JP2020009696A - 除電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電対象物の帯電状況を良好に認識させる。【解決手段】除電装置1は、筐体10と、筐体10に収容され、高電圧を生成する高圧回路3と、高圧回路3によって生成された高電圧が印加されることにより、周囲の空気をイオン化するように構成された放電針41と、放電針41によってイオン化された空気を除電領域R2に供給するためのシロッコファン5と、放電針41の周囲に配置され、接地接続される接地電極42と、接地電極42と電気的に接続されているとともに、ワークWの帯電状況に対応した信号を検出するための帯電量モニタ回路71と、除電領域R2に向けて光を照射するとともに、その照射態様を変更可能に構成された報知用照明6と、帯電量モニタ回路71により検出された信号に基づいてワークWの帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、報知用照明6における照射態様を変化させるコントローラ72と、を備える。【選択図】図16

Description

ここに開示する技術は、イオン化された空気によって除電を行う除電装置に関する。
除電装置に係る技術分野においては、コロナ放電によって空気分子をイオン化させるととともに、そのイオン化された空気を用いて静電気を中和させる方式(いわゆるコロナ放電式)が広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。
具体的に、前記特許文献1には、コロナ放電式を採用した除電装置の一例として、筐体(ハウジング)に収容された高電圧生成回路(圧電トランス)と、高電圧生成回路によって生成された高電圧が印加される放電針と、放電針の周囲の空気を吹き出すための気体供給機構(シロッコファン)と、放電針の周囲に配置される接地電極と、を備えたものが開示されている。
前記特許文献1に係る除電装置において放電針に高電圧を印加すると、その放電針の周囲の空気がイオン化される。そうしてイオン化された空気は、気体供給機構によって、電子部品等の除電対象物に供給される。除電対象物にイオン化された空気が接触すると、除電対象物に帯電した静電気を中和することができる。
なお、前記特許文献1に開示されているように、気体供給機構としてシロッコファンを備えて成る除電装置は、コンパクトなレイアウトを実現することから、据置式(固定式)の除電装置として利用するのに適している。据置式の除電装置とは、例えば工場の製造ライン上に設置される除電装置であって、同製造ラインを流れるワークを順番に除電することができる。
また、特許文献2には、コロナ放電式を採用した除電装置の別例が開示されている。具体的に、この特許文献2に係る除電装置には、複数個の発光素子から成る表示部が設けられており、これら発光素子の発光動作を制御することにより、除電対象物(ワーク)の帯電状況(除電状態)を表示するように構成されている。
また、特許文献3には、コロナ放電式を採用した除電装置のさらなる別例として、ガンタイプの除電装置が開示されている。この特許文献3に係る除電装置は、除電対象物(ワーク)に向けて光を照射するための照明(照光ランプ)を備えており、除電作業中に除電対象物(ワーク)を照らすことができる。また、特許文献3に係る除電装置は、除電装置を構成する電気回路等の異常を検出したときに、照明の点灯状態を変更するように構成されている。
特開2011−014318号公報 特開2011−142109号公報 特開2010−482号公報
本願発明物らは、前記特許文献1等に記載されている除電装置という技術分野において、除電対象物の帯電状況をユーザに認識させたい、というニーズがあることを新たに発見した。そうしたニーズに応えるためには、前記特許文献2に開示されているような表示部を用いることが考えられるものの、除電装置の設置状況次第では、発光素子が良好に視認されず、帯電状況の認識が困難となる可能性がある。
このように、特許文献2に開示されている手法とは異なるアプローチが求められているところ、本願発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、新たな手法を創作し、本開示を見出すに至った。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、除電対象物の帯電状況を良好に認識させることにある。
本開示の第1の側面は、筐体と、前記筐体に収容され、高電圧を生成する高電圧生成回路と、前記高電圧生成回路と電気的に接続されているとともに、前記高電圧生成回路によって生成された高電圧が印加されることにより、周囲の空気をイオン化するように構成された放電針と、前記放電針によってイオン化された空気を除電領域に供給するための気体供給機構と、前記放電針の周囲に配置され、接地接続される接地電極と、を備える除電装置に係る。
この第1の側面に係る除電装置は、前記接地電極と電気的に接続されているとともに、前記除電領域における除電対象物の帯電状況に対応した信号を検出するための帯電量モニタ回路と、前記除電領域に向けて光を照射するための照明と、前記帯電量モニタ回路により検出された信号に基づいて前記除電対象物の帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、前記照明における照射態様を変化させる制御手段と、をさらに備える。
この構成によれば、高電圧生成回路において生成された高電圧を放電針に印加すると、放電針の周囲の空気がイオン化される。そうしてイオン化された空気は、気体供給機構によって除電対象物へ供給することができ。除電対象物に対してイオン化された空気が接触すると、除電対象物に帯電した静電気を中和することができる。
さらに、放電針の周囲には接地電極が配置されるため、放電針近傍での電界強度を高めてイオン化を促すことができる。この接地電極には、放電針によって生成されたイオンの一部が引き寄せられることになる。帯電量モニタ回路、及び、同回路の検出信号を受ける制御手段は、接地電極に引き寄せされたイオンの量に基づいて、除電対象物の除電に用いられたイオンの量、ひいては除電対象物の帯電状況を判断することができる。
前記制御手段は、そうして判断された帯電状況に基づいて、報知用照明の照射態様を変化させる。例えば、除電対象物が帯電しているときと、帯電していないときとで照射態様を切り替えることによって、ユーザに帯電状況を認識させることができる。そのことで、除電対象物の帯電状況を良好に認識させることが可能となる。
一般に、除電装置、及び、その筐体をコンパクトに構成した場合、筐体の背面に表示部を設けたとしても、表示部もコンパクトとならざるを得ないことから、表示部を視認するのが困難となる可能性がある。
対して、前記の構成のように、報知用照明における照射態様を変化させた場合、筐体を如何にコンパクトに構成しようとも、照射光の視認性は劣化しない。ユーザは、筐体を視認せずとも、照射光を目にするだけで、除電対象物の帯電状況を把握することができる。このような観点からも、本開示に係る構成は、除電対象物の帯電状況を良好に認識させる上で有効である。
また、本開示の第2の側面に係る除電装置によれば、前記制御手段は、前記照明における照射態様として、照射光の色、照射パターン、照明のオンオフ、及び、照射光の光量のうちの少なくとも1つを変化させる、としてもよい。
この構成によれば、照射態様を様々な側面から変化させることで、除電対象物の帯電状況を良好に認識させる上で有利になる。
また、本開示の第3の側面に係る除電装置によれば、前記筐体は、前記筐体の外部から空気を吸入するための吸入口と、前記吸入口とは直交する方向に向かって開口しかつ、前記筐体の内部から空気を吹き出すための吹出口と、を有し、前記吹出口の開口縁には、前記放電針と、前記接地電極と、が互いに離間して配置され、前記気体供給機構は、前記吸入口から吸入した空気を前記吹出口から吹き出すことにより、前記放電針によってイオン化された空気を前記除電領域に供給するように構成されている、としてもよい。
また、本開示の第4の側面に係る除電装置によれば、前記報知用照明による照射光が通過するレンズを備え、前記レンズは、前記吹出口に平行な平面上で、前記報知用照明によって照射される領域と、前記除電領域とのそれぞれの少なくとも一部が互いに重なり合うよう、前記照射光を指向させる、としてもよい。
この構成によれば、報知用照明による照射光を、除電領域を指し示すガイド光として用いることが可能となる。これにより、除電装置の利便性を高めることができる。
また、本開示の第5の側面に係る除電装置によれば、前記レンズは、前記吹出口から所定距離だけ離間した位置において、前記報知用照明によって照射される領域と、前記除電領域とが互いに略一致するよう、前記照射光を指向させる、としてもよい。
この構成によれば、除電装置の利便性をさらに高めることができる。
また、本開示の第6の側面に係る除電装置によれば、前記気体供給機構は、前記吸入口から空気を吸い込むとともに、前記吹出口から空気を吹き出すように構成されたシロッコファンによって構成され、前記筐体は、前記シロッコファンの中心軸に沿って見たときに、略四角形に形成されている、としてもよい。
この構成によれば、気体供給機構をシロッコファンによって構成するとともに、筐体を略四角形に形成することで、筐体、ひいては除電装置のコンパクト化を図ることができる。
