JP2017066752A - 耐火被覆材及び耐火被覆材を備えた柱 - Google Patents

耐火被覆材及び耐火被覆材を備えた柱 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、建築現場での専門性を要する作業を不要とし、柱の外側面に容易に覆設することが可能な耐火被覆材及びこれを備えた柱を提供することにある。【解決手段】柱Hの外側面側を耐火被覆するもの耐火被覆材1に関する。金属製の取付金物11と、この取付金物11に固定される耐火材12とを備える。取付金物11は、柱Hの外側面の少なくとも一部に沿うように成形されており、取付金物11において、柱Hが立設される方向に沿う端辺には、柱Hの外側面から突出する突出部H12に係止される係止部材11B,11Cが突設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、柱の外側面を耐火処置するためのものであり、特に、柱の外側面に覆設される耐火被覆材及びこれを備えた柱に関するものである。
住宅においては、耐火対策を講じることが義務付けられることがある。
そして、このような耐火対策の一つとして、柱に対する耐火対策が講じられ、例えば、柱の外側面を耐火被覆材で覆うことにより、耐火処理が行われる。
一般的には、耐火処理対象となる柱の外側面に巻き付けるように耐火被覆材を配設し、外側から溶接ピンによって、巻き付けた耐火被覆材を留め付ける。
このような技術では、現場において、溶接ピンの留め付けを行う際には、溶接を行う専門工具が必要となるとともに、専門業者が、建築現場において、溶接ピンの留め付け作業を行う必要がある。
しかしながら、長い工期を要するという問題や、施工コストの問題があり、簡易に施工が可能な耐火被覆材の開発が求められており、柱の外側面に耐火被覆材を簡易に施工できるよう作業の単純化をはかる技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2等参照)。
特許文献1及び特許文献2は、双方、柱に対する耐火被覆材の配設に係る技術が開示されている。
これらの技術では、柱に複数の金物を取付け、柱の周囲を覆うように耐火被覆材を配置する。そして、この耐火被覆材の外側から金物へとタッピングビス(ネジ)を打ち込むことにより、複数の金物を介して、耐火被覆材を柱に固定する構成である。
このように構成されているため、溶接を行う従来工法に比して、耐火被覆材を簡易に取付けることが可能となる。
特開2006−291579号公報 特開2009−299379号公報
しかしながら、従来技術であると、柱に取付けた金物に対し、タッピンビス(ネジ)を打ち込む作業が現場において必要となる。
この作業は、溶接ピンを溶接する作業に比べると、作業が容易であり、専門性も低いものであるが、やはり、建築現場において、耐火被覆材を支持しながら、タッピングビス(ネジ)を締結する煩雑な作業が必要である。
このため、締結の際に耐火被覆材を支持する際に作業員が耐火被覆材を支持する必要もなく、柱の外側面に対し、耐火被覆材を更に容易に取付けることが可能な耐火被覆材の開発が望まれていた。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、建築現場において専門性を有する作業を必要とせず、柱の外側面に容易に覆設することが可能な耐火被覆材、及びこのような耐火被覆材を備えた柱を提供することにある。
上記課題は、請求項1に係る耐火被覆材によれば、柱の外側面側を耐火被覆するものであって、金属製の取付金物と、該取付金物に固定される耐火材と、を備え、前記取付金物は、前記柱の外側面の少なくとも一部に沿うように成形されており、前記取付金物において、前記柱が立設される方向に沿う端辺には、前記柱の外側面から突出する突出部に係止される係止部材が突設されていることにより解決できる。
このように、本発明に係る耐火被覆材では、取付金物を採用し、この取付金物に耐火材を固定して耐火被覆材とした。
この取付金物は、柱の外側面の少なくとも一部に沿うように形成されているため、この取付金物の係止部材を柱の突出部に係止すれば、自動的に耐火材が柱に取付けられることとなる。
なお、この取付金物は、柱の外側面全てに沿うように(柱の外側面を全て被覆するように)構成されていてもよいし、複数の耐火被覆材を使用し、これらを構成する複数の取付金物によって、柱の外側面全てに沿うように(柱の外側面を全て被覆するように)構成してもよい。
