JP2019511385A - スペーサバーを備えるフライスカッタ - Google Patents

Abstract

インサートホルダ（２）を有するフライスカッタであって、インサートホルダ（２）は、工作機械のスピンドルにクランプするのに適しているキャリアディスク（１）から突出している、フライスカッタが開示されている。各々のインサートホルダ（２）は、スペーサバー（３）によって隣のインサートホルダと結合されている。原則として、フライスカッタの他の部品は、好適には、アーム（５）および／または支持棒（４）のような棒状の補強材によって相互に結合されている、つまり工具のトラス状の構造が形成される。

Description

本発明は、インサートホルダを有するフライスカッタであって、インサートホルダは、工作機械のスピンドルにクランプするのに適しているキャリアディスクから突出している、フライスカッタに関する。

背景技術
現在知られているフライスカッタは、工具本体の周に沿って配置されたインサートホルダを備える。これらのインサートホルダは、溝によって分離されている。溝は、チップの除去を容易にする一次的な役割と、インサートの表面に切削用流体を供給する二次的な役割とを有する。このような設計は、例えば、文献チェコ国特許発明第２７８９２９号明細書（ＣＺ２７８９２９）に記載されたフライスカッタに認めることができる。このような設計のフライスカッタは、通常、鋼から製作されている。フライスカッタの重量はかなり重くなりがちであり、そのことはインサートの係合に起因する衝撃を減衰させることによってフライスカッタの動作中の回転速度を安定させるのには役立つが、スピンドルをその動作速度までもたらすのに必要とされる時間およびスピンドルを停止させるのに必要とされる時間も延長させてしまう。それに加えて、この設計により、工具のアンバランスが頻繁に起こり、ゆえにスピンドルに損傷を与えるリスクなく達成することができる毎分最大回転数が制限される。これらの工具を使用する工作機械は、特により大きな切削力が予測される荒仕上げ作業に対して十分に頑丈でなければならない。フライスカッタの本体の重量を低減する必要がある場合、通常の解決手段によれば、識別された実際の応力分布に基づいて余剰の材料が除去される。このような手段によって、工具内の重量分布の精度が損なわれ、その結果、高速でのバランス問題が生じる。フライスカッタの重量を低減するために、ときにはフライスカットの本体が軽合金から製造されることがあり、フライスカッタの本体に、本体に固く取り付けられたスチールポケットに設置される交換可能なインサートが取り付けられている。高強度材料を切削するように想定されている軽合金製のフライスカッタは、荒仕上げ作業には適していない。ときにはフライスカッタ構造にチタンが使用されることがある。しかしながら、この金属は機械加工が困難であるため、チタン本体である工具は高価である。

発明の開示
これらの欠点は、インサートホルダを有するフライスカッタであって、インサートホルダが、工作機械のスピンドルにクランプするのに適しているキャリアディスクから突出している、フライスカッタにより解消される。インサートホルダは、固定部材によって相互に結合されている。キャリアディスクのこのような設計により、キャリアディスクは、その重量が最大限に低減される他に、固定部材の適切な構成のおかげで十分な剛性が維持される。

インサートによって設定される周の長さは、ホルダとキャリアディスクとの間にアームが設けられていることによって増加させることができる。

構造全体の剛性は、個々のアームと固定部材との間に支持棒が設けられていることによって改善することができる。

剛性は、アームとホルダとの間に支持棒が設けられていることによってさらに向上させることができる。

ホルダが、インサートの包絡面（エンベロープ）を半径方向にもフェース方向にも越えて突出していないカラーの周りに配置されており、ホルダが、カラーに、補強材を介して取り付けられていると、剛性のさらなる増加が達成される。このような手段で構成されたバーの空間的な格子により、最小の重量で最大の剛性が提供される。

フライスカッタを、インサートを省略してキャリアディスク側から見た、軸測投影法で示す概略図である。 交換可能なインサートをホルダ側から見た正面図である。 キャリアディスク側から見た別の図である。 インサートをホルダ側から見た、軸測投影法で示す図である。

実施形態の説明
フライスカッタは、インサートホルダ２を有し、ホルダ２は、工作機械のスピンドルにクランプするのに適しているキャリアディスク１から突出している。ホルダ２は、固定部材３により相互に結合されている。ホルダ２とキャリアディスク１との間にアーム５が設けられている。アーム５と固定部材３との間に支持棒４が設けられる。ホルダ２は、周囲に配置されていて、補強材７によってカラー６と結合されており、カラー６は、インサートの包絡面を越えて突出していない。インサートは、図示されておらず、ホルダ２へのインサートの取り付けは、本発明の範囲外である。プロセス流体入口を備えるキャリアディスク１から、インサートのフェースへ向いたノズル８を備える管が延在している。フライスカッタは、調整可能なおもりを備えたブッシングを含むバランスアタッチメント９を備える。バランスアタッチメント９は、工具重量の不均一な分布を修正する。その設計は、本発明の範囲外である。

Claims (5)

1. インサートホルダ（２）を有するフライスカッタであって、
   前記インサートホルダ（２）は、工作機械のスピンドルにクランプするのに適しているキャリアディスク（１）から突出している、フライスカッタにおいて、個々のホルダ（２）は、固定部材（３）によって相互に結合されていることを特徴とする、フライスカッタ。
2. 前記ホルダ（２）と前記キャリアディスク（１）との間にアーム（５）が設けられていることを特徴とする、請求項１記載のフライスカッタ。
3. 前記アーム（５）と前記固定部材（３）との間に支持棒（４）が設けられていることを特徴とする、請求項１または２記載のフライスカッタ。
4. 前記アーム（５）と前記ホルダ（２）との間に支持棒（４）が設けられていることを特徴とする請求項１、２または３記載のフライスカッタ。
5. 前記ホルダ（２）は、前記インサートの包絡面を越えて突出していないカラー（６）の周りに配置されており、前記ホルダ（２）は、前記カラーに、補強材（７）を介して取り付けられていることを特徴とする請求項１、２、３または４記載のフライスカッタ。

Images