JP2020052354A - 定着装置および搬送装置 - Google Patents

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訓史 田中
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Abstract

【課題】ニップ部に対応する領域に潤滑剤を良好に保持しつつ、ニップ部に対応しない領域における摺動シートと無端ベルトとの摺接部分の摺動抵抗を低減することを目的とする。【解決手段】定着装置8は、ヒータ82と、ヒータ82によって加熱される回転体(加熱ローラ81)と、無端ベルト83と、回転体との間で無端ベルト83を挟んでニップ部NPを形成するニップ形成部材(加圧パッド85)と、ニップ部NPにおいて、無端ベルト83の内周面83Aとニップ形成部材との間で挟まれる摺動シート87を備える。摺動シート87は、無端ベルト83の内周面83Aと接触する表面F1に、複数の凹部C1が配置される第1部分B1と、複数の凸部P1が配置される第2部分B21,B22を有する。第1部分B1は、ニップ部NPに対応する領域A1に位置する。第2部分B21,B22は、ニップ部NPと異なる箇所に対応する領域A21,A22に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、無端ベルトを備える定着装置および搬送装置に関する。
従来、加熱ローラと、加熱ローラとの間で無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、無端ベルトの内周面とニップ形成部材との間に配置される摺動シートとを備えた定着装置が知られている(特許文献1〜3参照)。具体的に、特許文献1の技術では、摺動シートの表面(無端ベルトの内周面に接触する面)のうちニップ部に対応する第1領域に複数の凹部を設け、第1領域で潤滑剤を良好に保持している。
特許文献2,3の技術では、摺動シートの表面(無端ベルトの内周面に接触する面)のうちニップ部に対応する第1領域に複数の凸部を設け、無端ベルトと摺動シートとの摺動抵抗を低減している。
特開2009−15227号公報 特開2006−119263号公報 特開2009−229494号公報
ところで、摺動シートは、ニップ部に対応する第1領域の外の領域である第2領域でも、無端ベルトの内周面と摺接する場合があるが、第2領域における摺動シートと無端ベルトの内周面との摺動抵抗についてはあまり考慮されていなかった。第2領域の摺動抵抗を低減するために、例えば、特許文献1の凹部を摺動シートの表面全体に設けることが考えられるが、その場合、第2領域で潤滑剤が保持され、第1領域に供給・保持される潤滑剤が少なくなってしまうおそれがある。また、特許文献2,3の凸部を摺動シートの表面全体に設けた場合には、第2領域での摺動抵抗は低減できるものの、高圧がかかる第1領域では、無端ベルトの材質が柔らかい材質である場合に、無端ベルトに凸形状が転写されてしまい、画質が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は、ニップ部に対応する領域に潤滑剤を良好に保持しつつ、ニップ部に対応しない領域における摺動シートと無端ベルトとの摺接部分の摺動抵抗を低減することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、ヒータと、前記ヒータによって加熱される回転体と、無端ベルトと、前記回転体との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備える。
前記摺動シートは、前記無端ベルトの内周面と接触する表面に、複数の凹部が配置される第1部分と、複数の凸部が配置される第2部分と、を有する。
前記第1部分は、前記ニップ部に対応する領域に位置する。
前記第2部分は、前記ニップ部と異なる箇所に対応する領域に位置する。
この構成によれば、摺動シートの表面のうちニップ部と異なる箇所に対応する領域に複数の凸部を配置するので、ニップ部と異なる箇所に対応する領域において、無端ベルトの内周面と摺動シートの接触面積を減らすことができ、摺動抵抗を低減することができる。また、摺動シート全体に凸部が形成される構成と比べ、ニップ部に対応する領域に配置した複数の凹部で潤滑剤を良好に保持することができるので、画質の悪化を抑制できる。
また、前記第2部分は、前記ニップ部における前記無端ベルトの移動方向において、前記ニップ部の上流および下流の少なくとも何れか一方に位置していてもよい。
また、前記定着装置は、前記無端ベルトの内周面をガイドするガイド面を有するガイド部材をさらに有し、前記第2部分は、前記ガイド面と前記内周面とで挟まれる領域に配置されていてもよい。
