JP7470298B2 - 積層体、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器 - Google Patents

積層体、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器 Download PDF

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Description

本開示は、積層体、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器に関する。
従来、チューブ容器として、ラミネートチューブ容器が知られている。一般に、ラミネートチューブ容器は、胴部チューブ(ラミネートチューブ)と、口部を含む頭部部材とから構成されている。ラミネートチューブ容器の製造工程は、ラミネート層からなる胴部チューブを製筒する工程と、胴部チューブに対して頭部部材の成形を行う工程とから成り立っている。
このうち、ラミネート層からなる胴部チューブを製筒する工程においては、積層体を丸めて、該積層体の両縁部の最外層である樹脂層(シーラント層)面と最内層である樹脂層(シーラント層)面とを重ね合わせる。そして、例えばヒートシールを行うシール部材によって、重ね合わされた部分を溶着して胴部チューブを製造している(例えば、特許文献1)。
特開2000-281094号公報
しかしながら、従来のチューブ容器では、最内層である樹脂層面の滑り性が不十分な場合があり、胴部チューブを製筒する際に、最内層である樹脂層面に擦り傷が発生する可能性がある。最内層である樹脂層面に擦り傷が発生した場合、当該擦り傷に起因する異物がシール部材に付着して、積層体の接合性が低下するといった問題がある。また、最内層である樹脂層面の滑り性が不十分な場合には、積層体の搬送性が低下し、胴部チューブを製筒することができない可能性もある。とりわけ、胴部チューブを製筒する工程が高速で行われる場合、最内層である樹脂層面に擦り傷が生じる可能性や胴部チューブを製筒することができない可能性が高くなる。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、滑り性を向上させることが可能な、積層体、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器を提供することを目的とする。
一実施の形態による積層体は、第1シーラント層と、基材層と、第2シーラント層とをこの順に備える積層体であって、前記第2シーラント層の、金属に対する動摩擦係数が、0.10以上0.20以下である、積層体である。
一実施の形態による積層体において、前記第2シーラント層は、前記基材層側から第1樹脂層と、第2樹脂層と、第3樹脂層とを有し、前記第1樹脂層、前記第2樹脂層および前記第3樹脂層は、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいてもよい。
一実施の形態による積層体において、前記第3樹脂層は、二酸化ケイ素を更に含んでいてもよい。
一実施の形態による積層体において、前記第3樹脂層中の二酸化ケイ素の含有量は、0.5重量%以上50重量%以下であってもよい。
一実施の形態による積層体において、前記第2樹脂層の密度が、前記第1樹脂層および前記第3樹脂層の密度よりも高くなっていてもよい。
一実施の形態による積層体において、前記第1シーラント層は、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいてもよい。
一実施の形態による積層体において、前記基材層と前記第2シーラント層との間に設けられた中間層と、前記基材層と前記中間層との間に設けられたバリア層とを更に備えていてもよい。
一実施の形態によるチューブ容器は、本開示による積層体の対向する縁部同士を重ね合わせて互いに接合した胴部チューブと、前記胴部チューブの一端に接合された頭部部材と、を備える、チューブ容器である。
一実施の形態によるキャップ付きチューブ容器は、本開示によるチューブ容器と、前記頭部部材に取り付けられるキャップと、を備える、キャップ付きチューブ容器である。
本開示によれば、積層体の滑り性を向上させることができる。
図1は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す側面図であって、キャップが閉鎖状態にあるときの図である。 図2は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す側面図であって、キャップが解放状態にあるときの図である。 図3は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す部分垂直断面図である。 図4Aは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の胴部チューブの積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図4Bは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の胴部チューブの積層体の層構成の他の例を示す断面図である。 図4Cは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の胴部チューブの積層体の層構成の他の例を示す断面図である。 図4Dは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の胴部チューブの積層体の層構成の他の例を示す断面図である。 図5(a)-(d)は、本実施の形態によるチューブ容器の製造方法を示す概略図である。 図6(a)-(b)は、本実施の形態によるチューブ容器の製造方法を示す概略図である。
以下、図面を参照して一実施の形態について説明する。図1乃至図6は一実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。なお、図1乃至図6において、内容物を充填した後の底部シールがなされていない空の状態のキャップ付きチューブ容器10Aを示している。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器10Aは、チューブ容器10と、チューブ容器10に取り付けられたキャップ20とを備えている。
このうち、チューブ容器10は、ラミネート成形チューブである胴部チューブ50と、胴部チューブ50の一端51に接合された頭部部材40とを備えている。
ここでは、まず、チューブ容器10の頭部部材40について説明する。
図3に示すように、頭部部材40は、口部11と、口部11下方に設けられた肩部12とを有している。
このうち口部11は、キャップ20の後述する内筒部28が螺着されるねじ部14を含んでいる。なお、口部11の形状は、従来公知の形状であっても良い。
また、肩部12は、口部11側から胴部チューブ50側に向けて徐々に径が拡大する形状を有している。この肩部12は、水平断面が円形状の形状をもっている。
このような頭部部材40は、後述するように、例えば圧縮成形法により成形される。また、頭部部材40は、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)等の樹脂材料から作製される。
