JP2020012097A - 樹脂組成物、樹脂成形体、樹脂積層体、カートリッジ、画像形成装置、樹脂成形体の製造方法、樹脂積層体の製造方法およびカートリッジの製造方法 - Google Patents

樹脂組成物、樹脂成形体、樹脂積層体、カートリッジ、画像形成装置、樹脂成形体の製造方法、樹脂積層体の製造方法およびカートリッジの製造方法 Download PDF

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【課題】 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂成形体において、高い導電性と成形性を両立することは困難であった。【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂成形体であって、記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下である。また、カーボンブラックの平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、カーボンブラックのDBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下である。また、主成分100質量部に対する酢酸ビニルの含有量が2.9質量部以上12.3質量部以下であり、樹脂成形体の表面抵抗率が720Ω/□以下である。【選択図】 図1

Description

本発明は、高い導電性を利用した導電体として、レーザープリンタ、デジタル一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等の各種の電子機器の導電部材に有用な、樹脂成形体に関する。また、その樹脂成形体を用いた樹脂積層体に関する。また、その樹脂積層体を用いたカートリッジに関する。
高い導電性を有する樹脂成形体は、金属に代わる材料として、デジタル一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等の導電部材として広く使用されている。また、電子機器の複雑化、精密化、小型化の流れを受けて、樹脂成形体には、より高い導電性が求められている。
導電性を有する樹脂成形体として、例えば、特許文献1には、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックを混合した導電性の樹脂シートを、レーザープリンタの静電容量検知部材として用いることが記載されている。ここで、カーボンブラックは導電性を高めるために混合されており、樹脂成形体の導電性を高めるためには、より多くのカーボンブラックを配合・分散してシート化することが求められている。また、特許文献1ではエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックを混合した導電性の樹脂シートは、ポリスチレン樹脂上に設けられている。
特開2015−105980号公報
しかしながら、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂にカーボンブラックを大量に配合・分散しようとすると、カーボンブラックが凝集してしまうことがある。カーボンブラックが凝集すると、シート状の樹脂成形体を製造した際に、樹脂成形体の膜厚を一様にすることが難しく、著しく膜厚が薄い箇所が発生し、当該箇所を起点としてシートに穴が空いてしまうことがあった。一方、カーボンブラックの含有量が少ないとカーボンブラック同士の接触による導電経路が寸断されることによって、所望の導電特性が得ることが難しかった。すなわち、カーボンブラックの含有量を調整するだけでは、高い導電性と良好なシート形状を得ることができなかった。
また、ポリスチレン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の接着性が十分ではなく、両樹脂の界面で剥がれが発生しやすいという課題もあった。
上記課題を解決するための樹脂成形体は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂成形体であって、前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であり、前記カーボンブラックの平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、前記カーボンブラックのDBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下であり、前記主成分100質量部に対する前記酢酸ビニルの含有量が2.9質量部以上12.3質量部以下であり、前記樹脂成形体の表面抵抗率が720Ω/□以下であることを特徴とする。
上記課題を解決するための樹脂積層体は、ポリスチレン系樹脂よりなる基材と、前記基材上にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックとを主成分とする樹脂層とを備える樹脂積層体であって、前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であることを特徴とする。
本発明の樹脂成形体によれば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックと、を主成分とした樹脂成形体において、カーボンブラックにより高い導電性を発現させながら、カーボンブラックによる粘度上昇をエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂により緩和し、高い成形性を得ることができる。そのため、高い導電性と成形性とを両立できる樹脂成形体を提供することができる。
また、本発明の樹脂積層体によれば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が、流動性が高く、かつ、ポリマー鎖長が長いため成形性に優れ、かつ、ポリスチレン樹脂のポリマー鎖と絡みやすい。したがって、成形精度に優れ、かつ、接着強度が十分な樹脂積層体を提供することができる。
本発明の樹脂積層体の一実施態様を示す概略図である。 本発明の樹脂積層体の製造方法の一実施態様を示す概略図である。 本発明のカートリッジの一実施態様を示す断面概略図である。 本発明の画像形成装置の一実施態様を示す概略図である。
(第1実施形態)
(樹脂成形体)
第1実施形態は、シート形状に好適な樹脂成形体であり、シート形状にしたときに高い導電性と膜厚の均一性を両立することができる樹脂成形体である。
第1実施形態の樹脂成形体は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックと、を主成分とする。本明細書において主成分とは、樹脂成形体100質量部に対して該主成分が80質量部以上含まれていることをいう。すなわち、本発明の樹脂成形体は、カーボンブラックが配合・分散されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が80質量部以上含まれている。なお、本発明の樹脂成形体は、カーボンブラックが配合・分散されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を主成分とするが、導電性と成形性とを両立できる範囲で前記主成分以外の成分を含んでいても良い。