対して、前記の構成は、前述の如く、筐体をコンパクトに構成したときに、除電対象物の帯電状況を良好に認識させる上で有効となる。
特に、筐体を略四角形に形成した場合、据置式の除電装置とするのが通例である。据置式の除電装置の場合、例えば製造ライン上に除電装置を設置するとき(除電装置を取り付けるとき)に、実際にどの程度、除電されているのかを把握することが求められる。前記の構成は、そうした据置式の除電装置において、取り分け有効となる。
また、本開示の第7の側面に係る除電装置によれば、前記報知用照明、前記放電針及び前記接地電極は、前記筐体を成す外面のうち、前記吹出口が開口している前面に沿って配置されている、としてもよい。
この構成によれば、筐体内の収容スペースが限られていたとしても、各部品を効果的にレイアウトすることができる。これにより、除電装置のコンパクト化を図る上で有利になる。
また、本開示の第8の側面に係る除電装置によれば、前記筐体を成す外面のうち記前面以外の少なくとも1つの外面に設けられ、発光態様を変更可能に構成された表示灯を備え、前記制御手段は、前記除電対象物の帯電状況に応じて、前記表示灯における発光態様を変化させる、としてもよい。
例えば、据置式の除電装置の場合、その設置状況、除電対象物の色彩、及び、ユーザの立ち位置次第では、報知用照明による照射光が見難くなる可能性がある。
対して、前記の構成によれば、報知用照明に加えて、さらに、発光態様を変更可能に構成された表示灯を備えることで、報知用照明による照射光が見難いような状況であったとしても、ユーザに対し、帯電状況を従来よりも確実に把握させることが可能となる。
また、本開示の第9の側面に係る除電装置によれば、前記表示灯は、前記筐体を成す外面のうち、前記シロッコファンを挟んで前記前面の反対側に位置する後面に配置されている、としてもよい。
この構成によれば、帯電状況をユーザに把握させる上で有利になる。
また、本開示の第10の側面に係る除電装置によれば、前記制御手段は、前記報知用照明における照射態様と連動するように、前記表示灯における発光態様を変化させる、としてもよい。
この構成によれば、帯電状況をユーザに把握させる上で有利になる。
また、本開示の第11の側面に係る除電装置によれば、前記放電針及び前記接地電極は、一体的な放電モジュールを成し、前記放電モジュールは、前記筐体に対して別体としてかつ、該筐体の前記前面に対して着脱可能に構成されており、前記放電モジュールを前記前面に装着したとき、前記放電針および前記高電圧生成回路と、前記接地電極および前記帯電量モニタ回路とが、それぞれ、電気的に接続されるように構成されている、としてもよい。
一般的な除電装置にとって、放電針の交換は必要である。
この構成によれば、放電針と接地電極とを一体化させるとともに、筐体に対して着脱可能とすることで、除電装置の交換が容易になる。このように、前記の構成は、メンテナンス性を向上可能という点で、除電装置の利便性を高めることができる。
さらに、本開示の第12の側面に係る除電装置によれば、前記放電モジュールは、前記放電針および前記接地電極が取り付けられているとともに、前記前面に対して着脱可能なモジュール本体を有し、前記モジュール本体における長手方向の一端部には、前記筐体に対して係止可能な係止部が設けられ、前記放電モジュールは、前記筐体に対して前記係止部を係止させた状態で、該係止部を支点として前記モジュール本体を回動させることにより、前記筐体における前記前面に装着されるよう構成されている、としてもよい。
この構成によれば、モジュール本体を回動させることにより、筐体に装着することになる。このような構成は、放電モジュールを容易に取り付けることができ、また、確実に取り付けることもできる。
また、本開示の第13の側面に係る除電装置によれば、前記報知用照明は、前記前面から前方に向かって突出し、前記モジュール本体には、前記報知用照明を挿通可能な貫通孔が設けられ、前記貫通孔は、前記係止部を支点として前記モジュール本体を回動させたときに、前記報知用照明が挿通されるように構成されている、としてもよい。
この構成によれば、報知用照明と貫通孔とを干渉させることなく、放電モジュールを筐体に取り付けることが可能となる。
また、本開示の第14の側面に係る除電装置によれば、前記報知用照明は、前記筐体に対して別体として構成されている、としてもよい。
また、本開示の第15の側面に係る除電装置によれば、前記制御手段は、前記除電対象物の帯電状況に応じて、前記報知用照明における照射態様を変化可能な帯電状況報知モードと、前記除電対象物の帯電状況にかかわらず、前記報知用照明における照射態様を一定に保つ非報知モードと、を切替可能に構成されている、としてもよい。
一般には、報知用照明による照射光が目障りに感じるユーザも存在し得る。そうしたユーザに対応するためには、例えば製造ライン上に除電装置を設置するときに限り、前述のように照射態様を変化させるように構成する一方で、一旦、除電装置を設置した後の実際の運用時においては、報知用照明における照射態様を変化させずに一定に保つことが望ましい。
前記の構成によれば、そうしたニーズに応えることが可能となる。
以上説明したように、前記の除電装置によれば、除電対象物の帯電状況を良好に認識させることができる。
図1は、除電装置の概略構成を例示するブロック図である。 図2は、図1に例示した除電装置の動作の概略を例示する図である。 図3は、図1に例示した除電装置の外観を例示する斜視図である。 図4は、図1に例示した除電装置の左側面図である。 図5は、図1に例示した除電装置の右側面図である。 図6は、図1に例示した除電装置の正面図である。 図7は、図1に例示した除電装置の背面図である。 図8は、図1に例示した除電装置の平面図である。 図9は、図1に例示した除電装置の底面図である。 図10は、放電モジュールを取り外した状態を示す図3対応図である。 図11は、放電モジュールを取り外した状態を示す図4対応図である。 図12Aは、放電モジュールを斜め上前方から見て示す斜視図である。 図12Bは、放電モジュールを斜め下前方から見て示す斜視図である。 図13は、放電モジュールにおける接地電極周辺の構造を示す図である。 図14は、放電モジュールの取付方法について例示する説明図である。 図15は、高圧回路、放電モジュールおよび制御基板の回路構成を概略的に示すブロック図である。 図16は、報知用照明の照射態様に係る処理について例示したフローチャートである。 図17は、第2の実施形態に係る除電装置の外観を例示する斜視図である。 図18は、図17に例示した除電装置の左側面図である 図19は、図17に例示した除電装置の右側面図である。 図20は、図17に例示した除電装置の正面図である。 図21は、図17に例示した除電装置の背面図である。 図22は、図17に例示した除電装置の平面図である。 図23は、図17に例示した除電装置の底面図である。 図24は、第3の実施形態に係る除電装置の外観を例示する斜視図である。 図25は、第4の実施形態に係る除電装置の外観を例示する斜視図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明は例示である。
すなわち、ここに開示する技術は、除電装置という名称に拘わらず、コロナ放電を利用して静電気を中和するように構成された装置一般に利用することができる。
例えば、本明細書では主に、ファンタイプかつ据置式の除電装置(第1の実施形態)について詳細に説明するが、ここに開示する技術は、スポットタイプの除電装置(第2の実施形態)やバータイプの除電装置(第3の実施形態)等に適用したり、ガンタイプの除電装置(第4の実施形態)に適用したりすることもできる。
−第1の実施形態−
<除電装置1の概略構成>
図1は、第1の実施形態に係る除電装置1の概略構成を例示するブロック図であり、図2は、図1に例示した除電装置1の動作の概略を例示する図である。また、図3は除電装置1の外観を例示する斜視図であり、図4は除電装置1の左側面図であり、図5は除電装置1の右側面図であり、図6は除電装置1の正面図であり、図7は除電装置1の背面図であり、図8は除電装置1の平面図であり、図9は除電装置1の底面図である。そして、図10は放電モジュール4を取り外した状態を示す図3対応図であり、図11は放電モジュール4を取り外した状態を示す図4対応図であり、図12Aは放電モジュール4を斜め上前方から見て示す斜視図であり、図12Bは放電モジュール4を斜め下前方から見て示す斜視図であり、図13は放電モジュール4における接地電極42周辺の構造を示す図であり、図14は放電モジュール4の取付方法について例示する説明図であり、図15は高圧回路3、放電モジュール4および制御基板7の回路構成を概略的に示すブロック図である。
図1〜図9に示す除電装置1は、コロナ放電を利用したファンタイプの除電器として構成されている。すなわち、除電装置1は、コロナ放電を生じせしめてイオンを生成するとともに、そうしてイオン化された空気を除電領域R2に供給する。これにより、除電装置1は、除電対象物(以下、単に「ワーク」と呼称する)Wに帯電した静電気を中和することができる。
図1〜図9に示す除電装置1はまた、薄箱状の筐体10にシロッコファン5を収容して成る据置式の小型除電器であり、工場の製造ライン等に設置することができる。