次に、チューブ容器10の胴部チューブ50について説明する。図1乃至図3に示す胴部チューブ50は、全体として略円筒形状を有している。この胴部チューブ50は、ラミネート成形された積層体60(図4A乃至図4D参照)から構成されており、この積層体60を円筒状に丸め、対向する縁部同士を重ね合わせて、例えばヒートシールにより互いに接合して得られたものである。このため、胴部チューブ50は、その長手方向に沿って積層体60同士を互いに接合した接合部52(図1および図2参照)を有している。
次に、積層体60の層構成について説明する。図4A乃至図4Dは、胴部チューブ50を構成する積層体60の層構成の一例を示している。図4A乃至図4Dに示すように、積層体60は、第1シーラント層61と、基材層62と、第2シーラント層63とをこの順に備えている。また、図4Aおよび図4Bに示すように、積層体60は、基材層62と第2シーラント層63との間に設けられた中間層64と、基材層62と中間層64との間に設けられたバリア層65とを更に備えていてもよい。
具体的には、図4Aに示すように、積層体60は、第1シーラント層61と、第1接着層71aと、第1アンカーコート層72aと、基材層62と、印刷層73と、第2接着層71bと、隠蔽層74と、第3接着層71cと、バリア層65と、中間層64と、第2アンカーコート層72bと、第4接着層71dと、第2シーラント層63とをこの順に備えている。このうち、第1シーラント層61は、胴部チューブ50の外面を構成し、第2シーラント層63は、胴部チューブ50の内面を構成する。また、第2シーラント層63は、基材層62側から第1樹脂層63aと、第2樹脂層63bと、第3樹脂層63cとを有している。すなわち、第2シーラント層63は多層になっている。しかしながら、これに限られず、図4Bに示すように、第2シーラント層63が単層であってもよい。
また、図4Cに示すように、積層体60は、第1シーラント層61と、第1接着層71aと、基材層62と、印刷層73と、第2接着層71bと、第2シーラント層63とをこの順に備えている。このうち、第1シーラント層61は、胴部チューブ50の外面を構成し、第2シーラント層63は、胴部チューブ50の内面を構成する。また、第2シーラント層63は、基材層62側から第1樹脂層63aと、第2樹脂層63bと、第3樹脂層63cとを有している。すなわち、第2シーラント層63は多層になっている。しかしながら、これに限られず、図4Dに示すように、第2シーラント層63が単層であってもよい。
以下、積層体60の各層について説明する。
第1シーラント層
第1シーラント層61は、積層体60同士を接着させるための層であり、第1シーラント層61を構成する材料としては、熱によって溶融し、融着する材料であれば良い。第1シーラント層61には例えばポリオレフィンのフィルムを用いることができる。より具体的には、第1シーラント層61としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、中密度ポリエチレン(MDPE)フィルム、高密度ポリエチレン(HDPE)フィルム、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、その他の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリ酢酸ビニル系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリスチレン系樹脂フィルム、ポリアクリロニトリル、飽和ポリエステル、ポリビニルアルコール等その他の樹脂の1種ないしそれ以上からなるフィルムを使用することができる。
ここで、低密度ポリエチレンは、密度が910kg/m以上930kg/m以下のポリエチレンである。また、中密度ポリエチレンは、密度が930kg/m以上942kg/m以下のポリエチレンである。さらに、高密度ポリエチレンは、密度が942kg/m以上のポリエチレンである。低密度ポリエチレンは、例えば、1000気圧以上2000気圧未満の高圧でエチレンを重合することにより得られる。中密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンは、例えば、1気圧以上1000気圧未満の中圧または低圧でエチレンを重合することにより得られる。
なお、中密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンは、エチレンとα-オレフィンとの共重合体を部分的に含んでいてもよい。また、中圧または低圧でエチレンを重合する場合であっても、エチレンとα-オレフィンとの共重合体を含む場合は、中密度または低密度のポリエチレンが生成され得る。上述した直鎖状低密度ポリエチレンは、このようなポリエチレンである。直鎖状低密度ポリエチレンは、中圧または低圧でエチレンを重合することにより得られる直鎖状ポリマーにα-オレフィンを共重合させて短鎖分岐を導入することによって得られる。α-オレフィンの例としては、1-ブテン(C)、1-ヘキセン(C)、4-メチルペンテン(C)、1-オクテン(C)などを挙げることができる。直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、例えば915kg/m以上945kg/m以下である。
第1シーラント層61は、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることが好ましい。第1シーラント層61が直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることにより、第1シーラント層61と第2シーラント層63とを互いに接合する際に、第1シーラント層61と第2シーラント層63との接合性を向上させることができる。直鎖状低密度ポリエチレンとしては、例えば、株式会社プライムポリマー社製、ウルトゼックス(登録商標)、2021I(製品名)、株式会社プライムポリマー社製、ウルトゼックス(登録商標)、3520L(製品名)、日本ポリエチレン株式会社製、カーネル(登録商標)、KMB-16F(製品名)を用いることができる。
本実施の形態において、上記のヒートシール性フィルムとしては、例えば、上記の樹脂の1種ないし2種以上を主成分とし、これに、所望の添加剤を任意に添加して樹脂組成物を調製し、次いで、上記で調製した樹脂組成物を使用し、例えば、Tダイ法、インフレーション法、その他の成形法を用いてフィルムないしシートを成形することができる。
なお、上述した第1シーラント層61の材料として、例えば、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤等を任意に添加したものを使用しても良い。
また、本実施の形態において、第1シーラント層61の厚みは、50μm以上250μm以下であることが好ましい。
基材層および中間層
基材層62および中間層64は、例えば、第1シーラント層61や第2シーラント層63を支持するとともに積層体60全体の強度を高めるための層である。基材層62および中間層64を構成する材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ素系樹脂、その他の強靱な樹脂のフィルムないしシート、その他を使用することができる。一例として、基材層62および中間層64は、ポリエチレンテレフタレートを含んでいても良い。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、押し出し低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンのフィルムを用いることができる。
