JP2020055621A - シート材容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の排出性に一層優れた構造のシート材容器を提供する。【解決手段】シート材容器100は、収容領域17を有する内容器と、内容器を覆っている外容器20とを備え、外容器20は、外容器構成シート材21により構成されており、外容器構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部24を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部60を有するシート材容器100であって、外容器20に対する圧搾操作により内容物18を収容領域17からシート材容器100の外部に吐出する吐出部(例えば吐出口16b)と、圧搾操作が行われる際には外容器20の内面と内容器の外面との間隙の気体がシート材容器100の外部に漏洩することを規制し、圧搾操作の解除により外容器20の形状が復元する際には間隙に外気を導入するバルブ部130と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、シート材容器、及び、内容物詰めシート材容器に関する。
近年、複数のフィルム層の層間に流体などが充填された構造のシート材容器の開発が進んでいる。
特許文献1には、内容物を収容する内容器と、複数のフィルム層を積層した被覆体構成シート材で構成されていて内容器を覆っている被覆体と、を備えるシート材容器であって、被覆体構成シート材は、複数のフィルム層どうしが接合している接合部と、複数のフィルム層の層間に充填材が存在していて接合部よりも被覆体構成シート材の厚み方向に膨らんでいる充填部と、を備え、当該シート材容器は、内容器の外面と被覆体の内面との間に外気を導入させる外気導入部を備えるシート材容器について記載されている。
特許文献1の技術によれば、シート材容器が外気導入部を備えているため、被覆体とは独立して内容器の容積が容易に縮小でき、内容物を内容器から容易に排出することが可能となる。
特許第6193535号公報
しかしながら、本願発明者の検討によれば、特許文献1のシート材容器は、内容物の排出性に関し、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、内容物の排出性に一層優れた構造のシート材容器、及び、内容物詰めシート材容器に関する。
本発明は、内容物を収容する収容領域を有する内容器と、
前記内容器を覆っている外容器と、
を備え、
前記外容器は、複数のフィルム層を積層した外容器構成シート材により構成されており、
前記外容器構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部を有するシート材容器であって、
前記外容器に対する圧搾操作により前記内容物を前記収容領域から当該シート材容器の外部に吐出する吐出部と、
前記圧搾操作が行われる際には前記外容器の内面と前記内容器の外面との間隙の気体が当該シート材容器の外部に漏洩することを規制し、前記圧搾操作の解除により前記外容器の形状が復元する際には前記間隙に外気を導入するバルブ部と、
を備えているシート材容器に関する。
本発明によれば、内容物の排出性に一層優れた構造のシート材容器、及び、内容物詰めシート材容器を提供することができる。
第1実施形態に係るシート材容器の正面図である。 第1実施形態に係るシート材容器の側面図である。 第1実施形態に係るシート材容器の底面図である。 図1のA−A線に沿ったシート材容器の断面図である。 第1実施形態に係るシート材容器のバルブ部周縁の部分の分解斜視図である。 図1のB−B線に沿った切断端面図であり、第1実施形態に係るシート材容器のバルブ部周縁の部分の断面構造を示す。 図7(a)は開閉蓋が開いた状態のキャップの斜視図であり、図7(b)はキャップの縦断面図である。 第1実施形態に係るシート材容器を構成するシート材の分解斜視図である。 第1実施形態に係るシート材容器を構成するシート材の平面図であり、内容器を構成する内容器構成シート材において収容領域を画定する面(内面)となる方を手前側に示している。 図10(a)は第2実施形態に係るシート材容器の下部を示す正面図であり、図10(b)は第2実施形態に係るシート材容器の下部を示す側面図である。 第3実施形態に係るシート材容器の正面図である。 図12(a)は図11のA−A線に沿ったシート材容器の断面図であり、図12(b)は図11のB−B線に沿ったシート材容器の断面図であり、図12(c)は図11のC−C線に沿ったシート材容器の断面図である。 第4実施形態に係るシート材容器を構成するシート材及びスペーサの分解斜視図である。 第4実施形態に係るシート材容器の正面図である。 図14のA−A線に沿った切断端面図であり、第4実施形態に係るシート材容器のバルブ部周縁の部分の断面構造を示す。 第5実施形態に係るシート材容器の正面図である。 第5実施形態に係るシート材容器の使用状態を示す図であり、図16のA−A線に沿った断面を示す。 図18(a)は第6実施形態に係るシート材容器の正面図であり、図18(b)は第6実施形態の変形例に係るシート材容器の正面図である。 図19(a)はバルブ部の流路の形状の変形例1を示すシート材容器の正面図であり、図19(b)はバルブ部の流路の形状の変形例2を示すシート材容器の正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
まず、図1から図9を用いて第1実施形態を説明する。
本発明に係るシート材容器の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて載置することを想定した形態であっても良い。ただし、本実施形態の場合、シート材容器100は、底部としての底マチ13(図1〜図3)を有しており、底マチ13が水平な載置面に載置された状態で自立可能な自立容器である。
本実施形態において、シート材容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、シート材容器100を図1及び図2のように自立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、これらの説明における位置関係は、シート材容器100の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、シート材容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
シート材容器100の正面側(図1における手前側、図2における左側)を前方、シート材容器100の背面側(図1における奥側、図2における右側)を後方といい、シート材容器100の正面に向かって左側(図1における左側、図2における奥側)を左方、シート材容器100の正面に向かって右側(図1における右側、図2における手前側)を右方という。また、シート材容器100の左右方向を横幅方向という場合がある。
本実施形態に係るシート材容器100は、内容物18を収容する収容領域17を有する内容器(内袋40)と、内容器を覆っている外容器20とを備えている。外容器20は、複数のフィルム層を積層した外容器構成シート材により構成されている。
外容器構成シート材21は、複数のフィルム層(本実施形態の場合、図8に示すように、外側フィルム22と内側フィルム23との2つのフィルム層)どうしが部分的に非接合とされた非接合部24(図9参照)を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部60(図1から図4参照)を有する。充填部60に封入されている充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡材等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
シート材容器100は、更に、外容器20に対する圧搾操作により内容物18を収容領域17から当該シート材容器100の外部に吐出する吐出部(例えば、後述する吐出口16b)と、バルブ部130と、を備えている。
