JP6854732B2 - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents
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Description
これにより、構造の簡素化の面から、荷物の重量を利用して、第1保持アーム及び第2保持アームが互いに接近側に操作され、第1保持アーム及び第2保持アームにより荷物を保持するハンド部が考えられている。
吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
支持部と、前記支持部の横向きの軸芯周りに揺動自在に支持された第1保持アーム及び第2保持アームとが備えられ、
前記第1保持アームの基部から前記第2保持アーム側に延出された第1操作アームと、前記第2保持アームの基部から前記第1保持アーム側に延出された第2操作アームとが備えられ、
作業者が持つ持ち手部が備えられて、
前記吊り下げ機構が前記持ち手部に接続され、前記持ち手部と前記第1操作アーム及び前記第2操作アームとが接続部材を介して接続されることにより、前記第1操作アーム及び前記第2操作アームに、前記吊り下げ機構が接続されて、
前記第1操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分が、前記第2操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分よりも、前記第2保持アーム側に配置され、
前記第2操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分が、前記第1操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分よりも、前記第1保持アーム側に配置されて、
前記第1保持アーム及び前記第2保持アームに荷物の重量が掛かると、前記第1操作アーム及び前記第2操作アームにより、前記第1保持アーム及び前記第2保持アームが互いに接近側に操作されて、前記第1保持アーム及び前記第2保持アームの間に荷物が保持される。
第1保持アームの第1操作アーム及び第2保持アームの第2操作アームに、吊り下げ機構が接続されているので、第1保持アーム及び第2保持アームの下側への移動により、第1操作アーム及び第2操作アームによって、第1保持アーム及び第2保持アームが互いに接近側に操作される。
これにより、第1操作アーム及び第2操作アームが充分に長いものとなるので、第1操作アーム及び第2操作アームによって、テコの原理により充分な操作力で、第1保持アーム及び第2保持アームが互いに接近側に操作される。
本発明によると、作業者が持ち手部を持つことにより、ハンド部全体の移動や姿勢の変更等の操作が行い易くなる。
この場合、吊り下げ機構が持ち手部に接続され、持ち手部と第1操作アーム及び第2操作アームとが接続部材を介して接続されることにより、ハンド部の吊り下げ、並びに、第1操作アーム及び第2操作アームによる第1保持アーム及び第2保持アームの接近側への操作が、無理なく行われるようになる。
前記支持部において、前記第1保持アームの前記軸芯と、前記第2保持アームの前記軸芯とが互いに離れて配置されていると好適である。
前記軸芯に沿った方向から視て、前記第1操作アームと前記第2操作アームとが互いに重複するように、前記第1操作アーム及び前記第2操作アームが配置されていると好適である。
前記第1保持アーム及び前記第2保持アームが、前記支持部から下向きに延出され、
前記第1操作アーム及び前記第2操作アームが、前記第1保持アーム及び前記第2保持アームと交差するように横向きに延出されていると好適である。
前記吊り下げ機構を作動させる為の手動操作部が、前記持ち手部に設けられていると好適である。
前記持ち手部に対する前記支持部の上下方向の移動を、予め設定された所定範囲に規制する規制部が、前記持ち手部と前記支持部とに亘って設けられていると好適である。
同様に、持ち手部に対して支持部(第1保持アーム及び第2保持アーム)が上側(接近側)に移動する場合、規制部により、持ち手部に対する支持部の上側への移動が所定範囲で止められる。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に備えられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
取付ベルト4の作業者の腰部への巻き付け具合によって、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められる。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に右及び左の支持部材16が取り付けられており、右及び左のプーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に、左のハンド部20が接続されている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図4,5,6に、右及び左のハンド部20の全体が示されており、右及び左のハンド部20は左右対称の形状となっている。
図4,5,6に示すように、持ち手部29の中間部分の外側に、握り部29aが設けられ、握り部29aの下側に開口部29bが開口されており、持ち手部29の中間部分の内側に、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが接続されている。
