JP2019211619A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】干渉縞と画像周方向筋状ムラの発生抑制の両立。【解決手段】支持体の周方向の線状溝の長さと、軸方向における粗さパラメータを規定することで干渉縞と画像周方向筋状ムラの発生を抑制する。【選択図】なし

Description

本発明は電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
電子写真方式を利用した電子写真装置は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタとして広く一般に利用されている。そのような電子写真プロセスでは、光導電層が設けられた電子写真感光体の表面を一様に帯電させ、画像情報に応じたレーザーやLEDによって露光させることにより電子写真感光体の表面上に静電潜像を形成する。そして、形成した静電潜像に応じて電子写真感光体表面にトナーを現像することでトナー像を形成し、これを紙の如き記録材へ転写させて画像形成が行なわれる。その後、転写されずに電子写真感光体上に残った残留トナーは電子写真感光体クリーナにより除去され、次の画像形成プロセスが繰返して行われる。
このような電子写真装置に好適に用いることが可能な電子写真感光体として、有機光導電性物質を用いた有機電子写真感光体(OPC)の開発が進められ、普及している。
電子写真装置の進歩に伴い、より高品位な画質が求められる様になってきているため従来問題にならなかった入射光との間の干渉で生じるハーフトーン画像の干渉縞や、支持体加工の送りピッチに関係する筋状ムラなどについての濃淡ムラが問題となる場合があった。
このような問題を解決すべく、特許文献1には、基体の表面を粗くすることで干渉縞を低減させる技術が開示されている。
特開2002−311625号公報
従来、支持体から反射した光が干渉することで画像上に干渉縞が生じる対策として、支持体表面を粗すことが行われてきた。
支持体表面を粗す方法として、切削や研削といった方法が支持体の表面粗さ数値管理や加工面の観点から好ましく用いられている。
しかし、切削や研削といった方法で支持体表面を粗した場合には、支持体周方向に伸びた線状溝が形成される。線状溝は支持体の加工送りピッチに対応して形成され、線状溝が原因となり筋状ムラが画像上に生じる場合があった。
そこで本発明の目的は、干渉縞と筋状ムラの発生抑制を両立した電子写真感光体を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明にかかる電子写真感光体は、円筒状の支持体、下引き層、および、感光層をこの順に有する電子写真感光体であって、
該支持体の表面が、円周方向に線状溝を有し、該線状溝の周方向における長さをaとしたとき、全体の90%以上の該線状溝において、
50μm≦a≦500μmを満たし
該支持体表面の軸方向の粗さ曲線から得られるJIS B 0601:2001における十点平均粗さRzjis、粗さ曲線要素の平均長さRsm、およびスキューネス(偏り度)Rskがそれぞれ
0.7μm≦Rzjis
Rsm≦50μm
−4.0≦Rsk≦−0.2
であることを特徴とする。
本発明によれば、干渉縞と筋状ムラの発生抑制の両立が可能である電子写真感光体を提供することができる。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の1例を示す図である。 本発明の電子写真感光体の支持体を研削するためのセンタレス研磨機の一例を示す図である。 本発明の電子写真感光体の層構成の1例を示す図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
従来、画像における干渉縞や筋状ムラをなくすために支持体の表面粗さが規定されてきたが、高画質化に伴って従来の粗さの規定では画像における干渉縞や筋状ムラを抑制するためには不十分な場合があることがわかった。
上記従来技術で発生していた技術課題を解決するために、本発明者らは、支持体の周方向における線状溝の長さを調節し、さらに支持体の軸方向の粗さパラメータを調節する検討をおこなった。
上記の検討の結果、支持体の円周方向の線状溝の長さをaとしたときに、全体の90%以上の線状溝において50μm≦a≦500nmを満たし、かつ支持体表面の軸方向の粗さ曲線から得られるJIS B 0601:2001における十点平均粗さRzjis、粗さ曲線要素の平均長さRsm、およびスキューネスRskをそれぞれ0.7μm≦Rzjis、Rsm≦50μm、−4.0≦Rsk≦−0.2にすることで、従来技術で発生していた技術課題を解決できることがわかった。
本発明に係わる、線状溝の長さaとは、支持体を粗すことで生じる溝の、支持体周方向に対する長さを意味する。また、Rzjis、RsmおよびRskはそれぞれ以下の式で表される。
十点平均粗さ
Figure 2019211619
Zpi=輪郭曲線の最大の山高さから5番目までの高さ
Zvj=輪郭曲線の最深の谷深さから5番目までの高さ
粗さ曲線要素の平均長さ
Figure 2019211619
Xsi=輪郭曲線要素の長さ
m=輪郭曲線要素の個数
偏り度(高さ方向の確率密度関数の非対称性の尺度)
Figure 2019211619
Rq=粗さ曲線の二乗平均平方根高さ
=X軸方向の長さ
Z(x)=:x位置でのZ軸方向の高さ
以下に上記技術によって課題解決できる理由を説明する。
周方向の線状溝の長さが短いほど、画像上での視認性がさがるため、干渉縞、筋状ムラ抑制に有利にはたらく。また線状溝の深さを表すRzが大きいほど支持体で反射する光が散乱しやすくなり、干渉縞を抑制しやすくなる。また支持体の線状溝のピッチを表すRsmが小さくなるほど画像上での視認性がさがるため、干渉縞を抑制しやすくなると考えられる。
しかしながら上記パラメータを調節するだけでは筋状ムラを抑制することができない場合がある。検討の結果、上記粗さパラメータに加えて、さらにスキューネス(Rsk)を調節することで筋状ムラを抑制できることがわかった。
Rskは偏り度をあらわす粗さパラメータであり、Rsk>0においては支持体の尖りが多く、Rsk<0では尖りが小さい形状になる。
Rskの値を−4.0≦Rsk≦−0.2に調節することで支持体に形成された溝からの反射光の干渉が弱まり、画像上に筋状ムラが生じにくくなると考えられる。
以上のように各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって本発明の効果を達成することが可能となる。
また筋状ムラの発生を抑制する観点から、スキューネス(Rsk)を、−1.2≦Rsk≦−0.2の範囲にすることがより好ましい。
また干渉縞の抑制の観点から上記パラメータを、50μm≦a≦400μm、1.0μm≦Rzjis≦1.5μm、30μm≦Rsm≦40μmの範囲にすることがより好ましい。
[電子写真感光体]
