JP5081797B2 - 加熱送風装置 - Google Patents

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本発明は、加熱送風装置に関する。
従来の加熱送風装置としてのヘアドライヤとして、風洞の外側の収容部にミスト生成部を配置するとともに、風洞から収容部内に送風路を分岐させ、ミスト生成部にて生成されたミストを外部に送風させるようにしたものが知られている(特許文献1)。
特開2007−190211号公報
この特許文献1の加熱送風装置では、収容部が上方に位置するようにした状態で、ミスト生成部を、基台が収容部の中央部分で水平になるように配置させているため、基台と内筒との間に形成される空間が小さくなってしまい、当該空間を流れ、ミスト生成部にて生成されたミストを外部に送風する風の送風量を十分に確保することができなかった。
また、かかる空間を十分に確保しようとするとミスト生成部を収容する空間(収容室)を大きくせねばならず、装置が大型化してしまう。
そこで、本発明は、小型化を図りつつ、ミストを外部に安定して送風することが可能な、加熱送風装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、長手方向の一方側に設けられた入口開口から、他方側に設けられた出口開口に至る円筒状の風洞が内部に設けられた本体部を有し、前記風洞の前記入口開口側には、前記入口開口より流入させた空気流を前記風洞の前記出口開口から排出させるファンが設けられた加熱送風装置であって、前記本体部は、前記風洞の前記出口開口側の外側に位置し、当該風洞の中心軸を含む仮想平面の両側に形成される収容室と、前記風洞前記収容室を隔成する底壁と、を備え、前記収容室は、前記風洞の前記入口開口側から前記出口開口側に向かう方向に対する直交方向の断面が半円状に形成され、前記底壁は、前記直交方向の断面が前記収容室側に向けて凸となる弧状に形成され、前記収容室内には、前記風洞内の前記ファンの下流側に設けられた導入口から流入した分岐流が流れる分岐流路が形成されており、前記分岐流路は、板状の基台に設けられ、ミストを生成して前記収容室外へ排出するミスト生成部が収容されており、前記ミスト生成部は、前記収容室の前記仮想平面に対して垂直方向両端のいずれか一端側に向かうほど前記基台と前記底壁との距離が短くなるように配置され、前記基台と前記底壁との間には、前記分岐流が流入するとともに前記ミスト生成部で生成された前記ミストが送風される空間が設けられることを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の加熱送風装置において、前記収容室内には、金属微粒子を生成する金属微粒子生成部が前記ミスト生成部に対して前記垂直方向に並設されていることを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、請求項2に記載の加熱送風装置において、前記収容室内には、前記ミスト生成部と前記金属微粒子生成部とが固定部材を介して前記底壁に取り付けられており、前記固定部材によって、前記分岐流路を流れる風の風向や風量を制御していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、収容室内における基台と底壁との間の空間を大きくとることができ、かかる空間をミスト放出用の送風流路として利用することができ、ミストを外部に安定して送風することができる。
請求項2の発明によれば、金属微粒子生成部とミスト生成部とを収容室内で並設させる場合において、ミスト生成部を仮想平面に垂直な方向の一端側に向かうほど基台と底壁との距離が短くなるように配置させているため、収容室の上記垂直方向の幅を狭めることが可能となり、金属微粒子およびミストを放出することのできる加熱送風装置の小型化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、ミスト生成部と金属微粒子生成部とを底壁に取り付ける固定部材の形状や取り付け位置を適宜設定することで、分岐流路を流れる風の風向や風量を所望量に設定することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤのミスト生成部を取り外した状態での断面図、図2は、ヘアドライヤを出口開口側から見た正面図、図3は、ヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を出口開口側から見た正面図、図4は、ヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を出口開口側から見た斜視図、図5は、ヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を入口開口側から見た斜視図、図6は、収容室内における風の流れを模式的に示した図である。
