JP2019533588A - 半製品を用いて成形部品を製造する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
Description
a)半製品が、対向いて位置する2つのヒータの間の中心に正確に位置決めされていない場合には、半製品の片側もしくは半製品の一方の表面、つまりヒータまでの距離がより小さい方の側または表面が、より急速に加熱されることになる。半製品へのエネルギ入力は、距離が小さくなるにつれて急激に増大するので、中心での正確な位置決めからの僅かなずれでさえ、不都合な影響を及ぼす。数ミリメートルの範囲内のずれが、既に重要になる場合がある。
b)単一の半製品を加熱するために、加熱装置のケーシング内に複数のヒータが互いに上下にかつ/または並んで配置されており、複数の制御ゾーンRnと温度センサTSnとが設けられている場合には、各ヒータが別個に制御され、全ての制御ゾーンRnがそれぞれの目標温度に同時に到達することができる。これにより、半製品の均一な加熱が生ぜしめられる。
c)同時に複数の半製品を加熱するために、加熱装置のケーシング内に複数のヒータが互いに上下にかつ/または並んで配置されており、複数の制御ゾーンRnと温度センサTSnとが設けられている場合には、同時に加熱されるべき各半製品毎に異なる目標温度を設定し、これらの半製品それぞれに対応した制御ゾーンを互いに独立して制御し、これらの半製品をそれぞれ固有の目標温度に加熱することができる。このことは例えば、加熱装置内で複数の異なる半製品を加熱しようとする場合に当てはまることがある。例えば、同時に加熱されるべき複数の半製品は同じ材料から成ってはいるが、それぞれ厚さが異なっていることが考えられる。同様に、同時に加熱されるべき複数の半製品は同じ厚さを有してはいるが、それぞれ異なる材料から成っていることも考えられる。加熱装置内で同時に加熱されるべき複数の半製品の目標温度における差異は、それぞれ異なって変形加工された半製品を得るために、複数の同一の半製品自体を後続の変形加工過程においてそれぞれ異なるように変形加工しようとする場合にも、有利であってよい。異なる目標温度は異なる加熱時間につながるため、目標温度が低い半製品は比較的長い時間加熱され、ひいては比較的長時間、全体加熱されると考えられる。ただしこのことは望ましくない。それというのも、これにより半製品に熱による劣化が生じる恐れがあり、所望の機械的な特性が最早達成され得なくなるからである。よって、目標温度が異なるにもかかわらず、全ての半製品は同時にそれぞれの目標温度に加熱されることが望ましい。
EDn(t)=EDn(max)−EDnΔ(t)であり、この場合:
EDnΔ(t)=EDn(max)×Vsynch×[ΔT(max)−ΔTn(t)]であり、この数式の各要素は以下の意味を有している。すなわち:
EDnΔ(t)=制御ゾーンRnの1つまたは複数または全てのヒータについてのEDの目下の算出された差分値
Vsynch=増幅係数(適当な制御区間の最大の勾配および制御ゾーンRnについての前記制御区間のむだ時間から算出される)
ΔT(max)=請求項7記載の最大の差分値Δn(t)
ΔTn(t)=請求項7記載の目下の差分値Δn(t)である。
a)差分値ΔAufheizが負でありかつ絶対値が予め設定された第1の最大差分値Δ1Aufheiz(max)よりも大きな場合には、温度センサTSnの故障を示す可能性がある。この場合、温度センサTSnは、特にこの構成ではパイロメータとして、半製品の加熱時に生じる蒸気に晒されている、ということから出発する。この蒸気は、温度センサの汚染につながる恐れがあり、パイロメータの場合には大抵、そのレンズが汚される。予め設定された第1の最大差分値Δ1Aufheiz(max)に達すると、パイロメータのレンズの汚れを起点として、相応の故障を示す場合がある。この場合はパイロメータのレンズのクリーニングが必要とされると共に実施されてよい。特に、相応して新規のパイロメータを備えた新規の加熱装置を運転開始する場合には、レンズは最初はクリーンであり、相応する基準加熱速度を求めて制御装置に記憶させることができる。この基準加熱速度は、目下の加熱速度と比較される、上述した予め設定された加熱速度を形成する。後で生産運転中に、予め設定された加熱速度もしくは基準加熱速度からの目下の加熱速度の極度に大きなずれが確認された場合には、エラーメッセージが送信される。このことは換言すると、この場合は温度センサTSn、特にパイロメータが故障していることを示す可能性がある、ということを意味する。
