JP7076399B2 - アシスト器具 - Google Patents

アシスト器具 Download PDF

Info

Publication number
JP7076399B2
JP7076399B2 JP2019096113A JP2019096113A JP7076399B2 JP 7076399 B2 JP7076399 B2 JP 7076399B2 JP 2019096113 A JP2019096113 A JP 2019096113A JP 2019096113 A JP2019096113 A JP 2019096113A JP 7076399 B2 JP7076399 B2 JP 7076399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
left hand
link
luggage
hand
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019096113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020189375A (ja
Inventor
倫祥 坂野
宏之 池林
敦夫 福田
功 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2019096113A priority Critical patent/JP7076399B2/ja
Publication of JP2020189375A publication Critical patent/JP2020189375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7076399B2 publication Critical patent/JP7076399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、作業者が装着して使用するもので、作業者の作業(動作)を補助するアシスト器具に関する。
前述のようなアシスト器具として、特許文献1に開示されているようなものがある。
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出された右及び左のアーム部が備えられている。右及び左のワイヤがアーム部から下側に延出されて、ワイヤの延出部分に右及び左のハンド部が接続されている。
特許文献1において、作業者は、右手で右のハンド部を持ちながら右のハンド部より荷物の右部を保持し、左手で左のハンド部を持ちながら左のハンド部より荷物の左部を保持することにより、荷物を保持する。
特開2019-26470号公報
特許文献1において、右及び左のハンド部により荷物を安定して保持する為には、荷物の右部及び左部に対して、右及び左のハンド部の姿勢を安定させる必要がある。
これにより、作業者は、右及び左のハンド部の姿勢が変化しないように、右手及び左手で右及び左のハンド部を持ちながら、右及び左のハンド部の姿勢を維持する必要があるので、作業性の面で改善の余地がある。
本発明は右及び左のハンド部が設けられたアシスト器具において、右及び左のハンド部の姿勢を安定させながら、右及び左のハンド部により荷物を保持できるようにすることを目的としている。
本発明のアシスト器具は、作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、前記アーム部から下側に延出された右及び左の索状体と、前記索状体の延出部分に接続され吊り下げられて、荷物を保持する右及び左のハンド部とが備えられ、右及び左の前記ハンド部に亘って取り付けられて、右及び左の前記ハンド部が互いに接近する状態及び互いに離れる状態を許容しながら、右及び左の前記ハンド部を互いに対向する姿勢に維持する姿勢維持機構が備えられている。
本発明によると、右のハンド部より荷物の右部を保持し、左のハンド部より荷物の左部を保持した状態において、姿勢維持機構により、右及び左のハンド部が互いに対向する姿勢に維持される。
これにより、作業者は、右手及び左手だけで右及び左のハンド部の姿勢を安定させる必要はなく、右手及び左手と姿勢維持機構との共同によって、右及び左のハンド部の姿勢を安定させることができるので、作業者に掛かる負担が軽減されて、アシスト器具の作業性が向上する。
本発明によると、姿勢維持機構は、右及び左のハンド部が互いに接近する状態及び互いに離れる状態を許容するので、例えば荷物を保持する場合、作業者は右及び左のハンド部の間隔を少し広げることができるのであり、右及び左のハンド部の間に荷物を無理なく入れることができる。
次に、荷物の大きさに合わせて右及び左のハンド部を荷物に接近させて、右及び左のハンド部により荷物を容易に保持することができるのであり、アシスト器具の作業性が向上する。
同様に右及び左のハンド部により荷物を保持した状態において、右及び左のハンド部を荷物から外す場合、作業者は右及び左のハンド部の間隔を少し広げることにより、右及び左のハンド部の間から荷物を無理なく出すことができ、右及び左のハンド部から荷物を容易に外すことができるようになって、アシスト器具の作業性が向上する。
本発明において、前記ハンド部により荷物が保持された状態で荷物の横壁部に対向する横側部が、前記ハンド部に設けられ、前記姿勢維持機構は、右の前記ハンド部の前記横側部と左の前記ハンド部の前記横側部とが対向するように、右及び左の前記ハンド部の姿勢を維持すると好適である。
例えば段ボール箱等のような箱状の荷物では、右及び左のハンド部の横側部により荷物の右及び左の横壁部が保持されることが多い。
本発明によると、姿勢維持機構により、右のハンド部の横側部と左のハンド部の横側部とが対向するように、右及び左のハンド部の姿勢が維持されるので、右及び左のハンド部の横側部により荷物の右及び左の横壁部が安定して保持されるようになって、アシスト器具の作業性が向上する。
本発明において、前記姿勢維持機構は、前記ハンド部により荷物が保持された状態で、前記横側部の下部が荷物から離れる側への移動を阻止することにより、右の前記ハンド部の前記横側部と左の前記ハンド部の前記横側部とを対向させて、右及び左の前記ハンド部の姿勢を維持すると好適である。
例えば段ボール箱等のような箱状の荷物において、右及び左のハンド部の横側部により荷物の右及び左の横壁部が保持された場合、荷物の重量により、右及び左のハンド部の横側部の下部が左右に広がろうとする状態、言い換えると、右及び左のハンド部の横側部の下部が荷物から離れる側へ移動するような状態の生じることがある。
本発明によると、姿勢維持機構により、右及び左のハンド部の横側部の下部の荷物から離れる側への移動が阻止されるのであり、右及び左のハンド部の横側部により荷物の右及び左の横壁部が安定して保持されるようになって、アシスト器具の作業性が向上する。
本発明において、前記ハンド部により荷物が保持された状態で荷物の上面部に対向する上側部が、前記横側部の上部に連結され、前記姿勢維持機構が、右及び左の前記ハンド部の前記上側部に亘って取り付けられていると好適である。
ハンド部において、横側部に加えて上側部を設けることにより、ハンド部の横側部を荷物の横壁部に対向させ、ハンド部の上側部を荷物の上面部に対向させることによって、荷物におけるハンド部の位置を容易に決めることができる。
前述の構成において、本発明によると、姿勢維持機構が、右及び左のハンド部の上側部に亘って取り付けられている。
これにより、前述のように、ハンド部の横側部を荷物の横壁部に対向させ、ハンド部の上側部を荷物の上面部に対向させると、姿勢維持機構が荷物の上面部に沿って配置されるので、姿勢維持機構が荷物に接触することが少なくなるのであり、右及び左のハンド部による荷物の保持に対して姿勢維持機構が影響を及ぼすことは少ない。
