JP2019502828A - 銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法 - Google Patents

銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法 Download PDF

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Abstract

本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、主に、硫酸の高温で曝気による浸出、亜硫酸ナトリウムによるセレンの還元、抽出による銅の分離、塩基によるインジウムとガリウムとの分離、インジウムの置換、ガリウムの電解などのステップを含む。当該銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、硫酸を用いて曝気することにより浸出する方式を利用することによって、酸性ガスの汚染を低減させる。同時に、銅は銅抽出剤で抽出されるので、分離効果に優れ、且つコストが低くなり、抽出された銅を直接電解するので、高純度の金属銅が得ることができる。また、塩基性によるガリウムの分離を利用するので、溶液のpH値を調整するだけで、インジウムとガリウムとの分離を実現でき、分離効果に優れ、得られるインジウム及びガリウムの製品の純度が高い。

Description

本発明は、銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池モジュールの回収方法に関し、特に銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法に関する。
銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池は、多くの利点を持つため、市場で注目されている。特に近年、薄膜太陽電池の研究開発、生産規模化、応用において最大の熱点となる。銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池の吸収層は、銅、インジウム、ガリウム、セレンという4つの元素が最適の割合で黄銅鉱の構造を構成し、その吸収可能なスペクトルの波長の範囲が広く、アモルファスシリコン太陽電池の吸収可能な光である可視光スペクトルの範囲に加えて、波長が700〜2000nmの間である近赤外線領域も含まれる。即ち、銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池は、同じワット数レベルを有する結晶シリコン太陽電池と比べて、1日中発電する時間が最も長く、毎日総発電量の20%以上を増やせることができる。結晶シリコン電池は、本質的に光劣化の特性を有するので、太陽光に長時間曝されると、その発電効能が徐々に低下してしまう。これに対して、銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池は、光劣化の特性を有していないので、発電の安定性が高い。結晶シリコン太陽電池は、長時間にわたって発電した後、ホットスポット現象が発生するので、発電量が小さくなり、メンテナンス費用が増加される。銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池は、内部に接続構造を採用しているので、このような現象の発生を避けることができ、結晶シリコン太陽電池に比べて、必要なメンテナンス費用が低い。
銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池の製造方法として、真空スパッターリング法、蒸着法及び非真空コーティング法があるが、いずれの製造方法を採用しても、その製造中において、いずれもある程度の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料が生成される。このような材料には、重金属である銅のほか、インジウム、ガリウム及びセレンなどの希少金属も含んでいる。インジウム、ガリウム及びセレンなどの希少金属や重金属である銅を持続的に利用するため、これらをそれぞれ分離して回収する必要がある。このようにして、さらなる循環利用に便利を与えるので、銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池の材料の持続可能な生産を確保することができる。従来技術では、銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法として、主に酸溶解法、抽出法、酸化蒸留法などの湿式又は乾式精錬の組み合わせ方法がある。
公開番号がCN102296178Aである中国特許出願には、銅、インジウム、ガリウム、セレンの回収方法が開示されている。具体的に、銅、インジウム、ガリウム、セレンを含む金属粉体を、塩酸と過酸化水素との混合液に溶解させる方法が開示されている。この方法は、ヒドラジンを用いてセレンを還元し、インジウム金属を用いて銅を置換し、逆抽出液を支持液膜に分散させることによって、インジウムとガリウムとを分離させる。