第1実施形態の樹脂成形体に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とは、構造式1で表わされる樹脂である。
Figure 2020012097
第1実施形態の樹脂成形体に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRは0.5g/10min以上20g/10min以下である。MFRとはMelt Flow Rateの略語であり、合成樹脂の成形時における流動性を示す値であり、値が大きいほど流動性が高いことを示す。第1実施形態の樹脂成形体におけるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが上記範囲内であると、成形体の厚みを±20%以内に制御することが容易となる。一方、0.5g/10min未満では樹脂の粘度が高くなり、シート状の樹脂成形体を製造した際に厚みを一様にすることが困難になる。また、20g/10minより高い場合は、分子量が小さいため、樹脂の溶融張力が低下することにより厚みを一様にすることが困難になる。特に望ましくは、0.8g/10min以上20g/10min以下であり、この範囲であると、より膜厚ムラの少ないシートを成形することが容易となる。
第1実施形態の樹脂成形体に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂における酢酸ビニルの含有割合は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂100質量部に対して5質量部以上20質量部以下であることが好ましい。この範囲であると高い導電性を有しつつ、シート形状の厚み均一性を確保できる。一方、5質量部未満であると、樹脂の弾性率が上がり、柔軟性が失われることで、シート状の成形体の製造時に穴があくおそれがある。また、20質量部より多いと、樹脂とカーボンブラックの親和性が高くなりすぎて、シート加工時に樹脂に加わる剪断力によってカーボンブラックの凝集が破壊され、導電性が低下してしまうおそれがある。
第1実施形態の樹脂成形体に含有される酢酸ビニルの含有量は、主成分であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびカーボンブラックの合計100質量部に対して2.9質量部以上12.3質量部以下である。この範囲であると高い導電性を有しつつ、シート形状の厚み均一性を確保できる。一方、2.9質量部未満であると、樹脂の弾性率が上がり、柔軟性が失われることで、シート状の成形体の製造が容易でなくなる。また、12.3質量部より多くなると、樹脂とカーボンブラックの親和性が高くなりすぎて、シート加工時に樹脂に加わる剪断力によってカーボンブラックの凝集が破壊され、導電性が低下する。導電性の観点において、より好ましくは2.9質量部以上11.4質量部以下である。
第1実施形態の樹脂成形体に含有されるカーボンブラックの含有量は、主成分であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびカーボンブラックの合計100質量部に対して35質量部以上50質量部以下であることが好ましい。35質量部未満であると、樹脂成形体内に十分な導電経路が形成することが困難となり、高い導電性が得られないおそれがある。一方、50質量部より多くなると、主成分中におけるカーボンブラックの含有量が多すぎるため、凝集物を形成し易く、凝集物の近傍で膜厚ムラが生じたり、シートに穴があいたりする原因となる。より好ましくは42質量部以上45質量部以下である。
第1実施形態の樹脂成形体に含有されるカーボンブラックのDBP吸油量は、100ml/100g以上300ml/100g以下である。DBP吸油量とは、カーボンブラックのストラクチャーを示す指標であり、カーボンブラックが吸収するDBPの量が多いほど数値が大きく、ストラクチャーが発達していることを示す。なお、DBPとは可塑剤の一種であるDi−butyl phthalateの略である。DBP吸油量がこの範囲であると、樹脂成形体は高い導電性を有しつつ、シート形状の厚み均一性を確保できる。一方、100ml/100g未満では、樹脂成形体内に十分な導電経路が形成することが困難となり、高い導電性が得られない。また、300ml/100gより高いと、カーボンブラックのストラクチャーが大きくなりすぎ、カーボンブラック間の干渉が増えることにより樹脂の粘度が上昇するため、シート加工が困難になる。より好ましくは142ml/100g以上152ml/100g以下である。
第1実施形態の樹脂成形体に含有されるカーボンブラックの平均一次粒子径は、55nm以上100nm以下である。この範囲であると樹脂成形体はシート形状の厚み均一性を確保できる。一方、55nm未満では、カーボンブラックの表面積が増加し、樹脂とカーボンブラックの接触面積が増えてしまうことにより樹脂の粘度が上昇し、シート成形時に均一な厚みを得ることが困難になる。また、100nmより大きいと、粒径が大きいため凝集物も大きくなり、凝集物の近傍で膜厚ムラが生じたり、シートに穴があいたりする原因となる。より好ましくは55nm以上72nm以下である。なお、カーボンブラックの平均一次粒子径は、例えば、TEMやSEM等の電子顕微鏡で撮像した画像から求めることができる。
なお、第1実施形態の樹脂成形体に含有されるカーボンブラックの種類は特に限定されず、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラックを使用することができる。これらのカーボンブラックは、チャンネル法、ファーネス法、アセチレン法、サーマル法等によって製造することができる。商業的に入手可能なものとしては、例えば、MA−7、MA−100、#970、#2200、#2600(以上、三菱化成株式会社製)が挙げられる。また、スペシャルブラック−5、スペシャルブラック−100、カラーブラックS−170、プリンテックス140V(以上、デグサジャパン株式会社製)が挙げられる。また、ネオスペクトラマーク1、ネオスペクトラマーク5(以上、コロンビヤンカーボン日本株式会社製)、シースト、トーカブラック、サーマルブラック(以上、東海カーボン製)が挙げられる。より好ましくはファーネスブラックである。これらのカーボンブラックは単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
第1実施形態の樹脂成形体には、導電性と成形性を変動させない範囲において、種々の特性を調整するために、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびカーボンブラック以外に各種添加剤を20質量部以下添加することができる。各種添加剤としては、樹脂、フィラー、分散剤、酸化防止剤、耐候剤、分解防止剤など、熱可塑性樹脂に用いられる各種添加剤等が挙げられる。
