JP2019209462A - アシスト器具及びこれに用いられるハンド部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷物を傷つけずに保持可能なハンド部材及び当該ハンド部材が用いられるアシスト器具を提供する。【解決手段】アシスト器具には、作業者に取り付けられる本体部と、本体部から前側に延出されたアーム部と、アーム部から下側に延出された索状体と、索状体の延出端に接続されて荷物を保持するハンド部材20と、ハンド部材20に設けられて作業者が持つ持ち手部材40と、が備えられている。ハンド部材20には、索状体に接続される基部30と、外側に突出するように基部30に設けられて、荷物を保持する外保持部31と、が備えられている。外保持部31の表面には、断面円弧状を成す外側円弧面部31fが備えられている。【選択図】図10

Description

本発明は、作業者に装着されて荷物の持ち運びを補助するアシスト器具及び当該アシスト器具に用いられて荷物を保持するハンド部材に関する。
下記の特許文献1(特開2017−94424号公報)には、作業者に装着されて使用されるアシスト器具、及び当該アシスト器具に用いられるハンド部材が開示されている。特許文献1のアシスト器具では、作業者に取り付けられる本体部から前側にアーム部が延出されて、アーム部から下側に延出されたワイヤに、ハンド部材が接続されている。作業者は、ハンド部材を手で持ちながら、当該ハンド部材により荷物を保持することが可能となっている。
特許文献1のハンド部材は、金属製の板材を折り曲げて構成されたフック部を備えている。そして、ハンド部材は、フック部の平面部分に荷物を接触させて保持するように構成されている。これにより、安定性高く荷物を保持可能となっている。
しかしながら、フック部が金属製の板材を折り曲げて構成されているため、折り曲げた箇所に形成される角部や板材の縁部などによって、荷物を傷つける可能性があった。
特開2017−94424号公報
上記実状に鑑みて、荷物を傷つけずに保持可能なハンド部材及び当該ハンド部材が用いられるアシスト器具の実現が求められている。
本発明のアシスト器具は、作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、前記アーム部から下側に延出された索状体と、前記索状体の延出端に接続されて荷物を保持するハンド部材と、前記ハンド部材に設けられて作業者が持つ持ち手部材と、が備えられ、前記ハンド部材に、上下方向に延在し、前記索状体に接続される基部と、前記本体部が作業者に取り付けられる側とは反対側である外側に突出するように前記基部に設けられて、荷物を保持する外保持部と、が備えられ、前記外保持部の表面に、断面円弧状を成す外側円弧面部が備えられている。
本発明によると、外保持部の表面に備えられた外側円弧面部に荷物を接触させることにより当該荷物を保持することができる。そして、外側円弧面部の断面が円弧状を成していることから、荷物を保持する際に、当該荷物を傷つける可能性を低減できる。
本発明のアシスト器具において、前記基部から内側に突出するように設けられて、荷物を保持する内保持部が備えられ、前記内保持部の表面に、断面円弧状を成す内側円弧面部が備えられていると好適である。
本発明によると、外保持部の他、内保持部によっても荷物を保持することができる。そして、内保持部の表面に備えられた内側円弧面部の断面が円弧状を成していることから、内保持部によって荷物を保持する際に、当該荷物を傷つける可能性を低減できる。
本発明のアシスト器具において、前記外保持部及び前記内保持部の一方又は双方が、1本の丸棒部材を屈曲して形成されていると好適である。
本発明によると、簡易に外保持部又は内保持部を形成することができる。そして、丸棒部材によって外保持部又は内保持部が形成されることから、特別な面処理等を施すことなく、外保持部又は内保持部の表面全体に、断面が円弧状の外側円弧面部又は内側円弧面部を形成することができる。
本発明のアシスト器具において、前記外保持部と前記内保持部とが、前記基部における上下方向の異なる位置に設けられていると好適である。
本発明によると、基部における上下方向の同じ位置において外保持部と内保持部とが設けられている場合に比べて、外保持部が設けられる位置及び内保持部が設けられる位置のそれぞれにおけるハンド部材の横幅を狭くすることができ、荷物を保持する際のハンド部材の操作性を向上させることができる。
本発明のアシスト器具において、前記ハンド部材に、荷物を保持する下保持部が備えられ、前記内保持部が、前記外保持部よりも上方に設けられ、前記下保持部が、前記内保持部の下側面と、当該内保持部の下方における前記基部の内側面とを含んで構成されていると好適である。
本発明によると、下保持部を構成する内保持部の下側面と基部の内側面との少なくとも2面により、荷物を安定して保持することができる。そして、例えば、棚や床に載置された状態の荷物をそのままの状態(載置された状態)で移動させる場合、下保持部によって少なくとも2面で荷物を保持することにより、移動させたい方向に荷物を押圧し易くなる。
本発明のアシスト器具において、前記基部の上端部に、当該基部と前記索状体とを接続するための接続部が備えられ、前記接続部が、前記基部よりも外側に配置されていると好適である。
本発明によると、接続部が基部よりも外側に配置されているため、基部から内側に突出する内保持部によって荷物を保持する際に、接続部が保持の妨げとなることを抑制できる。
本発明のハンド部材は、上記構成のアシスト器具に備えられる。