このように、係止部材を係止するのみで、取付金物を介して、耐火材を柱に対し取付けることができるため、建築現場において溶接のような専門性を有する作業を必要とせず、柱の外側面に容易に覆設することができる。
なお、例えば、突出部をボルトの足等で構成して、係止部材を突出部に係止した後、ナット等を使用し、係止部材を強固に固定すると好適である。
このとき、具体的な構成としては、請求項2に記載のように、前記取付金物は、前記柱の外側面の少なくとも一部に沿うように成形された本体部と、前記係止部材と、を有して構成されるものであり、前記本体部は、略矩形状の本体側壁と、該本体側壁のうち、前記柱が延びる方向に沿って延びる相対向する2辺から同方向に起立する本体起立壁と、を備えて構成されており、前記係止部材は、前記本体起立壁において、前記柱が延びる方向に沿って延びる端辺に突設されていると好適である。
また、更に、具体的な構成としては、請求項3に記載のように、前記係止部材は、複数突設されるものであると好適である。
このように構成されていると、本発明に係る耐火被覆材は、例えば、水平面である床面等に対して上方に立設する柱に確実に取付けられる。
また、請求項4に記載のように、前記係止部材は、前記本体起立壁の、前記柱が立設される方向に沿って延びる両端辺において、同方向における両端部のうちの一方の端部に形成される端部係止部材と、該端部係止部材より他方の端部側に少なくとも1個突設される他部係止部材と、を備えて構成されており、前記端部係止部材には、前記柱が立設される方向に沿って、前記柱の根元部分側から反対方向側へ向けて切り欠かれた端部係止孔が形成されるとともに、前記他部係止部材には、該他部係止部材において、前記柱が立設される方向と直交する方向に沿うとともに、前記他部係止部材の自由端部から前記本体起立壁の配置方向に向けて切り欠かれた他部係止孔が形成されていると好適である。
このように構成されていると、耐火被覆材は、複数個所において、係止部材にて係止できるため、取付け強度を高めることができる。
なお、他部係止部材は、耐火被覆材の長さ(つまり、柱の高さ)によるが、複数備えられていると好適である。
つまり、通常、柱が延びる方向とは、上下方向であるため、耐火被覆材は、上端部は、端部係止部材にて係止されるとともに、その下方は、他部係止部材にて係止される。このため、係止強度が向上する。
また、前記端部係止部材には、端部係止孔が切り欠かれており、この端部係止孔は、柱が立設される方向に沿って、柱の根元部分側から反対方向側へ向けて切り欠かれている。
更に、他部係止部材には、他部係止孔が切り欠かれており、この他部係止孔は、柱が立設される方向と直交する方向に沿うとともに、他部係止部材の自由端部から本体起立壁の配置方向に向けて切り欠かれている。
このため、例えば、上端部では、耐火被覆材を少し上方に持ち上げて、突出部に対して上方より端部係止部材を係止することができるとともに、中間部分では、突出部に対して略水平方向より他部係止部材を挿入するように係止することができる。
つまり、上端と中間部とでは、挿入方向が異なるため、係止が完了した後に、耐火被覆材が柱から外れたりズレたりすることを有効に防止することができる。
よって、突出部に対し上記のようにナット等を使用して固定する際にも、作業員が耐火部材を支持する必要性が小さくなり、作業性が向上する。
なお、一端部に端部係止部材が形成された状態において、他部係止部材は、他端部側に形成されていてもよい(つまり、中間部分のみに形成されるものとは限られない)。例えば、上端に端部係止部材が形成されているのであれば、下端に他部係止部材が形成されていてもよく、この逆もまた排除されるものではない。
更に、請求項5に記載のように、前記耐火材は、前記取付金物において、前記柱に取付けられる側の面と反対側の面側であって、前記本体部において、前記本体側壁と、前記本体起立壁と、で囲まれた空間側を向く面と反対側の面側に貼設されていてもよいし、請求項6に記載のように、前記耐火材は、前記取付金物において、前記柱に取付けられる側の面側であって、前記本体部において、前記本体側壁と、前記本体起立壁と、で囲まれた空間側を向く面側に貼設されていてもよい。
耐火材が、取付金物の、柱に取付けられる面と反対側の面側(本体側壁と、本体起立壁と、で囲まれた空間側を向く面と反対側の面側)に配設されている場合には、取付金物自体が柱に接触して取付けられることとなるため、取付けが容易である。