本発明の電子写真感光体は、支持体と、下引き層と、感光層とをこの順に有することを特徴とする。
本発明の電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性及び生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
以下、各層について説明する。
<支持体>
本発明において、電子写真感光体は、支持体を有する。本発明において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体は円筒状支持体を用いる。支持体の表面の粗さを調節するために、切削や研削、ブラスト処理などを施すことができる。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<導電層>
本発明において、支持体の上に、導電層を設けてもよい。導電層を設けることで、支持体表面の傷や凹凸を隠蔽することや、支持体表面における光の反射を制御することができる。導電層は、導電性粒子と、樹脂と、を含有することが好ましい。
導電性粒子の材質としては、金属酸化物、金属、カーボンブラックなどが挙げられる。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
これらの中でも、導電性粒子として、金属酸化物を用いることが好ましく、特に、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、導電性粒子は、芯材粒子と、その粒子を被覆する被覆層とを有する積層構成としてもよい。芯材粒子としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
また、導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒子径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子、酸化チタンなどの隠蔽剤などを更に含有してもよい。
導電層の平均膜厚は、1μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上40μm以下であることが特に好ましい。
導電層は、上述の各材料及び溶剤を含有する導電層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。導電層用塗布液中で導電性粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
<下引き層>
本発明において、支持体又は導電層の上に、下引き層を有する。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電荷注入阻止機能を付与することができる。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチレンオキシド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド酸樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。
重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、メチロール基、アルキル化メチロール基、エポキシ基、金属アルコキシド基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基、カルボン酸無水物基、炭素−炭素二重結合基などが挙げられる。
また、下引き層は、電気特性を高める目的で、電子輸送物質、金属酸化物、金属、導電性高分子などを更に含有してもよい。これらの中でも、電子輸送物質、金属酸化物を用いることが好ましい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤を更に含有してもよい。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、上述の各材料及び溶剤を含有する下引き層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
<感光層>
電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
(1−1)電荷発生層
電荷発生層は、電荷発生物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシアニン顔料、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して、40質量%以上85質量%以下であることが好ましく、60質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
また、電荷発生層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を更に含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、などが挙げられる。
電荷発生層の平均膜厚は、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.15μm以上0.4μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂としては、特にポリアリレート樹脂が好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10〜20:10が好ましく、5:10〜12:10がより好ましい。
また、電荷輸送層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、8μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
電荷輸送層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂及び溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
<保護層>
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐久性を向上することができる。
保護層は、導電性粒子及び/又は電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましい。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤、などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
