JP2019531725A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019531725A5 JP2019531725A5 JP2019515867A JP2019515867A JP2019531725A5 JP 2019531725 A5 JP2019531725 A5 JP 2019531725A5 JP 2019515867 A JP2019515867 A JP 2019515867A JP 2019515867 A JP2019515867 A JP 2019515867A JP 2019531725 A5 JP2019531725 A5 JP 2019531725A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antigen
- sequence
- hcp2
- hcp1
- fragments
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Description
本発明のその他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び特許請求の範囲から明らかである。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含む前記第1の抗原結合ドメイン、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含む前記第2の抗原結合ドメインを含み、
1)前記第1のHCVRSは、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、
2)前記LLCVRSは、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、
3)前記第2のHCVRSは、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、または
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、前記多重特異性抗体分子。
(項目2)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目3)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目2に記載の多重特異性抗体分子。
(項目4)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目2または3に記載の多重特異性抗体分子。
(項目5)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目2〜4のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目6)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜5のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目7)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜6のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目8)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜7のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目9)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜8のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目10)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜9のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目11)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目12)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目11に記載の多重特異性抗体分子。
(項目13)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目11または12に記載の多重特異性抗体分子。
(項目14)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目11〜13のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目15)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜14のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目16)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜15のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目17)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜16のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目18)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜17のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目19)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜18のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目20)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目21)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目20に記載の多重特異性抗体分子。
(項目22)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目20または21に記載の多重特異性抗体分子。
(項目23)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目20〜22のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目24)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜23のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目25)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜24のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目26)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜25のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目27)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜26のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目28)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜27のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目29)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目30)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目29に記載の多重特異性抗体分子。
(項目31)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目29または30に記載の多重特異性抗体分子。
(項目32)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目29〜31のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目33)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜32のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目34)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜33のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目35)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜34のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目36)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜35のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目37)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜36のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目38)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表8bまたは表5bの単一の列から選択する、項目1〜37のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目39)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含む前記第1の抗原結合ドメイン、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含む、前記第2の抗原結合ドメインを含み、
前記多重特異性抗体分子が、アクセサリー部分をさらに含み、前記アクセサリー部分は、
1)前記アクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
2)前記アクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
3)前記アクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
4)前記アクセサリー部分を、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択する、
から選択した特性を有する、前記多重特異性抗体分子。
(項目40)
前記多重特異性抗体分子が、アクセサリー部分をさらに含み、前記アクセサリー部分は、
1)前記アクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
2)前記アクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
3)前記アクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
4)前記アクセサリー部分を、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択する、
から選択した特性を有する、項目1〜38のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目41)
前記アクセサリー部分が、前記多重特異性抗体分子のa、b、c、または、dのポリペプチドと融合している、項目39または40に記載の多重特異性抗体分子。
(項目42)
前記アクセサリー部分が、以下のいずれか、例えば、前記多重特異性抗体分子の前記HCP1、第1のHCVRS、LLCP、LLCVRS、HCP2、第2のHCVRS、KLCP、または、KLCVRS、例えば、前記多重特異性抗体分子のHCP1、第1のHCVRS、LLCP、LLCVRS、HCP2、第2のHCVRS、KLCP、または、KLCVRSのC末端またはN末端と融合している、項目39から41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目43)
前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分が、前記第1のHCCRS、例えば、前記第1のHCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目44)
前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分が、前記第2のHCCRS、例えば、前記第2のHCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目45)
前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分が、前記LLCCRS、例えば、前記LLCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目46)
前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分が、前記KLCCRS、例えば、前記KLCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目47)
第1のアクセサリー部分と、第2のアクセサリー部分とを含み、前記第1または第2のアクセサリー部分は、
1)前記第1または第2のアクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
2)前記第1または第2のアクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
3)前記第1または第2のアクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
4)前記第1または第2のアクセサリー部分が、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択する、
から選択した特性を有する、項目39〜46のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目48)
前記第1及び第2のアクセサリー部分が同じである、項目47記載の多重特異性抗体分子。
(項目49)
前記第1及び第2のアクセサリー部分が相違している、項目47記載の多重特異性抗体分子。
(項目50)
i)前記第1のアクセサリー部分が、前記HCP1または前記HCP2、例えば、前記HCP1または前記HCP2のC末端と融合しており、及び
ii)前記第2のアクセサリー部分が、前記LLCPまたは前記KLCP、例えば、前記LLCPまたは前記KLCPの前記C末端と融合している、
項目47〜49のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目51)
i)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記第1のアクセサリー部分が、前記第1のHCCRS、例えば、前記第1のHCCRSの前記C末端と融合しており、及び
ii)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、前記第2のアクセサリー部分が、前記LLCCRS、例えば、前記LLCCRSの前記C末端と融合している、
項目47〜50のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目52)
i)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分が、前記第2のHCCRS、例えば、前記第2のHCCRSの前記C末端と融合しており、及び
ii)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分が、前記KLCCRS、例えば、前記KLCCRSの前記C末端と融合している、
項目47〜50のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目53)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、前記多重特異性抗体分子。
(項目54)
i)a)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含み、
i)b)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、
ii)a)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含み、及び
ii)b)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、
項目1〜52のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目55)
前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでいない、項目53または54に記載の多特異的抗体分子。
(項目56)
前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでいない、項目53〜55のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目57)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、前記多重特異性抗体分子。
(項目58)
i)a)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含み、
i)b)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、
ii)a)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含み、及び
