JP2020023949A - 真空ポンプ、及びこの真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベース部 - Google Patents

真空ポンプ、及びこの真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベース部 Download PDF

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Abstract

【課題】製造時の寸法公差を幾分緩くしても、スペーサの一定の位置決め精度を確保でき、かつ真空ポンプの製造コストを下げることができる構造にした真空ポンプ、及びこの真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベース部を提供する。【解決手段】ケーシング11内に、軸方向に交互に多段配列された回転翼26及び固定翼38を有する気体移送機構40を備える真空ポンプ10であって、段積みされて固定翼38を軸方向Mに位置決めしている環状をした複数のスペーサ39と、段積みされた複数のスペーサ39の外周を囲って配置される円筒部11Aと円筒部11Aの下部に取り付けられるベース11Bとを有するケーシング11と、円筒部11A内の上下二つの位置に各々設けられて、段積みされたスペーサ39の少なくとも最上段のスペーサ39と最下段のスペーサを同軸的に保持している上部径方向位置決め部20及び下部径方向位置決め部21と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、真空ポンプ、及び該真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベース部に関するものであり、特に、半導体製造装置や分析装置等に使用される真空ポンプ及び該真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベース部に関するものである。
メモリや集積回路等の半導体装置の製造において、絶縁膜、金属膜、半導体膜等の、成膜を行う処理やエッチングを行う処理は、空気中の塵等による影響を避けるために高真空状態のプロセスチャンバ内で行っている。そのプロセスチャンバ内の排気には、例えばターボ分子ポンプ等の真空ポンプが使用されている。
このような真空ポンプとしては、外部から気体を吸入する吸気口と吸入された気体を外部に排気する排気口を有するケーシング内に、軸方向に交互に多段配列した回転翼及び固定翼を有する気体移送機構(ターボ分子機構)を備える真空ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7〜図9は、ケーシング内に、軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼を設けた気体移送機構を備える従来の真空ポンプの概略構造を説明する図で、図7は真空ポンプの垂直断面図、図8は図7のH部の拡大図、図9はケーシング内で固定翼を所定の間隔で上下方向に位置決めしている環状をしたスペーサを説明する断面図である。
まず、図7及び図8に示した従来の真空ポンプ100において、真空ポンプ100の外装体を形成するケーシング101は、円筒部102と、この円筒部102の下部に設けられたベース103と共に真空ポンプ100の筐体を形成している。ケーシング101の内部には、真空ポンプ100に排気機能を発揮させる構造物である気体移送機構104が収納されている。
この気体移送機構104は、大きく分けて、回転自在に支持された回転部(ロータ部)105と、ケーシング101に対して固定された固定部(ステータ部)106から構成されている。
気体移送機構104のうち回転部105は、回転軸であるシャフト107と、このシャフト107に配設されたロータ108と、ロータ108に設けられた複数枚の回転翼109を備える。
シャフト107の軸線方向中程には、モータ部110が設けられ、ステータコラム111に内包されている。さらに、ステータコラム111内には、シャフト107のモータ部110に対して吸気口112側と排気口113側にそれぞれ、シャフト107をラジアル方向(径方向)に非接触で支持するための径方向磁気軸受装置114、115が設けられている。また、シャフト107の下端には、シャフト107を軸線方向(アキシャル方向)に非接触で支持するための軸方向磁気軸受装置116が設けられている。
気体移送機構104のうち固定部106は、ケーシング101の内周側に形成されている。この固定部106には、円筒形状をしたスペーサ117と、このスペーサ117により軸線方向の間隔が互いに保たれている複数の固定翼118が配設されている。固定翼118は、シャフト107の軸線O2に対して直角に放射状に伸びた円板形状の板状部材である。
スペーサ117は、略円筒形状をした固定部材であり、ケーシング101の軸方向に沿って延伸されているとともに、固定翼118の外周面と周回対向し、かつ円筒部102の内周面に当接する第1の径方向支持部117aと、回転翼109の外周面と周回対向し、かつ第1の径方向支持部117aの内周面に当接する第2の径方向支持部117bとを備えている。