具体的に、除電装置1は、主たる構成要素として、各種部品を収容するための筐体10と、電源基板2と、電源基板2からの入力電圧を変圧して高電圧を生成する高電圧生成回路(以下、単に「高圧回路」と呼称する)30と、高圧回路3において生成された高電圧が印加されてコロナ放電をする放電針41に、その放電針41におけるコロナ放電に際して、放電針41周辺の電界強度を高めるよう構成された接地電極42を組み合わせて成る放電モジュール4と、電源基板2からの入力電圧に基づいて作動するシロッコファン5と、除電領域R2に向けて光を照射する報知用照明6と、を備えている。
なお、電源基板2にはケーブルCが接続されており、このケーブルCを通じて除電装置1に電力を供給したり、除電状態等を示す信号を出力したりすることができる。
除電装置1はまた、ワークWの帯電状況をモニタするための帯電量モニタ回路71と、種々の処理を行うコントローラ72とが実装されて成る制御基板7を備えている。この制御基板7は、電源基板2に対して電気的に接続されており、電源基板2から高圧回路3及びシロッコファン5への電力の供給は、制御基板7から出力される信号に基づいてON/OFFされるようになっている。これにより、高圧回路3を介して放電針41によるコロナ放電を制御したり、シロッコファン5の動作を制御したりすることができる。なお、図示は省略したが、高圧回路3及びシロッコファン5に対する入力電圧の調整は、半固定抵抗器(いわゆるトリマポテンショメータ)によって行うことができる。
以下、除電装置1の構成要素について順番に説明した後に、除電装置1の動作、及び、その制御態様について説明をする。
<筐体10、及び、筐体10周辺の構成>
図1等に示すように、除電装置1は、電源基板2、高圧回路3、シロッコファン5、及び、制御基板7を収容するための筐体10を備えている。この筐体10は、図1〜図9Bに示すような、略直方状の外観を有しており、上下方向および前後方向の寸法に対して、左右方向の寸法が短い薄箱状に形成されている。
具体的に、本実施形態に係る筐体10は、前面10fと、後面10bと、右側面10rと、左側面10lと、頂面10tと、底面10uと、を有しており、これら6面によって各種部品の収容スペースSが区画されている。
詳しくは、収容スペースSを区画する6面のうち、右側面10rおよび左側面10lは、上下方向の寸法に対して前後方向の寸法が若干長い矩形状に形成されており、実質的に同一の輪郭を有している。ここで、左側面10lには、筐体10の外部から空気を取り込むための吸入口11が設けられている。この吸入口11は、シロッコファン5の中心軸Cs方向に沿って開口しており(具体的には、左方向に向かって開口している)、シロッコファン5が空気を吸い込むための開口部として機能するように構成されている。このことから理解されるように、本実施形態に係る筐体10は、シロッコファン5の中心軸Cs方向から見て、略四角形に形成されている(特に、図4を参照)。
なお、図3等に示すように、吸入口11には、エアフィルタを有する別体のカバー13が取り付けられている。よって、本実施形態に係る除電装置1は、前方から正面視したときに、カバー13を取り付けた分だけ、左方に向かって突出することになる(図6を参照)。
一方、筐体10内に収容スペースSを区画する6面のうち、前面10f及び後面10bは、上下方向の寸法に対して左右方向の寸法が有意に短い矩形状に形成されており、実質的に同一の輪郭を有している。ここで、前面10fにおける上側の部位には、左右方向の寸法が長い矩形状に開口した吹出口12が設けられている。この吹出口12は、前述の吸入口11とは直交する方向(具体的には前方向)に向かって開口しており、シロッコファン5が空気を吐出するための開口部として機能するようになっている。このことから理解されるように、本実施形態に係る筐体10は、シロッコファン5の中心軸Csに直交する方向(特に、吹出口12に直交する吹出方向Co)から見て、上下方向の寸法が長い略長方形に形成されている(特に、図6を参照)。
さらに、前面10fにおける下側の部位には、報知用照明6を構成するレンズ61が配置されている。図11に示すように、前面10fにおけるレンズ61周辺の部位は、斜め前上方向に向かって突出している。これにより、レンズ61の光軸Clは、斜め上方向に向かって傾斜している。これにより、レンズ61の光軸Clは、前述の吹出方向Coとは平行にならず、この吹出方向Coに対して傾斜することになる。そのことで、筐体10の前面10f(具体的には、吹出口12)から所定距離d1だけ離間した位置において、レンズ61の光軸Clと、空気の吹出方向Coとを交差させることができる。なお、この第1の実施形態に係る構成では、所定距離d1は10cm程度に設定されているが、所定距離d1の大きさは、除電装置1の設計に応じて、適宜、変更することができる。
そうして構成される筐体10の前面10fには、放電モジュール4が装着されるようになっている。詳細は後述するが、この放電モジュール4は、上下方向の寸法が長い矩形状に形成されており、筐体10に放電モジュール4を装着することで、各吹出口12の開口縁には放電針41と接地電極42とが配置されるとともに、放電モジュール4の第3貫通孔40cに報知用照明6が挿通されてレンズ61が露出するようになる。
一方、筐体10の後面10bには、左右方向に横長の表示灯8と、シロッコファン5の風量を調整するためのトリマースイッチ91、及び、3つ1組のスイッチ群92から成る背面側スイッチ9と、が設けられている。
このように、本実施形態に係る表示灯8は、筐体10を成す6面のうち、吹出口12が設けられている前面10f以外の面、詳しくは、吹出口12から吐出される空気の吹出方向Coにおいて、シロッコファン5を挟んで前面10fとは反対側に位置する後面10bに設けることができる。
また、後面10bと底面10uとが交わる角部には、前述のケーブルCが接続されている。
<電源基板2>
電源基板2は、収容スペースSの内部に配置されている。この電源基板2にはケーブルCが接続されており、同ケーブルCから供給された電力を除電装置1の各部へ供給することができるように構成されている。
また、電源基板2にはI/Oポート(不図示)が実装されており、トリマースイッチ91およびスイッチ群92を介した操作入力や、制御基板7のコントローラ72から入力される制御信号等に基づいて、高圧回路3、シロッコファン5、報知用照明6、制御基板7、及び、表示灯8等に電力を供給するか否かをON/OFFすることができる。
<高圧回路3>
高圧回路3は、収容スペースSの内部に配置されている。この高圧回路3は、電源基板2からの入力電圧を変圧して放電針41に印加するための圧電トランス31と、交流電圧の波形を整えるための発振回路32と、を有している。
具体的に、圧電トランス31は、電源基板2からの入力電圧を±3kV以上に昇圧した上で、放電針41に印加することができる。なお、「±3kV」という電圧は、あくまでも例示に過ぎない。放電針41に印加したときに、コロナ放電(局部破壊放電)を生じる程度であればよい。
また、圧電トランス31は、矩形波の入力を受けるとともに、入力された矩形波をsin波に変換して出力することができる。これにより、圧電トランス31は、放電針41に対し、±3kV以上に昇圧されかつsin波へと変換された高電圧を印加することができる。
<放電モジュール4>
(放電モジュール4の全体構成)
図12A、12Bに示すように、放電針41および接地電極42は、一体的な放電モジュール4を構成している。この放電モジュール4は、筐体10に対して別体かつ、該筐体10に対して着脱可能に構成されている。
そして、放電モジュール4を筐体10に装着したとき、放電モジュール4における放電針41と、高圧回路3における圧電トランス31とが電気的に接続されかつ、放電モジュール4における接地電極42と、制御基板7における帯電量モニタ回路71とが電気的に接続されるように構成されている。
また、図3等から見て取れるように、放電モジュール4を筐体10に装着したとき、報知用照明6、放電針41および接地電極42は、筐体10を構成する6面(外面)のうち、吹出口12が開口している前面10fに沿って、かつ、互いに離間して配置されることになる。
具体的に、放電モジュール4は、矩形かつ薄板状に形成されたモジュール本体40と、左右一対の放電針41と、左右の放電針41に対して共通の接地電極42と、を有している。
モジュール本体40は、熱可塑性樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート:PBT)から成り、該モジュール本体40の上部には左右一対の第1及び第2貫通孔40a、40bが開口している一方、モジュール本体40の下部には、第3貫通孔40cが開口している。なお、ここでの「上方向」とは、筐体10に装着したときに、筐体10の上方向と一致する方向を指す。他の方向についても、同様に定義する。また、モジュール本体40は、PBTに限らず、他の樹脂から構成してもよい。またそもそも、樹脂に限らずとも、絶縁体として機能する材料からモジュール本体40を構成してもよい。
第1及び第2貫通孔40a、40bは、双方とも、略矩形状に開口しており、吹出口12の開口を左右方向において2分するような形状を有している。よって、放電モジュール4を筐体10に装着したとき、第1貫通孔40aと吹出口12の左半部とが一体的な開口を構成する一方、第2貫通孔40bと吹出口12の右半部とが一体的な開口を構成することになる。
第3貫通孔40cは、報知用照明6の外周に対応した形状を有しており、この報知用照明6を挿通することができる。よって、放電モジュール4を筐体10に装着したとき、報知用照明6のレンズ61は、そのレンズ面を斜め前上方に向けた姿勢で、第3貫通孔40cの開口から露出することになる。