公開番号がCN103184388Aである中国特許出願には、銅、インジウム、ガリウム、セレンの回収方法が開示されている。この方法は、まず前記銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池パネルを破片に粉砕し、その後、浸漬工程により上記破片を所定の温度を有する硫酸と過酸化水素との混合液に所定の時間浸漬することで浸漬液を得た後、抽出、逆抽出、電解などのプロセスによりインジウム、ガリウム、セレン元素を回収するものである。
米国特許US5779877には、銅・インジウム・セレン太陽電池の材料の回収方法が開示されている。上記方法は、主に、粉砕し、硝酸による浸出を行い、2つの電極で銅、セレン及びインジウムを電解分離し、その後、蒸発分解することによりインジウム及び亜鉛の酸化物の混合物が得られ、酸化蒸留することにより銅とセレンとを分離するステップを含んだ。
上記の従来技術において、塩酸及び過酸化水素による浸出は、大量の酸化剤が消費され、且つ、塩酸が揮発やすいので、浸出反応が発熱反応であるプロセスにおいて、塩酸が大量に揮発されて汚染などの深刻な問題があった。同時に、インジウムを抽出するのに使用される抽出剤は、ガリウムに対して共抽出現象が生じるので、インジウムとガリウムとの分離が難しくなり、ガリウムの回収率が低下される。一方、インジウムで銅を置換する処理方法については、生産コストが高すぎるという問題がある。
上述した従来技術における問題を解決するため、本発明は、環境汚染を低減させることができ、且つインジウムの回収率が高く、生産コストが低い銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法を提供することを目的とする。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、以下のステップを含む。
ステップA:銅・インジウム・ガリウム・セレン材料をボールミルに入れてボールミリングする。
ステップB:銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を硫酸溶液に添加し90〜100℃まで昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入して浸出を行う。
ステップC:溶液に亜硫酸ナトリウムを添加し、溶液を昇温させて撹拌し、亜硫酸ナトリウムが硫酸と反応することにより二酸化硫黄ガスを生成し、二酸化硫黄ガスがさらにセレン酸と反応することによりセレンを生成することができる。
ステップD:溶液に水酸化ナトリウムを添加してpH値を調整し、その後、銅抽出剤、好ましくはAD−100N(高効率の銅抽出剤)を添加することにより銅イオンに対して抽出を行い、その後、抽出液に対して逆抽出を行うことにより硫酸銅溶液を得て、硫酸銅溶液を電解して金属銅を得ることができる。
ステップE:ステップDにおいて得られた抽出残液に水酸化ナトリウムを添加することによって、そのpH値を12より大きくなるように調整し、静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物に対して濾過及び水洗を行うことにより得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となる。
ステップF:ステップEにおいて得られたガリウム酸ナトリウム溶液を電解することによって、金属ガリウムを得ることができる。
ステップG:ステップEにおいて得られた水酸化インジウムを塩酸に溶解させ、亜鉛でインジウムを置換することにより金属インジウムを得ることができる。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップAにおいて、銅・インジウム・ガリウム・セレン材料を80メッシュ以下にボールミリングするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップBにおいて、一定量のモル濃度が1.5〜6mol/Lである硫酸溶液を量り取り、液固比が2:1〜8:1になるように銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を前記硫酸溶液に添加し、95℃まで昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入し、12時間浸漬するステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップCにおいて、溶液を60℃以上まで昇温させ、少なくとも2時間撹拌し反応させるステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップDにおいて、pH値を1.2〜2.2に調整し、抽出剤と溶液との比を1:1にさせ、2段抽出を10回行い、毎回の抽出時間を6minとするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップDにおいて、常温で1.5mol/Lの硫酸を採取し、抽出剤と硫酸との比が1:1になるように硫酸を抽出液に添加し、10段逆抽出を行い、毎回の逆抽出時間を6minとし、硫酸銅溶液を電解する条件は、電解する時の電圧を1.8Vとし、電流密度を250A/mとし、電解液の温度を45〜60℃程度に制御し、電解する時間を4時間とするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップEにおいて、抽出残液に水酸化ナトリウムを添加してpHを調整した後、80℃以上まで加熱して0.5時間維持し、静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物に対して濾過及び水洗を行い、これにより得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となるステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップFにおいて、ガリウム酸ナトリウム溶液を電解する条件は、電解する時の電圧を2.5Vとし、電流密度を200A/mとし、電解液の温度を45〜60℃程度に制御し、電解する時間を6時間とするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップGにおいて、水酸化インジウムを0.5mol/Lの塩酸に溶解させ、亜鉛でインジウムを置換し、温度を50〜60℃とし、亜鉛板で置換し、置換する時間を8時間以上とするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、硫酸を用いて高温で曝気することにより浸出するので、酸性ガスの汚染を低減させることができる。同時に、銅は銅抽出剤で抽出されるので、分離効果に優れ、且つコストが低くなり、抽出された銅を直接電解するので、高純度の金属銅が得ることができる。一方、塩基性によるガリウムの分離を利用するので、溶液のpH値を調整するだけで、インジウムとガリウムとの分離を実現でき、分離効果に優れ、得られるインジウム及びガリウムの製品の純度が高い。
本発明に係るプロセスのフローチャートである。
以下、図面を併せて本発明の実施形態をさらに説明する。
本発明の実施例に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、図1に示すように、以下の主なステップを含む。
ステップ1:ボールミリングによるサンプルの製作は、ボールミルで400gの銅・インジウム・ガリウム・セレン材料を80メッシュ以下の粉末にボールミリングする。
ステップ2:篩分けは、ボールミリングされた粉末を篩分けし、粉末が80メッシュより大きい場合、ステップ1に戻し続いてボールミリングする。
ステップ3:高温で曝気による浸出は、モル濃度が3mol/Lである硫酸溶液を1600ml量り取り、銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を上記の硫酸溶液に添加し95℃に昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入し、12時間浸漬することで、浸出率が95%以上に達成することができる。
ステップ4:濾過は、濾過することにより残渣を除去する。このステップにおいて、濾過された残渣をステップ3に戻して二次浸出することもできる。
ステップ5:還元は、500gの亜硫酸ナトリウムを溶液に添加し、溶液を70℃まで昇温させ、2時間撹拌し反応させ、亜硫酸ナトリウムが硫酸と反応することで二酸化硫黄ガスを生成し、二酸化硫黄ガスがさらにセレン酸と反応することでセレンを生成することができる。
ステップ6:濾過は、濾過することでセレンを得ることができる。溶液において、主な元素としては、銅、インジウム、およびガリウムのみが残留している。
ステップ7:銅の抽出は、溶液に水酸化ナトリウムを添加してpH値を1.8に調整し、その後、抽出剤としてAD−100N(或いは、lix984抽出剤)を添加し、銅イオンを抽出することができる。抽出条件は、常温で400mlの抽出剤を採取し、抽出液と溶液との比を1:1にさせ、2段抽出を10回行い、毎回の抽出時間を6minとする。抽出液を逆抽出を行うことにより硫酸銅溶液を得た後、常温で1.5mol/Lの硫酸を400ml採取し、抽出剤と逆抽出用酸との比を1:1にさせ、10段逆抽出を行い、毎回の逆抽出時間を6minとする。
ステップ8:電解は、硫酸銅溶液を電解し、電解する時の電圧を1.8Vとし、電流密度を250A/mとし、電解液の温度を50℃程度に制御し、電解する時間を4時間とする。これにより、純度が99.95%である高純度の金属銅が得ることができる。
ステップ9:塩基によるガリウムの分離は、ステップ7において得られた抽出残液に、そのpH値が13.5(好ましくは、pH値を13より大きくさせる)までに調整されるようにNaOHを添加し、85℃まで加熱し0.5時間維持する。
ステップ10:静置による分離は、2時間静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物を濾過及び水洗を行い、得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となる。
ステップ11:電解は、ステップ10において得られたガリウム酸ナトリウム溶液を電解し、電解する時の電圧2.5Vとし、電流密度を200A/mとし、電解液の温度を50℃程度に制御し、電解する時間を6時間とし、これにより純度が99.6%である金属ガリウムを得ることができる。
ステップ12:溶浸は、ステップ10において得られた水酸化インジウムを0.5mol/Lの塩酸500mLに溶解させる。
ステップ13:置換は、亜鉛でインジウムを置換し、温度を55℃とし、亜鉛板で置換し、置換する時間を8時間とし、純度が99%である金属インジウムを得ることができる。