バルブ部130は、圧搾操作が行われる際には外容器20の内面と内容器(内袋40)の外面との間隙151(図4)の気体がシート材容器100の外部に漏洩することを規制し、圧搾操作の解除により外容器20の形状が復元する際には間隙151に外気を導入する。
ここで、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することをバルブ部130が規制するとは、バルブ部130に代えて外容器構成シート材21を貫通する貫通孔が外容器20に形成されている場合と比べて、間隙151からシート材容器100の外部への気体の漏洩を低減することを意味する。
使用者が外容器20に対して圧搾操作を行うと、圧搾力が外容器20の内側の内袋40にも伝わるため、内袋40の容積が収縮し、収容領域17の内容物18が吐出口16bを介してシート材容器100の外部に吐出される。
この圧搾操作の際には、バルブ部130の作用によって、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することが規制されるため、外容器20に付与される圧搾力を、間隙151の気体を介して、外容器20の内側の内袋40に伝達することができる。このため、外容器20に付与される圧搾力をより効率的に内袋40に伝達できるので、内袋40の収容領域17の内容物18の排出性が向上する。
一方、使用者が圧搾操作を終えると(圧搾操作が解除されると)、外容器20の形状が復元し(つまり当初の形状に膨らみ)、その際にバルブ部130を介して外気が間隙151に取り込まれる。つまり、圧搾操作により減少した収容領域17の容積に相当する体積の外気が間隙151に補充される。このため、圧搾操作を繰り返しても、初期状態と同様の圧搾操作性でシート材容器100から内容物18を吐出することができる。
このように、本実施形態によれば、内容物18の排出性に一層優れた構造のシート材容器100を提供することができる。
なお、シート材容器100に内容物18が充填された初期状態(例えば、シート材容器100に内容物18が充填された内容物詰めシート材容器200の形態での流通時の状態)における間隙151の有無は問わない。
すなわち、初期状態において間隙151が存在しているとともに当該間隙151に気体が存在していてもよいし、初期状態において外容器20の内面と内袋40の外面とが密着しているとともに間隙151が存在していなくてもよい(換言すれば、初期状態では、外容器20の内面と内袋40の外面との間に気体が存在していなくてもよい)。
また、本実施形態に係る内容物詰めシート材容器200は、本実施形態に係るシート材容器100と、収容領域17に収容された内容物18と、を備える。
本発明において、内容物18の種類は、特に限定されない。内容物18としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物18は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
本実施形態の場合、内容物18は、例えば、液体である。
内容物18が液体の場合には、内容物18の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターTV−10又はビスコメーターTVB−10等で測定)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
シート材容器100は、外容器20により構成されている胴体部11と、胴体部11の上端から上方に突出している円筒状の口頸部と、を備えている。胴体部11は、収容領域17を包囲している(本実施形態の場合、内袋40を包囲している)。口頸部は、後述するスパウト15の注出筒部15aにより構成されている。
外容器20(胴体部11)の正面形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、図1に示すように、縦長の略四角形状となっており、より詳細には、縦長で角丸の長方形状となっている。
図4に示すように、外容器20は、収容領域17を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a(前側のパネル)及び第2主面部20b(後側のパネル)を有する。第1主面部20aは正面側に位置しており、第2主面部20bは背面側に位置している(図2も参照)。胴体部11は、底マチ13と天マチ14とを有する袋状に形成されている。
ただし、本発明は、この例に限らず、外容器20は、天マチ14を有していなくてもよく、また、底マチ13を有していなくてもよい。
外容器20は、外容器構成シート材21(図8参照)を折り曲げて当該外容器構成シート材21の周縁部どうしを相互に接合(本実施形態の場合、内袋構成シート材41を介して相互に接合)することによって構成されている。
本実施形態の場合、内袋40は、図4に示すように、内袋構成シート材41(図8参照)により構成されている。内袋構成シート材41を折り曲げて当該内袋構成シート材41の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の内袋40が構成されている。内袋40は、外容器20によって覆われている。内袋40は、当該内袋40の内部に収容領域17を有する。
ただし、本発明において、内容器は、シート材により構成されたものに限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。
内袋40の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、内袋40は外容器20と同様の形状に形成されている。
内袋40は、収容領域17を間に挟んで正面側に位置する第1主面部40aと背面側に位置する第2主面部40bとを有する。
シート材容器100は、例えば、天マチ14を貫通して設けられているスパウト15と、スパウト15に装着(例えば着脱可能に装着)されているキャップ16と、を備えている。
より詳細には、スパウト15は、例えば、内容物18を通過させる筒状の注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状の板状部15bと、を一体に備えて構成されている。注出筒部15aの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部15aは雄ねじ形状となっている。板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において、胴体部11の天マチ14に沿って配置されている部分の内面又は外面に設けられている。これにより、本実施形態の場合、注出筒部15aの軸方向は、天マチ14に対して直交している。
キャップ16は、注出筒部15aに対して着脱可能に螺合している雌ねじ形状の筒状部である装着部16aと、装着部16aに連結されている開閉蓋16cと、を備えている。装着部16aの先端(上端)は、中央部を除いて閉塞部16d(図7(a)、(b))により閉塞されており、当該中央部は、内容物18を吐出可能な吐出口16b(吐出部)となっている。
開閉蓋16cは、吐出口16bを塞ぐ閉状態(図1に実線で示される状態)と、吐出口16bを開放状態とする開状態(図1に二点鎖線で示される状態)とに変換可能に、薄肉ヒンジなどのヒンジを介して装着部16aに連結されている。
キャップ16がスパウト15に螺合することで装着された状態で、且つ、開閉蓋16cが開状態となっているときに、外容器20に対して圧搾操作が行われると、収容領域17の内容物18は、スパウト15を通過し、吐出口16bから外部に吐出される。
より詳細には、例えば、図7(a)及び図7(b)に示すように、キャップ16は、閉塞部16dの中央部に装着部16aと同軸に形成されている筒状の吐出筒部16eを備えており、吐出筒部16eの上端が吐出口16bとなっている。
キャップ16は、更に、吐出筒部16eに取り付けられている弁部材160を含んで構成されている。弁部材160は、例えば、吐出筒部16eに取り付けられている筒状の基部161と、基部161の上端を閉塞している弁膜162と、を備えている。弁部材160は、例えば、シリコーンゴムなどの軟質ゴムにより構成されている。弁膜162には、例えば十字形状などのスリット163が形成されている。