本実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤ1は、使用者が手で握る部分としての把持部1aと、把持部1aと交差する方向に結合された本体部1bとを備えており、使用時には把持部1aと本体部1bとで略T字状あるいは略L字状(本実施形態では略T字状)の外観を呈するように構成されている。把持部1aの突出端部からは、電源コード2が引き出されている。また、把持部1aは、本体部1b側の根元部1cと先端部1dとに分割されており、これら根元部1cと先端部1dとが、連結部1eを介して回動可能に連結されている。先端部1dは、本体部1bに沿う位置まで折り畳むことができるようになっている。
ヘアドライヤ1の外壁をなすケース3は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されている。ケース3の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。
本体部1bの内部には、その長手方向(図1の左右方向)の一方側(右側)の入口開口4aから出口開口4bに至る風洞4が形成されており、この風洞4内に収容されたファン5を回転させることによって空気流Wが形成される。すなわち、空気流Wは、外部から入口開口4aを介して風洞4内に流入し、当該風洞4内を通って出口開口4bから外部に排出される。
また、本体部1bにおいて、ケース3の外筒3aの内部には、略円筒状の内筒6が設けられており、空気流Wはこの内筒6の内側を流れるようになっている。内筒6の内側では、最も上流側にファン5が配置され、その下流側にファン5を駆動するモータ7が配置され、モータ7のさらに下流側に加熱機構としてのヒータ8が配置されている。ヒータ8を作動させたときには、出口開口4bから温風が吹き出されることになる。なお、本実施形態では、ヒータ8は、帯状かつ波板状の電気抵抗体を内筒6の内周に沿って巻回して配置したものとして構成されているが、かかる構成には限定されない。
また、本体部1bの内部には、風洞4の外側に位置する収容室としての空洞9が、風洞4の中心軸Cを含む仮想平面Pの両側(図2において、仮想平面Pの左右両側)に設けられており、風洞4と空洞9とが内筒6の上壁(収容室の底壁)6fによって隔成されている。
そして、本体部1b内のケース3と内筒6との間に形成される空洞9に、金属微粒子生成部10や、ミスト生成部11、ミスト生成部11に電圧を印加する第二の電圧印加回路12等が収容されている。また、把持部1aの根元部1c内の空洞13には、金属微粒子生成部10に電圧を印加する第一の電圧印加回路14や、動作モードの切り換え等を行うスイッチ部15が収容されている。さらに、把持部1aの先端部1d内の空洞には、電源のONとOFFとの切り換えや動作モードの切り換え等を行う別のスイッチ部16が収容されている。これら電気部品同士は、金属導体等からなる芯線を絶縁性樹脂等で被覆したリード線17によって接続されている。なお、スイッチ部15,16は、ケース3の表面に露出した操作子18,19を操作することで、内部接点の開閉状態を切り換えることができるように構成されている。
第一の電圧印加回路14および第二の電圧印加回路12は、図1に示すように、把持部1a内、または本体部1b内で把持部1aの延長線上となる領域に配置するのが好適である。使用者が把持部1aを持ったときに、第一の電圧印加回路14および第二の電圧印加回路12に作用する重力による回転モーメント(モーメントアーム)を小さくして、使用者の手に作用する負荷を小さくするためである。
また、図1に示すように、本実施形態では、これら第一の電圧印加回路14および第二の電圧印加回路12を、内筒6を挟んで相互に反対側となる位置に配置している。すなわち、第一の電圧印加回路14と第二の電圧印加回路12との間に内筒6を介在させることで、第一の電圧印加回路14と第二の電圧印加回路12との相互干渉による電圧の低下や不安定化等の不具合を抑制している。
内筒6は、筒状部6aと、筒状部6aから径方向外側に向けて伸びて周方向に分散して配置された複数の支持リブ6b(図1では一箇所のみ図示)と、支持リブ6bを介して筒状部6aに接続され当該筒状部6aの軸方向と略直交する方向に張り出すフランジ部6cと、を有している。筒状部6aとフランジ部6cとの間には間隙g1が形成されており、この間隙g1を介して空洞9内に空気流Wの一部が分岐されて流入し、分岐流Wpが形成されている。すなわち、本実施形態では、空洞9が分岐流路として機能している。なお、分岐流Wpの空洞9内への導入口となる間隙g1は、ファン5の下流でありかつヒータ8の上流側となる位置に設けられている。したがって、分岐流Wpは、ヒータ8によって加熱される前の、比較的冷たい空気流となる。