これによれば、ニップ部と異なる箇所で、かつ、摩擦抵抗が高くなりやすい箇所に複数の凸部を配置するので、無端ベルトと摺動シートとの摺動抵抗をより低減することができる。
また、前記摺動シートの前記表面は、前記無端ベルトの幅方向に延びる平滑な第3部分と、を有し、前記第3部分は、前記無端ベルトの周方向において、前記ガイド面と前記ニップ部との間に位置していてもよい。
これによれば、圧力がかからないガイド面とニップ部との間に平滑な第3部分を配置するので、摺動抵抗をより低減することができる。
また、前記摺動シートの前記表面は、前記第2部分の前記無端ベルトの幅方向の両側に、複数の第2凸部が形成される第4部分を有し、前記第2凸部は、前記幅方向に交差する方向に延びていてもよい。
これによれば、第2部分にある潤滑剤が幅方向外側に向けて流れるのを、幅方向に交差する第2凸部によって止めることができるので、潤滑剤の漏れを抑制することができる。
また、前記第2凸部の前記無端ベルトの周方向における長さは、前記第2部分に配置される前記凸部の前記周方向における長さよりも大きくてもよい。
凸部よりも周方向の長さが大きな第2凸部によって、潤滑剤の漏れを良好に抑制することができる。
また、前記第2凸部は、前記無端ベルトの周方向における前記第4部分の一端から他端まで連続して延びた長尺形状を有し、前記幅方向に間隔を空けて複数並んで配置されていてもよい。
これによれば、第2凸部が第4部分の一端から他端まで連続して延びているので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。
また、前記第2凸部は、前記無端ベルトの周方向に間隔を空けて複数並ぶとともに、前記幅方向に間隔を空けて複数並び、前記複数の第2凸部は、前記幅方向に沿って延び前記第4部分を通過する全ての仮想線が、少なくとも1つの前記第2凸部と交差するように配置されていてもよい。
これによれば、潤滑剤が仮想線に沿って幅方向外側に流れようとしても、いずれかの第2凸部で止められるので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。
また、前記第2凸部は、前記無端ベルトの周方向に対して斜めに延び、前記幅方向における一端に対して他端が前記第2部分における前記無端ベルトの移動方向の下流側、かつ、前記幅方向の内側に配置されるとともに、前記周方向に間隔を空けて複数並び、前記複数の第2凸部のうち前記周方向に隣接する2つの第2凸部は、前記幅方向から見て、重なっていてもよい。
これによれば、潤滑剤が幅方向外側に流れようとしても、いずれかの第2凸部で止められるので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。また、第4部分に流れ込んできた潤滑剤が、無端ベルトの回転によって下流側に移動すると、周方向に対して傾斜した第2凸部によって幅方向内側に戻されるので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。
また、前記第1部分の前記幅方向の長さは、前記ニップ部を通過可能な最大用紙の幅以上であり、かつ、前記摺動シートの前記幅方向の長さよりも短く、前記摺動シートの前記表面は、前記第1部分の前記幅方向の両側に、複数の第3凸部が形成される第5部分を有していてもよい。
これによれば、最大用紙の幅外の部分に複数の第3凸部を形成するので、画質を悪化させることなく、摺動抵抗を低減することができる。
また、前記第3凸部は、前記第2凸部と同じ形状を有していてもよい。
これによれば、同じ形状の第2凸部と第3凸部によって、潤滑剤の漏れを良好に抑制することができる。
また、前記第3凸部は、前記第2部分に配置される前記凸部と同じ形状を有していてもよい。
また、前記複数の凹部は、開口部の形状が正六角形であり、ハニカム状に配置されていてもよい。
これによれば、ハニカム状に配置された複数の凹部で、潤滑剤をより良好に保持することができる。
また、前記第2部分の前記凸部は、多角錐形状または円錐形状であってもよい。
これによれば、無端ベルトの内周面と凸部とが点接触に近い状態で接触するので、摺動抵抗をより低減することができる。
また、前記第2部分の前記凸部は、前記無端ベルトの周方向に均等な間隔を空けて複数並んで配置されるとともに、前記無端ベルトの幅方向に均等な間隔を空けて複数並んで配置されていてもよい。
これによれば、第2部分の凸部を周方向および幅方向に均等な間隔で(規則的に)配置するので、無端ベルトの移動軌跡を安定させることができる。
なお、本発明は、定着装置に限らず、回転体との間で記録媒体を搬送する無端ベルトを備える搬送装置に適用してもよい。