また、耐火材が、取付金物の、柱に取付けられる面側(本体側壁と、本体起立壁と、で囲まれた空間側を向く面側)に配設されている場合には、耐火材が取付金物と柱との間に介在するため、取付けは若干煩雑になるが、耐火材の外側面を金物で被覆することができるため、防水性が向上する。
また、本発明に係る柱は、請求項7に示すように、請求項2乃至請求項6に記載の耐火被覆材を2個備え、2個の前記耐火被覆材が、前記本体側壁と、前記本体起立壁と、で形成される柱配設空間が対面する方向を向いた状態で、外側面に配置されるものであり、前記耐火被覆材に形成された係止部材のうち、2個の前記耐火被覆材において、対応する位置に形成された各々の係止部材は、一個の前記突出部に積層された状態で係止されて固定されているものである。
本発明に係る耐火被覆材では、取付金物を採用し、この取付金物に耐火材を固定して耐火被覆材とした構成とし、取付金物を柱の外側面の少なくとも一部に沿うように形成した。
このため、取付金物に突設した係止部材を柱の突出部に係止すれば、自動的に耐火材が取付金物を介して柱に取付けられることとなる。
このように、係止部材を係止するのみで、取付金物を介して、耐火材を柱に対し取付けることができるため、建築現場において溶接のような専門性を有する作業を必要とせず、柱の外側面に容易に覆設することができる。
本発明の第一実施形態に係る耐火被覆材を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る耐火被覆材の配設方法を示す上面説明図である。 本発明の第一実施形態に係る耐火被覆材の配設方法を示す側面説明図である。 本発明の第一実施形態に係る耐火被覆材の固定方法を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る耐火被覆材が設置された状態の柱を示す側面説明図である。 本発明の第二実施形態に係る第二耐火部材を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、施工にあたり作業員の専門性を必要とせず、柱の外側面に容易に覆設することを可能とした耐火被覆材に関するものである。
また、この耐火被覆材が設置された柱の説明も併せて行う。
図1乃至図5は、本発明に係る一実施形態を示すものであり、図1は耐火被覆材を示す斜視図で、図2は耐火被覆材の配設方法を示す上面説明図、図3は耐火被覆材の配設方法を示す側面説明図、図4は耐火被覆材の固定方法を示す説明図、図5は耐火被覆材が設置された状態の柱を示す側面説明図である。
また、図6は、本発明の他の実施形態を示すものである。
≪第一実施形態≫
<柱の構成について>
なお、本実施形態に係る柱Hは、地表面に対して垂直に立設するものであり、換言すると、長手方向が地表面に対して垂直となる方向に延びることとなる。
よって、以下、説明において、立設方向である長手方向に沿う方向を上下方向とし、図1に示すように上下を規定する。また、この上下方向に対し垂直な方向(本実施形態では地表面に沿う方向)が水平方向となる。
図1乃至図3に示すように本実施形態に係る柱Hは、角形鋼管であり、横断面が環状略矩形の筒状体である。よって、この柱Hは、側壁である柱側壁H1を4個有して構成されることとなるが、相対向する柱側壁H1,H1には、複数の螺子孔H11が形成されている。
相対向する柱側壁H1,H1は同様の構成であるため、一方を説明する。
柱側壁H1は、長手方向両端部に螺子孔H11,H11が形成されている。
そして、これら長手方向両端部に形成された螺子孔H11,H11の間に、所定間隔を持って複数の螺子孔H11が穿たれている。
そして、この螺子孔H11には、ボルトH12が配設されている。
このボルトH12は、頭部が切除され、脚部だけが存在するものであり、全長にわたり螺子切された丸棒状の部材である。
このボルトH12は、一方の端部が、螺子孔H11に螺合され、他端部側が、柱側壁H1から水平方向に突出することとなる。
なお、螺子孔H11の形成個数は、柱Hのサイズ等に応じて適宜決定されればよく、また、本実施形態においては、所定間隔をもって等間隔に複数の螺子孔H11を形成したが、これに限られず、等間隔でなくてもよい。
なお、この螺子孔H11は、耐火被覆材1を設置するために専用に穿たれたものではなく、もともとは、足場を組む際に利用される(例えば、足場用梯子を取付けるための)ものである。