本発明において、前記姿勢維持機構に、右及び左の前記ハンド部の前記上側部に、前記上側部と直交する方向に沿った第1軸芯周りに揺動可能に支持された第1リンクと、右の前記ハンド部の前記第1リンクの揺動端部と、左の前記ハンド部の前記第1リンクの揺動端部とに亘って接続されて、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周りに揺動可能に、右及び左の前記ハンド部の前記第1リンクの揺動端部に支持された第2リンクとが設けられていると好適である。
本発明によると、姿勢維持機構において、第1リンクがハンド部の上側部と直交する方向に沿った第1軸芯周りに揺動可能であることにより、ハンド部の上側部に対して、第1リンクが第1軸芯と異なる軸芯周りに揺動しようとする状態が阻止される。
同様に、第2リンクがハンド部の上側部と直交する方向に沿った第2軸芯周りに揺動可能であることにより、第1リンクに対して、第2リンクが第2軸芯と異なる軸芯周りに揺動しようとする状態が阻止される。
以上のように、姿勢維持機構において、第1リンク及び第2リンクにより、右及び左のハンド部が互いに対向する姿勢に維持される。第1リンク及び第2リンクの第1軸芯及び第2軸芯周りの揺動により、右及び左のハンド部が互いに接近する状態及び互いに離れる状態が許容される。
これにより、本発明によると、第1リンク及び第2リンクにより、姿勢維持機構の機能を無理なく得ることができる。
本発明において、2個の前記第1リンクが、前記横側部に沿った方向に並ぶように、右の前記ハンド部の前記上側部に支持され、2個の前記第1リンクが、前記横側部に沿った方向に並ぶように、左の前記ハンド部の前記上側部に支持され、右の前記ハンド部の一方の前記第1リンクの揺動端部と左の前記ハンド部の一方の前記第1リンクの揺動端部とに亘って接続された前記第2リンクと、右の前記ハンド部の他方の前記第1リンクの揺動端部と左の前記ハンド部の他方の前記第1リンクの揺動端部とに亘って接続された前記第2リンクとが設けられていると好適である。
本発明によると、第1軸芯及び第2軸芯の方向から視て、4個の第1リンクと2個の第2リンクにより、姿勢維持機構が対称に配置された状態となる。
これにより、姿勢維持機構において、右及び左のハンド部を互いに対向する姿勢に維持する機能が、右及び左のハンド部に偏りなく発揮されるようになる。
本発明において、荷物の重量が右及び左の前記ハンド部に掛かることにより右及び左の前記ハンド部を互いに接近させる操作力を発生する接近操作機構が、右の前記ハンド部の前記上側部における前記第1リンクの間の部分と、左の前記ハンド部の前記上側部における前記第1リンクの間の部分とに亘って取り付けられていると好適である。
アシスト器具においては、例えば特許文献1に開示されているように、接近操作機構を右及び左のハンド部に亘って取り付けることがある。荷物の重量が右及び左のハンド部に掛かると、右及び左のハンド部を互いに接近させる操作力が接近操作機構に発生して、右及び左のハンド部による荷物の保持力が高められる。
本発明によると、接近操作機構を右及び左のハンド部に亘って取り付ける場合、接近操作機構が、右のハンド部の上側部における第1リンクの間の部分と、左のハンド部の上側部における第1リンクの間の部分とに亘って取り付けられている。
これにより、接近操作機構の操作力が、姿勢維持機構の一方側の第1リンク及び第2リンクと、他方側の第1リンク及び第2リンクとに、均等に掛かるような状態となるので、姿勢維持機構において、右及び左のハンド部を互いに対向する姿勢に維持する機能が、右及び左のハンド部に偏りなく発揮されるようになる。
本発明において、前記横側部と前記上側部との連結部分に、前記横側部から前記上側部の反対側に出る凹部が形成されていると好適である。
例えば段ボール箱等のように、比較的軟らかい素材の荷物の場合、ハンド部の横側部を荷物の横壁部に対向させ、ハンド部の上側部を荷物の上面部に対向させた状態で、前述のように、右及び左のハンド部を互いに接近させる操作力が接近操作機構に発生すると、ハンド部の横側部が、荷物の横壁部を押圧して荷物の内側に少し変形させるような状態の生じることがある。この場合、荷物の上面部は荷物の内側に変形するような状態は生じ難いので、荷物の上面部の端部が荷物の横壁部から外側に出るような状態になることがある。
本発明によると、前述のような状態が生じた場合、荷物の上面部の端部が、ハンド部の横側部と上側部との連結部分に形成された凹部に入り込む状態となり、荷物の横壁部の変形が阻害されることは少ないのであり、接近操作機構の操作力により、右及び左のハンド部の横側部が、荷物の横壁部に無理なく押圧されるようになって、右及び左のハンド部による荷物の保持力が高められる。
荷物の上面部の端部がハンド部の凹部に入り込むと、荷物の上面部の端部とハンド部の凹部との係合作用により、荷物がハンド部から下側に移動し難くなるので、この点においても、右及び左のハンド部による荷物の保持力が高められる。
本発明において、右及び左の前記ハンド部が、事前に設定された接近所定間隔を越えて接近することを阻止する接近阻止部が備えられていると好適である。
姿勢維持機構が右及び左のハンド部が互いに接近する状態及び互いに離れる状態を許容する場合、荷物を保持する前に、作業者が右及び左のハンド部の間隔を誤って狭くし過ぎてしまうと、右及び左のハンド部の間に荷物を入れることができなくなり、作業者は右及び左のハンド部の間隔を再び広げる必要がある。
本発明によると、右及び左のハンド部が接近所定間隔を越えて接近することが、接近阻止部により阻止されるので、作業者が右及び左のハンド部の間隔を誤って狭くし過ぎてしまう状態が少なくなって、アシスト器具の作業性が向上する。
本発明において、右及び左の前記ハンド部が、事前に設定された離間所定間隔を越えて離れることを阻止する離間阻止部が備えられていると好適である。
姿勢維持機構が右及び左のハンド部が互いに接近する状態及び互いに離れる状態を許容する場合、荷物を保持する前に、作業者が右及び左のハンド部の間隔を誤って広げ過ぎてしまうと、右及び左のハンド部の間に荷物を入れた際に、作業者は右及び左のハンド部を荷物側に大きく移動させる必要がある。
本発明によると、右及び左のハンド部が離間所定間隔を越えて離れることが、離間阻止部により阻止されるので、作業者が右及び左のハンド部の間隔を誤って広げ過ぎてしまう状態が少なくなって、アシスト器具の作業性が向上する。
作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。 作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。 アシスト器具の斜視図である。 取付部の正面図である。 取付部の側面図である。 取付部が接続部に接続された状態を示す側面図である。 ハンド部及びスイッチ操作部の分解斜視図である。 ハンド部の分解斜視図である。 右及び左のハンド部、姿勢維持機構、接近操作機構の背面図である。 右及び左のハンド部、姿勢維持機構、接近操作機構の平面図である。 右及び左のハンド部が接近所定間隔まで接近操作された状態を示す平面図である。 右及び左のハンド部が離間所定間隔まで離し操作された状態を示す平面図である。 右及び左のハンドにより荷物が保持される状態を示す背面図である。 右及び左のハンドにより荷物が保持される状態を示す背面図である。 右及び左のハンドにより荷物が保持される状態を示す背面図である。 右及び左のハンドにより荷物が保持される状態を示す背面図である。 発明の実施の第1別形態において、右及び左のハンド部、姿勢維持機構、接近操作機構の平面図である。
