JP6864257B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は定着装置及び画像形成装置に関し、詳しくは定着スリーブ21の両端部にラビリンス構造のシール部を設けた定着装置と、当該定着装置を搭載した画像形成装置に関する。
プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化の要求が強くなっている。この要求に対応するものとして例えば特許文献1(特開2007?334205号公報)の定着装置及び画像形成装置が知られている。
当該定着装置は図6に示すように、無端ベルト100の内部にパイプ状の金属熱伝導体200が配設されたもので、当該金属熱伝導体200によって無端ベルト100の周回移動がガイドされる。金属熱伝導体200内にはハロゲンヒータ等の加熱源300が配設され、当該加熱源300によって無端ベルト100が加熱される。
金属熱伝導体200に対して、無端ベルト100を介して加圧ローラ400が当接可能に配設され、加圧ローラ400と金属熱伝導体200との間にニップ部Nが形成される。加圧ローラ400をモータにより回転駆動すると、その回転に連れ回りする形で無端ベルト100が周回移動する。
無端ベルト100は全体が加熱されるので、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮し、高速回転時の熱量不足を解消することができる。しかし、省エネ性とファーストプリントタイムの更なる向上のため、無端ベルトを金属熱伝導体200を介さずに直接加熱する直接加熱方式の定着装置も普及している。
直接加熱方式の定着装置では、定着スリーブ21とニップ形成部材80の摺動部分においてスティック・スリップ現象による振動により異音が発生することが知られている。これは摺動部分に塗布される潤滑剤の膜厚が薄い場合や粘度が高い場合に、定着スリーブ21内周面とニップ形成部材80との密着性があがり、定着スリーブ21が加圧ローラの回転に追従しきれなくなって低周波のビビリ音が発生するためである。
当該異音は特に高温・低線速の場合に発生しやすく、その対策として例えば特許文献2(特開2008−040420)や特許文献3(特開2016−071302)のように、立ち上げ線速を上げたり通紙枚数に応じて線速を変更したりする等の制御が行われている。
しかし、線速を検出してリアルタイムで制御を行うと、線速検出センサや新規の制御プログラムを搭載することでコストアップとなる。また線速増加を数段階で行う制御では、経時での摩擦状態を正確に予測することが不可欠であるが、経時での摩擦状態は定着ユニット毎のバラツキや使用環境のバラツキにより当然バラツキが出るので、定着品質の安定化は必ずしも容易ではない。
本発明は前記課題を解決するものであって、定着スリーブとベース部材との摺動部分におけるスティック・スリップ現象に起因する異音の放散を簡単な構成で抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の定着装置は、軸線方向に一対で配設された保持部によって両端部が周回可能に摺接保持された定着スリーブと、前記定着スリーブを加熱する加熱源と、前記一対の保持部の間において前記定着スリーブの内周面に当接したベース部材と、前記定着スリーブと対向して配置され、前記定着スリーブと当接した状態で前記ベース部材との間でニップ部を形成すると共に、当該当接状態で回転駆動することで前記定着スリーブを従動回転する加圧部材と、前記定着スリーブの両端部に配設されたラビリンス構造を有するシール部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、定着スリーブの両端部にラビリンス構造を有するシール部を配設することで定着スリーブの内部からの空気漏れを少なくし、スティック・スリップ現象による異音の放散を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略縦断面図である。 定着スリーブの摺動により異音が発生する状況を説明する概略断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置のヒータ端部のラビリンス構造のシール部を示す概略縦断面図である。 従来の定着装置の端部構造を示す概略縦断面図である。 フッ素系繊維シートを巻き付けるニップ形成部材の分解斜視図である。 フッ素系繊維シートを巻き付けたベースパッドの斜視図である。 従来の定着装置の概略断面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
(画像形成装置)
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1に示す画像形成装置1は、タンデム方式のカラーレーザープリンタである。装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35を備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた廃トナー移送ホースは、廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと前記各現像装置7との間には補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