なお、金属微粒子生成部10に繋がるリード線と、ミスト生成部11に繋がるリード線とは、相互に交叉させることなく極力離間させて配索するのが好適である。各リード線を流れる電流の相互干渉によって、金属微粒子生成部10あるいはミスト生成部11で所望の電圧が得られなくなったり、電圧が不安定になったりするのを抑制するためである。
ケース3には、図2に示すように、空洞9の出口開口4b側となる位置に、楕円形の貫通孔3bが形成されており、この貫通孔3bを絶縁性の合成樹脂材料からなるカバー20で塞いである。カバー20には、金属微粒子排出口20aとミスト排出口20bとが形成されている。カバー20は、金属微粒子あるいはミストによる帯電を抑制するため、ケース3よりも導電性を低くするのが好適である。カバー20が帯電すると、その電荷によって、金属微粒子生成部10やミスト生成部11から電荷を帯びた金属微粒子やミストが放出されにくくなるからである。なお、この部分では、カバー20がヘアドライヤ1の外壁を成している。
金属微粒子生成部10は、導電性を有する金属材料によって形成される放電極10aおよびグラウンド電極10bを有しており、これら放電極10aとグラウンド電極10bとの間に第一の電圧印加回路14によって高電圧を印加して放電(コロナ放電等)を生じさせ、その放電作用によって放電極10aやグラウンド電極10b等から金属微粒子(金属の分子やイオン等)を放出させるものである。
この金属微粒子生成部10は、箱状の筐体10cを備えており、放電極10aは、筐体10c内で、当該筐体10cに固定された基台部(例えばプリント基板等、図示せず)に、例えばはんだ付けやかしめ等によって固定されている。
放電極10aは、極細の線材として構成することができ、その幅(直径)を、10〜400[μm](好適には30〜300[μm]、より一層好適には50〜200[μm])に設定することができる。その場合、断面形状としては、円形、楕円形、多角形形状等、各種採用することができる。なお、放電極10aは、尖端を有する針状に形成してもよい。
グラウンド電極10bは、例えば、放電極10aの先端側に離間させて当該放電極10aの延伸方向と略直交して配置される環状かつ板状の部材として設けることができる。
また、放電極10aは、例えば、遷移金属(例えば、金、銀、銅、白金、亜鉛、チタン、ロジウム、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム等)の単体、合金、あるいは遷移金属をメッキ処理した部材等として構成することができる。金属微粒子生成部10で生成され放出された金属の微粒子に、金や、銀、銅、亜鉛等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗菌作用を生じさせることができる。また、金属の微粒子に、白金、亜鉛、チタン等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗酸化作用を生じさせることができる。なお、白金の微粒子は、抗酸化作用が極めて高いことが判明している。なお、金属微粒子の放出をさせない部分(例えばグラウンド電極10b等)は、ステンレススチールや、タングステン等を用いて構成することができる。
また、金属微粒子生成部10は、放電作用によってイオン(例えばマイナスイオン、例えばNO2−、NO3−等)を生じさせ、このイオンを、放電極10aや、グラウンド電極10b、他の金属材料や金属成分を含む部材等に衝突させることで、金属微粒子を生成するものであってもよい。すなわち、グラウンド電極10bや上記他の部材を、上記遷移金属を含む材料によって構成し、これらから金属微粒子を放出させるようにしてもよい。
ミスト生成部11は、導電性を有する金属材料によって形成される放電極11aおよびグラウンド電極11bを有しており、これら放電極11aとグラウンド電極11bとの間に第二の電圧印加回路12によって高電圧を印加することで放電(コロナ放電等)を生じさせるものである。具体的には、例えば、放電極11aは針状に形成し、グラウンド電極11bは放電極11aの先端側に離間配置した環状かつ板状の部材として形成することができる。また、ミスト生成部11は、冷却機構としてのペルチェ素子(図示せず)および熱伝導性を有する部材(例えば金属部材等)からなる冷却板とを含んでおり、ペルチェ素子によって冷却された冷却板の表面に空気中の水分を結露させ、結露水を生じるようになっている。そして、ミスト生成部11の上流側には、冷却板を冷却する際に発生する熱量を放熱する放熱フィン11cが設けられている。かかる構成では、供給された水、すなわち結露水が、放電作用によって微粒化され、ナノメータサイズの非常に細かいミスト(マイナスイオンを含むマイナスに帯電されたミスト)が生成される。本実施形態では、ペルチェ素子および冷却板が水供給部に相当する。