本発明によれば、ニップ部に対応する領域に潤滑剤を良好に保持しつつ、ニップ部に対応しない領域における摺動シートと無端ベルトとの摺接部分の摺動抵抗を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す断面図である。 定着装置を示す断面図(a)と、ニップ部の周囲を拡大して示す拡大図(b)である。 摺動シートに形成された複数の凹部および凸部を示す図(a),(b)である。 複数の凹部を拡大して示す斜視図(a)と、複数の凸部を拡大して示す斜視図(b)である。 第1変形例に係る摺動シートを示す平面図(a)と、第2凸部を示す斜視図(b)である。 第2変形例に係る摺動シートを示す平面図である。 第3変形例に係る摺動シートを示す平面図である。 第4変形例に係る摺動シートを示す平面図である。 第5変形例に係る摺動シートを示す平面図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、方向は、図1における紙面に向かって左側を「前」、紙面に向かって右側を「後」とし、紙面に向かって奥側を「左」、紙面に向かって手前側を「右」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、筐体2内に、給紙部3と、露光装置4と、プロセスカートリッジ5と、定着装置8とを主に備えている。
給紙部3は、筐体2内の下部に設けられ、記録媒体の一例としての用紙Sが収容される給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によってプロセスカートリッジ5に供給される。
露光装置4は、筐体2内の上部に配置され、図示しない光源装置や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4では、光源装置から出射される画像データに基づく光ビームが、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から筐体2に対して着脱可能となっている。プロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とを備えている。ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナーを収容する収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からの光ビームによって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置8は、プロセスカートリッジ5の後方に配置されている。トナー像が転写された用紙Sは、定着装置8を通過することでトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Sは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
図2(a)に示すように、定着装置8は、回転体の一例としての加熱ローラ81と、ヒータ82と、無端ベルト83と、加圧ユニット84と、を備えている。そして、加熱ローラ81および加圧ユニット84の一方が他方に向けて付勢されることで、加熱ローラ81と無端ベルト83との間にニップ部NPが形成されている。
なお、以下の説明では、無端ベルト83の幅方向を単に「幅方向」とも称し、ニップ部NPにおける無端ベルト83の移動方向を単に「移動方向」とも称し、加熱ローラ81と加圧ユニット84(詳しくは、後述する加圧パッド85)が対向する対向方向を単に「対向方向」とも称する。本実施形態では、幅方向は、加熱ローラ81の回転軸と平行な方向であり、左右方向に沿っている。また、移動方向は、前後方向に沿い、対向方向は、上下方向に沿っている。
加熱ローラ81は、円筒状の基体を有するローラであり、一例として、アルミニウムなどの金属からなる素管の外周面にフッ素樹脂などからなる離型層を形成することで構成されている。加熱ローラ81は、図示せぬモータから駆動力が入力されることで、図2の反時計回りに回転駆動する。加熱ローラ81は、無端ベルト83の外周面に接触している。
ヒータ82は、加熱ローラ81を加熱するヒータであり、加熱ローラ81の径方向内側に配置されている。ヒータ82としては、例えば、通電によって発光し、輻射熱によって加熱ローラ81を加熱するハロゲンランプを用いることができる。
無端ベルト83は、筒状の部材であり、可撓性を有している。無端ベルト83は、一例として、ステンレス鋼などの金属やポリイミド樹脂などの樹脂などからなる基材の外周面にフッ素樹脂などからなる離型層を形成することで構成されている。無端ベルト83は、加熱ローラ81の回転によって図2の時計回りに従動回転するように設けられている。これにより、無端ベルト83は、加熱ローラ81との間で用紙Sを搬送する。
無端ベルト83の内周面83Aには、グリスなどの潤滑剤が塗布されている。これにより、無端ベルト83の内周面83Aと加圧ユニット84との摺動性を高めることができるので、無端ベルト83を良好に回転させることができるようになっている。