以上の実施例は、本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明の保護範囲を何ら限定するものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって確定される。当該分野における公知の技術及び本発明に開示された技術方案に基づいて、多くの変形を導出又は連想されることができ、これらの変形は、すべて本発明の保護範囲内に含まれべきである。
本発明は、銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池モジュールの回収方法に関し、特に銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法に関する。
銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池は、多くの利点を持つため、市場で注目されている。特に近年、薄膜太陽電池の研究開発、生産規模化、応用において最大の熱点となる。銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池の吸収層は、銅、インジウム、ガリウム、セレンという4つの元素が最適の割合で黄銅鉱の構造を構成し、その吸収可能なスペクトルの波長の範囲が広く、アモルファスシリコン太陽電池の吸収可能な光である可視光スペクトルの範囲に加えて、波長が700〜2000nmの間である近赤外線領域も含まれる。即ち、銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池は、同じワット数レベルを有する結晶シリコン太陽電池と比べて、1日中発電する時間が最も長く、毎日総発電量の20%以上を増やせることができる。結晶シリコン電池は、本質的に光劣化の特性を有するので、太陽光に長時間曝されると、その発電効能が徐々に低下してしまう。これに対して、銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池は、光劣化の特性を有していないので、発電の安定性が高い。結晶シリコン太陽電池は、長時間にわたって発電した後、ホットスポット現象が発生するので、発電量が小さくなり、メンテナンス費用が増加される。銅・インジウム・ガリウム・セレン太陽電池は、内部に接続構造を採用しているので、このような現象の発生を避けることができ、結晶シリコン太陽電池に比べて、必要なメンテナンス費用が低い。
銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池の製造方法として、真空スパッターリング法、蒸着法及び非真空コーティング法があるが、いずれの製造方法を採用しても、その製造中において、いずれもある程度の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料が生成される。このような材料には、重金属である銅のほか、インジウム、ガリウム及びセレンなどの希少金属も含んでいる。インジウム、ガリウム及びセレンなどの希少金属や重金属である銅を持続的に利用するため、これらをそれぞれ分離して回収する必要がある。このようにして、さらなる循環利用に便利を与えるので、銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池の材料の持続可能な生産を確保することができる。従来技術では、銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法として、主に酸溶解法、抽出法、酸化蒸留法などの湿式又は乾式精錬の組み合わせ方法がある。
公開番号がCN102296178Aである中国特許出願には、銅、インジウム、ガリウム、セレンの回収方法が開示されている。具体的に、銅、インジウム、ガリウム、セレンを含む金属粉体を、塩酸と過酸化水素との混合液に溶解させる方法が開示されている。この方法は、ヒドラジンを用いてセレンを還元し、インジウム金属を用いて銅を置換し、逆抽出液を支持液膜に分散させることによって、インジウムとガリウムとを分離させる。
公開番号がCN103184388Aである中国特許出願には、銅、インジウム、ガリウム、セレンの回収方法が開示されている。この方法は、まず前記銅・インジウム・ガリウム・セレン薄膜太陽電池パネルを破片に粉砕し、その後、浸漬工程により上記破片を所定の温度を有する硫酸と過酸化水素との混合液に所定の時間浸漬することで浸漬液を得た後、抽出、逆抽出、電解などのプロセスによりインジウム、ガリウム、セレン元素を回収するものである。
米国特許US5779877には、銅・インジウム・セレン太陽電池の材料の回収方法が開示されている。上記方法は、主に、粉砕し、硝酸による浸出を行い、2つの電極で銅、セレン及びインジウムを電解分離し、その後、蒸発分解することによりインジウム及び亜鉛の酸化物の混合物が得られ、酸化蒸留することにより銅とセレンとを分離するステップを含んだ。
上記の従来技術において、塩酸及び過酸化水素による浸出は、大量の酸化剤が消費され、且つ、塩酸が揮発やすいので、浸出反応が発熱反応であるプロセスにおいて、塩酸が大量に揮発されて汚染などの深刻な問題があった。同時に、インジウムを抽出するのに使用される抽出剤は、ガリウムに対して共抽出現象が生じるので、インジウムとガリウムとの分離が難しくなり、ガリウムの回収率が低下される。一方、インジウムで銅を置換する処理方法については、生産コストが高すぎるという問題がある。