そして、この真空ポンプ100の固定翼118とスペーサ117の組立は、ベース103上に回転部105を固定した後、まずベース103の上に最下段となる固定翼118を載せ、次いでスペーサ117と固定翼118を交互に順に積み重ねる。この積み重ねでは、スペーサ117は、第1の径方向支持部117aの内周面に固定翼118を収容する状態で、かつ、第2の径方向支持部117bの背面(外周面)に段部を形成している小径部117cの外周面に、第1の径方向支持部117aの内周面を嵌合連結させて積み重ねる。また、同時に固定翼118と固定翼118との間に回転翼109を介在させるようにして、この作業を繰り返すと、回転翼109及び固定翼118を軸方向に交互に多段配列した回転部105及び筒状の固定部106を有する気体移送機構104が組立形成される。
固定部106の組立後は、ケーシング101内に回転部105及び固定部106を収納するために、最上段のスペーサ117側の上方からケーシング101を被せる。これにより、ケーシング101内に気体移送機構104が収納される。また、気体移送機構104を収納したケーシング101は、円筒部102内の上部内周面の一部に段状に形成した位置決め部102aが、最上部のスペーサ117の上面及び外周面に当接されて、ケーシング101と気体移送機構104との軸方向Mの位置決め及び幅方向(スラスト方向)Rの位置決めがなされる。
一方、ケーシング101の下部は、ベース103の外周に形成された環状凹溝103a内に配設されたシール用のOリング119を挟み、円筒部102の内周面とベース103の外周面との間に隙間S1を設けて当接される。その後、円筒部102とベース103の間をボルト120で固定すると、ケーシング101と気体移送機構104が一体化される。
ところで、図7及び図8に示した真空ポンプ100のように、スペーサ117と固定翼118を順に積み重ねて多段にした固定部106の構造では、図9に示したスペーサ117の各種の寸法A、寸法B、寸法Cの加工精度が高くないと、積み重ねたときに、上側に進むに従って気体移送機構104の軸線O2に対する傾き、すなわち径方向Rの移動(同軸度のズレ)が大きく発生する。したがって、加工時には、寸法A、寸法B、寸法Cの精度を各々高く(厳しく)する必要がある。なお、ここでの寸法Aは第1の径方向支持部114aの内周寸法であり、寸法Bはスペーサ117の外周寸法、寸法Cは小径部(段部)114cの外周寸法である。
特開2008−66327号公報
上述したように、図7及び図8に示した真空ポンプ100では、ケーシング101における円筒部102には、円筒部102に収容した気体移送機構104の固定部106を位置決めする位置決め部102aは、上部一箇所にだけ設けている。そのため、スペーサ117の積み重ねられる段数が増加すると、段数に比例して固定部106側の径方向Rの移動(同軸度のズレ)が大きくなり、固定部106にケーシング101を装着する作業が難しくなる。したがって、スペーサ117の加工時における寸法公差を厳しくする必要があるので、加工が難しく、製造コストが高くなっている問題点があった。
そこで、製造時の寸法公差を緩くしても、スペーサの一定の位置決め精度を確保でき、かつ真空ポンプの製造コストを下げることができる構造にした真空ポンプ、及びこの真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベースを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口を有するケーシング内に、軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼を有するターボ分子機構を備える真空ポンプであって、段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、少なくとも段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置される円筒部と前記円筒部の下部に取り付けられるベース部の、2部品で構成された前記ケーシングと、前記円筒部内の上下二つの位置に各々設けられて、段積みされた前記複数のスペーサの少なくとも最上段のスペーサと最下段のスペーサを同軸的に保持している径方向位置決め部と、を備える真空ポンプを提供する。
この構成によれば、固定翼と回転翼を交互に積み重ねて多段配列した複数のスペーサに、該スペーサの外周を囲ってケーシングの円筒部を被せると、少なくとも吸気口側となる最上段のスペーサと排気口側となる最下段のスペーサが共に、円筒部内の位置決め部により、軸方向と径方向(スラスト方向)が位置決めされる。すなわち、多段配列された上下二つのスペーサが位置決めされることにより、多段配列されたスペーサの全体が径方向に移動したり傾いたりすることが抑制される。これにより、ケーシング及びスペーサの製造時における加工精度(公差)を幾分緩くしても、径方向の移動や傾きを抑制(軽減)して一定の位置決め精度を確保できるので、ケーシング及びスペーサの製作等が簡単になり、製造コストを下げることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記円筒部内周面の上側の径方向位置決め部は、前記複数のスペーサの外周面に対応して設けられ、前記円筒部内の下側の径方向位置決め部は、前記ベース部の側面に対応して設けられている、真空ポンプを提供する。