図1~図17に、本発明のアシスト器具が示されている。本発明の実施形態における方向は、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、上側が「上」であり、下側が「下」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
(アシスト器具の全体構成及び本体部)
図1,2,3に示すように、アシスト器具に、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に支持された右及び左の脚作用部3が設けられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が設けられている。
本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6に亘って連結された支持板7等が設けられて、枠状となっている。支持板7の後面の上下中間部に制御装置8が取り付けられており、支持板7の後面の下部にバッテリー9が取り付けられている。
本体部1の下部に取付ベルト4が取り付けられ、支持板7の前面の上部及び下部に亘って、肩ベルト5が取り付けられている。右及び左の肩ベルト5の上部に亘って、固定ベルト5aが取り付けられている。肩ベルト5の固定ベルト5aは、中間部分のバックル部材により左右に分離可能で、長さ調節可能である。
作業者が、腕部及び肩部を肩ベルト5に入れ、取付ベルト4を腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1が取り付けられる。肩ベルト5の固定ベルト5aを連結状態としておくことにより、右及び左の肩ベルト5が、作業者の腕部側に移動して肩部から外れるような状態が防止される。
(脚作用部)
図1,2,3に示すように、脚作用部3に、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等が設けられている。基部10が、支持板7の下部の前部に、左右方向に取付位置を変更可能に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
伝動ケース11の前部の左右方向の軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動可能に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12に取り付けられている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が、伝動ケース11の内部に設けられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に設けられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が軸芯P1周りに揺動操作される。
作業者は、脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
(アーム部及びワイヤ)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。
支持板7の後面の上部に昇降装置17が取り付けられており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19(索状体に相当)、及び左の2本のワイヤ18,19(索状体に相当)が延出されている。
支持部材16が、アーム部2の上端部に取り付けられており、プーリー(図示せず)が支持部材16に回転可能に支持されて、支持部材16にアウター支持部16aが設けられている。支持板7の上部に、アウター支持部15が取り付けられている。ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部が、アウター支持部15及び支持部材16のアウター支持部16aに接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、右の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されている。右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの下部に、右の取付部21が接続されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されている。左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの下部に、左の取付部21が接続されている。
(取付部)
図4及び図5に示すように、取付部21は平板状であり、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの下部が、取付部21に揺動可能に接続されている。取付部21に、2本の頭付きのピン22が横向きに連結されており、ピン22に、丸棒状の軸部22aと、軸部22aよりも大径の頭部22bとが設けられている。
取付部21におけるピン22の間の部分に、開口部21aが開口されている。外れ止め部材28が、取付部21におけるピン22の間の部分に、連結ピン29により取り付けられている。
外れ止め部材28は、板バネが折り曲げられて形成されており、取付部21に連結ピン29によって取り付けられた基部28aと、基部28aから延出された凸部28bとが設けられている。外れ止め部材28の凸部28bが、取付部21の開口部21aに入り込んで、ピン22の頭部22b側に突出している。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、昇降装置17に、伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転可能に支持された4個の回転体(図示せず)が設けられている。
ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター支持部15に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
制御装置8により、電動モータ27が作動操作される。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
(ハンド部)
図7~図10に、右及び左のハンド部20が示されており、右及び左のハンド部20は同じ形状である。
ハンド部20は、板材が折り曲げられて構成されており、上下方向に沿った横側部31と、横側部31の上部に連結されて左右方向に沿った上側部32とが形成されている。横側部31と上側部32との連結部分が、横側部31から上側部32の反対側に折り曲げられて、横側部31から上側部32の反対側に出る凹部31aが形成されている。
横側部31の下部における上側部32の延出方向と反対側の面に、持ち手部30が連結されている。持ち手部30の上面に、面ファスナ46(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。持ち手部30における横側部31の反対側の面に、面ファスナ46(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。
横側部31における上側部32側の面に、保持部33が取り付けられている。保持部33は、横側部31よりも大きな横幅を有する平板状の基板に、吸着性及び粘着性を有するゲル材又はゴム材による薄いシート状の滑り止め材33aが張り付けられている。
保持部33は、ビス等により横側部31に取り付けられて、取り外し可能である。各種の横幅や縦幅を有する保持部33や、各種の滑り止め材33aが張り付けられた保持部33を、横側部31に取り付けることができる。
