JP2020034061A - 耐火構造用スリーブ、建物及び耐火構造の施工方法 - Google Patents

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【課題】 容易に所望の耐火構造を施工することが可能な耐火構造用スリーブ、これを用いた建物及び耐火構造の施工方法を提供する。【解決手段】 耐火構造用スリーブ1の外周面にはマーク7が付されている。マーク7は、第1マーク7aと、第2マーク7bと、種別表示7cとからなる。第1マーク7aは、後述する梁に対する位置を示すマークであり、第2マーク7bは梁に設けられる石膏ボードなどの板部材に対する突出代を示すマークであり、種別表示7cは、使用される耐火部材または建物構造を示す表示である。すなわち、マーク7は、少なくとも、使用される耐火部材または建物構造に応じて複数設けられ、マーク7は、区画部の梁に対する設置位置を示す第1マーク7aと、梁に対して配置される板部材からの突出代を示す第2マーク7bとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、区画部における配管やケーブルなどの貫通部に対して、耐火性能を確保するための耐火構造用スリーブ、これを用いた建物及び耐火構造の施工方法に関するものである。
建造物等において、区画部で区画された各部屋に配管やケーブル(以下、単に長尺部材と称する場合がある)が敷設される場合がある。この場合、例えば一方の部屋で火災が発生すると、長尺部材を伝って、火災が建造物全体に広がり、甚大な被害をもたらすおそれがある。
このような区画部を貫通する長尺部材の耐火構造には、例えば、樹脂製の本体部の内面側に、熱膨張部材と発泡体が収容された耐火部材が用いられる(例えば、特許文献1)。
一方、鉄骨梁などを貫通するようにケーブルや配管を敷設する際には、貫通孔に取り付けられるスリーブが用いられる(例えば特許文献2)。
特開2016−112345号公報 特開平10−231960号公報
特許文献1の耐火部材は、壁などに貫通孔を形成する場合には、そのまま直接貫通孔に取り付けることができ、作業性も良好である。しかし、鉄骨梁の両側に石膏ボードなどを取り付けた中空壁の場合には、特許文献2に示すようなスリーブを用いる必要がある。この場合には、スリーブを中空壁に固定し、このスリーブに対して耐火部材や耐火パテを取り付ける必要がある。
このような耐火構造を用いた防火区画貫通処理は、国土交通大臣認定が必要である。この認定には、用いられる部材の指定のみではなく、施工方法も定められる。例えば、石膏ボードの表面からの耐火部材の突き出し量も指定されている。
ここで、このような防火区画貫通処理は、まず、電気、水道、ガス施工業者等が配管や配線を敷設し、区画部に耐火部材等を取り付ける。次いで、大工が石膏ボードを設置する。前述したように、石膏ボードからの耐火部材の突き出し量は定められているため、大工は、石膏ボードの取付時に、この調整を行う必要がある。
しかし、先に耐火部材が取り付けられているため、この位置の微調整は可能であっても、大幅な位置修正は困難である。しかし、石膏ボードの取付時に、電気施工業者等が再度現場に行き、位置調整を行うのは効率的ではない。
また、最終的な耐火部材の突き出し量についても、壁の種類や使用される耐火部材ごとに異なるため、作業者は、その都度説明書を確認し、また、突き出し量を測定するなど作業が煩雑となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、容易に所望の耐火構造を施工することが可能な耐火構造用スリーブ、これを用いた建物及び耐火構造の施工方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、区画部に設けられる耐火構造に使用され、耐火部材を保持するスリーブであって、前記スリーブは、周方向の一部に割り部を有する断面略C字状であり、前記割り部を閉じることで、略筒状となり、前記スリーブの外周面にはマークが付されおり、前記マークは、前記区画部の梁に対する設置位置を示す第1マークと、前記梁の少なくとも一方に配置される板部材からの突出代を示す第2マークとを有し、前記マークは、少なくとも、使用される耐火部材または建物構造に応じて複数設けられることを特徴とする耐火構造用スリーブである。