本発明によると、荷物を保持する際に当該荷物を傷つける可能性を低減可能なハンド部材を、作業者に装着されて荷物の持ち運びを補助するアシスト器具に好適に利用することができる。
作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。 作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。 アシスト器具の斜視図である。 取付部の側面図である。 取付部の正面図である。 取付部にハンド部材の接続部を接続した状態を示す側面図である。 ハンド部材、持ち手部材及び取付部の分解正面図である。 ハンド部材、持ち手部材及び取付部の正面図である。 ハンド部材の斜視図である。 ハンド部材及び持ち手部材の斜視図である。 受け止め部の斜視図である。 横向きに置かれたタイヤをハンド部材により保持した状態を示す縦断背面図である。 横向きに置かれたタイヤをハンド部材により保持する際の動作を示す縦断背面図である。 横向きに置かれたタイヤをハンド部材により保持した状態を示す右側面図である。 縦向きに置かれたタイヤをハンド部材により保持した状態を示す縦断背面図である。 縦向きに置かれたタイヤをハンド部材により保持した状態を示す右側面図である。 棚に載置されたタイヤを押し込む様子を示す図である。 発明の実施の第1別形態において、ハンド部材、持ち手部材及び取付部の正面図である。
図1〜図18には、作業者が装着して使用するアシスト器具が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。そして、以下の説明では、各部材を基準として、アシスト器具の本体部1が作業者に取り付けられる側を「内側」とし、その反対側を「外側」とする。
(アシスト器具の全体構成及び本体部)
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6に亘って連結された支持板7等を備えて、枠状となっている。本体部1の下部に取付ベルト4が設けられ、支持板7の前面の上部及び下部に肩ベルト5が取り付けられている。支持板7の後面の上下中間部に制御装置8が取り付けられており、支持板7の後面の下部にバッテリー9が取り付けられている。
(脚作用部)
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。基部10が、支持板7の下部の前部に、左右方向に取付位置を変更自在に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
伝動ケース11の前部の左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動自在に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12に取り付けられている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に備えられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
図1及び図2に示すように、作業者は脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
(アーム部及びワイヤ)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に支持部材16が取り付けられており、プーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
支持板7の後面の上部に昇降装置17が取り付けられており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19(索状体に相当)、及び左の2本のワイヤ18,19(索状体に相当)が延出されている。
支持板7の上部にアウター支持部15が連結され、支持部材16にアウター支持部16aが備えられている。ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部が、アウター支持部15及び支持部材16のアウター支持部16aに接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、右の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されている。右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に取付部21が接続されて、取付部21に右のハンド部材20が接続されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されている。左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に取付部21が接続されて、取付部21に左のハンド部材20が接続されている。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター支持部15に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
制御装置8により電動モータ27が作動する。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
(取付部)