この構成によれば、固定翼と回転翼を交互に積み重ねて多段配列した複数のスペーサに、該スペーサの外周を囲ってケーシングの円筒部を被せると、上側となる吸気口側に設けられた円筒部内内の上側の位置決め部によって、多段配列されているスペーサの軸方向と径方向の位置決めがなされる。一方、下側となる排気口側のスペーサは、円筒部内の下側の位置決め部がベースの側面に当接することによって、そのベースと共に軸方向と径方向の位置決めがなされる。したがって、この場合も、上下二つのスペーサが軸方向と径方向に位置決めされることにより、多段配列されたスペーサの全体が径方向に移動したり傾いたりすることが抑制(軽減)される。これにより、ケーシング及びスペーサの製造時における加工精度(公差)を幾分緩くしても、一定の位置決め精度を確保できるので、ケーシング及びスペーサの製作等が簡単になり、製造コストを下げることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記上側の径方向位置決め部は、前記最上段のスペーサの外周面に対応して設けられている、真空ポンプを提供する。
この構成によれば、固定翼と回転翼を交互に積み重ねて多段配列した複数のスペーサは、そのスペーサの吸込口側から該スペーサの外周を囲ってケーシングを被せると、吸気口側である最上段におけるスペーサと下側となる排気口側のスペーサが共に、ケーシング内に設けられた上側の径方向位置決め部により、軸方向と径方向の位置決めがなされる。これにより、ケーシング及びスペーサの製造時における加工精度(公差)を更に緩くすることが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記複数のスペーサは、前記固定翼の外周面と前記円筒部の内周面との間に配設される径方向支持部と、前記回転翼の外周側に対向して設けられ、積みされた隣り合う前記複数のスペーサの前記径方向支持部の内周面に嵌合連結するスペーサ部と、を備えている真空ポンプを提供する。
この構成によれば、円筒部の内周面に当接する下段側のスペーサの上に固定翼と回転翼を順に配置し、さらに上段側のスペーサを配置することにより、固定翼とスペーサと回転翼を交互に多段配列することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の構成において、前記最上段のスペーサは、最上段の前記固定翼の外周面と前記円筒部の内周面との間に配設される上部径方向支持部と、最上段の前記固定翼の下側に配設された前記固定翼の外周面と前記円筒部の内周面との間に配設される下部径方向支持部と、最上段より二段目の前記回転翼の外周側に設けられ、前記上部径方向支持部と前記下部径方向支持部を接続するスペーサ部を備える、真空ポンプを提供する。
この構成によれば、最上段の前記スペーサは、最上段の固定翼と最上段の固定翼の下側に配設された固定翼の、上下で隣り合う二つの固定翼を位置決めする構造を兼ねているので、スペーサの全体の個数を減らすことができ、更にコストダウンが可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の構成において、前記最上段のスペーサは、最上段の前記固定翼であって、更に、最上段の前記回転翼の外周側に対向して設けられた前記径方向位置決め部を有する、真空ポンプを提供する。
この構成によれば、最上段のスペーサは、最上段の固定翼と回転翼の外周側に対向して設けられた径方向位置決め部を一体に設けているので、最上段の固定翼を別途形成しなくてもよく、更にコストダウンが可能になる。
請求項7に記載の発明は、請求項2又は3に記載の構成において、前記ベース部は、前記ケーシングの軸方向上側に延び、外周面が前記下側の径方向位置決め部の内面に当接する円筒ベース部と、前記円筒ベース部の下部外周から外側に向かって鍔状に延設され、前記円筒部の下面に当接する水平ベース部と、を備え、前記水平ベース部と前記円筒部の下面との間に、前記ベース部と前記円筒部との間をシールするOリングを配設している、真空ポンプを提供する。
この構成によれば、シール用のOリングを水平ベース部と円筒部の下面との間に配設することにより、下側の径方向位置決め部を円筒ベース部の周面に当接させ易くなり、位置決め精度を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口と、軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼と、段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、を有するターボ分子機構を備える真空ポンプの円筒部であって、前記円筒部は、段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置され、前記円筒部内周面の上下二つの位置に各々設けられて、段積みされた前記複数のスペーサの少なくとも最上段のスペーサと最下段のスペーサを同軸的に保持している径方向位置決め部と、を備える円筒部を提供することにある。
この構成によれば、真空ポンプの仕様変更に応じて、固定翼と回転翼を交互に積み重ねて多段配列した、複数のスペーサを支持可能にケーシングの形状を変更することができる。これにより、スペーサ等の設計・清掃、管理在庫に要する手間を軽減することができる。
請求項9に記載の発明は、外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口と、軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼と、段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、を有するターボ分子機構を備える真空ポンプのベース部であって、前記ベース部は、段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置される円筒部の下部に取り付けられ、前記円筒部と径方向の位置決めがされている、ベース部を提供することにある。