前記割り部の両縁部には接続部が形成され、それぞれの前記接続部同士を接続することで、前記スリーブを筒状とした状態で維持することが可能であることが望ましい。
使用される耐火部材または建物構造に応じて形成される複数の前記マークは、前記スリーブの周方向に併設され、それぞれの前記マークの前記第1マークと前記第2マークとが前記スリーブの長手方向に沿って形成される直線上に配置されることが望ましい。
使用される耐火部材または建物構造を示す種別表示が、前記第1マークに対して、前記第2マークに近い側に配置されることが望ましい。
前記スリーブの、前記第2マーク側の端部に拡径部が形成されることが望ましい。
前記マークは、金属製の前記スリーブの表面に、レーザ加工で形成されていることが望ましい。
第1の発明によれば、梁に対する位置を示す第1マークと、板部材からの突出代を示す第2マークが区画部や耐火部材等の種類に応じて複数設けられるため、それぞれの種類に応じて適切な位置にスリーブを配置することができる。この際、梁に対する位置決めと、板部材に対する位置決めのそれぞれのマークがあるため、作業者が異なる場合でも、確実にそれぞれの作業に応じた配置でスリーブを設置することができる。また、複数の区画部等の種類に対して、一つのスリーブで対応することが可能である。
また、スリーブの割り部に接続部を形成することで、容易に筒形状にすることができるとともに、確実に筒形状を維持することができる。
また、第1マークと第2マークとが、長手方向に形成された直線上に配置されることで、複数種類のマークの判別がしやすい。例えば、周方向に形成された目盛等で位置を把握しようとすると、種類に応じた位置同士が判別しにくく、目盛の読み間違いなどが生じるおそれがあるが、長手方向に沿って形成された直線上に第1マークと第2マークとをセットで配置することで、種別同士の判別が容易である。
また、種別表示を第2マーク側に配置することで、板部材を設置する際の作業者が、種別表示を判別しやすい。
また、第2マーク側の端部に拡径部を形成することで、スリーブに挿入される耐火部材が傷つくことを抑制するとともに、スリーブの剛性を高めることができる。
また、各マークをレーザ加工で形成することで、視認性および耐摩耗性に優れ、例えば成形加工時や取り扱い時にマークが消えることがない。また、レーザの設定を変えるだけで表示の変更も容易である。
第2の発明は、第1の発明にかかる耐火構造用スリーブを備えたことを特徴とする建物である。
第2の発明によれば、施工の容易な建物を得ることができる。
第3の発明は、第1の発明にかかる耐火構造用スリーブを用いた耐火構造の施工方法であって、区画部を貫通する長尺部材に前記スリーブを取り付ける工程と、施工対象に使用される耐火部材または建物構造に応じた前記マークを選択し、区画部の梁に対して、選択された前記マークの前記第1マークの位置を合わせて前記スリーブを仮固定するとともに、耐火部材を前記スリーブに取り付ける工程と、前記梁の少なくとも一方の側に板部材を配置するとともに、前記第2マークを前記板部材の位置に合わせる工程と、前記板部材と前記スリーブとの間にシーリング材を配置する工程と、を具備することを特徴とする耐火構造の施工方法である。
第3の発明によれば、梁への固定時と板部材の取付時のそれぞれにおいて、スリーブの位置を把握することができるため、スリーブの位置修正などの作業のやり直しが生じることがない。
本発明によれば、容易に所望の耐火構造を施工することが可能な耐火構造用スリーブ、これを用いた建物及び耐火構造の施工方法を提供することができる。
耐火構造用スリーブ1を示す上方斜視図。 耐火構造用スリーブ1を示す下方斜視図。 耐火構造用スリーブ1のマーク7を示す平面図。 (a)、(b)は梁11への耐火構造用スリーブ1の取付工程を示す図。 (a)、(b)は耐火構造用スリーブ1への耐火部材17の取付工程を示す図。 (a)、(b)は耐火構造用スリーブ1を筒状に固定する工程を示す図で、(c)は接続部5近傍の拡大図。 板部材21を取り付けた状態を示す図。 シーリング材23を配置した状態を示す図。 耐火構造用スリーブ1aのマーク7を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかる耐火構造用スリーブ1を示す上方斜視図であり、図2は耐火構造用スリーブ1を示す下方斜視図である。耐火構造用スリーブ1は、区画部に設けられる耐火構造に使用され、耐火部材を保持するスリーブである。耐火構造用スリーブ1は、建物に用いられる。
