JP2020007018A - チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器 - Google Patents

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淑江 勝又
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【課題】チューブ容器が加圧された際においても、口部の変形を抑制することが可能な、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器を提供する。【解決手段】チューブ容器10は、胴部チューブ50と、胴部チューブ50の一端51に接合され、口部11と、口部11下方に設けられた肩部12とを有する頭部部材40とを備えている。頭部部材40の肩部12の表面12aに、肩部12の変形を抑える肩部変形抑止部41が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器に関する。
従来、チューブ容器として、ラミネートチューブ容器が知られている。一般に、ラミネートチューブ容器は、胴部チューブ(ラミネートチューブ)と、口部を含む頭部部材とから構成されている。ラミネートチューブ容器の製造工程は、ラミネート層からなる胴部チューブを製筒する工程と、胴部チューブに対して頭部部材の成形を行う工程とから成り立っている。
このようなラミネートチューブ容器において、チューブ容器の口径を大きくすることにより、内容物を最後まで使い切り、チューブ容器内の内容物の残量を低減することができるラミネートチューブ容器が知られている(例えば、特許文献1)。また、このようなラミネートチューブ容器では、チューブ容器の口径を大きくすることにより、キャップを装着したチューブ容器を倒立させて置く場合の自立性を確保している。
特開2003−12005号公報
しかしながら、特許文献1に示すチューブ容器のように、口部の口径を大きくした場合、チューブ容器に所定の力が作用すると、チューブ容器の口部が変形し、チューブ容器とキャップとの間において、内容物の漏れが生じる可能性があるといった問題がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、チューブ容器が加圧された際においても、口部の変形を抑制することができ、内容物の漏れを抑制することが可能な、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器を提供することを目的とする。
本発明は、チューブ容器において、胴部チューブと、前記胴部チューブの一端に接合され、口部と、口部下方に設けられた肩部とを有する頭部部材とを備え、前記頭部部材の前記肩部の表面に、前記肩部の変形を抑える肩部変形抑止部が設けられている、チューブ容器である。
本発明は、前記肩部変形抑止部は、段差部である、チューブ容器である。
本発明は、前記頭部部材の前記肩部の前記表面は、前記口部側に位置する内側表面と、前記内側表面の径方向外側に位置する外側表面とを有し、前記段差部の上端は、前記外側表面に連結され、前記段差部の下端は、前記内側表面に連結されている、チューブ容器である。
本発明は、前記頭部部材の前記肩部の前記表面は、前記口部側に位置する内側表面と、前記内側表面の径方向外側に位置する外側表面とを有し、前記段差部の上端は、前記内側表面に連結され、前記段差部の下端は、前記外側表面に連結されている、チューブ容器である。
本発明は、前記肩部変形抑止部は、凹部である、チューブ容器である。
本発明は、前記肩部変形抑止部は、前記肩部の全周に亘って設けられている、チューブ容器である。
本発明は、前記肩部変形抑止部の高さは、0.4mm以上1.0mm以下である、チューブ容器である。
本発明は、前記口部の口径は、20.0mm以上25.0mm以下であり、前記肩部の外縁の直径は、45mm以上55mm以下である、チューブ容器である。
本発明は、キャップ付きチューブ容器において、本発明によるチューブ容器と、前記頭部部材の前記口部に取り付けられる内筒部と、前記内筒部の径方向外側に位置する外筒部とを有するキャップとを備え、前記キャップの前記外筒部は、前記チューブ容器の前記肩部が変形した際に、前記肩部変形抑止部に接触する、キャップ付きチューブ容器である。
本発明は、前記キャップが前記頭部部材に取り付けられた際に、前記キャップの前記外筒部の外面が、前記肩部変形抑止部に接触する、キャップ付きチューブ容器である。
本発明は、前記キャップが前記頭部部材に取り付けられた際に、前記キャップの前記外筒部の内面が、前記肩部変形抑止部に接触する、キャップ付きチューブ容器である。
本発明は、前記キャップ付きチューブ容器の垂直断面において、前記肩部の外縁から、前記キャップの前記外筒部の外面までの距離が、5.0mm以内である、キャップ付きチューブ容器である。
本発明によれば、チューブ容器が加圧された際においても、口部の変形を抑制することができ、内容物の漏れを抑制することができる。