ii)b)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、
項目1〜56のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目59)
前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRS、前記LLCCRS、前記第2のHCCRS、及び、前記KLCCRSのいずれにおいても変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列、または、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列)を含んでいない、項目57または58に記載の多重特異性抗体分子。
(項目60)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、及び
2)前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、前記多重特異性抗体分子。
(項目61)
i)a)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含み、
i)b)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、
ii)a)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含み、及び
ii)b)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、
1)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、及び
2)前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、
項目1〜59のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目62)
i)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、
ii)前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、
iii)前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、及び
iv)前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、
項目60または61に記載の多重特異性抗体分子。
(項目63)
前記HCP1が、前記KLCPよりも優先的に前記LLCPに結合する、項目1〜62のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目64)
前記LLCPが、前記HCP2よりも前記HCP1に優先的に結合する、項目1〜63のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目65)
前記HCP2が、前記LLCPよりも前記KLCPに優先的に結合する、項目1〜64のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目66)
前記KLCPが、前記HCP1よりも前記HCP2に優先的に結合する、項目1〜65のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目67)
前記HCP1が、前記KLCPよりも前記LLCPに対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記HCP1と前記LLCPとの間の結合でのK D は、前記HCP1と前記KLCPとの間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜66のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目68)
前記LLCPが、前記HCP2よりも前記HCP1に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記LLCPと前記HCP1との間の結合でのK D は、前記LLCPと前記第1のHCP2との間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜67のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目69)
前記HCP2が、前記LLCPよりも前記KLCPに対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記HCP2と前記KLCPとの間の結合でのK D は、前記HCP2と前記LLCPとの間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜68のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目70)
前記KLCPが、前記HCP1よりも前記HCP2に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記KLCPと前記HCP2との間の結合でのK D は、前記KLCPと前記第HCP1との間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜69のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目71)
前記KLCPの存在下での前記HCP1と前記LLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜70のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目72)
前記HCP2の存在下での前記HCP1と前記LLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜71のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目73)
前記LLCPの存在下での前記HCP2と前記KLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜72のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目74)
前記HCP1の存在下での前記HCP2と前記KLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜73のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目75)
前記HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPが、予め選択した条件下、例えば、水性緩衝液にて、例えば、pH7で、生理食塩水にて、例えば、pH7で存在し、または、生理学的条件下で、
i)前記HCP1の少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記LLCPと複合体を形成し、または、相互作用し、
ii)前記LLCPの少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記HCP1と複合体を形成し、または、相互作用し、
iii)前記HCP2の少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記KLCPと複合体を形成し、または、相互作用し、または、
iv)前記KLCPの少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、項目1〜74のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目76)
前記HCP1が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、項目1〜75のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目77)
前記HCP1が、前記HCP1の第2の分子よりも、HCP2に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目78)
前記HCP2が、前記HCP2の第2の分子よりも、HCP1に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する、項目1〜77のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目79)
前記HCP1が、HCP1−HCP2:HCP1−HCP1の対合の比率を増加させる配列要素であって、前記配列要素が存在しない、例えば、天然に存在する配列が前記配列要素を置き換える場合に認められる比率と比較して同比率を増加させる配列要素を含む、項目1〜78のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目80)
前記HCP2が、HCP1−HCP2:HCP2−HCP2の対合の比率を増加させる配列要素であって、前記配列要素が存在しない、例えば、天然に存在する配列が前記配列要素を置き換える場合に認められる比率と比較して同比率を増加させる配列要素を含む、項目1〜79のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目81)
前記配列要素が、天然の定常領域配列ではない、項目79または80に記載の多重特異性抗体。
(項目82)
前記配列要素が、CH3に配置されている、項目79または80に記載の多重特異性抗体。
(項目83)
HCP1及びHCP2の一方または双方を選択して、ヘテロ二量体化(例えば、HCP2−HCP2)とは対照的に、自己二量体化(例えば、HCP1−HCP1)を最小にする、項目1〜82のいずれか1項に記載の多重特異性抗体。
(項目84)
HCP1及びHCP2が、対になった突起/空洞、例えば、ノブとホールとの対のメンバーである、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目85)
HCP1−HCP2の対合を、静電相互作用で促進する、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目86)
HCP1−HCP2の対合を、鎖交換で促進する、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目87)
HCP1及びHCP2が、対になった突起/空洞、例えば、ノブとホールの対のメンバーではない、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目88)
前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第1のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目89)
前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第2のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目90)
i)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第1のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
ii)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第2のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目91)
前記HCP1が、第1のCH2ドメイン配列、及び、第1のCH3ドメイン配列を含み、前記第1のCH2ドメイン配列、及び、前記第1のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目92)
前記HCP2が、第2のCH2ドメイン配列、及び、第2のCH3ドメイン配列を含み、前記第2のCH2ドメイン配列、及び、前記第2のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目93)
i)前記HCP1が、第1のCH2ドメイン配列、及び、第1のCH3ドメイン配列を含み、前記第1のCH2ドメイン配列、及び、前記第1のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、及び
ii)前記HCP2が、第2のCH2ドメイン配列、及び、第2のCH3ドメイン配列を含み、前記第2のCH2ドメイン配列、及び、前記第2のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、
項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目94)
前記HCP1が、インビボ、または、インビトロのいずれかで、ラムダ抗体として生じる抗体に由来する、項目1〜93のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目95)
前記HCP2が、インビボ、または、インビトロのいずれかで、カッパ抗体として生じる抗体に由来する、項目1〜94のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目96)
前記HCP1及びLLCPが、表18(例えば、表18にて対合した)、または、表5a(例えば、表5aにて対合した)から選択したアミノ酸配列、または、それらの機能的変異体、または、断片を含む、項目1〜95のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目97)
前記HCP2及びKLCPが、表18(例えば、表18にて対合した)、または、表5a(例えば、表5aにて対合した)から選択したアミノ酸配列、または、それらの機能的変異体、または、断片を含む、項目1〜96のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目98)
前記HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPが、表18(例えば、表18での単一の区画)、または、表5a(例えば、表5aでの単一の列)から選択したアミノ酸配列、または、それらの機能的変異体、または、断片を含む、項目1〜97のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目99)
前記第1または第2の抗原が、腫瘍抗原、例えば、膵臓、肺、または、大腸腫瘍抗原である、項目1〜98のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目100)
前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、メソテリン、IGF−1R、または、CA19−9から選択する、項目1〜99のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目101)
前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、VEGF−A、EGFR、MUC1、DLL4、または、HGFから選択する、項目1〜100のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目102)
前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、VEGF−A、EGFR、MUC1、MAGE−A3、gpA33、NY−ESO−1、ANG2、RSPO3、HER2、CEACAM5、または、CEAから選択する、項目1〜101のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目103)
前記第1または第2の抗原が、免疫エフェクター細胞、例えば、T細胞、NK細胞、または、骨髄性細胞の抗原である、項目1〜102のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目104)
前記第1または第2の抗原を、CD3、PD−1、LAG−3、TIM−3、CTLA
−4、VISTA、TIGIT、PD−L1、B7−H3、4−1BB、または、ICOSから選択する、項目1〜103のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目105)
前記第1の抗原が、腫瘍抗原、例えば、メソテリンであり、かつ、前記第2の抗原が、NKP30、PD−L1、CD3、NKG2D、CD47、4−1BB、または、NKP46から選択した抗原であり、または、前記第2の抗原が、腫瘍抗原、例えば、メソテリンであり、かつ、前記第1の抗原が、NKP30、PD−L1、CD3、NKG2D、CD47、4−1BB、または、NKP46から選択した抗原である、項目1〜104のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目106)
前記第1の抗原が、IGF1Rであり、かつ、前記第2の抗原が、HER3であり、または、前記第2の抗原が、IGF1Rであり、かつ、前記第1の抗原が、HER3である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目107)
前記第1の抗原が、メソテリンであり、かつ、前記第2の抗原が、PD−L1であり、または、前記第2の抗原が、メソテリンであり、かつ、前記第1の抗原が、PD−L1である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目108)
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、IL12βであり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、IL12βである、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目109)
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、TRAILR2であり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、TRAILR2である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目110)