圧搾操作により収容領域17の内圧が高まると、内容物18により弁膜162が外方に押圧されることで弁膜162が弾性的に変形することで、スリット163の間隙が広がり、スリット163及び吐出口16bを介して内容物18が外部に吐出される。圧搾操作が解除されると、弁膜162が元の形状に弾性復帰し、スリット163が閉塞する。これにより、収容領域17への外気の流入が弁部材160によって規制される。
このように、シート材容器100の吐出部(吐出口16b)には、収容領域17への外気の流入を規制する逆止弁が設けられている。
次に、シート材容器100における充填部60の例について説明する。
本実施形態の場合、充填部60は、図1〜図3に示すように、例えば、第1主面部20aと第2主面部20bの各々の周縁部に沿って周回状に形成されている主面部充填部61と、底マチ13の周縁に沿って周回状に形成されている底部充填部63と、を含んでいる。
主面部充填部61は、例えば、縦長の長方形状ないしは長円形状に形成されている。
前側の主面部充填部61は、例えば、第1主面部20aの左右両側縁部に沿ってそれぞれ上下に延在している上下延在充填部66、67と、第1主面部20aの下縁と上縁との各々に沿って左右に延在している横幅方向延在部121、123と、を備えている。上下延在充填部66の下端が横幅方向延在部121の左端に連通しており、上下延在充填部66の上端が横幅方向延在部123の左端に連通しており、上下延在充填部67の下端が横幅方向延在部121の右端に連通しており、上下延在充填部67の上端が横幅方向延在部123の右端に連通している。
後側の主面部充填部61は、例えば、前側の主面部充填部61と同様に上下延在充填部66、67、横幅方向延在部121、123を備えており、前側の主面部充填部61と前後対称に形成されている。
前側の横幅方向延在部121は、底マチ13と第1主面部20aとに跨がって配置されている(図1〜図3参照)。第1主面部20aの主面部充填部61と底部充填部63とで前側の横幅方向延在部121を共有している。
同様に、後側の横幅方向延在部121は、底マチ13と第2主面部20bとに跨がって配置されており、第2主面部20bの主面部充填部61と底部充填部63とで後側の横幅方向延在部121を共有している。
底部充填部63は、前後一対の横幅方向延在部121と、左右一対の前後方向延在部122(図2)と、を備えている。
左右の前後方向延在部122はそれぞれ前後方向に延在している。前側の横幅方向延在部121の左端が左側の前後方向延在部122の前端に連通しており、前側の横幅方向延在部121の右端が右側の前後方向延在部122の前端に連通しており、後側の横幅方向延在部121の左端が左側の前後方向延在部122の後端に連通しており、後側の横幅方向延在部121の右端が右側の前後方向延在部122の後端に連通している。
シート材容器100は、このような構造の充填部60を備えていることによって、外容器20のほぼ全体に亘って、構造的強度が十分に確保されている。
本実施形態の場合、充填部60の全体が一繋がりに形成されている。ただし、本発明において、シート材容器100は、互いに独立した複数の充填部を備えていても良い。
本実施形態の場合、バルブ部130は、シート材容器100の前側(第1主面部20a側)と後側(第2主面部20b側)との各々に形成されている。つまり、本実施形態の場合、シート材容器100は、2つのバルブ部130を備えている。
より詳細には、前側のバルブ部130は、第1主面部20aにおいて、前側の主面部充填部61により囲まれている領域に配置されている。同様に、後側のバルブ部130は、第2主面部20bにおいて、後側の主面部充填部61により囲まれている領域に配置されている。
ただし、本発明において、シート材容器100が備えるバルブ部130の数は、1つであっても良いし、3つ以上であってもよい。また、バルブ部130は、シート材容器100の前側及び後側の双方に存在するのが好ましいが、どちらか一方に選択的に存在していてもよい。
外容器20は圧搾操作部70を有する。圧搾操作部70に対して圧搾操作が行われる際に、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することをバルブ部130により規制する。
圧搾操作部70は、充填部60を避けた位置に配置されていることが好ましい。本実施形態の場合、圧搾操作部70は、外容器20を構成する外容器構成シート材21において、後述する流路133と重なる部分により構成されている。
図1、図4及び図5のいずれかに示すように、本実施形態の場合、バルブ部130は、シート材容器100の外部に開放している外側開口131を有する外側フィルム部(本実施形態では外容器構成シート材21の一部分により構成されている)と、外側フィルム部の内面に配されている内側フィルム部134と、外側開口131に対してずれた位置において間隙151に開放している内側開口132と、外側フィルム部と内側フィルム部134との間に配置されていて外側開口131と内側開口132とを相互に連通させる流路133と、を含んで構成されている。
外容器20に対する圧搾操作が行われた際には、内側フィルム部134が外側フィルムに対して密着するか又は近接することによって、流路133を介した気体の流通が規制される。すなわち、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することがバルブ部130によって規制される。圧搾操作が行われる際に内側フィルム部134が外側フィルムに対して密着するか又は近接する理由は、間隙151の気体の圧力が高まること、又は、外側フィルムが使用者に押圧されて内側フィルム部134に押し付けられることなどである。
一方、圧搾操作が解除されて外容器20の形状が復元する際には、シート材容器100の外部の気体が外側開口131から流路133及び内側開口132をこの順に介して間隙151に流入する。
本実施形態の場合、外側フィルム部は、外容器構成シート材21により構成されており、内側フィルム部134は、外容器構成シート材21の内面に設けられている。
内側フィルム部134の形状は特に限定されないが、例えば、一方向に長尺な直方体形状とすることができる。
図5及び図1では、内側フィルム部134において、外容器構成シート材21の内面と接合されている部分(図5に示す接合部134a)には、ハッチングが付されている。
本実施形態の場合、内側フィルム部134の周縁に沿って周回状に接合部134aが形成されており、内側フィルム部134において接合部134aに囲まれた領域は、外容器構成シート材21に対して非接合となっている非接合部134b(図5)である。非接合部134bは、内側フィルム部134の一端134c側から他端134d側に向けて長尺に延在している。図5及び図9において、接合部134aと非接合部134bとの境界にはシール境界線134eを示している。
内側フィルム部134は、非接合部134bの一端部が外容器構成シート材21の外側開口131と重なるように外容器構成シート材21に対して位置合わせされて、当該外容器構成シート材21の内面に貼り付けられている。
本実施形態の場合、内側開口132は、内側フィルム部134を貫通して形成されている。内側開口132は、非接合部134bの他端に隣接する位置に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、内側開口132は、内側フィルム部134の端部と外容器構成シート材21との間隙により構成されていてもよい。すなわち、非接合部134bが図5に示す他端134dまで達していて、他端134dと外容器構成シート材21との間隙により内側開口132が構成されていてもよい。
また、内側フィルム部134の非接合部134bと外容器構成シート材21の内面との間隙によって流路133が構成されている。本実施形態の場合、図1に示すように、流路133は、上下に延在している。
前側のバルブ部130は、第1主面部20aの横幅方向における中央部に配置されているとともに、第1主面部20aの上部から下部に亘って配置されている。
同様に、後側のバルブ部130は、第2主面部20bの横幅方向における中央部に配置されているとともに、第2主面部20bの上部から下部に亘って配置されている。
なお、前側のバルブ部130と後側のバルブ部130とは、例えば、互いに同様の構造となっているとともに、互いに同じ寸法に形成されており、前後対称に配置されている。