添加する樹脂としては特に制限はないが、例えばポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が挙げられる。また、ポリエチレンやポリプロピレンおよびポリブタジエン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂が挙げられる。また、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂およびエチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体が挙げられる。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂および変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等、ならびにこれらの変性樹脂からなる群より選ばれる1種あるいは2種以上を使用することができる。ただし、上記樹脂に限定されるものではない。
また、第1実施形態の樹脂成形体には、用途に応じて熱可塑性エラストマーを配合しても良い。熱可塑性エラストマーとしては特に制限はないが、例えばポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素ポリマー系エラストマーなどが挙げられる。
添加されるフィラーとしては特に制限はないが、例えば無機系のフィラーとしては、雲母、ガラス繊維、ガラス球、クリオライト、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー類、タルク、シリカ、ウォラストナイトが挙げられる。また、ゼオライト、けい藻土、けい砂、軽石粉、スレート粉、アルミナ、アルミナホワイト、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、硫酸カルシウム、二硫化モリブデンなどが挙げられる。
また、有機系フィラーとしては、四フッ化エチレン樹脂粒子、三フッ化塩化エチレン樹脂粒子、フッ化ビニル樹脂粒子、フッ化ビニリデン樹脂粒子、二フッ化二塩化エチレン樹脂粒子およびそれらの共重合体が挙げられる。また、フッ化炭素、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子などのシリコーン系の化合物ゴム粉末、エボナイト粉末、セラミック、木粉、ココナッツやし殻粉が挙げられる。また、コルク粉末、セルロースパウダー、木材パルプなどの中から1種あるいはそれ以上を適宜選択することができる。
第1実施形態の樹脂成形体の表面抵抗率は、720Ω/□以下であることが望ましい。720Ω/□以下であると、樹脂成形体を導電用部材として好適に用いることができる。より好ましくは650Ω/□以下である。
また、第1実施形態の樹脂成形体の厚みは30μm以上200μm以下であることが好ましい。厚みがこの範囲であると、種々の電子機器に好適に用いることができるためである。
(樹脂成形体の製造方法)
以下、第1実施形態の樹脂成形体の製造方法について説明する。
まず、酢酸ビニルの含有量が、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックの合計100質量部に対して2.9質量部以上12.3質量部以下になるように、カーボンブラックとエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を混合して樹脂組成物を得る。
ここで、カーボンブラックは、平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、DBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下である。また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂は、MFRが0.5g/10min以上20g/10min以下である。
混合する方法は特に限定されず、2軸押出機やニーダー等のように、スクリューや羽根を用いて、樹脂組成物を溶融し、剪断を加える方法や、ロールミルのように、近接した複数のロール上に樹脂組成物を通すことで、溶融し、剪断を加える方法等がある。また、剪断を加えた樹脂組成物は、ストランドとして連続的に吐出したものを細かく切断することで、ペレット化する方法や、樹脂塊として取出し、粉砕機にかけることによって微細化する方法等があるが、これらに限られない。
次に、前記樹脂組成物を成形することによって樹脂成形体を得る。第1実施形態の樹脂成形体を得る方法としては、例えば、樹脂組成物をスクリューで可塑化し、可塑化した樹脂をシート状に拡幅する口金から吐出し、ロールを用いて引き取る押出成形法がある。また、可塑化した樹脂を円筒状の口金から吐出し、空気によって円筒状に吹き上げ、円筒状のシートを連続的に引き取るインフレーション成形がある。また、2本のロール上で樹脂組成物を溶融させ、複数のロールを介して、所望の膜厚まで樹脂組成物を引き延ばすことでシート化するカレンダー成形等がある。この中では、押し出し成形が特に好ましい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、樹脂成形体からなる樹脂層をポリスチレン系樹脂よりなる基材上に設けた樹脂積層体に関する。
(樹脂積層体)
図1は第2実施形態である樹脂積層体の一実施態様を示す概略図である。樹脂積層体10は、ポリスチレン系樹脂よりなる基材1と、前記基材上にカーボンブラックが配合されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を主成分とする樹脂層2を備える。なお、樹脂層2の上にはさらに樹脂層を設けることも可能であり、樹脂層を2層以上設けても構わない。
ここで、基材1の厚さt1と樹脂層2の厚みt2は特に限定されないが、基材1の厚さt1は、例えば、300μm以上1mm以下である。また、樹脂層2の厚みt2は、例えば、50μm以上200μm以下である。基材1と樹脂層2の厚みがこの範囲であれば、樹脂積層体全体としての強度が十分となる。また、それぞれの厚みの比であるt1/t2は、例えば、1.5以上20以下である。基材1と樹脂層2の厚みの比がこの範囲であれば、基材1と樹脂層2の線膨張係数の違いから生じる樹脂層2にかかる応力を低減することができる。
基材1はポリスチレン系樹脂よりなる。ここでポリスチレン系樹脂とは構造式2で示される構造を有する樹脂である。
Figure 2020012097
第2実施形態に用いられるポリスチレン系樹脂の原料には、特に制限はなく、例えば、汎用ポリスチレン樹脂(GPPS樹脂)、又は、GPPS樹脂及びゴム状弾性体を含む耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HIPS樹脂)であってもよい。また、ポリスチレン系樹脂は市販品およびそれらの混合物を用いることもできる。市販されるポリスチレン系樹脂の具体例としては、トーヨースチロールシリーズ(東洋スチレン社製)やPSJ−ポリスチレンシリーズ(PSジャパン社製)が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。ポリスチレン系樹脂としてより好ましいのは耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HIPS)である。
