  1. 筋目を有する巻き食品生地の成形方法であって、
    芯部材に食品生地片を巻き付けた巻き食品生地を搬送コンベヤと前記搬送コンベヤに離間して対向する生地押え部材で挟圧することにより前記巻き食品生地を回転させながら搬送し、前記生地押え部材から搬送コンベヤ側に突出する切断刃で回転搬送される前記巻き食品生地の食品生地片を押断することにより前記巻き食品生地の周面に筋目を付すことを特徴とする成形方法。
  2. 請求項1に記載の成形方法であって、前記搬送コンベヤと前記巻き食品生地の径に応じて上下動自在に設けられた前記生地押え部材で前記巻き食品生地を持続的に挟圧することを特徴とする成形方法。
  3. 請求項1に記載の成形方法であって、幅方向に平行に備えられた複数の前記切断刃で前記巻き食品生地の外周に複数の前記筋目を互いに平行に付すことを特徴とする成形方法。
  4. 請求項1に記載の成形方法であって、前記搬送コンベヤの搬送方向に対し傾斜した前記切断刃で前記巻き食品生地の周面に前記筋目を付すことを特徴とする成形方法。
  5. 請求項1に記載の成形方法であって、前記切断刃を前記搬送コンベヤの搬送方向に対し幅方向の一方に傾斜した前記切断刃で前記巻き食品生地の周面に前記筋目を付した後、前記搬送コンベヤの搬送方向に対し幅方向の他方に傾斜した前記切断刃で前記巻き食品生地の周面に前記筋目を付すことにより前記巻き食品生地の周面に格子状の前記筋目を付すことを特徴とする成形方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の成形方法であって、前記生地押え部材に備えられた拡開補助面によって、前記筋目を押し広げることを特徴とする成形方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の成形方法であって、前記生地押え部材に備えられた生地封着面によって、前記筋目に隣接した生地を封着することを特徴とする成形方法。
  8. 筋目を有する巻き食品生地の成形装置であって、
    芯部材に食品生地片を巻き付けた前記巻き食品生地を搬送する搬送コンベヤと、
    前記搬送コンベヤに離間して対向する生地押え部材と、
    前記生地押え部材から搬送コンベヤ側に突出する切断刃とを備え、
    前記搬送コンベヤと前記生地押え部材で前記巻き食品生地を挟圧することにより前記巻き食品生地を回転させながら搬送し、前記切断刃で回転搬送される前記巻き食品生地の食品生地片を押断して前記巻き食品生地の周面に筋目を付す構成であることを特徴とする成形装置。
  9. 請求項8に記載の成形装置であって、前記切断刃は前記押え部材より立設され、前記押さえ部材からの突出量を調整可能に設けていることを特徴とする成形装置。
  10. 請求項9に記載の成形装置であって、前記押え部材は前記搬送コンベヤの搬送面に対して上下動自在に設けられていることを特徴とする成形装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載の成形装置であって、前記切断刃は前記巻き食品生地の搬送方向に対し角度調整可能に設けられていることを特徴とする成形装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれかに記載の成形装置であって、複数の前記切断刃が係合され、各切断刃の前記巻き食品生地の搬送方向に対する角度を揃えて調整できるように設けられたリンク機構を備えることを特徴とする成形装置。
  13. 請求項8乃至12のいずれかに記載の成形装置であって、前記生地押え部材に拡開補助面を備え、前記拡開補助面は、前記刃部からの距離が遠くなるにつれて搬送面との距離が遠くなるような面であることを特徴とする成形装置。
  14. 請求項8乃至13のいずれかに記載の成形装置であって、前記生地押え部材に生地封着面を備え、前記生地封着面は、前記刃部に隣接して延在する面であることを特徴とする成形装置。
  15. 請求項8乃至14のいずれかに記載の成形装置であって、前記切断刃の少なくとも一部分において、前記搬送装置の搬送面と前記切断刃の刃先の距離が上流側から下流側にかけて減少する傾斜部を備えたことを特徴とする成形装置。
JP2019028956A 2018-10-25 2019-02-21 筋目を有する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置 Active JP6956124B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018200455 2018-10-25
JP2018200455 2018-10-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020068757A true JP2020068757A (ja) 2020-05-07
JP6956124B2 JP6956124B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=70546928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028956A Active JP6956124B2 (ja) 2018-10-25 2019-02-21 筋目を有する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6956124B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421698U (ja) * 1977-07-12 1979-02-13
JPS5696649A (en) * 1979-12-28 1981-08-04 Naigai Shisetsu Kogyo Kk Apparatus for making snack food
JPS5985260A (ja) * 1982-11-05 1984-05-17 Shigeo Namiki 切截方法ならびに切截装置
JPH0278082U (ja) * 1988-12-05 1990-06-15
JPH0739294A (ja) * 1993-07-29 1995-02-10 Rheon Autom Mach Co Ltd 中華食品の製造方法