本実施形態の場合、圧搾操作が行われているときを除き、流路133は常時開放している。すなわち、圧搾操作が行われていない状態のときに、流路133において、外側フィルム部と内側フィルム部134とが相互に離間している(図6参照)。つまり、圧搾操作時以外のとき(通常時、及び、圧搾後に外容器20が復元するとき)には、流路133の厚みが常に維持されるようになっている。
これにより、圧搾操作の解除後に外気を間隙151に取り込む際の応答性が良好となる。
ただし、本発明は、この例に限らず、通常時には流路133が閉塞していて、圧搾操作の解除後に外気を間隙151に取り込む際にのみ流路133が開放するようになっていてもよい。
図1に示す長さL1は、第1主面部20a及び第2主面部20bの高さ寸法すなわち長手寸法である。図1に示す中心Cは、第1主面部20aの中心であり、第1主面部20aの下端及び上端からそれぞれL1/2の位置に配置されている。さらに図1では、中心Cは、第1主面部20aの左端及び右端から等距離の位置に配置されている。
本実施形態の場合、前側のバルブ部130の流路133は、第1主面部20aの中心Cを跨いで上下に延在している。同様に、後側のバルブ部130の流路133は、第2主面部20bの中心を跨いで上下に延在している。
このように、外容器20は、内容器(内袋40)を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a及び第2主面部20bを有し、バルブ部130は、少なくとも第1主面部20aに設けられており、流路133は、第1主面部20aにおいて、当該第1主面部20aの中心Cを跨いで延在している。
更に、本実施形態の場合、流路133は、第1主面部20aの長手寸法(長さL1)の1/4以上の長さに亘って延在している。同様に、流路133は、第2主面部20bの長手寸法(長さL1)の1/4以上の長さに亘って延在している。つまり、流路133は、胴体部11の全高の1/4以上の長さを有することが好ましい。また、流路133は、胴体部11の全高の9/10以下の長さであることが好ましい。
ここで、流路133の長さは、外側開口131と内側開口132との最短距離、すなわち図1に示す長さL2であるものとする。
圧搾操作部70は、外容器構成シート材21において、流路133のうち図1に示す長さL2の範囲と重なる部分により構成されている。
外側開口131の形状は特に限定されないが、円形、長円形又は楕円形などとすることができる。ただし、外側開口131は、スリット形状であってもよい。
内側開口132の形状も同様である。
外側開口131の寸法は特に限定されないが、外側開口131の内径(円相当径)は、5mm以上20mm以下であることが好ましい。
内側開口132の寸法は特に限定されないが、内側開口132の内径(円相当径)は、5mm以上20mm以下であることが好ましい。
流路133の形状は、特に限定されないが、直線状であることが好ましく、本実施形態でも流路133は直線状に延在している。ただし、流路133は曲線状に延在していてもよい。
流路133の幅寸法は、特に限定されないが、5mm以上20mm以下であることが好ましい。
流路133の長さL2は、特に限定されないが、5mm以上200mm以下であることが好ましい。
流路133の厚み寸法(外容器構成シート材21と内側フィルム部134との間隙)は、特に限定されないが、当該厚み寸法の最大値は、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。
本実施形態の場合、外側開口131と内側開口132とのうち、外側開口131が下側に、内側開口132が上側に配置されている。
すなわち、図1に示すように、シート材容器100が自立した状態において、外側開口131が内側開口132よりも下方に配置されている。
これにより、シート材容器100の外部の水等が外側開口131から流路133及び内側開口132を介して間隙151に浸入することを抑制できる(水等が重力に逆らって流路133を通過しにくいため)。
ここで、図2及び図4に示すように、圧搾操作がなされていない状態のときに、少なくとも第1主面部20aは、第2主面部20b側とは反対側に向けて凸に膨出した形状に形成されている。
このため、圧搾操作の解除後に、速やかに外容器20の形状が元の形状に復元するようにできる。
本実施形態の場合、第2主面部20bも、第1主面部20a側とは反対側に向けて凸に膨出した形状に形成されている。
更に、第1主面部20aは当該第1主面部20aの長手方向に沿って延びる稜線141(図1、図2)を有し、流路133は、稜線141に沿って延在している。
このため、流路133における気体の流通性がより良好となる。
本実施形態の場合、第2主面部20bも当該第2主面部20bの長手方向に沿って延びる稜線141を有し、流路133は、当該稜線141に沿って延在している。
本実施形態の場合、第1主面部20aと第2主面部20bとの双方が他方とは反対側に向けて凸に膨出している。また、第1主面部20aと第2主面部20bとの双方が稜線141を有しており、前後のバルブ部130の各々の流路133は、それぞれ稜線141に沿って延在している。
図8に示すように、外容器構成シート材21は、外容器20の外面側を構成する外側フィルム22と、外容器20の内面側を構成する内側フィルム23と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、外容器構成シート材21は、外側フィルム22と内側フィルム23との2層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外容器構成シート材21は、外側フィルム22及び内側フィルム23以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム22と内側フィルム23とは互いに同形状に形成されているが、異形状であっても良い。異形状の場合は、外側フィルム22は内側フィルム23よりも大きい形状であることが好ましい。
外側フィルム22及び内側フィルム23には、スパウト15の注出筒部15aが挿通される挿通孔と、外側開口131及び内側開口132をそれぞれ構成する貫通孔と、が形成されている。
外容器構成シート材21には、外側フィルム22と内側フィルム23とが部分的に非接合とされた非接合部24(図9)が形成されている。例えば、外側フィルム22又は内側フィルム23の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム22と内側フィルム23との接合を防止できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。
非接合処理が施された範囲が非接合部24となる。非接合部24に充填材が封入されることによって、充填部60が形成されるようになっている。
充填部60は、必ずしも非接合部24の全部に形成されていることに限定されず、複数ある非接合部24の一部に形成されていてもよい。
非接合部24を除いて、内側フィルム23と外側フィルム22とが接合された本体シール部48となっていることが好ましく、本実施形態ではそのようになっている。
本実施形態の場合、外側開口131は、本体シール部48に形成されている。すなわち、外容器構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが接合されている接合部(本体シール部48)を有し、外側開口131は、接合部に形成されている。
図8では、外側フィルム22及び内側フィルム23において、非接合部24となる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。図9では、非接合部24とそれ以外の領域との境界線を破線で示している。
外側フィルム22と内側フィルム23との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
外側フィルム22及び内側フィルム23の各々も、複数の層構造をなしている。また、内袋構成シート材41も、複数の層構造をなしている。