図4及び図5に示すように、取付部21は平板状であり、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端が、取付部21に揺動自在に接続されている。取付部21に、2本の頭付きのピン22が横向きに連結されており、ピン22は丸棒状の軸部22aと、軸部22aよりも大径の頭部22bとを備えている。軸部22aは、取付部21よりも内側に突出し、頭部22bは、取付部21よりも外側に突出している。
取付部21におけるピン22の間の部分に、開口部21aが開口されており、外れ止め部材28が、取付部21におけるピン22の間の部分に、連結ピン29により連結されている。
外れ止め部材28は、板バネを折り曲げて形成されており、取付部21に連結ピン29によって連結される基部28a、基部28aから延出された凸部28bを備えている。外れ止め部材28の凸部28bが、取付部21の開口部21aに入り込んで、ピン22の頭部22b側に突出している。
(ハンド部材)
図1及び図2に示すように、アシスト器具において、右及び左のハンド部材20が備えられており、右及び左のハンド部材20は同じものである。
図7,8,9,10に示すように、ハンド部材20は、基部30、外保持部31、内保持部32、連結部33及び接続部34を備えている。
外保持部31及び内保持部32の一方又は双方が、1本の丸棒部材を屈曲して形成されている。図示の例では、外保持部31及び内保持部32の双方が、丸棒部材により形成されている。連結部33は、後述する持ち手部材40とハンド部材20とを連結する部分であり、板材を折り曲げて形成されている。接続部34は、基部30の上端部に設けられており、当該基部30とワイヤ18,19とを接続する。
基部30は、内外方向における外保持部31と内保持部32との間に配置されており、上下方向に延在している。基部30は、接続部34を介してワイヤ18,19に接続される。基部30における前後方向の中央部には、内外方向に開口する開口部30aが形成されている。説明を加えると、基部30は、丸棒部材を屈曲して枠状に形成されており、枠状に形成された基部30の中央の空間が、開口部30aを構成している。図示の例では、基部30は、丸棒部材により構成された棒状部30bと、板状部材により構成された板状部30cと、を備えている。板状部30cは、棒状部30bの上端部に対して内側から当接するように設けられている。基部30は、棒状部30bにおいて連結部33と連結し、板状部30cにおいて接続部34と連結している。
外保持部31は、荷物を保持する部分であり、基部30から外側に突出するように設けられている。図示の例では、外保持部31は、基部30の下端部に設けられている。図8に示すように、外保持部31の外側への突出長さL1は、内保持部32の内側への突出長さL2よりも短くなっている。外保持部31の外側の端部31aは、上方に屈曲している。例えば図12〜図14に示すように、荷物がタイヤBである場合に、一対の外保持部31(一対のハンド部材20)によって、横向きに置かれたタイヤBのビード部B1を内側から保持してタイヤBを吊下げ支持することが可能となっている。詳細は後述する。
外保持部31の表面には、断面円弧状を成す外側円弧面部31fが備えられている。外側円弧面部31fは、保持される荷物が直接接触する部分である。外側円弧面部31fが、断面円弧状を成していることにより、保持される荷物が傷つくことを抑制することができる。本実施形態では、前述のように、外保持部31は、1本の丸棒部材により形成されているため、外側円弧面部31fは、外保持部31の表面全体に亘って形成されている。
内保持部32は、荷物を保持する部分であり、基部30から内側に突出するように設けられている。図示の例では、内保持部32は、基部30における上下方向の中央部分に設けられている。前述のように、外保持部31は、基部30の下端部に設けられているため、本実施形態では、外保持部31と内保持部32とは、基部30における上下方向の異なる位置に設けられている。具体的には、内保持部32が、外保持部31よりも上方に設けられている。なお、図8に示すように、内保持部32の内側への突出長さL2は、外保持部31の外側への突出長さL1よりも長くなっている。また、内保持部32の内側の端部32aは、上方に屈曲している。例えば図15及び図16に示すように、荷物がタイヤBである場合に、一対の内保持部32(一対のハンド部材20)によって、縦向きに置かれたタイヤBのビード部B1を外側から保持してタイヤBを吊下げ支持することが可能となっている。詳細は後述する。
内保持部32の表面には、断面円弧状を成す内側円弧面部32fが備えられている。内側円弧面部32fは、保持される荷物が直接接触する部分である。内側円弧面部32fが、断面円弧状を成していることにより、保持される荷物が傷つくことを抑制することができる。本実施形態では、前述のように、内保持部32は、1本の丸棒部材により形成されているため、内側円弧面部32fは、内保持部32の表面全体に亘って形成されている。
また、ハンド部材20には、外保持部31及び内保持部32の他にも、荷物を保持する下保持部35が備えられている。本実施形態では、下保持部35は、内保持部32の下側面35aと、当該内保持部32の下方における基部30の内側面35bとを含んで構成されている。例えば図17に示すように、横向きの状態で棚に載置されたタイヤBを適切に収納する場合に、下保持部35によって、タイヤBのトレッド部B3及びサイドウォール部B4を保持して、タイヤBを棚の奥に押し込むことが可能となっている。詳細は後述する。
