JP7087607B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置に関する。
従来、加熱ローラと、内周面に潤滑剤が塗布された無端ベルトと、加熱ローラとの間で無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、無端ベルトの内周面とニップ形成部材との間に配置される摺動シートとを備えた定着装置が知られている(特許文献1参照)。摺動シートの無端ベルトの内周面に接触する表面には、無端ベルトの内周面との摺動抵抗を低減するために、複数の凹部が形成されている。
特開2009-15227号公報
しかしながら、定着装置の長期間の使用により、ニップ部における、摺動シートと無端ベルトの内周面との接触部分から摩耗紛が発生すると、この摩耗紛が凹部内に堆積することで、凹部での潤滑剤の保持機能が低下し、駆動トルクが大きくなってしまうおそれがある。
そこで、本発明は、摺動シートのうちニップ部に対応したニップ領域に配置される凹部内に摩耗紛などの異物が堆積するのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、ヒータと、前記ヒータによって加熱される回転部材と、内周面に潤滑剤が塗布された無端ベルトと、前記回転部材との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備える。
前記摺動シートは、前記無端ベルトの内周面と接触する表面のうち、前記ニップ部に対応するニップ領域に配置される複数の第1凹部と、前記ニップ領域外に配置される複数の第2凹部と、を有する。
前記第1凹部は、前記第2凹部よりも前記摺動シートに対する前記無端ベルトの摺動方向に前記潤滑剤を流出しやすい形状を有する。
この構成によれば、ニップ領域に配置される第1凹部が、ニップ領域外の第2凹部よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状を有するので、第1凹部内に摩耗紛などの異物が入り込んだ場合であっても、異物を潤滑剤とともに流出させることができ、第1凹部内に異物が堆積するのを抑えることができる。
また、前記複数の第1凹部は、前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第1下流直線部を有し、前記複数の第2凹部は、前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第2下流直線部を有し、前記摺動シートの前記表面は、前記複数の第1凹部の間に形成されて平面を有する第1尾根部と、前記複数の第2凹部の間に形成されて平面を有する第2尾根部と、を有し、前記第1下流直線部と当該第1下流直線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1下流角度は、前記第2下流直線部と当該第2下流直線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2下流角度よりも大きくてもよい。
これによれば、第1下流角度を第2下流角度よりも大きくすることで、第1凹部が第2凹部よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状になるので、第1凹部内に異物が堆積するのを抑えることができる。
また、前記複数の第1凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第1上流直線部を有し、前記複数の第2凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第2上流直線部を有し、前記第1下流角度は、前記第2上流直線部と当該第2上流直線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2上流角度と等しく、前記第2下流角度は、前記第1上流直線部と当該第1上流直線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1上流角度と等しくてもよい。
これによれば、第1凹部と第2凹部の開口部の形状を同じにした場合には、各凹部の容積を等しくすることできるため、第2凹部に比べて下流角度が大きな第1凹部でも、第2凹部と同量の潤滑剤を貯留することができ、ニップ領域での潤滑剤不足を抑制することができる。
また、前記複数の第1凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第1上流直線部を有し、前記複数の第2凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第2上流直線部を有し、前記第1下流角度は、前記第1上流直線部と当該第1上流直線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1上流角度と等しく、前記第2下流角度は、前記第2上流直線部と当該第2上流直線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2上流角度と等しくてもよい。