また、上述した樹脂のフィルムないしシートとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。中でも、本実施の形態において、二軸延伸ポリエステル系樹脂フィルムが、印刷適正の面で優れるので好ましい。
なお、本実施の形態において、基材層62および中間層64の厚みは、それぞれ10μm以上25μm以下であることが好ましい。
第2シーラント層
第2シーラント層63は、積層体60同士を接着させるための層であり、第2シーラント層63を構成する材料としては、例えば上述した第1シーラント層61と同様の材料を用いることができる。
本実施の形態では、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数は、0.10以上0.20以下となっている。第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数が0.10以上であることにより、後述するように、円筒形状の内側シール部材80の外面上に積層体60を巻き付ける際に、積層体60を内側シール部材80に巻き付け易くすることができる。このため、積層体60を丸めて、対向する縁部同士をヒートシールにより接合する際に、積層体60の取り扱い性を向上させることができる。また、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数が0.20以下であることにより、積層体60の滑り性を向上させることができる。これにより、積層体60を後述する内側シール部材80に巻き付ける際に、第2シーラント層63に擦り傷が発生することを抑制することができる。また、第2シーラント層63に擦り傷が発生することを抑制することができるため、第2シーラント層63の擦り傷に起因する異物が、後述する内側シール部材80等に付着することを抑制することができる。なお、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数は、後述するように第2シーラント層63に用いる樹脂材料を選択することにより調整されてもよく、第2シーラント層63にニス等を塗布することにより調整されてもよい。また、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数は、以下の動摩擦係数測定試験により測定することができる。
(動摩擦係数測定試験)
動摩擦係数は、JIS K 7125:1999に準拠した方法により測定する。具体的には、JIS K 7125:1999の8.2「金属又は他の材料と接触させる場合のフィルムの測定」に準拠して、動摩擦係数を測定する。この際、まず、積層体を80mm×200mmの試験片に切り出す。また、切り出された試験片に接触する相手材料を準備する。この場合、相手材料は、金属、例えばステンレスにより作製されたものを使用する。次に、第2シーラント層63が相手材料に対向するようにして、試験片を相手材料に重ね、その上に滑り片を載置する。滑り片の底面にはゴムを貼り、滑り片およびゴムの合計の重量は200gとする。そして、試験片と滑り片とを密着させて滑らないようにする。次に、100mm/分の速度で滑り片を引っ張り、試験片と相手材料との間の動摩擦力(N)を測定し、動摩擦力を滑り片の法線力(1.96N)で除して、動摩擦係数を算出する。動摩擦係数は、静摩擦力のピークを無視し、試験片と相手材料との間の相対ずれ運動を開始した後の最初の30mmまでの平均値から求める。なお、ロードセルは、滑り片に直接接続させる。
また、図4Aおよび図4Cに示すように、第2シーラント層63が、第1樹脂層63aと、第2樹脂層63bと、第3樹脂層63cとを有している場合、第1樹脂層63a、第2樹脂層63bおよび第3樹脂層63cは、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることが好ましい。第1樹脂層63a、第2樹脂層63bおよび第3樹脂層63cが直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることにより、第2シーラント層63と第1シーラント層61との間の接合性を向上させることができる。また、第2樹脂層63bの密度は、第1樹脂層63aおよび第3樹脂層63cの密度よりも高くなっていることが好ましい。これにより、第2シーラント層63の密度を高くすることができる。このため、第2シーラント層63の剛性を高くすることができ、第2シーラント層63の滑り性が容易に向上し得る。
また、第3樹脂層63cが直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいる場合、第3樹脂層63cは、二酸化ケイ素を更に含んでいることが好ましい。この場合、二酸化ケイ素は、いわゆるアンチブロッキング剤としての役割を果たす。第3樹脂層63cがアンチブロッキング剤としての二酸化ケイ素を含んでいることにより、第3樹脂層63cが、密度が低い直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいる場合であっても、第2シーラント層63の滑り性を向上させることができる。また、作製した積層体60をロール状に巻回して保管した場合であっても、第1シーラント層61と第2シーラント層63とが互いに密着して剥離できなくなってしまうことを抑制することができる。第3樹脂層63c中の二酸化ケイ素の含有量は、0.5重量%以上50重量%以下であることが好ましい。第3樹脂層63c中の二酸化ケイ素の含有量が0.5重量%以上であることにより、第2シーラント層63の滑り性をより効果的に向上させることができるとともに、第1シーラント層61と第2シーラント層63とが互いに密着してしまうことをより効果的に抑制することができる。また、第3樹脂層63c中の二酸化ケイ素の含有量が50重量%以下であることにより、第1シーラント層61と第2シーラント層63との接合性が低下することを抑制することができるとともに、滑り性を向上することができる。
一方、図4Bおよび図4Dに示すように、第2シーラント層63が、単層である場合、第2シーラント層63は、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることが好ましい。このように、第2樹脂層63bが直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることにより、第2樹脂層63bが低密度ポリエチレンからなる場合と比較して、第2シーラント層63の密度を高くすることもできる。このため、第2シーラント層63の剛性を高くすることができ、第2シーラント層63の滑り性が容易に向上し得る。また、第2シーラント層63の剛性を高くすることができるため、第2シーラント層63の耐傷性が向上し得る。
なお、本実施の形態において、第2シーラント層63の厚みは、50μm以上250μm以下であることが好ましい。
バリア層
バリア層65は、酸素ガスおよび水蒸気などの透過を抑制するための層である。バリア層65としては、例えば、酸素ガス、水蒸気等に対するガスバリア性素材、太陽光等に対する遮光性素材、あるいは、内容物に対する保香性等を有する材料を使用することができる。具体的には、バリア層65としては、例えば、アルミニウム箔、スズ、鉛、銅、鉄、ニッケル、またはこれらの合金等あるいは、アルミニウム等の金属蒸着薄層を使用することができる。バリア層65としてアルミニウム箔を使用する場合、バリア層65の厚みは、5μm以上20μm以下程度とすることができる。