外側フィルム22は、一例として、第1層、第2層、第3層及び第4層をこの順に積層することにより構成された4層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。第1層の主な機能としては、外容器20に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに外容器20の剛性を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。第2層の主な機能としては、外容器20にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第3層の主な機能としては、外容器20の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。第4層の主な機能としては、内側フィルム23とのヒートシール性、外側フィルム22どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム23の層構造としては、外側フィルム22の第1層から第4層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている第5層を備える構造が挙げられる。第5層は、第1層と隣接した層であり、内側フィルム23における第4層とは反対側の面を構成している。第5層の主な機能としては、内側フィルム23とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、外側フィルム22及び内側フィルム23の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム22及び内側フィルム23を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
内袋40を構成する内袋構成シート材41は、一例として、第1層、第2層及び第3層をこの順に積層することにより構成された3層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第1層の主な機能としては、外容器構成シート材21とのヒートシール性(内側フィルム23とのヒートシール性)を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第2層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第3層の主な機能としては、内袋構成シート材41どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内袋構成シート材41の層構造は、ここで説明した構造に限らない。
内側フィルム部134は、特に限定されないが、内側フィルム部134としては、例えば、内袋構成シート材41と同様のシート材を用いることができる。
内側フィルム部134の接合部134aは、外容器構成シート材21の内面、すなわち内側フィルム23の内面に接合されている。
内側フィルム部134と外容器構成シート材21との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
ここで、内側フィルム部134と外容器構成シート材21との間の流路133となる領域に、一方向に長尺な薄板状のスペーサ部材(例えば、金属板により構成される)を介在させた状態で、内側フィルム部134と外容器構成シート材21とを接合し、その後、当該スペーサ部材を内側フィルム部134と外容器構成シート材21との間隙から抜き取ることによって、圧搾操作が行われていない状態のときに流路133において外容器構成シート材21と内側フィルム部134とが相互に離間している構造を容易に実現することができる。
または、内側フィルム部134と外容器構成シート材21との接合前に、内側フィルム部134と外容器構成シート材21との少なくともいずれか一方において他方と対向する面にエンボスなどを設けておき、内側フィルム部134と外容器構成シート材21とを接合することによっても、外容器構成シート材21と内側フィルム部134とが相互に離間している構造を実現できる。
或いは、内側フィルム部134と外容器構成シート材21との接合後に、それらの接合部に対する圧空成形などによりそれらを部分的に離間させることによっても、外容器構成シート材21と内側フィルム部134とが相互に離間している構造を実現できる。
図9に示すように、外容器構成シート材21に内袋構成シート材41が積層されるとともに、内側フィルム23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とが相互に接合されて内外シール部43が形成されることによって、外容器構成シート材21と内袋構成シート材41とにより容器構成シート材51が構成されている。なお、内側フィルム部134は、外容器構成シート材21と内袋構成シート材41との間に介在している。
内袋構成シート材41と外容器構成シート材21(内側フィルム23)との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
図9に示すように、外容器構成シート材21は、例えば、第1主面部20aを構成する部分である第1シート部31と、第2主面部20bを構成する部分である第2シート部32と、底マチ13を構成する部分である底マチ構成シート部38と、天マチ14を構成する部分である天マチ構成シート部39と、チューブ状の延出部25と、を有する。延出部25は、例えば、第2シート部32から外方に延出している。
天マチ構成シート部39には、スパウト15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
本実施形態の場合、非接合部24は、シート材容器100の充填部60の形状と対応する形状に形成されている。この段階で、非接合部24は、例えば、延出部25の先端の開放端24aにおいてのみ外部と連通している。
本実施形態の場合、内袋構成シート材41は、外容器構成シート材21における延出部25を除く部分と同形状に形成されている。
なお、図8では、内袋構成シート材41のシール境界線41aを便宜的に二点鎖線で示している。シール境界線41aは、容器構成シート材51を用いてシート材容器100が形成される際に、内袋構成シート材41どうしが接合(シール)される領域と、内袋構成シート材41における他の領域と、の境界線である。
内袋構成シート材41において天マチ構成シート部39と重なる部分には、スパウト15の注出筒部15aが挿通される挿通穴41bが形成されている。
スパウト15の板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において天マチ構成シート部39と重なっている部分の内面に設けられている。注出筒部15aは、内袋構成シート材41の挿通穴41b及び天マチ構成シート部39の挿通穴21aを通してこれらシートの外面側に突出している。
容器構成シート材51が、図9に示す折り曲げ線81、折り曲げ線82及び折り曲げ線84においてそれぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線83において山折りされた状態で、容器構成シート材51の周縁部どうし(内袋構成シート材41どうし)が接合されることによって、容器構成シート材51が二重構造の袋状に形成される。ここで、谷折りとは、図9における奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、図9における手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
すなわち、内袋構成シート材41の縁部どうしが接合されて内袋シール部42(図1〜図4参照)が形成されることにより、内袋構成シート材41によって内袋40が形成されるとともに、内袋40を覆う袋状の外容器20が形成される。
内袋構成シート材41どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
容器構成シート材51が二重の袋状に形成された後、延出部25の開放端24aから非接合部24に充填材が注入され、例えば、延出部25の基端側に連接する部位において非接合部24が封止される。これにより、非接合部24に充填材が封入されて充填部60が形成される。