b)差分値ΔAufheizが負でありかつ絶対値が予め設定された第2の最大差分値Δ2Aufheiz(max)よりも大きな場合には、制御ゾーンRnに対応配置された1つまたは複数のヒータの故障を示す可能性がある。
c)差分値ΔAufheizが正でありかつ絶対値が予め設定された第3の最大差分値Δ3Aufheiz(max)よりも大きな場合には、半製品および/または温度センサTSnの誤った位置決めを示す可能性がある。つまり、加熱速度が基準加熱速度よりも大きくなっている。このことは様々な理由を有していてよい。例えば、ヒータと半製品との間の距離が、誤った位置決めにより減少されていたと考えられる。同様に、半製品がその長手方向に見て正しく位置決めされておらず、その結果、パイロメータが少なくとも、対向して位置するヒータまたはケーシングをも「見て」、その放射を検出することも考えられる。しかしまた、パイロメータが最早正しく位置決めされていないこともあり得る。これによりパイロメータは、半製品と、対向して位置するヒータまたは炉壁とを部分的にのみ「見る」ことになる。
a)図4aには、各1つの活性のパイロメータ6a,6b,6cおよび6dを備えた4つの制御ゾーン13a,13b,13cおよび13dが示されている。各制御ゾーンには、1つの別個のヒータ5a,5b,5cおよび5dが設けられている。
b)図4bには、破線で包囲された3つの制御ゾーンと4つのヒータとを備えた実施形態が示されており、この場合、制御ゾーン13cには2つのヒータ5cおよび5dが含まれており、制御ゾーン13aおよび13bにはそれぞれ、単一のヒータ5aもしくは5bのみが含まれている。制御ゾーン13cには1つの活性のパイロメータ6cが設けられている。第2のパイロメータ6dは設けられていないか、または非活性に切り替えられている。「非活性」のパイロメータは、測定運転においてのみ使用されてもよい。例えば「非活性」のパイロメータは、「活性」のパイロメータにより測定される値に関する基準値の測定に用いることができる。
c)図4cには、破線で包囲された2つの制御ゾーンと4つのヒータとを備えた実施形態が示されており、この場合、制御ゾーン13aおよび13bには各2つのヒータが含まれている。制御ゾーン13aにはヒータ5aおよび5bが対応配置されており、制御ゾーン13bにはヒータ5cおよび5dが対応配置されている。制御ゾーン13aには1つの活性のパイロメータ6aが設けられている。第2のパイロメータ6bは設けられていないか、または非活性に切り替えられている。制御ゾーン13bにもやはり、1つの活性のパイロメータ6cが装備されており、別のパイロメータ6dは設けられていないか、または非活性に切り替えられている。
d)図4dでは単一の制御ゾーン13aのみが設けられているに過ぎず、制御ゾーン13aには4つのヒータ5a,5b,5cおよび5dが対応配置されている。単一のパイロメータ6aだけが設けられているに過ぎないか、または‐さらに別のパイロメータ6b,6cおよび6dが設けられている場合には‐単一のパイロメータ6aだけが活性に切り替えられているに過ぎない。
上位に配置された制御装置がケーシング1内の全ての「活性」の制御ゾーンRnを監視して、各制御ゾーンRn毎に目下の温度差を次のように算出する。各制御ゾーンRnにおいて、制御ゾーンRnに対応配置されたヒータに面した、半製品の表面の温度の目下の温度実際値Tn(t)を測定する。この表面に対して温度目標値Tn(soll)を予め設定し、制御ゾーンRnにおける半製品の前記表面に関して、温度目標値Tn(soll)と、測定した目下の温度実際値Tn(t)との間の差を算出する。これにより、各制御ゾーンRn毎に目下の差分値Δn(t)(=制御ゾーンRnにおける目下の温度差)を求める。これを起点として、目下の差分値Δn(t)が最大である制御ゾーンを求め、ひいては目下の最大差分値Δn(t)(=最大温度差)を有する制御ゾーンRnを明らかにする。その他の制御ゾーンのヒータは、その時々の目下の最大差分値Δn(t)に応じて運転され得る。好適には、制御された運転が想定され得る。「マスター・スレーブ制御」と言うこともできる。最大差分値Δn(t)を有する制御ゾーンは、いわば「マスター」を形成し、その他の制御ゾーンは、それぞれ「スレーブ」を形成する。例えば図2では、制御ゾーンR1が「マスター」を形成しており、その他の制御ゾーンR2,R3およびR4は「スレーブ」を形成している。加熱速度に応じて、時間が経過する中で、別の制御ゾーンが「マスター」に成ることがある。「マスター」の機能は、いわば動的なものであり、継続的に固定されているものではない。