加圧ユニット84は、ニップ形成部材の一例としての加圧パッド85と、加圧パッド85を支持するホルダ86と、摺動シート87とを備えている。
加圧パッド85は、無端ベルト83の径方向内側に位置して、無端ベルト83に覆われている。加圧パッド85は、ゴムなどの弾性体からなり、加熱ローラ81との間で無端ベルト83を挟むことで、加熱ローラ81と無端ベルト83との間にニップ部NPを形成する。このように加圧パッド85によってニップ部NPを形成することで、用紙Sは、ニップ部NPを通過する間に加熱および加圧されて、用紙S上にトナー像が定着される。
なお、本実施形態では、加圧パッド85と加熱ローラ81との間で無端ベルト83が挟まれる領域、即ち、ニップ圧が加わる領域をニップ部NPと称する。より詳しくは、無端ベルト83の外周面と加熱ローラ81とが接触する部分のうち、移動方向における加圧パッド85の上流端から下流端までの範囲であって、且つ、幅方向における加圧パッド85の一端から他端までの範囲を、ニップ部NPと称する。
摺動シート87は、加圧パッド85と無端ベルト83との摩擦抵抗を低減するための矩形のシートである。摺動シート87は、ニップ部NPにおいて、無端ベルト83の内周面83Aと加圧パッド85との間で挟まれている。詳しくは、摺動シート87の一端は、ホルダ86の移動方向上流側の部位に固定されている。そして、摺動シート87は、ホルダ86の上面を覆うように巻き掛けられて、他端がホルダ86の移動方向下流側の部位に固定されている。
なお、本実施形態では、摺動シート87の他端を固定したが、本発明はこれに限定されず、他端を固定せずにフリーな状態としてもよい。また、摺動シート87の材料は、どのようなものであってもよいが、本実施形態では、ポリイミドを含有した樹脂シートを採用している。
ホルダ86は、樹脂などからなり、加圧パッド85を支持するベース部86Aと、ガイド部材の一例としての第1ガイド部86Bおよび第2ガイド部86Cと、を有している。第1ガイド部86Bは、ベース部86Aの上流端に配置されている。第1ガイド部86Bは、無端ベルト83の内周面83Aをガイドする第1ガイド面G1を有している。第2ガイド部86Cは、ベース部86Aの下流端に配置されている。第2ガイド部86Cは、無端ベルト83の内周面83Aをガイドする第2ガイド面G2を有している。
図2(b)に示すように、摺動シート87は、無端ベルト83の内周面83Aと接触する表面F1を有している。図3に示すように、摺動シート87の表面F1は、複数の凹部C1が規則的に配置される第1部分B1と、複数の凸部P1が規則的に配置される第2部分B21,B22と、幅方向に延びる平滑な第3部分B31,B32と、を有している。
第1部分B1は、ニップ部NPに対応する領域A1に位置する。ここで、領域A1は、加熱ローラ81からニップ圧が加わる部分である。第1部分B1は、摺動シート87の幅方向の一端から他端まで延びている。第1部分B1は、移動方向において、領域A1よりも大きく、領域A1に対して移動方向の上流側と下流側にはみ出している。なお、第1部分B1は、全体が領域A1内に位置していてもよい。言い換えると、領域A1の少なくとも一部に第1部分B1、即ち、複数の凹部C1が配置されていればよく、領域A1全体に凹部C1が配置されていなくてもよい。
第2部分B21,B22は、ニップ部NPと異なる箇所に対応する領域A21,A22に位置する。ここで、領域A21は、第1ガイド面G1と無端ベルト83の内周面83Aとで挟まれる領域である(図2(b)参照)。また、領域A22は、第2ガイド面G2と無端ベルト83の内周面83Aとで挟まれる領域である(図2(b)参照)。
第2部分B21は、移動方向において、ニップ部NP(第1部分B1)の上流に配置されている。第2部分B22は、移動方向において、ニップ部NP(第1部分B1)の下流に配置されている。各第2部分B21,B22は、摺動シート87の幅方向の一端から他端まで延びている。各第2部分B21,B22は、移動方向において、対応する領域A21,A22よりも大きく、対応する領域A21,A22に対して移動方向の上流側と下流側にはみ出している。なお、各第2部分B21,B22は、全体が、対応する領域A21,A22内に位置していてもよい。言い換えると、各領域A21,A22の少なくとも一部に各第2部分B21,B22、即ち、複数の凸部P1が配置されていればよく、各領域A21,A22の全体に凸部P1が配置されていなくてもよい。
第3部分B31は、移動方向において、上流側の第2部分B21と第1部分B1との間に位置する。第3部分B32は、移動方向において、下流側の第2部分B22と第1部分B1との間に位置する。
詳しくは、図2(b)に示すように、上流側の第3部分B31は、無端ベルト83の周方向において、第1ガイド面G1とニップ部NPとの間に位置する。下流側の第3部分B32は、無端ベルト83の周方向において、第2ガイド面G2とニップ部NPとの間に位置する。