(姿勢維持機構)
図7~図10に示すように、4個の第1リンク51及び2個の第2リンク52等を有する姿勢維持機構48が、右及び左のハンド部20の上側部32に亘って取り付けられている。
2本の支持軸49が、ハンド部20の上側部32と直交する方向に沿うように、ハンド部20の上側部32の上面に連結されており、ハンド部20の横側部31に沿った方向に並ぶように配置されている。ピン状の2個の接近阻止部50が、ハンド部20の上側部32の上面に連結されており、ピン状の2個の離間阻止部53が、ハンド部20の上側部32の上面に連結されている。
第1リンク51の一方の端部にボス部51aが連結されており、第1リンク51の他方の端部に、ボス部51aと平行な支持軸51b(揺動端部に相当)が連結されている。第2リンク52はロッド状であり、第2リンク52の両端部にボス部52aが連結されている。
第1リンク51のボス部51aが、支持軸49に揺動可能に支持されている。これにより、右及び左のハンド部20において、2個の第1リンク51が、ハンド部20の上側部32に、ハンド部20の上側部32と直交する方向に沿った第1軸芯P11(支持軸49)周りに揺動可能に支持されており、2個の第1リンク51が、ハンド部20の横側部31に沿った方向に並ぶように、ハンド部20の上側部32に支持されている。
右のハンド部20の一方の第1リンク51の支持軸51bに、一方の第2リンク52の右のボス部52aが、第1軸芯P11と平行な第2軸芯P21(第1リンク51の支持軸51b)周りに揺動可能に支持されている。左のハンド部20の一方の第1リンク51の支持軸51bに、一方の第2リンク52の左のボス部52aが、第1軸芯P11と平行な第2軸芯P21(第1リンク51の支持軸51b)周りに揺動可能に支持されている。
右のハンド部20の他方の第1リンク51の支持軸51bに、他方の第2リンク52の右のボス部52aが、第1軸芯P11と平行な第2軸芯P21(第1リンク51の支持軸51b)周りに揺動可能に支持されている。左のハンド部20の他方の第1リンク51の支持軸51bに、他方の第2リンク52の左のボス部52aが、第1軸芯P11と平行な第2軸芯P21(第1リンク51の支持軸51b)周りに揺動可能に支持されている。
以上のように、右のハンド部20の一方の第1リンク51の支持軸51bと、左のハンド部20の一方の第1リンク51の支持軸51bとに亘って、一方の第2リンク52が接続されている。右のハンド部20の他方の第1リンク51の支持軸51bと、左のハンド部20の他方の第1リンク51の支持軸51bとに亘って、他方の第2リンク52が接続されている。
(姿勢維持機構の機能)
図7~図10に示すように、姿勢維持機構48において、比較的長い支持軸49が、第1リンク51の比較的長いボス部51aに挿入されていること、及び、第1リンク51の比較的長い支持軸51bが、第2リンク52の比較的長いボス部52aに挿入されていることにより、姿勢維持機構48により、右のハンド部20と左のハンド部20とが互いに対向する姿勢に維持されている。
図9及び図16に示すように、右及び左のハンド部20により荷物Bが保持された状態において、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)の下部が荷物Bの横壁部から離れる側への移動が、姿勢維持機構48により阻止されるのであり、これによって右のハンド部20の横側部31(保持部33)と、左のハンド部20の横側部31(保持部33)とが対向する姿勢に維持されて、右及び左のハンド部20の姿勢が維持される。
図10から図11に示すように、右及び左のハンド部20が互いに接近するように操作されると、第1リンク51が接近阻止部50に向けて揺動するのであり、姿勢維持機構48において、右及び左のハンド部20が互いに接近する状態が許容される。
右及び左のハンド部20が接近操作された場合、第1リンク51が接近阻止部50に当たって止められることにより、右及び左のハンド部20が、事前に設定された接近所定間隔を越えて接近することが阻止されるのであり、第1リンク51が揺動し過ぎる状態が防止される。
図10から図12に示すように、右及び左のハンド部20が互いに離れるように操作されると、第1リンク51が離間阻止部53に向けて揺動するのであり、姿勢維持機構48において、右及び左のハンド部20が互いに離れる状態が許容される。
右及び左のハンド部20が離し操作された場合、第1リンク51が離間阻止部53に当たって止められることにより、右及び左のハンド部20が事前に設定された離間所定間隔を越えて離れることが阻止されるのであり、第1リンク51が揺動し過ぎる状態が防止される。
第2リンク52は第1リンク51の支持軸51bから取り外し可能であり、長さの異なる第2リンク52を第1リンク51の支持軸51bに接続可能である。例えば横幅の大きな荷物Bでは、比較的長い第2リンク52を使用すればよく、横幅の小さい荷物Bでは、比較的短い第2リンク52を使用すればよい。
(接近操作機構)
図9及び図10に示すように、右及び左の接続部34、ベルト36,37、右及び左の案内部材55,56等を有する接近操作機構54が設けられている。
図6及び図7に示すように、接続部34は平板状に構成されている。接続部34の上部に、2個の第1開口部38が開口され、第1開口部38の下側に位置して第1開口部38に接続されるように、第1開口部38よりも大径の第2開口部39が開口されている。第1開口部38及び第2開口部39の間に、開口部35が開口されている。接続部34の下部にピン34aが取り付けられており、右の接続部34のピン34aにベルト36が接続され、左の接続部34のピン34aにベルト37が接続されている。
図7~図10に示すように、右及び左のハンド部20において、ハンド部20の上側部32の上面における2個の離間阻止部53の間の部分に、案内部材55,56が連結されている。案内部材55,56は、板材がチャンネル状に折り曲げられて構成されており、上側の案内軸55a,56a及び下側の案内軸55b,56bが、案内部材55,56に設けられている。
ベルト36が、右の案内部材55の案内軸55a,55bの間を通されて、左のハンド部20に延出されており、左の案内部材56の案内軸56aに接続されている。ベルト37が、左の案内部材56の案内軸56bの下側を通されて、右のハンド部20に延出されており、右の案内部材55の案内軸55bに接続されている。
後述の(取付部と接続部との接続)に記載のように、取付部21が接続部34に接続されることによって、右及び左のハンド部20が、接近操作機構54を介してワイヤ18,19の延出部分に接続される。
接近操作機構54が、案内部材55,56により、右のハンド部20の上側部32における第1リンク51の間の部分と、左のハンド部20の上側部32における第1リンク51の間の部分とに亘って取り付けられている。
(スイッチ操作部)
図7,9,10に示すように、右及び左のハンド部20の持ち手部30に取り付け及び取り外し可能な右及び左のスイッチ操作部40が設けられている。スイッチ操作部40において、合成樹脂により一体的に形成された外側部41と、金属製の内側部42とが設けられており、外側部41の内面に内側部42がビスにより連結されている。
内側部42は、金属製の板材が折り曲げられて形成されており、上下方向に配置される横側部43、横側部43の上部から横向きに延出される上側部44、上側部44の端部から上側に延出される横側部45が設けられている。内側部42において、横側部43における上側部44側の面に、面ファスナ47(マジックテープ(登録商標))が取り付けられており、上側部44の下面に、面ファスナ47(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。
