JP2003262198A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP2003262198A JP2002062989A JP2002062989A JP2003262198A JP 2003262198 A JP2003262198 A JP 2003262198A JP 2002062989 A JP2002062989 A JP 2002062989A JP 2002062989 A JP2002062989 A JP 2002062989A JP 2003262198 A JP2003262198 A JP 2003262198A
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    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ破壊時の装置への衝撃伝達を低減する
ことができるターボ分子ポンプの提供。 【解決手段】 外側ケーシング9およびスペーサリング
7との間に、それぞれ隙間を設けて内側ケーシング10
を配設する。内側ケーシング10は外側ケーシング9の
フランジ11とベース1との間に挟持され、内側ケーシ
ング10とベース1との間には弾性部材20が配設され
る。そのため、衝撃吸収用の内側ケーシング10は一端
が弾性的に支持されているため、内側ケーシング10に
ロータ破片の衝撃が加わった際に、ベース1や外側ケー
シング9に衝撃をほとんど与えること無く回転すること
ができる。その結果、装置側に伝達される衝撃を大幅に
低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ分子ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ターボ分子ポンプでは、複数段の回転翼
が形成されたロータと複数段の固定翼とがポンプケーシ
ング内に設けられている。これらの回転翼および固定翼
は交互に配設されており、ロータを高速回転することに
より気体をポンプ吸気口からポンプ排気口側に排気する
ことができる。各固定翼の軸方向間隔は、スペーサリン
グによって所定値に保たれている。
【0003】従来のターボ分子ポンプでは、数万rpm
で高速回転するロータが破壊した場合のことを考慮し
て、ポンプケーシングを頑丈に設計し、たとえロータが
破壊してもポンプケーシング自体は破壊されないように
構成されている。しかしながら、ポンプケーシングを頑
丈にすると衝撃力がポンプケーシングで吸収されず、ポ
ンプが取り付けられた装置に伝達されることになる。そ
の結果、衝撃により装置がダメージを受けてしまうとい
う問題があった。
【0004】そのため、特開平11−62879号公報
に開示されているターボ分子ポンプでは、装置への衝撃
を低減するためにポンプケーシングを内外の2重構造と
している。そして、ロータ破片の回転エネルギーを、内
部ケーシングの変形、内部ケーシング固定部の破損およ
び内部ケーシングの回転により吸収するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−62879号公報に記載されているターボ分子ポ
ンプでは、内部ケーシングがポンプベース部にボルト固
定されており、ロータ破片の衝撃によって生じる内部ケ
ーシングの回転力によりボルトが剪断破壊されるような
構造となっている。そのため、ボルトが剪断破壊される
際の衝撃が、ポンプベース部および外側のケーシングを
介して装置に伝達されてしまうという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、ロータ破壊時の装置への
衝撃伝達を低減することができるターボ分子ポンプを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図2に対応付けて説明する。 (1)請求項1の発明は、回転翼4を有するロータ3
と、固定翼6と、固定翼6を位置決めするスペーサリン
グ7と、スペーサリング7の径方向周囲を囲むとともに
フランジ11を有する外側ケーシング9と、外側ケーシ
ング9が固定されるベース部1と、外側ケーシング9お
よびベース部1により回転軸方向に沿って挟持されると
ともに、外側ケーシング9およびスペーサリング7の各