図4(a)に示すように、第1部分B1に配置された複数の凹部C1は、開口部Eの形状が正六角形であり、ハニカム状に配置されている。図4(b)に示すように、各第2部分B21,B22に配置された複数の凸部P1は、多角錐形状、詳しくは六角錐形状であり、ハニカム状に配置されている。言い換えると、凸部P1は、無端ベルト83の周方向に均等な間隔を空けて複数並んで配置されるとともに、無端ベルト83の幅方向に均等な間隔を空けて複数並んで配置されている。
また、前述した加圧パッド85は、摺動シート87よりも柔らかい材料で形成するのが好ましい。このように構成することで、加圧パッド85によって摺動シート87が加圧されても、凹部C1の形状を保つことができる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
摺動シート87の表面F1のうちニップ部NPと異なる箇所に対応する領域A21,A22に複数の凸部P1を配置するので、ニップ部NPと異なる箇所に対応する領域A21,A22において、無端ベルト83の内周面83Aと摺動シート87の接触面積を減らすことができ、摺動抵抗を低減することができる。また、例えば摺動シート全体に凸部が形成される構成と比べ、ニップ部NPに対応する領域A1に配置した複数の凹部C1で潤滑剤を良好に保持することができるので、画質の悪化を抑制できる。
第2部分B21,B22を、ガイド面G1,G2と無端ベルト83の内周面83Aとで挟まれる領域A21,A22に配置したので、ニップ部NPと異なる箇所で、かつ、摩擦抵抗が高くなりやすい箇所(領域A21,A22)において、無端ベルト83と摺動シート87との摺動抵抗をより低減することができる。
圧力がかからないガイド面G1,G2とニップ部NPとの間に平滑な第3部分B31,B32を配置するので、例えば平滑な第3部分をガイド部材と無端ベルトの間に配置する構成と比べ、摺動抵抗をより低減することができる。
複数の凹部C1をハニカム状に配置したので、複数の凹部C1によって潤滑剤をより良好に保持することができる。
凸部P1を六角錐形状としたので、無端ベルト83の内周面83Aと凸部P1とを点接触に近い状態で接触させることができ、摺動抵抗をより低減することができる。
複数の凸部P1を周方向および幅方向に均等な間隔で規則的に配置するので、無端ベルト83の移動軌跡を安定させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5(a)に示すように、摺動シート87の表面F1は、第2部分B21,B22の幅方向の両側に、複数の第2凸部P2が形成される第4部分B41,B42を有していてもよい。具体的に、この形態では、第2部分B21,B22は、幅方向において、摺動シート87の長さよりも小さい。
第4部分B41は、上流側の第2部分B21の幅方向の一方と他方にそれぞれ1つずつ配置されている。第4部分B42は、下流側の第2部分B22の幅方向の一方と他方にそれぞれ1つずつ配置されている。第4部分B41,B42は、無端ベルト83の周方向において、第2部分B21,B22と略同じ長さとなっている。
図5(a),(b)に示すように、各第4部分B41,B42に形成される第2凸部P2は、幅方向に交差する方向、詳しくは幅方向に直交する方向に延びている。第2凸部P2の無端ベルト83の周方向における長さは、第2部分B21,B22に配置される凸部P1の周方向における長さよりも大きい。詳しくは、第2凸部P2は、第4部分B41,B42の周方向の一端から他端まで連続して延びた長尺形状を有している。
各第4部分B41,B42は、第2凸部P2を複数、具体的には3つ有している。3つの第2凸部P2は、幅方向に間隔を空けて並んでいる。
この形態によれば、第2部分B21,B22にある潤滑剤が幅方向外側に向けて流れた場合には、幅方向に直交する第2凸部P2によって止めることができるので、潤滑剤の漏れを抑制することができる。
また、凸部P1よりも第2凸部P2の方が周方向の長さが大きいので、凸部P1よりも周方向の長さが大きな第2凸部P2によって、潤滑剤の漏れを良好に抑制することができる。特に、第2凸部P2が第4部分B41,B42の周方向の一端から他端まで連続して延びているので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。
図6に示すように、第2凸部P21は、無端ベルト83の周方向に間隔を空けて複数並ぶとともに、幅方向に間隔を空けて複数並んでいてもよい。具体的に、この形態では、各第4部分B41,B42において、周方向に間隔を空けて並ぶ第2凸部P21の列が、幅方向に間隔を空けて3列並ぶように配置されている。