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、CD221であり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、CD221である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目111)
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、TRAILR2であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、TRAILR2である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目112)
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、PDL1であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、PDL1である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目113)
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、PDL1であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、PDL1である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目114)
IL−2分子、または、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト性抗CD40抗体分子をさらに含む、項目1〜113のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目115)
項目1〜114のいずれか1項に記載のHCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてをコードする核酸。
(項目116)
項目115に記載の核酸を含むベクター。
(項目117)
項目114に記載の核酸、または、項目116に記載のベクターを含む宿主細胞。
(項目118)
項目117に記載の細胞を培養し、それにより、HCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてを製造することを含む、HCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてを作製する方法。
(項目119)
HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPを含む多特異性抗体分子、例えば、項目1〜114のいずれか1項に記載の多特異性抗体分子を作製する方法であって、
HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPの会合に適した条件下で、HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPを組み合わせ、
それにより、HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPを含む多重特異性抗体分子を作製する、ことを含む、前記方法。
(項目120)
前記方法が、適切に対を形成したカッパ/ラムダ多重特異性抗体分子を高収率で製造する、項目118または119に記載の方法。
(項目121)
項目1〜88のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む製剤。
(項目122)
多重特異性抗体分子の製剤であって、前記多重特異性抗体分子の少なくとも50、60、70、80、90、95、98、99、または、99.9%が、
第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)と複合体を形成し、または、相互作用するラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)、及び
第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)と複合体を形成し、または、相互作用するカッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
前記HCP1が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、前記製剤。
(項目123)
前記多特異性抗体分子が、項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む、項目122に記載の製剤。
(項目124)
前記製剤が、医薬として許容される製剤であり、例えば、医薬として許容される希釈剤または賦形剤を含む、項目121から123のいずれか1項に記載の製剤。
(項目125)
項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子、及び、医薬として許容される希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
(項目126)
対象に多重特異性抗体分子を提供する方法であって、
項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む医薬製剤を前記対象に提供する、ことを含む前記方法。
(項目127)
処置を必要とする対象を処置する方法であって、項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子の有効量、または、項目125に記載の医薬組成物の有効量を前記対象に投与する、ことを含む前記方法。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含む前記第1の抗原結合ドメイン、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含む前記第2の抗原結合ドメインを含み、
1)前記第1のHCVRSは、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、
2)前記LLCVRSは、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、
3)前記第2のHCVRSは、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、または
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、前記多重特異性抗体分子。
(項目2)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目3)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目2に記載の多重特異性抗体分子。
(項目4)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目2または3に記載の多重特異性抗体分子。
(項目5)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目2〜4のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目6)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜5のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目7)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜6のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目8)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜7のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目9)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜8のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目10)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目2〜9のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目11)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目12)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目11に記載の多重特異性抗体分子。
(項目13)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目11または12に記載の多重特異性抗体分子。
(項目14)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目11〜13のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目15)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜14のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目16)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜15のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目17)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜16のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目18)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜17のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目19)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目11〜18のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目20)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目21)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目20に記載の多重特異性抗体分子。
(項目22)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目20または21に記載の多重特異性抗体分子。
(項目23)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目20〜22のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目24)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜23のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目25)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜24のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目26)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜25のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目27)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜26のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目28)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目20〜27のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目29)
4)前記KLCVRSが、表6の第4欄、表8bの第6欄、または、表5bの第5欄から選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目1に記載の多重特異性抗体分子。
(項目30)
1)前記第1のHCVRSが、表7の第3欄、表8bの第2欄、または、表5bの第2欄から選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目29に記載の多重特異性抗体分子。
(項目31)
2)前記LLCVRSが、表7の第4欄、表8bの第3欄、または、表5bの第3欄から選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目29または30に記載の多重特異性抗体分子。
(項目32)
3)前記第2のHCVRSが、表6の第3欄、表8bの第5欄、または、表5bの第4欄から選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有する、項目29〜31のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目33)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜32のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目34)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜33のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目35)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜34のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目36)
前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列を、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜35のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目37)
以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)を、表8b、または、表5bの単一の列から選択する、項目29〜36のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目38)
前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列を、表8bまたは表5bの単一の列から選択する、項目1〜37のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目39)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含む前記第1の抗原結合ドメイン、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含む、前記第2の抗原結合ドメインを含み、
前記多重特異性抗体分子が、アクセサリー部分をさらに含み、前記アクセサリー部分は、
1)前記アクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
2)前記アクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
3)前記アクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
4)前記アクセサリー部分を、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択する、
から選択した特性を有する、前記多重特異性抗体分子。
(項目40)
前記多重特異性抗体分子が、アクセサリー部分をさらに含み、前記アクセサリー部分は、
1)前記アクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
2)前記アクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
3)前記アクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
4)前記アクセサリー部分を、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択する、
から選択した特性を有する、項目1〜38のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目41)
前記アクセサリー部分が、前記多重特異性抗体分子のa、b、c、または、dのポリペプチドと融合している、項目39または40に記載の多重特異性抗体分子。
(項目42)
前記アクセサリー部分が、以下のいずれか、例えば、前記多重特異性抗体分子の前記HCP1、第1のHCVRS、LLCP、LLCVRS、HCP2、第2のHCVRS、KLCP、または、KLCVRS、例えば、前記多重特異性抗体分子のHCP1、第1のHCVRS、LLCP、LLCVRS、HCP2、第2のHCVRS、KLCP、または、KLCVRSのC末端またはN末端と融合している、項目39から41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目43)
前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分が、前記第1のHCCRS、例えば、前記第1のHCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目44)
前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分が、前記第2のHCCRS、例えば、前記第2のHCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目45)
前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分が、前記LLCCRS、例えば、前記LLCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目46)