なお、充填部60の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、10kPa以上500kPa以下(ゲージ圧)とすることができる。
充填部60の形成後、例えば、延出部25は切除される。
こうして、シート材容器100が得られる。ただし、シート材容器100の状態でも延出部25が残留していてもよい。
シート材容器100の作製後、スパウト15の注出筒部15aを通して収容領域17に内容物18を充填した後で、スパウト15にキャップ16が装着されることによって、収容領域17に内容物18が封入された内容物詰めシート材容器200が得られる。
次に、シート材容器100の動作を説明する。
シート材容器100に対する圧搾操作は、例えば、圧搾操作部70に対して行われる。すなわち、使用者が、シート材容器100の前側の圧搾操作部70と後側の圧搾操作部70とが互いに近づく方向にシート材容器100を圧搾することにより、シート材容器100から内容物18が吐出される。
この圧搾操作の際には、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することがバルブ部130によって規制される。このため、外容器20に付与される圧搾力を、間隙151の気体を介して、外容器20の内側の内袋40に伝達することができる。よって、外容器20に付与される圧搾力を効率的に内袋40に伝達できるので、収容領域17の内容物18の排出性が向上する。
圧搾操作が解除されると、外容器20の形状が復元し、その際にバルブ部130を介して外気が間隙151に取り込まれる。
なお、シート材容器100における圧搾操作部70以外の部分(圧搾操作部70の周囲の部分など)に対して圧搾操作が行われた際にも、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することがバルブ部130により規制されてもよい。
前後のバルブ部130の各々の流路133は、第1主面部20a及び第2主面部20bの中心を跨いで延在しているので、圧搾操作部70の範囲を広く確保できる。
特に、流路133が第1主面部20a及び第2主面部20bの各々の長手寸法の1/4以上の長さに亘って延在しているので、圧搾操作部70の範囲をより広く確保できる。
〔第2実施形態〕
次に、図10(a)及び図10(b)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、充填部60の横幅方向延在部121において、第1主面部20aに配置されている部分は、横幅方向における中央部に位置する中間延伸部171と、中間延伸部171の左右両脇にそれぞれ位置する第1隣接部172及び第2隣接部173とを含んで構成されている。
同様に、充填部60の横幅方向延在部121において、第2主面部20bに配置されている部分は、横幅方向における中央部に位置する中間延伸部171と、中間延伸部171の左右両脇にそれぞれ位置する第1隣接部172及び第2隣接部173とを含んで構成されている。
中間延伸部171は、第1隣接部172及び第2隣接部173よりも上方に延伸している。
すなわち、外容器20は、内容器(内袋40)を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a及び第2主面部20bと、第1主面部20aと第2主面部20bとの各々に対して隣り合っているとともに第1主面部20aと第2主面部20bとの各々に対して交差している中間面状部(底マチ13)とを備え、充填部60は、中間面状部と第1主面部20aとに跨がって配置されているとともに第1主面部20aと中間面状部との境界部から第1主面部20aにおける境界部側とは反対端側(上側)に向けて延びている中間延伸部171と、上記境界部に沿う方向において中間延伸部171の両側にそれぞれ隣接している第1隣接部172及び第2隣接部173と、を含み、中間延伸部171が第1隣接部172及び第2隣接部173と比べて中間面状部からより遠くまで延伸している。
充填部60が中間延伸部171を備えていることにより、外容器20がより前後に張り出す構造を容易に実現できる。よって、シート材容器100に対する圧搾操作の解除後における外容器20の形状の復元がよりスムーズに行われるようにできる。
本実施形態の場合、充填部60は、中間面状部と第2主面部20bとに跨がって配置されているとともに第2主面部20bと中間面状部との境界部から第2主面部20bにおける境界部側とは反対端側(上側)に向けて延びている中間延伸部171と、上記境界部に沿う方向において中間延伸部171の両側にそれぞれ隣接している第1隣接部172及び第2隣接部173と、を含み、中間延伸部171が第1隣接部172及び第2隣接部173と比べて中間面状部からより遠くまで延伸している。
なお、外容器構成シート材21において、中間延伸部171の延伸方向における端部の両脇(左右両脇)にそれぞれ隣接する隣接領域175は、外容器構成シート材21の複数のフィルム層どうしが(外側フィルム22と内側フィルム23とが)接合している接合部(本体シール部48)となっている。
本実施形態の場合、中間延伸部171の延長上にバルブ部130が配置されている。より詳細には、中間延伸部171の延長上に流路133が配置されている。また、中間延伸部171の延長上に圧搾操作部70が配置されている。
このため、シート材容器100に対する圧搾操作の解除後に外容器20の形状が復元する際に、バルブ部130を介してよりスムーズに外気が間隙151に取り込まれるようにできる。
また、圧搾操作部70に対する圧搾操作のストロークをより十分に確保することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図11から図12(c)を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態又は第2実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態又は第2実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
図12(a)から図12(c)に示すように、本実施形態の場合、シート材容器100は内側フィルム部134を有しておらず、流路133は外容器構成シート材21の外側フィルム22と内側フィルム23との間に形成されている。すなわち、外側フィルム22と内側フィルム23とが外側開口131から内側開口132にかけて部分的に非接合となっていることによって、流路133が形成されている。
外側開口131は、外側フィルム22に形成されている。内側開口132は、内側フィルム23に形成されている。
このように、本実施形態の場合、外容器構成シート材21を構成する複数のフィルム層には、外側フィルム部(外側フィルム22の一部分により構成される)と内側フィルム部(内側フィルム23の一部分により構成される)とが含まれている。
本実施形態の場合、内側フィルム部134が不要であるため、第1実施形態と比べてシート材容器100を少ない材料で作製することができる。
〔第4実施形態〕
次に、図13から図15を用いて第4実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第3実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第3実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、バルブ部130は、外側フィルム部(外側フィルム22の一部分により構成される)と内側フィルム部(内側フィルム23の一部分により構成される)との間に設けられていて外側フィルム部と内側フィルム部との間隙を保持するスペーサ180を備えている。
外側フィルムと内側フィルムとの間に介装されたスペーサ180によって、圧搾操作が行われていない状態のときに、流路133の厚み寸法を保持することができる。
スペーサ180は、図13に示すように、例えば、一方向に長尺なシート状の部材である。スペーサ180には、例えば、当該スペーサ180を貫通する開口181が形成されている。スペーサ180において開口181が形成されている部分が流路133を構成する(図14、図15参照)。