また、前記複数の第1凹部および前記複数の第2凹部は、それぞれ開口部の形状が六角形であり、ハニカム状に配置されていてもよい。
また、前記複数の第1凹部および前記複数の第2凹部は、それぞれ開口部の形状が四角形であり、格子状に配置されていてもよい。
また、前記複数の第1凹部は、前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第1下流曲線部を有し、前記複数の第2凹部は、前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第2下流曲線部を有し、前記摺動シートの前記表面は、前記複数の第1凹部の間に形成されて平面を有する第1尾根部と、前記複数の第2凹部の間に形成されて平面を有する第2尾根部と、を有し、前記第1下流曲線部の下流端における接線と当該第1下流曲線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1下流角度は、前記第2下流曲線部の下流端における接線と当該第2下流曲線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2下流角度よりも大きくてもよい。
これによれば、第1下流角度を第2下流角度よりも大きくすることで、第1凹部が第2凹部よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状になるので、第1凹部内に異物が堆積するのを抑えることができる。
また、前記複数の第1凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第1上流曲線部を有し、前記複数の第2凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第2上流曲線部を有し、前記第1下流角度は、前記第2上流曲線部の上流端における接線と当該第2上流曲線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2上流角度と等しく、前記第2下流角度は、前記第1上流曲線部の上流端における接線と当該第1上流曲線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1上流角度と等しくてもよい。
これによれば、第1凹部と第2凹部の開口部の形状を同じにした場合には、各凹部の容積を等しくすることできるため、第2凹部に比べて下流角度が大きな第1凹部でも、第2凹部と同量の潤滑剤を貯留することができ、ニップ領域での潤滑剤不足を抑制することができる。
また、前記複数の第1凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第1上流曲線部を有し、前記複数の第2凹部は、前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第2上流曲線部を有し、前記第1下流角度は、前記第1上流曲線部の上流端における接線と当該第1上流曲線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1上流角度と等しく、前記第2下流角度は、前記第2上流曲線部の上流端における接線と当該第2上流曲線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2上流角度と等しくてもよい。
また、前記第1凹部と前記第2凹部は、深さが等しくてもよい。
これによれば、第1凹部および第2凹部で潤滑剤を良好に保持することができる。
また、前記摺動シートは、ポリイミドを含有した樹脂製のシートであってもよい。
また、前記回転部材は、筒状のローラであり、前記ヒータは、前記ローラの内側に配置されていてもよい。
本発明によれば、摺動シートのうちニップ部に対応したニップ領域に配置される凹部内に摩耗紛などの異物が堆積するのを抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタを示す断面図である。 定着装置を示す断面図(a)と、ニップ部の周囲を拡大して示す拡大図(b)である。 摺動シートの表面を示す平面図である。 第1凹部を示す斜視図(a)と、第2凹部を示す斜視図(b)である。 摺動シートの表面を拡大して示す図(a)と、図5(a)のI-I断面図(b)である。 第1凹部および第2凹部の第1変形例を示す断面図である。 第1凹部および第2凹部の第2変形例を示す断面図である。 第1凹部および第2凹部の第3変形例を示す平面図である。 第1凹部および第2凹部の第4変形例を示す平面図(a)と、図9(a)のII-II断面図(b)である。 第1凹部および第2凹部の第5変形例を示す断面図である。 第1凹部および第2凹部の第6変形例を示す断面図である。 第1凹部および第2凹部の第7変形例を示す断面図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、筐体2内に、給紙部3と、露光装置4と、プロセスカートリッジ5と、定着装置8とを主に備えている。