図1は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す側面図であって、キャップが閉鎖状態にあるときの図である。 図2は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す部分垂直断面図である。 図3は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の頭部部材を示す斜視図である。 図4Aは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器のチューブの積層体シートの層構成の一例を示す断面図である。 図4Bは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器のチューブの積層体シートの層構成の他の例を示す断面図である。 図5は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す側面図であって、キャップが解放状態にあるときの図である。 図6(a)−(d)は、頭部部材が変形する様子を説明する上面図である。 図7(a)−(d)は、本実施の形態によるチューブ容器の製造方法を示す概略図。 図8は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の頭部部材の変形例を示す断面図である。 図9は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の頭部部材の変形例を示す断面図である。 図10(a)−(b)は、実施例において、耐圧試験を説明する図である。
以下、本発明によるキャップ付きチューブ容器の一実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。図1乃至図7は、本発明の一実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す図である。なお、図1乃至図7において、内容物を充填した後の底部シールがなされていない空の状態のキャップ付きチューブ容器10Aを示している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器10Aは、チューブ容器10と、チューブ容器10に取り付けられたキャップ20とを備えている。
このうち、チューブ容器10は、ラミネート成形チューブである胴部チューブ50と、胴部チューブ50の一端51に接合された肩部12とを有する頭部部材40とを備えている。
ここでは、まず、チューブ容器10の頭部部材40について説明する。
図2乃至図3に示すように、頭部部材40は、口部11と、口部11下方に設けられた肩部12とを有している。
このうち口部11は、キャップ20の後述する内筒部28が螺着されるねじ部14を有している。なお、口部11の形状は、従来公知の形状であっても良い。また、本実施の形態においては、口部11の口径R1(図2参照)は、20.0mm以上25.0mm以下となっている。口部11の口径R1を20.0mm以上とすることにより、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、内容物を最後まで使い切ることができ、チューブ容器10内の内容物の残量を低減することができる。また、口部11の口径R1を25.0mm以下とすることにより、後述するように圧縮成形によって作製される頭部部材40において、肩部12の強度を高めることができる。
また、肩部12は、口部11側から胴部チューブ50側に向けて徐々に径が拡大する形状を有している。肩部12は、水平断面が円形状の形状をもっている。また、本実施の形態においては、肩部12のうち、肩部12の外縁12eの直径R2(図2参照)は、45mm以上55mm以下となっている。肩部12の外縁12eの直径R2が45mm以上であることにより、上述したような口径R1を有する口部11を形成することができる。また、肩部12の外縁12eの直径R2が55mm以下であることにより、樹脂の使用量を低減することができ、コストを削減することができる。
また、頭部部材40の肩部12の表面12aに、肩部12の変形を抑える肩部変形抑止部41が設けられている。この肩部変形抑止部41は、チューブ容器10が変形した際に、キャップ20の後述する外筒部27に接触することにより、肩部12が変形することを抑止するものである。本実施の形態において、肩部変形抑止部41は、段差部である。この場合、頭部部材40の肩部12の表面12aは、口部11側に位置する内側表面12bと、内側表面12bの径方向外側に位置する外側表面12cとを有している。そして、肩部変形抑止部41、すなわち段差部は、内側表面12bと外側表面12cとの間に形成されている。また、本実施の形態では、段差部の上端41aは、外側表面12cに連結され、段差部の下端41bは、内側表面12bに連結されている。言い換えれば、段差部を構成し、内側表面12bと外側表面12cとの間に広がる接触面12dが、径方向内側を向いている。
また、本実施の形態では、接触面12dは、キャップ20が頭部部材40に取り付けられた際に、予めキャップ20の後述する外筒部27の外面27eに接触するように構成されている。これにより、肩部12の変形をより効果的に抑制することができるようになっている。