また、バリア層65としてアルミニウム等の金属蒸着層を使用する場合、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、クラスターイオンビーム法等の物理気相成長法(PhysicalVapor Deposition法、PVD法)等を利用して、中間層64上に、アルミニウム等の金属の蒸着薄膜を形成することができる。
バリア層65として、アルミニウムの金属蒸着層を使用する場合、バリア層65の厚みは、通常、50Å以上3000Å以下程度であることが好ましく、特に、100Å以上2000Å以下程度であることが好ましい。また、上記のアルミニウムの蒸着薄膜を支持する中間層64の表面は、予め、蒸着膜の密着性を高めるために、例えば、蒸着プライマー等をコーティングすることができ、その他、所要の前処理を任意に施すことは可能である。
また、バリア層65は、従来公知の方法により形成することができる透明蒸着層であっても良い。この場合、バリア層65は、無機酸化物の蒸着層からなる透明蒸着層であっても良い。
透明蒸着層としては、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の酸化物の蒸着層を使用することができる。特に、チューブ容器用としては、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素の蒸着層を備えることが好ましい。
無機酸化物の表記は、例えば、SiO、AlO等のようにMO(ただし、式中、Mは、無機元素を表し、Xの値は、無機元素によってそれぞれ範囲がことなる。)で表される。Xの値の範囲としては、ケイ素(Si)は、0~2、アルミニウム(Al)は、0~1.5、マグネシウム(Mg)は、0~1、カルシウム(Ca)は、0~1、カリウム(K)は、0~0.5、スズ(Sn)は、0~2、ナトリウム(Na)は、0~0.5、ホウ素(B)は、0~1.5、チタン(Ti)は、0~2、鉛(Pb)は、0~2、ジルコニウム(Zr)は0~2、イットリウム(Y)は、0~1.5の範囲の値をとることができる。上記において、X=0の場合、完全な無機単体(純物質)であり、透明ではなく、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値である。包装用材料には、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好適に使用され、ケイ素(Si)は、1.0~2.0、アルミニウム(Al)は、0.5~1.5の範囲の値のものを使用することができる。
透明蒸着層の厚みとしては、使用する無機酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50Å以上2000Å以下、好ましくは、100Å以上1000Å以下の範囲内で任意に選択して形成することが望ましい。例えば、酸化アルミニウムあるいは酸化ケイ素の蒸着層の場合には、厚み50Å以上500Å以下、更に、好ましくは、100Å以上300Å以下が望ましいものである。
透明蒸着層は、中間層64上に以下の形成方法を用いて形成することができる。蒸着層の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、およびイオンプレ-ティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、および光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。具体的には、ローラー式蒸着層形成装置を用いて、成形ローラー上において蒸着層を形成することができる。
接着層
第1接着層71a、第2接着層71b、第3接着層71cおよび第4接着層71dといった接着層は、第1シーラント層61、基材層62、中間層64、第2シーラント層63などを互いに接着するための層である。この接着層は、接着する層を構成する樹脂によって適宜選択することができる。
接着層としては、例えば、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他のラミネート用接着剤等を任意に使用することができる。
また、接着層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-ビニルアルコール、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-アクリル酸共重合体、アイオノマー、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂等を好適に使用することができる。
なお、本実施の形態において、接着層の厚さは、3μm以上60μm以下であることが好ましい。
また、第1シーラント層61、基材層62、中間層64、第2シーラント層63などを互いに積層する方法としては、例えば、ウエットラミネーション法、ドライラミネ-ション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他の任意の方法で行うことができる。また、上述したラミネートを行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができる。
アンカーコート層
第1アンカーコート層72aおよび第2アンカーコート層72bといったアンカーコート層は、層間の接着性を高めるための層である。このアンカーコート層は、アンカーコート剤を塗布して乾燥させることにより形成される。アンカーコート剤としては、耐熱温度が135℃以上である任意の樹脂、例えばビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンイミン等からなるアンカーコート剤が挙げられるが、特に、構造中に2以上のヒドロキシル基を有するポリアクリル系又はポリメタクリル系樹脂(ポリオール)と、硬化剤としてのイソシアネート化合物との硬化物であるアンカーコート剤を、好ましく使用することができる。また、これに添加剤としてシランカップリング剤を併用してもよく、また、硝化綿を、耐熱性を高めるために併用してもよい。乾燥後のアンカーコート層は、1μm以上10μm以下であることが好ましい。
印刷層
印刷層73は、絵柄等の印刷が施された層であり、積層体60の意匠性を向上させるための層である。印刷層73としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整して得たインキ組成物を使用することができる。このようなインキビヒクルとしては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、その他などの1種または2種以上を併用することができる。印刷方法は、グラビア印刷のほか、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他の印刷方式であってもよい。
隠蔽層
