JP2020032375A - 下水汚泥の焼却処理方法 - Google Patents

下水汚泥の焼却処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020032375A
JP2020032375A JP2018161836A JP2018161836A JP2020032375A JP 2020032375 A JP2020032375 A JP 2020032375A JP 2018161836 A JP2018161836 A JP 2018161836A JP 2018161836 A JP2018161836 A JP 2018161836A JP 2020032375 A JP2020032375 A JP 2020032375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
concentration
mol
component
raw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018161836A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6580764B1 (ja
Inventor
充 篠野
Mitsuru Sasano
充 篠野
俊幸 川崎
Toshiyuki Kawasaki
俊幸 川崎
林 丈憲
Takenori Hayashi
丈憲 林
友寛 川端
Tomohiro Kawabata
友寛 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Tsukishima Technology Maintenance Service Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
Tsukishima Technology Maintenance Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukishima Kikai Co Ltd, Tsukishima Technology Maintenance Service Co Ltd filed Critical Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority to JP2018161836A priority Critical patent/JP6580764B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6580764B1 publication Critical patent/JP6580764B1/ja
Publication of JP2020032375A publication Critical patent/JP2020032375A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】リンを含有する下水の脱水汚泥を、流動層焼却炉により840℃〜900℃で焼却処理するにあたり、排ガス流路での焼結を防止するために焼結抑制剤を添加するにあたり、焼結抑制剤の添加量を過不足なく適切に調整することができるようにする。【解決手段】予め生汚泥、余剰汚泥についてのリンなどの成分量の基準濃度に設定しておき、焼結抑制剤の添加量を調整すべき実際の運転中に、生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比をリアルタイムで把握して、その固形物混合比と、基準濃度とを用いて、焼結抑制剤の添加量の調整を行なう。【選択図】図1

Description

本発明は、リンを多量に含有する下水汚泥を、流動層焼却炉によって焼却処理する方法に関するものである。
周知のように、生活排水などの下水を処理するための方法としては、一般に図5に示すようなプロセスが適用されている。すなわち、概略的には、下水を浄化処理するとともに、汚泥を下水から分離、取り出すための水処理工程1と、水処理工程1で分離、取り出された汚泥を濃縮、脱水して脱水汚泥とする汚泥処理工程3と、脱水汚泥を焼却炉により焼却する汚泥焼却工程5とを有している。
ここで、前記水処理工程1における水浄化処理方法としては、一般には微生物を利用した活性汚泥法を適用するのが通常であり、またそれにいくつかの処理方法を組み合わせるのが通常である。また汚泥焼却工程5では、流動層焼却炉を用いることが多い。
下水を処理するための従来の一般的なプロセスのうち、生汚泥と余剰汚泥を混合し、得られた混合汚泥を脱水して、流動層焼却炉による焼却に付すプロセスの一例の全体構成を、図6に具体的に示す。
図6の例における水処理工程1では、外部からの流入下水10は、先ず沈砂池11に流入し、大きなゴミや土砂が除去された後、最初沈殿池12に流入し、初沈汚泥(後述する生汚泥に相当する)と上澄み水とに物理的に分離され、その上澄み水(排水)は、反応槽13に流入して、活性汚泥法による浄水化がなされる。すなわち、排水に、微生物を含む活性汚泥が、送風機14からの空気によるエアレーションによって混合、曝気され、排水中の有機物が分解される。さらにその反応槽13からの活性汚泥と混合した排水は、最終沈殿池15に流入し、活性汚泥と排水とが物理的に分離され、活性汚泥は反応タンクに戻され、その一部は余剰汚泥として引き抜かれる。そして最終沈殿池15からの上澄み水は、浄化済の水(浄化水)16として放流されたり、あるいはさらに高度処理が施されたりしてから放流される。
また汚泥処理工程3では、最初沈殿池12から引き抜かれた初沈汚泥(生汚泥)を、生汚泥濃縮手段としての例えば重力濃縮槽31において沈殿させ、その重力濃縮槽31における沈殿物(濃縮生汚泥)を、生汚泥受槽32を経て、後述する汚泥混合槽33に送給する。一方、最終沈殿池15で沈殿された活性汚泥の一部は余剰汚泥として、最終沈殿池15から引き抜かれ、余剰汚泥貯留槽34を経て、余剰汚泥濃縮手段としての例えば遠心濃縮機35に送られ、この遠心濃縮機35で水と分離された濃縮余剰汚泥は、汚泥混合槽33に送られる。そして、混合槽33で濃縮生汚泥と濃縮余剰汚泥が混合されて混合汚泥となり、その混合汚泥は、例えば混合汚泥貯留槽36及び濃縮混和槽37を介して例えばベルトプレス脱水機などの脱水機38に供給される。そして脱水機38により脱水されて、ある程度固化した状態、例えばケーキ状等となった状態で、圧送ポンプや搬送コンベヤなどの送給装置39によって、脱水汚泥として次の汚泥焼却工程5に送られる。
汚泥焼却工程5は、砂などの流動媒体に熱風を吹き込んで流動層(流動床)を形成し、その流動層中で脱水汚泥を加熱し、焼却する流動層焼却炉51を備えている。この流動層焼却炉51は、ブロア52から空気予熱器53で加熱された高温の空気(熱風)が下部(流動層の下側)から吹き込まれるように構成されている。なお、運転状況によっては、熱風発生炉54で高温の空気を更に加熱することもある。そして、汚泥処理工程3の送給装置39から送給された脱水汚泥が、定量フィーダや投入コンベヤ、投入ポンプなどの供給機55によって流動層焼却炉51内に供給され、焼却される。このとき、焼却灰(焼却残渣物質;ダスト)が、排ガスとともに流動層焼却炉51の頂部から排出され、煙道56を通って空気予熱器53に導かれる。空気予熱器53は、ブロア52からの空気と流動層焼却炉51の排ガスとを熱交換して、ブロア52からの空気を予熱する。一方空気予熱器53を通過した流動層焼却炉51からの排ガスは、集塵機57に導かれてダスト(焼却灰)が除去され、さらに必要に応じて図示しない冷却吸収塔などを経て大気中に放出される。また、集塵機57で補集された焼却灰は、必要に応じてリン回収設備に供給されて、有効活用される。