耐衝撃性ポリスチレン樹脂とは、一般的にポリスチレン樹脂の耐衝撃性を向上させるために、ゴム状弾性体をポリスチレン中に重合または分散させたものである。ゴム状弾性体は特に限定されないが、例えばブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、天然ゴム等が挙げられる。耐衝撃性ポリスチレン樹脂は、例えばNORYLシリーズ(sabic社製)やディックスチレンHIPSシリーズ(DIC社製)が入手可能である。
なお基材1の製造方法(成形方法)は特に限定されず、押出成形、射出成形、プレス成形、インフレーション成形等の一般に用いられている成形方法を用いることができる。
樹脂層2は、第1実施形態のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂にカーボンブラックが分散された樹脂成形体よりなる。
第2実施形態の樹脂層2に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRは0.5g/10min以上20g/10min以下であることが好ましい。樹脂層2においてエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが上記範囲内であると、樹脂層2の流動性が高く、かつ、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のポリマー鎖長が長くなる。そのため、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂は、流動性が高く成形性に優れる。また、ポリマー鎖長が長いことによりポリスチレン系樹脂のポリマー鎖と絡みやすくなる。したがって、成形精度に優れ、かつ、接着強度が十分な樹脂積層体を提供することができる。
一方、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが20g/10minを超えると、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のポリマー鎖長が短いため、ポリスチレン系樹脂のポリマー鎖との絡み付きが不十分になり、十分な接着性を得られないおそれがある。また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min未満であると、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の粘度が高くなり、流動性が悪くなるため成形が困難になるおそれがある。
(樹脂積層体の製造方法)
続いて、第2実施形態の樹脂積層体の製造方法を説明する。図2は樹脂積層体の製造方法の一実施態様を示す概略図である。
まず第1実施形態の項で説明したシート状の樹脂成形体を得る。得られた樹脂成形体を金型内に設置した後に、前記金型内に溶融されたポリスチレン系樹脂を射出しインサート成形して、樹脂積層体を得る。
具体的には、まず、図2(a)に示すように、シート状の樹脂成形体120を金型200に設置する。続いて、図2(b)に示すように金型200を閉じる。さらに、図2(c)のように基材の原料である溶融されたポリスチレン系樹脂110aを金型に注入する。そして、冷却し、図2(d)のようにポリスチレン系樹脂110が固まったあとに金型200を離型することにより、樹脂積層体100を得ることができる。
なお、樹脂積層体を得る成形条件は特に限定されないが、高い接着性を得るためにはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のポリマー鎖とポリスチレン系樹脂のポリマー鎖が相互に介入する構造をとる必要がある。そのためポリスチレン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とが接着する際には、ポリスチレン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の少なくとも表面が熱溶融している必要がある。
また、ポリスチレン系樹脂よりなる基材110と、カーボンブラックが分散されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を主成分とする樹脂層120と、を別の工程で成形してもよい。例えば、基材110を先に用意し、基材110に対してカーボンブラックが分散されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を主成分とする樹脂成形体を設けて、樹脂層120を形成してもよい。樹脂層120と基材110との間には接着剤を設けてもよいし、樹脂層120を基材110に載置し、熱圧着してもよい。
(カートリッジ)
第2実施形態の樹脂積層体は、従来金属部材が使われていた導電部分に用いることができる。具体的には、カートリッジに用いられている金属プレートを、第2実施形態の樹脂積層体に置き換えることが可能である。好適には、カートリッジの静電容量検知部材として、第2実施形態の樹脂積層体を用いることができる。
本発明のカートリッジを図3に示す断面概略図を用いて説明する。
静電容量検知部材21はエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックを主成分とする樹脂層からなり、枠体上に枠体25と一体に成形されている。ここで枠体25はポリスチレン系樹脂である。また、静電容量検知部材21は不図示の接点部材を電気的に接続されている。接点部材は外部機器と電気的に接続可能にするために設けられている。現像剤収納部26は現像剤を収納するものであり、枠体25と溶着等の手段で固定されている。この例においては、現像剤としてトナー24を用いている。またカートリッジBは、現像ローラー22を有する。静電容量検知部材21は導電性を有するため、静電容量検知部材21と現像ローラー22との間の静電容量を精度よく検知することができる。そのため、現像剤収納部26内に存在するトナー24の量の変化に応じた静電容量の変化を精度よく検知することができる。
(画像形成装置)
図4は本発明の画像形成装置の一実施態様を示す概略図である。画像形成装置AはカートリッジBを着脱するための、開閉扉13を有する。図4は開閉扉13が開放された状態を示している。カートリッジBはガイドレール12に沿って画像形成装置Aに装着されると、画像形成装置A内にある不図示の現像剤の残量検知部と、カートリッジBの接点部材とが電気的に接続される。このような構成を採ることにより、本発明の画像形成装置Aは、カートリッジBに残存するトナー24の量を精度よく検知し、その量を表示することが可能となる。
(評価方法)
以下に本発明の樹脂成形体の測定方法を示す。
<エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRの測定方法>
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRは、東洋精機社製MFR測定装置(MeltIndexer G−01)を用いて、JIS K 7210に準拠した測定方法で、温度190℃、2.16kgfの条件で測定を行った。
<酢酸ビニル含有量の測定方法>