給紙部3は、筐体2内の下部に設けられ、用紙Sが収容される給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によってプロセスカートリッジ5に供給される。
露光装置4は、筐体2内の上部に配置され、図示しない光源装置や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4では、光源装置から出射される画像データに基づく光ビームが、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から筐体2に対して着脱可能となっている。プロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とを備えている。ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナーを収容する収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からの光ビームによって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
図2(a)に示すように、定着装置8は、回転部材の一例としての加熱ローラ81と、ヒータ82と、無端ベルト83と、加圧ユニット84と、を備えている。そして、加熱ローラ81および加圧ユニット84の一方が他方に向けて付勢されることで、加熱ローラ81と無端ベルト83との間にニップ部NPが形成されている。
なお、以下の説明では、無端ベルト83の幅方向を単に「幅方向」とも称し、ニップ部NPにおける無端ベルト83の加圧ユニット84(詳しくは、後述する摺動シート87)に対する摺動方向を単に「摺動方向」とも称し、加熱ローラ81と加圧ユニット84(詳しくは、後述する加圧パッド85)が対向する対向方向を単に「対向方向」とも称する。本実施形態では、幅方向は、左右方向に沿い、摺動方向は、前後方向に沿い、対向方向は、上下方向に沿っている。
加熱ローラ81は、円筒状の基体を有するローラであり、一例として、アルミニウムなどの金属からなる素管の外周面にフッ素樹脂などからなる離型層を形成することで構成されている。加熱ローラ81は、図示せぬモータから駆動力が入力されることで、図2の反時計回りに回転駆動する。加熱ローラ81は、無端ベルト83の外周面に接触している。
ヒータ82は、加熱ローラ81を加熱するヒータであり、加熱ローラ81の径方向内側に配置されている。ヒータ82としては、例えば、通電によって発光し、輻射熱によって加熱ローラ81を加熱するハロゲンランプを用いることができる。
無端ベルト83は、筒状の部材であり、可撓性を有している。無端ベルト83は、一例として、ステンレス鋼などの金属やポリイミド樹脂などの樹脂などからなる基材の外周面にフッ素樹脂などからなる離型層を形成することで構成されている。無端ベルト83は、加熱ローラ81の回転によって図2の時計回りに従動回転するように設けられている。
無端ベルト83の内周面83Aには、グリスなどの潤滑剤が塗布されている。これにより、無端ベルト83の内周面83Aと加圧ユニット84との摺動性を高めることができるので、無端ベルト83を良好に回転させることができるようになっている。
加圧ユニット84は、ニップ形成部材の一例としての加圧パッド85と、加圧パッド85を支持するホルダ86と、摺動シート87とを備えている。
加圧パッド85は、無端ベルト83の径方向内側に位置して、無端ベルト83に覆われている。加圧パッド85は、ゴムなどの弾性体からなり、加熱ローラ81との間で無端ベルト83を挟むことで、加熱ローラ81と無端ベルト83との間にニップ部NPを形成する。このように加圧パッド85によってニップ部NPを形成することで、用紙Sは、ニップ部NPを通過する間に加熱および加圧されて、用紙S上にトナー像が定着される。
摺動シート87は、加圧パッド85と無端ベルト83との摩擦抵抗を低減するための矩形のシートである。摺動シート87は、ポリイミドを含有した樹脂製のシートであり、弾性を有している。摺動シート87は、ニップ部NPにおいて、無端ベルト83の内周面83Aと加圧パッド85との間で挟まれている。
詳しくは、摺動シート87の一端は、ホルダ86の摺動方向上流側の部位に固定されている。そして、摺動シート87は、ホルダ86の摺動方向上流側の部位を上流側から覆うように巻き掛けられて、加圧パッド85と無端ベルト83の間に配置されている。摺動シート87の他端部は、固定されずにフリーな状態となっているが、摺動シート87の弾性によって、無端ベルト83の内周面83Aに付勢されて接触している。
なお、本実施形態では、摺動シート87の他端部を、固定せずにフリーな状態としているが、本発明はこれに限定されず、他端部をホルダ86等に固定してもよい。また、摺動シート87の材料は、ポリイミドに限らず、どのようなものであってもよい。