々と間に径方向に隙間を設けて配設される筒状内側ケー
シング10と、外側ケーシング9および/またはベース
部1と内側ケーシング10との間に配設される弾性部材
20とを備えて上述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載のターボ分子
ポンプにおいて、弾性部材20は、内側ケーシング10
を回転軸方向に弾性的に支持するものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載のタ
ーボ分子ポンプにおいて、弾性部材20を、外側ケーシ
ング9とベース部1との接続における真空シールとして
機能するように内側ケーシング10とベース部1との間
に設けたものである。
【0008】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態
の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態
に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明によるターボ分子ポンプの断面図であり、
ターボ分子ポンプの要部を示したものである。図1に示
すターボ分子ポンプは、ターボ分子ポンプ部TPとドラ
ッグポンプ部DPとを備える複合型ターボ分子ポンプで
ある。ベース1には軸受およびモータを有する軸受・モ
ータ部2が設けられている。ロータ3は、軸受・モータ
部2によって支持および回転駆動される。ロータ3を支
持する軸受には、メカニカルベアリングや磁気軸受け等
が用いられる。これらのモータや磁気軸受は、コネクタ
14を介して不図示のコントローラと接続される。
【0010】ロータ3には軸方向に沿って回転翼4が複
数段形成され、回転翼4の図示下側にはドラッグポンプ
回転部5が形成されている。上下に隣り合った2組の回
転翼4の間には固定翼6がそれぞれ配設されている。こ
れらの固定翼6は、上下方向に積層された複数のスペー
サリング7によって位置決め及び固定されている。回転
翼4および固定翼6にはタービン翼が形成されている。
また、ベース1には、ドラッグポンプ回転部5を微小な
隙間を隔てて囲む円筒状のドラッグポンプ固定部8が配
設されている。ドラッグポンプ回転部5およびドラッグ
ポンプ固定部8の対向面の少なくとも一方には、ねじ溝
等が形成されている。上述したターボ分子ポンプ部TP
は複数段の回転翼4と複数段の固定翼6とで構成され、
ドラッグポンプ部DPはドラッグポンプ回転部5とドラ
ッグポンプ固定部8とで構成されている。
【0011】スペーサリング7の外側には、二重構造の
ケーシング9,10が設けられている。外側ケーシング
9は従来の分子ポンプのケーシングや外筒に相当するも
のであり、真空シール装着溝11aを有するフランジ1
1を備えている。外側ケーシング9はボルト12によっ
てベース1に固定されている。16は外側ケーシング9
とベース1との接続部に設けられた真空シールであり、
Oリング等が用いられる。ターボ分子ポンプを真空装置
に装着する場合には、外側ケーシング9のフランジ11
を装置側のフランジに固定する。また、スペーサリング
7と外側ケーシング9との間には内側ケーシング10が
設けられている。内側ケーシング10は、スペーサリン
グ7および外側ケーシング9の各々と隙間を設けて配設
されている。
【0012】モータによりロータ3を高速回転して回転
翼4およびドラッグポンプ回転部5を固定翼6およびド
ラッグポンプ固定部8に対して回転させると、それぞれ
排気作用が生じる。その結果、真空装置側の気体が、矢
印Rのように吸気口からベース1に設けられた排気ポー
ト13側へと排気される。排気ポート13には補助ポン
プである油回転ポンプやドライポンプ等(不図示)が接
続される。
【0013】図2はケーシング9,10の部分の拡大図
である。積層されたスペーサリング7は、符号Dで示す
部分において、下端が下側のスペーサリング7の上端に
形成された溝7aに嵌合している。そのため、積層され
たスペーサリング7は、上端および下端がそれぞれ上下
に隣り合ったスペーサリング7の下端および上端と勘合
して一体となり、径方向にずれることはない。スペーサ
リング7が積層されると隙間23が形成され、この隙間
23内に固定翼6の外周端部が挟み込まれる。上述した
ように外側ケーシング9をボルト12を用いてベース1