左右一対の放電針41のうち、左側に配置される放電針41を第1放電針41aと呼称すると、この第1放電針41aは、第1貫通孔40aの開口の上辺から下方に向かって突出している。第1放電針41aには、圧電トランス31において変圧されかつ、発振回路32において矩形波とされた交流の高電圧を印加することができる。第1放電針41aに高電圧を印加すると、コロナ放電を生じせしめることができ、このコロナ放電によって、第1放電針41aの周囲を漂う空気分子をイオン化させることができる。
対して、左右一対の放電針41のうち、右側に配置される放電針41を第2放電針41bと呼称すると、この第2放電針41bは、第1貫通孔40aの開口の上辺から下方に向かって突出している。第1放電針41aと同様に、第2放電針41bに高電圧を印加することで、コロナ放電を生じさせて空気分子をイオン化させることができる。
接地電極42は、第1及び第2放電針41a、41bの周囲に配置されていて、接地接続されている。詳しくは、この接地電極42は、その凹陥部を上方に向けた凹字状に形成されていて、第1貫通孔40aおよび吹出口12の左半部から構成される開口と、第2貫通孔40bおよび吹出口12の右半部から構成される開口との各々の開口縁に沿って配置されている。接地電極42を設けることで、第1及び第2放電針41a、41b近傍での電界強度を高め、ひいては空気分子のイオン化を促すことができる。この
接地電極42にはまた、第1及び第2放電針41a、41bによって生成されたイオンの一部が引き寄せられることになる。本願出願人が想到した手法を用いることで、接地電極42に引き寄せられたイオンに基づいて、ワークWの帯電状況を判断することができる。そうした判断を行うために、この接地電極42には、前述の帯電量モニタ回路71が電気的に接続されている。
ここで、接地電極42の構造について、さらに詳細に説明すると、本実施形態に係る接地電極42は、左側から順に、モジュール本体40における第1貫通孔40aの左側部に対して下方から挿入される左側挿入部42aと、第1及び第2放電針41a、41bの先端に対して離間するとともに、各先端に対して対向する接地部42bと、モジュール本体40における第2貫通孔40bの右側部に対して下方から挿入される右側挿入部42cと、を有している。
図13に示すように、左側挿入部42aと、右側挿入部42cとを、それぞれモジュール本体40に挿入することによって、第1放電針41aと左側挿入部42aとの間、及び、第2放電針41bと右側挿入部42cとの間には、それぞれ、モジュール本体40を構成する樹脂が介在することになる。
本願発明者(ら)は、上記のように、接地電極42の一部と、放電針41との間に樹脂を介在させたときに生じる特有の課題を見出すとともに、その課題を解決するための構成を新たに見出した。
つまり、上記のように、放電針41において生成されたイオンのうちの少なくとも一部は、前述のように、接地電極42に引き寄せられることになる。ここで、接地電極42と放電針41との間に樹脂を介在していると、そうして引き寄せられたイオンが樹脂に衝突してしまい、樹脂が削れてしまう可能性があることに、本願発明者(ら)は気付いた。
例えば、前述の構成を採用した場合、左側挿入部42aに引き寄せられるイオンと、右側挿入部42cに引き寄せられるイオンとによって、第1貫通孔40aにおける左側の内壁(以下、「左内壁部」と呼称するとともに、符号43aを付す)と、第2貫通孔40bにおける右側の内壁(以下、「右内壁部」と呼称するとともに、符号43bを付す)とが、それぞれ削れる可能性がある。このことは、放電モジュール4の耐用年数を確保する上で不都合である。
そこで、本願発明者(ら)は、鋭意検討を重ねた結果、接地電極42と放電針41との間に介在する樹脂の表面上に、ガラス板46a、46bを配置することを新たに着想した。これによれば、接地電極42と放電針41との間には、樹脂ばかりでなくガラス板46a、46bも介在することになる。そして、放電針41と樹脂との間には、ガラス板46a、46bが介在することになるから、接地電極42に引き寄せられるイオンは、樹脂ではなく、ガラス板46a、46bに衝突するようになる。
周知のように、ガラス板46a、46bをはじめとする無機物は、PBT等の樹脂と比較して、分子間の結合力が強い。そのため、仮にイオンが衝突したとしても、樹脂ほど削れることはない。これにより、放電モジュール4の耐用年数を長く確保する上で有利になる。
具体的に、本実施形態に係る放電モジュール4の場合、第1貫通孔40aにおける左側の内壁の表面には第1のガラス板46aが取り付けられている一方、第2貫通孔40bにおける右側の内壁の表面には第2のガラス板46bが取り付けられている。
この構成によれば、第1放電針41aによって生成されるイオンのうち、接地電極42における左側挿入部42aに引き寄せられるイオンは、第1のガラス板46aと衝突する一方、第2放電針41bによって生成されるイオンのうち、接地電極42における右側挿入部42cに引き寄せられるイオンは、第2のガラス板46bと衝突するようになる。
なお、放電モジュール4の態様年数を確保するための部材は、ガラス板に限らず、無機物であればよい。また、第1のガラス板46aは、少なくとも接地電極42における左側挿入部42aと第1放電針41aとの間、かつ、第1放電針41aとモジュール本体40を成す樹脂(具体的には、左内壁部43a)との間に配置すればよい。第2のガラス板46bについても同様である。つまり、第2のガラス板46bは、少なくとも接地電極42における右側挿入部42bと第2放電針41bとの間、かつ、第2放電針41bとモジュール本体40を成す樹脂(具体的には、右内壁部43b)との間に配置すればよい。
(放電モジュール4の取り付けに関連した構成)
本願発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、モジュール本体40における長手方向の一端部に係止部44a、44bを設けるとともに、筐体10に対して係止部44a、44bを係止させた状態で、これらの係止部44a、44bを支点としてモジュール本体40を回動させることにより、筐体10の前面10fに装着されるように、放電モジュール4を構成することを着想するに至った。
このように構成すると、報知用照明6を筐体10内に埋没させることなく、それでいて第3貫通孔40cに対して、報知用照明6をスムースに挿通することができる。
具体的に、本実施形態では、図12A等に示すように、モジュール本体40の上端部に、左右一対の係止部44a、44bが設けられている。左右の係止部44a、44bは、双方とも、モジュール本体40の上端部から上方に向かって突設されており、それぞれ、筐体10の前面10fの上端部に対して係止可能に構成されている。
つまり、筐体10の前面10fの上端部は、図11等に示すように、前方に向かって若干、突出している。そうして突出した部位の下面は、左右それぞれが凹陥しており、それぞれの凹陥部に対して、左右の係止部44a、44bのそれぞれを下方から挿入することができる。筐体10の前面10fに対して左右の係止部44a、44bを挿入することで、モジュール本体40を筐体10に対して係止することができる(図14の上図の矢印A1を参照)。
そして、本実施形態に係る放電モジュール4は、筐体10の前面10f(特に、前面10fの上端部)に対して左右の係止部44a、44bを係止させた状態で、それらの係止部44a、44bを支点としてモジュール本体40を回動させることができる(図14の下図の矢印A2を参照)。このときの回転軸は、左右方向に平行となる。
また、図13等に示すように、モジュール本体40の下端部には、左右一対のフック部45a、45bが設けられている。これらのフック部45a、45bは、双方とも、モジュール本体40の下端部から後方に向かって突設されており、それぞれ、筐体10の前面10fの下端部に対して係止可能に構成されている。
ここで、本実施形態に係る放電モジュール4は、前述の係止部44a、44bを支点としてモジュール本体40を回動させ続けることにより、左右のフック部45a、45bを筐体10の前面10f(特に、前面10fの下端部)に係止させることができる。左右の係止部44a、44bとフック部45a、45bとを双方とも筐体10の前面10fに係止させることで、筐体10に対する放電モジュール4の装着が完了する。
なお、係止部44a、44bは、双方ともモジュール本体40の上端部に設けられている。ここで、第1及び第2放電針41a、41bが配置されている第1及び第2貫通孔40a、40bは、双方とも、モジュール本体40における上側の部位に設けられている一方、報知用照明6が挿通される第3貫通孔40cは、モジュール本体40における下側の部位に設けられている。
そのため、第3貫通孔40cは、上下方向において、第1及び第2貫通孔40a、40bよりも係止部44a、44bから離間している。よって、係止部44a、44bを支点としてモジュール本体40を回動させたとき、第3貫通孔40cは、第1及び第2貫通孔40a、40bよりも大回りになる。このことは、報知用照明6を第3貫通孔40cにスムースに挿通させる上で有用である。
また、係止部44a、44bを支点としてモジュール本体40を回動させたとき、第3貫通孔40cは、報知用照明6に対して、斜め前上方から接近することになる。一方、報知用照明6もまた、斜め前上方に向かって突出している。このように、第3貫通孔40cが接近する方向と、報知用照明6の突出方向とを略一致させることで、報知用照明6を第3貫通孔40cにスムースに挿通させる上で有利になる。