そして、ミスト生成部11はプリント基板(基台部)22に、例えばはんだ付けやかしめ等によって固定されており、このプリント基板22を内筒6の上壁6fから突設された固定リブ(固定部材)6gに載置することで、内筒6の上方に固定されている。
なお、固定リブ6gの形状や突出位置を様々に設定することで、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を所望の量とすることが可能である。すなわち、固定リブ6gは、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を制御する制御手段として利用することができる。
さらに、本実施形態では、このミスト生成部11は、空洞9の仮想平面Pに対して垂直方向Vの両端のいずれか一端側(図の右側)に向かうほどプリント基板22と内筒6の上壁6fとの距離が短くなるように配置されている。
すなわち、図に示すように、プリント基板22は、把持部1aが下側に位置するとともに本体部1bが上側に位置するように配置したヘアドライヤ1を出口開口4b側からみた状態で、水平面に対して一端側(図の右側)が下方に傾斜するように固定されている。このように、プリント基板22を傾斜させることで、間隙g1から空洞9内に流入した分岐流Wpを、プリント基板22の放熱フィン11c側を流れる分岐流Wp1と、プリント基板22と内筒6の上壁6fとの間の空間9aを流れる分岐流Wp2とに分岐させている。そして、分岐流Wp1を主に放熱用として利用するとともに、分岐流Wp2を主としてミスト送風用に利用している。また、プリント基板22と内筒6の上壁6fとの間の空間9aが広くすることで、ミスト送風用の風をより多く確保し、ミスト送風の安定化を図っている。
さらに、本実施形態では、金属微粒子生成部10およびミスト生成部11は、空洞9内で垂直方向Vに並列に配置されている。
なお、金属微粒子生成部10およびミスト生成部11ともに、イオンを発生させるイオン発生部に相当するものであり、ミスト生成部としては、水を加熱してスチームを発生させるスチーム発生機構を搭載してもよいし、金属微粒子生成部としては、金属の溶液を霧化して金属微粒子を生成する金属溶液霧化機構を搭載してもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、金属微粒子排出口20aを、ミスト排出口20bより小さく形成してある。すなわち、ミスト排出口20bを介してのミスト生成部11のメンテナンスや状態の確認等をより容易に行わせるとともに、金属微粒子排出口20aを介しての手指や、道具、異物等の誤進入を抑制してある。
さらに、本実施形態にかかるヘアドライヤ1は、発光部21を備えている。発光部21は、空洞9内に配置されたLED(発光ダイオード)等の光源21aと、光源21aの光を導光するアクリル等の透光性を有する合成樹脂材料で形成される導光部材21bと、を有している。図2に示すように、カバー20の、金属微粒子排出口20aとミスト排出口20bとの間には、縦長の長円状の孔20cが形成されており、導光部材21bの光源21aと反対側の出射端部21cが、この孔20cに嵌挿されて、カバー20の外に露出している。したがって、光源21aの光は導光部材21bによって導光され、出射端部21cからカバー20の外に出射される。かかる構成では、ヘアドライヤ1の使用時には、出射端部21cが使用者の頭部に対向して配置されることになる。
この発光部21は、ヘアドライヤ1の動作モードの表示手段として利用することができる。例えば、ヒータ8を使用していて温風が吹き出されている状態では赤色、ヒータ8を使用せず冷風が吹き出されている状態では緑色、金属微粒子生成部10が稼動していて金属微粒子が放出されている状態では黄色、ミスト生成部11が稼動していてミストが放出されている状態では青色、など、動作状態に応じて色を変化させるようにすることができる。この場合、例えば第二の電圧印加回路12等と同じ基板上に実装された制御回路(図示せず)が各部の動作状態に応じて光源21aの発光を制御することができる。この場合、各色に対応する光源21aが複数実装され、制御回路がこれら複数の光源21aの発光を制御することになる。なお、制御回路によって光源21aを点滅させたり、その点滅間隔を制御したり、発光強度を変化させたりすることも可能であり、これら発光形態を、種々の動作モードに対応づけて設定することも可能である。