前述のように流動層焼却炉を用いた汚泥焼却工程5においては、流動層焼却炉の排出口からは、焼却灰(ダスト)が排ガスに同伴して排出される。そのため、流動層焼却炉の排出側の煙道や、熱交換器である空気予熱器付近において、焼却灰が付着して、粘着性を有する状態で堆積してしまい、その結果、煙道での排ガスの流れが阻止されてしまったり、空気予熱器の例えばヘッダー部分において詰りが生じてしまうことがある。その場合には、安定した連続操業を続けられなくなってしまい、また空気予熱器の損傷を招いたりしてしまう。
ここで、空気予熱器は、流動層焼却炉から排出された高温の排ガス(ダスト同伴)と、流動層焼却炉内に砂などの流動媒体を流動させるために吹き込む空気とを熱交換するための熱交換器を構成している。空気予熱器の一例を図7に示す。
図7において空気予熱器53は、その上端部に、水平な上部管板53Aによって区分される上部ヘッダー室53Bが形成され、また下端部に、水平な下部管板53Cによって区分される下部ヘッダー室53Dが形成されている。上部管板53Aと下部管板53Cとの間には、多数の管体(排ガス流通管)53Eが、間隔を置いて鉛直方向に沿ってされ、その多数の排ガス流通管53Eの上端開口部分53F及び下端開口部分53Gが、それぞれ上部管板53A、下部管板53Cに溶接接合されている。そして上部管板53Aと下部管板53Cとの間における各排ガス流通管53Eの間及び周囲が、空気流通空間53Hとされている。
このような空気予熱器53において、流動層焼却炉51の排ガス排出口51aから排出された高温のダスト同伴排ガスは、煙道56を経て上部ヘッダー室53Bに導入され、多数の排ガス流通管53Eを通って下部ヘッダー室53Dから排出され、前述の集塵機57に導かれる。一方、予熱すべき空気は、各排ガス流通管53Eの間及び周囲の空気流通空間53Hを流れ、その間に各排ガス流通管53Eからの熱によって予熱される。
ここで、流動層焼却炉51から煙道56を経て上部管板53B内に導かれたダスト同伴排ガスは、上部ヘッダー室53Bから多数の排ガス流通管53E内に、上部管板53Aに開口している上端開口部分53Fを経て流入することになる。そしてその際には、上部管板53Aにおける開口部分53F付近に焼却灰が付着・堆積しやすい。そして堆積物が成長すれば、その開口部分53Fに詰りが生じ、排ガスが排ガス流通管53Eに流入しなくなることがある。
またここで、このような詰りは、均一に生じるのではなく、一部の排ガス流通管の開口部分に生じることが多い。その場合、詰りが生じた排ガス流通管53Eは、高温の排ガスが流通しないため高温とはならず、したがって高温の排ガスに接している上部管板53Aとの温度差が大きくなり、また詰りの位置によっては下部管板53Cとの温度差も大きくなり、それらに伴う熱膨張差によって排ガス流通管53Eの上端開口部分と上部管板53Aとの接合箇所や、下部管板53Cと排ガス流通管53Eの下端開口部分との接合箇所に亀裂が発生してしまい、空気漏れが生じるばかりでなく、排ガス流通管の折損、破壊が生じてしまう。
以上のような事情から、流動焼却設備を安定して連続運転させ、かつ空気予熱器などの機器の損傷、破壊を防止するために、流動層焼却炉からの焼却灰の付着・堆積を防止する方法の確立が強く望まれている。
ところで、汚泥焼却灰が流動層焼却炉の出側の煙道や空気予熱器において付着・堆積する現象は、流動層焼却炉内で焼却灰の少なくとも一部が溶融して粘着性が生じ、その粘着性を示すようになった焼却灰が流動層焼却炉の出側で排ガス流路壁面などに付着し、さらに焼却灰粒子同士が粘着して、堆積してしまうためと考えられている。なお、このように少なくとも一部が溶融して粘着性を生じた焼却灰は、その後、いわゆる焼結により固化された状態となる。したがって、焼却炉の運転を停止させた状態で焼却灰の堆積物を観察すれば、その堆積物は焼結された固化状態で観察されることになる。本明細書中でも、焼却灰堆積物が固化されることを「焼結される」と称し、またその固化された焼却灰堆積物を「焼結物」と称することがある。
このような焼却炉出側の排ガス経路での焼結は、特に汚泥中のリン濃度が高い場合に生じやすいが、最近の分流式の高度処理では、汚泥中のリン濃度が高くなる傾向が強く、そのため最近では以前よりも焼結が生じやすくなっており、そこで、確実な焼結防止対策の開発が急務とされている。
ところで、一般に汚泥焼却灰の溶融・焼結の管理においては、塩基度(CaO/SiO)という概念が用いられており、その塩基度(CaO/SiO)によって焼却すべき汚泥を管理することが考えられている。しかしながら、塩基成分や酸(酸化物)成分が多様でかつその成分比も大きく変化する下水汚泥の焼却においては、CaO/SiOによる管理では、実操業上は焼却灰の溶融挙動を適切に制御して、前述のような焼却炉出口側での焼却灰の付着、堆積による問題を確実に解決することは困難であった。
特に、下水汚泥中のリン濃度が高く、かつ流動層焼却炉における焼却温度が840℃程度以上(900℃程度以下)の場合には、上記の問題を安定的に、しかも安価に解決することは困難であった。
すなわち、地球温暖化防止やその他の環境問題の観点から、焼却炉からの排ガスに、温室効果ガスであるNOができるだけ含まれないことが望まれ、そのためには、流動層焼却炉における焼却温度を840℃程度以上、望ましくは850℃以上とすることが望まれる。なお、焼却炉の内壁部材や、焼却炉出口のダクトの耐熱性などから、840℃以上であっても一般には900℃以下の温度域が最適である。
しかるに、このような840〜900℃の温度域で流動層焼却炉を運転した場合、それより低温で運転した場合と比較して、焼却灰の付着、堆積による問題が発生する頻度が格段に高くなることが本発明者等の経験で明らかとなっている。しかしながら、前述のような従来の一般的な塩基度(CaO/SiO)による管理では、840〜900℃程度以下の温度域での運転時における焼却灰の付着、堆積による詰りなどを確実かつ安定的に、しかも安価に防止することは困難であった。
そこで、塩基度(CaO/SiO)に代わる指標を用い、その指標に基いて、840〜900℃の温度域で流動層焼却炉を運転した場合の、流動層焼却炉における出口側での焼却灰の付着、堆積を確実かつ安定して防止するための方法として、本出願人等は、既に特許文献1に記載の方法を提案している。
すなわち特許文献1の方法は、下水汚泥の焼却処理方法として、少なくとも余剰汚泥を含む脱水汚泥を、流動層焼却炉により840〜900℃の範囲内の温度で焼却処理するにあたり、流動層焼却炉に供給される脱水汚泥中の各成分のうちのNa、K、Ca、Mg、Al、Feのそれぞれの含有量と、Pの含有量とから下記の(1)式によって求められるX1の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することを特徴とするものである。
X1={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)}/P(mol×3)・・・・・・(1)
なお特許文献1では、流動層焼却炉に供給される脱水汚泥中の各成分のうち、上記のNa、K、Ca、Mg、Al、Feのほか、さらにCu、Zn、Baのそれぞれの含有量と、Pの含有量とから下記の(2)式によって求められるX2の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することをも提案している。
X2={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)+Cu(mol)+Zn(mol)+Ba(mol×2)}/P(mol×3)・・・(2)
また特許文献1では、上記の流動層焼却炉に供給される脱水汚泥の成分調整に関して、流動層焼却炉に供給される脱水汚泥中のNa、K、Ca、Mg、Al、Fe(あるいはさらにCu、Zn、Ba)のそれぞれの含有量と、Pの含有量とを、脱水汚泥を流動層焼却炉に供給する前に分析して、前記(1)式もしくは(2)式によってX1もしくはX2の値を求め、そのX1もしくはX2の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することを提案している。