耐火構造用スリーブ1は、金属製であり、周方向の一部に長手方向に沿って割り部3を有する断面略C字状である。周方向の両端部であって、割り部3の両縁部には接続部5が形成される。接続部5は、一方が係止爪であり、他方が孔であり、互いの接続部5同士を接続した状態を維持することができる。すなわち、割り部を閉じ、接続部5同士を接続することで、耐火構造用スリーブ1を略筒状の状態で維持することができる。
なお、接続部5が形成される部位は、周方向に対して略平坦部となり、接続部5同士を接続すると、平坦部同士が重なり合う。このため、円弧状の部位同士を重ねる場合と比較して、接続が容易である。また、接続部5は、少なくとも耐火構造用スリーブ1の長手方向の両端部近傍を含む複数個所に配置されることが望ましい。
耐火構造用スリーブ1の一方の端部には、拡径部9が形成される。拡径部9は、後述する第2マーク7b側に形成される。拡径部9は、耐火構造用スリーブ1の剛性を高めるとともに、耐火部材を挿入する際に、耐火部材の損傷を防止する。
耐火構造用スリーブ1の外周面にはマーク7が付されている。図3は、マーク7の詳細を示す図である。マーク7は、第1マーク7aと、第2マーク7bと、種別表示7cとからなる。第1マーク7aは、後述する梁に対する位置を示すマークであり、第2マーク7bは梁に設けられる石膏ボードなどの板部材に対する突出代を示すマークであり、種別表示7cは、使用される耐火部材または建物構造を示す表示である。すなわち、マーク7は、少なくとも、使用される耐火部材また建物構造に応じて複数設けられ、マーク7は、区画部の梁に対する設置位置を示す第1マーク7aと、梁に対して配置される板部材からの突出代を示す第2マーク7bとを有する。
使用される耐火部材および建物構造に応じて形成される第1マーク7a、第2マーク7b、種別表示7cは、長手方向に沿って形成される同一の直線上に形成される。また、それぞれの種別ごとのマーク7は、耐火構造用スリーブ1の周方向に離間して併設される。また、種別表示7cは、第1マーク7aに対して、第2マーク7bに近い側に配置される。なお、種別表示7cごとに、直線の線種を変えてもよい。
なお、マーク7は金属製の耐火構造用スリーブ1の表面に、レーザ加工で形成されることが望ましい。レーザ加工で形成することで、成形加工時や取り扱い時におけるマーク7の消失が生じにくく、視認性にも優れる。また、マーク7の内容を変更する際にも、レーザ加工の設定変更により容易に修正変更を行うことができる。
次に、耐火構造用スリーブ1を用いた耐火構造の施工方法について説明する。図4(a)は、区画部である梁11に貫通孔13が形成され、貫通孔13にケーブルや配管などの長尺部材15が配置された状態を示す図である。長尺部材15の敷設作業は、長尺部材15を取り扱う電気、水道、ガス施工業者毎に行う。なお、長尺部材15は、複数本の場合もある。
この状態から、区画部を貫通する長尺部材15に耐火構造用スリーブ1を取り付ける。耐火構造用スリーブ1は割り部3を有するため、容易に長尺部材15へ取り付けることができる。
図4(b)は、長尺部材15へ耐火構造用スリーブ1を取り付けた状態を示す図である。ここで、作業者は、施工対象となる建物構造や使用される耐火部材の種類に応じて、複数のマーク7から対応する種別表示7cを選択する。また、選択された種別表示7cと同一直線上に配置された第1マーク7aの位置を、区画部である梁11の中心位置(ウェブの位置)に合わせて耐火構造用スリーブ1を配置する。
次に、図5(a)に示すように、耐火部材17を長尺部材15に取り付ける。耐火部材17は、例えば特許文献1に開示されたものであって、周方向に割り部を有する弾性部材からなる。このため、長尺部材15に対して容易に取り付けることができる。この状態から、拡径部9側の端部から耐火部材17を耐火構造用スリーブ1に挿入し、耐火構造用スリーブ1の割り部3を閉じて筒状にする。
図6(a)は、耐火構造用スリーブ1に耐火部材17(点線で示す)を挿入した状態を示す断面図であり、図6(b)は、割り部3を閉じて筒状とした状態を示す断面図である。また、図6(c)は、図6(b)のA部の拡大断面図である。前述したように、割り部3の両縁部には接続部5が形成される。図6(c)に示すように、一方の係止爪を他方の孔に係止させることで、対向する接続部5同士が接続され、耐火構造用スリーブ1を筒状に維持することができる。なお、耐火構造用スリーブ1を筒状とした際の内径と耐火部材17の挿入部の外径は略一致する。