また、図3に示すように、本実施の形態では、肩部変形抑止部41は、肩部12の全周に亘って設けられている。これにより、肩部12の変形を効果的に抑えることができる。また、肩部変形抑止部41が、肩部12の全周に亘って設けられていることにより、キャップ20の内側に水が侵入することを抑制することができる。すなわち、後述するように、キャップ付きチューブ容器10Aを使用する際に、キャップ付きチューブ容器10Aを倒立させて置く場合がある。この場合、肩部変形抑止部41は、キャップ20の外筒部27を外側から覆うように配置される。そして、このとき、外筒部27の外面27eが上端41aよりも鉛直方向上方まで延びている。これにより、肩部12の外側表面12cを伝わってきた水滴が内側表面12b側に侵入せず、キャップ20の内側に水が浸入する不具合を抑制することができる。なお、肩部変形抑止部41は、肩部12の表面12aの一部に設けられていても良い。この場合、肩部12の表面12aに複数の肩部変形抑止部41が設けられ、各々の肩部変形抑止部41は、肩部12の周方向において略等間隔に配置されていることが好ましい。これにより、肩部12の変形を効果的に抑えることができる。
このような肩部変形抑止部41の高さH(図2参照)は、0.4mm以上1.0mm以下であることが好ましい。高さHが0.4mm以上であることにより、チューブ容器10が変形した際に、肩部変形抑止部41がキャップ20に接触しやすくなり、肩部12の変形を効果的に抑制することができる。また、段差が1.0mm以下であることにより、樹脂の使用量を低減することができ、コストを削減することができる。
また、キャップ付きチューブ容器10Aの垂直断面において、肩部12の外縁12eから、キャップ20の後述する外筒部27の外面27eまでの距離L1(図2参照)が、5.0mm以内になっている。これにより、チューブ容器10の頭部部材40の成形性を損なうことなく、頭部部材40を成形することができる。
このような頭部部材40は、後述するように、例えば圧縮成形法により成形される。また、頭部部材40は、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)等の樹脂材料から作製される。
次に、チューブ容器10の胴部チューブ50について説明する。図1及び図2に示す胴部チューブ50は、全体として略円筒形状を有している。この胴部チューブ50は、ラミネート成形された積層体シート55(図4A及び図4B参照)から構成されており、この積層体シート55を円筒状に丸め、対向する端部同士を例えばヒートシールにより接合して得られたものである。このため、胴部チューブ50には、その長手方向に沿って積層体シート55の繋ぎ目52(図1参照)が形成されている。この胴部チューブ50の厚みは、例えば200μm以上550μm以下としても良い。
次に、積層体シート55の層構成について説明する。図4Aは、胴部チューブ50を構成する積層体シート55の層構成の一例を示し、図4Bは、胴部チューブ50を構成する積層体シート55の層構成の他の例を示している。
図4Aに示すように、積層体シート55は、内面から外面に向かって順に配置された、第1シーラント層56と、第1接着層57aと、基材層58と、第2接着層57bと、第2シーラント層59とを有している。この場合、例えば基材層58の内面側に、裏面印刷によって印刷層が設けられていても良い。
また、図4Bに示すように、積層体シート55は、内面から外面に向かって順に配置された、第1シーラント層56と、第1接着層57aと、基材層58と、第2接着層57bと、第2シーラント層59と、熱融着性樹脂の溶融押出層60とを有している。この場合、例えば熱融着性樹脂の溶融押出層60の外面側に、表面印刷によって印刷層が設けられていても良い。熱融着性樹脂の溶融押出層60の外面側に印刷層を形成することにより、記載内容の変更などを容易に行うことができる。
以下、積層体シート55の各層について説明する。
第1シーラント層
第1シーラント層56は、積層体シート55同士を接着させるための層であり、第1シーラント層56を構成する材料としては、熱によって溶融し、融着する材料であれば良い。第1シーラント層56には例えばポリオレフィンのフィルムを用いることができる。より具体的には、第1シーラント層56としては、例えば、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、中密度ポリエチレンフィルム(MDPE)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、その他の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリ酢酸ビニル系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリスチレン系樹脂フィルム、ポリアクリロニトリル、飽和ポリエステル、ポリビニルアルコール等その他の樹脂の1種ないしそれ以上からなるフィルムを使用することができる。
本実施の形態において、上記のヒートシール性フィルムとしては、例えば、上記の樹脂の1種ないし2種以上を主成分とし、これに、所望の添加剤を任意に添加して樹脂組成物を調製し、次いで、上記で調製した樹脂組成物を使用し、例えば、Tダイ法、インフレーション法、その他の成形法を用いてフィルムないしシートを成形することができる。
なお、本実施の形態において、第1シーラント層56の厚みは、100μm以上250μm以下であることが好ましい。また、上述した第1シーラント層56の材料として、例えば、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤等を任意に添加したものを使用しても良い。
基材層