に固定すると、積層されたスペーサリング7が外側ケー
シング9のフランジ11とベース1との間に挟まれる。
積層されて一体となったスペーサリング7の径方向の位
置決めは、ベース1の周面1aとフランジ11の内周面
11aとの嵌合によって行われる。さらに、外側ケーシ
ング9の径方向位置決めは、ベース1の周面1bと外側
ケーシング9の内周面との嵌合によって行われる。
【0014】内側ケーシング10とベース1との間には
Oリング等の弾性部材20が設けられている。外側ケー
シング9をベース1に固定すると、内側ケーシング10
の上端面は外側ケーシング9のフランジ11に当接し、
図示下方に付勢されて弾性部材20を圧縮する。すなわ
ち、内側ケーシング10の下端は弾性支持されている。
そのため、内側ケーシング10は弾性材20の弾性力に
よって回転軸線に沿ってフランジ11側に付勢されてい
るので、がたつくことはない。
【0015】スペーサリング7と内側ケーシング10と
の間、および、内側ケーシング10と外側ケーシング9
との間には、それぞれ隙間21,22が形成されてい
る。隙間21とポンプ内部空間とは、スペーサリング7
の一つに形成された貫通穴7aを介して連通している。
同様に、隙間21と隙間22とは、内側ケーシング10
に形成された貫通穴10aを介して連通している。ター
ボ分子ポンプが作動するとポンプ内部は大気圧よりも低
い真空状態となるが、ポンプ内部圧力は複数ある回転翼
4および固定翼6の下段になるほど高くなる。そのた
め、貫通穴7a,10aを介してポンプ内空間と連通し
ている隙間21,22の圧力は、穴付きスペーサリング
7が設けられている部分の圧力とほぼ等しくなる。外側
ケーシング9とベース1との接続部分には、隙間22に
大気が侵入しないように真空シール16が設けられてい
る。
【0016】本実施の形態では、外側ケーシング9はポ
ンプ内を真空に保つためのケーシングであり、従来のタ
ーボ分子ポンプのケーシングや外筒と同様の機能を有し
ている。一方、内側ケーシング10は、高速回転中にロ
ータ3が破壊したときの衝撃吸収のために設けられてい
る。高速回転中にロータ3が破壊すると、回転翼4の部
分のロータ破片は遠心力によりスペーサリング7を膨張
させながら内側ケーシング10に衝突する。なお、ロー
タ破壊時の衝撃の大部分はロータ4のターボ分子ポンプ
部TPがケーシング9,10に与えるものであり、本実
施の形態では固定翼部分のケーシング構造に特徴があ
る。
【0017】ロータ破片は径方向に関する運動エネルギ
ーと回転方向に関する運動エネルギーを有しているの
で、内側ケーシング10には遠心力方向だけでなく回転
方向にも衝撃が加わる。上述したように、内側ケーシン
グ10の下部は弾性部材20により弾性的に支持されて
いるので、破片衝突による回転方向の衝撃が加わると回
転を始める。すなわち、内側ケーシング10は回転しな
がら径方向に塑性変形する。その結果、破片のエネルギ
ーは内側ケーシング10の塑性変形と、内側ケーシング
10の回転による摩擦力により吸収され、ターボ分子ポ
ンプが装着されている装置への衝撃力を大幅に緩和する
ことができる。
【0018】隙間22のギャップ寸法G2は、塑性変形
した内側ケーシング10が外側ケーシング9に接触しな
いように、衝撃力による内側ケーシング10の塑性変形
量よりも大きく設定されている。一方、隙間21のギャ
ップ寸法G1については、スペーサリング7の外側に内
側ケーシング10を配設する際の組み付け易さを考慮し
て設定すれば良く、内側ケーシング10の内面加工につ
いては精度が要求されない。そのため、内側ケーシング
10の内周面をスペーサリング7の外周面に密着させる
構造に比べて、薄肉部材である内側ケーシング10の加
工コストを低減することできる。
【0019】[第1変形例]図3は上述したターボ分子
ポンプの第1変形例を示す図である。図3は内側ケーシ
ング10の変形例であり、(a)は内側ケーシング10
0をフランジ11側から見た図であり、(b)は(a)
のA−A断面図である。なお、その他の構成については
上述したターボ分子ポンプと同様である。内側ケーシン
グ100の場合には、上端部分を櫛歯状に切り欠いた凹
凸形状としている。上端面には凹部100aと凸部10
0bとが交互に形成されており、平面状の端面の場合に
比べてフランジ11との接触面積を低減することができ