図5(b)は、耐火部材17を耐火構造用スリーブ1に取り付けた状態を示す図である。この状態で、第1マーク7aが梁11の中心位置に配置されるように微調整し、ワイヤ19によって梁11に耐火構造用スリーブ1を仮固定する。以上の作業が、ケーブルや配管等の長尺部材の種類に応じて、電気、水道、ガス施工業者によって行われる。
なお、耐火部材17を取り付ける前に、耐火構造用スリーブ1を筒状に形成してもよい。また、耐火部材17は、必ずしも割り部を有する弾性部材でなくてもよく、例えば熱膨張部材などの耐火パテなどであってもよい。この場合には、筒状とした耐火構造用スリーブ1を梁11に固定した後に、拡径部9側の端部から耐火構造用スリーブ1内部に耐火パテを所定の量、充填すればよい。
次に、図7に示すように、梁11に対して板部材21が配置される。なお、以下の施工は、例えば大工によって行われる。板部材21は、石膏ボードなどの壁部材である。板部材21はあらかじめ加工されており、耐火構造用スリーブ1との干渉を避けるように切欠きが形成される。なお、板部材21は、梁11の少なくとも一方に配置されればよい。
ここで、板部材21からの突出代(図中B)は、国土交通大臣の認定を受けた際に規定された数値を確保する必要がある。作業者は、板部材21を設置する際に、この板部材の表面の位置に第2マーク7bの位置を合わせるようにして、必要に応じて耐火構造用スリーブ1の位置を微調整する。この際、耐火構造用スリーブ1は、梁11に対して位置決めされているため、わずかな調整で位置を合わせることができる。
次に、図8に示すように、板部材21から突出する耐火構造用スリーブ1の周囲にシーリング材23を配置し、耐火構造用スリーブ1と板部材21との隙間にシーリング材23を充填する。以上により、耐火構造が施工される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる耐火構造用スリーブ1によれば、区画部に対して容易に耐火構造を施工することができる。この際、耐火構造用スリーブ1の外周に、耐火構造用スリーブ1の設置位置を表すマーク7が形成されるため、耐火構造用スリーブ1の配置を容易に把握することができる。
特に、マーク7が、梁11に対する位置を示す第1マーク7aと、板部材21からの突出代を示す第2マーク7bとを有するため、長尺部材15に耐火構造用スリーブ1を取り付ける際の作業者は、第1マーク7aを用いて位置決めを行うことができ、板部材21を設置する作業者は、第2マーク7bを用いて、微調整のみを行えばよいため、作業のやり直しなどが生じることがなく効率よく作業を行うことができる。
また、区画部の種別や耐火部材の種類に応じて、複数のマーク7を設けることで、一つの耐火構造用スリーブ1によって、複数種類の防火構造に対応させることができる。この際、種別表示7cを第2マーク7b側に近づけて配置することで、板部材21を設置する際に、種別表示7cを視認しやすい。
また、第1マーク7aと第2マーク7bを長手方向に一直線上に配置することで、種別表示7cごとに使用するマーク7を判別するのが容易である。例えば、周方向に複数の線を配置して目盛を形成する場合には、隣接する目盛同士の判別が困難であるが、複数のマーク7を周方向に併設することで、例えば隣接するマーク7の第1マーク7a同士が、長手方向に対して近い位置に形成される場合でも、周方向に離間して第1マーク7aを配置することで、それらを容易に判別することができる。
また、各マーク7がレーザ加工で形成されるため、加工時や取り扱い時に多少の擦れがあっても、マーク7が消えることがなく、視認性にも優れる。また、マーク7の表示内容を変更するのも容易である。
また、接続部5同士を接続することで、容易に耐火構造用スリーブ1を筒形状にすることができる。
また、耐火部材17の挿入側に拡径部9を形成することで、耐火部材17の挿入が容易となり、耐火部材の損傷を抑制するとともに、耐火構造用スリーブ1の剛性を高めることができる。