右のハンド部20の持ち手部30に取り付けられる右のスイッチ操作部40、及び、左のハンド部20の持ち手部30に取り付けられる左のスイッチ操作部40は、左右対称の形状となっている。右のスイッチ操作部40(外側部41)に、上昇操作スイッチ23が設けられ、左のスイッチ操作部40(外側部41)に、下降操作スイッチ24が設けられている。
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続された右及び左のハーネス14が、右及び左のアーム部2の内部に入っており、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。アーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出されており、右のハーネス14が上昇操作スイッチ23に接続され、左のハーネス14が下降操作スイッチ24に接続されている。
(取付部と接続部との接続)
図4,5,6に示すように、接続部34の第1開口部38及び第2開口部39と、取付部21のピン22の軸部22a及び頭部22bとにおいて、第1開口部38はピン22の軸部22aよりも少し大径であり、ピン22の頭部22bよりも小径である。第2開口部39はピン22の頭部22bよりも大径である。
図4及び図5から図6に示すように、作業者は、外れ止め部材28の凸部28bを、手で押して取付部21の開口部21aに入り込ませながら、ピン22(軸部22a及び頭部22b)を、第2開口部39に入り込ませる。
次に作業者は、取付部21を少し上側に移動させて、ピン22の軸部22aを、第2開口部39から第1開口部38に入り込ませる。ピン22の軸部22aが第1開口部38に入り込むと、外れ止め部材28の凸部28bが、開口部35に入り込んで、ピン22の頭部22b側に突出し、開口部35の下辺部に当たる。
図6は、取付部21が接続部34に接続された状態を示している。以上のようにして、作業者は、右の取付部21を右の接続部34に接続し、左の取付部21を左の接続部34に接続する。
取付部21が接続部34に接続された状態において、ピン22の軸部22aが第1開口部38から第2開口部39に移動しようとしても、外れ止め部材28の凸部28bが、開口部35の下辺部に当たることによって、ピン22の軸部22aの第2開口部39への移動が止められて、取付部21は接続部34から外れ難いものとなる。
ハンド部20により荷物Bを保持した場合、荷物Bの重量がハンド部20に下向きに掛かることにより、ピン22の軸部22aが、第1開口部38に保持されて、第1開口部38から第2開口部39に移動し難くなるのであり、取付部21は接続部34から外れ難いものとなる。
ピン22の軸部22aが第1開口部38から抜け出そうとしても、ピン22の頭部22bによって、ピン22の軸部22aは、第1開口部38から抜け出すことはできないのであり、取付部21は接続部34から外れ難いものとなる。
作業者が取付部21を接続部34から取り外す場合、図6に示す状態において、作業者は、外れ止め部材28の凸部28bを取付部21の開口部21aに押し込むことにより、外れ止め部材28の凸部28bを開口部35の下辺部から外す。
前述の状態において、作業者は、ピン22の軸部22aを第1開口部38から第2開口部39に移動させ、ピン22の頭部22bを第2開口部39から抜き出すことにより、取付部21を接続部34から取り外すことができる。
(スイッチ操作部のハンド部への取り付け及び取り外し)
図7,9,10に示すように、右のスイッチ操作部40の面ファスナ47が、右のハンド部20の面ファスナ46に取り付けられることにより、右のスイッチ操作部40が、右のハンド部20の持ち手部30に取り付けられる。上昇操作スイッチ23が、右のスイッチ操作部40を介して右のハンド部20の持ち手部30に取り付けられる。
左のスイッチ操作部40の面ファスナ47が、左のハンド部20の面ファスナ46に取り付けられることにより、左のスイッチ操作部40が、左のハンド部20の持ち手部30に取り付けられる。下降操作スイッチ24が、左のスイッチ操作部40を介して左のハンド部20の持ち手部30に取り付けられる。
面ファスナ46,47の接続範囲は比較的広いものであるので、ハンド部20の持ち手部30におけるスイッチ操作部40の取付位置は、面ファスナ46,47の接続範囲において任意に変更することができる。
スイッチ操作部40の面ファスナ47が、ハンド部20の面ファスナ46から取り外されることにより、スイッチ操作部40がハンド部20の持ち手部30から取り外されるのであり、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部20の持ち手部30から取り外される。
接近操作機構54が設けられていなくても、図6及び図7に示す接続部34(開口部35、第1開口部38及び第2開口部39)及び面ファスナ46等が設けられたハンド部20であれば、図7,9,10に示すハンド部20に代えて、別のハンド部20(接続部34)を取付部21に接続することができる(交換することができる)。
前述のように、取付部21に各種のハンド部20(接続部34)が接続された場合(交換された場合)、スイッチ操作部40の面ファスナ47が、交換されたハンド部20(持ち手部30)の面ファスナ46に取り付けられることにより、スイッチ操作部40(上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24)が、各種のハンド部20に共用される。
(制御装置による脚作用部及び昇降装置の作動)
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23が押し操作された場合、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、上昇操作スイッチ23が押し操作されている間、脚作用部3において、電動モータにより操作アーム12が下側に揺動操作されて、作業者の太腿部が下側に操作される。
脚作用部3の操作アーム12が下側に揺動操作された後において、上昇操作スイッチ23が押し操作された場合、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、上昇操作スイッチ23が押し操作されている間、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇操作される。
下降操作スイッチ24が押し操作された場合、下降操作スイッチ24が押し操作されている間、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作が止められると、昇降装置17において、電動モータ27が停止する。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が設けられている。電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、ハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
脚作用部3において、電動モータが停止状態になると、電動モータは自由回転状態となる。作業者が歩行する場合や、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりする場合、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
(ハンド部による荷物の保持操作)
例えば段ボール箱等のような比較的軟らかい素材の箱状の荷物Bがあり、図13に示すように、パレットや床に荷物Bが置かれていたとする。