基材層58は、例えば、第1シーラント層56や第2シーラント層59を支持するとともに積層体シート55全体の強度を高めるための層である。基材層58を構成する材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ素系樹脂、その他の強靱な樹脂のフィルムないしシート、その他を使用することができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、押し出し低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンのフィルムを用いることができる。
また、上述した樹脂のフィルムないしシートとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。中でも、本実施の形態において、二軸延伸ポリエステル系樹脂フィルムが、印刷適正の面で優れるので好ましい。
なお、本実施の形態において、基材層58の厚みは、10μm以上25μm以下、好ましくは、10μm以上25μm以下であることが好ましい。
第2シーラント層
第2シーラント層59は、積層体シート55同士を接着させるための層であり、第2シーラント層59を構成する材料としては、例えば上述した第1シーラント層56と同様の材料を用いることができる。
なお、本実施の形態において、第2シーラント層59の厚みは、100μm以上250μm以下であることが好ましい。
接着層
第1接着層57aや第2接着層57bといった接着層は、第1シーラント層56、基材層58、第2シーラント層59などを接着するための層である。この接着層は、接着する層構成する樹脂によって適宜選択することができる。
例えば、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他のラミネート用接着剤等のアンカーコート剤、ラミネート用接着剤等を任意に使用することができる。
接着層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−ビニルアルコール、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂等を好適に使用することができる。
なお、本実施の形態において、接着層の厚さは、15μm以上60μm以下であることが好ましい。
また、第1シーラント層56、基材層58、第2シーラント層59などを積層する方法としては、例えば、ウエットラミネーション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他の任意の方法で行うことができる。また、上述したラミネートを行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができる。
熱融着性樹脂の溶融押出層
熱融着性樹脂の溶融押出層60は、例えば印刷層を形成するための層である。この熱融着性樹脂の溶融押出層60の材料としては、加熱により溶融して相互に融着することができ、押し出し成形が可能であるヒートシール性を有する樹脂を使用して構成することが好ましい。中でも、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式等により、印刷層を形成し得るヒートシール性を有する樹脂を使用することが望ましいものである。
具体的には、熱融着性樹脂の溶融押出層60の材料としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状(直鎖状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を、不飽和カルボン酸を使用して酸変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他の樹脂を使用することができる。
なお、本実施の形態において、熱融着性樹脂の溶融押出層60の厚みは、20μm以上30μm以下であることが好ましい。
印刷層
また、上述したように基材層58上や、溶融押出層60上に、絵柄等の印刷が施された印刷層が形成されていても良い。印刷層としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整して得たインキ組成物を使用することができる。このようなインキビヒクルとしては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、その他などの1種または2種以上を併用することができる。印刷方法は、グラビア印刷のほか、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他の印刷方式であってもよい。
また、積層体シート55には、必要に応じてバリア層が設けられていても良い。バリア層としては、例えば、酸素ガス、水蒸気等に対するガスバリア性素材、太陽光等に対する遮光性素材、あるいは、内容物に対する保香性等を有する材料を使用することができる。具体的には、バリア層としては、例えば、アルミニウム箔、スズ、鉛、銅、鉄、ニッケル、またはこれらの合金等あるいは、アルミニウム等の蒸着薄膜を有する樹脂のフィルムないしシート等を使用することができる。バリア層としてアルミニウム箔を使用する場合、バリア層の厚みは、5μm以上20μm以下程度とすることができる。
また、バリア層としてアルミニウム等の蒸着薄膜を有する樹脂のフィルムないしシートを使用する場合、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、クラスターイオンビーム法等の物理気相成長法(PhysicalVapor Deposition法、PVD法)等を利用して、樹脂のフィルムの上に、アルミニウム等の金属の蒸着薄膜を形成した樹脂のフィルムないしシートを使用することができる。