下降操作スイッチ24を押し操作すると、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
図4,5,6に示すように、支持部28の一方の端部において、横向きの軸芯P11周りに、第1操作アーム31が揺動自在に支持されて、第1操作アーム31が支持部28の他方の端部に向けて横向きに延出されている。第1操作アーム31の基部に第1保持アーム21が連結されて、第1保持アーム21が下向きに延出されている。
第2操作アーム32と接続ロッド35との接続部分が、第1操作アーム31と接続ロッド34との接続部分よりも、第1保持アーム21側に配置されている。
図7に示すように、例えば米袋やセメント袋等のように、粉粒体を入れた布製や紙製、ビニール製等の形状が変化し易い袋状の荷物Bが想定されている。複数の荷物Bが、床に並ぶように置かれていたとする。この状態において、ハンド部20により荷物Bを保持する場合、以下のような操作を行う。
荷物Bが重い場合、作業者が持ち手部29の握り部29aを持ち、昇降装置17によるハンド部20の上昇に伴って、ハンド部20を持ち上げて、昇降装置17によるハンド部20の上昇を補助することがある。
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
右及び左のハンド部20の第1保持アーム21の下部に亘って接続される接続ロッド33を廃止し、右及び左のハンド部20の第2保持アーム22の下部に亘って接続される接続ロッド33を廃止してもよい。
ハンド部20において、規制ピン29c及び規制部30を廃止してもよい。この構造によると、持ち手部29を支持部28に移動しないように連結して、ワイヤ18のインナー18aを第1操作アーム31に接続し、ワイヤ19のインナー19aを第2操作アーム32に接続すればよい。
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を接続し、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を接続する。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を接続し、分岐部分の他方に左のハンド部20を接続する。
アシスト器具において、昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
21 第1保持アーム
22 第2保持アーム
23,24 手動操作部
28 支持部
29 持ち手部
30 規制部
31 第1操作アーム
32 第2操作アーム
34,35 接続部材
B 荷物
P11,P12 軸芯
Claims (6)
- 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
支持部と、前記支持部の横向きの軸芯周りに揺動自在に支持された第1保持アーム及び第2保持アームとが備えられ、
前記第1保持アームの基部から前記第2保持アーム側に延出された第1操作アームと、前記第2保持アームの基部から前記第1保持アーム側に延出された第2操作アームとが備えられ、
作業者が持つ持ち手部が備えられて、
前記吊り下げ機構が前記持ち手部に接続され、前記持ち手部と前記第1操作アーム及び前記第2操作アームとが接続部材を介して接続されることにより、前記第1操作アーム及び前記第2操作アームに、前記吊り下げ機構が接続されて、
前記第1操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分が、前記第2操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分よりも、前記第2保持アーム側に配置され、
前記第2操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分が、前記第1操作アームにおける前記吊り下げ機構の接続部分よりも、前記第1保持アーム側に配置されて、
前記第1保持アーム及び前記第2保持アームに荷物の重量が掛かると、前記第1操作アーム及び前記第2操作アームにより、前記第1保持アーム及び前記第2保持アームが互いに接近側に操作されて、前記第1保持アーム及び前記第2保持アームの間に荷物が保持される荷物保持用のハンド部。 - 前記支持部において、前記第1保持アームの前記軸芯と、前記第2保持アームの前記軸芯とが互いに離れて配置されている請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記軸芯に沿った方向から視て、前記第1操作アームと前記第2操作アームとが互いに重複するように、前記第1操作アーム及び前記第2操作アームが配置されている請求項2に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記第1保持アーム及び前記第2保持アームが、前記支持部から下向きに延出され、
前記第1操作アーム及び前記第2操作アームが、前記第1保持アーム及び前記第2保持アームと交差するように横向きに延出されている請求項3に記載の荷物保持用のハンド部。 - 前記吊り下げ機構を作動させる為の手動操作部が、前記持ち手部に設けられている請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記持ち手部に対する前記支持部の上下方向の移動を、予め設定された所定範囲に規制する規制部が、前記持ち手部と前記支持部とに亘って設けられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
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