この構成によれば、真空ポンプの仕様変更に応じて、固定翼と回転翼を交互に積み重ねて多段配列した複数のスペーサを支持可能にベース部の形状を変更することができる。これにより、スペーサ等の設計・清掃、管理在庫に要する手間を軽減することができる。
発明によれば、固定翼と回転翼を交互に積み重ねて多段配列した複数のスペーサに、該スペーサの外周を囲ってケーシングを被せると、上側となる吸気口側のスペーサと下側となる排気口側のスペーサが共に、ケーシング内に設けられた位置決め部によって軸方向と径方向が位置決めされるので、多段配列されたスペーサの全体が径方向に移動したり傾いたりする量が抑制(軽減)される。したがって、ケーシング及びスペーサの製造時における加工精度(公差)を幾分緩くしても、一定の位置決め精度を確保することができるので、ケーシング及びスペーサの製作等が簡単になり、製造コストを下げることができる。
本発明の一実施例として示す真空ポンプの垂直断面図である。 図1の拡大図であり、(a)は図1のD部拡大図、(b)は図1のE部拡大図である。 図1示した真空ポンプにおけるスペーサの断面図である。 本発明の第1変形例として示す真空ポンプの垂直断面図である。 図4のF部拡大図である。 本発明の第2変形例として示す真空ポンプの垂直断面図である。 従来の真空ポンプを示す垂直断面図である。 図7のH部拡大図である。 図7に示した従来の真空ポンプにおけるスペーサの拡大断面図である。
本発明は、製造時の寸法公差を幾分緩くしても、スペーサの一定の位置決め精度を確保でき、かつ真空ポンプの製造コストを下げることができる構造にした真空ポンプ、及びこの真空ポンプに用いられる円筒部、並びにベース部を提供するという目的を達成するために、外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口を有するケーシング内に、軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼を有するターボ分子機構を備える真空ポンプであって、段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、少なくとも段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置される円筒部と前記円筒部の下部に取り付けられるベース部の、2部品で構成された前記ケーシングと、前記円筒部内の上下二つの位置に各々設けられて、段積みされた前記複数のスペーサの少なくとも最上段のスペーサと最下段のスペーサを同軸的に位置決め保持している径方向位置決め部と、を備える構成にしたことにより実現した。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付している。また、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明の真空ポンプの各部が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1は、本発明の一実施例として示す真空ポンプ10の垂直断面図である。図2は図1の部分拡大図で、(a)は図1のD部拡大図、(b)は図1のE部拡大図である。
図1において、真空ポンプ10は、真空ポンプ10の外装体を形成するケーシング11と、ケーシング11内に回転可能に支持されたロータシャフト12を有するロータ13と、ロータシャフト12を回転させる駆動モータ14と、ロータシャフト12の一部及び駆動モータ14を収容するステータコラム15とを備えている。
ケーシング11は、円筒部11Aと、この円筒部11Aの下部に設けられたベース11Bを有して、真空ポンプ10の筐体を形成している。
ケーシング11の円筒部11Aは、上下が開口された筒状体として形成されており、上部開口をガス吸気口16としている。また、上部開口の外周には、上方フランジ部17が一体に形成され、下部開口の外周には下方フランジ部18が一体に形成されている。また、下方フランジ部18の下面には、シール用のOリング19を位置決めして配置するための環状を有したOリング用凹部18aが形成されている。一方、円筒部11Aの内周面側には、円筒部11Aの上部に上部径方向位置決め部(「上側の位置決め部」とも言う)20が設けられ、円筒部11Aの下部に下部径方向位置決め部(「下側の位置決め部」とも言う)21が設けられている。
上部径方向位置決め部20は、円筒部11Aの内周面11ACから内側に水平に張り出している第1の環状壁部20aと、この第1の環状壁部20aの内面から上方に向かって垂直に凹み、その凹んだ位置から内側に水平に張り出している第2の環状壁部20bとでなる。
下部径方向位置決め部21は、円筒部11Aにおける内周面11ACの一部、すなわち下部内周面を使用している。
ケーシング11のベース11Bは、ケーシング11の軸方向上側に延伸して、外周面22aが円筒部11Aの下部径方向位置決め部21の内面(内周面11AC)と嵌合連結される円筒ベース部22と、円筒ベース部22の下部外周から外側に向かって水平に鍔状に延設され、円筒部11Aにおける下方フランジ部18の下面に当接する環状をした水平ベース部23を一体に有している。なお、円筒ベース部22の上部には、後述する環状をしたスペーサ39の第1の径方向支持部39aの下部が装着される小径部22bが設けられている。