1.1 左側のケーシング半部
1.2 右側のケーシング半部
1a 左側の側壁
1b 右側の側壁
1c ケーシング蓋
1d ケーシング底部
2 半製品
3a 上部炉温度センサもしくは上部熱電素子
3b 下部炉温度センサもしくは下部熱電素子
4 射出成形機
5a〜5d ヒータ
6,6a〜6d パイロメータ
7 ドア
8a 上部ケーシングフラップ
8b 下部ケーシングフラップ
9 空気通路
9a 分岐導管
10 ファン
11 空気通路フラップ
12 隔壁
13a〜13d 制御ゾーン
14 ロボット
15 機械的な移動ユニット
20 加熱装置
21 第1の室
22 第2の室
23 ガイド板
24 機械ベッド
25 固定プラテン
26 可動プラテン
27 水平支柱
28 リニアガイド
29 第1の射出成形型半部
30 第2の射出成形型半部
31 ニードルグリッパ/挟みグリッパ
32 型工具
42 目標温度
43 溶融温度
44 線状の温度上昇を伴う範囲
45 周期継続時間
46 パルス継続時間
47a ED 調整信号 制御ゾーンa
47b ED 調整信号 制御ゾーンb
48a 温度 制御ゾーンa
48b 温度 制御ゾーンb
49a パルス継続時間 ヒータ 制御ゾーンa
49b パルス継続時間 ヒータ 制御ゾーンb
50 複数のセグメントを有するヒータ
51,52,53 ヒータセグメント
Claims (31)
- 1つまたは複数の半製品を加熱装置内で加熱してから賦形機械に供給して、成形部品を製造する方法において、前記加熱装置は、少なくとも1つのドア、または/および少なくとも1つの開口を備えた閉鎖式のケーシングを有しており、前記開口は、前記ケーシングから独立した手段により閉鎖可能であり、または/かつ前記加熱装置は、分割可能なケーシングを有しており、該ケーシングでは、各ケーシング構成部材が、開口を形成するために互いに離反移動可能であり、かつ閉じられたケーシングを形成するために互いに接近移動可能であり、前記ケーシングの内部には、1つまたは複数のヒータ、特に赤外線ヒータが設けられており、前記半製品を、前記ケーシングの内部に入れ、前記1つまたは複数のヒータにより生ぜしめられた熱放射を供給して加熱し、続いて、前記ケーシングから取り出し、前記加熱中に、前記ケーシングの内部には、該ケーシング内で主として下から上に向かう熱対流が生じており、前記ケーシングの内部に、前記熱対流に抗して作用する空気流、特に前記ケーシングの内部において主として上から下に向かう空気流を生ぜしめる、方法。
- 前記ケーシングの上部領域の温度Toおよび前記ケーシングの下部領域の温度Tu、特にケーシング蓋およびケーシング底部の各内面における各温度(To,Tu)を測定し、前記熱対流に抗して作用する空気流を、測定した、前記ケーシングの上部領域の前記温度Toと前記ケーシングの下部領域の前記温度Tuとの間の温度差(To−Tu)に応じて制御し、このとき前記空気流の制御を、好適には前記温度差(To−Tu)が15℃未満、特に10℃未満および極めて特に好適には5℃未満になるように行う、請求項1記載の方法。
- 前記空気流は、循環空気流として形成されており、空気を循環させるためには、それぞれ1つまたは複数のファンを備えた1つまたは複数の空気通路を使用し、空気は前記ケーシング底部の領域で、前記ケーシングの内部から吸い出され、吸い出された前記空気は前記1つまたは複数の空気通路を介して前記ケーシングの上側に案内され、前記空気は前記ケーシングの上部領域において、前記ケーシングの内部へ戻される、請求項1または2記載の方法。
- 前記空気は、前記ケーシング底部に設けられた1つまたは複数の開口を介して前記ケーシングの内部から吸い出され、かつ/または前記空気は、前記ケーシング蓋に設けられた1つまたは複数の開口を介して前記ケーシングの内部へ戻される、請求項3記載の方法。