隠蔽層74は、中間層64等の色の変化やばらつきが、印刷層73の絵柄等の色に影響を及ぼすことを防止するための層である。隠蔽層74にはオレフィン樹脂を用いることができる。より具体的には、隠蔽層74としては、低密度ポリエチレンや、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン等のポリエチレンフィルムが用いられることが好ましい。これらのポリエチレンフィルムは、例えば乳白ポリエチレンフィルムのように着色されていても良い。隠蔽層の厚さは例えば50μm以上200μmであることが好ましい。
本実施の形態によるチューブ容器10において、胴部チューブ50と頭部部材40との接合は、後述するように、頭部部材40を圧縮成形法で成形する際に、熱溶着により行われる。しかしながら、これに限定されることはなく、胴部チューブ50と頭部部材40との接合は、射出成形法により行われても良い。
次に、キャップ20について説明する。
図1乃至図3に示すように、キャップ20は、ヘッド21と、ヘッド21に連結されたカバー22とを有している。ヘッド21とカバー22とは、中央にヒンジ25が設けられた一対の連結体23を介して互いに連結されている。これにより、カバー22は、ヘッド21に対して、連結体23のヒンジ25を軸として自由に回動可能であり、ヘッド21の上面を覆う蓋としての機能を果たす。なお、ヘッド21、カバー22および一対の連結体23は、後述するように射出樹脂により一体形成されている。
図3に示すように、ヘッド21は、チューブ容器10に取り付けられる内筒部28と、内筒部28の径方向外側に位置する外筒部27と、内筒部28および外筒部27の上方に設けられ、注出口26が形成された上板29とを有している。このうち内筒部28は、頭部部材40の口部11に取り付けられている。これら外筒部27、内筒部28および上板29は、射出樹脂により一体形成されている。上板29は、平板状であり、平面視略円形状を有している。また、上板29の略中央部には下方に突出した環状アンダーカット29aが設けられ、頭部部材40の口部11との嵌合をより完全なものとしている。また、注出口26は、注出時の使い勝手を良くするために、連結体23から離れるよう偏心して設けられている。なお、注出口26は、上板29の略中心部に設けられても良い。
カバー22は、平らな蓋板32と、蓋板32の周辺を取り囲むように形成された略円筒状の側壁33とを有している。図3に示すように、蓋板32には下方に突出した環状アンダーカット35が設けられ、注出口26の内壁の嵌合部36との嵌合をより完全なものとしている。カバー22の側壁33の端部内側で回転半径の最も大きな部分には突起37が形成されている。この突起37が、ヘッド21の上板29の上面に形成された凹陥部38に嵌合することにより、カバー22は上板29上に確実に係止される。また、蓋板32のヒンジ25を回転軸とする回転半径の最も大きな部分にカバー22を開き易くする突出片39が設けられている。
図1乃至図3に示すように、カバー22の表面(閉鎖された蓋板32の表面)は平らに成形されているので、チューブ容器10に内容物を充填することにより作製された商品は、倒立性(頭部を下にした時の自立性)を有し、店頭における展示陳列時および使用場所での不使用時には、倒立させて置くことができる。さらに蓋板32の中央部を僅かに凹面化させることで、自立を安定化することもできる。また、上述したヘッド21の外筒部27のうち、キャップ20の閉鎖時における突出片39の下部にあたる一部に、他の部分より内側に窪む窪み部31を形成している。このため、指が突出片39に掛かり易くなっている。
次に、図5(a)-(d)および図6(a)-(b)を参照して、上述したチューブ容器10を製造する方法について説明する。
まず、図5(a)に示すように、積層体60を準備する。この場合、例えば、第1シーラント層61と、第1接着層71aと、第1アンカーコート層72aと、基材層62と、印刷層73と、第2接着層71bと、隠蔽層74と、第3接着層71cと、バリア層65と、中間層64と、第2アンカーコート層72bと、第4接着層71dと、第2シーラント層63とをこの順に備える積層体60を作製する。
次に、積層体60を丸め、対向する縁部同士を例えばヒートシールにより接合することにより円筒状に製筒し、胴部チューブ50を作製する。この際、まず、図5(b)-(c)に示すように、円筒形状の内側シール部材80の外面上に積層体60を巻き付けて、積層体60の対向する縁部同士を重ね合わせる。この際、積層体60の第2シーラント層63が内側シール部材80の外面と向かい合うように、積層体60を内側シール部材80に巻き付ける。本実施の形態では、内側シール部材80の材料(金属)に対する第2シーラント層63の動摩擦係数は、0.10以上0.20以下となっている。このように、内側シール部材80の材料に対する第2シーラント層63の動摩擦係数が0.10以上であることにより、円筒形状の内側シール部材80の外面上に積層体60を巻き付ける際に、積層体60を内側シール部材80に巻き付け易くすることができる。このため、積層体60を丸めて、対向する縁部同士をヒートシールにより接合する際に、積層体60の取り扱い性を向上させることができる。また、内側シール部材80の材料に対する第2シーラント層63の動摩擦係数が0.20以下であることにより、積層体60の内側シール部材80に対する滑り性を向上させることができ、積層体60の第2シーラント層63に擦り傷が発生することを抑制することができる。なお、内側シール部材80は、金属、例えば、ステンレスにより作製され得る。また、積層体60の対向する縁部同士を重ね合わせる際、積層体60は、図示しないガイドロールにより、下流側(図5(b)-(c)の左側)に搬送される。
次に、図5(c)に示すように、積層体60の対向する縁部同士が重ね合わされた部分に、外側シール部材81を押し当てて、内側シール部材80と外側シール部材81とによって、積層体60の対向する縁部同士が重ね合わされた部分を挟み込む。次いで、積層体60の対向する縁部同士が重ね合わされた部分をヒートシールにより接合する。
その後、接合された積層体60を個々の胴部チューブ50毎に切断する。このようにして、図5(d)に示すように、胴部チューブ50が作製される。この際、胴部チューブ50を作製する速度は、300個/min程度の速度であってもよい。
次に、接合された積層体60(胴部チューブ50)を用いて、圧縮成形法により上述したチューブ容器10を製造する。
まず、図6(a)に示すように、この円筒状の積層体60(胴部チューブ50)をマンドレル82に巻き付け、マンドレル82の一端に、頭部部材40の圧縮成形用の金型83を装着する。すなわち、予め筒状に成形された積層体60(胴部チューブ50)を、先端部が頭部部材40を圧縮成形するためのコアとなっているマンドレル82に巻き付けた状態で、頭部部材40を成形する金型83のキャビティ内に所定の位置まで進入させる。
続いて、金型83内に、図示しない樹脂供給装置から溶融した樹脂を供給することにより、頭部部材40を圧縮成形する。この場合、金型83内に胴部チューブ50の一端51を挿入することによって、頭部部材40が成形されると同時に、頭部部材40に胴部チューブ50が一体的に融着される。その後、金型83およびマンドレル82から一体化された頭部部材40および胴部チューブ50を取り出すことにより、チューブ容器10が得られる(図6(b)参照)。
また、キャップ付きチューブ容器10Aを製造する際には、チューブ容器10を作製することと並行して、キャップ20を準備する。この場合、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法によりキャップ20を作製する。そして、キャップ20をチューブ容器10の頭部部材40の口部に螺着させることにより、図1に示すキャップ付きチューブ容器10Aが得られる。
