JP6804354B2 - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents
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ワイヤを巻き取り及び繰り出す昇降装置が本体部に備えられており、昇降装置を巻き取り側及び繰り出し側に作動させる為の手動操作部が、ハンド部に備えられている。
本発明は、荷物保持用のハンド部において、各種の形状の荷物に対応することができるようにすることを目的としている。
吊り下げ機構に接続される基部と、
前記基部に設けられて前記吊り下げ機構を作動させる為の手動操作部と、
荷物を保持する為の保持部を有し、前記基部に着脱自在な支持部とが備えられ、
前記基部は、上下向きの横側部と、前記横側部の上部から横側に延びる上側部と、前記横側部の下部から前記上側部と同じ横側に延びる下側部とを有し、
前記支持部が、前記上側部と前記下側部との間で前記基部に取り付けられる。
これにより、荷物を保持するのに適した保持部を有する支持部を用意して、支持部をハンド部の基部に取り付けることにより、ハンド部によって荷物を適切に保持することができる。
次に形状の異なる荷物に対してハンド部を使用する場合、この荷物を保持するのに適した保持部を有する支持部を用意して、この支持部をハンド部の基部に取り付けることにより、ハンド部によって荷物を適切に保持することができる。
これにより、ハンド部の基部に支持部を取り付けていない状態においても、ハンド部の下側部を荷物に掛けることにより、ハンド部により荷物を保持することができるので、荷物保持用のハンド部の作業性を向上させることができる。
前記下側部における前記横側部とは反対側の端部に、前記上側部側に突出する凸部が形成され、
前記基部における前記横側部に沿った一方側の端部から、前記支持部が前記上側部と前記下側部との間、及び、前記横側部と前記凸部との間に挿入されることにより、
前記支持部が前記上側部と前記下側部との間で前記基部に取り付けられると好適である。
これにより、ハンド部の基部に支持部を取り付けていない状態において、ハンド部の下側部を荷物に掛けることにより、ハンド部により荷物を保持する場合、凸部が荷物に掛かることによって、ハンド部による荷物の保持の確実性を向上させることができる。
前記基部における前記横側部に沿った一方側の端部からの前記支持部の挿入を許容する解除姿勢、及び、前記支持部が前記上側部と前記下側部との間に取り付けられた状態で、前記基部における前記横側部に沿った一方側の端部への前記支持部の移動を止める作用姿勢に、姿勢変更自在な第1ストッパー部が設けられ、
前記支持部が前記上側部と前記下側部との間で前記基部に取り付けられた状態で、前記基部における前記横側部に沿った他方側の端部への前記支持部の移動を止める第2ストッパー部が設けられていると好適である。
この場合、本発明によると、第1ストッパー部を解除姿勢に操作して、ハンド部の基部の一方側の端部から、支持部をハンド部の基部に差し込むのであり、ハンド部の基部に支持部を所定位置まで差し込んだ後、第1ストッパー部を作用姿勢に操作して、ハンド部の基部に支持部を取り付ける。
ハンド部の基部から支持部を取り外す場合、第1ストッパー部を解除姿勢に操作して、支持部を取り付ける際とは逆向きに支持部を移動させることにより、ハンド部の基部の一方側の端部から、支持部を抜き出して取り外すことができる。
前記保持部と前記支持部とが別体であり、前記保持部が前記支持部に取り付けられていると好適である。
この場合、本発明によると、支持部の共通化を図ることができるので、生産コストの低減の面で有利なものとなる。
前記支持部における前記上側部側の部分に、第1凹部が備えられ、
前記支持部における前記横側部側の部分に、第2凹部が前記第1凹部につながるように備えられて、
前記保持部が、前記第2凹部とは反対側から前記第1凹部に入り込み、前記第1凹部から前記第2凹部に入り込んで、前記支持部に取り付けられていると好適である。
仕様の異なる前記保持部が設けられた前記支持部が、前記基部に着脱自在であると好適である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上方に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合によって、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前方の斜め上方に延出されて、右及び左のアーム部2となっており、アーム部2の上端部にプーリー(図示せず)が回転自在に支持されている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図1,2,13に示すように、ハンド部20は、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに接続される基部15、基部15に取り付けられる上昇操作スイッチ23(手動操作部に相当)及び下降操作スイッチ24(手動操作部に相当)、基部15に取り付けられるカバー16、保持部28が設けられた支持部29等が備えられており、基部15に支持部29が取り付けられる。
図4〜図7に、右のハンド部20の基部15及びカバー16が示されている。右のハンド部20の基部15及びカバー16と、左のハンド部20の基部15及びカバー16とは左右対称の形状に形成されて、同じ構造を備えている。
基部15において、上下向きの横側部31、横側部31の上部から横側に延びる上側部32、横側部31の下部から上側部32と同じ横側に延びる下側部33、下側部33における横側部31とは反対側から上側部32側(上側)に突出する凸部34、上側部32における横側部31とは反対側から凸部34と同じ側(上側)に延びる接続部35が備えられている。
この状態において、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)が、カバー16の開口部16eから上側に出ている。
ハンド部20を使用しない場合、後述する支持部29を基部15から取り外した状態において、基部15の横側部31をアーム部2に当て付け、基部15の面ファスナ30をアーム部2の面ファスナ40に取り付けることにより、ハンド部20をアーム部2に取り付けておくことができる。