<シロッコファン5>
図1に示すように、シロッコファン5は、収容スペースSにおける略中央部に配置されており、その中心軸Csを左右方向に沿わせた姿勢で回転可能に支持されている。図1から見て取れるように、シロッコファン5は、電源基板2と、高圧回路3と、放電モジュール4と、報知用照明6と、制御基板7とによって包囲されるよう配置される。
また、既に説明したように、本実施形態に係るシロッコファン5は、筐体10の左側面10lに設けられた吸入口11から空気を吸い込んで、筐体10の前面10fに設けられた吹出口12から空気を吐き出すことができる。除電装置1における空気の流れ方向において、シロッコファン5は、放電モジュール4の上流側に配置されている。よって、シロッコファン5から吐出される空気は、放電針41によってイオン化された空気を巻き込みつつ、前方へと吹き出される。
シロッコファン5から吹き出される空気は、吹出口12の開口中央部を頂点とし且つ、吹出方向Coを中心軸として前方に向かって略円錐状に広がる領域に供給される。そうして略円錐状に広がる領域のうち、吹出口12から吹出方向Coに沿って所定距離d1の範囲内にある領域が、前述の除電領域R2に相当する。この除電領域R2にイオン化された空気を供給することで、除電領域R2内に配置されたワークWに対し、イオンを吹き付けることが可能となる。
<報知用照明6>
図1等に示すように、報知用照明6は、収容スペースSにおける前側かつ下側の空間に配置されており、前述のように、斜め上前方に向かって突出するように形成されている。この報知用照明6は、光源62と、光源62から発せられた光が通過するレンズ61と、を有しており、除電領域R2に向けて光を照射するように構成されている。
具体的に、光源62は、いわゆるLEDポインタとして構成されており、制御基板7上に配置されている。この光源62は、制御基板7のコントローラ72において生成される制御信号に基づいて、その照射態様を変更することができる。変更対象となる照射態様には、少なくとも、照射光の色、照射パターン、照明のオンオフ、及び、照射光の光量のうちの少なくとも1つが含まれる。
本実施形態に係る光源62は、照射態様の一例として、照射光の色が変更されるように構成されている。詳細は後述するが、光源62は、制御基板7において実行される演算に基づいて、その照射光の色をグリーンからオレンジへと変化させることができる。
また、レンズ61の光軸Clは、前述のように斜め上方向に向かって傾斜しており、吹出口12から吹出方向Coに沿って所定距離d1だけ離間した位置において、空気の吹出方向Coと交差している。この点については、図4及び図11に示す交差角θも参照されたい。
ここで、報知用照明6による照射光は、図2に示すように、レンズ61を頂点とし且つ、光軸Clを中心軸として斜め上前方に向かって略円錐状に広がる。そうして略円錐状に広がる領域は、報知用照明6による照射領域R1に相当する。この照射領域R1内にワークWを配置することで、照射光によってワークWを照射することができる。
図2に示すレンズ61は、その光軸Clと吹出方向Coとを交差させることで、吹出口12に平行な平面上で、報知用照明6によって照射される照射領域R1と、気体供給機構としてのシロッコファン5によって空気が供給される除電領域R2とのそれぞれの少なくとも一部が互いに重なり合うよう、照射光を指向させることができる。
特に、本実施形態に係るレンズ61は、吹出口12から吹出方向Coに沿って所定距離d1だけ離間した位置において、照射領域R1と、除電領域R2とが互いに略一致するように照射光を指向させることができる。
<表示灯8>
図1等に示すように、表示灯8は、収容スペースSにおける後側かつ上側の空間に配置されており、除電装置1の後面10b側から発光状況を視認できるように構成されている。
具体的に、表示灯8は、報知用照明6と同様に、制御基板7において生成される制御信号に基づいて、その発光態様を変更することができる。変更対象となる発光態様には、少なくとも、表示光の色、発光パターン、発光のオンオフ、及び、表示光の光量のうちの少なくとも1つが含まれる。
本実施形態に係る表示灯8は、その発光態様の一例として、表示光の色が変更されるように構成されている。詳細は後述するが、表示灯8は、制御基板7において実行される演算に基づいて、その表示光の色をグリーンからオレンジへと変化させることができる。
<背面側スイッチ9>
図7に示すように、背面側スイッチ9は、除電装置1の後面10bかつ、表示灯8の下方に配置されており、左右方向において左側に位置するトリマースイッチ91と、同方向において右側に位置するスイッチ群92と、を有している。
具体的に、トリマースイッチ91は、シロッコファン5の風量を調節するためのスイッチであって、除電装置1の用途、設置状況等に応じて操作することにより、適切な風量を実現することができる。
一方、スイッチ群92は、左右方向に並んだ3つのスイッチから成り、左側から順に、NPN/PNP回路を切り替えるためのスイッチと、入力/出力の機能を切り替えるためのスイッチと、報知用照明6のON/OFFを切り替えるためのスイッチと、を有している。
<制御基板7>
図1等に示すように、制御基板7は、収容スペースSにおける前側かつ下側の空間に配置されており、前述の帯電量モニタ回路71と、種々の処理を行うコントローラ72と、を有している。このうち、帯電量モニタ回路71は、その一端部が接地電極42と電気的に接続されている一方、その他端部がコントローラ72と電気的に接続されている。帯電量モニタ回路71は、接地電極42を通じてワークWの帯電状況に対応した信号を検出するともに、その信号をコントローラ72に出力する。コントローラ72は、帯電量モニタ回路71からの入力信号に基づいて、報知用照明6、及び、表示灯8等に制御信号を出力することができる。
(帯電量モニタ回路71)
ここで、帯電量モニタ回路71による検出原理について、簡単に説明をする。
前述の如く、放電針41に高電圧を印加することで、イオンを生成することができる。そうして生成されるイオンには、陽イオンと陰イオンとが、実質的に同じ数だけ含まれることになる。
一般に、放電針41によって生成されたイオンのうちの少なくとも一部は、前述のように接地電極42に引き寄せられることになる。その際、ワークWの除電等にイオンが消費されていなければ、接地電極42に引き寄せられるイオンには、先程と同様に、陽イオンと陰イオンとが、実質的に同じ数だけ含まれることになる。
ここで、仮に、ワークWがマイナスに帯電していたとすると、それを中和するのに要する分だけ、放電針41において生成された陽イオンが消費されることになる。そうすると、接地電極42に引き寄せられるイオンには、先程とは異なり、陽イオンよりも陰イオンが多く含まれることになる。
すなわち、ワークWがマイナスに帯電していた場合、その除電を開始した当初は、接地電極42に多くの陰イオンが引き寄せられることになる。その後、除電が完了すると、陽イオンは最早消費されないため、接地電極42には、再び、陰イオンと陽イオンとが同じ数だけ含まれることになる。
このように、接地電極42に引き寄せられるイオンの数と、ワークWの帯電状況(除電状況)とには、相関関係が存在する。接地電極42は、帯電量モニタ回路71に対して電気的に接続されているため、この接地電極42にイオンが取り込まれると、接地電極42を通じて帯電量モニタ回路71に電流が流れることになる。したがって、帯電量モニタ回路71を流れる電流の大きさは、接地電極42に引き寄せられたイオンの数を間接的に示すことになるから、同電流の大きさと、前述の相関関係とを考慮することで、ワークWの帯電状況を判断することができる。
帯電量モニタ回路71は、接地電極42を介して流れる電流に対して種々の処理を施すことで、ワークWの帯電状況に対応した信号を検出することができる。そうした処理を行うべく、本実施形態に係る帯電量モニタ回路71は、接地電極42側からコントローラ72側に向かって順に、ローパスフィルタ71aと、全波整流回路71bと、を有している。
一般に、放電針41と、接地電極42とを互いに離間させると、これらの部材はコンデンサと等価な回路を成す。そのため、放電針41に対して交流電流を印加すると、接地電極42にも交流電流が流れることになる。よって、接地電極42にイオンが引き寄せられて電流が生じたとしても、印加電圧に起因した交流電流に埋没してしまい、ワークWの帯電状況を判断する上で支障を来す可能性がある。
そこで、印加電圧に起因した交流電流を透過させないようなローパスフィルタ71aを設けることで、ワークWの帯電状況を判断する上で有利になる。このことから明らかなように、ローパスフィルタ71aは、少なくとも、印加電圧の周波数を含んだ帯域を透過させないような構成とすることが望ましい。
また、接地電極42にイオンが引き寄せられて生じる電流は、一般に交流電流となるから、全波整流回路71bによって直流電流へと変換することで、ワークWの帯電状況を判断する上で有利になる。
こうして、帯電量モニタ回路71は、ワークWの帯電状況に対応した信号を検出し、コントローラ72に出力する。
(コントローラ72)
コントローラ72は、周知のマイクロコンピュータをベースとする制御部であって、図示は省略するが、プログラムを実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号を入出力するI/F回路と、を有している。コントローラ72は、「制御手段」の例示である。