(プリンタの基本的動作)
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。
帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、前記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。その後、除電装置によって各感光体5の表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、前記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
(定着装置)
次に前記定着装置20の構成について図2A〜図5Bを参照して説明する。定着装置20は、回転可能な定着回転体としての定着スリーブ21と、当該定着スリーブ21に対向して設けられた加圧部材としての加圧ローラ22とを有する。定着スリーブ21の両端部21aは、軸線方向に対向して一対で配設された保持部50によって周回可能に摺接保持されている。保持部50は取付板42に一体で形成され、当該取付板42はボルト41によって定着装置20の両側に固定配置された側板40に固定されている。
(定着スリーブ)
定着スリーブ21の内部には、定着スリーブ21を加熱する加熱源としてハロゲンヒータ70が軸線方向に配設されている。またハロゲンヒータ70よりも加圧ローラ22側に接近して、ベース部材としてのニップ形成部材80が軸線方向に配設されている。
ハロゲンヒータ70とニップ形成部材80との間に、ニップ形成部材80を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ70から放射される光を定着スリーブ21の内周面へ反射する反射部材26が配設されている。また定着スリーブ21の軸線方向両端部に、図2B、図4Aで後述するように、本発明の実施形態に係るラビリンス構造のシール部91、92が配設されている。
定着スリーブ21の温度は、度検知手段としてのサーモパイル27によって、また加圧ローラ22の温度は、温度検知手段としてのサーミスタ29によって、それぞれ検知されるようになっている。その他、定着スリーブ21から用紙を分離する分離部材28と、加圧ローラ22を定着スリーブ21へ加圧する加圧手段等が設けられている。
前記定着スリーブ21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。図2Aでは、定着スリーブ21に加圧ローラ22を当接させる前の状態が破線で示されている。
定着スリーブ21は、詳しくはニッケルもしくはSUS等で構成された金属ベルトとすることができる。或いはポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層とによって構成された樹脂ベルトとすることができる。
離型層はトナー付着防止用である。基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
定着スリーブ21にシリコーンゴム等の弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上する。しかしその半面、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されるため、画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。
これを防止するため、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができ、光沢ムラの発生を回避することができる。
(加圧ローラ)
前記加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、加圧手段によって定着スリーブ21側へ加圧され定着スリーブ21を介してニップ形成部材80に当接している。
加圧ローラ22と定着スリーブ21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。図2Aではニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であっても良い。ニップの形状は凹形状の方が、記録紙先端の排出方向が加圧ローラ22寄りになり分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータ等の駆動源からギヤを介して回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着スリーブ21に伝達され、定着スリーブ21が従動回転するようになっている。
加圧ローラ22の芯金22aは、中空パイプ又は中実ロッドのいずれでも構成可能である。加圧ローラ22の芯金22aを中空パイプで構成した場合は、その内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設可能である。
弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着スリーブ21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着回転体と対向回転体は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