前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分が、前記KLCCRS、例えば、前記KLCCRSのC末端と融合している、項目39〜41のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目47)
第1のアクセサリー部分と、第2のアクセサリー部分とを含み、前記第1または第2のアクセサリー部分は、
1)前記第1または第2のアクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
2)前記第1または第2のアクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
3)前記第1または第2のアクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
4)前記第1または第2のアクセサリー部分が、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択する、
から選択した特性を有する、項目39〜46のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目48)
前記第1及び第2のアクセサリー部分が同じである、項目47記載の多重特異性抗体分子。
(項目49)
前記第1及び第2のアクセサリー部分が相違している、項目47記載の多重特異性抗体分子。
(項目50)
i)前記第1のアクセサリー部分が、前記HCP1または前記HCP2、例えば、前記HCP1または前記HCP2のC末端と融合しており、及び
ii)前記第2のアクセサリー部分が、前記LLCPまたは前記KLCP、例えば、前記LLCPまたは前記KLCPの前記C末端と融合している、
項目47〜49のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目51)
i)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記第1のアクセサリー部分が、前記第1のHCCRS、例えば、前記第1のHCCRSの前記C末端と融合しており、及び
ii)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、前記第2のアクセサリー部分が、前記LLCCRS、例えば、前記LLCCRSの前記C末端と融合している、
項目47〜50のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目52)
i)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分が、前記第2のHCCRS、例えば、前記第2のHCCRSの前記C末端と融合しており、及び
ii)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分が、前記KLCCRS、例えば、前記KLCCRSの前記C末端と融合している、
項目47〜50のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目53)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、前記多重特異性抗体分子。
(項目54)
i)a)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含み、
i)b)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、
ii)a)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含み、及び
ii)b)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、
項目1〜52のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目55)
前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでいない、項目53または54に記載の多特異的抗体分子。
(項目56)
前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでいない、項目53〜55のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目57)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、前記多重特異性抗体分子。
(項目58)
i)a)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含み、
i)b)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、
ii)a)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含み、及び
ii)b)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、
項目1〜56のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目59)
前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRS、前記LLCCRS、前記第2のHCCRS、及び、前記KLCCRSのいずれにおいても変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列、または、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列)を含んでいない、項目57または58に記載の多重特異性抗体分子。
(項目60)
多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、及び
2)前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、前記多重特異性抗体分子。
(項目61)
i)a)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含み、
i)b)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、
ii)a)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含み、及び
ii)b)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、
1)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、及び
2)前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、
項目1〜59のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目62)
i)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、
ii)前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、
iii)前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、及び
iv)前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、
項目60または61に記載の多重特異性抗体分子。
(項目63)
前記HCP1が、前記KLCPよりも優先的に前記LLCPに結合する、項目1〜62のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目64)
前記LLCPが、前記HCP2よりも前記HCP1に優先的に結合する、項目1〜63のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目65)
前記HCP2が、前記LLCPよりも前記KLCPに優先的に結合する、項目1〜64のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目66)
前記KLCPが、前記HCP1よりも前記HCP2に優先的に結合する、項目1〜65のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目67)
前記HCP1が、前記KLCPよりも前記LLCPに対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記HCP1と前記LLCPとの間の結合でのK D は、前記HCP1と前記KLCPとの間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜66のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目68)
前記LLCPが、前記HCP2よりも前記HCP1に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記LLCPと前記HCP1との間の結合でのK D は、前記LLCPと前記第1のHCP2との間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜67のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目69)
前記HCP2が、前記LLCPよりも前記KLCPに対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記HCP2と前記KLCPとの間の結合でのK D は、前記HCP2と前記LLCPとの間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜68のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目70)
前記KLCPが、前記HCP1よりも前記HCP2に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記KLCPと前記HCP2との間の結合でのK D は、前記KLCPと前記第HCP1との間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)項目1〜69のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目71)
前記KLCPの存在下での前記HCP1と前記LLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜70のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目72)
前記HCP2の存在下での前記HCP1と前記LLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜71のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目73)
前記LLCPの存在下での前記HCP2と前記KLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜72のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目74)
前記HCP1の存在下での前記HCP2と前記KLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、項目1〜73のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目75)
前記HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPが、予め選択した条件下、例えば、水性緩衝液にて、例えば、pH7で、生理食塩水にて、例えば、pH7で存在し、または、生理学的条件下で、
i)前記HCP1の少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記LLCPと複合体を形成し、または、相互作用し、
ii)前記LLCPの少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記HCP1と複合体を形成し、または、相互作用し、
iii)前記HCP2の少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記KLCPと複合体を形成し、または、相互作用し、または、
iv)前記KLCPの少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、項目1〜74のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目76)
前記HCP1が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、項目1〜75のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目77)
前記HCP1が、前記HCP1の第2の分子よりも、HCP2に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目78)
前記HCP2が、前記HCP2の第2の分子よりも、HCP1に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する、項目1〜77のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目79)
前記HCP1が、HCP1−HCP2:HCP1−HCP1の対合の比率を増加させる配列要素であって、前記配列要素が存在しない、例えば、天然に存在する配列が前記配列要素を置き換える場合に認められる比率と比較して同比率を増加させる配列要素を含む、項目1〜78のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目80)
前記HCP2が、HCP1−HCP2:HCP2−HCP2の対合の比率を増加させる配列要素であって、前記配列要素が存在しない、例えば、天然に存在する配列が前記配列要素を置き換える場合に認められる比率と比較して同比率を増加させる配列要素を含む、項目1〜79のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目81)
前記配列要素が、天然の定常領域配列ではない、項目79または80に記載の多重特異性抗体。
(項目82)
前記配列要素が、CH3に配置されている、項目79または80に記載の多重特異性抗体。
(項目83)
HCP1及びHCP2の一方または双方を選択して、ヘテロ二量体化(例えば、HCP2−HCP2)とは対照的に、自己二量体化(例えば、HCP1−HCP1)を最小にする、項目1〜82のいずれか1項に記載の多重特異性抗体。
(項目84)
HCP1及びHCP2が、対になった突起/空洞、例えば、ノブとホールとの対のメンバーである、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目85)
HCP1−HCP2の対合を、静電相互作用で促進する、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目86)
HCP1−HCP2の対合を、鎖交換で促進する、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目87)
HCP1及びHCP2が、対になった突起/空洞、例えば、ノブとホールの対のメンバーではない、項目1〜83のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目88)
前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第1のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目89)
前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第2のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目90)
i)前記HCP1が、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第1のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
ii)前記HCP2が、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)を含み、前記第2のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目91)
前記HCP1が、第1のCH2ドメイン配列、及び、第1のCH3ドメイン配列を含み、前記第1のCH2ドメイン配列、及び、前記第1のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目92)
前記HCP2が、第2のCH2ドメイン配列、及び、第2のCH3ドメイン配列を含み、前記第2のCH2ドメイン配列、及び、前記第2のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目93)
i)前記HCP1が、第1のCH2ドメイン配列、及び、第1のCH3ドメイン配列を含み、前記第1のCH2ドメイン配列、及び、前記第1のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、及び
ii)前記HCP2が、第2のCH2ドメイン配列、及び、第2のCH3ドメイン配列を含み、前記第2のCH2ドメイン配列、及び、前記第2のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、
項目1〜76のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目94)
前記HCP1が、インビボ、または、インビトロのいずれかで、ラムダ抗体として生じる抗体に由来する、項目1〜93のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目95)
前記HCP2が、インビボ、または、インビトロのいずれかで、カッパ抗体として生じる抗体に由来する、項目1〜94のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目96)