第2凸部P21は、幅方向に直交する方向に延びている。複数の第2凸部P21は、幅方向に沿って延び、かつ、第4部分(例えば、B41)を通過する全ての仮想線(例えば、Lv)が、少なくとも1つの第2凸部P21と交差するように配置されている。言い換えると、幅方向に隣接する2列のうち、一方の列を構成する複数の第2凸部P21は、他方の列を構成する複数の第2凸部P21の間を塞ぐように配置されている。
この形態によれば、潤滑剤が幅方向に沿って外側に流れようとしても、いずれかの第2凸部P21で止められるので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。
図7に示すように、第2凸部P22は、無端ベルト83の周方向に対して斜めに延びていてもよい。具体的に、この形態では、第2凸部P22は、幅方向における一端に対して他端が、第2部分B21,B22における無端ベルト83の移動方向の下流側、かつ、幅方向の内側に配置されている。第2凸部P22は、周方向に間隔を空けて複数並んでいる。複数の第2凸部P22のうち周方向に隣接する2つの第2凸部P22は、幅方向から見て、重なっている。
この形態によれば、潤滑剤が第2部分B21,B22から幅方向外側に流れようとした場合には、いずれかの第2凸部P22で止められるので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。また、第4部分B41,B42に流れ込んできた潤滑剤が、無端ベルト83の回転によって下流側に移動すると、周方向に対して傾斜した第2凸部P22によって幅方向内側に戻されるので、潤滑剤の漏れをより抑制することができる。
図8に示すように、摺動シート87の表面F1は、第1部分B1の幅方向の両側に、複数の第3凸部P3が形成される第5部分B5を有していてもよい。具体的に、この形態では、摺動シート87の表面F1は、図5の形態と略同様の第2部分B21,B22および第4部分B41,B42を有する他、図5の形態とは多少大きさが異なる第1部分B1および第3部分B31,B32と、図5の形態にはない第5部分B5を有している。
第1部分B1の幅方向の長さは、ニップ部NPを通過可能な最大用紙の幅W以上であり、かつ、摺動シート87の幅方向の長さよりも短い。第2部分B21,B22および第3部分B31,B32の幅方向の長さは、第1部分B1の幅方向の長さと等しい。
第3凸部P3は、第2凸部P2と同じ断面形状を有している。第3凸部P3は、第2凸部P2と一体に形成されている。
この形態によれば、最大用紙の幅外の部分に複数の第3凸部P3を形成するので、画質を悪化させることなく、摺動抵抗を低減することができる。また、断面形状が同じ第2凸部P2と第3凸部P3を一体に形成するので、潤滑剤の漏れを良好に抑制することができる。
図9に示すように、第3凸部P31は、第2部分B21,B22に配置される凸部P1と同じ形状(図4(b)参照)を有していてもよい。具体的に、この形態では、摺動シート87の表面F1は、図3の形態と略同様の第2部分B21,B22と、図8の形態と略同様の第1部分B1および第3部分B31,B32と、図8の形態とは第2凸部の形状が異なる第5部分B5と、を有している。
複数の第3凸部P31は、複数の凸部P1と同じように規則的に配列されている。そして、周方向において、第2部分B21,B22と第5部分B5との間には、複数の第4凸部P4が形成されている。各凸部P1,P31,P41は、周方向に所定のピッチで配置されるとともに、幅方向に所定のピッチで配置されている。この形態でも、各凸部P1,P31,P41によって、摺動抵抗を低減することができる。
前記実施形態では、凹部C1の開口形状を正六角形としたが、本発明はこれに限定されず、凹部の開口形状は、その他の多角形であってもよいし、円形や楕円形であってもよい。また、凹部の開口面積、深さ、隣り合う凹部の間隔は特に限定されず、凹部の配置も不規則であってもよい。但し、例えば開口面積が異なる複数の凹部をニップ部に対応する領域に不規則に配置した場合、開口面積が等しい複数の凹部をニップ部に対応する領域に規則的にムラなく配置した場合と比較して、ニップ部に対応する領域で潤滑剤の分布が不均一になり、摺動抵抗が増加する虞がある。このため、ニップ部に対応する領域には、開口面積と深さが等しい複数の凹部を、規則的にムラなく配置することが好ましい。
前記実施形態では、凸部P1を六角錐形状としたが、本発明はこれに限定されず、凸部は、その他の多角錐形状であってもよいし、円錐形状であってもよい。また、凸部は、錐台形状や球冠形状であっても良い。但し、凸部を錐台形状や球冠形状とした場合、多角錐形状や円錐形状とした場合と比較して、無端ベルトの内周面と摺動シートの接触面積が大きくなり、摺動抵抗が増加してしまう虞がある。このため、凸部の形状としては、多角錐形状や円錐形状が好ましい。また、凸部の高さや隣り合う凸部の間隔は特に限定されず、凸部の配置も不規則であってもよい。但し、高さや形状の異なる複数の凸部を不規則に配置した場合、同一形状の複数の凸部を規則的に配置した場合と比較して、無端ベルトの走行安定性が悪化する虞がある。このため、無端ベルトの内周面と接触する摺動シート表面のうち、ニップ部以外に対応する領域、特に、ガイド部材と無端ベルトとの間に挟まれる領域には、同一形状の複数の凸部を規則的にムラなく配置することが好ましい。