ただし、スペーサ180には、流路133と対応する長尺な切欠形状部が形成されていてもよい。また、スペーサ180は、2つの部材により構成されていて、この2つの部材のうち一方の部材が、流路133に沿って当該流路133の一側方に配置され、他方の部材が、流路133に沿って当該流路133の他側方に配置されていてもよい。
スペーサ180の一方の面には全面に亘って外側フィルム部が貼り付けられていることが好ましく、スペーサ180の他方の面には全面に亘って内側フィルム部が貼り付けられていることが好ましい。
スペーサ180の材料は、特に限定されないが、スペーサ180としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)により構成されたフィルムやシリコンシートなどの軟質シートを用いることができる。
スペーサ180の厚み寸法は、特に限定されないが、0.1mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
なお、上記の第4実施形態では、第3実施形態と同様に、シート材容器100が内側フィルム部134を備えておらず、外容器構成シート材21の外側フィルム22と内側フィルム23との間に流路133が形成されている例を説明した。
ただし、本発明は、この例に限らず、シート材容器100は第1実施形態と同様に内側フィルム部134を備えていてもよい。この場合、スペーサ180は、内側フィルム部134と外容器構成シート材21との間に介装される。
また、上記の第4実施形態では、スペーサ180が流路133を避けて配置されている例(スペーサ180に隣接する領域に流路133が形成されている例)を説明したが、スペーサ180は、流路133に配置された弾性変形可能な多孔質材(例えばスポンジ)であってもよい。この場合、使用者が圧搾操作部70に対して(流路133の形成箇所に対して)圧搾操作を行うことにより、スペーサ180が潰れるとともに流路133が閉塞される。このため、第4実施形態と比べて、圧搾操作時において、より確実に流路133を閉塞することが可能となる。また、第4実施形態と同様に、圧搾操作が行われていない状態のときには、流路133の厚み寸法を保持することができる。
〔第5実施形態〕
次に、図16及び図17を用いて第5実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態又は第2実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態又は第2実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
図16及び図17に示すように、本実施形態の場合、バルブ部130は、外容器構成シート材21を貫通している貫通孔であり、この貫通孔は、図17に示すように、シート材容器100の外部に開放している外側開口131と、外側開口131と重なる位置に配置されていて間隙151に開放している内側開口132とを有する。
バルブ部130は、例えば、第1主面部20aの中央部と、第2主面部20bの中央部とにそれぞれ形成されている。
バルブ部130の形状は特に限定されないが、円形、長円形又は楕円形などとすることができる。ただし、バルブ部130は、スリット形状であってもよい。
バルブ部130の寸法は特に限定されないが、バルブ部130の内径は、ヒトの手指で容易に閉塞可能であるとともに、バルブ部130を介した気体の流通をスムーズに行うことが可能な寸法、例えば3mm以上15mm以下であることが好ましい。
本実施形態の場合、シート材容器100に対する圧搾操作は、図17に示すように、手指で前側のバルブ部130と後側のバルブ部130とをそれぞれ塞ぎながら行われる。すなわち、圧搾操作は、外容器構成シート材21におけるバルブ部130の周囲の部分と指との協働によりバルブ部130を塞ぎながら行われる。一例として、手190の第1指191により一方のバルブ部130を塞ぐとともに、第2指192により他方のバルブ部130を塞ぎながら、圧搾操作を行うことができる。
この圧搾操作の際には、間隙151の気体がシート材容器100の外部に漏洩することが規制されるため、外容器20に付与される圧搾力を、間隙151の気体を介して、外容器20の内側の内袋40に伝達することができる。このため、外容器20に付与される圧搾力をより効率的に内袋40に伝達できるので、内袋40の収容領域17の内容物18の排出性が向上する。
また、圧搾操作の解除によりバルブ部130が開放されると、バルブ部130を介して外気が間隙151に取り込まれる。
このように、本実施形態の場合も、内容物18の排出性に一層優れた構造のシート材容器100を提供することができる。
〔第6実施形態〕
次に、図18(a)を用いて第6実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1から第4実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1から第4実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態に係るシート材容器100は、圧搾操作部70の位置を示す標示部71をバルブ部130又はバルブ部130の周囲に有する。
このため、使用者は、圧搾操作部70の位置を容易に認識し、正しい圧搾操作を行うことができる。
一例として、標示部71は、外容器構成シート材21において流路133と重なる部分に付された文字情報などとすることができる。図18(a)の例では、標示部71は、外容器構成シート材21に付された「ここをPUSH」との文字情報である。ただし、標示部71は文字情報を含まない記号や絵であってもよい。
なお、図18(a)では、シート材容器100は、標示部71を有する点の他は、第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている例を示しているが、第2から第4実施形態に係るシート材容器100が標示部71を有していてもよい。
<第6実施形態の変形例>
次に、図18(b)を用いて第6実施形態の変形例を説明する。
本変形例に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第5実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第5実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本変形例に係るシート材容器100は、圧搾操作部70の位置を示す標示部71を有する。このため、使用者は、圧搾操作部70の位置を容易に認識し、正しい圧搾操作を行うことができる。
一例として、標示部71は、外容器構成シート材21においてバルブ部130又はバルブ部130の周囲の部分に付されている。図18(b)の例では、標示部71は、バルブ部130の位置を指し示す絵(例えば矢印)と、「PUSH」との文字情報とを含んで構成されている。
<バルブ部の流路の形状の変形例1>
次に、図19(a)を用いて、バルブ部130の流路133の形状の変形例1を説明する。本変形例では、流路133は、例えば、上下反転したU字形状となっており、外側開口131から上方に向けて延びている第1部分133aと、内側開口132から上方に向けて延びている第2部分133bと、第1部分133aと第2部分133bとを相互に接続している折返し部133cと、を含んで構成されている。例えば、外側開口131と内側開口132とは、外容器20の下部において、左右に並んで配置されている。第1部分133aと第2部分133bとは、例えば、互いに並列に延在している。折り返し部133cは、例えば、上下反転したU字形状に形成されており、外容器20の上部に配置されている。
本変形例によれば、シート材容器100の外部の水等が外側開口131から流路133及び内側開口132を介して間隙151に浸入することを、より確実に抑制できる。また、外容器20に対する圧搾操作の際に、第1部分133a又は第2部分133bのいずれかにおいて(或いは折り返し部133cにおいて)流路133を押圧して閉塞できる可能性が高まる。このため、より確実に、圧搾操作時において、流路133を介した気体の流通を規制することができる。