その後、キャップ付きチューブ容器10Aの胴部チューブ50内に底部側から内容物を充填し、胴部チューブ50の底部をシールすることにより、商品としての内容物入りキャップ付きチューブ容器10Aが得られる。
以上のように本実施の形態によれば、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数が、0.10以上0.20以下である。このように、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数が0.10以上であることにより、円筒形状の内側シール部材80の外面上に積層体60を巻き付ける際に、積層体60を内側シール部材80に巻き付け易くすることができる。このため、積層体60を丸めて、対向する縁部同士をヒートシールにより接合する際に、積層体60の取り扱い性を向上させることができる。また、第2シーラント層63の、金属に対する動摩擦係数が0.20以下であることにより、積層体60の内側シール部材80に対する滑り性を向上させることができる。このため、積層体60の第2シーラント層63に擦り傷が発生することを抑制することができる。この結果、第2シーラント層63の擦り傷に起因する異物が内側シール部材80に付着することを抑制することができる。このため、第1シーラント層61と第2シーラント層63との間の接合性が低下してしまうことを抑制することができる。また、積層体60の内側シール部材80に対する滑り性を向上させることができるため、胴部チューブ50を製筒する工程を高速で行った場合であっても、胴部チューブ50を製筒することができなくなる不具合を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、第2シーラント層63が、基材層62側から第1樹脂層63aと、第2樹脂層63bと、第3樹脂層63cとを有している。また、第1樹脂層63a、第2樹脂層63bおよび第3樹脂層63cが直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいる。これにより、第2シーラント層63と第1シーラント層61との間の接合性を向上させることができる。また、第2樹脂層63bが直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいることにより、第2樹脂層63bが低密度ポリエチレンからなる場合と比較して、第2シーラント層63の密度を高くすることもできる。このため、第2シーラント層63の剛性を高くすることができ、第2シーラント層63の滑り性が容易に向上し得る。
また、本実施の形態によれば、第3樹脂層63cが二酸化ケイ素を更に含んでいる。これにより、第3樹脂層63cが直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいる場合であっても、第2シーラント層63の滑り性を向上させることができる。また、作製した積層体60をロール状に巻回して保管した場合であっても、第1シーラント層61と第2シーラント層63とが互いに密着して剥離できなくなってしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、第2樹脂層63bの密度が、第1樹脂層63aおよび第3樹脂層63cの密度よりも高くなっている。これにより、第2シーラント層63の密度を高くすることができる。このため、第2シーラント層63の剛性を高くすることができ、第2シーラント層63の滑り性が容易に向上し得る。また、第2シーラント層63の剛性を高くすることができるため、第2シーラント層63の耐傷性が向上し得る。
また、本実施の形態によれば、第1シーラント層61が、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいる。これにより、第1シーラント層61と第2シーラント層63とを互いに接合する際に、第1シーラント層61と第2シーラント層63との接合性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、積層体60が、基材層62と第2シーラント層63との間に設けられた中間層64と、中間層64と第2シーラント層63との間に設けられたバリア層65とを更に備えている。これにより、積層体60のバリア性を向上させることができる。
次に、上記実施の形態における具体的実施例について説明する。
(実施例1-A)
図4Aに示す積層体60を作製した。この際、まず、隠蔽層74として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(厚み100μm)を準備した。また、バリア層65および中間層64として、アルミニウムの蒸着層(バリア層65)が設けられた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。次に、隠蔽層74と、バリア層65が設けられた中間層64とをドライラミネート法により接着させて第1中間体を作製した。第1中間体の層構成は、以下の通りである。
LLDPEF/DL/ALM/PET
上記において、「LLDPE」は、直鎖状低密度ポリエチレンを意味している(以下同様)。また、「DL」は、2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステル樹脂、硬化剤:脂肪族系ポリイソシアネート、乾燥後質量3.5g/m)を用いたドライラミネート法による接着層を意味している(以下同様)。また、「ALM」は、アルミニウムの蒸着層を意味している(以下同様)。さらに、「PET」は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートを意味している(以下同様)。
次に、第2シーラント層63として、第1樹脂層63aと、第2樹脂層63bと、第3樹脂層63cとをこの順に有する樹脂フィルムを準備した。この際、まず、第1樹脂層63a用の樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(株式会社プライムポリマー社製、ウルトゼックス(登録商標)、2021I)を準備した。また、第2樹脂層63b用の樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(株式会社プライムポリマー社製、ウルトゼックス(登録商標)、3520L)を準備した。さらに、第3樹脂層63c用の樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(株式会社プライムポリマー社製、ウルトゼックス(登録商標)、2021I)に、二酸化ケイ素が含有された樹脂を準備した。この際、二酸化ケイ素の含有量は、10重量%とした。次に、これらの樹脂をインフレーション法により成膜することにより、第2シーラント層63用の樹脂フィルム(厚み80μm、各層の厚みの比(第1樹脂層:第2樹脂層:第3樹脂層)=1:2:1)を得た。樹脂フィルムの層構成は、以下の通りである。
LLDPE/LLDPE/LLDPE+シリカ
上記において、「シリカ」は、二酸化ケイ素を意味している(以下同様)。