上述した従来技術における問題を解決するため、本発明は、環境汚染を低減させることができ、且つインジウムの回収率が高く、生産コストが低い銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法を提供することを目的とする。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、以下のステップを含む。
ステップA:銅・インジウム・ガリウム・セレン材料をボールミルに入れてボールミリングする。
ステップB:銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を硫酸溶液に添加し90〜100℃まで昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入して浸出を行う。
ステップC:溶液に亜硫酸ナトリウムを添加し、溶液を昇温させて撹拌し、亜硫酸ナトリウムが硫酸と反応することにより二酸化硫黄ガスを生成し、二酸化硫黄ガスがさらにセレン酸と反応することによりセレンを生成することができる。
ステップD:溶液に水酸化ナトリウムを添加してpH値を調整し、その後、銅抽出剤、好ましくはAD−100N(高効率の銅抽出剤)を添加することにより銅イオンに対して抽出を行い、その後、抽出液に対して逆抽出を行うことにより硫酸銅溶液を得て、硫酸銅溶液を電解して金属銅を得ることができる。
ステップE:ステップDにおいて得られた抽出残液に水酸化ナトリウムを添加することによって、そのpH値を12より大きくなるように調整し、静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物に対して濾過及び水洗を行うことにより得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となる。
ステップF:ステップEにおいて得られたガリウム酸ナトリウム溶液を電解することによって、金属ガリウムを得ることができる。
ステップG:ステップEにおいて得られた水酸化インジウムを塩酸に溶解させ、亜鉛でインジウムを置換することにより金属インジウムを得ることができる。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップAにおいて、銅・インジウム・ガリウム・セレン材料を80メッシュ以下にボールミリングするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップBにおいて、一定量のモル濃度が1.5〜6mol/Lである硫酸溶液を量り取り、液固比が2:1〜8:1になるように銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を前記硫酸溶液に添加し、95℃まで昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入し、12時間浸漬するステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップCにおいて、溶液を60℃以上まで昇温させ、少なくとも2時間撹拌し反応させるステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップDにおいて、pH値を1.2〜2.2に調整し、抽出剤と溶液との比を1:1にさせ、2段抽出を10回行い、毎回の抽出時間を6minとするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップDにおいて、常温で1.5mol/Lの硫酸を採取し、抽出剤と硫酸との比が1:1になるように硫酸を抽出液に添加し、10段逆抽出を行い、毎回の逆抽出時間を6minとし、硫酸銅溶液を電解する条件は、電解する時の電圧を1.8Vとし、電流密度を250A/mとし、電解液の温度を45〜60℃程度に制御し、電解する時間を4時間とするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップEにおいて、抽出残液に水酸化ナトリウムを添加してpHを調整した後、80℃以上まで加熱して0.5時間維持し、静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物に対して濾過及び水洗を行い、これにより得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となるステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップFにおいて、ガリウム酸ナトリウム溶液を電解する条件は、電解する時の電圧を2.5Vとし、電流密度を200A/mとし、電解液の温度を45〜60℃程度に制御し、電解する時間を6時間とするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、ステップGにおいて、水酸化インジウムを0.5mol/Lの塩酸に溶解させ、亜鉛でインジウムを置換し、温度を50〜60℃とし、亜鉛板で置換し、置換する時間を8時間以上とするステップをさらに含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、