また、発光部21からの光によって、人体に所定の効果を与えることも可能である。例えば、光源21aとして波長415[nm]の高輝度LEDを用いた場合には、当該光源21aから出射される青色光により、細菌の破壊による殺菌効果や、毛孔の縮小や皮脂の分泌低下等によるざ瘡(にきび)の予防効果などが得られることが確認されている。また、光源21aとして波長630[nm]程度の高輝度LEDを用いた場合には、当該光源21aから出射される赤色光により、血行促進、血管新生による新陳代謝の活性、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するなどの効果が得られることが確認されている。さらに、赤色光の照射回数を重ねた場合には、小じわ、しみ、くすみ、開大毛孔などの光老化皮膚やざ瘡後の瘢痕の改善に有効であることが確認されている。なお、これらの効果は、人によって異なるものとなる。
さらに、発光部21を、金属微粒子生成部10あるいはミスト生成部11を照らす照射手段として利用することができる。こうすれば、金属微粒子生成部10やミスト生成部11の状態を視認しやすくなるとともに、掃除等のメンテナンスを行う場合にも視認性が高まって作業効率が向上するという効果が得られる。
ところで、本実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤ1は、金属微粒子生成部10およびミスト生成部11を同じ空洞9内に収容しているのであるが、ミスト生成部11で生じたミストが金属微粒子生成部10に到達すると、金属微粒子生成部10が帯電して電圧や電界が変化して金属微粒子の生成が不安定化したり、金属微粒子生成部10の金属部分が水分によって腐食したりする虞がある。
そのため、金属微粒子生成部10を、金属微粒子排出口20aに比較的近い位置で、当該金属微粒子排出口20aに対向させて配置し、ミスト生成部11を、ミスト排出口20bに比較的近い位置で、当該ミスト排出口20bに対向させて配置している。そして、間隙g1から流入した分岐流Wpを、金属微粒子排出口20aおよびミスト排出口20bから外部に排出している。
したがって、本実施形態では、金属微粒子生成部10で生成された金属微粒子は、比較的スムーズに金属微粒子排出口20aから排出されるとともに、ミスト生成部11で生成されたミストは、比較的スムーズにミスト排出口20bから排出される。すなわち、金属微粒子生成部10で生成された金属微粒子はミスト生成部11側には流れにくく、かつミスト生成部11で生成されたミストは金属微粒子生成部10側には流れにくい構成となっている。なお、分岐流Wpは、金属微粒子およびミストの排出に貢献しているが、分岐流Wpが無い場合でも、金属微粒子およびミストは対応する排出口20a,20bから排出される。
さらに、本実施形態では、導光部材21bと、金属微粒子生成部10を内筒6に取り付ける取付部材(固定部材)6dとを、固定リブ6gと同様に、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を制御する制御手段として利用している。
導光部材21bは、板状に形成され、その厚み方向が内筒6の周方向に沿う姿勢で、金属微粒子生成部10の放出端部側とミスト生成部11の放出端部側との間に配置されており、空洞9内で、金属微粒子通過領域側と、ミスト通過領域側とを区画する遮蔽壁となっている。すなわち、導光部材21bによって、分岐流Wp2は金属微粒子排出口20aに向かう流れとミスト排出口20bに向かう流れとに分岐することになる。
取付部材6dは、内筒6の筒状部6aから径外方向に向けて突設されており、金属微粒子生成部10を内筒6に取り付ける部材である。そして、金属微粒子生成部10側から金属微粒子排出口20a側に向けて延びる遮蔽壁部6eを設けることで、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を制御している。
なお、取付部材6dの遮蔽壁部6eとカバー20との間には間隙が設けられており、カバー20に滞留した電荷が遮蔽壁部6eを介して金属微粒子生成部10側へ到来して金属微粒子生成部10における金属微粒子の生成を阻害するのを抑制してある。また、間隙を設けるのに替えて、取付部材6dとカバー20との間に導電性の低いあるいは絶縁性の部材を介在させてもよい。
そして、これら導光部材21bおよび取付部材6dは、遮蔽壁としても機能しており、空洞9内で並列にミストが通過する方向と略平行に配置することで、二重の遮蔽壁となってミストが金属微粒子生成部10に到達するのを効果的に抑制している。
以上、説明したように、本実施形態では、ミスト生成部11を、空洞(収容室)9の仮想平面Pに対して垂直方向Vの両端のいずれか一端側に向かうほどプリント基板(基台)22と内筒6の上壁(底壁)6fとの距離が短くなるように配置した。よって、空洞9内におけるプリント基板22と上壁6fとの間の空間9aを大きくとることができ、かかる空間9aをミスト放出用の送風流路として利用することができ、ミストを外部に安定して送風することができる。