このため、本実施形態においては、元々形成されている螺子孔H11を使用して、耐火被覆材1を設置することが可能となるためコストが削減でき、効果的である。
<耐火被覆材の構成について>
図1乃至図3により、本実施形態に係る耐火被覆材1について説明する。
本実施形態に係る耐火被覆材1は、取付金物11と、耐火材12と、によって形成されている。
本実施形態においては、2個の耐火被覆材1を一組として使用する例を示した。
本実施形態に係る取付金物11は、本体部11Aと、端部係止部材11Bと、複数の他部係止部材11Cと、を有して構成されている。
本体部11Aは、鋼製の長尺状溝型部材である。
説明のため、長尺状の略長方形状の部分を「本体側壁11a」と記し、この本体側壁11aの対向する両長辺から各々垂直同方向に起立する部分を「本体起立壁11b」と記す。
つまり、本体側壁11aの両長辺から本体起立壁11b,11bが、垂直同方向に起立することにより、断面コ字形状(溝形状)の本体部11Aが形成されている。
なお、本実施形態において、本体側壁11aと、本体起立壁11b,11bとで囲まれた空間を「柱配設空間P1」と記し、取付金物11に対し、柱配設空間P1が形成される側を「内側」とし、その反対側を「外側」とする。
また、本実施形態に係る耐火被覆材1は、地表面に対して垂直に立設する柱Hの立設方向に長辺が沿うように使用される(図1参照)。
よって、以下、説明において、長手方向に沿う方向が上下方向である。
本体起立壁11b,11bは、同様の構成であるため、一方について説明する。
本体起立壁11bの長手方向に延びる端辺(本体側壁11aとの境界である辺と対向する辺)の長手方向上端部には、端部係止部材11Bが形成されている。
この端部係止部材11Bは、本体起立壁11bが延びる方向に沿って(本体起立壁11bの延長上に)突設される。
この端部係止部材11Bには、下方から上方に向けて(長手方向に沿う方向に向けて)切り欠かれた端部係止孔K1が形成されている。
また、他部係止部材11Cは、本体起立壁11bの長手方向に延びる端辺(本体側壁11aとの境界である辺と対向する辺)において、上端に形成された端部係止部材11Bの下方に、所定の間隔をもって複数突設される。これら複数の他部係止部材11Cは、端部係止部材11B同様、本体起立壁11bが延びる方向に沿って(本体起立壁11bの延長上に)突設される。
この他部係止部材11Cには、水平方向(他部係止部材11Cにおいて、長手方向と垂直な方向)に沿って切り欠かれた他部係止孔K2が形成されている。
なお、本例においては、下端にも他部係止部材11Cが形成されている。
なお、他部係止部材11Cの形成個数は、柱Hのサイズや耐火被覆材1のサイズに応じて適宜決定されるものであり、また、本実施形態においては、複数の他部係止部材11Cを等間隔に形成したが、これに限られず等間隔でなくてもよい。
つまり、他部係止部材11Cは、上述した柱Hに固定されたボルトH12に対応する位置に形成されていれば足りるものである。
本実施形態に係る耐火材12は、ロックウール繊維をボード状に加工したものが使用されている。なお、本実施形態においては、ある程度厚みを有するシート状の素材が使用されている。
もちろん、耐火材12の素材としては、これに限られるものではなく、上述した取付金物11に取付けられるとともに耐火性能を有する素材であれば、どのようなものが使用されていてもよい。
耐火材12は、図1及び図2に示すように、本体側壁11aと、本体起立壁11b,11bの外側面を覆うように配設される。
この耐火材12は、取付金物11に対して、溶接ピンTにて留め付けられている。
この留め付け作業は、工場にて耐火被覆材1を形成する際に行われるものであり、よって、建築現場には、取付金物11と耐火材12とが一体化した耐火被覆材1として搬入される。
このため、耐火被覆材1を柱Hに取付ける際には、溶接作業が不要である。よって、現場にて専門性の必要な煩雑な作業(溶接)を行わなくてもよい。
<耐火被覆材の取付方法>
次いで、図2乃至図5により、耐火被覆材1の取付方法について説明する。
本実施形態においては、2個の耐火被覆材1が使用されている。
図2に示すように、耐火被覆材1,1は、柱配設空間P1,P1が向き合うように配置され、柱配設空間P1,P1に柱Hを嵌め込むように配置される。