- 前記空気流を生ぜしめるために、圧縮空気を前記ケーシング内に、特に前記ケーシングの下部領域に供給し、好適には、前記ケーシング内に流入する空気の圧力もしくは量を、前記ケーシングの上部領域の前記温度Toと前記ケーシングの下部領域の前記温度Tuとの間の前記温度差(To−Tu)に応じて制御する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
- 前記ケーシングの内部の予め設定可能な炉運転温度TBetriebを上回った場合には、前記ケーシングの内部へ外気の供給が行われるように設定されており、このとき好適には、前記ケーシングの上部領域で、特に前記ケーシング蓋の内面において測定された前記温度Toを、予め設定した前記炉運転温度TBetriebと比較する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
- 前記ケーシングの内部の予め設定可能な炉運転温度TBetriebを上回った場合には、前記ケーシングに設けられた1つまたは複数のフラップおよび/または前記ケーシングに設けられた1つまたは複数のドアを開放し、このとき好適には、前記ケーシングの上部領域で、特に前記ケーシング蓋の内面において測定された前記温度Toを、予め設定した前記炉運転温度TBetriebと比較する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
- 前記ケーシング内には、互いに独立して運転可能な複数のヒータと複数の制御ゾーンRnが設けられており、各制御ゾーンRnには温度センサTSn、特にパイロメータが1つだけ対応配置されており、各制御ゾーンRnには1つまたは複数のヒータが対応配置されており、各制御ゾーンRnでは前記半製品の、前記制御ゾーンRnの前記1つまたは複数のヒータに面した表面の、目下の温度実際値Tn(t)を測定し、その際、前記表面には温度目標値Tn(soll)が予め設定されており、前記制御ゾーンRnにおける前記半製品の前記表面に関する前記温度目標値Tn(soll)と、測定した目下の温度実際値Tn(t)との間に差が形成され、これにより各制御ゾーンRn毎に、目下の差分値Δn(t)(=目下の温度差)を求め、このとき、前記目下の差分値Δn(t)が最大の制御ゾーンを求め、ひいては目下最大の差分値Δn(t)(=最大温度差)を有する制御ゾーンRnが得られ、その他の制御ゾーンの前記ヒータを、前記目下最大の差分値Δn(t)に応じて運転し、好適には制御された運転が行われるようになっている、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
- 以下、周期継続時間と呼ぶ時間区分を、以下、パルス継続時間と呼ぶ予め設定可能なスイッチオン継続時間と共に設定し、このように形成された時間区分はそれぞれ、パルス幅調整のための周期継続時間を示しており、該周期継続時間は、好適には1秒未満、特に500ミリ秒未満、極めて特に好適には200ミリ秒以下であり、1つの制御ゾーンRnに対応配置された1つまたは複数または全てのヒータは、前記周期継続時間に関連して予め設定可能なパルス継続時間の間だけ運転され、残りの周期継続時間の間は遮断され続けていて、結果的に前記周期継続時間に関連して、前記制御ゾーンRnにおける前記1つまたは複数または全てのヒータの、1回の周期継続時間における目下のパルス継続時間EDが発生する、請求項8記載の方法。
- 半製品の数は、設けられた前記ヒータの数よりも少なく、かつ/または、1つまたは複数の前記半製品の総面積は、設けられた前記ヒータにより加熱可能な面積よりも小さいことで、必要とされないヒータが存在する場合に、前記必要とされないヒータに対応する前記制御ゾーンについては、残りのヒータの運転に際して前記目下最大の差分値Δn(t)を求めるときに考慮しないこととする、請求項8または9記載の方法。
- 全ての活性の前記制御ゾーンRnを監視する、上位に配置された制御装置を使用し、時々、特に制御された運転では全ての周期継続時間において、前記目下最大の差分値Δn(t)(=最大温度差)を有する制御ゾーンRn(max)を検出し、当該制御ゾーンRn(max)を、その他の制御ゾーンのヒータを運転するためのマスター制御ゾーンとして使用し、その際に、前記その他の制御ゾーンRnのヒータのスイッチオン継続時間EDを、以下のように算出する。すなわち:
EDn(t)=EDn(max)−EDnΔ(t):