コントローラ72には、前述の背面側スイッチ9に対する操作入力、帯電量モニタ回路71により検出された信号等に基づいて種々の演算を実行し、電源基板2、シロッコファン5、高圧回路3等を介してイオンを含んだ空気を放出させたり、光源62を介して報知用照明6による照明を制御したりする。
ところで、除電装置1という技術分野においては、ワークWの帯電状況をユーザに認識させたい、というニーズがあることを、本願発明者らが新たに見出した。そうしたニーズに応えるためには、後面10b側に設けた表示灯8を用いることが考えられるものの、除電装置1の設置状況次第では、その発光状況が良好に視認されず、帯電状況の認識が困難となる可能性がある。
そこで、本願発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、前述の報知用照明6に着目するとともに、その制御手法を新たに創作し、本開示を見出すに至った。
具体的に、コントローラ72は、帯電量モニタ回路71により検出された信号に基づいてワークWの帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、報知用照明6における照射態様を変化させるように構成されている。
例えば、ワークWが帯電しているときと、帯電していないときとで照射態様を切り替えることによって、ユーザに帯電状況を認識させることができる。そのことで、ワークWの帯電状況を良好に認識させることが可能となる。
一般に、除電装置1をコンパクトに構成した場合、その筐体10もまた、コンパクトに構成されることになる。この場合、筐体10の後面10bに表示灯8を設けたとしても、それを視認するのが困難となる可能性がある。
対して、前記の構成のように、報知用照明6における照射態様を変化させた場合、筐体10を如何にコンパクトに構成しようとも、照射光の視認性は劣化しない。ユーザは、筐体10を視認せずとも、照射光を目にするだけで、ワークWの帯電状況を把握することができる。このような観点からも、本開示に係る構成は、ワークWの帯電状況を良好に認識させる上で有効である。
ここでの帯電状況とは、ワークWの帯電量の多寡とすることができる。例えば本実施形態では、ワークWが帯電しているときと、ワークWの除電が実質的に完了したときとの2パターンについて、報知用照明6の照射態様を変化させるように構成されている。この構成に代えて、ワークWの帯電量に応じて、照射態様を多段階に変化させてもよい。例えば、ワークWが十分に帯電しているときと、ワークWの除電が若干進行したときと、ワークWの除電が完了したときとの3パターンについて、報知用照明6の照射態様を変化させてもよい。
また、コントローラ72は、報知用照明6における照射態様として、照射光の色、照射パターン、照明のオンオフ、及び、照射光の光量のうちの少なくとも1つを変化させることができる。
つまり、コントローラ72は、ワークWの帯電量が多いときと少ないときとで、照射光の色を異ならせたり、照射光を点滅状態へと変化させたりすることができる。さらに、コントローラ72は、ワークWの帯電量が少なくなりしだい、報知用照明6の光源62をオフにしたり、照射光の光量を減らしたり、することもできる。例えば本実施形態では、ワークWの帯電量が多いときには、照射光の色をオレンジにする一方、ワークWの帯電量が少ないときには、照射光の色をグリーンにするように構成されている。もちろん、これらの構成を組み合わせてもよい。
また、コントローラ72は、報知用照明6における照射態様と連動するように、表示灯8における照射態様を変化させることができる。
これにより、ワークWの帯電状況を、より良好に認識させることが可能となる。例えば本実施形態では、ワークWの帯電量が多いときには、表示灯8をオレンジに発光させる一方、ワークWの帯電量が少ないときには、表示灯8をグリーンに発光させるように構成されている。
ところで、除電装置1の用途および設置状況次第では、報知用照明6の照射態様を変化させることが、ユーザにとって不要となることも考えられる。例えば、製造ライン上に除電装置1を設置した場合、初期設定後の運用時には、そもそも、照射態様を変化させること自体が不要になる可能性がある。さらに、製造ラインを流れる1つ1つのワークWについて照射態様を変化させてしまうと、ユーザにとって煩わしくなる虞もある。
そこで、除電装置1は、前述の背面側スイッチ9(具体的には、スイッチ群92のうち、報知用照明6のON/OFFを切り替えるスイッチ)を操作することで、報知用照明6を消灯させることができる。
その上、コントローラ72は、ワークWの帯電状況に応じて、報知用照明6における照射態様を変化可能な帯電状況報知モードと、ワークWの帯電状況にかかわらず、報知用照明6における照射態様を一定に保つ非報知モードと、を切替可能に構成されている。
具体的に、コントローラ72は、帯電状況報知モードにおいては、報知用照明6の照射態様を前述の如く変化させる一方、非報知モードにおいては、表示灯8の照射態様のみを変化させる。
このように、報知用照明6の照射態様を変化可能なモードと、同照射態様を変化させないモードとを使い分けることができるように構成することで、除電装置1の利便性を高めることができる。
(除電装置1の動作)
図16は、除電装置1の処理動作のうち、報知用照明6の照射態様に係る処理について例示したフローチャートである。
まず、ユーザが除電装置1を起動する(ステップS1)と、コントローラ72は、報知用照明6と表示灯8をそれぞれグリーン色に発光させる(ステップS2)。そして、例えば製造ラインに沿ってワークWを移動させることで、図2に示すように、ワークWを除電領域R2の範囲内に配置する(ステップS3)。
続いて、コントローラ72は、電源基板2を介して高圧回路3に電力を供給する。高圧回路3は、電源基板2から供給された電力を変圧した上でsin波に変換し、そうして生成された高電圧を放電針41a、41bに印加する。放電針41a、41bに高電圧を印加することにより、コロナ放電が発生して放電針41a、41b周辺の空気分子がイオン化される。
放電針41a、41bに対する高電圧の印加と前後して、コントローラ72は、電源基板2を介してシロッコファン5に電力を供給する。シロッコファン5は、電力の供給を受けて作動し、イオンを含んだ空気分子を吹出方向Coに沿って吹き出すことで、イオン化された空気を除電領域R2内に供給する。ここで、前述のステップS3を経たことにより除電領域R2内にワークWが配置されているため、イオンの供給を受けてワークWの除電が開始される(ステップS4)。
このとき、コントローラ72は、報知用照明6から光軸Clに沿って光を照射することにより、ワークWのうち、除電が進行している領域をユーザに視認させる。
続いて、コントローラ72は、除電装置1が帯電状況報知モードに設定されているか、或いは、非報知モードに設定されているかを判断する(ステップS5)。後者の場合には、以後のステップをスキップして制御プロセスを終了する一方、前者の場合には、ステップS6へ進んで報知用照明6の照射態様を変化させる。
具体的に、帯電状況報知モードに設定されている場合、すなわちステップS6へ進んだ場合、同ステップに進んだ直後の時点では、ワークWが依然として帯電しているものと判断される。そこで、コントローラ72は、報知用照明6と表示灯8をそれぞれオレンジ色に発光させる。一方、非報知モードに設定されている場合、すなわち非報知モードに設定されている場合、ワークWの除電状況にかかわらず、コントローラ72は、報知用照明6と表示灯8をそれぞれグリーン色に発光させたままにする。
ステップS6から続くステップS7〜S9において、コントローラ72は、ワークWの帯電状況を判断するとともに、これに基づいて報知用照明6の照射態様を変化させる。
具体的に、ステップS7において、コントローラ72は、放電針41a、41bによって生成されるイオンのうち接地電極42に引き寄せられるイオンの量に基づいて、ワークWの帯電状況を判断する。そうして判断された帯電状況に基づいて、コントローラ72は、ワークWの除電が完了しているか否かを判断する(ステップS8)。ここで、ワークWの除電が完了していないと判断された場合(ステップS8:NO)には、ステップS7に戻る。この場合、照射光の色はオレンジのまま保たれる。
一方、ワークWの除電が完了したと判断された場合(ステップS8:YES)には、コントローラ72は、報知用照明6の照射態様を変化させる。具体的に、本実施形態に係るコントローラ72は、報知用照明6における照射光の色をオレンジからグリーンに変化させるとともに、それと連動して、表示灯8における表示色をオレンジからグリーンに変化させる(ステップS9)。
このように、ワークWの帯電状況に応じて報知用照明6の照射態様を変化させることで、ユーザは、ワークWの帯電状況を把握することができる。このような構成は、前述のように、ワークWの帯電状況を良好に認識させる上で有効である。
<第1の実施形態に係る変形例>
前記実施形態では、2本の放電針41a、41bを備えた構成について説明したが、この構成には限定されない。筐体10の寸法に応じて、放電針の本数を変更してもよい。
また、前記実施形態では、報知用照明6は、筐体10に対して一体的に構成されていたが、この構成には限定されない。例えば、報知用照明6は、筐体10に対して別体として構成してもよい。