バリア層として、アルミニウムの蒸着薄膜を有する樹脂のフィルム等を使用する場合、バリア層の厚みは、通常、50Å以上3000Å以下程度であることが好ましく、特に、100Å以上2000Å以下程度であることが好ましい。また、上記のアルミニウムの蒸着薄膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他を使用することができる。上記の樹脂のフィルムの表面は、予め、蒸着膜の密着性を高めるために、例えば、蒸着プライマー等をコーティングすることができ、その他、所要の前処理を任意に施すことは可能である。
また、積層体シート55には、必要に応じて中間層が設けられていても良い。中間層は、積層体シート55の厚さを調整するために設けられる。中間層にはオレフィン樹脂を用いることができる。より具体的には、中間層としては、低密度ポリエチレンや、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン等のポリエチレンフィルムが用いられることが好ましい。これらのポリエチレンフィルムは透明であっても良く、例えば乳白ポリエチレンフィルムのように着色されていても良い。中間層として、乳白ポリエチレンフィルムが用いられることで積層体シート55の光沢性を際立たせることができる。中間層の厚さは例えば50μm以上200μmであることが好ましい。
また、本実施の形態によるチューブ容器10の頭部部材40と、胴部チューブ50との接合は、後述するように、頭部部材40を圧縮成形法で成形する際に、熱溶着により行われる。しかしながら、これに限定されることはなく、チューブ容器10の頭部部材40と、胴部チューブ50との接合は、射出成形法により行われても良い。
次に、キャップ20について説明する。
図1、図2及び図5に示すように、キャップ20は、ヘッド21と、ヘッド21に連結されたカバー22とを有している。図2及び図5に示すように、ヘッド21とカバー22とは、中央にヒンジ25が設けられた一対の連結体23を介して互いに連結されている。これにより、カバー22は、ヘッド21に対して、連結体23のヒンジ25を軸として自由に回動可能であり、ヘッド21の上面を覆う蓋としての機能を果たす。なお、ヘッド21、カバー22および一対の連結体23は、後述するように射出樹脂により一体形成されている。
ヘッド21は、チューブ容器10に取り付けられる内筒部28と、内筒部28の径方向外側に位置する外筒部27と、内筒部28および外筒部27の上方に設けられ、注出口26が形成された上板29とを有している。このうち、図2に示すように、内筒部28は、頭部部材40の口部11に取り付けられている。これら上板29、外筒部27および内筒部28は、射出樹脂により一体形成されている。上板29は、平板状であり、平面視略円形状を有している。また、上板29の略中央部には下方に突出した環状アンダーカット29aが設けられ、頭部部材40の口部11との嵌合をより完全なものとしている。また、注出口26は、注出時の使い勝手を良くし、カバー22の栓部34(後述)との嵌合を容易にするために、連結体23から離れるよう偏心して設けられている。なお、注出口26は、上板29の略中心部に設けられても良い。
カバー22は、平らな蓋板32と、蓋板32の周辺を取り囲むように形成された略円筒状の側壁33とを有している。図2に示すように、蓋板32には下方に突出した環状アンダーカット35が設けられ、注出口26の内壁の嵌合部36との嵌合をより完全なものとしている。カバー22の側壁33の端部内側で回転半径の最も大きな部分には突起37が形成されている。この突起37が、ヘッド21の上板29の上面に形成された凹陥部38に嵌合することにより、カバー22は上板29上に確実に係止される。このように本実施の形態によるチューブ容器10では、注出口26と環状アンダーカット35とによる第1の係止機能に加えて、側壁33の突起37と凹陥部38とによる第2の係止機能を備えることによって、注出口26からの不用意な内容物の漏れを未然に防止することができる。また、蓋板32のヒンジ25を回転軸とする回転半径の最も大きな部分にカバー22を開き易くする突出片39が設けられている。
図1及び図2に示すように、カバー22の表面(閉鎖された蓋板32の表面)は平らに成形されているので、チューブ容器10に内容物を充填することにより作製された商品は、倒立性(頭部を下にした時の自立性)を有し、店頭における展示陳列時および使用場所での不使用時には、倒立させて置くことができる。さらに蓋板32の中央部を僅かに凹面化させることで、自立を安定化することもできる。また、カバー22の指先での開放操作のため、カバー22に突出片39を設け、さらにキャップ20の閉鎖時における突出片39の下部にあたる外筒部27の一部を、他の部分より内側に削った窪み部31を形成し、指が突出片39に掛かり易くしている。また、内容物を充填する前のチューブ容器10において、キャップ20の周辺から胴部チューブ50の外径を超えて突出する部分がないので、成形後の印刷機、充填機等への供給、箱詰め等への移送および整列をスムーズに行うことができる。