図2(b)に示すように、摺動シート87は、無端ベルト83の内周面83Aと接触する表面F1に複数の凹部C1を有している。図3に示すように、複数の凹部C1は、表面F1のうちニップ部NPに対応するニップ領域A11と、ニップ領域A11外の領域である外部領域A12とに規則的に配列されている。詳しくは、ニップ領域A11は、加熱ローラ81からニップ圧が加わる部分である。また、外部領域A12は、ニップ領域A11外に配置され、かつ、無端ベルト83の内周面83Aと接触する領域である。外部領域A12は、ニップ領域A11の摺動方向の上流側と下流側に配置されている。
なお、本実施形態では、複数の凹部C1が形成される凹凸領域A2は、幅方向においてニップ領域A11と同じ大きさで、且つ、摺動方向において上流側の外部領域A12の上流端から下流側の外部領域A12の下流端にわたって形成されている。
なお、凹凸領域A2は、摺動シート87の表面F1の一部に形成されていてもよいし、表面F1の全体に形成されていてもよい。また、凹凸領域A2は、ニップ領域A11の一部と、外部領域A12の一部とに形成されていてもよい。なお、凹凸領域A2をニップ領域A11の一部または外部領域A12の一部に形成する場合には、凹凸領域A2は、ニップ領域A11の幅方向の一端から他端にわたる範囲に形成するのが好ましい。また、凹凸領域A2は、上流側の外部領域A12および下流側の外部領域A12のいずれか一方に形成されていてもよい。
また、前述した加圧パッド85は、摺動シート87よりも柔らかい材料で形成するのが好ましい。このように構成することで、加圧パッド85によって摺動シート87が加圧されても、凹部C1の形状を保つことができる。
複数の凹部C1は、複数の第1凹部C11と、第1凹部C11とは形状の異なる複数の第2凹部C12とを有している。複数の第1凹部C11は、ニップ領域A11に配置されている。複数の第2凹部C12は、外部領域A12に配置されている。なお、ニップ領域A11と外部領域A12の境界部分にある凹部C1は、第1凹部C11と形状が同じ凹部であってもよいし、第2凹部C12と形状が同じ凹部であってもよい。また、ニップ領域A11と外部領域A12の境界部分には、凹部C1を設けなくてもよい。
図4(a),(b)に示すように、複数の第1凹部C11および複数の第2凹部C12は、それぞれ、表面F1と直交する方向から見た際の開口部Eの形状が正六角形となっており、所定間隔を空けてハニカム状に配置されている。
第1凹部C11は、六角錐の各側面を構成するような六つの三角形状の第1内面111、第2内面112、第3内面113、第4内面114、第5内面115および第6内面116を有している。第1内面111および第2内面112は、第1凹部C11の底部B1に対して摺動方向の下流側に配置されている。第3内面113は、底部B1に対して幅方向の一方側に配置され、第6内面116は、底部B1に対して幅方向の他方側に配置されている。第4内面114および第5内面115は、底部B1に対して摺動方向の上流側に配置されている。
第2凹部C12は、六角錐の各側面を構成するような六つの三角形状の第1内面121、第2内面122、第3内面123、第4内面124、第5内面125および第6内面126を有している。第1内面121および第2内面122は、第2凹部C12の底部B2に対して摺動方向の下流側に配置されている。第3内面123は、底部B2に対して幅方向の一方側に配置され、第6内面126は、底部B2に対して幅方向の他方側に配置されている。第4内面124および第5内面125は、底部B2に対して摺動方向の上流側に配置されている。
第1凹部C11の深さは、第2凹部C12の深さよりも小さくなっている。これにより、第1凹部C11の各内面111~116の上り勾配が、第2凹部C12の各内面121~126の上り勾配よりも小さくなるので、第1凹部C11が、第2凹部C12よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状を有するように構成されている。なお、各凹部C11,C12の形状については、後で詳述する。
摺動シート87の表面F1は、複数の第1凹部C11の間に形成されて平面を有する第1尾根部H1と、複数の第2凹部C12の間に形成されて平面を有する第2尾根部H2とを有している。詳しくは、第1尾根部H1は、任意に選んだ隣り合う2つの第1凹部C11の間に配置され、複数の第1凹部C11に対応して複数設けられている。また、第2尾根部H2は、任意に選んだ隣り合う2つの第2凹部C12の間に配置され、複数の第2凹部C12に対応して複数設けられている。
図5(a),(b)に示すように、複数の第1凹部C11は、摺動方向の下流側の内面111,112に、表面F1に直交し、かつ、摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第1下流直線部LD1を有している。詳しくは、第1下流直線部LD1は、内面111と内面112の境界に位置している。なお、以下の説明では、「表面F1に直交し、かつ、摺動方向に沿った断面形状」を、単に「断面形状」とも称する。