図8,9,10に示すように、合成樹脂により一体的に成形されて、支持部29となっており、支持部29に、幅狭の上側部41及び幅広の下側部42が備えられている。
支持部29の上側部41及び下側部42の横部分(支持部29における基部15の横側部31側の部分)に、第2凹部44が第1凹部43につながりながら、支持部29の上下方向の全幅に亘るように備えられている。
図11に示すように、金属製の板材が折り曲げられて、保持部28となっている。
図13に示す状態は、基部15から支持部29が取り外された状態である。図13に示す状態において、支持部29を基部15に取り付ける場合、図14に示すように、第1ストッパー部37のアーム部37bの付勢力に抗して、第1ストッパー部37を作用姿勢から解除姿勢に上側にスライドさせ、基部15の一方側の端部から支持部29を基部15に差し込む。
支持部29の上側部41及び下側部42の凸部41a,42aが、基部15の横側部31の上部及び下部に接触するのであり、連結部材36及び面ファスナ30が、支持部29の上側部41及び下側部42に接触することはない。
支持部29の下側部42が基部15の凸部34に接触するのであり、基部15の凸部34が、支持部29の下側部42と保持部28の横側部51との間に位置する。
図11に示す保持部28とは異なる保持部28が、図18に示されている。
この場合、荷物の開口部の下側の内面に保持部28の下向き部56が当たるのであり、保持部28の下向き部56によって、保持部28の下側部53から荷物の開口部が外れ難くなる。
図11に示す保持部28とは異なる保持部28が、図19に示されている。
保持部28の連結板57を、支持部29の上側部41において第2凹部44とは反対側の横部分に当て付け、保持部28の上側部60を、支持部29の第1凹部43に入り込ませて、保持部28の下向き部61を、支持部29の第2凹部44に入り込ませる。ネジ39を保持部28の連結板57の連結孔57aから、支持部29の上側部41の連結孔41bに取り付けて、保持部28を支持部29に取り付ける。
例えば、パレットや床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物を手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら立ち上がり、次に手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物の重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
保持部28と支持部29とを別体として、保持部28を支持部29に取り付けるのではなく、保持部28と支持部29を一体的に構成してもよい。この構造によると、形状の異なる荷物の各々に対応して、保持部28を有する支持部29を用意する必要がある。
第1ストッパー部37及び第2ストッパー部42bを、支持部29に備えずに、基部15に備えてもよい。
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を備え、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を備える。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20を備える。
アシスト器具において、昇降装置17を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
18,19 吊り下げ機構
23,24 手動操作部
28 保持部
29 支持部
31 基部の横側部
32 基部の上側部
33 基部の下側部
34 基部の凸部
37 第1ストッパー部
42b 第2ストッパー部
43 支持部の第1凹部
44 支持部の第2凹部
Claims (6)
- 吊り下げ機構に接続される基部と、
前記基部に設けられて前記吊り下げ機構を作動させる為の手動操作部と、
荷物を保持する為の保持部を有し、前記基部に着脱自在な支持部とが備えられ、
前記基部は、上下向きの横側部と、前記横側部の上部から横側に延びる上側部と、前記横側部の下部から前記上側部と同じ横側に延びる下側部とを有し、
前記支持部が、前記上側部と前記下側部との間で前記基部に取り付けられる荷物保持用のハンド部。 - 前記下側部における前記横側部とは反対側の端部に、前記上側部側に突出する凸部が形成され、
前記基部における前記横側部に沿った一方側の端部から、前記支持部が前記上側部と前記下側部との間、及び、前記横側部と前記凸部との間に挿入されることにより、
前記支持部が前記上側部と前記下側部との間で前記基部に取り付けられる請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。 - 前記基部における前記横側部に沿った一方側の端部からの前記支持部の挿入を許容する解除姿勢、及び、前記支持部が前記上側部と前記下側部との間に取り付けられた状態で、前記基部における前記横側部に沿った一方側の端部への前記支持部の移動を止める作用姿勢に、姿勢変更自在な第1ストッパー部が設けられ、
前記支持部が前記上側部と前記下側部との間で前記基部に取り付けられた状態で、前記基部における前記横側部に沿った他方側の端部への前記支持部の移動を止める第2ストッパー部が設けられている請求項2に記載の荷物保持用のハンド部。 - 前記保持部と前記支持部とが別体であり、前記保持部が前記支持部に取り付けられている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記支持部における前記上側部側の部分に、第1凹部が備えられ、
前記支持部における前記横側部側の部分に、第2凹部が前記第1凹部につながるように備えられて、
前記保持部が、前記第2凹部とは反対側から前記第1凹部に入り込み、前記第1凹部から前記第2凹部に入り込んで、前記支持部に取り付けられている請求項4に記載の荷物保持用のハンド部。 - 仕様の異なる前記保持部が設けられた前記支持部が、前記基部に着脱自在である請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
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