アシスト器具を装着した作業者は、右手で右のスイッチ操作部40を持つことにより、右手で右のハンド部20の持ち手部30を持つのであり、左手で左のスイッチ操作部40を持つことにより、左のハンド部20の持ち手部30を持つ。
作業者は、腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりしながら、下降操作スイッチ24を押し操作して、ハンド部20を下降操作する(前述の(制御装置による脚作用部及び昇降装置の作動)参照)。
図13から図14に示すように、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)が対向するように、姿勢維持機構48により右及び左のハンド部20の姿勢が維持されているのであり、右及び左のハンド部20の間隔が荷物Bの横幅よりも狭ければ、作業者は右及び左のハンド部20を離し操作して、右及び左のハンド部20の間隔を、荷物Bの横幅よりも少し広いものに設定すればよい(前述の(姿勢維持機構の機能)参照)。
図14から図15に示すように、作業者は、右及び左のハンド部20の間に荷物Bを入れながら、右及び左のハンド部20を接近操作して、右及び左のハンド部20の上側部32を荷物Bの上面部に対向させて当て付け、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)を荷物Bの横壁部に対向させて当て付ける。
この場合、姿勢維持機構48が右及び左のハンド部20の上側部32に亘って取り付けられているので、姿勢維持機構48が荷物Bの上面部に沿って配置されることになり、姿勢維持機構48が荷物Bに接触することは少ない。
作業者は、右手及び左手で右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)を、荷物Bの横壁部に押し付けながら、腰部を上に延ばしたり、立ち上がったりすると、ハンド部20の保持部33(滑り止め材33a)の吸着作用により、ハンド部20と一緒に荷物Bが持ち上げられる。
作業者が、荷物Bをパレットや床に置いた場合、図15から図14に示すように、右及び左のハンド部20を離し操作して、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)を荷物Bの横壁部から離すことにより、右及び左のハンド部20を荷物Bから離すことができる。
(ハンド部により荷物を保持して持ち上げた場合の各部の状態)
前述の(ハンド部による荷物の保持操作)、図15及び図16に示すように、ハンド部20により荷物Bが持ち上げられると、荷物Bの重量がハンド部20に掛かり、接近操作機構54においてベルト36,37に張力が発生する。
接近操作機構54においてベルト36,37に張力が発生すると、ベルト36により、左のハンド部20を右のハンド部20に接近させる操作力FRが発生する。ベルト37により、右のハンド部20を左のハンド部20に接近させる操作力FLが発生する。
操作力FR,FLが発生することによって、右のハンド部20の横側部31(保持部33)が、荷物Bの右の横壁部に押圧され、左のハンド部20の横側部31(保持部33)が、荷物Bの左の横壁部に押圧される。これにより、ハンド部20の保持部33(滑り止め材33a)の吸着作用が、十分に発揮される。
図15及び図16に示す状態において、右及び左のハンド部20を互いに接近させる操作力FR,FLが、ハンド部20の上側部32に掛かること、並びに、荷物Bの重量により、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)の下部が左右に広がろうとする状態、言い換えると、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)の下部が、荷物Bの横壁部から離れる側へ移動するような状態の生じることがある。
この場合、前述の(姿勢維持機構の機能)に記載のように、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)の下部が、荷物Bの横壁部から離れる側へ移動するような状態が、姿勢維持機構48により阻止されており、右のハンド部20の横側部31(保持部33)と、左のハンド部20の横側部31(保持部33)とが、対向する姿勢に維持されている。
前述の(接近操作機構)の記載、及び図10に示すように、接近操作機構54が、右のハンド部20の上側部32における第1リンク51の間の部分と、左のハンド部20の上側部32における第1リンク51の間の部分とに亘って取り付けられている。
これにより、操作力FR,FLが、姿勢維持機構48において、一方側の第1リンク51及び第2リンク52と、他方側の第1リンク51及び第2リンク52とに、均等に掛かるような状態となるので、右のハンド部20の横側部31(保持部33)と、左のハンド部20の横側部31(保持部33)とを対向する姿勢に維持する機能が、右及び左のハンド部20に偏りなく発揮される。
図16に示すように、操作力FR,FLにより右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)が荷物Bの横壁部に押圧されると、ハンド部20の横側部31(保持部33)が、荷物Bの横壁部を荷物Bの内側に少し変形させるような状態の生じることがある。このような状態になると、荷物Bの上面部の端部が横壁部から外側に出るような状態になることがある。
この場合、荷物Bの上面部の端部が、ハンド部20の横側部31の凹部31aに入り込む状態となり、荷物Bの横壁部の変形が阻害されることは少ないのであり、操作力FR,FLにより、右及び左のハンド部20の横側部31(保持部33)が、荷物Bの横壁部に無理なく押圧される。
荷物Bの上面部の端部がハンド部20の横側部31の凹部31aに入り込むと、荷物Bの上面部の端部とハンド部20の横側部31の凹部31aとの係合作用により、荷物Bがハンド部20から下側に移動し難くなる。
(アシスト器具の作業形態)
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物Bを手で持つ。次に手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりした後、次に手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う場合、作業者による上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により脚作用部3及び昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者が腰部を下に曲げて(膝部を曲げて腰部を落として)、パレットや床の荷物Bを持つ場合に、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、昇降装置17の電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止するので、作業者は、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、ハンド部20により荷物Bを保持する。
作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した状態で、腰部を上に延ばすことにより(立ち上がることにより)、荷物Bを持ち上げる。作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、脚作用部3の操作アーム12が下側に揺動操作され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者が腰部を上に延ばすこと(立ち上がること)が補助される。