そして、ケーシング11は、円筒部11Aの下端から円筒ベース部22と円筒部11Aを嵌合すると、図1に示すように円筒部11Aがベース11B上に載置された状態でベース11Bと連結される。また、この連結では、下方フランジ部18と水平ベース部23との間にシール用のOリング19が介装され、さらに下方フランジ部18と水平ベース部23との間がボルト25で固定されることにより、円筒部11Aとベース11Bが一体化されるようになっている。
ロータ13は、ロータシャフト12と、ロータシャフト12の上部に固定されてロータシャフト12の軸線O1に対して同心円状に並設された回転翼26と、を備えている。本実施例では、10段の回転翼26が設けられている。
回転翼26は、所定の角度で傾斜したブレードからなり、ロータ13の上部外周面に一体に形成されている。また、回転翼26は、ロータ13の軸線O1の回りに放射状に複数設置されている。
ロータシャフト12は、磁気軸受27により非接触支持されている。磁気軸受27は、ラジアル電磁石28と、アキシャル電磁石29と、を備えている。ラジアル電磁石28及びアキシャル電磁石29は、図示しない制御ユニットに接続されている。
制御ユニットは、ラジアル方向変位センサ28a及びアキシャル方向変位センサ29aの検出値に基づいて、ラジアル電磁石28、アキシャル電磁石29の励磁電流を制御することにより、ロータシャフト12が所定の位置に浮上した状態で支持されるようになっている。
ロータシャフト12の上部及び下部は、タッチダウン軸受30内に挿通されている。ロータシャフト12が制御不能になった場合には、高速で回転するロータシャフト12がタッチダウン軸受30に接触することで、真空ポンプ10内の過度の損傷を防止するようになっている。
ロータ13は、ボス孔31にロータシャフト12の上部を挿通した状態で、ボルト32をロータフランジ33に挿通すると共にシャフトフランジ34に螺着することで、ロータシャフト12に一体に取り付けられている。以下、ロータシャフト12の軸線方向を「軸方向M」と称し、ロータシャフト12の径方向を「径方向R」と称す。
駆動モータ14は、ロータシャフト12の外周に取り付けられた回転子35と、回転子35を取り囲むように配置された固定子36と、を備えている。固定子36は、上述した図示しない制御ユニットに接続されており、制御ユニットによってロータ13の回転が制御されている。
ステータコラム15は、ベース11B上に載置された状態で、ボルト37を介してベース11Bに固定されている。
回転翼26、26の軸方向近傍には、固定翼38が設けられている。すなわち、回転翼26と固定翼38とは、軸方向Mに沿って交互にかつ多段に配列されている。本実施例では、10段の固定翼38が設けられている。
固定翼38は、環状に形成されており、回転翼26とは反対方向に傾斜したブレードと該ブレードの両端に連結されたリングとを備え、ケーシング11の円筒部11Aの内周面に段積み設置されているスペーサ39に挟持されて軸方向Mと径方向Rに位置決めされている。また、固定翼38のブレードも、ロータ13の軸線O1の回りに放射状に複数設置されている。
また、ベース11Bの円筒ベース部22の外周面には、外部へ通じているガス排気口24が設けられている。ガス排気口24は、図示しない補助ポンプに連通するように接続される。真空ポンプ10は、回転翼26と固定翼38の相互作用により、ガス吸気口16から吸入されたガス(気体)Gを軸方向Mの上方から下方に移送し、ガス排気口24から外部に排気するようになっている。
最下段の固定翼38は、ベース11Bにおける円筒ベース部22の小径部22b上に載置されている。具体的には、固定翼38の基端部は、円筒ベース部22と小径部22bの上面とスペーサ39とで挟持されることにより、軸方向Mと径方向Rに支持されている。
スペーサ39は、略円筒形状をした固定部材であり、ケーシング11の軸方向に沿って延伸されているとともに、固定翼38の外周面と周回対向し、かつ円筒部11Aの内周面11ACと僅かな隙間を空けて対向する第1の径方向支持部39aと、回転翼26の外周面と周回対向し、第1の径方向支持部39aの内周面に当接する第2の径方向支持部39bとを備えている。また、第2の径方向支持部39bの外周には、順に上側に積み重ねられるスペーサ39の第1の径方向支持部39aの下部が装着される小径部(段部)39cが形成されている。
なお、スペーサ39における小径部39cの径方向における凹み量は、第1の径方向支持部39aの径方向の厚みと略等しく、上側に積み重ねられたスペーサ39の第1の径方向支持部39aの下部が装着されると、上側に積み重ねられたスペーサ39の外周面と下側のスペーサ39の外周面が互いに面一となるように設定されている。一方、スペーサ39における第1の径方向支持部39aの内周面側の径方向における凹み量は、第2の径方向支持部39bの径方向の厚みと略等しく、積み重ねられた下側のスペーサ39の第2の径方向支持部39bの上部が装着されると、上側に積み重ねられたスペーサ39の内周面と下側のスペーサ39の内周面が互いに面一となるように設定されている。また、各スペーサ39の軸方向の高さは、回転翼26及び固定翼38のブレードの高さ(厚み)に比例をして任意に設定される。