る。そのため、内側ケーシング10が衝撃力により回転
する際の摩擦力を小さくすることができ、フランジ11
に伝わる回転方向の衝撃力をより低減することができ
る。
【0020】また、摩擦係数の小さなフッ素樹脂を含ん
だ弾性体を弾性部材20に用いたり、内側ケーシング1
0,100の上端面にフッ素樹脂層を形成したりしても
良く、それによって内側ケーシング10,100が回転
する際の摩擦力が小さくなる。
【0021】[第2変形例]図4は上述したターボ分子
ポンプの第2変形例を示す図である。図4は上述した図
2に対応する図であり、第2変形例では外側ケーシング
90とベース101との接続部の構造が異なるだけで、
その他の構造は図1に示したターボ分子ポンプと同様で
ある。上述した図1のターボ分子ポンプでは、真空シー
ル16を面シールとした。しかし、図4に示す第2変形
例では、真空シール16を軸シールとし、ベース101
の周面101bに装着する構造とした。そのため、ベー
ス外径を小さくすることができ、ポンプの小型軽量化を
図ることができる。なお、外側ケーシング90の径方向
の位置決めは、外側ケーシング90の内周面90aとベ
ース101の周面101cとの嵌合によって行われる。
【0022】[第3変形例]図5は上述したターボ分子
ポンプの第3変形例を示す図である。図5において、
(a)は図4と同様の部分を示す図であり、(b)は
(a)のB部拡大図である。第3変形例では、弾性部材
20は内側ケーシング10の弾性支持機能とともに、外
側ケーシング91とベース102との接続部の真空シー
ル機能も兼ね備えている。弾性部材20には、例えば、
Oリングシールが用いられる。
【0023】外側ケーシング91の下端部内周面側には
シール面92aを有するリング状凸部92が形成されて
いる。外側ケーシング91をベース102に固定すると
弾性部材20が圧縮変形され、図5(b)に示すよう
に、ベース面102dとの間にシール部S1が形成さ
れ、リング状凸部92のシール面92aとの間にシール
部S2が形成され、内側ケーシング10の下端面10b
との間にシール部S3が形成される。その結果、シール
部S1〜S3によってポンプ内とポンプ外とが遮断され
る。
【0024】また、内側ケーシング10の径方向の位置
決めは、内側ケーシング10の内周面10cとベース1
02の周面102cとの嵌合によって行われる。さら
に、外側ケーシング91の径方向の位置決めは、外側リ
ング状凸部92のシール面92aが内側ケーシング10
の外周面10aと嵌合することにより行われる。このよ
うに、第3変形例における弾性部材20は、図4に示し
た弾性部材20の機能と真空シール16の機能とを兼ね
備えている。その結果、部品点数および組立工数の低減
を図ることができる。
【0025】[第4変形例]図6は上述したターボ分子
ポンプの第4変形例を示す図である。図6において、
(a)は外側ケーシング93とベース102との接続部
分を示したものであり、(b)は(a)のC1部拡大
図、(c)は(a)のC2部拡大図である。上述した第
3変形例では、図5(b)に示すように外側ケーシング
91の内周面92aと内側ケーシング10の外周面10
aとの嵌合によって、外側ケーシング91の径方向位置
決めを行っていた。
【0026】一方、第4変形例では、図6(c)に示す
ように外側ケーシング93の下端外周部分に位置決め部
94を形成し、位置決め部94の内周面94aとベース
102の周面102fとの嵌合によって、外側ケーシン
グ93の径方向位置決めを行う。そのため、外側ケーシ
ング93のリング状凸部95は、その内周面95aが弾
性部材20とだけ接触するような形状とされている。シ
ール部S1〜S3によってポンプ内とポンプ外とが遮断
される構造などのその他の構成は、第3変形例と同様で
ある。
【0027】上述した第4変形例では、外側ケーシング
93の下端部分における内側ケーシング10との嵌合を
省略しているため、外側ケーシング93に伝達される衝
撃を第3変形例よりも低減することができる。
【0028】上述したように、本実施の形態のターボ分
子ポンプでは、図2に示すように内側ケーシング10を
外側ケーシング9のフランジ11とベース1との間に挟
持するとともに、内側ケーシング10とベース1との間
に弾性部材20を配設した。すなわち、衝撃吸収用の内
側ケーシング10は一端が弾性的に支持されているた