前記HCP1及びLLCPが、表18(例えば、表18にて対合した)、または、表5a(例えば、表5aにて対合した)から選択したアミノ酸配列、または、それらの機能的変異体、または、断片を含む、項目1〜95のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目97)
前記HCP2及びKLCPが、表18(例えば、表18にて対合した)、または、表5a(例えば、表5aにて対合した)から選択したアミノ酸配列、または、それらの機能的変異体、または、断片を含む、項目1〜96のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目98)
前記HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPが、表18(例えば、表18での単一の区画)、または、表5a(例えば、表5aでの単一の列)から選択したアミノ酸配列、または、それらの機能的変異体、または、断片を含む、項目1〜97のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目99)
前記第1または第2の抗原が、腫瘍抗原、例えば、膵臓、肺、または、大腸腫瘍抗原である、項目1〜98のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目100)
前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、メソテリン、IGF−1R、または、CA19−9から選択する、項目1〜99のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目101)
前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、VEGF−A、EGFR、MUC1、DLL4、または、HGFから選択する、項目1〜100のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目102)
前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、VEGF−A、EGFR、MUC1、MAGE−A3、gpA33、NY−ESO−1、ANG2、RSPO3、HER2、CEACAM5、または、CEAから選択する、項目1〜101のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目103)
前記第1または第2の抗原が、免疫エフェクター細胞、例えば、T細胞、NK細胞、または、骨髄性細胞の抗原である、項目1〜102のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目104)
前記第1または第2の抗原を、CD3、PD−1、LAG−3、TIM−3、CTLA
−4、VISTA、TIGIT、PD−L1、B7−H3、4−1BB、または、ICOSから選択する、項目1〜103のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目105)
前記第1の抗原が、腫瘍抗原、例えば、メソテリンであり、かつ、前記第2の抗原が、NKP30、PD−L1、CD3、NKG2D、CD47、4−1BB、または、NKP46から選択した抗原であり、または、前記第2の抗原が、腫瘍抗原、例えば、メソテリンであり、かつ、前記第1の抗原が、NKP30、PD−L1、CD3、NKG2D、CD47、4−1BB、または、NKP46から選択した抗原である、項目1〜104のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目106)
前記第1の抗原が、IGF1Rであり、かつ、前記第2の抗原が、HER3であり、または、前記第2の抗原が、IGF1Rであり、かつ、前記第1の抗原が、HER3である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目107)
前記第1の抗原が、メソテリンであり、かつ、前記第2の抗原が、PD−L1であり、または、前記第2の抗原が、メソテリンであり、かつ、前記第1の抗原が、PD−L1である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目108)
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、IL12βであり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、IL12βである、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目109)
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、TRAILR2であり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、TRAILR2である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目110)
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、CD221であり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、CD221である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目111)
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、TRAILR2であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、TRAILR2である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目112)
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、PDL1であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、PDL1である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目113)
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、PDL1であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、PDL1である、項目1〜105のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目114)
IL−2分子、または、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト性抗CD40抗体分子をさらに含む、項目1〜113のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
(項目115)
項目1〜114のいずれか1項に記載のHCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてをコードする核酸。
(項目116)
項目115に記載の核酸を含むベクター。
(項目117)
項目114に記載の核酸、または、項目116に記載のベクターを含む宿主細胞。
(項目118)
項目117に記載の細胞を培養し、それにより、HCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてを製造することを含む、HCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてを作製する方法。
(項目119)
HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPを含む多特異性抗体分子、例えば、項目1〜114のいずれか1項に記載の多特異性抗体分子を作製する方法であって、
HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPの会合に適した条件下で、HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPを組み合わせ、
それにより、HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPを含む多重特異性抗体分子を作製する、ことを含む、前記方法。
(項目120)
前記方法が、適切に対を形成したカッパ/ラムダ多重特異性抗体分子を高収率で製造する、項目118または119に記載の方法。
(項目121)
項目1〜88のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む製剤。
(項目122)
多重特異性抗体分子の製剤であって、前記多重特異性抗体分子の少なくとも50、60、70、80、90、95、98、99、または、99.9%が、
第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)と複合体を形成し、または、相互作用するラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)、及び
第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)と複合体を形成し、または、相互作用するカッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
前記HCP1が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、前記製剤。
(項目123)
前記多特異性抗体分子が、項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む、項目122に記載の製剤。
(項目124)
前記製剤が、医薬として許容される製剤であり、例えば、医薬として許容される希釈剤または賦形剤を含む、項目121から123のいずれか1項に記載の製剤。
(項目125)
項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子、及び、医薬として許容される希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
(項目126)
対象に多重特異性抗体分子を提供する方法であって、
項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む医薬製剤を前記対象に提供する、ことを含む前記方法。
(項目127)
処置を必要とする対象を処置する方法であって、項目1〜114のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子の有効量、または、項目125に記載の医薬組成物の有効量を前記対象に投与する、ことを含む前記方法。
Claims (19)
- 多重特異性抗体分子であって、
i)第1の抗原に結合する第1の抗原結合ドメインであって、前記第1の抗原結合ドメインが、
a)i)b)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分な第1の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第1のCH1配列)を含む、第1の重鎖ポリペプチド(HCP1)、及び
b)i)a)と対になると、前記第1の抗原結合ドメインを、前記第1の抗原に結合できるようにするに十分なラムダ軽鎖可変領域配列(LLCVRS)、及び、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含む、ラムダ軽鎖ポリペプチド(LLCP)を含み、及び
ii)第2の抗原に結合する第2の抗原結合ドメインであって、前記第2の抗原結合ドメインが、
a)ii)b)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分な第2の重鎖可変領域配列(HCVRS)、及び、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、第2のCH1配列)を含む、第2の重鎖ポリペプチド(HCP2)、及び
b)ii)a)と対になると、前記第2の抗原結合ドメインを、前記第2の抗原に結合できるようにするに十分なカッパ軽鎖可変領域配列(KLCVRS)、及び、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含む、カッパ軽鎖ポリペプチド(KLCP)を含み、
1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでいない、及び
2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を促進する前記変異を含んでおらず、
前記LLCPが、前記HCP2よりも前記HCP1に優先的に結合するか、または前記KLCPが、前記HCP1よりも前記HCP2に優先的に結合する、
前記多重特異性抗体分子。 - (1)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP1と前記LLCPとの対合と比較して、前記HCP1と前記LLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでいない、
(2)前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)であって、前記変異を伴わない前記HCP2と前記KLCPとの対合と比較して、前記HCP2と前記KLCPとの優先的対合を、少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、または、50倍に促進する前記変異を含んでいない、(3)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記LLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、及び
前記多重特異性抗体分子が、前記第2のHCCRSにおける変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでおらず、または、前記多重特異性抗体分子が、前記KLCCRSにおける変異(例えば、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、
(4)前記多重特異性抗体分子が、前記第1のHCCRS、前記LLCCRS、前記第2のHCCRS、及び、前記KLCCRSのいずれにおいても変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列、または、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列)を含んでいない、
(5)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、及び
前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、または、前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、
(6)前記第1のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、前記LLCCRSが、天然に存在するラムダ軽鎖定常領域配列を含み、前記第2のHCCRSが、天然に存在する重鎖定常領域配列を含み、及び前記KLCCRSが、天然に存在するカッパ軽鎖定常領域配列を含む、
(7)前記第1のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、かつ/または前記第2のHCCRSが、変異(例えば、天然に存在する重鎖定常領域配列に対する変異)を含んでいない、あるいは
(8)前記HCP1が、第1のCH2ドメイン配列、及び、第1のCH3ドメイン配列を含み、前記第1のCH2ドメイン配列、及び、前記第1のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、かつ/または前記HCP2が、第2のCH2ドメイン配列、及び、第2のCH3ドメイン配列を含み、前記第2のCH2ドメイン配列、及び、前記第2のCH3ドメイン配列が、変異(例えば、天然に存在するCH2ドメイン配列、または、天然に存在するCH3ドメイン配列に対する変異)を含んでいない、
請求項1に記載の多重特異性抗体分子。 - (1)前記HCP1が、前記KLCPよりも優先的に前記LLCPに結合する、
(2)前記HCP2が、前記LLCPよりも前記KLCPに優先的に結合する、
(3)前記HCP1が、前記KLCPよりも前記LLCPに対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記HCP1と前記LLCPとの間の結合でのK D は、前記HCP1と前記KLCPとの間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)、
(4)前記LLCPが、前記HCP2よりも前記HCP1に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記LLCPと前記HCP1との間の結合でのK D は、前記LLCPと前記第1のHCP2との間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)、
(5)前記HCP2が、前記LLCPよりも前記KLCPに対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記HCP2と前記KLCPとの間の結合でのK D は、前記HCP2と前記LLCPとの間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)、
(6)前記KLCPが、前記HCP1よりも前記HCP2に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する(例えば、前記KLCPと前記HCP2との間の結合でのK D は、前記KLCPと前記第HCP1との間の結合でのK D の50%、40%、30%、20%、10%、1%、0.1%、または、0.01%未満である)、
(7)前記KLCPの存在下での前記HCP1と前記LLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、
(8)前記HCP2の存在下での前記HCP1と前記LLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、
(9)前記LLCPの存在下での前記HCP2と前記KLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、
(10)前記HCP1の存在下での前記HCP2と前記KLCPとの間の前記結合率が、少なくとも75、80、90、95、98、99、または、99.5%である、あるいは