また、複数の第1凹部C11は、摺動方向の上流側の内面114,115に、断面形状が直線状となる第1上流直線部LU1を有している。詳しくは、第1上流直線部LU1は、内面114と内面115の境界に位置している。第1下流直線部LD1と当該第1下流直線部LD1に繋がる第1尾根部H1の平面との成す角度である第1下流角度θd1は、第1上流直線部LU1と当該第1上流直線部LU1に繋がる第1尾根部H1の平面との成す角度である第1上流角度θu1と等しくなっている。
複数の第2凹部C12は、摺動方向の下流側の内面121,122に、断面形状が直線状となる第2下流直線部LD2を有している。詳しくは、第2下流直線部LD2は、内面121と内面122の境界に位置している。また、複数の第2凹部C12は、摺動方向の上流側の内面124,125に、断面形状が直線状となる第2上流直線部LU2を有している。詳しくは、第2上流直線部LU2は、内面124と内面125の境界に位置している。第2下流直線部LD2と当該第2下流直線部LD2に繋がる第2尾根部H2の平面との成す角度である第2下流角度θd2は、第2上流直線部LU2と当該第2上流直線部LU2に繋がる第2尾根部H2の平面との成す角度である第2上流角度θu2と等しくなっている。
なお、前述した第1下流角度θd1、第1上流角度θu1、第2下流角度θd2および第2上流角度θu2は、90°以上180°未満の角度である。
そして、第1下流角度θd1は、第2下流角度θd2よりも大きくなっている。これにより、第1凹部C11が第2凹部C12よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状になっている。また、第1上流角度θu1は、第2上流角度θu2よりも大きくなっている。具体的には、第1下流角度θd1および第1上流角度θu1は、165度以上が好ましく、170度以上がより好ましい。また、第2下流角度θd2および第2上流角度θu2は、165度未満が好ましく、160度以下がより好ましい。
なお、本実施形態では、断面形状を、各凹部C11,C12の底部B1,B2を通る平面で切った断面形状で説明しているが、各凹部C11,C12を底部B1,B2を通らない平面で切った断面形状においても、各凹部は、前述した各直線部を有しており、各直線部の関係は前述した関係と同様となっている。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ニップ領域A11に配置される第1凹部C11が、ニップ領域A11外の第2凹部C12よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状を有するので、第1凹部C11内に摩耗紛などの異物が入り込んだ場合であっても、異物を潤滑剤とともに流出させることができ、第1凹部C11内に異物が堆積するのを抑えることができる。また、第2凹部C12が第1凹部C11よりも潤滑剤が流出し難くなるので、第2凹部C12において異物を捕集することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、第1凹部C11および第2凹部C12を、開口部Eが正六角形、かつ、異なる深さで形成したが、本発明はこれに限定されず、第1凹部が第2凹部よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状を有していれば、どのような形状であってもよい。以下に、第1凹部C11および第2凹部C12の変形例を例示する。
図6に示すように、第1変形例では、第1凹部C11の開口部Eの大きさを第2凹部C12の開口部Eよりも大きくして、第1凹部C11と第2凹部C12の深さを等しくしている。なお、第2凹部C12の開口部Eの大きさと深さは、前記実施形態と同様である。また、各角度θd1,θd2,θu1,θu2の関係および好ましい範囲は、前記実施形態と同様である。これによれば、前記実施形態と比べて第1凹部C11の容積を大きくすることができるため、ニップ領域A11でも、潤滑剤を良好に保持することができる。
図7に示すように、第2変形例では、前記実施形態と同様に第1下流角度θd1が第2下流角度θd2よりも大きくなっていることに加え、前記実施形態とは異なり、第1下流角度θd1が第2上流角度θu2と等しく、第2下流角度θd2が第1上流角度θu1と等しくなっている。そして、第1凹部C11の開口部Eの形状と第2凹部C12の開口部Eの形状は、前記実施形態と同様に、同じ形状となっている。そのため、第1凹部C11と第2凹部C12の深さが等しくなっている。
これによれば、各凹部C11,C12の容積を等しくすることできるため、第2凹部C12に比べて下流角度が大きな第1凹部C11でも、第2凹部C12と同量の潤滑剤を貯留することができ、ニップ領域A11での潤滑剤不足を抑制することができる。
なお、第2変形例の場合、第1下流角度θd1および第2上流角度θu2は、165度以上が好ましく、170度以上がより好ましい。また、第1上流角度θu1および第2下流角度θd2は、165度未満が好ましく、160度以下がより好ましい。