さらに特許文献1では、前記X1もしくはX2の値が1.0未満である場合に、前記脱水汚泥を、少なくともFeイオン、Alイオン、Caイオンのうちのいずれか1種以上を含有する塩基物質の添加もしくは増量によって調整することを提案している。
なお脱水汚泥の成分調整のために添加する塩基物質、例えばFeイオンを含有する塩基物質(鉄塩)としては、ポリ硫酸第二鉄(以下「ポリ鉄」と記す)、硫酸第一鉄、塩化鉄のいずれかを用いることが望ましく、またAlイオンを含有する塩基物質(アルミニウム塩)としては、ポリ塩化アルミニウム(以下「PAC」と記す)、塩化アルミニウムを用いることが望ましく、特にポリ鉄やPACが望ましいとされている。またCaイオンを含有する塩基物質、例えばCa(0H)(水酸化カルシウム:消石灰)やCaCO(炭酸カルシウム)、CaO(酸化カルシウム:生石灰)などのカルシウム化合物を添加することも有効であるとされている。
また流動層焼却炉で焼却すべき脱水汚泥が、余剰汚泥と生汚泥とが混合されたもの(混合汚泥)であってもよいとされている。
特許文献1の方法を実施するためのプロセスフローの具体例を図8に示す。
図8において、図6に示した構成における工程、要素と同一の工程、要素については、図6と同一の符号を付している。図8の構成が、図6の構成と異なる点は、脱水汚泥について、サンプリングして分析し、さらに評価値X1もしくはX2を算出するための分析・評価工程7が付加されている点、及び塩基物質を添加する添加ポイントQ1〜Q8が示されている点である。なおこれらの添加ポイントQ1〜Q8のすべてにおいて塩基物質を添加するというものではなく、1または2以上の添加ポイントを選択して塩基物質を添加すればよく、これらの添加ポイントQ1〜Q8のうちの1又は2以上の箇所に、塩基物質添加装置が設けられていればよい。
前記分析・評価工程7は、設備的には、脱水汚泥から分析用試料をサンプリングするサンプリング手段71と、サンプリングされた試料の成分を分析する分析装置72と、その分析装置7によって分析された各成分の量から、前記(1)式による評価値X1もしくはX2を算出する演算装置73を備えている。そして演算装置73により得られた評価値X1もしくはX2に応じて、その評価値X1もしくはX2が1.0未満の場合(あるいは1.05未満の場合)には、添加ポイントQ1〜Q8のいずれか1以上のポイントにおいて、焼結抑制剤として塩基物質を添加することとされている。
ここで、添加ポイントQ1〜Q6においては、添加する塩基物質としてPACで代表されるアルミニウム塩や、ポリ鉄で代表される鉄塩等を用いることが望ましく、また添加ポイントQ5〜Q8においては、Caイオンを含有する塩基性のカルシウム化合物を添加する塩基物質として用いることが望ましい。
このような特許文献1に記載の方法に従い、脱水汚泥を流動層焼却炉によって焼却するにあたり、リンなどの各成分の分析値から求められる指標値X1もしくはX2に応じて、塩基物質を焼結抑制剤として添加すれば、流動層焼却炉の排ガス出側経路において焼結が生じることを防止することが可能となる。
特開2015−120104号公報
特許文献1の技術では、生汚泥と余剰汚泥とを混合した混合汚泥を脱水し、脱水汚泥(脱水ケーキ)として焼却処理する場合、脱水ケーキから分析サンプルを採取して、Pのほか、Na、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分、あるいはこれらに加えてCu、Zn、Baを分析し、その分析による各成分の含有量に基づいて、前記式(1)で示される指標値X1、あるいは式(2)で示される指標値X2を算出し、その指標値に応じてポリ鉄などの塩基物質(焼結抑制剤)の添加量を調整することとされている。
しかるに、PのほかNaなどの多数の成分を分析するためには著しく長時間を要する。そのため、脱水ケーキのサンプルを採取してから、多数の成分の分析を経て、各成分量から指標値を算出し、さらに実際に指標値が1.0以上に維持されるように焼結抑制剤の添加量の調整を行うまでには長時間を要する。
そのため、脱水ケーキの比較的短時間の成分変化には、直ちに対応することができず、各成分の分析値に基づいて適切な指標値となるように焼結抑制剤の量を調整しても、サンプルを採取した時点以降に成分変動があった場合、とりわけ指標値が下がる方向に成分変動があった場合は、焼結抑制剤添加量調整時点での焼結抑制剤の添加量が不足し、焼結抑制の効果が十分に発揮されずに、焼結が生じてしまうおそれがあった。
したがって実際の運転においては、焼結を確実に抑制するためには、サンプル採取から成分分析を経て焼結抑制剤添加量調整までのタイミングの遅れを見込んで、過剰に焼結抑制剤を添加せざるを得なかった。すなわち、上記のタイミング遅れ期間中に焼却される脱水汚泥(脱水ケーキ)の指標値を確実に1.0以上、あるいは1.05以上に維持して、その期間でも焼結を確実に抑制するために、前記分析値に基いて算出される焼結抑制剤添加量よりも、多量に焼結抑制剤を添加するのが通常であった。
しかしながらその場合、真に必要とされる量よりも焼結抑制剤を多量に消費せざるを得ないことから、汚泥焼却処理のランニングコストが高くならざるを得ないという問題があった。また多量の焼結抑制剤を添加するため、焼却炉から排ガスとともに排出されるダストの量も多くなり、そのためダスト処理にも高コストを要してしまうという問題もある。
本発明は以上の事情を背景としてなされたもので、リン含有量が多い下水の脱水汚泥を高度処理による水処理工程から排出された生汚泥と余剰汚泥を混合して脱水した脱水汚泥を流動層焼却炉によって840℃以上、900℃以下の温度で焼却する場合において、排ガスに同伴されるダスト(焼結灰粒子)の、焼却炉出側の排ガス流路での焼結(付着、堆積)によって排ガス流路の詰りや損傷、折損等が生じることを防止するために、汚泥に添加する焼結抑制剤(塩基物質)の添加量を調整するにあたり、焼結抑制剤の添加量を過不足なく適切に調整することができるようにし、これにより過剰な量の焼結抑制剤を添加する必要をなくして、焼結抑制剤の消費量の低減、さらにはダスト量の低減を図り、もって汚泥焼却コストの低減を図ることを課題としている。
前述のような課題を解決するべく、本発明者等が種々実験・検討を重ねた結果、流動層焼却炉による焼却に付す脱水汚泥中における生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との比(固形物混合比)を把握し、その固形物混合比に応じて焼結抑制剤の添加量を調整することが、上記の課題の解決に有効であることを新規に知見した。
このような知見の概略について、次に説明する。
分流式の高度処理による水処理工程では、生汚泥と余剰汚泥とが別々に排出されるが、これらの汚泥を焼却する場合、図6あるいは図8に示したように、生汚泥と余剰汚泥とを混合し、その混合汚泥を脱水した後、焼却するのが一般的である。
このような分流式の高度処理による水処理では、流入する汚水中のリン濃度が高くなりやすいに加え、高度処理における反応槽中における嫌気下での反応によって余剰汚泥中のリン濃度も高くなり、その結果、生汚泥と余剰汚泥とを混合した混合汚泥中のリン濃度も高くなる傾向にあり、そのため焼却炉の排ガス経路で焼結が生じやすくなっていた。この問題に対しては、特許文献1の方法がかなり有効ではあったが、前述のような成分分析から実際の焼結抑制剤添加量の調整までの時間遅れのため、必ずしも確実に焼結を防止し得るとは限らず、過剰に焼結抑制剤を添加せざるを得なかった。