そして、この真空ポンプ10の固定翼38とスペーサ39の組立は、ベース11B上に回転部であるロータ13を設置した後、まずベース11Bにおける円筒ベース部22の小径部22bの上に最下段となる固定翼38を載せ、次いで最下段となるスペーサ39を積み重ねる。このとき、最下段となるスペーサ39は、第1の径方向支持部39a内に最下段となる固定翼38及び小径部22bを内包する状態にして装着され、小径部22bと第1の径方向支持部39aを嵌合連結させて、最下段となるスペーサ39をベース11Bに対して位置決めする。また、最下段となるスペーサ39の配置により、最下段の回転翼26が、このスペーサ39に非接触の状態で内包される。
次いで、最終段となるスペーサ39の第2の径方向支持部39bの上に二段目の固定翼38を載せ、次いで二段目となるスペーサ39を積み重ねる。このとき、二段目となるスペーサ39は、第1の径方向支持部39a内に、最下段となる固定翼38及び最下段となるスペーサ39の第2の径方向支持部39bを内包する状態にして、最下段となるスペーサ39の第2の径方向支持部39bと二段目となるスペーサ39の第1の径方向支持部39aを各々嵌合連結させて、二段目となるスペーサ39を最下段となるスペーサ39に対して位置決めする。そして、二段目となるスペーサ39の配置により、最下段の回転翼26が、このスペーサ39に非接触の状態で内包される。以下、この作業を順に繰り返すことにより、回転翼26及び固定翼38を軸方向に交互に多段配列した回転部及び筒状の固定部を有する気体移送機構40が組立形成される。
固定翼38及びスペーサ39の組立後は、気体移送機構40をケーシング11内に収納するために、最上段のスペーサ39側の上方からケーシング11を被せると、ケーシング11内に気体移送機構40が収納される。なお、ケーシング11への収納作業は、円筒部11Aの下部開口から最上段のスペーサ39を差し込む状態にして、気体移送機構40をガイドにしてケーシング11を落とし込む。このとき、円筒部11Aの内周面11ACがスペーサ39の外周面に摺接された状態で落とし込まれる。そして、最終位置の直前まで差し込まれると、円筒部11Aの内周面11ACに設けている下部径方向位置決め部21が円筒ベース部22の外周面22aに当接されて、気体移送機構40の下部側がベース11Bに対して位置決められる。また、ケーシング11が略最終位置まで落とし込まれると、円筒部11Aの内周面11ACに設けている上部径方向位置決め部20が最上段のスペーサ39と対応し、第1の環状壁部20aと第2の環状壁部20bに最上段のスペーサ39の上部が嵌合連結されて、気体移送機構40の上部側がケーシング11に対して位置決めされる。すなわち、気体移送機構40の上下二つの位置が、上部径方向位置決め部20と下部径方向位置決め部21で位置決めされ、多段配列されたスペーサ39の全体が径方向Rに移動したり傾いたりすることが制(軽減)される。
このように構成された真空ポンプ10は、上述したようにガス吸気口16を設けているケーシング11の上方フランジ部17が、図示しないチャンバ等の真空容器に取り付けられ、ベース11Bに設けているガス排気口24に図示しない補助ポンプが取り付けられる。この状態で、真空ポンプ10の駆動モータ14が駆動されると、ロータ13と共に回転翼26が高速に回転する。これにより、ガス吸気口16からの気体Gが真空ポンプ10内に流入され、その気体Gが気体移送機構40内を順に移送されて、ベース11Bのガス排気口24から排気される。すなわち、真空容器内の真空引きがされる。
したがって、この実施例における真空ポンプ10では、気体移送機構40の上下二つの位置が、上部径方向位置決め部20と下部径方向位置決め部21で位置決めされた構造をなし、多段配列されたスペーサ39の全体が径方向に移動したり傾いたりすることを抑制する構造にしているので、多段配列されたスペーサ39の全体が径方向Rに移動したり傾いたりすることが抑制(軽減)される。これにより、ケーシング11及びスペーサ39の製造時における加工精度(公差)を幾分緩くしても、一定の位置決め精度を確保できるので、ケーシング11及びスペーサ39の製作等が簡単になり、製造コストを下げることができる。なお、気体移送機構の上側位置だけを位置決めしている従来構造では、第1の径方向支持部の内周寸法A、スペーサの外周寸法B、小径部(段部)の外周寸法Cの各公差を小さく厳しく要求されていたが、本発明の場合では従来構造と比べて約3割程度緩くすることができ、加工が簡略化され、製造コストを向上させることができる。
図4は、図1に示した真空ポンプの第1変形例として示す真空ポンプ10の垂直断面図である。図4に示す第1変形例は、最上段のスペーサ139を変形したものであり、他の構成は図1及び図2に示した真空ポンプ10と同一であるから、同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
図4に示す環状をした最上段のスペーサ139は、最上段の固定翼38(38a)の外周面と該最上段の固定翼38aの直ぐ下側の固定翼、すなわち上から二番目の固定翼38(38b)の外周面と二番目の回転翼26aの外周面との間に配置されている。その最上段のスペーサ139は、最上段の固定翼38(38a)と上から二番目の固定翼38(38b)の軸方向の間隔を保持するスペーサ部139dと、スペーサ部139dの下面外周縁から軸方向下側に垂直に延びる下部径方向支持部としての第1の径方向支持部139aと、スペーサ部139dの上面外周縁から軸方向上側に垂直に延びる上部径方向支持部としての第2の径方向支持部139bとよりなる。