EDnΔ(t)=EDn(max)×Vsynch×[ΔT(max)−ΔTn(t)]であり、該数式の各要素は以下の意味を有している。すなわち:
EDnΔ(t)=前記制御ゾーンRnの前記1つまたは複数または全てのヒータについてのEDの目下の算出された差分値
Vsynch=増幅係数(適当な制御区間の最大の勾配および制御ゾーンRnについての前記制御区間のむだ時間から算出される)
ΔT(max)=請求項7記載の最大の差分値Δn(t)
ΔTn(t)=請求項7記載の目下の差分値Δn(t)である、請求項8から10までのいずれか1項記載の方法。 - 複数のヒータセグメントから構成されたヒータを使用し、1つのヒータの各ヒータセグメントを互いに独立して制御しかつ運転する、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
- 前記半製品を、互いに対向して位置するヒータの間に位置決めする、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
- 当該製造方法の開始前または一度製造を中断した後の当該製造方法の再開前に前記加熱装置の予熱を行い、このとき前記ケーシングの内部を、予め設定可能な炉運転温度TBetrieb未満の予熱温度Tvorに加熱し、好適には前記加熱装置の全自動運転の温度および/または前記半製品に合わせられた温度が前記炉運転温度TBetriebに基づいている、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
- 複数のヒータを運転しかつ複数の制御ゾーンを監視する場合には、1つの制御ゾーンRnに対応配置された前記温度センサTSnに、半製品からの放射がもたらされるのか、または別の制御ゾーンRn’のヒータからの放射がもたらされるのかを調べて、半製品が前記ケーシング内に存在しているか否かを検出し、1つまたは複数の前記温度センサTSnもしくはパイロメータに対して半製品が存在していない場合には、半製品が存在している場合よりも高い温度最大値を予め設定する、請求項14記載の方法。
- 1つの制御ゾーンRnの1つの温度センサTSnにより、前記制御ゾーンRnに対応配置された半製品の加熱速度を監視しかつ予め設定された加熱速度と比較し、このとき該予め設定された加熱速度を目下の加熱速度から引く(加熱速度aktuell−加熱速度soll)ことにより、差分値ΔAufheizを形成し、差分値ΔAufheizが確認されると:
a)差分値ΔAufheizが負でありかつ絶対値が予め設定された第1の最大差分値Δ1Aufheiz(max)よりも大きな場合には、前記温度センサTSnの故障を報知し、
b)差分値ΔAufheizが負でありかつ絶対値が予め設定された第2の最大差分値Δ2Aufheiz(max)よりも大きな場合には、前記制御ゾーンRnに対応配置された前記1つまたは複数のヒータの故障を報知し、
c)差分値ΔAufheizが正でありかつ絶対値が予め設定された第3の最大差分値Δ3Aufheiz(max)よりも大きな場合には、前記半製品および/または前記温度センサTSnの誤った位置決めを報知する、請求項1から15までのいずれか1項記載の方法。 - サーモカメラと、1つまたは複数のパイロメータとを測定手段として使用し、パイロメータが前記半製品の表面を測定する全ての箇所に、熱画像上の測定箇所をも設定する、請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。
- 前記加熱速度を連続的に監視し、このとき、前記半製品の溶融温度の範囲において前記加熱速度の顕著な変化および一時的な低下を検出し、次いで前記溶融温度からの前記加熱速度の軽微な増大を検出した場合には、前記加熱速度の前記変化dΔ/dtに基づき、この点において温度を検出し、データシートに記載された、前記半製品のプラスチックの溶融温度と比較し、好適には検出した前記温度と、前記データシートに記載された前記温度との間にずれがある場合には、パイロメータレンズの汚染を報知する、請求項1から17までのいずれか1項記載の方法。
- 複数の半製品を前記ケーシングに順次入れ、予め設定された位置に配置して加熱し、その際前記半製品は、それぞれ1つまたは複数の制御ゾーンRnに対応配置されており、1つの制御ゾーンRnの1つの温度センサTSnにより、1つの半製品のその時々の加熱速度を監視し、前記加熱速度の前記差分値ΔAufheizの時間的な変化dΔ/dtを監視する、請求項1から18までのいずれか1項記載の方法。