連結部33は、基部30の外側に設けられている。図示の例では、連結部33は、基部30の上端部において外側に延出する上側部分33aと、上側部分33aの外側端部から下方に延出する外側部分33bと、外側部分33bの下端部から内側に延出して基部30と連結する下側部分33cと、を備えている。上側部分33aの上面及び外側部分33bの外面には、面ファスナ36(マジックテープ(登録商標))が設けられている。これにより、ハンド部材20と持ち手部材40とを連結することができる。
接続部34は、基部30の上端部から上方に延出するように設けられている。本実施形態では、接続部34は、板状に形成されており、その板面(表面及び裏面)を内外方向に向けた状態で基部30に設けられる。本実施形態では、接続部34は、基部30よりも外側に配置されている。具体的には、接続部34における下端部が外側に屈曲しており、接続部34の略全体が、基部30よりも外側に配置されている。これにより、接続部34が、内保持部32によって荷物を保持する際の妨げとならない。また、接続部34との接触によって荷物が傷つくことも抑制できる。
図6,9,10に示すように、接続部34に2個の第1開口部38が開口されている。第1開口部38の下側に位置して第1開口部38に接続されるように、第1開口部38よりも大径の第2開口部39が開口されている。一対の第1開口部38(第2開口部39)の間において、開口部34aが内外方向に開口されている。
(持ち手部材)
図7,8,10に示すように、ハンド部材20の面ファスナ36に取り付け及び取り外し自在な、作業者が持つ持ち手部材40が備えられている。持ち手部材40は、合成樹脂により一体的に形成された外側部41と、金属製の内側部42とを備えており、外側部41の内面に内側部42がビスにより連結されている。
内側部42は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、上下方向に配置される横側部43、横側部43の上部から横向きに延出される上側部44、上側部44の端部から上側に延出される横側部45を備えている。
内側部42において、横側部43における上側部44側の面に、面ファスナ37(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。上側部44の下面に、面ファスナ37が取り付けられている。
右のハンド部材20に取り付けられる右の持ち手部材40、及び、左のハンド部材20に取り付けられる持ち手部材40は、左右対称の形状となっている。右の持ち手部材40(外側部41)に、上昇操作スイッチ23が取り付けられ、左の持ち手部材40(外側部41)に、下降操作スイッチ24が取り付けられている。
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続された右及び左のハーネス14が、右及び左のアーム部2の内部に入っており、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。アーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出されており、右のハーネス14が上昇操作スイッチ23に接続され、左のハーネス14が下降操作スイッチ24に接続されている。
(ハンド部材の取付部への取り付け及び取り外し)
図9及び図10に示す基部30(接続部34)の第1開口部38及び第2開口部39と、図4及び図5に示す取付部21のピン22の軸部22a及び頭部22bとにおいて、第1開口部38はピン22の軸部22aよりも少し大径であり、ピン22の頭部22bよりも小径である。第2開口部39はピン22の頭部22bよりも大径である。
図7に示す状態は、ハンド部材20が取付部21から取り外された状態である。
図6及び図8に示すように、第2開口部39をピン22(頭部22b)に対向させた状態で、外れ止め部材28の凸部28bを、手で押して取付部21の開口部21aに入り込ませながら、ピン22(軸部22a及び頭部22b)を第2開口部39に入り込ませる。
次に、取付部21を少し上側に移動させて、ピン22の軸部22aを、第2開口部39から第1開口部38に入り込ませる。ピン22の軸部22aを第1開口部38に入り込ませると、外れ止め部材28の凸部28bが、ハンド部材20の開口部34aに入り込んでピン22の頭部22b側に突出して、外れ止め部材28の凸部28bが、ハンド部材20の開口部34aの下辺部に当たる状態となる。
以上の状態が、ハンド部材20を取付部21に取り付けた状態である。
ピン22の軸部22aが第1開口部38から第2開口部39に移動しようとしても、ハンド部材20の開口部34aの下辺部が外れ止め部材28の凸部28bに当たることによって、ピン22の軸部22aの第2開口部39への移動が止められて、ハンド部材20は取付部21から外れ難いものとなる。
ハンド部材20により荷物を保持した場合、荷物の重量がハンド部材20に下向きに掛かることにより、ピン22の軸部22aが、第1開口部38に保持されて、第1開口部38から第2開口部39に移動し難くなるのであり、ハンド部材20は取付部21から外れ難いものとなる。
ピン22の軸部22aが第1開口部38から抜け出そうとしても、ピン22の頭部22bによって、ピン22の軸部22aは、第1開口部38から抜け出すことはできないのであり、ハンド部材20は取付部21から外れ難いものとなる。
ハンド部材20を取付部21から取り外す場合、図6及び図8に示す状態において、外れ止め部材28の凸部28bを取付部21の開口部21aに押し込むことにより、外れ止め部材28の凸部28bをハンド部材20の開口部34aの下辺部から外した状態とする。