酢酸ビニルの含有量は、TGA(METTLER TOLEDO社製、商品名:TGA851)をもちいて分析した。エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂は、窒素雰囲気で昇温した時に、約270〜390℃で酢酸ビニル部分から酢酸の脱離反応が起こり、約390〜500℃で主鎖の分解反応が起こる。TGAで、まず、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を窒素雰囲気で25℃から500℃まで2℃/分で昇温させた。そして、270〜390℃にみられる重量減少率(%)をX1、25℃から500℃にみられる重量減少率(%)をX2として、酢酸ビニルの含有量を式1によって算出した。
Figure 2020012097
また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に多成分が含まれる場合は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)等の分離法で分離した後計測を行った。
<カーボンブラックのDBP吸油量の測定方法>
カーボンブラックのDBP吸油量は、あさひ総研社製吸油量測定装置(S−500)を用いてJIS Z 8901に準拠した測定方法で測定を行った。
<カーボンブラックの平均一次粒子径の測定方法>
カーボンブラックの平均一次粒子径は、TEM画像から求めた。以下に、その手順を示す。
まず、クライオミクロトーム(Leica社製 ULTRACUT UCT)装置に水溶性樹脂に分散したカーボンブラックを入れた。液体窒素により該装置を−80℃まで冷却し、カーボンブラックが分散された水溶性樹脂を凍結した。次に、凍結された水溶性樹脂を、ガラスナイフにより切削面形状が約0.1ミリ幅、約0.2ミリ長になるようにトリミングした。さらに、ダイヤモンドナイフを用いて、水溶性樹脂を含むカーボンブラックの超薄切片(厚み設定:70nm)を作製し、まつげプローブを用いてTEM観察用グリッドメッシュ上に移動した。そして、水溶性樹脂を含むカーボンブラック粒子の超薄切片を室温に戻した後、水溶性樹脂を純水に溶解させて透過型電子顕微鏡(TEM)の観察試料とした。
観察試料は、日立社製透過型電子顕微鏡H−7500を用い、加速電圧100kVにて観察し、カーボンブラックの断面の拡大写真を撮影した。カーボンブラックの断面は任意に選んだ。また、拡大写真の倍率は10000倍とした。上記写真撮影により得られたTEM画像は、画像解析ソフトImage−ProPlus(Media Cybernetics社製)を用いて、2値の画像データに変換した。そのうち、カーボンブラック粒子についてのみ無作為に解析を行った。カーボンブラックの平均一次粒子径は、一次粒子100個を無作為に選択し、その個数平均を平均一次粒子径とした。
<電気抵抗の測定方法>
電気抵抗の測定装置は、抵抗計にロレスタGP MCP−T610型(三菱化学アナリテック社製、JIS−K7194準拠)を、そして電極に直列4探針プローブ(ASP)を使用した。測定条件は印加電圧10Vで、シートの幅方向の中央部分を、100mm毎に5点を測定し、その平均値を測定データとした。また、測定環境は25℃±3℃、相対湿度55±5%とした。
<成形性の評価方法>
成形性の評価は、シートの幅方向の中央部分を、100mm毎に50点測定を行い、ブツ部分(凝集部分)を含めたシートの厚みムラが±5%以内のシートがとれるものをA、ブツ部分を含めたシートの厚みムラが±10%以内のシートがとれるものをBとした。また、ブツ部分を含めたシートの厚みムラが±20%以内のシートがとれるものをC、ブツ部分を含めたシートの厚みムラが±20%より大きいシートがとれるものをDとして、C以上を合格とした。
<剥離試験>
JIS K6854−1に準じて引張試験機(インストロン社製 5582型)を使用し、ヘッド速度10mm/分で、剥離試験を行った。試験を5回行い、最大剥離力の平均値を接着強度(N/25mm)とした。
<表面層剥離評価>
5本の試験片を目視で確認し、基材からの樹脂層の剥離の有無を確認した。判定基準は以下の通りであり、A、Bを合格とした。
樹脂層の剥離が確認されなかった:A
5本中1本で樹脂層の剥離が確認された:B
5本中2本以上で樹脂層の剥離が確認された:C
(実施例1)
<樹脂組成物の作成>
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂として、三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスP1007(A−1)(MFR:9g/10min、酢酸ビニル含有量:10質量%)を用いた。
カーボンブラックとして東海カーボン社製シーストG−FY(B−1)(平均一次粒子径:72nm、DBP吸油量:152ml/100g)を用いた。
これらを配合比が(A−1)57質量%(B−1)43質量%となるように配合し、タンブラーを用いて10分間攪拌し、混合物を得た。得られた混合物を、混練機(池貝社製、2軸混練機PCM−30)を用いて、混練し、ペレット状の樹脂組成物を得た。
<シート成形>
得られた樹脂組成物を単軸押出し機(プラスチック工学研究所製、商品名:GT−40)に幅300mmのコートハンガーダイを接続したシート押出し機を用いて押出成形し、厚み100μmのシート状の実施例1の樹脂成形体を得た。
<サンプル評価>
得られたシート状の樹脂成形体の表面抵抗率を測定したところ、560Ω/□であり、良好な導電性が得られた。また、シートに穴あきはなく、ブツ等のあまりみられず厚みムラの最大値と最小値の差が8μmで、平均膜厚に対する厚みムラが±5%以下の良好なシートが得られたので、シートの評価を、Aとした。
(実施例2〜16)
実施例2〜16は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックの原料と配合比を表1に示すように変更し、実施例1と同様の方法で樹脂成形体を得た。各実施例の樹脂成形体の評価結果を表2にまとめる。なお、実施例2の樹脂成形体に対して5質量部の熱可塑性エラストマー(住友化学社製オレフィン系エラストマー、商品名:ESPOLEX TPE820)を添加した変形例も作製したが抵抗率、成形性が変化しなかったことを確認した。
ここで、用いた原料は下記のとおりである。
(A)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA原料)
A−1:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスP1007
MFR:9g/10min、酢酸ビニル含有量:10%
A−2:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスEV460
MFR:2.5g/10min、酢酸ビニル含有量:19%
A−3:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスEV450
MFR:15g/10min、酢酸ビニル含有量:19%
A−4:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV115
MFR:0.8g/10min、酢酸ビニル含有量:15%