−第2の実施形態−
前記実施形態(第1の実施形態)では、ファンタイプかつ据置式の除電装置1について説明したが、ここに開示された技術は、他のタイプの除電装置に適用することもできる。そこで、本明細書では、第2の実施形態として、スポットタイプかつ据置き式の除電装置201について説明をする。
以下の説明において、図17は、第2の実施形態に係る除電装置201の外観を例示する斜視図である。また、図18は、図17に例示した除電装置201の左側面図であり、図19は、図17に例示した除電装置201の右側面図であり、図20は、図17に例示した除電装置201の正面図であり、図21は、図17に例示した除電装置201の背面図であり、図22は、図17に例示した除電装置201の平面図であり、図23は、図17に例示した除電装置201の底面図である。
第2の実施形態に係る除電装置(以下、単に「除電装置」ともいう)201は、スポットタイプかつ据置き式の除電器として構成されている。すなわち、この除電装置201は、矩形薄板状の固定部210と、それ以外の部位202〜206とを有している。このうち、後者の部位202〜206は、外部から空気と電力が供給されて、第1の実施形態に係る除電装置1と同様に、供給された電力を以てイオンを生成するとともに、生成したイオンを空気によって前方へ供給するように構成されている。
具体的に、除電装置201は、空気の流れ方向において上流側から順に、空気配管Hを介して空気源(不図示)に接続される第1管路部202、第2管路部203、第3管路部204および第4管路部205と、第1管路部202〜第4管路部205を通過した空気を吹き出す第5管路部206と、第5管路部206に隣接して設けられた報知用照明207と、を備えている。
具体的に、第1管路部202及び第2管路部203は、固定部210に対して固定されており、後側から前方へ空気を導く一体的な管路を構成している。図17に示すように、第1管路部202の後端には空気配管Hが接続されている。この空気配管Hは、第2の実施形態における「気体供給機構」を例示している。
第3管路部204は、前後方向に延びる回転軸(図17のC2を参照)を中心として、第2管路部203に対して回動可能に構成されている。また、第3管路部204は、図22〜図23の破線に示すように、後側から導かれた空気を、前述の回転軸に係る径方向の外方へと導く(図22〜図23に示す状態では右方)。第3管路部204はまた、径方向の外方へと空気を導いた後、これらを再び前方へと指向させるように構成されている。
第4管路部205は、左右方向に延びる回転軸(図17のC1を参照)を中心として、第3管路部204に対して回動可能に構成されている。また、第4管路部205は、図22〜図23の破線に示すように、後側から導かれた空気を、第3管路部204の回転軸に係る径方向の内方(図22〜図23に示す状態では左方)へと導く。第4管路部205はまた、そうして導かれた空気を再び前方へと指向させるように構成されている。第2の実施形態に係る除電領域は、第5管路部206における空気の吹出方向Co’を中心軸として略円錐状に広がる領域となる。
図20に示すように、第5管路部206の先端には放電針241が設けられている。この放電針241の周囲には、第1の実施形態と同様に構成された接地電極(不図示)が設けられている。この接地電極は、放電針41周辺の電界強度を高める。また、接地電極には、第1の実施形態と同様に構成された帯電量モニタ回路(不図示)が電気的に接続されている。この帯電量モニタ回路には、同回路によって検出された信号に基づいてワークの帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、後述の報知用照明207における照射態様を変化させる制御手段(不図示)が電気的に接続されている。
なお、第2の実施形態に係る報知用照明207は、図20等に示すように、第5管路部206の下流端(イオン化された空気の吹出口)に隣接するように配置されている。一般に、スポットタイプの除電装置201は、ファンタイプの除電装置201に比して除電領域の広がりが狭くなり、指向性に優れる。そのため、図22〜図23に示すように、報知用照明207の光軸Cl’は、第5管路部206における空気の吹出方向Co’と実質的に平行である。
除電装置201を起動させると、放電針241に高電圧が印加されてイオンが生成される。そうして生成されたイオンは、空気配管Hを通じて供給された空気によって除電領域に供給される。ここで、放電針241の周辺には接地電極が設けられているため、第2の実施形態に係る制御手段は、第1の実施形態と同様の手順を実施することにより、ワークの帯電状況を判断することができる。
そして、第2の実施形態に係る制御手段は、ワークの帯電状況に応じて報知用照明207の照射態様を変化させる。そのことで、ユーザは、ワークの帯電状況を把握することができる。このような構成は、ワークの帯電状況を良好に認識させる上で有効である。
また、第2管路部203に対して第3管路部204を回動可能とする一方、その第3管路部204に対して第4管路部205を回動可能に構成したから、第5管路部206の下流端が指向する方向をきめ細かく調整することが可能となる。そのことで、仮に、除電装置201の設置スペースが限られていたとしても、イオン化された空気を適切に除電対象物へと供給することができる。
また、第2管路部203に対する第3管路部204の回転軸と、第3管路部204に対する第4管路部205の回転軸とを互いに直交させたから、第5管路部206の下流端が指向する方向をきめ細かく調整する上で有利になる。
−第3の実施形態−
また、ここに開示された技術は、バータイプの除電装置に適用することもできる。そこで、本明細書では、第3の実施形態として、バータイプの除電装置301について説明をする。
以下の説明において、図24は、第3の実施形態に係る除電装置301の外観を例示する斜視図である。
第3の実施形態に係る除電装置(以下、単に「除電装置」ともいう)301は、棒状のバー本体310と、バー本体310の一側面に設けられた複数の放電モジュール341、342と、各放電モジュール341、342の間に設けられた複数の報知用照明306と、を備えている。詳しくは、バー本体310の一側面には、その長手方向に沿って複数の開口部305が設けられており、各開口部305に放電モジュール341、342が設けられている。各開口部305は、第3の実施形態における「気体供給機構」を例示している。
ここで、第3の実施形態に係る放電モジュール341、342は、それぞれ、バー本体310の一面から突出する放電針341と、その放電針341の周囲を取り囲む4つの接地電極342と、がユニット化されて成る。複数の放電モジュール341、342は、バー本体の長手方向に沿って並設されている。また、ユニット化されている各放電モジュール341は、バー本体310から取り外し可能である。
また、報知用照明306は、放電モジュール341、342の間に配置されている。すなわち、バー本体310を、その長手方向に沿って見たときに、放電モジュール341、342と、報知用照明306とが互い違いに配置されることになる。
また、放電モジュール341、342を構成する接地電極342は、対応する放電針341周辺の電界強度を高める。また、接地電極には、第1の実施形態と同様に構成された帯電量モニタ回路(不図示)が電気的に接続されている。この帯電量モニタ回路には、同回路によって検出された信号に基づいてワークの帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、報知用照明306における照射態様を変化させる制御手段(不図示)が電気的に接続されている。
除電装置301を起動させると、放電針341に高電圧が印加されてイオンが生成される。そうして生成されたイオンは、このイオンを含んだ空気とともに、各開口部305から自然に押しだされて除電領域に供給される。ここで、放電針341の周辺には接地電極が設けられているため、第3の実施形態に係る制御手段は、第1及び第2の実施形態と同様の手順を実施することにより、ワークの帯電状況を判断することができる。
第1及び第2の実施形態と同様に、第3の実施形態に係る制御手段は、ワークの帯電状況に応じて報知用照明306の照射態様を変化させる。これにより、ユーザは、ワークの帯電状況を把握することができる。このような構成は、ワークの帯電状況を良好に認識させる上で有効である。
<第3の実施形態に係る変形例>
前記第3の実施形態では、放電モジュール341、342と、報知用照明306とを互い違いに配置するような構成を例示したが、この限定されない。例えば、図24における報知用照明306を全て放電モジュール341、342に置換した上で、各放電モジュール341、342の間に報知用照明306を配置してもよいし、その他、規則的に報知用照明306を配置してもよい。
−第4の実施形態−
また、ここに開示された技術は、ガンタイプかつ携帯式の除電装置に適用することもできる。そこで、本明細書では、第4の実施形態として、ガンタイプの除電装置401について説明をする。
以下の説明において、図25は、第4の実施形態に係る除電装置401の外観を例示する斜視図である。