銅・インジウム・ガリウム・セレン材料を粉砕するステップAと、
銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を硫酸溶液に添加し、90〜100℃まで昇温させた後に空気を導入して浸出を行うステップBと、
ステップBで得られた溶液に亜硫酸ナトリウムを添加し、昇温させてセレンを生成するステップCと、
ステップCで得られた溶液にに水酸化ナトリウムを添加して、そのpH値を1.2〜2.2に調整した後、銅イオンに対して抽出を行い、その後、抽出液に対して逆抽出を行うことにより硫酸銅溶液を得て、硫酸銅溶液を電解して金属銅を得るステップDと、
ステップDで得られた抽出残液に水酸化ナトリウムを添加して、そのpH値を12より大きくなるように調整し、沈殿物を濾過することによって水酸化インジウム及び上澄み液であるガリウム酸ナトリウム溶液を得るステップEと、
ステップEで得られたガリウム酸ナトリウム溶液を電解することによって、金属ガリウムを得るステップFと、
ステップEで得られた水酸化インジウムを塩酸に溶解させ、置換することによって金属インジウムを得るステップGと、を含む。
本発明に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、硫酸を用いて高温で曝気することにより浸出するので、酸性ガスの汚染を低減させることができる。同時に、銅は銅抽出剤で抽出されるので、分離効果に優れ、且つコストが低くなり、抽出された銅を直接電解するので、高純度の金属銅が得ることができる。一方、塩基性によるガリウムの分離を利用するので、溶液のpH値を調整するだけで、インジウムとガリウムとの分離を実現でき、分離効果に優れ、得られるインジウム及びガリウムの製品の純度が高い。
本発明に係るプロセスのフローチャートである。
以下、図面を併せて本発明の実施形態をさらに説明する。
本発明の実施例に係る銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法は、図1に示すように、以下の主なステップを含む。
ステップ1:ボールミリングによるサンプルの製作は、ボールミルで400gの銅・インジウム・ガリウム・セレン材料を80メッシュ以下の粉末にボールミリングする。
ステップ2:篩分けは、ボールミリングされた粉末を篩分けし、粉末が80メッシュより大きい場合、ステップ1に戻し続いてボールミリングする。
ステップ3:高温で曝気による浸出は、モル濃度が3mol/Lである硫酸溶液を1600ml量り取り、銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を上記の硫酸溶液に添加し95℃に昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入し、12時間浸漬することで、浸出率が95%以上に達成することができる。
ステップ4:濾過は、濾過することにより残渣を除去する。このステップにおいて、濾過された残渣をステップ3に戻して二次浸出することもできる。
ステップ5:還元は、500gの亜硫酸ナトリウムを溶液に添加し、溶液を70℃まで昇温させ、2時間撹拌し反応させ、亜硫酸ナトリウムが硫酸と反応することで二酸化硫黄ガスを生成し、二酸化硫黄ガスがさらにセレン酸と反応することでセレンを生成することができる。
ステップ6:濾過は、濾過することでセレンを得ることができる。溶液において、主な元素としては、銅、インジウム、およびガリウムのみが残留している。
ステップ7:銅の抽出は、溶液に水酸化ナトリウムを添加してpH値を1.8に調整し、その後、抽出剤としてAD−100N(或いは、lix984抽出剤)を添加し、銅イオンを抽出することができる。抽出条件は、常温で400mlの抽出剤を採取し、抽出液と溶液との比を1:1にさせ、2段抽出を10回行い、毎回の抽出時間を6minとする。抽出液を逆抽出を行うことにより硫酸銅溶液を得た後、常温で1.5mol/Lの硫酸を400ml採取し、抽出剤と逆抽出用酸との比を1:1にさせ、10段逆抽出を行い、毎回の逆抽出時間を6minとする。
ステップ8:電解は、硫酸銅溶液を電解し、電解する時の電圧を1.8Vとし、電流密度を250A/mとし、電解液の温度を50℃程度に制御し、電解する時間を4時間とする。これにより、純度が99.95%である高純度の金属銅が得ることができる。
ステップ9:塩基によるガリウムの分離は、ステップ7において得られた抽出残液に、そのpH値が13.5(好ましくは、pH値を13より大きくさせる)までに調整されるようにNaOHを添加し、85℃まで加熱し0.5時間維持する。
ステップ10:静置による分離は、2時間静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物を濾過及び水洗を行い、得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となる。
ステップ11:電解は、ステップ10において得られたガリウム酸ナトリウム溶液を電解し、電解する時の電圧2.5Vとし、電流密度を200A/mとし、電解液の温度を50℃程度に制御し、電解する時間を6時間とし、これにより純度が99.6%である金属ガリウムを得ることができる。