ところで、一般に晴天時においては、水処理工程からの生汚泥、余剰汚泥における固形分中のリンなどの各成分の含有量は、大きくは変化せず、通常は固定値に近いことが知られている。それにもかかわらず、焼却に付される脱水汚泥におけるリンなどの各成分の含有量が比較的短時間で変動する原因は、水処理工程から排出される生汚泥の固形物量と、余剰汚泥の固形物量との固形物混合比が変動することにあることを認識した。すなわち、水処理工程から排出される余剰汚泥の流量および濃度は、一般にさほど大きくは変動しないが、生汚泥の流量および濃度は、降雨の影響や時間帯、季節などによって、かなり大きく変動する。そのため、結果的に混合汚泥における生汚泥と余剰汚泥との混合割合が変動し、混合汚泥中に含まれるリンなどの各成分の含有量も変動することになる。その結果、特許文献1の方法に従って焼結抑制剤の添加量調整を行った場合、脱水汚泥のサンプル採取からその分析を経て指標値X1もしくはX2に応じて焼結抑制剤の添加量を実際に調整するまでの遅れ期間内に、生汚泥と余剰汚泥との混合比の変動が生じれば、焼結抑制剤の添加量を、その添加時点でのリンなどの各成分の含有量に応じた最適な量(過不足のない量)に的確に調整することができないことがあったと考えられる。
そこで本発明者等は、既に述べたように生汚泥、余剰汚泥のリンなどの各成分の含有量自体は大きくは変動しないことに着目した。そして、予め、標準的な状態での生汚泥中のリンなどの各成分の含有量と余剰汚泥中のリンなどの各成分の含有量とを分析して、それを基準濃度に設定しておくとともに、焼結抑制剤の添加量を調整すべき実際の運転中に、水処理工程から排出される生汚泥の固形物量と、余剰汚泥の固形物量との固形物混合比をリアルタイムに把握して、その固形物混合比と、前述の基準濃度とを用いて、前述の指標値X1もしくはX2を算出し、焼結抑制剤の添加量の調整を行えば、時間遅れを招くことなく、タイムリーに添加量調整を行うことができ、そのため混合比の変動があっても、焼結をほぼ確実に抑制し得ることを見出し、本発明をなすに至ったのである。
具体的には、本発明の基本的な態様(第1の態様)の下水汚泥の焼却処理方法は、
生汚泥と余剰汚泥と混合して混合汚泥とし、その混合汚泥を脱水した脱水汚泥を、流動層焼却炉により840〜900℃の範囲内の温度で焼却処理する下水汚泥の焼却処理方法において、
あらかじめ、所定期間内における生汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を生汚泥中基準濃度と定めておくとともに、同じ所定期間内における余剰汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を余剰汚泥中基準濃度と定めておき、
下水汚泥の焼却処理を行うにあたって、混合汚泥における、生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比を算出し、
前記各成分についての生汚泥中基準濃度及び余剰汚泥中基準濃度と、前記固形物混合比とを用いて、前記混合汚泥中の前記各成分の濃度を算出して、各成分の推定濃度を設定し、
前記各成分の推定濃度に基いて、下記の(1)式によって求められるX1の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することを特徴とするものである。
X1={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)}/P(mol×3)・・・(1)
また本発明の第2の態様の下水汚泥の焼却処理方法は、
生汚泥と余剰汚泥と混合して混合汚泥とし、その混合汚泥を脱水した脱水汚泥を、流動層焼却炉により840〜900℃の範囲内の温度で焼却処理する下水汚泥の焼却処理方法において、
あらかじめ、所定期間内における生汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Fe、Cu、Zn、Baの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を生汚泥中基準濃度と定めておくとともに、同じ所定期間内における余剰汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Fe、Cu、Zn、Baの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を余剰汚泥中基準濃度と定めておき、
下水汚泥の焼却処理を行うにあたって、混合汚泥における、生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比を算出し、
前記各成分についての生汚泥中基準濃度及び余剰汚泥中基準濃度と、前記固形物混合比とを用いて、前記混合汚泥中の前記各成分の濃度を算出して、各成分の推定濃度を設定し、
前記各成分の推定濃度に基いて、下記の(3)式によって求められるX2の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することを特徴とするものである。
X2={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)+Cu(mol×2)+Zn(mol×2)+Ba(mol×2)}/P(mol×3)・・・(3)
さらに本発明の第3の態様の下水汚泥の焼却処理方法は、前記第1もしくは第2の態様の下水汚泥の焼却処理方法において、
前記混合比を求めるにあたって、生汚泥と余剰汚泥を混合する以前の段階で、生汚泥の流量及び濃度と、余剰汚泥の流量及び濃度とを測定し、これらの流量及び濃度から、混合汚泥における生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比を算出することを特徴とするものである。
さらに本発明の第4の態様の下水汚泥の焼却処理方法は、前記第1〜第3のいずれかの態様の下水汚泥の焼却処理方法において、
前記X1もしくはX2の値が1.0未満である場合に、前記脱水汚泥を、少なくともFeイオン、Alイオン、Caイオンのうちのいずれか1種以上を含有する塩基物質からなる焼結抑制剤の添加もしくは増量によって調整することを特徴とすることを特徴とするものである。
さらに本発明の第5の態様の下水汚泥の焼却処理方法は、前記第4の態様の下水汚泥の焼却処理方法において、
前記塩基物質が、ポリ塩化アルミニウムおよびポリ硫酸第2鉄のいずれか一方または双方であることを特徴とするものである。
本発明によれば、リン含有量が多い下水を高度水処理して得られた生汚泥と余剰汚泥を混合して脱水した脱水汚泥を、流動層焼却炉によって840℃以上、900℃以下の温度で焼却処理するにあたって、排ガスに同伴されるダスト(焼却灰)の、焼却炉出側の排ガス流路での焼結(付着、堆積)によって排ガス流路の詰りや損傷、折損等が生じることを防止するために、汚泥に焼結抑制剤(塩基物質)を添加するにあたり、汚泥に含まれるリンなどの各成分の含有量に応じて、焼結抑制剤の添加量を過不足なく適切に調整することができるようにし、これにより過剰な量の焼結抑制剤を添加する必要をなくして、焼結抑制剤の消費量の低減、さらにはダスト量の低減を図り、もって汚泥焼却コストの低減を図ることができる。
本発明の下水汚泥の焼却処理方法の基本的なフローの概念を示すフロー図である。 本発明の焼却処理方法を組み込んだ下水処理方法の全体の概略的な構成の一例を示すフロー図である。 図2に示すフローを、より具体化したフローの一例を示すフロー図である。 本発明の下水汚泥の焼却処理方法を実施するにあたっての演算装置の演算過程の一例を示すフロー図である。 従来の一般的な下水処理方法の一例の概要を示すフロー図である。 従来の下水処理方法のより具体的な構成を模式的に示すフロー図である。 流動焼却炉からの排ガスを用いて、流動焼結に送り込む空気を予熱するための予熱炉の概略を示す縦断面図である。 特許文献1に示される下水汚泥の焼却処理方法についてのフロー図である。 実施例における、事前分析での生汚泥中の主要成分及びVTSの含有量の時間的推移を示すグラフである。 実施例における、事前分析での余剰汚泥中の主要成分及びVTSの含有量の時間的推移を示すグラフである。 実施例における、事前分析での混合汚泥中の主要成分及びVTSの含有量の時間的推移を示すグラフである。
以下に、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の下水汚泥の焼却処理方法は、主として、雨水と生活排水などの汚水とを分流して、汚水を高度処理によって処理する水処理工程から排出される生汚泥と余剰汚泥を混合して脱水し、流動層焼却炉により焼却するプロセスを前提としている。なお流動層焼却炉の具体的な方式としては、一般に気泡式のほか、循環式があるが、本発明で適用される流動層焼却炉としては気泡式、循環式のいずれでもよい。