A−5:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスV406
MFR:20g/10min、酢酸ビニル含有量:20%
A−6:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV315
MFR:17g/10min、酢酸ビニル含有量:15%
A−7:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV206
MFR:2g/10min、酢酸ビニル含有量:6%
A−8:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV106
MFR:0.4g/10min、酢酸ビニル含有量:6%
A−9:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスV250
MFR:15g/10min、酢酸ビニル含有量:28%
A−10:日本ポリエチレン社製ノバテックLV113
MFR:0.3g/10min、酢酸ビニル含有量:4%
A−11:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスV250
MFR:30g/10min、酢酸ビニル含有量:33%
A−12:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV210
MFR:4g/10min、酢酸ビニル含有量:10%
A−13:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスP1007
MFR:9g/10min、酢酸ビニル含有量:10%
A−14:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスV56113
MFR:20g/10min、酢酸ビニル含有量:12%
A−15:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV215
MFR:2g/10min、酢酸ビニル含有量:15%
A−16:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV105T
MFR:15g/10min、酢酸ビニル含有量:5%
A−17:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV322
MFR:3g/10min、酢酸ビニル含有量:22%
A−18:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV221
MFR:2.5g/10min、酢酸ビニル含有量:21%
A−19:日本ポリエチレン社製ノバテックLV1511
MFR:3g/10min、酢酸ビニル含有量:1.5%
A−20:宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV120T
MFR:1.0g/10min、酢酸ビニル含有量:20%
A−21:三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスEV−150
MFR:30.0g/10min、酢酸ビニル含有量:33%
(B)カーボンブラック(CB原料)
B−1:東海カーボン社製シーストG−FY
平均一次粒子径:72nm、DBP吸油量:152ml/100g
B−2:東海カーボン社製トーカブラック#4300
平均一次粒子径:55nm、DBP吸油量:142ml/100g
B−3:電気化学工業社製デンカブラック粒状品
平均一次粒子径:35nm、DBP吸油量:160ml/100g
B−4:東海カーボン社製トーカブラック#8500F
平均一次粒子径:14nm、DBP吸油量:96ml/100g
B−5:東海カーボン社製トーカブラック#7050
平均一次粒子径:66nm、DBP吸油量:67ml/100g
B−6:東海カーボン社製トーカブラック#5500
平均一次粒子径:25nm、DBP吸油量:155ml/100g
B−7:東海カーボン社製シーストTA
平均一次粒子径:122nm、DBP吸油量:42ml/100g
(C)PS樹脂
C−1:東洋スチレン社製 NR1200
(D)添加剤
D−1:太陽化学社製 チラバゾールH−818(主成分:ポリグリセリン縮合脂肪酸エステル)の50質量%エタノール希釈品
Figure 2020012097
Figure 2020012097
(比較例1)
<樹脂組成物の作成>
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂として、宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV106(A−8)(MFR:0.4g/10min、酢酸ビニル含有量:6質量%)を用いた。カーボンブラックとして東海カーボン社製シーストG−FY(B−1)(平均一次粒子径:72nm、DBP吸油量:152ml/100g)を用いた。
これらを配合比が(A−8)57質量%(B−1)43質量%となるように配合し、タンブラーを用いて10分間攪拌し、混合物を得た。得られた混合物を、混練機(池貝社製、2軸混練機PCM−30)を用いて、混練し、ペレット状の樹脂組成物を得た。
<シート成形>
実施例1の同様の方法で、シート状の比較例1の樹脂成形体を得た。
<サンプル評価>
得られたシート状の樹脂成形体サンプルの表面抵抗率を測定したところ、640Ω/□であった。一方、シートにカーボンブラックの凝集由来とみられるブツが多発し、厚みムラの最大値と最小値の差が55μmであり、厚みムラが±20%を超えたので、シートの評価をDとした。
(比較例2〜12)
比較例2〜12は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックの原料と配合比を表3に示すように変更し、比較例1と同様の方法で樹脂成形体を得た。各比較例の樹脂成形体の評価結果を表4にまとめる。
Figure 2020012097
Figure 2020012097
比較例1および4はエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10minより小さかったため、成形性が悪かった。特に比較例4はシートに穴が空いてしまった。
比較例2、3および5は酢酸ビニルの含有量が12.3質量部より多かったため抵抗率が高かった。
比較例6および9はカーボンブラックの平均一次粒子径が55nmより小さかったため、成形性が悪かった。特に比較例6はシートに穴が空いてしまった。
比較例7および8はカーボンブラックの吸油量が100ml/100gより小さく、かつ平均一次粒子径が55nmより小さかったため、抵抗率が高く、成形性も悪かった。
比較例10および11はカーボンブラックの吸油量が100ml/100gより小さく、かつ平均一次粒子径が100nmより大きかったため、成形性が悪くシートに穴が空いてしまった。
比較例12は酢酸ビニルの含有量が主成分100質量部に対して2.9質量部より低かったため、成形性が悪かった。