これにより、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、ハンド部20により荷物Bがパレットや床から持ち上げられる。
作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後、脚作用部3の操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が起立した(立ち上がった)と判断されて、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇操作される。所望の位置までハンド部20が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、昇降装置17の電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止する。
作業者は、荷物Bを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
作業者は、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置き、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、ハンド部20を荷物Bから離す。荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置くと最初の状態に戻るので、次の荷物Bに対して前述と同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
第1リンク51及び第2リンク52を有する姿勢維持機構48に代えて、姿勢維持機構48を以下の説明のように構成してもよい。
図17に示すように、右のハンド部20の上側部32に、角パイプ状の支持部材57が連結され、左のハンド部20の上側部32に、角パイプ状の支持部材58が連結されており、支持部材58が支持部材57にスライド可能に挿入されている。
支持部材57の上面部に、支持部材57の長手方向に沿った長孔57a(接近阻止部及び離間阻止部に相当)が開口されており、支持部材58に連結された係止ピン58a(接近阻止部及び離間阻止部に相当)が、支持部材57の長孔57aに入り込んで上側に出ている。
姿勢維持機構48において、支持部材57,58の嵌め合いにより、右のハンド部20の横側部31(保持部33)と、左のハンド部20の横側部31(保持部33)とが対向する姿勢に維持されて、右及び左のハンド部20の姿勢が維持される。
右及び左のハンド部20が互いに接近するように操作されると、支持部材58が支持部材57に入り込むようにスライドするのであり、姿勢維持機構48において、右及び左のハンド部20が互いに接近する状態が許容される。支持部材58の係止ピン58aが、支持部材57の長孔57aの一方の端部に当たって止められることにより、右及び左のハンド部20が、事前に設定された接近所定間隔を越えて接近することが阻止される。
右及び左のハンド部20が互いに離れるように操作されると、支持部材58が支持部材57から引き抜かれるようにスライドするのであり、姿勢維持機構48において、右及び左のハンド部20が互いに離れる状態が許容される。支持部材58の係止ピン58aが、支持部材57の長孔57aの他方の端部に当たって止められることにより、右及び左のハンド部20が事前に設定された離間所定間隔を越えて離れることが阻止される。
(発明の実施の第2別形態)
接近操作機構54が設けられなくてもよい。
この構成によると、接続部34をハンド部20に設けて、取付部21とハンド部20の接続部34とを接続すればよい。
(発明の実施の第3別形態)
脚作用部3の操作アーム12が下側に揺動操作される前の状態(作業者が、腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりしている状態)において、上昇操作スイッチ23が押し操作されると、昇降装置17において電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動されてハンド部20が上昇操作されるように構成されてもよい。
(発明の実施の第4別形態)
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24が、取付部21に設けられてもよい。この構成によると、スイッチ操作部40は不要になる。
上昇操作スイッチ23が左のスイッチ操作部40又は左の取付部21に設けられ、下降操作スイッチ24が右のスイッチ操作部40又は右の取付部21に設けられてもよい。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方が、右又は左の一方のスイッチ操作部40や、右又は左の一方の取付部21に設けられてもよい。
(発明の実施の第5別形態)
右及び左のアーム部2が廃止されて、1本のアーム部2が設けられてもよい。
この構成によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18が延出されて、2本のワイヤ18の一方に右の取付部21(右のハンド部20の接続部34)が接続され、2本のワイヤ18の他方に左の取付部21(左のハンド部20の接続部34)が接続される。
又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18が延出され、1本のワイヤ18の端部が二股状に分岐されて、分岐部分の一方に右の取付部21(右のハンド部20の接続部34)が接続され、分岐部分の他方に左の取付部21(左のハンド部20の接続部34)が接続される。
(発明の実施の第6別形態)
昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24が廃止されて、ワイヤ18,19が本体部1やアーム部2に連結され、ハンド部20の位置が固定されて、ハンド部20の昇降が行われないように構成されてもよい。
(発明の実施の第7別形態)
脚作用部3が設けられなくてもよい。本体部1が、作業者の背中部ではなく、作業者の肩部に取り付けられるように構成されてもよい。
ワイヤ18,19に代えて、合成樹脂製のベルト(図示せず)(吊り下げ部に相当)や金属製のチェーン(図示せず)(吊り下げに相当)が使用されてもよい。
本発明は、作業者に装着されて作業者による荷物の保持を補助するアシスト器具に適用できる。
1 本体部
2 アーム部
18 ワイヤ(索状体)
19 ワイヤ(索状体)
20 ハンド部
31 横側部
31a 凹部
32 上側部
48 姿勢維持機構
50 接近阻止部
53 離間阻止部
57a 長孔(接近阻止部)(離間阻止部)
58a 係止ピン(接近阻止部)(離間阻止部)
51 第1リンク
51b 支持軸(揺動端部)
52 第2リンク
54 接近操作機構
B 荷物
FR 操作力
FL 操作力
P11 第1軸芯
P21 第2軸芯

Claims (10)

  1. 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、前記アーム部から下側に延出された右及び左の索状体と、
    前記索状体の延出部分に接続され吊り下げられて、荷物を保持する右及び左のハンド部とが備えられ、
    右及び左の前記ハンド部に亘って取り付けられて、右及び左の前記ハンド部が互いに接近する状態及び互いに離れる状態を許容しながら、右及び左の前記ハンド部を互いに対向する姿勢に維持する姿勢維持機構が備えられているアシスト器具。