前記実施形態では、ニップ部NPの上流と下流の両方に第2部分B21,B22を配置したが、本発明はこれに限定されず、第2部分は、ニップ部の上流および下流の少なくとも何れか一方に位置していればよい。
前記実施形態では、ヒータ82としてハロゲンランプを例示したが、本発明はこれに限定されず、ヒータは、例えば、カーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、ニップ形成部材としてゴムなどの弾性体からなる加圧パッド85を例示したが、本発明はこれに限定されない。ニップ形成部材は、例えば、加圧時においても弾性変形しない樹脂や金属などの硬質材料からなる板状の部材であってもよい。また、ニップ形成部材は、ホルダ86と一体に形成されていてもよい。但し、ニップ形成部材として樹脂や金属などの硬質材料を用いた場合、長期間の使用により摺動シート表面の凹部または凸部が潰れて摺動抵抗が増加したり、無端ベルトに摺動シートの凹凸パターンが現れて画質が悪化してしまう虞がある。このため、ニップ形成部材としては、加圧パッド85のように、加圧時に摺動シートの凹凸形状にならって弾性変形するゴムなどの弾性体を用いることが好ましい。
前記実施形態では、回転体としてヒータ82を内蔵した加熱ローラ81を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ヒータによって内周面が加熱される無端状の加熱ベルトであってもよい。また、ヒータを回転体の外部に配置し、回転体の外周面を加熱する外部加熱方式や、IH(Induction Heating)方式でもよい。また、無端ベルトの内部にヒータを配置し、無端ベルトの外周面に接触する回転体を間接的に加熱してもよい。また、回転体と無端ベルトがそれぞれヒータを内蔵していてもよい。
前記実施形態では、本発明のニップ部を形成するための構成を定着装置8に適用したが、本発明はこれに限定されず、本発明の構成は、定着装置以外の搬送装置にも適用することができる。例えば、回転体の一例としての搬送ローラと、搬送ローラとの間で用紙を搬送する用紙搬送ベルトを備える搬送装置において、用紙搬送ベルト内に本発明の構成を設けてもよい。
また、本発明のニップ部を形成するための構成は、前記実施形態のような定着装置8に限らず、様々な定着装置に適用することができる。例えば、定着ローラと、定着ローラとの間で定着ニップを形成する加圧ローラと、定着ローラに所定のニップ圧で接触して定着ローラを加熱する加熱ユニットと、を備え、定着ニップにおいて用紙上にトナー像を定着させる定着装置においては、加熱ユニット内に本発明の構成を設けてもよい。詳しくは、加熱ユニットが、無端ベルトと、定着ローラとの間で無端ベルトを挟む加熱部材とを備える場合には、加熱部材と無端ベルトの間に摺動シートを設けてもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
8 定着装置
81 加熱ローラ
82 ヒータ
83 無端ベルト
83A 内周面
85 加圧パッド
87 摺動シート
A1 領域
A21 領域
A22 領域
B1 第1部分
B21 第2部分
B22 第2部分
C1 凹部
F1 表面
NP ニップ部
P1 凸部

Claims (17)

  1. ヒータと、
    前記ヒータによって加熱される回転体と、
    無端ベルトと、
    前記回転体との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備え、
    前記摺動シートは、
    前記無端ベルトの内周面と接触する表面に、複数の凹部が配置される第1部分と、複数の凸部が配置される第2部分と、を有し、
    前記第1部分は、前記ニップ部に対応する領域に位置し、
    前記第2部分は、前記ニップ部と異なる箇所に対応する領域に位置することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第2部分は、前記ニップ部における前記無端ベルトの移動方向において、前記ニップ部の上流および下流の少なくとも何れか一方に位置することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記無端ベルトの内周面をガイドするガイド面を有するガイド部材をさらに有し、
    前記第2部分は、前記ガイド面と前記内周面とで挟まれる領域に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記摺動シートの前記表面は、前記無端ベルトの幅方向に延びる平滑な第3部分と、を有し、