ここで、高度処理とは、反応槽において少なくとも嫌気反応処理を行う過程を含む処理であって、嫌気反応処理によって多量のリンが余剰汚泥中に含まれる処理である。既に述べたように、このような分流式の高度処理では、汚泥中に含まれるリンの含有量が高い傾向にあり、そのため焼却炉排ガス経路での焼結抑制を確実に図ることが望まれる。
図1に、本発明の下水汚泥の焼却処理方法の基本的なフローの概念を示す。
本発明の焼却処理方法においては、図1に示しているように、高度処理方式の水処理工程1から個別に排出される生汚泥100及び余剰汚泥102について、予め、ある所定期間内において、定期的に、あるいは随時、生汚泥に含まれるP、Na、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分(あるいはそれらに加えてCu、Zn、Baの各成分)の濃度を分析して、各濃度分析値の平均値を生汚泥中基準濃度と定めておくとともに、同じ所定期間内における、余剰汚泥中のP、Na、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分(あるいはそれらに加えてCu、Zn、Baの各成分)の各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を余剰汚泥中基準濃度と定めておく(ステップS0)。これらの基準濃度としては、例えば数週間ないし数か月程度の期間における晴天時の平均の各成分の濃度を採用すればよい。
そして実際に焼結抑制剤(塩基物質)の添加量調整を行うにあたっては、水処理工程1から汚泥混合槽33に導かれる生汚泥100及び余剰汚泥102について、混合前の段階で、例えば常時連続的に、固形物混合比を測定する(ステップS1)。具体的には、後述するように汚泥混合槽33に導かれる生汚泥100及び余剰汚泥102の、それぞれの流量及び濃度(固形物濃度)を常時連続的に測定(例えば常時連続的に測定)し、それらの値から、生汚泥に含まれる固形物量(生汚泥固形物量)と余剰汚泥に含まれる固形物量(余剰汚泥固形物量)との固形物混合比を測定する。なおここで、固形物とは、焼却によって燃焼、分解もしくは気化して、焼却後は固体としては消失する可燃成分(VTS;主に有機物)と、焼却後に灰分として残る成分(固形物として残る成分)との両者を意味する。但し、固形物中の可燃成分(VTS)の割合は、生汚泥、余剰汚泥のいずれでもほぼ一定であり、通常は固形物全体量(TS:生汚泥固形物量と余剰汚泥固形物量との合計)に対して80〜90重量%程度である。
続いて、上記のステップS1で得られた固形物混合比の値と、ステップS1によって予め設定しておいた、生汚泥中基準濃度及び余剰汚泥中基準濃度の値とを用いて演算し、ポリ鉄で代表される塩基物質からなる焼結抑制剤の適切な添加量を算出する(ステップS3)。具体的には、各成分についての前述の生汚泥中基準濃度及び余剰汚泥中基準濃度と、前記混合比とを用いて、混合汚泥中の固形物における各成分の推定濃度を算出する。さらにその算出された推定濃度に基いて、下記(1)式によって求められるX1の値、もしくは下記(3)式によって求められるX2の値を算出して、そのX1の値もしくはX2の値が、特許文献1に記載したような基準指標値(通常は1.0、好ましくは1.05)と比較し、焼結抑制剤の適切な添加量(もしくは過不足量)を求める。なおここで、各成分の推定濃度の算出にあたっては、本来は生汚泥と余剰汚泥のそれぞれの灰分量を用いる必要があるが、既に述べたように、生汚泥における固形物全体に対する灰分量の割合と余剰汚泥における固形物全体に対する灰分量の割合(灰分量比)は、いずれもほぼ一定で、固定値とみなすことができる。したがって、これらの固定値によってステップS1で求められた固形物混合比を補正することによって、実質的に灰分量の比で計算した結果と同等の結果を得ることができる。
X1={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)}/P(mol×3)・・・(1)
X2={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)+Cu(mol×2)+Zn(mol×2)+Ba(mol×2)}/P(mol×3)・・・(3)
続いて算出された焼結抑制剤の適切な添加量もしくは過不足量に応じて、添加する焼結抑制剤の添加量を制御する(ステップS4)。
焼結抑制剤の添加位置は、要は焼却以前であれば特に限定されないが、一般には、各槽のうち、攪拌効果がある槽、例えば後述する生汚泥受槽等おいて添加することが適切である。
以上のように、あらかじめ、所定期間内において生汚泥と余剰汚泥におけるリン等の各成分の濃度を分析して、その平均的な値を基準濃度と設定しておけば、実運転中に生汚泥と余剰汚泥の固形物混合比を監視して、その固形物混合比と上記の基準濃度から、その時点での焼結抑制剤の適切な添加量(もしくは過不足量)を求め、適切に焼結抑制剤の添加量を調整し、焼却炉排ガス経路での焼結の発生を防止することができる。すなわち、特許文献1の方法のような大幅な時間遅れを生じることなく、タイムリーに焼結抑制剤の添加量を適切に調整することができる。
次に本発明の焼却処理方法を組み込んだ下水処理方法の全体的な概略的な構成を図2に示す。なお図2において、図6、図8に示した工程と同一の工程には、図6、図8と同一の符号を付す。
図2に示すように、下水処理方法の全体としては、従来と同様に、下水を浄化処理するとともに、汚泥を下水から分離、取り出すための水処理工程1と、水処理工程1で分離、取り出された生汚泥100と余剰汚泥102を混合して脱水し、脱水汚泥とする汚泥処理工程3と、脱水汚泥を流動層焼却炉により焼却する汚泥焼却工程5とを有している。
水処理工程1は、前述のように反応槽において少なくとも嫌気反応処理を行う過程を含む処理工程であり、水処理工程1からは、生汚泥100及び余剰汚泥102が個別に排出され、汚泥処理工程3に与えられる。汚泥処理工程3における生汚泥100の混合前の経路には濃度計110A及び流量計112Aが配設されており、余剰汚泥102の混合前の経路にも濃度計110B及び流量計112Bが配設されている。ここで、濃度計110A、110Bは、それぞれ汚泥中の固形物の濃度を連続的に測定するためのものである。また流量計112A、112Bは、それぞれ汚泥混合槽33に供給される各汚泥の流量を連続的に測定するためのものである。
生汚泥100についての濃度計110Aによる濃度測定値および流量計112Aによる流量測定値は、演算装置200内の生汚泥固形物量算出部202Aに送られて、濃度と流量の掛け算によって、混合に付される生汚泥100中に含まれる固形物量が算出される。また余剰汚泥102についての濃度計110Bによる濃度測定値および流量計112Bによる流量測定値は、演算装置200内の余剰汚泥固形物量算出部202Bに送られて、濃度と流量の掛け算によって、混合に付される余剰汚泥102中に含まれる固形物量が算出される。
さらに生汚泥固形物量算出部202Aの出力(生汚泥固形物量信号)及び余剰汚泥固形物量算出部202Bの出力(余剰汚泥固形物量信号)は、演算装置200内の混合比算出部204に送られて、生汚泥固形物量と余剰汚泥固形物量の固形物混合比(汚泥混合槽33において混合される生汚泥固形物量と余剰汚泥固形物量との比率)が算出される。