この状態において、ピン22の軸部22aを第1開口部38から第2開口部39に移動させ、ピン22の頭部22bを第2開口部39から抜き出すことにより、ハンド部材20を取付部21から取り外すことができる。
図7及び図8では、取付部21をハンド部材20の接続部34に対して上側部分33aとは反対側(内側)に位置させた状態で、ハンド部材20を取付部21に取り付けた状態となっている。
この場合、取付部21をハンド部材20の接続部34に対して上側部分33a側(外側)に位置させた状態で、前述と同じ操作を行うことにより、ハンド部材20を取付部21に取り付けることもできる。
(持ち手部材のハンド部材への取り付け及び取り外し)
図7,8,10に示すように、持ち手部材40の面ファスナ37を、ハンド部材20の面ファスナ36に当て付けて接続することにより、持ち手部材40をハンド部材20に取り付けることができるのであり、持ち手部材40を介して上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部材20に取り付けられる。
面ファスナ36,37の接続範囲は比較的広いものであるので、ハンド部材20における持ち手部材40の取付位置を、面ファスナ36,37の接続範囲において任意に変更することができる。
持ち手部材40の面ファスナ37をハンド部材20の面ファスナ36から離すことにより、持ち手部材40がハンド部材20から取り外されるのであり、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部材20から取り外される。
前項の(ハンド部材)(ハンド部材の取付部への取り付け及び取り外し)に記載のように、図6,9,10に示す第1開口部38及び第2開口部39、面ファスナ36等の構成を備えたハンド部材20であれば、図7,8,9,10に示すハンド部材20に代えて、別のハンド部材20を取付部21に取り付けることができる(交換することができる)。
前述のように、取付部21に各種のハンド部材20を取り付けた場合(交換した場合)、持ち手部材40の面ファスナ37を、交換されたハンド部材20の面ファスナ36に接続することにより、持ち手部材40(上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24)を、各種のハンド部材20に共用することができる。
以上の構成により、ハンド部材20において、
持ち手部材40が、基部30の連結部33に連結されて、外保持部31が、持ち手部材40及び持ち手取付部(面ファスナ36)と同じ側(外側)に向くように、基部30に設けられた状態となっている。
内保持部32が、持ち手部材40及び持ち手取付部(面ファスナ36)の反対側(内側)に向くように、基部30に設けられた状態となっている。
外保持部31及び内保持部32が、基部30における持ち手部材40及び持ち手取付部(面ファスナ36)よりも下側部分に設けられた状態となっている。
(受け止め部)
図3及び図11に示すように、アシスト器具に、作業者の胸部又は腹部の前側に配置される受け止め部46が備えられている。受け止め部46は、前当て部47と4本の取付部48とを備えている。
前当て部47は、可撓性を有する軟らかい合成樹脂製や布製のシート状の部材により形成されており、上部の2箇所及び下部の2箇所の4箇所に、バックル部材等の着脱部49が取り付けられている。
取付部48は、可撓性を有する紐状(細長いベルト状)の部材により形成されており、取付部48の端部にバックル部材等の着脱部50が取り付けられている。取付部48の着脱部50は、前当て部47の着脱部49に取り付け及び取り外し自在である。取付部48の途中部分に固定具51が取り付けられており、取付部48において、着脱部50の反対側の部分をループ状に巻いて、固定具51により止めておくことができる。
図1,3,14,16に示すように、取付部48を肩ベルト5及び取付ベルト4に巻き付け、固定具51により取付部48を止めることにより、取付部48を肩ベルト5及び取付ベルト4に取り付けておく。
(作業者によるアシスト器具の装着)
図3に示すように、右及び左の肩ベルト5の上部に亘って、固定ベルト62が取り付けられている。固定ベルト62は、中間部分のバックル部材により左右に分離可能で、長さ調節自在である。
図1,2,3に示すように、固定ベルト62を分離状態とし、前当て部47(着脱部49)を取付部48(着脱部50)から取り外した状態において、作業者は、作業者の腕部及び肩部を肩ベルト5に入れ、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1を取り付ける。
この後、固定ベルト62を連結状態としておくことにより、右及び左の肩ベルト5が、作業者の腕部側に移動して肩部から外れるような状態が防止される。
固定ベルト62を連結状態とした後、前当て部47(着脱部49)を取付部48(着脱部50)に取り付ける。これにより、受け止め部46(前当て部47)が、肩ベルト5及び取付ベルト4に支持された状態となり、作業者の胸部又は腹部の前側に位置する状態となる。
受け止め部46において、固定具51により止められる取付部48の位置を調節することにより、取付部48の長さを調節することができる。