図8に示すように、第3変形例では、複数の第1凹部C21および複数の第2凹部C22は、それぞれ開口部Eの形状が四角形であり、格子状に配置されている。言い換えると、複数の第1凹部C21の間に形成される複数の第1尾根部H1が格子状に配置されるように複数の第1凹部C21が配置され、複数の第2凹部C22の間に形成された第2尾根部H2が格子状に配置されるように複数の第2凹部C22が配置されている。このように各凹部C21,C22の開口部Eの形状を四角形とした場合であっても、断面形状を、例えば図5(b)に示すような形状にすることで、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図9(a),(b)に示すように、第4変形例では、複数の第1凹部C31および複数の第2凹部C32は、それぞれ開口部Eの形状が円形であり、千鳥状に配置されている。各凹部C31,C32の内面は、それぞれ球冠形状となっている。ここで、球冠形状とは、球面をそれと交わる平面で切りとった部分の形状である。また、球は、楕円状の球など、どのような球も含む。
摺動シート87の表面F1は、複数の第1凹部C31の間に形成されて平面を有する第1尾根部H1と、複数の第2凹部C32の間に形成されて平面を有する第2尾根部H2とを有している。図9(b)に示すように、複数の第1凹部C31は、摺動方向の下流側の面に、断面形状が曲線状となる第1下流曲線部CD1を有し、摺動方向の上流側の面に、断面形状が曲線状となる第1上流曲線部CU1を有している。複数の第2凹部C32は、摺動方向の下流側の面に、断面形状が曲線状となる第2下流曲線部CD2を有し、摺動方向の上流側の面に、断面形状が曲線状となる第2上流曲線部CU2を有している。
第1下流曲線部CD1および第1上流曲線部CU1は、それぞれ同じ曲率半径で形成されている。また、第2下流曲線部CD2および第2上流曲線部CU2も、それぞれ同じ曲率半径で形成されている。そして、第1下流曲線部CD1および第1上流曲線部CU1の曲率半径である第1曲率半径R1は、第2下流曲線部CD2および第2上流曲線部CU2の曲率半径である第2曲率半径R2よりも大きくなっている。また、第1凹部C31の深さは、第2凹部C32の深さよりも小さくなっている。
第1下流曲線部CD1の下流端における接線TD1と当該第1下流曲線部CD1に繋がる第1尾根部H1の平面との成す角度である第1下流角度θd1は、第2下流曲線部CD2の下流端における接線TD2と当該第2下流曲線部CD2に繋がる第2尾根部H2の平面との成す角度である第2下流角度θd2よりも大きくなっている。
第1下流角度θd1は、第1上流曲線部CU1の上流端における接線TU1と当該第1上流曲線部CU1に繋がる第1尾根部H1の平面との成す角度である第1上流角度θu1と等しくなっている。第2下流角度θd2は、第2上流曲線部CU2の上流端における接線TU2と当該第2上流曲線部CU2に繋がる第2尾根部H2の平面との成す角度である第2上流角度θu2と等しくなっている。なお、各角度θd1,θd2,θu1,θu2の好ましい範囲は、前記実施形態および変形例1と同様である。
この形態でも、第1下流角度θd1を第2下流角度θd2よりも大きくすることで、第1凹部C31が第2凹部C32よりも摺動方向に潤滑剤を流出しやすい形状になるので、第1凹部C31内に異物が堆積するのを抑えることができる。
図10に示すように、第5変形例では、球冠形状の第1凹部C31および第2凹部C32において、第4変形例と同様に第1下流角度θd1が第2下流角度θd2よりも大きくなっていることに加え、第4変形例とは異なり、第1下流角度θd1が第2上流角度θu2と等しく、第2下流角度θd2が第1上流角度θu1と等しくなっている。そして、第1凹部C31の開口部Eの形状と第2凹部C32の開口部Eの形状は、同じ形状となり、第1凹部C31と第2凹部C32の深さも等しくなっている。なお、各角度θd1,θd2,θu1,θu2の好ましい範囲は、変形例2と同様である。
これによれば、各凹部C31,C32の容積を等しくすることできるため、第2凹部C32に比べて下流角度が大きな第1凹部C31でも、第2凹部C32と同量の潤滑剤を貯留することができ、ニップ領域A11での潤滑剤不足を抑制することができる。
図11に示すように、第6変形例では、第4変形例と同様の第1凹部C31および第2凹部C32を、同じ深さで形成している。つまり、第6変形例では、各角度θd1,θu1,θd2,θu2および各曲率半径R1,R2の関係が第4変形例と同じであるが、深さの関係が第4変形例とは異なっている。なお、各角度θd1,θd2,θu1,θu2の好ましい範囲は、前記実施形態と同様である。この形態でも、第1下流角度θd1が第2下流角度θd2よりも大きいため、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図12に示すように、第7変形例では、各曲線部CD1,CU1,CD2,CU2を同じ曲率半径で形成し、第1凹部C31の深さを第2凹部C32の深さよりも小さくすることで、第1下流角度θd1を第2下流角度θd2よりも大きくしている。なお、各角度θd1,θd2,θu1,θu2の好ましい範囲は、前記実施形態と同様である。この形態でも、第1下流角度θd1が第2下流角度θd2よりも大きいため、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