以上より、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックを主成分とする樹脂成形体は、以下の条件(1)〜(4)を満たす時に高い導電性と成形性を両立することができることが分かった。
(1)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下
(2)カーボンブラックの平均一次粒子径が55nm以上100nm以下
(3)カーボンブラックのDBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下
(3)酢酸ビニルの含有量が主成分100質量部に対して2.9質量部以上12.3質量部以下
(実施例17)
<樹脂層に用いるシート状の樹脂成形体の製造>
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の原料として、宇部丸善ポリエチレン社製UBEポリエチレンV115(A−4)(MFR:0.8g/10min、酢酸ビニル含有量:15質量%)を用いた。
カーボンブラックの原料として、東海カーボン社製シーストG−FY(B−5)を用いた。
また、添加剤として、太陽化学社製チラバゾールH−818(主成分:ポリグリセリン縮合脂肪酸エステル)の50質量%エタノール希釈品(D−1)を用いた。
これらを配合比が(A−4)58質量%、(B−5)40質量%および(D−1)2質量%となるように配合し、タンブラーを用いて10分間攪拌し、混合物を得た。得られた混合物を、混練機(池貝社製、2軸混練機PCM−30)にてシリンダ温度180℃で溶融混練し、ストランドカッターを用いてペレット状の樹脂組成物を得た。得られたペレット状の樹脂組成物を、単軸混練押出機(池貝社製 FS30)にて、シリンダ温度160℃で、Tダイより冷却ドラム上に吐出し、厚さ100μmのシート形状に押し出し成形を行い、シート状の樹脂成形体を得た。
<樹脂積層体の製造>
得られたシート状の樹脂成形体を長さ150mm、幅25mmに切り出し、長さ250mm、幅250mm、厚さ3mmの平板状金型に張り付けた。そののちに、射出成形機(住友重機械工業社製 SE−180D)を用いて、基材となるポリスチレン系樹脂である東洋スチレン社製NR1200(C−1)を射出することでインサート成形を行い、剥離試験用試験片である実施例17の樹脂積層体を得た。なお、インサート成形の温度条件は、シリンダ温度200℃、金型温度50℃とした。
また同様に、得られたシート状の樹脂成形体を長さ80mm、幅14mmに切り出し、JIS K7152−1で規定される短冊形試験片 タイプB1(長さ80mm×幅10mm×厚さ4mm)用金型の長辺をまたぐように貼り付けた。その後、剥離試験用試験片と同様に射出成形機(住友重機械工業社製 SE−180D)を用いて、基材となるポリスチレン系樹脂(C−1)を射出することでインサート成形を行い、表面層剥離評価用試験片である実施例17の樹脂積層体を得た。ここで基材の厚みは300μmとした。なお、インサート成形の温度条件は、シリンダ温度200℃、金型温度50℃とした。
<評価結果>
剥離試験用試験片5本を評価した結果、実施例17の樹脂積層体の接着強度は3.2(N/25mm)と高い値であった。また、表面層剥離評価用試験片5本を評価した結果、剥離は1本も確認されなかったため評価はAとした。
(実施例18〜22)
実施例18〜22は、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックおよび添加剤の原料と配合比を表5に示すように変更し、実施例17と同様の方法で樹脂積層体を得た。各実施例の樹脂積層体の評価結果を表6にまとめる。なお、実施例18の基材の厚みを1mmに変更した変形例1を作成したが、実施例18と同じ結果となった。また、実施例19のカーボンブラックをシーストTA(B−7)に変更した変形例2を作成したが、実施例19と同じ結果となった。
Figure 2020012097
Figure 2020012097
(比較例13)
<樹脂層に用いるシート状の樹脂成形体の製造>
エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂の原料として、三井デュポンポリケミカル社製エバフレックスEV−150(A−21)(MFR:30.0g/10min、酢酸ビニル含有量:33質量%)を用いた。
カーボンブラックの原料として、東海カーボン社製シーストG−FY(B−1)を用いた。
また、添加剤として、太陽化学社製 チラバゾールH−818(主成分:ポリグリセリン縮合脂肪酸エステル)の50質量%エタノール希釈品(D−1)を用いた。
これらを配合比が(A−21)58質量%、(B−1)40質量%および(D−1)2質量%となるように配合し、タンブラーを用いて10分間攪拌し、混合物を得た。
得られた混合物を、混練機(池貝社製、2軸混練機PCM−30)にてシリンダ温度180℃で溶融混練し、ストランドカッターを用いてペレット状の樹脂組成物を得た。得られたペレット状の樹脂組成物を、単軸混練押出機(池貝社製 FS30)にて、シリンダ温度160℃で、Tダイより冷却ドラム上に吐出し、厚さ100μmのシート形状に押し出し成形を行い、シート状の樹脂成形体を得た。
<樹脂積層体の製造>
得られたシート状の樹脂成形体を長さ150mm、幅25mmに切り出し、長さ250mm、幅250mm、厚さ3mmの平板状金型に張り付けた。そののちに、射出成形機(住友重機械工業社製 SE−180D)を用いて、基材となるポリスチレン系樹脂である東洋スチレン社製NR1200(C−1)を射出することでインサート成形を行い、剥離試験用試験片である比較例13の樹脂積層体を得た。なおインサート成形の温度条件は、シリンダ温度200℃、金型温度50℃とした。また同様に、得られたシート状の樹脂成形体を長さ80mm、幅14mmに切り出し、JIS K7152−1で規定される短冊形試験片 タイプB1(長さ80mm×幅10mm×厚さ4mm)用金型の長辺をまたぐように貼り付けた。その後、剥離試験用試験片と同様に射出成形機(住友重機械工業社製 SE−180D)を用いて、基材となるポリスチレン系樹脂(C−1)を射出することでインサート成形を行い、表面層剥離評価用試験片である比較例13の樹脂積層体を得た。なおインサート成形の温度条件は、シリンダ温度200℃、金型温度50℃とした。
<評価結果>
剥離試験用試験片5本を評価した結果、比較例13の樹脂積層体の接着強度は0.6(N/25mm)と各実施例に比べて低い値であった。また、表面層剥離評価用試験片5本を評価した結果、剥離が4本確認されたため評価はCとした。
上記の結果をまとめると、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下である実施例17〜22は、MFRが20g/10minより大きい比較例13より接着強度が高く、剥離も少なかった。
1、110 基材
2、120 樹脂層
10、100 樹脂積層体
A 画像形成装置
B カートリッジ
21 静電容量検知部材
22 現像ローラー
24 トナー
25 枠体
200 金型

Claims (17)

  1. エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂成形体であって、
    前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であり、