これにより、受け止め部46(前当て部47)の位置を作業者の体格に合わせることができる。受け止め部46(前当て部47)の位置を、作業者に対して胸部側(上側)に位置させたり、腹部側(下側)に位置させたりすることができ、作業者に対して右側及び左側に位置させることができる。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、アシスト器具及び荷物の重量が取付ベルト4を介して主に作業者の腰部に掛かるのであり、アシスト器具及び荷物の重量が作業者の腰部により安定して支持される。右及び左の肩ベルト5は、主に本体部1が作業者の背中部から後方に離れようとする状態を止める機能を発揮する。
(横向きに置かれたタイヤに対するハンド部の保持操作)
図12に示すように、例えば乗用車用のタイヤB(荷物に相当)において、ホイールが取り付けられていないタイヤBが、床等に横向きに置かれていたとする。
アシスト器具を装着した作業者が、作業者が右手(左手)を前に出して、右(左)のハンド部材20の持ち手部材40を持つと、右(左)のハンド部材20の外保持部31は手の甲側(外側)に向く状態となる。
右手(左手)で握手をするように、右(左)のハンド部材20の持ち手部材40を持った場合、右手(左手)の人差し指〜小指を、右の(左)のハンド部材20(基部30)の開口部30a(図9及び図10参照)に入れるようにするとよい。
図12に示すように、横向きに置かれたタイヤBに対して、作業者が右手(左手)をタイヤBの中央の開口部B2(ホイールが取り付けられる開口部)に向けて、右(左)のハンド部材20をタイヤBの開口部B2に上側から入れながら、右(左)のハンド部材20の外保持部31を、タイヤBのビード部B1(ホイールの外周部に取り付けられる部分)に、タイヤBの内側から取り付ける(掛ける)。
ハンド部材20において、外保持部31の上側に持ち手部材40が位置しているので、ハンド部材20の外保持部31をタイヤBのビード部B1に取り付けても(掛けても)、作業者の右手(左手)がタイヤBのサイドウォール部B4に当たることはない。
ここで、例えば、外保持部31と内保持部32とが、基部30における上下方向の同じ位置に設けられている場合には、当該位置におけるハンド部材20の横幅が、外保持部31の突出長さL1(図8参照)と内保持部32の突出長さL2(図8参照)との和に相当することとなり、広くなる。しかし、前述のように、本実施形態では、外保持部31と内保持部32とは、基部30における上下方向の異なる位置に設けられている。つまり、外保持部31が設けられている位置において、ハンド部材20の横幅は、外保持部31の突出長さL1に等しくなる。そのため、外保持部31が設けられる位置におけるハンド部材20の横幅を狭くすることができ、荷物(タイヤB)を保持する際のハンド部材20の操作性を向上させることができる。具体的には、例えば図13に示すように、外保持部31をタイヤBの開口部B2に挿入する際に、内保持部32が外保持部31の挿入の妨げとなることを抑制できる。
この後、後述する(制御装置による脚作用部及び昇降装置の作動)に記載のように、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作することにより、ハンド部材20を上昇させて、タイヤBを持ち上げる。
図14に示すように、タイヤBを持ち上げると、タイヤBが作業者側に接近してくるので、タイヤBのトレッド部B3を受け止め部46(前当て部47)に当てればよい。
これにより、タイヤBが作業者の胸部や腹部に直接に当たる状態とはならないので、タイヤBによって作業者の衣服が汚れる状態を防止するができる。
ワイヤ18,19によりタイヤBが吊り下げられた状態において、タイヤBのトレッド部B3が、受け止め部46(前当て部47)を介して、作業者の胸部や腹部に当たる状態となるので、受け止め部46(前当て部47)によりタイヤBの振れが抑えられる。
(縦向きに置かれたタイヤに対するハンド部の保持操作)
図15に示すように、ホイールが取り付けられていないタイヤBが、床等に縦向きに置かれていたとする。
アシスト器具を装着した作業者が、作業者が右手(左手)を前に出して、右(左)のハンド部材20の持ち手部材40を持つと、右(左)のハンド部材20の内保持部32は手の平側(内側)に向く状態となる。
図15に示すように、縦向きに置かれたタイヤBに対して、右(左)のハンド部材20の内保持部32を、タイヤBの開口部B2に外側から入れながら、右(左)のハンド部材20の内保持部32を、タイヤBのビード部B1に、タイヤBの外側から取り付ける(掛ける)。
ハンド部材20において、内保持部32の反対側(外側)に持ち手部材40が位置しているので、ハンド部材20の内保持部32をタイヤBのビード部B1に取り付けても(掛けても)、作業者の右手(左手)がタイヤBのサイドウォール部B4に当たることはない。
タイヤBでは、断面視でタイヤBのサイドウォール部B4が内側に回り込んでおり、タイヤBのビード部B1が内側に入り込んだ状態となっている。
図8及び図15に示すように、ハンド部材20において、基部30から外保持部31の端部31aまでの長さL1に比べて、基部30から内保持部32の端部32aまでの長さL2が長いものに設定されているので、タイヤBのビード部B1が内側に入り込んでいても、ハンド部材20の内保持部32をタイヤBのビード部B1に無理なく取り付けることができる(掛けることができる)。
この後、後述する(制御装置による脚作用部及び昇降装置の作動)に記載のように、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作することにより、ハンド部材20を上昇させて、タイヤBを持ち上げる。