(ハロゲンヒータ)
前記ハロゲンヒータ70は、それぞれの両端部70aが定着装置20の側板40に固定されている。ハロゲンヒータ70は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、前記サーモパイル27による定着スリーブ21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。
このようなハロゲンヒータ70の出力制御によって、定着スリーブ21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。なお、定着スリーブ21を加熱する加熱源はハロゲンヒータ以外の発熱体であってもよい。
(ニップ形成部材)
前記ニップ形成部材80は、図5A、図5Bのように、ベースパッド81と、ベースパッド81の表面に設けられた摺動シート(低摩擦シート)82を有する。ベースパッド81は、定着スリーブ21の軸方向又は加圧ローラ22の軸方向に渡って連続して長手状に配設されており、加圧ローラ22の加圧力を受けてニップ部Nの形状を決定する。
ベースパッド81はその背面側がステー25によって固定支持されている。ベースパッド81はその前面側が加圧ローラ22によって強く押圧されるが、ステー25による支持力でニップ形成部材80に撓みが生じるのが防止される。これにより加圧ローラ22の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られる。
ステー25は、ニップ形成部材80の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。また、ベースパッド81も強度確保のためにある程度硬い材料で構成されていることが望ましい。ベースパッド81の材料としては、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂や、金属、あるいはセラミックなどを適用することができる。
ベースパッド81は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材80の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ベースパッド81には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
摺動シート82は、ベースパッド81の少なくとも定着スリーブ21と対向する押圧面に配設されていればよい。これにより、定着スリーブ21が回転する際、この低摩擦シートに対し定着スリーブ21が摺動することで、定着スリーブ21に生じる駆動トルクが低減され、定着スリーブ21への摩擦力による負荷が軽減される。なお、摺動シート82を有しない構成とすることも可能である。
(反射部材)
前記反射部材26は、ステー25とハロゲンヒータ70との間に配設されている。反射部材26の材料としては、アルミニウムやステンレス等が挙げられる。このように反射部材26を配設していることにより、ハロゲンヒータ70からステー25側に放射された光が定着スリーブ21へ反射される。
これにより、ハロゲンヒータ70からの輻射熱などによりステー25が無駄に加熱されてしまうことを抑制すると共に、定着スリーブ21に照射される光量を多くすることができ、定着スリーブ21の効率加熱が可能となる。なお、反射部材26を備える代わりにステー25の表面に断熱もしくは鏡面処理を施しても同様の効果を得ることが可能である。
本実施形態に係る定着装置20は、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。具体的には、ハロゲンヒータ70によって定着スリーブ21をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、図2Aにおいて、ハロゲンヒータ70から左側の定着スリーブ21との間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ70からの輻射熱を定着スリーブ21に直接与えるようにしている。
定着スリーブ21はその低熱容量化を図るために薄くかつ小径化されている。具体的には、定着スリーブ21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。
また、定着スリーブ21の直径は、20〜40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るために、望ましくは、定着スリーブ21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着スリーブ21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
本実施形態では、加圧ローラ22の直径を定着スリーブ21の直径と同等にするため、20〜40mmに設定している。しかし、定着スリーブ21と加圧ローラ22の直径は、当該構成に限定されないことは勿論である。