そして、最上段のスペーサ139は、第1の径方向支持部139aが上から二番目の固定翼38bを内包し、同じく上から二番目の回転翼26をスペーサ部139dが内包する状態にして、上から二番目のスペーサ39の小径部(段部)139cに嵌合連結させ、最上段のスペーサ139を上から二番目のスペーサ39に積み重ねて位置決めする。次いで、最上段のスペーサ139のスペーサ部139dの上面に最終段の固定翼38aを載せ、その後、ケーシング11の円筒部11Aを被せるようにしている。
また、円筒部11Aを被せた状態では、円筒部11Aの内周面11ACに設けている上部径方向位置決め部20が最上段のスペーサ139と対応し、第1の環状壁部20aに最上段のスペーサ139の上部が当接嵌合されるとともに、第2の環状壁部20bに最終段のスペーサ139の上面が当接されて、気体移送機構40の上部側がケーシング11に対して位置決めされる。一方、ケーシング11の下部径方向位置決め部21は、円筒ベース部22の外周面22aに当接されて、気体移送機構40の下部側をベース11Bに対して位置決めする。
したがって、この第1の変形例として示した真空ポンプ10も、気体移送機構40の上下二つの位置が、上部径方向位置決め部20と下部径方向位置決め部21で位置決めされ、多段配列されたスペーサ39の全体が径方向に移動したり傾いたりすることが抑制される。これにより、この変形例の構造では、最上段の回転翼26に周回対向するスペースを省くことが可能になり、図1に示した真空ポンプ10と比べて部品点数が少なくなり、製造コストの軽減が可能になる。
図6は、図1及び図2示した真空ポンプの第2変形例として示す真空ポンプ10の垂直断面図である。図6に示す第2変形例は、最上段のスペーサ239と最上段の固定翼238を一体化したものであり、他の構成は図1及び図2と同一であるから、同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
図6に示す環状をした最上段のスペーサ239は、環状をした部材であり、該最上段のスペーサ239の内周面から軸線O1に向かって略水平に延びる状態にして、最上段の固定翼238が一体に設けられている。また、スペーサ239の下部には、上から二番目のスペーサ39の第2の径方向支持部39bと嵌合連結する第1の径方向支持部239aが設けられ、上部には上部径方向位置決め部20の第1の環状壁部20a及び第2の環状壁部20bと当接して位置決め係合される径方向位置決め部としての第2の径方向支持部239bが設けられている。
そして、最上段のスペーサ239は、第2の径方向支持部239bが最上段の回転翼26を内包する状態にして、第1の径方向支持部239aを上から二番目のスペーサ39の小径部(段部)39cに嵌合連結させ、該最上段のスペーサ239を上から二番目のスペーサ39に積み重ねて位置決めする。その後、ケーシング11の円筒部11Aを被せるようにしている。
また、ケーシング11の円筒部11Aを被せた状態では、円筒部11Aの内周面11ACに設けている上部径方向位置決め部20が最上段のスペーサ239と対応し、第1の環状壁部20aに最上段のスペーサ239の上部が嵌合連結されるとともに、第2の環状壁部20bに第2の径方向支持部239bの上面が当接されて、気体移送機構40の上部側がケーシング11に対して位置決めされる。一方、ケーシング11の下部径方向位置決め部21は、円筒ベース部22の外周面22aに当接されて、気体移送機構40の下部側をベース11Bに対して位置決めする。
したがって、この第2の変形例として示した真空ポンプ10も、気体移送機構40の上下二つの位置が、上部径方向位置決め部20と下部径方向位置決め部21で位置決めされ、多段配列されたスペーサ39の全体が径方向に移動したり傾いたりすることが抑制される。また、この第2の変形例の構造では、最上段のスペーサ239と最上段の固定翼238を一体化しているので、図1に示した真空ポンプ10の場合と比べて部品点数が少なくなり、製造コストの軽減が可能になる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を成すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
10 真空ポンプ
11 ケーシング(筐体)
11A 円筒部
11AC 内周面
11B ベース
12 ロータシャフト
13 ロータ
14 駆動モータ
15 ステータコラム
16 ガス吸気口
17 上方フランジ部
18 下方フランジ部
18a Oリング用凹部
19 Oリング
20 上部径方向位置決め部
20a 第1の環状壁部
20b 第2の環状壁部
21 下部径方向位置決め部
22 円筒ベース部
22a 外周面
22b 小径部
23 水平ベース部
24 ガス排気口
25 ボルト
26 回転翼
27 磁気軸受
28 ラジアル電磁石
28a ラジアル方向偏倚センサ
29 アキシャル電磁石
29a アキシャル方向変位センサ
30 タッチダウン軸受
31 ボス孔
32 ボルト
33 ロータフランジ
34 シャフトフランジ
35 回転子
36 固定子
37 ボルト
38 固定翼
38a 最上段の固定翼
38b 上から二番目の固定翼
39 スペーサ
39a 第1の径方向支持部
39b 第2の径方向支持部
39c 小径部(段部)
139 スペーサ