ステップ12:溶浸は、ステップ10において得られた水酸化インジウムを0.5mol/Lの塩酸500mLに溶解させる。
ステップ13:置換は、亜鉛でインジウムを置換し、温度を55℃とし、亜鉛板で置換し、置換する時間を8時間とし、純度が99%である金属インジウムを得ることができる。
以上の実施例は、本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明の保護範囲を何ら限定するものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって確定される。当該分野における公知の技術及び本発明に開示された技術方案に基づいて、多くの変形を導出又は連想されることができ、これらの変形は、すべて本発明の保護範囲内に含まれべきである。

Claims (9)

  1. 銅・インジウム・ガリウム・セレン材料をボールミルに入れてボールミリングするステップAと、
    銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を硫酸溶液に添加し、90〜100℃まで昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入して浸出を行うステップBと、
    溶液に亜硫酸ナトリウムを添加し、溶液を昇温させて撹拌し、亜硫酸ナトリウムが硫酸と反応することにより二酸化硫黄ガスを生成し、二酸化硫黄ガスがさらにセレン酸と反応することによりセレンを生成するステップCと、
    溶液に水酸化ナトリウムを添加してpH値を1.2〜2.2に調整し、その後、銅抽出剤を添加することにより銅イオンに対して抽出を行い、その後、抽出液に対して逆抽出を行うことにより硫酸銅溶液を得て、硫酸銅溶液を電解して金属銅を得るステップDと、
    ステップDにおいて得られた抽出残液に水酸化ナトリウムを添加することによって、そのpH値を12より大きくなるように調整し、静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物を濾過及び水洗を行うことにより得られた残渣が水酸化インジウムとなり、得られた溶液がガリウム酸ナトリウム溶液となるステップEと、
    ステップEにおいて得られたガリウム酸ナトリウム溶液を電解することによって、金属ガリウムを得るステップFと、
    ステップEにおいて得られた水酸化インジウムを塩酸に溶解させ、置換することによって金属インジウムを得るステップGと、を含む
    ことを特徴とする銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  2. ステップAにおいて、銅・インジウム・ガリウム・セレン材料を80メッシュ以下にボールミリングする
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  3. ステップBにおいて、一定量のモル濃度が1.5〜6mol/Lである硫酸溶液を量り取り、液固比が2:1〜8:1になるように銅・インジウム・ガリウム・セレン粉末を前記硫酸溶液に添加し、95℃まで昇温させ、昇温された後の溶液に空気を導入し、12時間浸漬する
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  4. ステップCにおいて、溶液を60℃以上まで昇温させ、少なくとも2時間撹拌し反応させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  5. ステップDにおいて、銅抽出剤として、AD−100Nを用いて銅イオンに対して抽出を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  6. ステップDにおいて、硫酸銅溶液を電解する条件は、電解する時の電圧を1.8Vとし、電流密度を250A/mとし、電解液の温度を45〜60℃程度に制御し、電解する時間を4時間以上とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  7. ステップEにおいて、抽出残液に水酸化ナトリウムを添加してpHを調整した後、80℃以上まで加熱して0.5時間維持し、静置させた後に上澄み液を採取し、沈殿物を濾過及び水洗を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  8. ステップFにおいて、ガリウム酸ナトリウム溶液を電解する条件は、電解する時の電圧を2.5Vとし、電流密度を200A/mとし、電解液の温度を45〜60℃に制御し、電解する時間を6時間以上とするステップを、さらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
  9. ステップGにおいて、水酸化インジウムを0.5mol/Lの塩酸に溶解させ、温度を50〜60℃とし、亜鉛板又はアルミニウム板で置換し、置換する時間を8時間以上とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅・インジウム・ガリウム・セレン材料の回収方法。
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