例えば、定着スリーブ21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合はニップ部Nにおける定着スリーブ21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるので、ニップ部Nから排出される記録媒体Pが定着スリーブ21から分離されやすくなる。
前記のように定着スリーブ21を小径化すると定着スリーブ21の内側のスペースが小さくなるが、本実施形態ではステー25を両端側において折り曲げられた凹状断面に形成し、その凹状断面の内側にハロゲンヒータ70を収容することで、小さいスペース内でもステー25やハロゲンヒータ70の配設を可能にしている。
本実施形態では小さいスペース内でステー25をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材80をできるだけコンパクトに形成している。具体的には、ベースパッド81の用紙搬送方向の幅を、ステー25の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。
(定着装置の基本動作)
前記の構成により、ウォームアップが速い定着装置を実現することが可能となる。以下、図2A、図2Bを参照しつつ、本実施形態に係る定着装置20の基本動作について説明する。プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ70に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図2A中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着スリーブ21は、加圧ローラ22から受ける摩擦力によって、図2A中の反時計回りに従動回転する。
その後、前述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、ガイド板37に案内されながら図2Aの矢印A1方向に搬送され、圧接状態にある定着スリーブ21及び加圧ローラ22のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ70によって加熱された定着スリーブ21による熱と、定着スリーブ21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2A中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材28の先端に接触することにより、用紙Pが定着スリーブ21から分離される。その後、分離された用紙Pは、前述のように、排紙ローラ13によって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
(シール部の第1実施形態)
図2Bはラビリンス構造の第1のシール部91の第1実施形態を示す縦断面図である。当該第1のシール部91は、定着スリーブ21の両端部21aを周回可能に摺接保持する保持部50に配設されている。
ラビリンス構造とは、流体の漏れを低減させる目的で流体流路を入り組んだ経路にしたものである。流路が屈曲することで流体流れの抵抗が増加し、流体の圧力損失が大きくなって漏れ量を低減することができる。当該ラビリンス構造は様々な分野において空気やオイルなどの流体流路で用いられている。
第1のシール部91は、保持部50の外側鍔部50aと、内側鍔部50bと、これら内外の鍔部間に形成された所定深さの環状溝部50cとで構成されている。当該溝部50cに定着スリーブ21の両端部21aが所定長で挿入されている。
このように溝部50cに定着スリーブ21の両端部21aが挿入支持されていると、定着スリーブ21内の空気が外側に出ていこうとする時に、定着スリーブ21の両端部21a内周面と溝部50cの内側縁部50c1との間の隙間から入り、いったん溝部50cの最奥部まで流れ、当該最奥部から反対方向に折り返して、定着スリーブ21の両端部21a外周面と溝部50cの外側縁部50c2との間の隙間から外側に出て行かなければならない。
このように長い流路を通って空気が流れないといけないので、定着スリーブ21の内部からの空気漏れが少なくなる。スティック・スリップ現象による異音は、図3のように定着スリーブ21の内周面がニップ形成部材80のベースパッド81と摺動する部分で振動することで発生する。
そして当該振動による空気の振動が音となって外部に伝わって起こる。ラビリンス構造の第1のシール部91を設けることで、定着スリーブ21の内部からの空気漏れを少なくすることができ、異音の放散を抑制することができる。
定着スリーブ21の両端部21aは、保持部50との間で軸線方向及び径方向にある程度のアソビ隙間を有するので、定着スリーブ21が図2Bで周回移動する際に軸線方向で左又は右のどちらかに偏心する傾向がある。したがって定着スリーブ21がこのように偏心すると、片側の密閉性は保たれるが反対側に隙間が出来ることがある。
本発明の実施形態のように、定着スリーブ21の両端部にラビリンス構造の第1のシール部91を設けておけば、定着スリーブ21が最大限に偏心した場合でも、定着スリーブ21の端部21aと所定長さで重なり合う部分(外側鍔部50aと内側鍔部50b)が常に存在する。したがって、定着スリーブ21が最大限偏心しても、ラビリンス構造による定着スリーブ21の密閉性を確保できて異音の放散を防止することができる。