混合比算出部204の出力(混合比信号)は、演算装置200内の推定濃度算出部206に送られ、その混合比の値と、予め事前に設定しておいた生汚泥中の各成分(P、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Fe、あるいはそれに加えてCu、Zn、Ba)の基準濃度、及び同じく予め設定しておいた余剰汚泥中の各成分(P、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Fe、あるいはそれに加えてCu、Zn、Ba)の基準濃度を用いて、汚泥混合槽33において混合される上記各成分の濃度を推定する。すなわち混合汚泥における上記各成分の推定濃度を算出する。なお既に述べたように、実際上は、上記の混合比のもととなる固形物には、灰分となる成分の量と、灰分として残らない有機物などの可燃成分(VTS)とが含まれているが、生汚泥中の固形物に含まれる灰分成分の割合、及び余剰汚泥中の固形物に含まれる灰分成分の割合は、いずれも固定値とみなすことができる。なお、推定濃度の算出のための各成分の含有量及び灰分量については、定期的に分析を行なって、季節変動などをふまえた補正を行うことが望ましい。
ここで、生汚泥の基準濃度、及び余剰汚泥の基準濃度は、例えば、水処理工程1から汚泥処理工程3に送られる生汚泥、余剰汚泥の経路に、それぞれ各成分を分析する事前分析部300A、300Bを設けておき、定期的に各成分の分析を行い、所定期間における平均値を基準濃度としておけばよい。
但し、図2のフローでは、生汚泥、余剰汚泥の基準濃度及び余剰汚泥の基準濃度を設定するための事前分析部300A、300Bを、水処理工程1から汚泥処理工程3に至る、生汚泥、余剰汚泥の経路に設けるように記載しているが、実際上は、このような事前分析部を固定的に設けておく必要はなく、適宜、水処理工程1から生汚泥、余剰汚泥をサンプリングして各成分の濃度分析を行い、それに基づいて各基準値を設定してもよい。
推定濃度算出部206の出力(各成分についての推定濃度信号)は、演算装置200内の指標値算出部208に送られ、各成分の推定濃度から、前述の(1)式による指標値X1の値、もしくは(3)式による指標値X2の値が算出される。
指標値算出部208の出力(指標値X1の信号、もしくは指標値X2の信号)は、演算装置200内の焼結抑制剤添加量算出部210に送られ、そのX1の値もしくはX2の値に応じて、焼結抑制に有効な焼結抑制剤添加量を算出する。具体的には、特許文献1に記載したと同様に、X1の値もしくはX2の値が1.0以上となるように、あるいは好ましくは1.05以上となるような、焼結抑制剤の添加量(あるいは現在添加している量に対する過不足量)を算出する。
続いて、焼結抑制剤添加量算出部210の出力(焼結抑制剤の適切な添加量の信号もしくは過不足量の信号)は、焼結抑制剤添加量制御装置400に送られ、その焼結抑制剤添加量制御装置400は、汚泥処理工程3内における焼結抑制剤添加ポイントにおける添加装置からの添加量を制御する。ここで、汚泥処理工程3内における焼結抑制剤添加ポイントは、焼却工程5よりも上流であって、汚泥に対して添加した焼結抑制剤の撹拌効果が見込まれる個所であれば特に限定されないが、図2の例では生汚泥100が汚泥混合槽33に至る経路のポイントQ2において添加することとしている。
このようにして、既に述べたように、タイムリーに焼結の抑制を図ることが可能となる。
さらに図3には、本発明の下水処理の焼却処理方法を組み込んだ下水処理法方法の全体的なフローについて、より具体化した例を示す。この図3は、図8に示したフロー(したがって特許文献1の図2に示したフロー)の一部を書き換えたものに相当し、そこで、図8に示される要素と同一の要素については図3でも同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3が図8と異なる主な点は、図8における脱水汚泥に対する分析・評価工程7が省かれていること、また生汚泥受槽32と汚泥混合槽33との間に、生汚泥に対する濃度計110A、流量計112Aが設けられるとともに、余剰汚泥貯留槽34と遠心濃縮器35との間に、余剰汚泥に対する濃度計110B、流量計112Bが設けられていること、さらに演算装置200が設けられていることである。演算装置200は、既に図2を引用して説明した演算装置と同様であればよい。
また図3の例では、焼結抑制剤は、生汚泥受槽32において添加すること(すなわち添加ポイントQ2において添加すること)としており、したがって焼結抑制剤添加量制御装置400は、生汚泥受槽32に設けられた焼結抑制剤添加装置(図示略)を制御することとすればよい。
ただし、実際上は、図3中にQ1〜Q8として示す添加ポイントのいずれか1または2以上のポイントにおいて焼結抑制剤を添加すればよい。
図4に、演算装置200における演算手順の一例を示す。
なお演算装置200としては、専用の装置を設けても、あるいはパーソナルコンピュータを含む汎用のコンピュータを用いても、さらには遠隔地のクラウドコンピュータを用いてもよく、特に限定されるものではない。
なお以上の実施形態では、生汚泥、余剰汚泥の流量、濃度について、連続的に測定して、常時監視するものとしているが、場合によっては、例えば1日に数回程度測定するという、間欠的な測定を行って、間欠的に焼結抑制剤の添加量調整を行ってもよい。
本発明の作用・効果を検証するため、以下のような実験を行った。
2013年12月16日〜2017年11月11日までの期間において、生汚泥中の代表的な成分(Al、P、Fe)及びVTSを分析した結果(生汚泥事前分析結果)を図9に示し、同期間内において余剰汚泥中の代表的な成分(Al、P、Fe)及びVTSを分析した結果(余剰汚泥事前分析結果)を、図10に示し、同期間内において混合汚泥中の代表的な成分(Al、P、Fe)及びVTSを分析した結果(混合汚泥事前分析結果)を、図11に示す。なお実際には、生汚泥、余剰汚泥、混合汚泥中の成分のうち、上記のAl、P、Fe以外の成分(NaO,MgO、SiO、SO、KO、CaO、TiO、CuO、ZnO、BaO)についても分析を行ったが、これらは図9〜図11では省略した。
図9に示す、生汚泥における各成分の含有量及びVTSは、若干のばらつきはあるが、試験期間内において比較的安定に推移しており、また図10に示す余剰汚泥における各成分の含有量及びVTSは、試験期間内において、より一層安定に推移していることが分かる。なお図11に示す混合汚泥は、全体的には安定に推移しているが、一部の期間では若干のばらつきが認められ、これは、生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比の変化に起因するものと推測される。
ここで、生汚泥における上記の期間での平均の各成分の含有量(dry%)及びVTS(dry%)は、次の通りである。
Al:14.8%
:25.5%
Fe:17.0%
NaO:1.8%
MgO:2.3%
SiO:23.3%
SO:2.7%
O:1.5%
CaO:6.7%
TiO:1.2%
CuO:0.1%
ZnO:0.5%
BaO:2.2%
VTS:91.4%
また余剰汚泥における上記の期間での平均の各成分の含有量(dry%)及びVTS(dry%)は、次の通りである。
Al:5.6%
:49.8%
Fe:8.9%
NaO:1.6%
MgO:8.6%
SiO:6.9%
SO:0.4%
O:8.3%
CaO:8.6%
TiO:0.5%
CuO:0.1%
ZnO:0.2%
BaO:0.6%
VTS:82.9%
また脱水ケーキにおける上記の期間での平均の各成分の含有量(dry%)及びVTS(dry%)は、次の通りである。
Al:10.1%
:40.2%
Fe:13.8%
NaO:1.0%
MgO:5.7%
SiO:14.7%
SO:0.5%
O:3.6%
CaO:7.4%
TiO:0.8%
CuO:0.1%
ZnO:0.4%
BaO:1.4%
VTS:89.1%
そして本実験例では、上記の期間分析した生汚泥の各成分の含有量の平均値を生汚泥中基準濃度とし、同様に上記の期間分析した余剰汚泥の各成分の含有量の平均値を余剰汚泥中基準濃度とした、またVTSについても、上記の期間分析した生汚泥、余剰汚泥のVTS含有量の平均値を基準VTS濃度とした。一方、図3に示す設備において、実際の運転中に、生汚泥及び余剰汚泥の流量、濃度を連続測定した。そして、前述の生汚泥中基準濃度、余剰汚泥中基準濃度と、生汚泥及び余剰汚泥の流量、濃度とから、各成分の灰分中の量(推定値)を算出した。これらの結果を表1、表2に示す。