(11)前記HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPが、予め選択した条件下、例えば、水性緩衝液にて、例えば、pH7で、生理食塩水にて、例えば、pH7で存在し、または、生理学的条件下で、i)前記HCP1の少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記LLCPと複合体を形成し、または、相互作用し、ii)前記LLCPの少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記HCP1と複合体を形成し、または、相互作用し、iii)前記HCP2の少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記KLCPと複合体を形成し、または、相互作用し、または、iv)前記KLCPの少なくとも70、75、80、90、95、98、99、99.5、または、99.9%が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、
請求項1または2に記載の多重特異性抗体分子。 - (1)前記HCP1が、前記HCP2と複合体を形成し、または、相互作用する、
(2)前記HCP1が、前記HCP1の第2の分子よりも、HCP2に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する、
(3)前記HCP2が、前記HCP2の第2の分子よりも、HCP1に対して大きな親和性、例えば、実質的に大きな親和性を有する、
(4)前記HCP1が、HCP1−HCP2:HCP1−HCP1の対合の比率を増加させる配列要素であって、前記配列要素が存在しない、例えば、天然に存在する配列が前記配列要素を置き換える場合に認められる比率と比較して同比率を増加させる配列要素を含む、かつ/または、前記HCP2が、HCP1−HCP2:HCP2−HCP2の対合の比率を増加させる配列要素であって、前記配列要素が存在しない、例えば、天然に存在する配列が前記配列要素を置き換える場合に認められる比率と比較して同比率を増加させる配列要素を含み、前記配列要素が、天然の定常領域配列ではない、または前記配列要素が、CH3に配置されている、
(5)HCP1及びHCP2の一方または双方を選択して、ヘテロ二量体化(例えば、HCP2−HCP2)とは対照的に、自己二量体化(例えば、HCP1−HCP1)を最小にする、
(6)HCP1及びHCP2が、対になった突起/空洞、例えば、ノブとホールとの対のメンバーである、
(7)HCP1−HCP2の対合を、静電相互作用で促進する、
(8)HCP1−HCP2の対合を、鎖交換で促進する、あるいは
(9)HCP1及びHCP2が、対になった突起/空洞、例えば、ノブとホールの対のメンバーではない、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。 - 前記HCP1が、インビボ、または、インビトロのいずれかで、ラムダ抗体として生じる抗体に由来する、かつ/または前記HCP2が、インビボ、または、インビトロのいずれかで、カッパ抗体として生じる抗体に由来する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。
- (1)前記HCP1及びLLCPが、それぞれ、配列番号403および404、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号407および408、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号411および412、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号415および416、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号178および145、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号166および167、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号170および163、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号177および148、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号180および136、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号172および173、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号170および173、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号175および173、または、それらの機能的変異体、または、断片;またはそれぞれ、配列番号174および173、または、それらの機能的変異体、または、断片、のアミノ酸配列を含む、
(2)前記HCP2及びKLCPが、配列番号401および402、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号405および406、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号409および410、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号413および414、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号417および418、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号179および118、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号164および165、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号168および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号181および182、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号171および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;またはそれぞれ、配列番号169および176、または、それらの機能的変異体、または、断片、のアミノ酸配列を含む、あるいは
(3)前記HCP1、LLCP、HCP2、及び、KLCPが、配列番号403、404、401,および402、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号403、404、405,および406、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号403、404、409,および410、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号403、404、413,および414、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号403、404、417,および418、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号407、408、401,および402、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号407、408、405,および406、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号407、408、409,および410、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号407、408、413,および414、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号407、408、417,および418、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号411、412、401,および402、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号411、412、405,および406、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号411、412、409,および410、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号411、412、413,および414、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号411、412、417,および418、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号415、416、401,および402、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号415、416、405,および406、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号415、416、409,および410、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号415、416、413,および414、または、それらの機能的変異体、または、断片;配列番号415、416、417,および418、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号178、145、179,および118、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号166、167、164,および165、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号170、163、168,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号177、148、168,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号180、136、168,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号177、148、181,および182、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号166、167、181,および182、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号172、173、171,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号170、173、168,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号175、173、171,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;それぞれ、配列番号174、173、168,および106、または、それらの機能的変異体、または、断片;またはそれぞれ、配列番号177、148、169,および176、または、それらの機能的変異体、または、断片、のアミノ酸配列を含む、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。 - (1)前記第1または第2の抗原が、腫瘍抗原、例えば、膵臓、肺、または、大腸腫瘍抗原である、
(2)前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、メソテリン、IGF−1R、または、CA19−9から選択する、
(3)前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、VEGF−A、EGFR、MUC1、DLL4、または、HGFから選択する、
(4)前記第1または第2の抗原を、PD−L1、HER3、TROP2、VEGF−A、EGFR、MUC1、MAGE−A3、gpA33、NY−ESO−1、ANG2、RSPO3、HER2、CEACAM5、または、CEAから選択する、
(5)前記第1または第2の抗原が、免疫エフェクター細胞、例えば、T細胞、NK細胞、または、骨髄性細胞の抗原である、
(6)前記第1または第2の抗原を、CD3、PD−1、LAG−3、TIM−3、CTLA−4、VISTA、TIGIT、PD−L1、B7−H3、4−1BB、または、ICOSから選択する、
(7)前記第1の抗原が、腫瘍抗原、例えば、メソテリンであり、かつ、前記第2の抗原が、NKP30、PD−L1、CD3、NKG2D、CD47、4−1BB、または、NKP46から選択した抗原であり、または、前記第2の抗原が、腫瘍抗原、例えば、メソテリンであり、かつ、前記第1の抗原が、NKP30、PD−L1、CD3、NKG2D、CD47、4−1BB、または、NKP46から選択した抗原である、あるいは
(8)前記第1の抗原が、IGF1Rであり、かつ、前記第2の抗原が、HER3であり、または、前記第2の抗原が、IGF1Rであり、かつ、前記第1の抗原が、HER3である、
前記第1の抗原が、メソテリンであり、かつ、前記第2の抗原が、PD−L1であり、または、前記第2の抗原が、メソテリンであり、かつ、前記第1の抗原が、PD−L1である、
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、IL12βであり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、IL12βである、
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、TRAILR2であり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、TRAILR2である、
前記第1の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第2の抗原が、CD221であり、または、前記第2の抗原が、CTLA4であり、かつ、前記第1の抗原が、CD221である、
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、TRAILR2であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、TRAILR2である、
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、PDL1であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、PDL1である、または
前記第1の抗原が、PD1であり、かつ、前記第2の抗原が、PDL1であり、または、前記第2の抗原が、PD1であり、かつ、前記第1の抗原が、PDL1である、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。 - (1)前記第1のHCVRSが、表7、表8b、または、表5bから選択した第1の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、
(2)前記LLCVRSが、表7、表8b、または、表5bから選択したラムダ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、
(3)前記第2のHCVRSが、表6、表8b、または、表5bから選択した第2の重鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または、100%の配列同一性を有しており、または、
(4)前記KLCVRSが、表6、表8b、または、表5bから選択したカッパ軽鎖生殖細胞系配列と、少なくとも75、80、85、90、95、98、または100%の配列同一性を有する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。 - (1)前記第1の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列が、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択される、
(2)前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列が、表7、表8b、または、表5bの単一の列から選択される、
(3)前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列が、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択される、
(4)前記第2の重鎖生殖細胞系配列、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列、及び、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列が、表6、表8b、または、表5bの単一の列から選択される、あるいは
(5)以下の前記第1の重鎖生殖細胞系配列、前記ラムダ軽鎖生殖細胞系配列、前記第2の重鎖生殖細胞系配列、及び、前記カッパ軽鎖生殖細胞系配列の少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、または、すべて)が、表8bまたは表5bの単一の列から選択される、
請求項8に記載の多重特異性抗体分子。 - 前記多重特異性抗体分子が、アクセサリー部分をさらに含み、前記アクセサリー部分は、以下の特性、
(1)前記アクセサリー部分が、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、または、100kDaの分子量を有する、
(2)前記アクセサリー部分が、少なくとも30、40、50、60、70、80、90、または、100個のアミノ酸残基を有するポリペプチドを含む、
(3)前記アクセサリー部分が、免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、抗原提示細胞(APC)、または、NK細胞の活性を調節する能力を有するポリペプチドを含む、または、
(4)前記アクセサリー部分が、免疫細胞エンゲージャー(例えば、CD40アゴニスト、例えば、CD40Lポリペプチド、または、アゴニスト抗CD40抗体分子、または、PD−1結合部分、例えば、PDL−1、または、抗PD−1抗体分子のPD−1結合配列)、サイトカイン分子(例えば、IL−2分子)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、TGF−βアンタゴニスト)、酵素、毒素、または、標識薬剤の1つ以上から選択される、