また前記ラビリンス構造の第1のシール部91で定着スリーブ21の密閉性を向上することでハロゲンヒータ70を保温することができ、ハロゲンヒータ70の消費電力を低減する効果も得られる。また定着装置20は高温になると潤滑剤から発生する揮発物質が飛散しやすい条件にあるが、ラビリンス構造による第1のシール部91は、定着スリーブ21内部でニップ形成部材80の押圧面などに使用されている潤滑剤のシリコーンオイル成分の外部流出防止にも効果がある。
(シール部の第2実施形態)
図4Aは、ラビリンス構造のシール部の第2実施形態を示している(シール部92)。この第2実施形態は、従来の定着装置におけるハロゲンヒータ70両端部70aの隙間に着目したものである。すなわち、従来の定着装置は図4Bのように、ハロゲンヒータ70の両端部70aがセラミック製の碍子71と支持板(図2Aの支持板42)を介して側板40に支持されている。
碍子71はハロゲンヒータ70に流れる電流から側板40を絶縁保護するためのもので、ハロゲンヒータ70の両端部70aに固定されている。従来の定着装置では碍子71の外周側に比較的大きな隙間が形成されていた(図2Aで示す隙間65)。
このため、定着スリーブ21とニップ形成部材80の摺動部分におけるスティック・スリップ現象で異音が発生すると、当該異音が前記隙間65から外部に漏れて騒音になっていた。また定着スリーブ21の内部の高温が前記隙間65から外部に逃げることでハロゲンヒータ70の消費電力無駄が発生していた。
さらにニップ形成部材80に塗布された潤滑剤から発生した揮発性物質が、前記隙間65から外部に漏れ出て超微小粒子(UFP)が発生していた。UFPは室内環境を汚染するためその飛散を防止する必要がある。
そこで、碍子71の形状は絶縁機能さえあれば任意であるから、当該碍子71に図4Aのような段差形状を付けることでシール部92を形成した。すなわち碍子71の外側に位置決めブロック60を配置し、この位置決めブロック60の内周を碍子71の段差形状に符合した形状にしている。位置決めブロック60はボルト等で側板40に固定する。
図4Aの第2実施形態の定着装置20の組立工程において、ハロゲンヒータ70を定着スリーブ21の内部に挿入する際、ハロゲンヒータ70の一端部70aの碍子71を軸線方向で位置決めブロック60に突き当てる。これによりハロゲンヒータ70の軸線方向の位置決めを簡単・正確に行うことができる。
位置決めブロック60の内周形状と碍子71の外周形状との間には、図4Aに示すように流体通路61がクランク状に形成されている。したがって、定着スリーブ21内の音や空気は、図4Bのように軸線方向に直線的に進むことができず、図4Aのように流体通路61のクランク状段差61aによって進行方向が遮られる。前述した第1実施形態の第1のシール部91と第2実施形態の第2のシール部92は、それぞれ単独に使用可能なことは勿論であるが、両方のシール部91、92を使用することで定着スリーブ21の密閉性をより高めることができる。
(ニップ形成部材について)
ニップ形成部材80のベースパッド81に、図5A、図5Bに示すように、摺動性の良いフッ素系の樹脂繊維で構成した摺動シート82を取り付けることで、定着スリーブ21の内周面との間の摺動負荷を減らすことができる。シート状の樹脂繊維の材料であるフッ素系樹脂は、摩擦摩耗特性に優れており、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)が繊維状で商品化されている。これらの樹脂繊維で形成した摺動シート82は、潤滑剤を容易に浸み込ませることができ、潤滑剤の流出防止効果も高い。摺動シート82は、例えば図5A、図5Bに示す方法でベースパッド81に取り付けて使用することができる。
図5Aはニップ形成部材80の分解斜視図である。ベースパッド81に対して摺動シート82を図示矢印方向で巻き付け、摺動シート82の両端に形成された穴部82a、82bを、ベースパッド81の凸部81bに引っ掛ける。そして当該凸部81bの上から押え金具83を装着し、この押え金具83をネジ85でベースパッド81に固定する。そしてベースパッド81の両端部81aを取付金具84を介してステー25の両端部にネジ止めする。
シート状繊維で構成した摺動シート82は、織り方によって表面に出てくる糸の面積が裏面と異なる。平織りは経糸、横糸の表面での面積割合は同じであるが、綾織や朱子織りは横糸よりも経糸のほうが表面での面積が多くなる。
2種類以上の繊維を編む場合、摩擦表面となる部分にはフッ素系樹脂の面積を多くし、裏面となる部分には強度の高い樹脂やオイル含有率の高い樹脂の面積を多くする。こうすることでシート状繊維82の摩擦磨耗特性を向上し高強度のシートにすることができる。東レ製「トヨフロン」(登録商標)はPTFEとPPSの2つの繊維を織り込んだ樹脂シートであり、経時でのトルク上昇を抑制する効果がある。
また前記摺動シート82に代えて、ニップ形成部材80のベースパッド81の押圧面にセラミック系もしくはフッ素系のコーティング材を施すことで、当該押圧面の摩擦負荷を軽減することも可能である。当該コーティング材としてはフッ素系のPTFEやPFAがあり、これらコーティング材は他材料との反応性が薄く高耐熱であるからことから、ベースパッド81の摺動性向上に適する。