図16に示すように、タイヤBを持ち上げると、タイヤBが作業者側に接近してくるので、タイヤBのトレッド部B3を受け止め部46(前当て部47)に当てればよい。
(棚等に載置されたタイヤに対するハンド部材の押圧操作)
図17に示すように、ホイールが取り付けられていないタイヤBが、棚に載置されていたとする。図示の例では、タイヤBは、棚において横向きに置かれている。
アシスト器具を装着した作業者は、ハンド部材20を持ちながら手の甲を上方又は下方に向けることで、基部30を水平方向に沿う姿勢とする。図示の例では、手の甲を上方に向けることで、基部30を水平方向に沿う姿勢としつつ、内保持部32を下方に突出する姿勢とする。
そして、作業者は、下保持部35をタイヤBに当接させる。具体的には、下保持部35を構成する内保持部32の下側面35aを、タイヤBのトレッド部B3に当接させ、同じく下保持部35を構成する基部30の内側面35bを、タイヤBのサイドウォール部B4に当接させる。これにより、安定してタイヤBを保持することができる。その後、ハンド部材20を押圧操作して、タイヤBを棚の奥行方向へ押し込む。これにより、タイヤBを移動させて棚に対して適切に収納することができる。
(制御装置による脚作用部及び昇降装置の作動)
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23を押し操作した場合、上昇操作スイッチ23を押し操作している間、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、脚作用部3において、電動モータにより操作アーム12が下側に駆動されて、作業者の太腿部が下側に操作される。
上昇操作スイッチ23を押し操作した場合、上昇操作スイッチ23を押し操作している間、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部材20が上昇する。
下降操作スイッチ24を押し操作した場合、下降操作スイッチ24を押し操作している間、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部材20が下降する。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、昇降装置17において、電動モータ27が停止する。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、ハンド部材20に荷物の重量が掛かっても、ハンド部材20が下降することはない。
脚作用部3において、電動モータが停止状態になると、電動モータは自由回転状態となる。これにより、作業者が歩行する場合や、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりする場合、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
(アシスト器具の作業形態)
例えばパレットや床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物を手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりして、手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う状態において、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により脚作用部3及び昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者が腰部を下に曲げて(膝部を曲げて腰部を落として)、パレットや床の荷物を持つ場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部材20が下降する。
下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止して、ハンド部材20が停止するので、作業者は、前項の(横向きに置かれたタイヤに対するハンド部材の保持操作)(縦向きに置かれたタイヤに対するハンド部材の保持操作)に記載のようにして、ハンド部材20により荷物を保持する。
作業者は、ハンド部材20により荷物を保持した状態で、腰部を上に延ばすことにより(立ち上がることにより)、荷物を持ち上げる。作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、脚作用部3において操作アーム12が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、腰部を上に延ばすこと(立ち上がること)が補助される。
作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後に、脚作用部3において、操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が起立した(立ち上がった)と判断されて、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に昇降装置17において、電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部材20が上昇する。所望の位置までハンド部材20が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、電動モータ27が停止してハンド部材20が停止する。