次いで、サンドラミネート法を用いて、上述した第1中間体上に第2シーラント層63を積層して第2中間体を作製した。この際、上述した第1中間体の中間層64上に、アンカーコート材を介して、接着層としてのエチレン-メタクリル酸共重合体を押し出し、サンドラミネート法を用いて、第2シーラント層63を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、25μmとした。第2中間体の層構成は、以下の通りである。
LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/(LLDPE/LLDPE/LLDPE+シリカ)
上記において、「アンカー」は、アンカーコート層を意味している(以下同様)。また、「EMAA」は、接着層としてのエチレン-メタクリル酸共重合体を意味している(以下同様)。
また、第1シーラント層61として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(厚み80μm)を準備した。さらに、基材層62として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。続いて、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、印刷層73を形成した。
次に、サンドラミネート法を用いて、第1シーラント層61、基材層62および上述した第2中間体を積層して積層体60を作製した。この際、基材層62上に、アンカーコート材を介して、接着層としてのポリエチレンを押し出し、サンドラミネート法を用いて、第1シーラント層61を接着層上に積層した。また、印刷層73上に接着層としてのポリエチレンを押し出し、サンドラミネート法を用いて、第2中間体を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、それぞれ25μmとした。このようにして、図4Aに示す積層体60を3つ作製した(サンプル1~サンプル3、後述する表1参照)。得られた積層体60の層構成は、以下の通りである。
LLDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/(LLDPE/LLDPE/LLDPE+シリカ)
上記において、「PE」は、接着層としてのポリエチレンを意味している(以下同様)。また、「印」は印刷層を意味している(以下同様)。
<動摩擦係数測定試験>
得られた3つの積層体60(サンプル1~サンプル3)の第2シーラント層63の動摩擦係数をそれぞれ測定した。動摩擦係数は、JIS K 7125:1999の8.2「金属又は他の材料と接触させる場合のフィルムの測定」に準拠して測定した。この際、まず、各々の積層体60から、それぞれ80mm×200mmの試験片を切り出した。また、切り出された試験片に接触する相手材料を準備した。相手材料は、SUS304により作製されたものを使用した。次に、第2シーラント層63が相手材料に対向するようにして、試験片を相手材料に重ね、その上に滑り片を載置した。滑り片の底面にはゴムを貼り、滑り片およびゴムの合計の重量は200gとした。そして、試験片と滑り片とを密着させて滑らないようにし、100mm/分の速度で滑り片を引っ張った。そして、試験片と相手材料との間の動摩擦力(N)を測定し、動摩擦力を滑り片の法線力(1.96N)で除して、動摩擦係数を算出した。動摩擦係数は、静摩擦力のピークを無視し、試験片と相手材料との間の相対ずれ運動を開始した後の最初の30mmまでの平均値から求めた。
また、得られた3つの積層体60を用いて、図1に示すチューブ容器10を作製した。この場合、まず、積層体60を円筒形に製筒して胴部チューブ50を作製した。この際、内側シール部材80と外側シール部材81とによって、積層体60をヒートシールにより接合した後に、個々の胴部チューブ50毎に切断した。胴部チューブ50の作製速度は、300個/minとし、各サンプル250個ずつ、計750個の胴部チューブ50を作製した。
その後、これらの胴部チューブ50をそれぞれマンドレル82に巻き付け、胴部チューブ50に対して頭部部材40を圧縮成形法により一体成形することにより、チューブ容器10を得た。頭部部材40の材料としては、高密度ポリエチレン(HDPE)を用いた。
このようにして、計750個のチューブ容器10を作製した。
<接合性評価および耐傷性評価>
次に、これらチューブ容器10の接合部52を長手方向に沿って折り畳み、接合部52において、積層体60同士が剥がれているか否かについて確認し、接合性評価を行った。また、胴部チューブ50を切断および展開して、積層体60の第2シーラント層63に擦り傷が発生しているか否かについて観察し、耐傷性評価を行った。
(実施例1-B)
第1シーラント層61として低密度ポリエチレンフィルムを用いたこと、以外は実施例1-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。実施例1-Bによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/(LLDPE/LLDPE/LLDPE+シリカ)
上記において、「LDPE」は、低密度ポリエチレンを意味している(以下同様)。
(実施例2-A)
図4Cに示す積層体60を作製したこと、以外は実施例1-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。
図4Cに示す積層体60を作製する際、まず、上述した実施例1-Aと同様にして、第2シーラント層63として、第1樹脂層63aと、第2樹脂層63bと、第3樹脂層63cとをこの順に有する樹脂フィルムを準備した。また、第1シーラント層61として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(厚み80μm)を準備した。さらに、基材層62として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。続いて、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、印刷層73を形成した。
次に、第1シーラント層61、基材層62および第2シーラント層63をドライラミネート法により接着させて積層体60を作製した。実施例2-Aによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LLDPE/DL/PET/印/DL/(LLDPE/LLDPE/LLDPE+シリカ)
(実施例2-B)
第1シーラント層61として低密度ポリエチレンフィルムを用いたこと、以外は実施例2-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。実施例2-Bによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LDPE/DL/PET/印/DL/(LLDPE/LLDPE/LLDPE+シリカ)
(実施例3-A)
第2シーラント層63が単層であり、第2シーラント層63として直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(密度931kg/m、MFR2.1g/10分、厚み80μm)を用いたこと、以外は実施例1-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。実施例3-Aによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LLDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/LLDPE
(実施例3-B)
第1シーラント層61として低密度ポリエチレンフィルムを用いたこと、以外は実施例3-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。実施例3-Bによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/LLDPE
(実施例4-A)
第2シーラント層63が単層であり、第2シーラント層63として直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(密度931kg/m、MFR2.1g/10分、厚み80μm)を用いたこと、以外は実施例2-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。実施例4-Aによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LLDPE/DL/PET/印/DL/LLDPE
(実施例4-B)
第1シーラント層61として低密度ポリエチレンフィルムを用いたこと、以外は実施例4-Aと同様にして、積層体60およびチューブ容器10を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。実施例4-Bによる積層体60の層構成は、以下の通りである。
LDPE/DL/PET/印/DL/LLDPE
(比較例A)
第2シーラント層63として直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(密度919kg/m、MFR2.0g/10分、厚み80μm)を用いたこと、以外は実施例1-Aと同様にして、積層体およびチューブ容器を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。比較例Aによる積層体の層構成は、以下の通りである。
LLDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/LLDPE
(比較例B)
第1シーラント層61として低密度ポリエチレンフィルムを用いたこと、以外は比較例Aと同様にして、積層体およびチューブ容器を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。比較例Bによる積層体の層構成は、以下の通りである。
LDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/LLDPE
(比較例C)
第1シーラント層61として中密度ポリエチレンフィルムを用いたこと、以外は比較例Aと同様にして、積層体およびチューブ容器を作製した。また、実施例1-Aと同様にして、動摩擦係数測定試験、接合性評価および耐傷性評価を行った。比較例Bによる積層体の層構成は、以下の通りである。
MDPE/PE/アンカー/PET/印/PE/LLDPEF/DL/ALM/PET/アンカー/EMAA/LLDPE
以上の結果を表1および表2に示す。
Figure 0007470298000001
Figure 0007470298000002
なお、上記表2において、「接合性評価」の欄に付された「○」は、全てのチューブ容器の接合部において、積層体同士が剥がれていなかったことを意味している。また、上記表2において、「耐傷性評価」の欄に付された「×」は、少なくとも1つのチューブ容器において、第2シーラント層に擦り傷が発生していたことを意味している。また、「耐傷性評価」の欄に付された「○」は、全てのチューブ容器10において、第2シーラント層63に擦り傷が発生していなかったことを意味している。
この結果、比較例A~比較例Cのチューブ容器においては、表1に示すように、第2シーラント層の動摩擦係数が平均で0.23であり、表2に示すように、第2シーラント層に擦り傷が発生していた。一方、実施例1-A~実施例2-Bによるチューブ容器10においては、表1に示すように、第2シーラント層63の動摩擦係数が平均で0.16であり、表2に示すように、第2シーラント層63に擦り傷が発生していなかった。また、実施例3-A~実施例4-Bによるチューブ容器10においては、表1に示すように、第2シーラント層63の動摩擦係数が平均で0.17であり、表2に示すように、第2シーラント層63に擦り傷が発生していなかった。
このように、実施例1-A~実施例4-Bによるチューブ容器10は、第2シーラント層63の動摩擦係数を所定の範囲内にすることにより、積層体60の内側シール部材80に対する滑り性を向上させることができ、第2シーラント層63に擦り傷が発生することを抑制することができた。このため、第2シーラント層63に発生する擦り傷に起因する異物が内側シール部材80に付着することを抑制することができ、第1シーラント層61と第2シーラント層63との間の接合性が低下してしまうことを抑制することができる。
また、実施例1-A~実施例4-Bによるチューブ容器10は、積層体60の内側シール部材80に対する滑り性を向上させた場合であっても、表2に示すように、第1シーラント層61と第2シーラント層63との間の接合性を良好に保つことができた。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 チューブ容器
10A キャップ付きチューブ容器
20 キャップ
40 頭部部材
50 胴部チューブ
51 一端
60 積層体
61 第1シーラント層
62 基材層
63 第2シーラント層
63a 第1樹脂層
63b 第2樹脂層
63c 第3樹脂層
64 中間層
65 バリア層

Claims (5)

  1. 第1シーラント層と、基材層と、バリア層と、中間層と、第2シーラント層とをこの順に備える積層体であって、
    前記第2シーラント層の、金属に対する動摩擦係数が、0.10以上0.20以下であり、
    前記中間層は、低密度ポリエチレンを含み、
    前記バリア層は、アルミニウムの蒸着層であり、
    前記第2シーラント層は、前記基材層側から第1樹脂層と、第2樹脂層と、第3樹脂層とを有し、
    前記第1樹脂層、前記第2樹脂層および前記第3樹脂層は、直鎖状低密度ポリエチレンを含み、
    前記第3樹脂層は、二酸化ケイ素を更に含み、
    前記第3樹脂層中の二酸化ケイ素の含有量は、0.5重量%以上50重量%以下である、積層体。
  2. 前記第2樹脂層の密度が、前記第1樹脂層および前記第3樹脂層の密度よりも高い、請求項に記載の積層体。
  3. 前記第1シーラント層は、直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項1または2に記載の積層体。
  4. チューブ容器において、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層体の対向する縁部同士を重ね合わせて互いに接合した胴部チューブと、
    前記胴部チューブの一端に接合された頭部部材と、を備える、チューブ容器。
  5. キャップ付きチューブ容器において、
    請求項に記載のチューブ容器と、
    前記頭部部材に取り付けられるキャップと、を備える、キャップ付きチューブ容器。
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