JPH07241160A (ja) * 1994-01-17 1995-09-19 Yaskawa Electric Corp 自動ロール巻き装置および方法
JPH09154472A (ja) * 1995-12-08 1997-06-17 Kobaade:Kk 可塑性食品材料のロール成形方法とその装置
US20040040444A1 (en) * 2002-08-28 2004-03-04 Gourmet Impression, Llc. Food embossing roller device
JP2005065534A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Kobird Co Ltd 可食性容器の成形方法及びその装置
US20100151093A1 (en) * 2003-05-23 2010-06-17 Wilk Peter J Food forming and cooking apparatus and associated method
JP2018019661A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 レオン自動機株式会社 食製品の製造方法及び食製品製造装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421698U (ja) * 1977-07-12 1979-02-13
JPS5696649A (en) * 1979-12-28 1981-08-04 Naigai Shisetsu Kogyo Kk Apparatus for making snack food
JPS5985260A (ja) * 1982-11-05 1984-05-17 Shigeo Namiki 切截方法ならびに切截装置
JPH0278082U (ja) * 1988-12-05 1990-06-15
JPH0739294A (ja) * 1993-07-29 1995-02-10 Rheon Autom Mach Co Ltd 中華食品の製造方法
JPH07241160A (ja) * 1994-01-17 1995-09-19 Yaskawa Electric Corp 自動ロール巻き装置および方法
JPH09154472A (ja) * 1995-12-08 1997-06-17 Kobaade:Kk 可塑性食品材料のロール成形方法とその装置
US20040040444A1 (en) * 2002-08-28 2004-03-04 Gourmet Impression, Llc. Food embossing roller device
US20100151093A1 (en) * 2003-05-23 2010-06-17 Wilk Peter J Food forming and cooking apparatus and associated method
JP2005065534A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Kobird Co Ltd 可食性容器の成形方法及びその装置
JP2018019661A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 レオン自動機株式会社 食製品の製造方法及び食製品製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6956124B2 (ja) 2021-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6656325B2 (ja) 生地片巻き上げ装置及び生地片巻き上げ装置を備えた巻き上げ生地整形装置
JP2750813B2 (ja) クロワッサン生地の巻き上げ装置
JP3197237B2 (ja) ツイスト製品を製造する方法および装置並びにツイスト製品
KR970058556A (ko) 개별 반죽 덩어리의 결합 공급 방법 및 장치
JP6111177B2 (ja) クロワッサン生地環状化装置および方法、クロワッサン生地u字化装置および方法、並びに、クロワッサン製造システム
US6207212B1 (en) Method and apparatus for conveying bar-like bread dough pieces
JP3187674U (ja) 春巻の加工装置
JP3811789B2 (ja) 食品用生地整形装置
JP2020068757A (ja) 筋目を有する巻き食品生地の成形方法およびその成形装置
FI127162B (en) Cutter for cutting elongated foods
JP2019088276A (ja) 包被食品の成形方法及びその方法に用いる切断装置
JP5970139B1 (ja) パン生地成形装置及び方法
TWM537401U (zh) 波浪麵條定量生產系統
WO2000021392A1 (fr) Procede et dispositif de preparation de produit simili-chair de patte de crabe a base de pate de poisson bouillie
JP7393826B1 (ja) 食品成形装置及び方法
JP3345358B2 (ja) 切れ目入り練製品の製造装置
JP6975431B2 (ja) 餅製造用の板材、餅の製造方法
JP2510112B2 (ja) あんぱん等の製造方法
JPH0226905Y2 (ja)
JP4642812B2 (ja) ピザなど食品生地の成型方法、及びその装置
US20150327559A1 (en) Device and Method for Pressing a Dough Part
JP2024071139A (ja) 食品成形装置及び方法
JP2017042049A (ja) 麺帯製造機
JP5328289B2 (ja) ロール状パン生地成形装置
JPS62641B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6956124

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150