さらに、生汚泥中の各成分量(推定値)と余剰汚泥中の各成分量(推定値)とを合算し、混合汚泥中の各成分比率(推定値)を算出した。これらの結果を表3、表4に示す。
そして表4に示す混合汚泥の各成分の含有比率から、前記(1)もしくは(3)式にしたがって評価値X1もしくはX2を算出した。そしてその評価値X1もしくはX2が1.0〜1.05の範囲となるように、焼結抑制剤としてのポリ鉄の添加必要量を算出し、図3における添加ポイントQ2でのポリ鉄の添加量を制御した。
このような制御を、実験期間中連続して行ったところ、その間において焼却炉の排ガス経路で焼結が発生することは無かった。
Figure 2020032375
Figure 2020032375
Figure 2020032375
Figure 2020032375
以上、本発明の好ましい実施形態および実施例について説明したが、これらの実施形態、実施例は、あくまで本発明の要旨の範囲内の一つの例に過ぎず、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。すなわち本発明は、前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定され、その範囲内で適宜変更可能であることはもちろんである。
1 水処理工程
3 汚泥処理工程
5 汚泥焼却工程
33 汚泥混合槽
36 脱水機
51 流動層焼却炉
100 生汚泥
103 余剰汚泥
104 混合汚泥
106 脱水汚泥(脱水ケーキ)
110A、110B 濃度計
112A、112B 流量計
200 演算装置
Q1〜Q8 焼結抑制剤の添加ポイント(塩基物質添加装置)

Claims (5)

  1. 生汚泥と余剰汚泥と混合して混合汚泥とし、その混合汚泥を脱水した脱水汚泥を、流動層焼却炉により840〜900℃の範囲内の温度で焼却処理する下水汚泥の焼却処理方法において、
    あらかじめ、所定期間内における生汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を生汚泥中基準濃度と定めておくとともに、同じ所定期間内における余剰汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Feの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を余剰汚泥中基準濃度と定めておき、
    下水汚泥の焼却処理を行うにあたって、混合汚泥における、生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比を算出し、
    前記各成分についての生汚泥中基準濃度及び余剰汚泥中基準濃度と、前記固形物混合比とを用いて、前記混合汚泥中の前記各成分の濃度を算出して、各成分の推定濃度を設定し、
    前記各成分の推定濃度に基いて、下記の(1)式によって求められるX1の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することを特徴とする下水汚泥の焼却処理方法。
    X1={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)}/P(mol×3)・・・(1)
  2. 生汚泥と余剰汚泥と混合して混合汚泥とし、その混合汚泥を脱水した脱水汚泥を、流動層焼却炉により840〜900℃の範囲内の温度で焼却処理する下水汚泥の焼却処理方法において、
    あらかじめ、所定期間内における生汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Fe、Cu、Zn、Baの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を生汚泥中基準濃度と定めておくとともに、同じ所定期間内における余剰汚泥中のP、及びNa、K、Ca、Mg、Al、Fe、Cu、Zn、Baの各成分の濃度を分析して、各濃度分析値を余剰汚泥中基準濃度と定めておき、
    下水汚泥の焼却処理を行うにあたって、混合汚泥における、生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比を算出し、
    前記各成分についての生汚泥中基準濃度及び余剰汚泥中基準濃度と、前記固形物混合比とを用いて、前記混合汚泥中の前記各成分の濃度を算出して、各成分の推定濃度を設定し、
    前記各成分の推定濃度に基いて、下記の(3)式によって求められるX2の値が1.0以上となるように、流動層焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整することを特徴とする下水汚泥の焼却処理方法。
    X2={Na(mol)+K(mol)+Ca(mol×2)+Mg(mol×2)+Al(mol×3)+Fe(mol×3)+Cu(mol×2)+Zn(mol×2)+Ba(mol×2)}/P(mol×3)・・・(3)
  3. 前記混合比を求めるにあたって、生汚泥と余剰汚泥を混合する以前の段階で、生汚泥の流量及び濃度と、余剰汚泥の流量及び濃度とを測定し、これらの流量及び濃度から、混合汚泥における生汚泥の固形物量と余剰汚泥の固形物量との固形物混合比を算出することを特徴とする請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載の下水汚泥の焼却処理方法。
  4. 前記X1もしくはX2の値が1.0未満である場合に、前記脱水汚泥を、少なくともFeイオン、Alイオン、Caイオンのうちのいずれか1種以上を含有する塩基物質からなる焼結抑制剤の添加もしくは増量によって調整することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの請求項に記載の下水汚泥の焼却処理方法。
  5. 前記塩基物質が、ポリ塩化アルミニウムおよびポリ硫酸第2鉄のいずれか一方または双方であることを特徴とする請求項4に記載の下水汚泥の焼却処理方法。
JP2018161836A 2018-08-30 2018-08-30 下水汚泥の焼却処理方法 Active JP6580764B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018161836A JP6580764B1 (ja) 2018-08-30 2018-08-30 下水汚泥の焼却処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018161836A JP6580764B1 (ja) 2018-08-30 2018-08-30 下水汚泥の焼却処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6580764B1 JP6580764B1 (ja) 2019-09-25
JP2020032375A true JP2020032375A (ja) 2020-03-05

Family

ID=68053588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018161836A Active JP6580764B1 (ja) 2018-08-30 2018-08-30 下水汚泥の焼却処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6580764B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021151642A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 月島テクノメンテサービス株式会社 下水汚泥の焼却処理方法及び下水汚泥の焼却処理設備