また、上述したように、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、チューブ容器10が変形した際に、肩部変形抑止部41がキャップ20の外筒部27に接触するようになっている。より詳細には、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、チューブ容器10が変形した際に、肩部12の接触面12d(図2参照)がキャップ20の外筒部27の外面27eに接触するようになっている。これにより、肩部12の変形を抑制することができ、チューブ容器10から内容物の漏れを抑制することができる。すなわち、図6(a)に示すチューブ容器10が加圧されると、図6(b)に示すように、肩部12が変形することにより、口部11が引っ張られ、口部11が略楕円形状に変形する。これにより、口部11とキャップ20との間に隙間が生じ、内容物がチューブ容器10から漏れる可能性がある。これに対して、本実施の形態によれば、図6(c)に示すチューブ容器10が加圧され、チューブ容器10の肩部12が変形した際に、肩部変形抑止部41がキャップ20の外筒部27に接触するようになっている。このとき、接触面12dが外筒部27の外面27eに接触するが(図6(d)の符号A)、キャップ20の外筒部27は剛性が高く、容易に変形することはない。したがって、接触面12dが外筒部27の外面27eに接触した時点で肩部12がこれ以上変形することなく、肩部12の変形が抑えられる。このように、肩部12の変形が抑えられたことにより、口部11の変形が抑制される。このため、内容物がチューブ容器10から漏れる不具合を抑制することができる。
次に、図7(a)−(d)を参照して、圧縮成形法を用いて上述したチューブ容器10を製造する方法について説明する。
まず、図7(a)に示すように、積層体シート55を準備する。この場合、第1シーラント層56、第1接着層57a、基材層58、第2接着層57b、第2シーラント層59を互いに積層したシート材料を作製し、このシート材料を適宜所定の大きさにカットすることにより、積層体シート55を得る。
次に、図7(b)に示すように、積層体シート55を丸め、対向する端部同士を例えばヒートシールにより接合することにより円筒状に製筒し、胴部チューブ50を作製する。
次いで、図7(c)に示すように、この円筒状の積層体シート55(胴部チューブ50)をマンドレル72に巻き付け、マンドレル72の一端に、頭部部材40の圧縮成形用の金型71を装着する。すなわち、予め筒状に成形された積層体シート55(胴部チューブ50)を、先端部が頭部部材40を圧縮成形するためのコアとなっているマンドレル72に差し込んだ状態で、頭部部材40を成形する金型71のキャビティ内に所定の位置まで進入させる。
続いて、金型71内に、図示しない樹脂供給装置から溶融した樹脂を供給することにより、肩部12に肩部変形抑止部41が設けられた頭部部材40を圧縮成形する。この場合、金型71内に胴部チューブ50の一端51を挿入することによって、頭部部材40が成形されると同時に、頭部部材40に胴部チューブ50が一体的に融着される。その後、金型71およびマンドレル72から一体化された頭部部材40および胴部チューブ50を取り出すことにより、チューブ容器10が得られる(図7(d)参照)。
また、キャップ付きチューブ容器10Aを製造する際には、チューブ容器10を作製することと並行して、キャップ20を準備する。この場合、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法によりキャップ20を作製する。そして、キャップ20をチューブ容器10の頭部部材40の口部に螺着させることにより、図1に示すキャップ付きチューブ容器10Aが得られる。
その後、キャップ付きチューブ容器10Aの胴部チューブ50内に底部側から内容物を充填し、胴部チューブ50の底部をシールすることにより、商品としての内容物入りキャップ付きチューブ容器10Aが得られる。
ここで、上述したように、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、チューブ容器10が加圧されて変形した際に、肩部変形抑止部41がキャップ20の外筒部27に接触するようになっている。より詳細には、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、チューブ容器10が変形した際に、肩部12の接触面12d(図2参照)がキャップ20の外筒部27の外面27eに接触するようになっている。これにより、肩部12の変形が抑えられ、口部11の変形が抑制される。このため、チューブ容器10から内容物が漏れる不具合を抑制することができる。
このように本実施の形態によれば、頭部部材40の肩部12の表面12aに肩部12の変形を抑える肩部変形抑止部41が設けられている。これにより、チューブ容器10が加圧された際においても、頭部部材40の口部11の変形を抑制することができる。このため、口部11とキャップ20との間に大きな隙間が生じることがなく、チューブ容器10から内容物が漏れる不具合を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、段差部の上端41aが、外側表面12cに連結され、段差部の下端41bが、内側表面12bに連結されている。言い換えれば、段差部を構成し、内側表面12bと外側表面12cとの間に広がる接触面12dが、径方向内側を向いている。これにより、キャップ付きチューブ容器10Aを倒立させて置く場合に、肩部変形抑止部41が、キャップ20の外筒部27を外側から覆うように配置される。これにより、キャップ20の内側に水が浸入する不具合を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、肩部変形抑止部41は、肩部12の全周に亘って設けられている。これにより、肩部12の変形を効果的に抑えることができる。また、肩部変形抑止部41が、肩部12の全周に亘って設けられていることにより、キャップ20の内側に水が侵入することを効果的に抑制することができる。