  2. 前記ハンド部により荷物が保持された状態で荷物の横壁部に対向する横側部が、前記ハンド部に設けられ、
    前記姿勢維持機構は、右の前記ハンド部の前記横側部と左の前記ハンド部の前記横側部とが対向するように、右及び左の前記ハンド部の姿勢を維持する請求項1に記載のアシスト器具。
  3. 前記姿勢維持機構は、前記ハンド部により荷物が保持された状態で、前記横側部の下部が荷物から離れる側への移動を阻止することにより、右の前記ハンド部の前記横側部と左の前記ハンド部の前記横側部とを対向させて、右及び左の前記ハンド部の姿勢を維持する請求項2に記載のアシスト器具。
  4. 前記ハンド部により荷物が保持された状態で荷物の上面部に対向する上側部が、前記横側部の上部に連結され、
    前記姿勢維持機構が、右及び左の前記ハンド部の前記上側部に亘って取り付けられている請求項2又は3に記載のアシスト器具。
  5. 前記姿勢維持機構に、
    右及び左の前記ハンド部の前記上側部に、前記上側部と直交する方向に沿った第1軸芯周りに揺動可能に支持された第1リンクと、
    右の前記ハンド部の前記第1リンクの揺動端部と、左の前記ハンド部の前記第1リンクの揺動端部とに亘って接続されて、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周りに揺動可能に、右及び左の前記ハンド部の前記第1リンクの揺動端部に支持された第2リンクとが設けられている請求項4に記載のアシスト器具。
  6. 2個の前記第1リンクが、前記横側部に沿った方向に並ぶように、右の前記ハンド部の前記上側部に支持され、
    2個の前記第1リンクが、前記横側部に沿った方向に並ぶように、左の前記ハンド部の前記上側部に支持され、
    右の前記ハンド部の一方の前記第1リンクの揺動端部と左の前記ハンド部の一方の前記第1リンクの揺動端部とに亘って接続された前記第2リンクと、
    右の前記ハンド部の他方の前記第1リンクの揺動端部と左の前記ハンド部の他方の前記第1リンクの揺動端部とに亘って接続された前記第2リンクとが設けられている請求項5に記載のアシスト器具。
  7. 荷物の重量が右及び左の前記ハンド部に掛かることにより右及び左の前記ハンド部を互いに接近させる操作力を発生する接近操作機構が、右の前記ハンド部の前記上側部における前記第1リンクの間の部分と、左の前記ハンド部の前記上側部における前記第1リンクの間の部分とに亘って取り付けられている請求項6に記載のアシスト器具。
  8. 前記横側部と前記上側部との連結部分に、前記横側部から前記上側部の反対側に出る凹部が形成されている請求項7に記載のアシスト器具。
  9. 右及び左の前記ハンド部が、事前に設定された接近所定間隔を越えて接近することを阻止する接近阻止部が備えられている請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
  10. 右及び左の前記ハンド部が、事前に設定された離間所定間隔を越えて離れることを阻止する離間阻止部が備えられている請求項1~9のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
JP2019096113A 2019-05-22 2019-05-22 アシスト器具 Active JP7076399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019096113A JP7076399B2 (ja) 2019-05-22 2019-05-22 アシスト器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019096113A JP7076399B2 (ja) 2019-05-22 2019-05-22 アシスト器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020189375A JP2020189375A (ja) 2020-11-26
JP7076399B2 true JP7076399B2 (ja) 2022-05-27

Family

ID=73454963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019096113A Active JP7076399B2 (ja) 2019-05-22 2019-05-22 アシスト器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7076399B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6731888B2 (ja) * 2017-06-29 2020-07-29 株式会社クボタ アシスト器具
JP6775473B2 (ja) * 2017-08-04 2020-10-28 株式会社クボタ アシスト器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020189375A (ja) 2020-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7076399B2 (ja) アシスト器具
JP7117952B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP6775473B2 (ja) アシスト器具
KR102450298B1 (ko) 짐 보유 지지용의 핸드부 및 어시스트 기구
JP6837424B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP7285752B2 (ja) 荷物保持装置
JP7014704B2 (ja) アシスト器具
JP6956684B2 (ja) アシスト器具
JP6833664B2 (ja) アシスト器具又は荷物保持用のハンド部
JP6956683B2 (ja) アシスト器具
JP6960884B2 (ja) アシスト器具
JP6745749B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP7065737B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP7061958B2 (ja) アシスト器具
JP6899677B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP6824852B2 (ja) アシスト器具又は荷物保持用のハンド部
JP6758256B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP7034039B2 (ja) アシスト器具
JP7004626B2 (ja) アシスト器具
JP6804354B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP6995017B2 (ja) アシスト器具及びこれに用いられるハンド部材
JP7191000B2 (ja) 荷物保持装置
JP7050635B2 (ja) 荷物保持用のハンド部
JP6833665B2 (ja) アシスト器具
JP6772120B2 (ja) アシスト器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210622

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7076399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150