139a 第1の径方向支持部(下部径方向支持部)
139b 第2の径方向支持部(上部径方向支持部)
139d スペーサ部
238 最上段の固定翼
239 最上段のスペーサ
239a 第1の径方向支持部(下部径方向支持部)
239b 第2の径方向支持部(上部径方向支持部かつ径方向位置決め部)
40 気体移送機構
M 軸方向
R 径方向
G 気体
O1 軸線

Claims (9)

  1. 外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口を有するケーシング内に、軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼を有するターボ分子機構を備える真空ポンプであって、
    段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、
    少なくとも段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置される円筒部と前記円筒部の下部に取り付けられるベース部の、2部品で構成された前記ケーシングと、
    前記円筒部内の上下二つの位置に各々設けられて、段積みされた前記複数のスペーサの少なくとも最上段のスペーサと最下段のスペーサを同軸的に保持している径方向位置決め部と、
    を備えることを特徴とする真空ポンプ。
  2. 前記円筒部内周面の上側の径方向位置決め部は、前記複数のスペーサの外周面に対応して設けられ、
    前記円筒部内周面の下側の径方向位置決め部は、前記ベース部の側面に対応して設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  3. 前記上側の径方向位置決め部は、前記最上段のスペーサの外周面に対応して設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の真空ポンプ。
  4. 前記複数のスペーサは、
    前記固定翼の外周面と前記円筒部の内周面との間に配設される径方向支持部と、
    前記回転翼の外周側に対向して設けられ、段積みされた隣り合う前記複数のスペーサの前記径方向支持部の内周面に嵌合連結するスペーサ部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の真空ポンプ。
  5. 前記最上段のスペーサは、
    最上段の前記固定翼の外周面と前記円筒部の内周面との間に配設される上部径方向支持部と、
    最上段の前記固定翼の下側に配設された前記固定翼の外周面と前記円筒部の内周面との間に配設される下部径方向支持部と、
    最上段より二段目の前記回転翼の外周側に設けられ、前記上部径方向支持部と前記下部径方向支持部を接続するスペーサ部を備える、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の真空ポンプ。
  6. 前記最上段のスペーサは、最上段の前記固定翼であって、更に、最上段の前記回転翼の外周側に対向して設けられた前記径方向位置決め部を有する、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の真空ポンプ。
  7. 前記ベース部は、
    前記ケーシングの軸方向上側に延び、外周面が前記下側の径方向位置決め部の内面に当接する円筒ベース部と、
    前記円筒ベース部の下部外周から外側に向かって鍔状に延設され、前記円筒部の下面に当接する水平ベース部と、
    を備え、
    前記水平ベース部と前記円筒部の下面との間に、前記ベース部と前記円筒部との間をシールするOリングを配設している、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の真空ポンプ。
  8. 外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口と、
    軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼と、
    段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、を有するターボ分子機構を備える真空ポンプの円筒部であって、
    前記円筒部は、段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置され、
    前記円筒部内周面の上下二つの位置に各々設けられて、段積みされた前記複数のスペーサの少なくとも最上段のスペーサと最下段のスペーサを同軸的に保持している径方向位置決め部と、
    を備えることを特徴とする円筒部。
  9. 外部から気体を吸入するための吸気口と吸入された前記気体を外部に排気するための排気口と、
    軸方向に交互に多段配列された回転翼及び固定翼と、
    段積みされて前記固定翼を軸方向に位置決めしている環状をした複数のスペーサと、を有するターボ分子機構を備える真空ポンプのベース部であって、
    前記ベース部は、段積みされた前記複数のスペーサの外周を囲って配置される円筒部の下部に取り付けられ、
    前記円筒部と径方向の位置決めがされていること
    を特徴とするベース部。
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