め、内側ケーシング10にロータ破片の衝撃が加わった
際に、ベース1や外側ケーシング9に衝撃をほとんど与
えること無く回転することができる。
【0029】なお、上述した実施の形態では弾性部材2
0を内側ケーシング10とベース1との間に設けたが、
内側ケーシング10とフランジ11との間に設けても良
い。さらに、弾性部材20を内側ケーシング10の上下
両端に設けても良い。また、上述した実施の形態では複
合型のターボ分子ポンプを例に説明したが、本発明は全
翼タイプのターボ分子ポンプにも同様に適用することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾性部材を設けたことにより内側ケーシングは外側ケー
シングとベース部との間に弾性的に支持され、内側ケー
シングにロータ破片の衝撃が加わった際に、内側ケーシ
ングは容易に回転をすることができる。その結果、ベー
ス部や外側ケーシングを介して装置側に伝達される衝撃
を大幅に低減することができる。特に、請求項3の発明
では、弾性部材が真空シール機能を兼ねているので、部
品点数の増加を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるターボ分子ポンプの断面図であ
る。
【図2】ケーシング9,10の部分の拡大図である。
【図3】ターボ分子ポンプの第1変形例を示す図であ
り、(a)は内側ケーシング100をフランジ11側か
ら見た図であり、(b)は(a)のA−A断面図であ
る。
【図4】ターボ分子ポンプの第2変形例を示す図であ
る。
【図5】ターボ分子ポンプの第3変形例を示す図であ
り、(a)は図4と同様の部分を示す図であり、(b)
は(a)のB部拡大図である。
【図6】ターボ分子ポンプの第4変形例を示す図であ
り、(a)は外側ケーシング93とベース102との接
続部分を示したものであり、(b)は(a)のC1部拡
大図、(c)は(a)のC2部拡大図である。
【符号の説明】
1,101,102 ベース 3 ロータ 4 回転翼 5 ドラッグポンプ回転部 6 固定翼 7 スペーサリング 8 ドラッグポンプ固定部 9,91,93 外側ケーシング 10,100,101,102 内側ケーシング 11 フランジ 20 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/52 F04D 29/52 E 29/54 29/54 F Fターム(参考) 3H022 AA01 BA01 BA07 CA28 CA56 DA11 3H031 DA01 DA02 DA07 EA07 EA09 FA31 FA32 FA39 3H034 AA01 AA02 AA12 BB01 BB08 BB11 BB16 CC03 CC07 DD01 DD28 DD30 EE06 EE13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転翼を有するロータと、 固定翼と、 前記固定翼を位置決めするスペーサリングと、 前記スペーサリングの径方向周囲を囲むとともにフラン
    ジを有する外側ケーシングと、 前記外側ケーシングが固定されるベース部と、 前記外側ケーシングおよび前記ベース部により回転軸方
    向に沿って挟持されるとともに、前記外側ケーシングお
    よび前記スペーサリングの各々と間に径方向に隙間を設
    けて配設される筒状内側ケーシングと、 前記外側ケーシングおよび/または前記ベース部と前記
    内側ケーシングとの間に配設される弾性部材とを備えた
    ことを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のターボ分子ポンプにお
    いて、 前記弾性部材は、前記内側ケーシングを回転軸方向に弾
    性的に支持することを特徴とするターボ分子ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のターボ分子ポ
    ンプにおいて、 前記弾性部材を、外側ケーシングとベース部との接続に
    おける真空シールとして機能するように前記内側ケーシ
    ングと前記ベース部との間に設けたことを特徴とするタ
    ーボ分子ポンプ。
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