つまり、柱配設空間P1,P1が向き合うように(連続するように)耐火被覆材1,1を合わせると、柱配設空間P1,P1は連続して横断面矩形の空間Pを形成することとなる。この横断面矩形の空間Pは、柱Hの外形に整合するように構成されている。
このとき、図3に示すように耐火被覆材1を少し持ち上げて、端部係止部材11Bを、上端に配設されるボルトH12に係止しながら、複数の他部係止部材11Cをその他のボルトH12に係止する。
なお、一個のボルトH12に対して、耐火被覆材1,1双方の対応する(同じ高さに配置されている)端部係止部材11Bが積層された状態で配置される。これは、他部係止部材11Cにおいても同様である。
また、このとき、端部係止孔K1及び他部係止孔K2を、ボルトH12に対して挿入することにより、端部係止部材11B及び他部係止部材11CをボルトH12に対し係止するものとする。
そして、端部係止孔K1及び他部係止孔K2を全て、複数のボルトH12に係止した状態で、図4に示すように、ボルトH12の突出側端部にナットNを締結することにより、耐火被覆材1,1を、柱Hに固定する。
このように、耐火被覆材1,1が柱Hに固定された状態を図5に示す。
図5に示すように、耐火被覆材1,1の対応する(同じ高さにある)端部係止部材11B及び他部係止部材11Cが積層された状態でボルトH12に留め付けられる。
なお、ナットNの締結であるが、耐火材12は弾性があるため、耐火材12,12の隙間から締結を行い、締結後は、耐火材12,12間に埋設される。
以上のように、耐火被覆材1,1は、端部係止部材11B及び他部係止部材11Cの係止及び締結により、柱Hに対し簡易に取付け可能である。
<他の実施形態>
次いで、図6により、他の実施形態に係る第二耐火被覆材201について説明する。
上記実施形態においては、取付金物11の外側に耐火材12を配置する構成であったが、本実施形態では、取付金物11の内側に耐火材12を配置する構成を採る。
なお、上記構成と同様の構成には、同符号を付し、説明は省略する。
また、図6は、第二耐火被覆材201の上面図であり、第二端部係止部材211Bのみが図示されているが、第二他部係止部材211Cに関しては、上記実施形態と同様、係止用の孔の切欠き方向が変わるのみで、同様の構成であるため図示は省略する。
本実施形態では、上記実施形態とは、端部係止部材11B及び他部係止部材11Cの構成が異なっている。
本実施形態での第二端部係止部材211B及び第二他部係止部材211Cは、横断面L字形状(L字アングル形状)に形成されている。
つまり、本体起立壁11bのうち、長手方向(上下方向)に延びる端辺から柱配設空間P1側へ略垂直に延びた後、水平方向柱側へと今一度屈曲して、横断面L字形状の部材を構成している。
なお、第二端部係止部材211Bにおいて、本体起立壁11bの長手方向(上下方向)に延びる端辺から柱配設空間P1側へ、本体起立壁11bに対して略垂直に延びる部分を「端部連結部M1」と記す。また、この端部連結部M1の柱配設空間P1側端辺(上下方向に延びる端辺)から端部連結部M1に対して垂直を成し、本体側壁11aから離隔する方向に向かって水平に延出する部分を「端部固定部M2」と記す。
同様に、第二他部係止部材211Cに対しては、「他部連結部M3」及び「他部固定部M4」と記す。
このように規定すると、端部固定部M2に、端部係止孔K1と同様の切欠き孔が形成され、同様に他部固定部M4に、他部係止孔と同様の切欠き孔が形成されることとなる。
耐火材12は、第二取付金物211の内側、つまり、本体側壁11a、本体起立壁11b,11b、端部連結部M1、他部連結部M3に囲まれた空間に配設されることとなる。
上記のように構成されているため、上記実施形態と同様に、2個の第二耐火被覆材201,201を使用し、端部固定部M2,M2を同一のボルトH12に固定するとともに、他部固定部M4,M4を同一のボルトH12に固定することにより、図6(b)に示すように、柱Hに第二耐火被覆材201,201を取付けることができる。
このように構成されていると、耐火材12の外側を金物で被覆することができるため、防水性が高まり好適である。
なお、本実施形態においては、第二端部係止部材211B及び第二他部係止部材211Cを横断面L字形状の部材としたが、これに限られることはなく、例えば、スリーブ等を利用して締結箇所を確保してもよい。