<バルブ部の流路の形状の変形例2>
次に、図19(b)を用いて、バルブ部130の流路133の形状の変形例2を説明する。本変形例では、流路133は、蛇行形状に形成されている。より詳細には、流路133は、外容器20の下部に配置された外側開口131から外容器20の上部に配置された内側開口132に向けて蛇行する形状に形成されている。
本変形例の場合も、シート材容器100の外部の水等が外側開口131から流路133及び内側開口132を介して間隙151に浸入することを、より確実に抑制できる。また、外容器20に対する圧搾操作の際に、流路133のいずれかの部分を押圧して当該流路133を閉塞できる可能性が高まる。このため、より確実に、圧搾操作時において、流路133を介した気体の流通を規制することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上記においては、バルブ部130が外側フィルム部と内側フィルム部とを備えて構成されている場合に、外側フィルム部と内側フィルム部とが互いに隣り合う層である例を説明したが、バルブ部130は、外側フィルム部と内側フィルム部との間に介在している1つ以上の他のフィルム部を更に備えていてもよい。この場合、当該他のフィルム部には、開口が形成されており、当該開口を介して、当該他のフィルム部の表裏の領域間での気体の流通が行われる。つまり、バルブ部130が、外側フィルム部と内側フィルム部とを含む3層以上のフィルム部により構成されており、流路133は、互いに異なる層間に配置された複数の部分の集合体であり、バルブ部130は、外側開口131と内側開口132の他に、層間を連通させる他の開口を備えていてもよい。
また、上記においては、第1主面部20aと第2主面部20bとにそれぞれバルブ部130が設けられている例を説明したが、バルブ部130は、第1主面部20aにのみ設けられていてもよい。
第1主面部20aと第1主面部40aとの間隙151a(図4)と第2主面部20bと第2主面部40bとの間隙151b(図4)とが相互に連通している場合、第1主面部20aに設けられたバルブ部130から間隙151aに流入した外気が、間隙151bにも補充されるようにできる。
なお、上記の各実施形態の場合、間隙151aと間隙151bとは、間隙151における底マチ13と内袋40との間の部分を介して相互に連通している。
また、上記の実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
また、本実施形態に係るシート材容器100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
11 胴体部
12 取っ手部
13 底マチ(中間面状部)
14 天マチ
15 スパウト
15a 注出筒部
15b 板状部
16 キャップ
16a 装着部
16b 吐出口
16c 開閉蓋
16d 閉塞部
16e 吐出筒部
17 収容領域
18 内容物
20 外容器
20a 第1主面部
20b 第2主面部
21 外容器構成シート材(外側フィルム部)
21a 挿通穴
22 外側フィルム(外側フィルム部)
23 内側フィルム(内側フィルム部)
24 非接合部
24a 開放端
25 延出部
31 第1シート部
32 第2シート部
38 底マチ構成シート部
39 天マチ構成シート部
40 内袋(内容器)
40a 第1主面部
40b 第2主面部
41 内袋構成シート材
41a シール境界線
41b 挿通穴
42 内袋シール部
43 内外シール部
48 本体シール部
51 容器構成シート材
60 充填部
61 主面部充填部
63 底部充填部
66 上下延在充填部
67 上下延在充填部
70 圧搾操作部
71 標示部
81、82、83、84 折り曲げ線
100 シート材容器
121 横幅方向延在部
122 前後方向延在部
123 横幅方向延在部
130 バルブ部
131 外側開口
132 内側開口
133 流路
133a 第1部分
133b 第2部分
133c 折り返し部
134 内側フィルム部
134a 接合部
134b 非接合部
134c 一端
134d 他端
134e シール境界線
141 稜線
151 間隙
151a 間隙
151b 間隙
160 弁部材
161 基部
162 弁膜
163 スリット
171 中間延伸部
172 第1隣接部
173 第2隣接部
175 隣接領域
180 スペーサ
181 開口
190 手
191 第1指
192 第2指
200 内容物詰めシート材容器

Claims (11)

  1. 内容物を収容する収容領域を有する内容器と、
    前記内容器を覆っている外容器と、
    を備え、
    前記外容器は、複数のフィルム層を積層した外容器構成シート材により構成されており、
    前記外容器構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部を有するシート材容器であって、
    前記外容器に対する圧搾操作により前記内容物を前記収容領域から当該シート材容器の外部に吐出する吐出部と、
    前記圧搾操作が行われる際には前記外容器の内面と前記内容器の外面との間隙の気体が当該シート材容器の外部に漏洩することを規制し、前記圧搾操作の解除により前記外容器の形状が復元する際には前記間隙に外気を導入するバルブ部と、
    を備えているシート材容器。
  2. 前記外容器は圧搾操作部を有し、
    前記圧搾操作部に対して前記圧搾操作が行われる際に、前記間隙の気体が当該シート材容器の外部に漏洩することを前記バルブ部により規制する請求項1に記載のシート材容器。
  3. 前記圧搾操作部の位置を示す標示部を前記バルブ部又は前記バルブ部の周囲に有する請求項2に記載のシート材容器。
  4. 前記バルブ部は、
    当該シート材容器の外部に開放している外側開口を有する外側フィルム部と、
    前記外側フィルム部の内面に配されている内側フィルム部と、
    前記外側開口に対してずれた位置において前記間隙に開放している内側開口と、
    前記外側フィルム部と前記内側フィルム部との間に配置されていて、前記外側開口と前記内側開口とを相互に連通させる流路と、
    を含んで構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のシート材容器。
  5. 前記外容器は、前記内容器を間に挟んで互いに対向している第1主面部及び第2主面部を有し、前記バルブ部は、少なくとも前記第1主面部に設けられており、
    前記流路は、前記第1主面部において、当該第1主面部の中心を跨いで延在している請求項4に記載のシート材容器。
  6. 前記外容器は、前記内容器を間に挟んで互いに対向している第1主面部及び第2主面部を有し、前記バルブ部は、少なくとも前記第1主面部に設けられており、
    前記圧搾操作がなされていない状態のときに、少なくとも前記第1主面部は、前記第2主面部側とは反対側に向けて凸に膨出した形状に形成されている請求項4又は5に記載のシート材容器。
  7. 前記第1主面部は当該第1主面部の長手方向に沿って延びる稜線を有し、前記流路は、前記稜線に沿って延在している請求項6に記載のシート材容器。
  8. 前記バルブ部は、前記外側フィルム部と前記内側フィルム部との層間に介装されていて前記外側フィルム部と前記内側フィルム部との間隙を保持するスペーサを更に備えている請求項4から7のいずれか一項に記載のシート材容器。
  9. 前記圧搾操作が行われていない状態のときに、前記流路において、前記外側フィルム部と前記内側フィルム部とが相互に離間している請求項4から8のいずれか一項に記載のシート材容器。
  10. 当該シート材容器は、底部が水平な載置面に載置された状態で自立可能であり、
    当該シート材容器が自立した状態において、前記外側開口が前記内側開口よりも下方に配置されている請求項4から9のいずれか一項に記載のシート材容器。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のシート材容器と、
    前記収容領域に収容された前記内容物と、を備える内容物詰めシート材容器。
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