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000063829A (ja) * 1998-08-25 2000-02-29 Ube Material Industries Ltd 高活性再生生石灰組成物、その製造方法、及び土質安定化処理材としての使用
JP2001147006A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Anzai Nobuhiko 廃棄物焼却装置
JP2003071495A (ja) * 2001-08-30 2003-03-11 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 汚泥中のリン回収方法
JP2004298739A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 汚水中のリン除去方法
JP2005114218A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Sanki Eng Co Ltd 流動焼却炉システムの運転方法
JP2010000417A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Central Res Inst Of Electric Power Ind リン回収方法
JP2010036107A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Metawater Co Ltd 下水処理方法
JP2011220668A (ja) * 2010-03-24 2011-11-04 Metawater Co Ltd 循環式流動焼却炉の温度制御装置及びその温度制御方法
JP2013540051A (ja) * 2010-10-21 2013-10-31 川崎重工業株式会社 汚泥を含む廃棄物の処理設備
JP2015120164A (ja) * 2015-03-04 2015-07-02 月島テクノメンテサービス株式会社 下水汚泥の焼却処理方法及び下水処理設備
JP2015120104A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 月島テクノメンテサービス株式会社 下水汚泥の焼却処理方法、下水処理方法、及び下水処理設備

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000063829A (ja) * 1998-08-25 2000-02-29 Ube Material Industries Ltd 高活性再生生石灰組成物、その製造方法、及び土質安定化処理材としての使用
JP2001147006A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Anzai Nobuhiko 廃棄物焼却装置
JP2003071495A (ja) * 2001-08-30 2003-03-11 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 汚泥中のリン回収方法
JP2004298739A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 汚水中のリン除去方法
JP2005114218A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Sanki Eng Co Ltd 流動焼却炉システムの運転方法
JP2010000417A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Central Res Inst Of Electric Power Ind リン回収方法
JP2010036107A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Metawater Co Ltd 下水処理方法
JP2011220668A (ja) * 2010-03-24 2011-11-04 Metawater Co Ltd 循環式流動焼却炉の温度制御装置及びその温度制御方法
JP2013540051A (ja) * 2010-10-21 2013-10-31 川崎重工業株式会社 汚泥を含む廃棄物の処理設備
JP2015120104A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 月島テクノメンテサービス株式会社 下水汚泥の焼却処理方法、下水処理方法、及び下水処理設備
JP2015120164A (ja) * 2015-03-04 2015-07-02 月島テクノメンテサービス株式会社 下水汚泥の焼却処理方法及び下水処理設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021151642A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 月島テクノメンテサービス株式会社 下水汚泥の焼却処理方法及び下水汚泥の焼却処理設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP6580764B1 (ja) 2019-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5711348B1 (ja) 下水汚泥の焼却処理方法、下水処理方法、及び下水処理設備
JP5976152B2 (ja) 下水汚泥の焼却処理方法及び下水処理設備
JP4966940B2 (ja) 飛灰処理装置、飛灰処理方法、廃棄物処理システム、及び廃棄物処理システムの運転方法
CN104761010A (zh) 用于使废水蒸发和减少酸性气体排放的设备和方法
CN108706784A (zh) 一种处理烧结烟气脱硫脱硝废水的系统和方法
JP2020032375A (ja) 下水汚泥の焼却処理方法
KR101743184B1 (ko) 염소 바이패스 시스템 및 염소 바이패스 추기 가스의 처리 방법
JP6929406B1 (ja) 下水汚泥の焼却処理方法及び下水汚泥の焼却処理設備
CN107056014A (zh) 污泥快速干化系统及方法
JP7117916B2 (ja) 流動層焼却炉による下水汚泥の焼却処理方法、及び焼却処理設備
JP2019178857A (ja) 汚泥焼却設備及び汚泥焼却方法
CN206731779U (zh) 利用化学发热剂去除挥发性有机污染物及重金属的装备
JP5050947B2 (ja) 廃棄物の処理方法
JP7077104B2 (ja) 汚泥焼却設備及び汚泥焼却方法
JP6980591B2 (ja) 汚泥焼却設備及び汚泥焼却方法
JP3901986B2 (ja) ばいじんの処理方法及びばいじんの処理装置
CN206886713U (zh) 改进的脱硫废水处理装置
JP2019177377A (ja) 汚泥焼却設備及び汚泥焼却方法
JP2019171303A (ja) 汚泥焼却設備及び汚泥焼却方法
CN213453675U (zh) 一种脱硫废水污泥处理系统
JP2002174406A (ja) 加圧流動層燃焼装置における流動粒子の磨耗速度の推定方法及び加圧流動層燃焼装置における流動粒子の粒度分布の予測方法
US20230278902A1 (en) Improvements in relation to waste treatment
CN116395930B (zh) 一种燃煤电站煤泥耦合脱硫废水的处理系统
TWI391610B (zh) 循環型流體化床爐、具備循環型流體化床爐的處理系統、及循環型流體化床爐的運轉方法
JP3294046B2 (ja) 排煙処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6580764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350