なお、上述した本実施の形態において、段差部の上端41aが、外側表面12cに連結され、段差部の下端41bが、内側表面12bに連結されている例について説明したが、これに限られることはない。例えば、図8に示すように、段差部の上端41aが、内側表面12bに連結され、段差部の下端41bが、外側表面12cに連結されていても良い。この場合、段差部を構成し、内側表面12bと外側表面12cとの間に広がる接触面12dは、径方向外側を向いている。また、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、チューブ容器10が変形した際に、肩部12の接触面12dがキャップ20の外筒部27の内面27iに接触するようになっている。この場合においても、チューブ容器10の肩部12が変形した際に、肩部変形抑止部41がキャップ20の外筒部27に接触し、肩部12の変形が抑えられ、口部11の変形が抑制される。このため、内容物がチューブ容器10から漏れる不具合を抑制することができる。
また、本実施の形態において、肩部変形抑止部41が段差部である例について説明したが、これに限られることはない。例えば、図9に示すように、肩部変形抑止部41が、凹部であっても良い。この場合、キャップ20の外筒部27の少なくとも一部が、凹部に収容されるように構成されている。このような凹部の深さD(肩部12の表面12aから凹部の底面12fまでの距離)は、例えば0.4mm以上1.0mm以下とすることができる。また、キャップ付きチューブ容器10Aにおいて、チューブ容器10が変形した際に、凹部がキャップ20の外筒部27に接触するようになっている。この場合においても、チューブ容器10の肩部12が変形した際に、肩部変形抑止部41がキャップ20の外筒部27に接触することにより、肩部12の変形が抑えられ、口部11の変形が抑制される。このため、内容物がチューブ容器10から漏れる不具合を抑制することができる。また、図9に示すように、キャップ20が頭部部材40に取り付けられた際に、予めキャップ20の外筒部27の内面27iが、凹部に接触するように構成されている。これにより、肩部12の変形をより効果的に抑制することができるようになっている。なお、キャップ20が頭部部材40に取り付けられた際に、キャップ20の外筒部27の内面27iではなく外面27eが、予め凹部に接触するように構成されていても良い。
また、本実施の形態において、キャップ20が頭部部材40に取り付けられた際に、予めキャップ20の外筒部27が、肩部変形抑止部41に接触するように構成されている例について説明したが、これに限られることはない。図示はしないが、キャップ20が頭部部材40に取り付けられた際に、キャップ20の外筒部27と肩部変形抑止部41との間に隙間が設けられていても良い。
次に、上記実施の形態における具体的実施例について説明する。
(実施例1)
図1に示すキャップ付きチューブ容器10A(実施例1)を作製した。この場合、まず図4Aに示す、厚さ340μmの積層体シート55を作製した。この積層体シート55の層構成および各層の厚みは、以下の通りである。
(内側)ポリエチレンフィルム180μm/DL/ポリエチレンテレフタレート24μm/DL/ポリエチレンフィルム130μm(外側)
上記において、「DL」は、2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステル樹脂、硬化剤:脂肪族系ポリイソシアネート、乾燥後質量3.5g/m)を用いたドライラミネート法による接着層を意味している。
次に、この積層体シート55を円筒形に製筒して胴部チューブ50を作製した。その後、この胴部チューブ50をマンドレル72に巻き付け、胴部チューブ50に対して頭部部材40を圧縮成形法により一体成形することにより、チューブ容器10(実施例1)を得た。頭部部材40の材料としては、高密度ポリエチレン(HDPE)を用いた。
この際、口部11の口径R1は、23.0mmとし、肩部12の外縁12eの直径R2は、50mmとした。また、キャップ付きチューブ容器10Aの垂直断面において、肩部12の外縁12eから、キャップ20の外筒部27の外面27eまでの距離L1は、2.5mmとした。さらに、頭部部材40の肩部12の表面12aには、肩部変形抑止部41を設けた。肩部変形抑止部41としては、図2に示す段差部を設けた。肩部変形抑止部41の高さHは、0.5mmとした。
このようにして、キャップ付きチューブ容器10Aを6個作製した。
(実施例2)
肩部変形抑止部41として、図8に示す段差部を設けたこと、以外は実施例1と同様にして、キャップ付きチューブ容器10A(実施例2)を6個作製した。
(実施例3)
肩部変形抑止部41として、図9に示す凹部を設けたこと、凹部の深さDが0.5mmであったこと、以外は実施例1と同様にして、キャップ付きチューブ容器10A(実施例3)を6個作製した。
(比較例)
頭部部材40の肩部12の表面に、肩部変形抑止部を設けなかったこと、以外は実施例と同様にして、キャップ付きチューブ容器(比較例)を6個作製した。