保護層は、上述の各材料及び溶剤を含有する保護層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、スルホキシド系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする。さらにまた、本発明の電子写真装置は、帯電手段として、電子写真感光体上に当接するように配置された帯電ローラー、および直流電圧のみを印加することにより電子写真感光体を帯電する帯電手段、を有することを特徴とする。
図1に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正又は負の所定電位に帯電される。尚、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、及び、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
〔実施例1〕
[支持体の加工]
支持体として長さ354mm、厚さ1mm、外径30mmのアルミニウム製の素管を用意した。用意したアルミニウム素管を、図2に示すようなセンタレス研磨機を用いて、以下に示す研削条件で表面の研削加工を行った。図2の201は研削砥石、202は支持体、203は調整砥石、204は支持台を表す。
「研削条件」
・研削砥石:SiC #500
・研削回転数:1000rpm
・粗研削量:0.16mm
・粗研削送り速度:1.0m/min
・研削方式:スルーフィード方式
次にセンタレス研磨機で粗したアルミニウムシリンダーの尖り部を除去して、平滑化するために研削加工した支持体にブラスト加工を行った。尖り部を除去することで、粗さパラメータのRskの値を小さい値に調節することができる。ブラスト加工の際には、Rsk以外の粗さパラメータが大きく変化しないような、比較的弱い条件で行った。
(株)不二精機製ブラスト(型式:HD−10)を用い平径粒径100μmのメラミン粒子を用い、噴射圧力を0.5MPaでブラスト処理を行った。ブラスト時間、噴射粒量、ノズルとアルミニウムシリンダーの距離を調節することでRsk以外の粗さパラメータが大きく変化しないようにした。
上記の様にしてブラスト処理を施した直後にアルミニウムシリンダーをいったん純水を張った浸漬槽に浸漬し、引き上げ、アルミニウムシリンダーが乾燥する前に純水シャワー洗浄を施した。その後、吐出ノズルより85℃の温水をアルミニウムシリンダーの内表面に吐出、接触させ、外表面を乾燥させた。その後、自然乾燥にてアルミニウムシリンダー内表面を乾燥させた。
以上のように表面加工を行なったアルミニウムシリンダーを電子写真感光体の支持体として用いた。
作製した支持体を(株)小坂研究所製の表面粗さ測定器(型式:SE700)で表面粗さ測定を行った。カットオフ値は0.8mm、測定長さは4mmで、データ間隔は1.6μmの条件で測定を行った。測定した支持体の粗さ曲線からJIS B 0601:2001より求められる十点平均粗さRzjis、粗さ曲線要素の平均長さRsm、およびスキューネスRskを求めた。
また支持体の表面を(株)キーエンスのレーザー顕微鏡(型式:VKX−200)で撮影し、支持体の周方向における溝の長さaを測定した。具体的には支持体の軸方向の3点、と周方向の4点の計12点に関して500倍で撮影した。画像解析ソフトを用いて撮影画像を二値化し、画像上のすべての線状溝の長さを算出した。算出した線状溝の長さから全体の90%以上の線状溝の長さaの範囲を算出した。
[電子写真感光体の作製]
次に、粗さ測定を行った支持体を用いて図3に示す層構成のOPC感光体の作製をおこなった。図3の301は支持体、302は下引き層、303は電荷発生層、304は電荷輸送層を示す。まず共重合ナイロン(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)10部、および、メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス(株)(旧:帝国化学産業(株))製)30部を、メタノール400部およびn−ブタノール200部の混合溶剤に溶解させることによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚0.70μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)4部、および、
下記式(A)で示される化合物0.04部
Figure 2019211619
を、シクロヘキサノン100部にポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)2部を溶解させた液に加えた。これらを直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、23±3℃の雰囲気下で1時間分散処理した。
分散処理後、酢酸エチル100部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を上記下引き層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を10分間90℃で乾燥させることによって、膜厚が0.19μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(B)で示される化合物60部(電荷輸送物質)、下記式(C)で示される化合物30部(電荷輸送物質)、下記式(D)で示される化合物10部、
Figure 2019211619
ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部、
下記式(E)で示される構造単位を有するポリカーボネート(粘度平均分子量Mv:20000)0.2部
Figure 2019211619
を、o−キシレン260部、安息香酸メチル240部およびジメトキシメタン260部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を60分間120℃で乾燥させることによって、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
[画像評価]
作製した感光体をキヤノン製複写機ImagePressC800(2400dpi)の改造機に搭載し画像の評価を行った。暗部電位600V、明部電位200V、現像バイアス350Vの設定でハーフトーン画像を出力し、ハーフトーン画像上の干渉縞、筋状ムラの有無を評価した。
ハーフトーン画像上の干渉縞および筋状ムラの判定は、以下のような基準で行った。
「干渉縞」
A:ハーフトーン画像に干渉縞が全くなし。
B:ハーフトーン画像の一部に干渉縞がうっすら見えるが実用上問題なし。
C:ハーフトーン画像全体に干渉縞がうっすら見られる。
「筋状ムラ」
A:ハーフトーン画像に筋状ムラが全くなし。
B:ハーフトーン画像の一部に筋状ムラがうっすら見えるが実用上問題なし。
C:ハーフトーン画像全体に筋状ムラがうっすらみられる。