また、ミスト生成部11を仮想平面Pに垂直な方向Vの一端側に向かうほどプリント基板22と上壁6fとの距離が短くなるように配置させているため、金属微粒子生成部10とミスト生成部11とを空洞9内で並設させる場合に、空洞9の垂直方向Vの幅を狭めることが可能となり、金属微粒子およびミストを放出することのできるヘアドライヤ(加熱送風装置)1の小型化を図ることができる。
また、ミスト生成部11と金属微粒子生成部10とを内筒6の上壁(底壁)6fに取り付ける固定リブ(固定部材)6gの形状や取り付け位置を適宜設定することで、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を所望量に設定することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、金属微粒子生成部およびミスト生成部は、上記実施形態と左右逆転して配置することができる。また、ミスト生成部の取付部材に遮蔽壁部を一体化させてもよい。また、排出口をケースと別体のカバーに設けることは必須ではなく、排出口をケースに設けてもよい。
本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤのミスト生成部を取り外した状態での断面図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤを出口開口側から見た正面図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を出口開口側から見た正面図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を出口開口側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤの本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を入口開口側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤの収容室内における風の流れを模式的に示した図である。
符号の説明
1 ヘアドライヤ(加熱送風装置)
1b 本体部
3 ケース(外壁)
6f 上壁(収容部の底壁)
6g 固定リブ(固定部材)
9 空洞(収容部)
10 金属微粒子生成部
11 ミスト生成部
20 カバー(外壁)
22 プリント基板(基台)
C 中心軸
P 仮想平面
V 垂直方向

Claims (3)

  1. 長手方向の一方側に設けられた入口開口から、他方側に設けられた出口開口に至る円筒状の風洞が内部に設けられた本体部を有し、前記風洞の前記入口開口側には、前記入口開口より流入させた空気流を前記風洞の前記出口開口から排出させるファンが設けられた加熱送風装置であって、
    前記本体部は、前記風洞の前記出口開口側の外側に位置し、当該風洞の中心軸を含む仮想平面の両側に形成される収容室と、前記風洞前記収容室を隔成する底壁と、を備え、
    前記収容室は、前記風洞の前記入口開口側から前記出口開口側に向かう方向に対する直交方向の断面が半円状に形成され、
    前記底壁は、前記直交方向の断面が前記収容室側に向けて凸となる弧状に形成され、
    前記収容室内には、前記風洞内の前記ファンの下流側に設けられた導入口から流入した分岐流が流れる分岐流路が形成されており、
    前記分岐流路は、板状の基台に設けられ、ミストを生成して前記収容室外へ排出するミスト生成部が収容されており、
    前記ミスト生成部は、前記収容室の前記仮想平面に対して垂直方向両端のいずれか一端側に向かうほど前記基台と前記底壁との距離が短くなるように配置され、
    前記基台と前記底壁との間には、前記分岐流が流入するとともに前記ミスト生成部で生成された前記ミストが送風される空間が設けられることを特徴とする加熱送風装置。
  2. 前記収容室内には、金属微粒子を生成する金属微粒子生成部が前記ミスト生成部に対して前記垂直方向に並設されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱送風装置。
  3. 前記収容室内には、前記ミスト生成部と前記金属微粒子生成部とが固定部材を介して前記底壁に取り付けられており、
    前記固定部材によって、前記分岐流路を流れる風の風向や風量を制御していることを特徴とする請求項2に記載の加熱送風装置
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