前記実施形態では、ニップ形成部材としてゴムなどの弾性体からなる加圧パッド85を例示したが、本発明はこれに限定されない。ニップ形成部材は、例えば、加圧時においても弾性変形しない樹脂や金属などの硬質材料からなる板状の部材であってもよい。また、ニップ形成部材は、ホルダ86と一体に形成されていてもよい。但し、ニップ形成部材として樹脂や金属などの硬質材料を用いた場合、長期間の使用により摺動シート表面の凹部が潰れて摺動抵抗が増加したり、無端ベルトに摺動シートの凹凸パターンが現れて画質が悪化してしまう虞がある。このため、ニップ形成部材としては、加圧パッド85のように、加圧時に摺動シートの凹凸形状にならって弾性変形するゴムなどの弾性体を用いることが好ましい。
前記実施形態では、ヒータ82としてハロゲンランプを例示したが、本発明はこれに限定されず、ヒータは、例えば、カーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、回転部材としてヒータ82を内蔵した加熱ローラ81を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ヒータによって内周面が加熱される無端状の加熱ベルトであってもよい。また、ヒータを回転部材の外部に配置し、回転部材の外周面を加熱する外部加熱方式や、IH(Induction Heating)方式でもよい。また、無端ベルトの内部にヒータを配置し、無端ベルトの外周面に接触する回転部材を間接的に加熱してもよい。また、回転部材と無端ベルトがそれぞれヒータを内蔵していてもよい。
前記実施形態では、本発明のニップ部を形成するための構成を定着装置8に適用したが、本発明はこれに限定されず、本発明の構成は、定着装置以外の用紙搬送系にも適用することができる。例えば、搬送ローラと、搬送ローラとの間で用紙を搬送する用紙搬送ベルトを備える用紙搬送系において、用紙搬送ベルト内に本発明の構成を設けてもよい。
また、本発明のニップ部を形成するための構成は、前記実施形態のような定着装置8に限らず、様々な定着装置に適用することができる。例えば、定着ローラと、定着ローラとの間で定着ニップを形成する加圧ローラと、定着ローラに所定のニップ圧で接触して定着ローラを加熱する加熱ユニットと、を備え、定着ニップにおいて用紙上にトナー像を定着させる定着装置においては、加熱ユニット内に本発明の構成を設けてもよい。詳しくは、加熱ユニットが、無端ベルトと、定着ローラとの間で無端ベルトを挟む加熱部材とを備える場合には、加熱部材と無端ベルトの間に摺動シートを設けてもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
8 定着装置
81 加熱ローラ
82 ヒータ
83 無端ベルト
83A 内周面
85 加圧パッド
87 摺動シート
A11 ニップ領域
A12 外部領域
C11 第1凹部
C12 第2凹部
F1 表面

Claims (7)

  1. ヒータと、
    前記ヒータによって加熱される回転部材と、
    内周面に潤滑剤が塗布された無端ベルトと、
    前記回転部材との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備え、
    前記摺動シートは、前記無端ベルトの内周面と接触する表面のうち、前記ニップ部に対応するニップ領域に配置される複数の第1凹部と、前記ニップ領域外に配置される複数の第2凹部と、を有し、
    前記第1凹部は、前記第2凹部よりも前記摺動シートに対する前記無端ベルトの摺動方向に前記潤滑剤を流出しやすい形状を有し、
    前記複数の第1凹部は、
    前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第1下流直線部を有するとともに、
    前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第1上流直線部を有し、
    前記複数の第2凹部は、
    前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第2下流直線部を有するとともに、
    前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が直線状となる第2上流直線部を有し、
    前記摺動シートの前記表面は、前記複数の第1凹部の間に形成されて平面を有する第1尾根部と、前記複数の第2凹部の間に形成されて平面を有する第2尾根部と、を有し、