本発明では干渉縞、筋状ムラの評価がともにB以上で本発明の効果があるとした。
得られた実施例1の結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例2では支持体のブラスト処理時の噴射圧力を0.6MPaにした以外は実施例1と同様に支持体の作製、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例3では支持体のブラスト処理時の噴射圧力を0.7MPaにした以外は実施例1と同様に支持体の作製、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例4では支持体のブラスト処理時の噴射圧力を0.8MPaにした以外は実施例1と同様に支持体の作製、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例5]
実施例5では送り速度1.1m/minで支持体にセンタレス研磨を行った以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例6では送り速度1.1m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理時の噴射圧力を0.6MPaで行った以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例7]
実施例7では送り速度1.1m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理時の噴射圧力を0.8MPaで行った以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例8]
実施例8では送り速度1.2m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理時の噴射圧力を0.9MPaで行った以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[実施例9]
実施例9では送り速度1.2m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理時の噴射圧力を1.0MPaで行った以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[比較例1]
比較例1では送り速度1.2m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理は行わなかった。それ以外は実施例1と同様に電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[比較例2]
比較例2では送り速度1.2m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理時の噴射圧力を1.1MPaにした以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
[比較例3]
比較例3では送り速度1.3m/minで支持体にセンタレス研磨を行い、ブラスト処理時の噴射圧力を1.1MPaにした以外は実施例1と同様にブラスト処理、電子写真感光体の作製、画像評価を行った。得られた結果を表1に示す。
Figure 2019211619
実施例1〜9および比較例1〜3より50μm≦a≦500μm、0.7μm≦Rzjis、Rsm≦50μm、−4.0≦Rsk≦−0.2の範囲に支持体の粗さパラメータを調節することで本発明の効果が表れていることが確認できた。
また実施例5〜9より−1.2≦Rsk≦−0.2の範囲に支持体の粗さを調節することで画像上の筋状ムラの発生抑制効果がより良好な値となっていることがわかる。この理由としては、−1.2≦Rsk≦−0.2の範囲においては支持体からの反射光が散乱しやすくなり、画像上の筋状ムラが良化したと考えられる。
また実施例1〜4より50μm≦a≦400μm、1.0μm≦Rzjis≦1.5μm、30μm≦Rsm≦40μmの範囲において、画像上の干渉縞の発生抑制結果がよりよくなっていることが確認できた。この理由としては、線状溝の長さaが短くなり、Rsmが小さくなることで画像上での視認性がさがることに加え、Rzjisが大きくなることで支持体での光の散乱が強くなったため、画像上の干渉縞の発生が良化したと考えられる。
Rsmは小さいほど干渉縞改善に有利であると考えられるが、生産性とのバランスを考えて、決めるのがよい。
Rzは大きいほど干渉縞改善に有利であると考えられるが、下地層の膜厚などを考慮して設定するとよい。
本実施例ではブラスト粒子の噴射圧力を変化させたが、Rskを調節できれば噴射粒量、ノズルと支持体の距離を調節しておこなってもよい。
また本実施例ではセンタレス研磨とブラスト加工を行うことで表面粗さを調節したが、表面粗さを調節することができればどのような方法をとってもよい。
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (6)

  1. 円筒状の支持体、下引き層、および、感光層をこの順に有する電子写真感光体であって、
    該支持体の表面が、円周方向に線状溝を有し、該線状溝の周方向における長さをaとしたとき、全体の90%以上の該線状溝において、
    50μm≦a≦500μm
    を満たし、
    該支持体表面の軸方向の粗さ曲線から得られるJIS B 0601:2001における十点平均粗さRzjis、粗さ曲線要素の平均長さRsm、およびスキューネスRskがそれぞれ
    0.7μm≦Rzjis
    Rsm≦50μm
    −4.0≦Rsk≦−0.2
    であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記支持体の前記スキューネスRskが−1.2≦Rsk≦−0.2の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記線状溝の周方向における長さaが該線状溝の全体の90%以上において、
    50μm≦a≦400μm以下
    を満たし、
    前記支持体の前記Rzjis、および前記Rsmが
    1.0μm≦Rzji≦1.5μm
    30μm≦Rsm≦40μm
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
  6. 前記帯電手段として、前記電子写真感光体上に当接するように配置された帯電ローラー、および直流電圧のみを印加することにより前記電子写真感光体を帯電する帯電手段、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の電子写真装置。
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