作業者は、荷物を置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部材20が下降する。
作業者は、荷物を高い棚やトラックの荷台等に置いて、ハンド部材20を荷物から取り外す。荷物を高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るので、次の荷物に対して同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
ハンド部材20を、以下の説明のように構成してもよい。
図18に示すように、外保持部31と内保持部32とを、基部30における上下方向の同じ位置に設けてもよい。
(発明の実施の第2別形態)
外保持部31の外側への突出長さL1を、内保持部32の内側への突出長さL2よりも長くなるように設定してもよい。
(発明の実施の第3別形態)
外保持部31の外側への突出長さL1と、内保持部32の内側への突出長さL2とを、同じ長さとなるように設定してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
外保持部31の外側円弧面部31fは、外保持部31の表面全体に亘って形成されていなくてもよく、荷物と接触し得る部分のみに形成されていてもよい。内保持部32の内側円弧面部32fについても同様に、荷物と接触し得る部分のみに形成されていてもよい。
(発明の実施の第5別形態)
ハンド部材20において、面ファスナ36に代えて、嵌めこみ部(図示せず)やバックル部(図示せず)を、持ち手取付部として設けてもよい。
(発明の実施の第6別形態)
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を、取付部21に設けてもよい。
この構造によると、持ち手部材40をハンド部材20に連結して、ハンド部材20及び持ち手部材40を、取付部21に取り付けるように構成してもよい(交換するように構成してもよい)。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を、ハンド部材20に設けてもよい。
この構造によると、持ち手部材40をハンド部材20に連結して、ハンド部材20及び持ち手部材40を取付部21に連結してもよい。
(発明の実施の第7別形態)
上昇操作スイッチ23を左の持ち手部材40(ハンド部材20、取付部21)に設け、下降操作スイッチ24を右のハンド部材20(ハンド部材20、取付部21)に設けてもよい。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右又は左の一方の持ち手部材40(ハンド部材20、取付部21)に設けてもよい。
なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
本発明は、作業者に装着されて荷物の持ち運びを補助するアシスト器具及び当該アシスト器具に用いられて荷物を保持するハンド部材に適用可能である。
1 :本体部
2 :アーム部
18 :ワイヤ(索状体)
19 :ワイヤ(索状体)
20 :ハンド部材
30 :基部
31 :外保持部
31f :外側円弧面部
32 :内保持部
32f :内側円弧面部
34 :接続部
35 :下保持部
35a :内保持部の下側面
35b :基部の内側面
40 :持ち手部材
B :タイヤ(荷物)

Claims (7)

  1. 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、前記アーム部から下側に延出された索状体と、前記索状体の延出端に接続されて荷物を保持するハンド部材と、前記ハンド部材に設けられて作業者が持つ持ち手部材と、が備えられ、
    前記ハンド部材に、
    上下方向に延在し、前記索状体に接続される基部と、
    前記本体部が作業者に取り付けられる側とは反対側である外側に突出するように前記基部に設けられて、荷物を保持する外保持部と、が備えられ、
    前記外保持部の表面に、断面円弧状を成す外側円弧面部が備えられているアシスト器具。
  2. 前記基部から内側に突出するように設けられて、荷物を保持する内保持部が備えられ、
    前記内保持部の表面に、断面円弧状を成す内側円弧面部が備えられている請求項1に記載のアシスト器具。
  3. 前記外保持部及び前記内保持部の一方又は双方が、1本の丸棒部材を屈曲して形成されている請求項2に記載のアシスト器具。
  4. 前記外保持部と前記内保持部とが、前記基部における上下方向の異なる位置に設けられている請求項2又は3に記載のアシスト器具。
  5. 前記ハンド部材に、荷物を保持する下保持部が備えられ、
    前記内保持部が、前記外保持部よりも上方に設けられ、
    前記下保持部が、前記内保持部の下側面と、当該内保持部の下方における前記基部の内側面とを含んで構成されている請求項4に記載のアシスト器具。
  6. 前記基部の上端部に、当該基部と前記索状体とを接続するための接続部が備えられ、
    前記接続部が、前記基部よりも外側に配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載のアシスト器具。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のアシスト器具に備えられるハンド部材。
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