    前記第3部分は、前記無端ベルトの周方向において、前記ガイド面と前記ニップ部との間に位置することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記摺動シートの前記表面は、前記第2部分の前記無端ベルトの幅方向の両側に、複数の第2凸部が形成される第4部分を有し、
    前記第2凸部は、前記幅方向に交差する方向に延びることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第2凸部の前記無端ベルトの周方向における長さは、前記第2部分に配置される前記凸部の前記周方向における長さよりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記第2凸部は、前記無端ベルトの周方向における前記第4部分の一端から他端まで連続して延びた長尺形状を有し、前記幅方向に間隔を空けて複数並んで配置されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第2凸部は、前記無端ベルトの周方向に間隔を空けて複数並ぶとともに、前記幅方向に間隔を空けて複数並び、
    前記複数の第2凸部は、前記幅方向に沿って延び前記第4部分を通過する全ての仮想線が、少なくとも1つの前記第2凸部と交差するように配置されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の定着装置。
  9. 前記第2凸部は、前記無端ベルトの周方向に対して斜めに延び、前記幅方向における一端に対して他端が前記第2部分における前記無端ベルトの移動方向の下流側、かつ、前記幅方向の内側に配置されるとともに、前記周方向に間隔を空けて複数並び、
    前記複数の第2凸部のうち前記周方向に隣接する2つの第2凸部は、前記幅方向から見て、重なっていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の定着装置。
  10. 前記第1部分の前記幅方向の長さは、前記ニップ部を通過可能な最大用紙の幅以上であり、かつ、前記摺動シートの前記幅方向の長さよりも短く、
    前記摺動シートの前記表面は、前記第1部分の前記幅方向の両側に、複数の第3凸部が形成される第5部分を有することを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記第3凸部は、前記第2凸部と同じ形状を有することを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 前記第1部分の前記無端ベルトの幅方向の長さは、前記ニップ部を通過可能な最大用紙の幅以上であり、かつ、前記摺動シートの前記幅方向の長さよりも短く、
    前記摺動シートの前記表面は、前記第1部分の前記幅方向の両側に、複数の第3凸部が形成される第5部分を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記第3凸部は、前記第2部分に配置される前記凸部と同じ形状を有することを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記複数の凹部は、開口部の形状が正六角形であり、ハニカム状に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の定着装置。
  15. 前記第2部分の前記凸部は、多角錐形状または円錐形状であることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の定着装置。
  16. 前記第2部分の前記凸部は、前記無端ベルトの周方向に均等な間隔を空けて複数並んで配置されるとともに、前記無端ベルトの幅方向に均等な間隔を空けて複数並んで配置されることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の定着装置。
  17. 回転体と、
    前記回転体との間で記録媒体を搬送する無端ベルトと、
    前記回転体との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備え、
    前記摺動シートは、
    前記無端ベルトの内周面と接触する表面に、複数の凹部が配置される第1部分と、複数の凸部が配置される第2部分と、を有し、
    前記第1部分は、前記ニップ部に対応する領域に位置し、
    前記第2部分は、前記ニップ部と異なる箇所に対応する領域に位置することを特徴とする搬送装置。
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