    前記第1下流直線部と当該第1下流直線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1下流角度は、前記第2下流直線部と当該第2下流直線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2下流角度よりも大きく、
    前記第1下流角度は、前記第2上流直線部と当該第2上流直線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2上流角度と等しく、
    前記第2下流角度は、前記第1上流直線部と当該第1上流直線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1上流角度と等しいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数の第1凹部および前記複数の第2凹部は、それぞれ開口部の形状が六角形であり、ハニカム状に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記複数の第1凹部および前記複数の第2凹部は、それぞれ開口部の形状が四角形であり、格子状に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  4. ヒータと、
    前記ヒータによって加熱される回転部材と、
    内周面に潤滑剤が塗布された無端ベルトと、
    前記回転部材との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備え、
    前記摺動シートは、前記無端ベルトの内周面と接触する表面のうち、前記ニップ部に対応するニップ領域に配置される複数の第1凹部と、前記ニップ領域外に配置される複数の第2凹部と、を有し、
    前記第1凹部は、前記第2凹部よりも前記摺動シートに対する前記無端ベルトの摺動方向に前記潤滑剤を流出しやすい形状を有し、
    前記複数の第1凹部は、
    前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第1下流曲線部を有するとともに、
    前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第1上流曲線部を有し、
    前記複数の第2凹部は、
    前記摺動方向の下流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第2下流曲線部を有するとともに、
    前記摺動方向の上流側の面に、前記表面に直交し、かつ、前記摺動方向に沿った断面形状が曲線状となる第2上流曲線部を有し、
    前記摺動シートの前記表面は、前記複数の第1凹部の間に形成されて平面を有する第1尾根部と、前記複数の第2凹部の間に形成されて平面を有する第2尾根部と、を有し、
    前記第1下流曲線部の下流端における接線と当該第1下流曲線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1下流角度は、前記第2下流曲線部の下流端における接線と当該第2下流曲線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2下流角度よりも大きく、
    前記第1下流角度は、前記第2上流曲線部の上流端における接線と当該第2上流曲線部に繋がる前記第2尾根部の平面との成す角度である第2上流角度と等しく、
    前記第2下流角度は、前記第1上流曲線部の上流端における接線と当該第1上流曲線部に繋がる前記第1尾根部の平面との成す角度である第1上流角度と等しいことを特徴とする定着装置。
  5. ヒータと、
    前記ヒータによって加熱される回転部材と、
    内周面に潤滑剤が塗布された無端ベルトと、
    前記回転部材との間で前記無端ベルトを挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ部において、前記無端ベルトの内周面と前記ニップ形成部材との間で挟まれる摺動シートと、を備え、
    前記摺動シートは、前記無端ベルトの内周面と接触する表面のうち、前記ニップ部に対応するニップ領域に配置される複数の第1凹部と、前記ニップ領域外に配置される複数の第2凹部と、を有し、
    前記第1凹部は、前記第2凹部よりも前記摺動シートに対する前記無端ベルトの摺動方向に前記潤滑剤を流出しやすい形状を有し、
    前記第1凹部と前記第2凹部は、深さが等しいことを特徴とする定着装置。
  6. 前記摺動シートは、ポリイミドを含有した樹脂製のシートであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記回転部材は、筒状のローラであり、
    前記ヒータは、前記ローラの内側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
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