    前記カーボンブラックの平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、
    前記カーボンブラックのDBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下であり、
    前記主成分100質量部に対する前記酢酸ビニルの含有量が2.9質量部以上12.3質量部以下であり、
    前記樹脂成形体の表面抵抗率が720Ω/□以下であることを特徴とする樹脂成形体。
  2. 前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂100質量部に対する前記酢酸ビニルの含有量が、5質量部以上20質量部以下である請求項1に記載の樹脂成形体。
  3. 前記カーボンブラックの含有量が、前記主成分100質量部に対して35質量部以上50質量部以下である請求項1または2に記載の樹脂成形体。
  4. 前記樹脂成形体の厚さが30μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  5. ポリスチレン系樹脂よりなる基材と、前記基材上にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックとを主成分とする樹脂層と、を備える樹脂積層体であって、
    前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であることを特徴とする樹脂積層体。
  6. 前記カーボンブラックの平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、前記カーボンブラックのDBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下であり、前記主成分100質量部に対する前記酢酸ビニルの含有量が2.9質量部以上12.3質量部以下であり、前記樹脂層の表面抵抗率が720Ω/□以下である請求項5に記載の樹脂積層体。
  7. 前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂100質量部に対する前記酢酸ビニルの含有量が、5質量部以上20質量部以下である請求項5または6に記載の樹脂積層体。
  8. 前記カーボンブラックの含有量が、前記主成分100質量部に対して35質量部以上50質量部以下である請求項5乃至7のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
  9. 前記樹脂層の厚さが30μm以上200μm以下である請求項5乃至8のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
  10. 前記基材の厚みをt1、前記樹脂層の厚みをt2としたときに、t1/t2が1.5以上20以下である請求項5乃至9のいずれか1項に記載の樹脂積層体。
  11. 枠体と、前記枠体上に設けられた静電容量検知部材と、前記静電容量検知部材と電気的に接続された接点部材とを有するカートリッジであって、
    前記枠体はポリスチレン系樹脂よりなり、
    前記静電容量検知部材が、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックとを主成分とする樹脂層からなり、
    前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であることを特徴とするカートリッジ。
  12. 現像剤の残量検知部を有する画像形成装置であって、
    前記現像剤の残量検知部と請求項11に記載のカートリッジの接点部材が電気的に接続されることを特徴とする画像形成装置。
  13. エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂組成物であって、
    前記エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂のMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であり、
    前記カーボンブラックの平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、
    前記カーボンブラックのDBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下であり、
    前記主成分100質量部に対する前記酢酸ビニルの含有量が2.9質量部以上12.3質量部以下であることを特徴とする樹脂組成物。
  14. エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂成形体の製造方法であって、
    酢酸ビニルの含有量が前記主成分100質量部に対して2.9質量部以上12.3質量部以下になるように、
    平均一次粒子径が55nm以上100nm以下であり、DBP吸油量が100ml/100g以上300ml/100g以下であるカーボンブラックと、
    MFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を混合して樹脂組成物を得る工程と、
    前記樹脂組成物を押出成形する工程と、
    を含むことを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
  15. ポリスチレン系樹脂よりなる基材と、前記基材上にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックとを主成分とする樹脂層を備える樹脂積層体の製造方法であって、
    MFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックと、を混合して樹脂組成物を得る工程と、
    前記樹脂組成物を押出成形し、シート状の樹脂成形体を得る工程と、
    前記樹脂成形体を金型内に設置した後に、前記金型内に溶融されたポリスチレン系樹脂を射出しインサート成形する工程と、
    を備えることを特徴とする樹脂積層体の製造方法。
  16. ポリスチレン系樹脂よりなる基材と、前記基材上にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂とカーボンブラックとを主成分とする樹脂層を備える樹脂積層体の製造方法であって、
    ポリスチレン系樹脂よりなる基材を用意する工程と、
    前記基材上にMFRが0.5g/10min以上20g/10min以下であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と、カーボンブラックとを主成分とする樹脂層を設ける工程と、を備えることを特徴とする樹脂積層体の製造方法。
  17. 請求項15または16に記載の樹脂積層体の製造方法によって得られた樹脂積層体を用意し、前記樹脂層を静電容量検知部材に用いるカートリッジの製造方法。
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