以上のように、本実施形態に係る耐火被覆材1及び第二耐火被覆材201によれば、端部係止部材11B,11B若しくは第二端部係止部材211B,211BをボルトH12に固定するとともに、他部係止部材11C,11C若しくは第二他部係止部材211C,211CをボルトH12に固定することにより、柱Hに対して耐火被覆材1若しくは第二耐火被覆材201を簡易に取付けることができる。
このため、現場においては、溶接等の専門性を有するとともに煩雑な作業が不要となり、作業効率が向上し、コスト的にも有利である。
1 耐火被覆材
11 取付金物
11A 本体部
11a 本体側壁
11b 本体起立壁
11B 端部係止部材(係止部材)
K1 端部係止孔
11C 他部係止部材(係止部材)
K2 他部係止孔
P 空間
P1 柱配設空間
12 耐火材
H 柱
H1 柱側壁
H11 螺子孔
H12 ボルト(突出部)
T 溶接ピン
N ナット
201 第二耐火被覆材
211 第二取付金物
211B 第二端部係止部材
M1 端部連結部
M2 端部固定部
211C 第二他部係止部材
M3 他部連結部
M4 他部固定部

Claims (7)

  1. 柱の外側面側を耐火被覆するものであって、
    金属製の取付金物と、該取付金物に固定される耐火材と、を備え、
    前記取付金物は、前記柱の外側面の少なくとも一部に沿うように成形されており、
    前記取付金物において、前記柱が立設される方向に沿う端辺には、前記柱の外側面から突出する突出部に係止される係止部材が突設されていることを特徴とする耐火被覆材。
  2. 前記取付金物は、前記柱の外側面の少なくとも一部に沿うように成形された本体部と、前記係止部材と、を有して構成されるものであり、
    前記本体部は、略矩形状の本体側壁と、
    該本体側壁のうち、前記柱が立設される方向に沿って延びる相対向する2辺から同方向に起立する本体起立壁と、を備えて構成されており、
    前記係止部材は、前記本体起立壁において、前記柱が立設される方向に沿って延びる端辺に突設されていることを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆材。
  3. 前記係止部材は、複数突設されるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐火被覆材。
  4. 前記係止部材は、
    前記本体起立壁の、前記柱が立設される方向に沿って延びる両端辺において、同方向における両端部のうちの一方の端部に形成される端部係止部材と、該端部係止部材より他方の端部側に少なくとも1個突設される他部係止部材と、を備えて構成されており、
    前記端部係止部材には、前記柱が立設される方向に沿って、前記柱の根元部分側から反対方向側へ向けて切り欠かれた端部係止孔が形成されるとともに、
    前記他部係止部材には、該他部係止部材において、前記柱が立設される方向と直交する方向に沿うとともに、前記他部係止部材の自由端部から前記本体起立壁の配置方向に向けて切り欠かれた他部係止孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の耐火被覆材。
  5. 前記耐火材は、前記取付金物において、前記柱に取付けられる側の面と反対側の面側であって、前記本体部において、前記本体側壁と、前記本体起立壁と、で囲まれた空間側を向く面と反対側の面側に貼設されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれか一項に記載の耐火被覆材。
  6. 前記耐火材は、前記取付金物において、前記柱に取付けられる側の面側であって、前記本体部において、前記本体側壁と、前記本体起立壁と、で囲まれた空間側を向く面側に貼設されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれか一項に記載の耐火被覆材。
  7. 請求項2乃至請求項6に記載の耐火被覆材を2個備え、
    2個の前記耐火被覆材が、前記本体側壁と、前記本体起立壁と、で形成される柱配設空間が対面する方向を向いた状態で、外側面に配置されるものであり、
    前記耐火被覆材に形成された係止部材のうち、2個の前記耐火被覆材において、対応する位置に形成された各々の係止部材は、一個の前記突出部に積層された状態で係止されて固定されていることを特徴とする柱。
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