から選択した特性を有する、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子。 - (1)前記アクセサリー部分が、前記多重特異性抗体分子の前記HCP1、第1のHCVRS、LLCP、LLCVRS、HCP2、第2のHCVRS、KLCP、または、KLCVRS、例えば、HCP1、第1のHCVRS、LLCP、LLCVRS、HCP2、第2のHCVRS、KLCP、または、KLCVRSのC末端またはN末端のいずれかと融合している、
(2)前記HCP1は、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分は、前記第1のHCCRS、例えば、前記第1のHCCRSのC末端と融合している、
(3)前記HCP2は、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記アクセサリー部分は、前記第2のHCCRS、例えば、前記第2のHCCRSのC末端と融合している、
(4)前記LLCPが、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分は、前記LLCCRS、例えば、前記LLCCRSのC末端と融合している、
(5)前記KLCPが、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、前記アクセサリー部分は、前記KLCCRS、例えば、前記KLCCRSのC末端と融合している、
(6)前記多重特異性抗体分子が、第1のアクセサリー部分及び第2のアクセサリー部分を含み、前記第1及び第2のアクセサリー部分は、同じであるまたは相違する、
(7)前記多重特異性抗体分子が、第1のアクセサリー部分及び第2のアクセサリー部分を含み、前記第1のアクセサリー部分は、前記HCP1またはHCP2、例えば、前記HCP1またはHCP2のC末端と融合しており、かつ、前記第2のアクセサリー部分は、前記LLCPまたはKLCP、例えば、前記LLCPまたはKLCPのC末端と融合している、
(8)前記多重特異性抗体分子が、第1のアクセサリー部分及び第2のアクセサリー部分を含み、i)前記HCP1は、第1の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記第1のアクセサリー部分は、前記第1のHCCRS、例えば、前記第1のHCCRSのC末端と融合しており、かつ、ii)前記LLCPは、ラムダ軽鎖定常領域配列(LLCCRS)を含み、前記第2のアクセサリー部分は、前記LLCCRS、例えば、前記LLCCRSのC末端と融合している、あるいは
(9)前記多重特異性抗体分子が、第1のアクセサリー部分及び第2のアクセサリー部分を含み、i)前記HCP2は、第2の重鎖定常領域配列(HCCRS)(例えば、CH1、CH2、及び、CH3配列)を含み、前記第1のアクセサリー部分は、前記第2のHCCRS、例えば、前記第2のHCCRSのC末端と融合しており、かつ、ii)前記KLCPは、カッパ軽鎖定常領域配列(KLCCRS)を含み、前記第2のアクセサリー部分は、前記KLCCRS、例えば、前記KLCCRSのC末端と融合している、
請求項10に記載の多重特異性抗体分子。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載のHCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてをコードする核酸。
- 請求項12に記載の核酸を含むベクター。
- 請求項12に記載の核酸、または、請求項13に記載のベクターを含む宿主細胞。
- 請求項14に記載の細胞を培養し、それにより、HCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてを製造することを含む、HCP1、LLCP、HCP2、または、KLCPの1つ、2つ、3つ、または、すべてを作製する方法。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子を含む製剤。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子、及び、医薬として許容される希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
- 処置を必要とする対象を処置する方法における使用のための医薬の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子の有効量、または、請求項17に記載の医薬組成物の有効量の使用。
- 処置を必要とする対象を処置する方法における使用のための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の多重特異性抗体分子、または、請求項17に記載の医薬組成物。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201662399319P | 2016-09-23 | 2016-09-23 | |
US62/399,319 | 2016-09-23 | ||
US201762474569P | 2017-03-21 | 2017-03-21 | |
US62/474,569 | 2017-03-21 | ||
PCT/US2017/053053 WO2018057955A1 (en) | 2016-09-23 | 2017-09-22 | Multispecific antibody molecules comprising lambda and kappa light chains |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019531725A JP2019531725A (ja) | 2019-11-07 |
JP2019531725A5 true JP2019531725A5 (ja) | 2020-11-12 |
JP7274413B2 JP7274413B2 (ja) | 2023-05-16 |
Family
ID=60043296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019515867A Active JP7274413B2 (ja) | 2016-09-23 | 2017-09-22 | ラムダ及びカッパ軽鎖を含む多重特異性抗体分子 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US11673971B2 (ja) |
EP (1) | EP3515936A1 (ja) |
JP (1) | JP7274413B2 (ja) |
CN (2) | CN118005799A (ja) |
CA (1) | CA3036564A1 (ja) |
WO (1) | WO2018057955A1 (ja) |
Families Citing this family (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108283001B (zh) | 2015-10-08 | 2022-08-19 | 酵活有限公司 | 包含κ和λ轻链的抗原结合多肽构建体及其用途 |
CA3036564A1 (en) | 2016-09-23 | 2018-03-29 | Elstar Therapeutics, Inc. | Multispecific antibody molecules comprising lambda and kappa light chains |
EP3596108A4 (en) | 2017-03-15 | 2020-12-23 | Pandion Operations, Inc. | TARGETED IMMUNOTOLERANCE |
EP3615566B1 (en) | 2017-04-28 | 2023-12-20 | Marengo Therapeutics, Inc. | Multispecific molecules comprising a non-immunoglobulin heterodimerization domain and uses thereof |
JP2020521452A (ja) | 2017-05-24 | 2020-07-27 | パンディオン・セラピューティクス・インコーポレイテッド | 標的化免疫寛容 |
UY37758A (es) * | 2017-06-12 | 2019-01-31 | Novartis Ag | Método de fabricación de anticuerpos biespecíficos, anticuerpos biespecíficos y uso terapéutico de dichos anticuerpos |
US10174092B1 (en) | 2017-12-06 | 2019-01-08 | Pandion Therapeutics, Inc. | IL-2 muteins |
US10946068B2 (en) | 2017-12-06 | 2021-03-16 | Pandion Operations, Inc. | IL-2 muteins and uses thereof |
ES2968766T3 (es) * | 2018-04-17 | 2024-05-13 | Heidelberg Biotech Gmbh | Medios y procedimientos para el tratamiento de enfermedades relacionadas con la angiogénesis, la fibrosis y el cáncer con oligómeros proteicos que comprenden NC-1-FC |
JP2021525243A (ja) * | 2018-05-21 | 2021-09-24 | コンパス セラピューティクス リミテッド ライアビリティ カンパニー | Nk細胞による標的細胞の殺傷を増進するための組成物および方法 |
US11845797B2 (en) | 2018-07-03 | 2023-12-19 | Marengo Therapeutics, Inc. | Anti-TCR antibody molecules and uses thereof |
SG11202109122SA (en) | 2019-02-21 | 2021-09-29 | Marengo Therapeutics Inc | Anti-tcr antibody molecules and uses thereof |
CN114127113A (zh) | 2019-02-21 | 2022-03-01 | 马伦戈治疗公司 | 与钙网蛋白结合的多功能分子及其用途 |
AU2020279240A1 (en) | 2019-05-20 | 2021-12-23 | Pandion Operations, Inc. | MAdCAM targeted immunotolerance |
CN110428870B (zh) * | 2019-08-08 | 2023-03-21 | 苏州泓迅生物科技股份有限公司 | 一种预测抗体重链轻链配对概率的方法及其应用 |
US20230127123A1 (en) * | 2019-12-02 | 2023-04-27 | Dana-Farber Cancer Institute, Inc. | Antibodies against pd-l1 and methods of use thereof |
EP3831849A1 (en) | 2019-12-02 | 2021-06-09 | LamKap Bio beta AG | Bispecific antibodies against ceacam5 and cd47 |
CN112898427B (zh) * | 2019-12-03 | 2023-06-30 | 同济大学苏州研究院 | 一种抗c-Met单臂抗体及其制备方法和应用 |
CN111018969A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-04-17 | 上海药明生物技术有限公司 | 采用轻链select联合层析色谱纯化双特异性抗体的方法 |
EP4084821A4 (en) | 2020-01-03 | 2024-04-24 | Marengo Therapeutics Inc | CD33-BINDING MULTIFUNCTIONAL MOLECULES AND THEIR USES |
EP4107187A1 (en) | 2020-02-21 | 2022-12-28 | Pandion Operations, Inc. | Tissue targeted immunotolerance with a cd39 effector |
CN113563473A (zh) * | 2020-04-29 | 2021-10-29 | 三生国健药业(上海)股份有限公司 | 四价双特异性抗体、其制备方法和用途 |
CA3190755A1 (en) | 2020-08-26 | 2022-03-03 | Andreas Loew | Multifunctional molecules that bind to calreticulin and uses thereof |
KR20230121772A (ko) | 2020-12-18 | 2023-08-21 | 람카프 바이오 베타 엘티디. | Ceacam5 및 cd47에 대한 이중특이적 항체 |
WO2022147365A1 (en) * | 2020-12-31 | 2022-07-07 | Abvision, Inc. | Anti-pd-1/cd47 bispecific antibody and use thereof |
GB2623199A (en) | 2021-04-08 | 2024-04-10 | Marengo Therapeutics Inc | Multifunctional molecules binding to TCR and uses thereof |
WO2022262678A1 (zh) * | 2021-06-15 | 2022-12-22 | 盛禾(中国)生物制药有限公司 | 一种多特异性抗原结合蛋白及其应用 |
CN117999290A (zh) * | 2021-08-02 | 2024-05-07 | 盛禾(中国)生物制药有限公司 | 一种多特异性抗原结合蛋白及其应用 |
WO2023034865A2 (en) * | 2021-08-31 | 2023-03-09 | Just-Evotec Biologics, Inc. | Residual artificial neural network to generate protein sequences |
WO2023242351A1 (en) | 2022-06-16 | 2023-12-21 | Lamkap Bio Beta Ag | Combination therapy of bispecific antibodies against ceacam5 and cd47 and bispecific antibodies against ceacam5 and cd3 |
Family Cites Families (68)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4816567A (en) | 1983-04-08 | 1989-03-28 | Genentech, Inc. | Recombinant immunoglobin preparations |
JPS6147500A (ja) | 1984-08-15 | 1986-03-07 | Res Dev Corp Of Japan | キメラモノクロ−ナル抗体及びその製造法 |
EP0173494A3 (en) | 1984-08-27 | 1987-11-25 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Chimeric receptors by dna splicing and expression |
GB8422238D0 (en) | 1984-09-03 | 1984-10-10 | Neuberger M S | Chimeric proteins |
JPS61134325A (ja) | 1984-12-04 | 1986-06-21 | Teijin Ltd | ハイブリツド抗体遺伝子の発現方法 |
US4617447A (en) | 1985-03-01 | 1986-10-14 | Caterpillar Inc. | Drive assembly for drawing a movable welding carriage and method of welding |
DE3689123T2 (de) | 1985-11-01 | 1994-03-03 | Xoma Corp | Modulare einheit von antikörpergenen, daraus hergestellte antikörper und verwendung. |
GB8607679D0 (en) | 1986-03-27 | 1986-04-30 | Winter G P | Recombinant dna product |
US5225539A (en) | 1986-03-27 | 1993-07-06 | Medical Research Council | Recombinant altered antibodies and methods of making altered antibodies |
JP3101690B2 (ja) | 1987-03-18 | 2000-10-23 | エス・ビィ・2・インコーポレイテッド | 変性抗体の、または変性抗体に関する改良 |
US5731116A (en) | 1989-05-17 | 1998-03-24 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Electrostatic information recording medium and electrostatic information recording and reproducing method |
US5223409A (en) | 1988-09-02 | 1993-06-29 | Protein Engineering Corp. | Directed evolution of novel binding proteins |
JP3771253B2 (ja) | 1988-09-02 | 2006-04-26 | ダイアックス コープ. | 新規な結合タンパク質の生成と選択 |
US5530101A (en) | 1988-12-28 | 1996-06-25 | Protein Design Labs, Inc. | Humanized immunoglobulins |