第4の実施形態に係る除電装置(以下、単に「除電装置」ともいう)401は、バレル410bの先端にイオン及び空気の流出口403を有しており、この流出口403の回りにはガードキャップ404が着脱可能に設けられている。ガードキャップ404は、周方向に複数の空気流通口405を有しており、この空気流通口5を通じて周囲の空気がガードキャップ404の内部に流入することができる。除電装置401のグリップ部410aにはトリガー407が配設されており、このトリガー407を引き絞ることにより除電を開始することができる。
また、ガードキャップ404付近には、第4の実施形態に係る報知用照明406が設けられている。この報知用照明406は、第1の実施形態と同様に、除電領域に向けて光を照射するとともに、その照射態様を変更可能に構成されている。
そして、除電装置401の流出口403周辺には、不図示の放電針と接地電極とが設けられている。他の実施形態と同様に、放電針に高電圧を印加することにより、周囲の空気をイオン化することができ、放電針周辺の電界強度は、接地電極によって高めることができる。
また、グリップ部410aの下端部には空気配管H’が接続されており、この空気配管H’を通じて外部から空気を供給することにより、放電針によってイオン化された空気を流出口403から吹き出させて除電領域に供給することができる。空気配管H’は、第4の実施形態における「気体供給機構」を例示している。
また、接地電極には、第1の実施形態と同様に構成された帯電量モニタ回路(不図示)が電気的に接続されている。この帯電量モニタ回路には、同回路によって検出された信号に基づいてワークの帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、報知用照明306における照射態様を変化させる制御手段(不図示)が電気的に接続されている。
第1、第2及び第3の実施形態と同様に、第4の実施形態に係る制御手段は、除電対象物の帯電状況に応じて報知用照明406の照射態様を変化させる。これにより、ユーザは、ワークの帯電状況を把握することができる。このような構成は、ワークの帯電状況を良好に認識させる上で有効である。
1 除電装置
3 高圧回路(高電圧生成回路)
4 放電モジュール
40 モジュール本体
41 放電針
41a 第1放電針
41b 第2放電針
44a 係止部
44b 係止部
42 接地電極
5 シロッコファン(気体供給機構)
6 報知用照明
61 レンズ
7 制御基板
71 帯電量モニタ回路
72 コントローラ(制御手段)
8 表示灯
10 筐体
10f 前面
10b 後面(前面以外の少なくとも1つの外面)
11 吸入口
12 吹出口
Cs シロッコファンの中心軸
R2 除電領域
W ワーク(除電対象物)
201 除電装置
207 報知用照明
241 放電針
H 空気配管(気体供給機構)
301 除電装置
305 開口部(気体供給機構)
306 報知用照明
341 放電針
342 接地電極
401 除電装置
406 報知用照明
H’ 空気配管(気体供給機構)

Claims (15)

  1. 筐体と、
    前記筐体に収容され、高電圧を生成する高電圧生成回路と、
    前記高電圧生成回路と電気的に接続されているとともに、前記高電圧生成回路によって生成された高電圧が印加されることにより、周囲の空気をイオン化するように構成された放電針と、
    前記放電針によってイオン化された空気を除電領域に供給するための気体供給機構と、
    前記放電針の周囲に配置され、接地接続される接地電極と、
    前記接地電極と電気的に接続されているとともに、前記除電領域における除電対象物の帯電状況に対応した信号を検出するための帯電量モニタ回路と、
    前記除電領域に向けて光を照射するとともに、その照射態様を変更可能に構成された報知用照明と、
    前記帯電量モニタ回路により検出された信号に基づいて前記除電対象物の帯電状況を判断するとともに、当該帯電状況に応じて、前記報知用照明における照射態様を変化させる制御手段と、を備える
    ことを特徴とする除電装置。
  2. 請求項1に記載の除電装置において、
    前記制御手段は、前記報知用照明における照射態様として、照射光の色、照射パターン、照明のオンオフ、及び、照射光の光量のうちの少なくとも1つを変化させる
    ことを特徴とする除電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の除電装置において、
    前記筐体は、
    前記筐体の外部から空気を吸入するための吸入口と、
    前記吸入口とは直交する方向に向かって開口しかつ、前記筐体の内部から空気を吹き出すための吹出口と、を有し、
    前記吹出口の開口縁には、前記放電針と、前記接地電極と、が互いに離間して配置され、
    前記気体供給機構は、前記吸入口から吸入した空気を前記吹出口から吹き出すことにより、前記放電針によってイオン化された空気を前記除電領域に供給するように構成されている
    ことを特徴とする除電装置。
  4. 請求項3に記載の除電装置において、
    前記報知用照明による照射光が通過するレンズを備え、
    前記レンズは、前記吹出口に平行な平面上で、前記報知用照明によって照射される領域と、前記除電領域とのそれぞれの少なくとも一部が互いに重なり合うよう、前記照射光を指向させる
    ことを特徴とする除電装置。
  5. 請求項4に記載の除電装置において、
    前記レンズは、前記吹出口から所定距離だけ離間した位置において、前記報知用照明によって照射される領域と、前記除電領域とが互いに略一致するよう、前記照射光を指向させる
    ことを特徴とする除電装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記気体供給機構は、前記吸入口から空気を吸い込むとともに、前記吹出口から空気を吹き出すように構成されたシロッコファンによって構成され、
    前記筐体は、前記シロッコファンの中心軸に沿って見たときに、略四角形に形成されている
    ことを特徴とする除電装置。
  7. 請求項6に記載の除電装置において、
    前記報知用照明、前記放電針及び前記接地電極は、前記筐体を成す外面のうち、前記吹出口が開口している前面に沿って配置されている
    ことを特徴とする除電装置。
  8. 請求項7に記載の除電装置において、
    前記筐体を成す外面のうち前記前面以外の少なくとも1つの外面に設けられ、発光態様を変更可能に構成された表示灯を備え、
    前記制御手段は、前記除電対象物の帯電状況に応じて、前記表示灯における発光態様を変化させる
    ことを特徴とする除電装置。
  9. 請求項8に記載の除電装置において、
    前記表示灯は、前記筐体を成す外面のうち、前記シロッコファンを挟んで前記前面の反対側に位置する後面に配置されている
    ことを特徴とする除電装置。
  10. 請求項8又は9に記載の除電装置において、
    前記制御手段は、前記報知用照明における照射態様と連動するように、前記表示灯における発光態様を変化させる
    ことを特徴とする除電装置。
  11. 請求項7から10のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記放電針及び前記接地電極は、一体的な放電モジュールを成し、
    前記放電モジュールは、前記筐体に対して別体としてかつ、該筐体の前記前面に対して着脱可能に構成されており、
    前記放電モジュールを前記前面に装着したとき、前記放電針および前記高電圧生成回路と、前記接地電極および前記帯電量モニタ回路とが、それぞれ、電気的に接続されるように構成されている
    ことを特徴とする除電装置。
  12. 請求項11に記載の除電装置において、
    前記放電モジュールは、前記放電針および前記接地電極が取り付けられているとともに、前記前面に対して着脱可能なモジュール本体を有し、
    前記モジュール本体における長手方向の一端部には、前記筐体に対して係止可能な係止部が設けられ、
    前記放電モジュールは、前記筐体に対して前記係止部を係止させた状態で、該係止部を支点として前記モジュール本体を回動させることにより、前記筐体における前記前面に装着されるよう構成されている
    ことを特徴とする除電装置。
  13. 請求項12に記載の除電装置において、
    前記報知用照明は、前記前面から前方に向かって突出し、
    前記モジュール本体には、前記報知用照明を挿通可能な貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔は、前記係止部を支点として前記モジュール本体を回動させたときに、前記報知用照明が挿通されるように構成されている
    ことを特徴とする除電装置。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記報知用照明は、前記筐体に対して別体として構成されている
    ことを特徴とする除電装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の除電装置において、
    前記制御手段は、
    前記除電対象物の帯電状況に応じて、前記報知用照明における照射態様を変化可能な帯電状況報知モードと、
    前記除電対象物の帯電状況にかかわらず、前記報知用照明における照射態様を一定に保つ非報知モードと、を切替可能に構成されている
    ことを特徴とする除電装置。
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