- まず、予め設定可能な継続時間の間、空気流を自由対流の方向で供給し、前記半製品の溶融温度に到達する直前に前記空気流の向きを逆転させ、前記熱対流に抗して作用する空気流を生ぜしめる、請求項1から19までのいずれか1項記載の方法。
- 半製品および場合により該半製品に施与されたプラスチック材料から成る成形部品を製造する、特に請求項1から20までのいずれか1項記載の方法を実施するための装置であって、半製品用の加熱装置、および前記半製品を変形加工すると共に、場合により、変形加工された前記半製品にプラスチック材料を施与するための賦形機械が設けられており、前記加熱装置は、少なくとも1つのドアまたは/および少なくとも1つの開口を備えた閉鎖式のケーシングを有しており、前記開口は、前記ケーシングから独立した手段により閉鎖可能である、または/および前記加熱装置は、分割可能なケーシングを有しており、該ケーシングでは各ケーシング構成部材が、開口を形成するために互いに離反移動可能であり、かつ閉じられたケーシングを形成するために互いに接近移動可能であり、前記ケーシングの内部には、1つまたは複数のヒータ、特に赤外線ヒータが設けられており、熱対流に抗して作用する空気流を前記ケーシングの内部に発生させることのできる手段が設けられている、装置。
- それぞれ1つまたは複数のファンを備えた1つまたは複数の空気通路が設けられており、前記1つまたは複数の空気通路は、一方では前記ケーシング底部に設けられた1つまたは複数の開口に接続されており、かつ他方では前記ケーシング蓋に設けられた1つまたは複数の開口に接続されており、前記1つまたは複数のファンにより、前記ケーシング内に空気流を生ぜしめることができ、該空気流を生ぜしめる場合は前記ケーシング底部の領域において前記ケーシングの内部から空気が吸い出され、吸い出された前記空気は前記1つまたは複数の空気通路を介して前記ケーシングの上側に案内され、前記ケーシングの上部領域において前記ケーシングの内部に戻される、請求項21記載の装置。
- 1つまたは複数の空気通路に、前記ケーシング内部へ外気またはその他のガスを供給するための、1つまたは複数の開閉可能な空気通路フラップが設けられている、請求項22記載の装置。
- 前記ケーシング内、特に前記ケーシングの下部領域に、圧縮空気源に接続された1つまたは複数のノズルが設けられている、請求項21から23までのいずれか1項記載の装置。
- 前記ケーシングには、1つまたは複数のケーシングフラップおよび/または1つまたは複数の外気供給ドアが設けられている、請求項21から24までのいずれか1項記載の装置。
- 前記ケーシング内には、互いに独立して運転可能な複数のヒータと複数の制御ゾーンRnとが設けられており、各制御ゾーンRnには温度センサTSn、特にパイロメータが1つだけ対応配置されており、各制御ゾーンRnには1つまたは複数のヒータが対応配置されている、請求項21から25までのいずれか1項記載の装置。
- 複数のヒータ対が設けられており、前記各対はそれぞれ、互いに間隔をあけて向かい合って配置された2つのヒータにより形成されており、各ヒータ対は、その間に位置する半製品に熱放射を供給するように形成されている、請求項21から26までのいずれか1項記載の装置。
- 前記ケーシング内で隣り合うヒータ対の間に各1つの隔壁が取り付けられており、これにより、前記ケーシング内には複数の室が存在し、各室内には1対のヒータが存在している(マルチキャビティ)、請求項27記載の装置。
- 単一の半製品の加熱用に、複数のヒータ対が設けられている(複数の制御ゾーン)、請求項27または28記載の装置。
- 互いに独立して運転可能かつ制御可能な複数のヒータセグメントを有する複数のヒータが設けられている、請求項21から29までのいずれか1項記載の装置。
- 前記ケーシングに設けられた開口の閉鎖用にプレートが設けられており、該プレートは、操作装置により前記開口に載置されかつ該開口から持ち上げられるようになっており、好適には、前記半製品を前記ケーシング内にもたらす操作装置が設けられている、請求項21から30までのいずれか1項記載の装置。
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