GB8905669D0 (en) | 1989-03-13 | 1989-04-26 | Celltech Ltd | Modified antibodies |
WO1991000906A1 (en) | 1989-07-12 | 1991-01-24 | Genetics Institute, Inc. | Chimeric and transgenic animals capable of producing human antibodies |
DK0710719T3 (da) | 1990-01-12 | 2007-07-09 | Amgen Fremont Inc | Frembringelse af xenogene antistoffer |
US5427908A (en) | 1990-05-01 | 1995-06-27 | Affymax Technologies N.V. | Recombinant library screening methods |
GB9015198D0 (en) | 1990-07-10 | 1990-08-29 | Brien Caroline J O | Binding substance |
EP0585287B1 (en) | 1990-07-10 | 1999-10-13 | Cambridge Antibody Technology Limited | Methods for producing members of specific binding pairs |
EP0814159B1 (en) | 1990-08-29 | 2005-07-27 | GenPharm International, Inc. | Transgenic mice capable of producing heterologous antibodies |
US5612205A (en) | 1990-08-29 | 1997-03-18 | Genpharm International, Incorporated | Homologous recombination in mammalian cells |
DK0564531T3 (da) | 1990-12-03 | 1998-09-28 | Genentech Inc | Berigelsesfremgangsmåde for variantproteiner med ændrede bindingsegenskaber |
CA2105300C (en) | 1991-03-01 | 2008-12-23 | Robert C. Ladner | Process for the development of binding mini-proteins |
PT100379B (pt) | 1991-04-10 | 1999-01-29 | Scripps Research Inst | Bibliotecas de receptores heterodimericos usando fagomideos |
EP0519596B1 (en) | 1991-05-17 | 2005-02-23 | Merck & Co. Inc. | A method for reducing the immunogenicity of antibody variable domains |
DE4122599C2 (de) | 1991-07-08 | 1993-11-11 | Deutsches Krebsforsch | Phagemid zum Screenen von Antikörpern |
PT1498427E (pt) | 1992-08-21 | 2010-03-22 | Univ Bruxelles | Imunoglobulinas desprovidas de cadeias leves |
US5811097A (en) | 1995-07-25 | 1998-09-22 | The Regents Of The University Of California | Blockade of T lymphocyte down-regulation associated with CTLA-4 signaling |
DK0985039T3 (da) | 1997-06-12 | 2008-06-09 | Novartis Int Pharm Ltd | Kunstige antistof-polypeptider |
AUPP221098A0 (en) | 1998-03-06 | 1998-04-02 | Diatech Pty Ltd | V-like domain binding molecules |
US6818418B1 (en) | 1998-12-10 | 2004-11-16 | Compound Therapeutics, Inc. | Protein scaffolds for antibody mimics and other binding proteins |
WO2000034784A1 (en) | 1998-12-10 | 2000-06-15 | Phylos, Inc. | Protein scaffolds for antibody mimics and other binding proteins |
NZ592550A (en) * | 1999-03-25 | 2012-12-21 | Abbott Gmbh & Co Kg | Compostion comprising antibody capable of binding to p40 subunit of IL-12 |
AU4499499A (en) | 1999-04-01 | 2000-10-23 | Innogenetics N.V. | A polypeptide structure for use as a scaffold |
US20040009530A1 (en) | 2002-01-16 | 2004-01-15 | Wilson David S. | Engineered binding proteins |
CA2508660C (en) | 2002-12-23 | 2013-08-20 | Wyeth | Antibodies against pd-1 and uses therefor |
US7501121B2 (en) | 2004-06-17 | 2009-03-10 | Wyeth | IL-13 binding agents |
PT1773885E (pt) | 2004-08-05 | 2010-07-21 | Genentech Inc | Antagonistas anti-cmet humanizados |
WO2006105338A2 (en) * | 2005-03-31 | 2006-10-05 | Xencor, Inc. | Fc VARIANTS WITH OPTIMIZED PROPERTIES |
SI2439273T1 (sl) | 2005-05-09 | 2019-05-31 | Ono Pharmaceutical Co., Ltd. | Človeška monoklonska protitelesa za programirano smrt 1 (PD-1) in postopki za zdravljenje raka z uporabo protiteles proti PD-1 samostojno ali v kombinaciji z ostalimi imunoterapevtiki |
CN101248089A (zh) | 2005-07-01 | 2008-08-20 | 米德列斯公司 | 抗程序性死亡配体1(pd-l1)的人单克隆抗体 |
WO2008127655A1 (en) * | 2007-04-13 | 2008-10-23 | Biogen Idec Ma Inc. | Anti-alpha 6 beta 4 integrin antibodies and uses therof |
KR101586617B1 (ko) | 2007-06-18 | 2016-01-20 | 머크 샤프 앤 도메 비.브이. | 사람 프로그램된 사멸 수용체 pd-1에 대한 항체 |
WO2009101611A1 (en) | 2008-02-11 | 2009-08-20 | Curetech Ltd. | Monoclonal antibodies for tumor treatment |
EP2262837A4 (en) | 2008-03-12 | 2011-04-06 | Merck Sharp & Dohme | PD-1 BINDING PROTEINS |
US7943873B2 (en) | 2008-04-15 | 2011-05-17 | General Electric Company | Circuit breaker with locking mechanism |
AR072999A1 (es) | 2008-08-11 | 2010-10-06 | Medarex Inc | Anticuerpos humanos que se unen al gen 3 de activacion linfocitaria (lag-3) y los usos de estos |
PE20110435A1 (es) | 2008-08-25 | 2011-07-20 | Amplimmune Inc | Composiciones antagonistas del pd-1 |
JP2012510429A (ja) | 2008-08-25 | 2012-05-10 | アンプリミューン、インコーポレーテッド | Pd−1アンタゴニストおよびその使用方法 |
CA2742968C (en) * | 2008-11-07 | 2020-06-09 | Fabrus Llc | Combinatorial antibody libraries and uses thereof |
UA109108C2 (uk) | 2008-12-09 | 2015-07-27 | Дженентек, Інк. | Антитіло до pd-l1 та його застосування для посилення функції t-клітин |
ES2629337T3 (es) | 2009-02-09 | 2017-08-08 | Inserm - Institut National De La Santé Et De La Recherche Médicale | Anticuerpos contra PD-1 y anticuerpos contra PD-L1 y usos de los mismos |
IT1395574B1 (it) | 2009-09-14 | 2012-10-16 | Guala Dispensing Spa | Dispositivo di erogazione |
US20130017199A1 (en) | 2009-11-24 | 2013-01-17 | AMPLIMMUNE ,Inc. a corporation | Simultaneous inhibition of pd-l1/pd-l2 |
GB2476681B (en) * | 2010-01-04 | 2012-04-04 | Argen X Bv | Humanized camelid VH, VK and VL immunoglobulin domains |
EP2581113B1 (en) | 2010-06-11 | 2018-05-09 | Kyowa Hakko Kirin Co., Ltd. | Anti-tim-3 antibody |
PL2606064T3 (pl) * | 2010-08-16 | 2015-07-31 | Novimmune Sa | Sposoby wytwarzania wieloswoistych i wielowartościowych przeciwciał |
AU2011325098B2 (en) * | 2010-11-03 | 2016-07-14 | Argen-X N.V. | c-Met antibody combinations |
PT2768857T (pt) * | 2011-10-19 | 2020-01-27 | Novimmune Sa | Métodos para purificar anticorpos |
DK2785375T3 (da) | 2011-11-28 | 2020-10-12 | Merck Patent Gmbh | Anti-pd-l1-antistoffer og anvendelser deraf |
WO2013096291A2 (en) | 2011-12-20 | 2013-06-27 | Medimmune, Llc | Modified polypeptides for bispecific antibody scaffolds |
AR091649A1 (es) | 2012-07-02 | 2015-02-18 | Bristol Myers Squibb Co | Optimizacion de anticuerpos que se fijan al gen de activacion de linfocitos 3 (lag-3) y sus usos |
EP2904016B1 (en) * | 2012-10-08 | 2018-11-14 | Roche Glycart AG | Fc-free antibodies comprising two fab-fragments and methods of use |
EP3055329B1 (en) * | 2013-10-11 | 2018-06-13 | F. Hoffmann-La Roche AG | Multispecific domain exchanged common variable light chain antibodies |
TWI716362B (zh) * | 2014-10-14 | 2021-01-21 | 瑞士商諾華公司 | 針對pd-l1之抗體分子及其用途 |
CN108283001B (zh) * | 2015-10-08 | 2022-08-19 | 酵活有限公司 | 包含κ和λ轻链的抗原结合多肽构建体及其用途 |
CA3036564A1 (en) | 2016-09-23 | 2018-03-29 | Elstar Therapeutics, Inc. | Multispecific antibody molecules comprising lambda and kappa light chains |
-
2017
- 2017-09-22 CA CA3036564A patent/CA3036564A1/en active Pending
- 2017-09-22 CN CN202311356042.4A patent/CN118005799A/zh active Pending
- 2017-09-22 EP EP17781247.6A patent/EP3515936A1/en active Pending
- 2017-09-22 US US16/335,822 patent/US11673971B2/en active Active
- 2017-09-22 CN CN201780067185.XA patent/CN109906232B/zh active Active
- 2017-09-22 JP JP2019515867A patent/JP7274413B2/ja active Active
- 2017-09-22 WO PCT/US2017/053053 patent/WO2018057955A1/en unknown
-
2023
- 2023-05-12 US US18/316,804 patent/US20230272119A1/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019531725A5 (ja) | ||
AU2023237216A1 (en) | BCMA And CD3 Bispecific T Cell Engaging Antibody Constructs | |
JP6702893B2 (ja) | 多重特異的抗原結合タンパク質 | |
CA2920173C (en) | Antibody binding sites specific for egfrviii | |
JP7356435B2 (ja) | 多機能性免疫細胞療法 | |
CN112867734A (zh) | 包含IL-15/IL-15Ra Fc融合蛋白和PD-1抗原结合结构域的靶向PD-1的异源二聚体融合蛋白及其用途 | |
JP2020518622A (ja) | Ox40およびctla−4に対する二重特異性抗体 | |
EP3411404A1 (en) | Psma and cd3 bispecific t cell engaging antibody constructs | |
JP2018502050A5 (ja) | ||
KR20180033501A (ko) | Dll3 및 cd3에 결합하는 이중특이적인 항체 작제물 | |
JP2021520805A (ja) | 4−1BBLを含むHer2標的化抗原結合分子 | |
US20200017588A1 (en) | Modular tetravalent bispecific antibody platform | |
JP2021528048A (ja) | Cd19指向性キメラ抗原受容体および免疫療法におけるその使用 | |
CN111315781A (zh) | 用靶向性ox40激动剂的组合疗法 | |
CN114981306A (zh) | 多特异性抗体 | |
JP2022533418A (ja) | 抗ror1/抗cd3二重特異性結合分子 | |
WO2021198333A1 (en) | Bispecific antigen binding molecules targeting ox40 and fap | |
KR20210028140A (ko) | 삼중특이성 항원 결합 단백질 | |
CN114901306A (zh) | 用于治疗癌症的疗法 | |
Acheampong | Bispecific antibody (bsAb) construct formats and their application in cancer therapy | |
WO2022100590A1 (zh) | 针对密蛋白18a2的adcc增强型人源化抗体及其应用 | |
AU2020377483A1 (en) | Multitargeting antigen-binding molecules for use in proliferative diseases | |
CN114127112A (zh) | 与t细胞结合的多功能分子及其治疗自身免疫性病症的用途 | |
US20240010748A1 (en) | Bispecific antibody for claudin 18a2 and cd3 and application of bispecific antibody | |
US20220372110A1 (en) | Fusion polypeptides binding antibody fc domains and integrin and methods of use |