なお、前述したように、第1マーク7aと第2マーク7bを長手方向に一直線上に配置することで、種別表示7cごとに使用するマーク7を判別するのが容易となるが、種別表示7cの数が少ない場合には、第1マーク7aおよび第2マーク7bを周方向に向けて設けてもよい。例えば、図9に示す耐火構造用スリーブ1aでは、それぞれの種別表示7cに対して、第1マーク7aと第2マーク7bがそれぞれ周方向にも形成される。種別表示数が少なく、周方向にマークを配置しても、それらを容易に判別可能であれば、各マークとして周方向に線を設けてもよい。この場合、周方向に形成される線は、耐火構造用スリーブ1aの全周に配置しなくてもよく、例えば、半周程度であってもよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、区画部は、壁のみではなく、床や天井であってもよい。また、第1マーク7aを丸で示し、第2マーク7bを矢印で示した例を示したが、各マークの態様は他の態様であってもよい。また、種別表示7cは、建物構造および耐火部材の種類ごと区別したが、少なくとも建物構造または耐火部材の種類の一方についての種類ごとに区別されればよい。
1、1a………耐火構造用スリーブ
3………割り部
5………接続部
7………マーク
7a………第1マーク
7b………第2マーク
7c………種別表示
9………拡径部
11………梁
13………貫通孔
15………長尺部材
17………耐火部材
19………ワイヤ
21………板部材
23………シーリング材

Claims (8)

  1. 区画部に設けられる耐火構造に使用され、耐火部材を保持するスリーブであって、
    前記スリーブは、周方向の一部に割り部を有する断面略C字状であり、前記割り部を閉じることで、略筒状となり、
    前記スリーブの外周面にはマークが付されおり、
    前記マークは、前記区画部の梁に対する設置位置を示す第1マークと、前記梁の少なくとも一方に配置される板部材からの突出代を示す第2マークとを有し、
    前記マークは、少なくとも、使用される耐火部材または建物構造に応じて複数設けられることを特徴とする耐火構造用スリーブ。
  2. 前記割り部の両縁部には接続部が形成され、それぞれの前記接続部同士を接続することで、前記スリーブを筒状とした状態で維持することが可能であることを特徴とする請求項1記載の耐火構造用スリーブ。
  3. 使用される耐火部材または建物構造に応じて形成される複数の前記マークは、前記スリーブの周方向に併設され、それぞれの前記マークの前記第1マークと前記第2マークとが前記スリーブの長手方向に沿って形成される直線上に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐火構造用スリーブ。
  4. 使用される耐火部材または建物構造を示す種別表示が、前記第1マークに対して、前記第2マークに近い側に配置されることを特徴とする請求項3記載の耐火構造用スリーブ。
  5. 前記スリーブの、前記第2マーク側の端部に拡径部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の耐火構造用スリーブ。
  6. 前記マークは、金属製の前記スリーブの表面に、レーザ加工で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の耐火構造用スリーブ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の耐火構造用スリーブを備えたことを特徴とする建物。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の耐火構造用スリーブを用いた耐火構造の施工方法であって、
    区画部を貫通する長尺部材に前記スリーブを取り付ける工程と、
    施工対象に使用される耐火部材または建物構造に応じた前記マークを選択し、区画部の梁に対して、選択された前記マークの前記第1マークの位置を合わせて前記スリーブを仮固定するとともに、耐火部材を前記スリーブに取り付ける工程と、
    前記梁の少なくとも一方の側に板部材を配置するとともに、前記第2マークを前記板部材の位置に合わせる工程と、
    前記板部材と前記スリーブとの間にシーリング材を配置する工程と、
    を具備することを特徴とする耐火構造の施工方法。
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JP2021028532A (ja) * 2019-08-13 2021-02-25 未来工業株式会社 スリーブ閉塞装置、スリーブ、ブッシング、スリーブ閉塞構造、及びスリーブ閉塞構造の製造方法
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