セラミック系のコーティング材はフッ素コーティング材よりも硬度が高く摩耗しにくい特徴があり、コーティング削れによる潤滑剤の粘性増加を避けたい場合はセラミック系のコーティング材が有効である。またフッ素系のコーティング材は樹脂よりも金属への密着性が優れており、例えば、樹脂の耐熱で不十分な場合や軸方向の伝熱性を上げたい場合などは、SUSなどの金属で構成したベースパッド81にフッ素系のコーティング材をコーティングするとよい。
(潤滑剤について)
摺動性の良いフッ素系の繊維もしくはコーティング材は、ハロゲンヒータ70近傍の高温環境下での摺動性対策(摩擦負荷上昇抑制対策)として、潤滑剤を浸み込ませて使用することがより効果的である。そのような潤滑剤としては、耐熱温度の高いフッ素グリスもしくはシリコーンオイルが適当である。
フッ素グリスは基油となるフッ素オイルに増ちょう剤を分散させてゲル状にした潤滑剤であり、粘度がオイルより高いため摺動部からの流出対策として有効である。フッ素グリスとしては、NOKクリューバー製バリエルタ(「BARRIERTA」は登録商標)、ノックスルーブ(「NOXLUB」は登録商標)などがある。
フッ素グリスは粘度が高いため粘性トルクが大きくなる特徴があり、定着スリーブ21のスリップなど速度変動が高精度に求められる場合などはフッ素グリスと同様、耐熱温度が高く粘性の低いシリコーンオイルを用いることが適当であり、信越シリコーン(登録商標)製KF−968−100CSなどを使用する。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば画像形成装置は前述したタンデム方式のカラープリンタに限られず、またプリンタではなく複写機やファクシミリ装置などでもよい。
また、加圧部材としての加圧ローラ22に代えて加圧ベルト、或いは加圧ベルトと加圧ローラの組み合わせた構成にしてもよい。また第1のシール部91や第2のシール部92のラビリンス構造は図示例のものに限られず、定着スリーブ21の密閉性を高める任意のラビリンス構造を採用可能である。
1:画像形成装置 2:ボトル収容部
2Y,2M,2C,2K:トナーボトル 3:転写装置
4Y,4M,4C,4K:作像部 5:感光体
6:帯電装置 7:現像装置
8:クリーニング装置 9:露光装置
10:給紙トレイ 11:給紙ローラ
12:レジストローラ 13:排紙ローラ
14:排紙トレイ 20:定着装置
21:定着スリーブ 21a:定着スリーブの両端部
22:加圧ローラ 22a:芯金
22b:弾性層 22c:離型層
25:ステー 26:反射部材
27:サーモパイル 28:分離部材
29:サーミスタ 30:中間転写ベルト
31:一次転写ローラ 32:二次転写バックアップローラ
33:クリーニングバックアップローラ 34:テンションローラ
35:ベルトクリーニング装置 36:二次転写ローラ
37:ガイド板 40:側板
42:取付板 41:ボルト
43:支持板 50:保持部
50a:外側鍔部 50b:内側鍔部
50c:環状溝部 50c1:内側縁部
50c2:外側縁部 60:ブロック
61:流体通路 61a:クランク状段差
65:隙間 70:ハロゲンヒータ
70a:ハロゲンヒータの両端部 71:碍子
80:ニップ形成部材(ベース部材) 81:ベースパッド
82:摺動シート 91:第1のシール部
92:第2のシール部 100:無端ベルト
200:金属熱伝導体 200:耐熱温度
300:加熱源 400:加圧ローラ
N:ニップ部 P:記録媒体(用紙)
特開2007−334205号公報 特開2008−040420号公報 特開2016−071302号公報

Claims (7)

  1. 軸線方向に一対で配設された保持部によって両端部が周回可能に摺接保持された定着スリーブと、
    前記定着スリーブを加熱する加熱源と、
    前記一対の保持部の間において前記定着スリーブの内周面に当接したベース部材と、
    前記定着スリーブと対向して配置され、前記定着スリーブと当接した状態で前記ベース部材との間でニップ部を形成すると共に、当該当接状態で回転駆動することで前記定着スリーブを従動回転する加圧部材とを有する定着装置において、
    前記保持部に、前記定着スリーブの両端部内周面に摺接する内側鍔部と、当該内側鍔部の外側に位置し前記内側鍔部よりも軸線方向に長く延びた外側鍔部と、前記外側鍔部と前記内側鍔部との間に形成され前記定着スリーブの両端部が挿入保持される環状溝部とを形成したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ベース部材の前記定着スリーブの内周面に接触した押圧面に、低摩擦材が配設されていることを特徴とする請求項の定着装置。
  3. 前記低摩擦材がフッ素系樹脂繊維であることを特徴とする請求項の定着装置。
  4. 前記低摩擦材が、セラミック系又はフッ素系のコーティング材であることを特徴とする請求項の定着装置。
  5. 前記ベース部材に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項の定着装置。
  6. 前記潤滑剤が、シリコーンオイル又はフッ素グリスであることを特徴とする請求項の定着装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項の定着装置を搭載した画像形成装置。
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