次に、これらキャップ付きチューブ容器(実施例1乃至3、比較例)に対して、耐圧試験を行った。この場合、まず、図10(a)に示すように、キャップ付きチューブ容器10Aを床面に設置した。次に、図10(b)に示すように、耐圧試験機80(城南オートマチック社製、JY1507−6)を用いて、キャップ付きチューブ容器10Aを加圧した。この際、耐圧試験機80のシリンダ81を50mm/分にて下降させた。そして、キャップ付きチューブ容器10Aに対する荷重が60kgfに到達した後に、当該荷重を維持した状態でシリンダ81を1分間保持した。また、この場合、胴部チューブ50の一端51からシリンダ81までの距離L2を5mmとして、実施例1乃至3および比較例のそれぞれにおいて、3個のキャップ付きチューブ容器に対して耐圧試験を行った。また、胴部チューブ50の一端51からシリンダ81までの距離L2を45mmとして、同様に、実施例1乃至3および比較例のそれぞれにおいて、3個のキャップ付きチューブ容器に対して耐圧試験を行った。そして、各々のキャップ付きチューブ容器において、内容物が漏れていたかを確認した。この結果を以下に示す。
Figure 2020007018
なお、上記表において、評価の「×」は、3個のキャップ付きチューブ容器のうち、少なくとも1つのキャップ付きチューブ容器において、頭部部材40の口部11と、キャップ20の上板29に設けられた環状アンダーカット29aとの間から内容物が漏れ出し、内容物がねじ部14に付着していたことを意味している。また、評価の「○」は、内容物がねじ部14に付着していたキャップ付きチューブ容器がなかったことを意味している。
この結果、実施例1乃至3によるキャップ付きチューブ容器10Aは、比較例によるキャップ付きチューブ容器と比べて、チューブ容器10からの内容物の漏れを抑制することができた。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 チューブ容器
10A キャップ付きチューブ容器
11 口部
12 肩部
12a 表面
12b 内側表面
12c 外側表面
12e 外縁
20 キャップ
27 外筒部
27e 外面
27i 内面
28 内筒部
40 頭部部材
41 肩部変形抑止部
41a 上端
41b 下端
50 胴部チューブ
51 一端
55 積層体シート
H 高さ
R1 口径
R2 直径

Claims (12)

  1. チューブ容器において、
    胴部チューブと、
    前記胴部チューブの一端に接合され、口部と、口部下方に設けられた肩部とを有する頭部部材とを備え、
    前記頭部部材の前記肩部の表面に、前記肩部の変形を抑える肩部変形抑止部が設けられている、チューブ容器。
  2. 前記肩部変形抑止部は、段差部である、請求項1に記載のチューブ容器。
  3. 前記頭部部材の前記肩部の表面は、前記口部側に位置する内側表面と、前記内側表面の径方向外側に位置する外側表面とを有し、前記段差部の上端は、前記外側表面に連結され、前記段差部の下端は、前記内側表面に連結されている、請求項2に記載のチューブ容器。
  4. 前記頭部部材の前記肩部の表面は、前記口部側に位置する内側表面と、前記内側表面の径方向外側に位置する外側表面とを有し、前記段差部の上端は、前記内側表面に連結され、前記段差部の下端は、前記外側表面に連結されている、請求項2に記載のチューブ容器。
  5. 前記肩部変形抑止部は、凹部である、請求項1に記載のチューブ容器。
  6. 前記肩部変形抑止部は、前記肩部の全周に亘って設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のチューブ容器。
  7. 前記肩部変形抑止部の高さは、0.4mm以上1.0mm以下である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のチューブ容器。
  8. 前記口部の口径は、20.0mm以上25.0mm以下であり、前記肩部の外縁の直径は、45mm以上55mm以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のチューブ容器。
  9. キャップ付きチューブ容器において、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のチューブ容器と、
    前記頭部部材の前記口部に取り付けられる内筒部と、前記内筒部の径方向外側に位置する外筒部とを有するキャップとを備え、
    前記キャップの前記外筒部は、前記チューブ容器の前記肩部が変形した際に、前記肩部変形抑止部に接触する、キャップ付きチューブ容器。
  10. 前記キャップが前記頭部部材に取り付けられた際に、前記キャップの前記外筒部の外面が、前記肩部変形抑止部に接触する、請求項9に記載のキャップ付きチューブ容器。
  11. 前記キャップが前記頭部部材に取り付けられた際に、前記キャップの前記外筒部の内面が、前記肩部変形抑止部に接触する、請求項9に記載のキャップ付きチューブ容器。
  12. 前記キャップ付きチューブ容器の垂直断面において、前記肩部の外縁から、前記キャップの前記外筒部の外面までの距離が、5.0mm以内である、請求項9乃至11のいずれか一項に記載のキャップ付きチューブ容器。
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