JP6785694B2 - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者に装着されるアシスト器具や、建物の天井部に支持されたウインチ等において、吊り下げ機構に接続されて吊り下げるように使用されるもので、荷物を保持する為のハンド部に関する。
作業者に装着されて使用されるアシスト器具として、特許文献1に開示されているものがある。特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部から前側にアーム部が延出されて、アーム部から下側に延出されたワイヤ(吊り下げ機構に相当)に、荷物保持用のハンド部が接続されている。
ワイヤを巻き取り及び繰り出す昇降装置が本体部に備えられており、昇降装置を巻き取り側及び繰り出し側に作動させる為の手動操作部が、ハンド部に備えられている。
これにより、作業者はハンド部を手で持ちながらハンド部により荷物を保持するのであり、ハンド部を持った手で手動操作部を操作することによって、ハンド部を上昇及び下降させることができる。
特開2015−182832号公報
特許文献1ではビールケース等のように、荷物の横壁部に開口部が備えられた荷物が想定されている。これによって、ハンド部の下側部を荷物の横壁部の開口部に挿入するのであり、ハンド部の下側部が荷物の横壁部から外れないように、上向きに折り曲げられた突出部が、ハンド部の下側部に備えられている。
荷物においては、前述のように、横壁部に開口部が備えられた荷物ばかりではなく、横壁部に開口部が備えられていない荷物もある。
本発明は、荷物保持用のハンド部において、荷物の横壁部に開口部が備えられていない場合においても、荷物を適切に保持することができるハンド部を得ることを目的としている。
本発明は、吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部において、
荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
前記横側部の下部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部に入り込む下側部と、
前記横側部の上部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部の上側に配置される上側部と、
前記上側部から下側に延びて荷物の横壁部の内側に沿って上下方向に配置される内側部とが備えられて、
前記上側部及び前記内側部を前記下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持する移動支持部が備えられ、
前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する移動操作部が備えられ
前記上側部及び前記内側部が前記横側部に沿った軸芯周りに揺動することで前記下側部に対する接近及び離間を行い、
前記移動操作部は、前記上側部及び前記内側部を前記軸芯周りに前記下側部に対する接近方向へ揺動させるように付勢する弾性部材である
本発明によると、ハンド部により荷物を保持する場合、ハンド部の横側部を荷物の横壁部の外側に位置させて、ハンド部の下側部を荷物の横壁部に入り込ませる。この状態において、ハンド部の上側部を荷物の横壁部の上側に位置させ、ハンド部の内側部を荷物の横壁部の内側に位置させる。
これにより、荷物の重量がハンド部に掛かった場合、荷物の重量がハンド部の下側部によって支持されるのであり、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとしても、ハンド部の内側部が荷物の横壁部の内側に当たることにより、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が抑えられる。この状態は、荷物の横壁部に開口部があっても、開口部が無くても同じである。
この場合、本発明によると、ハンド部の上側部及び内側部が下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在であるので、荷物の横壁部の上下幅にバラ付きが存在しても、移動操作部によりハンド部の上側部及び内側部を下側部への接近方向及び離間方向に移動させることによって、ハンド部の内側部を荷物の横壁部の内側に適切に位置させることができる。さらに、ハンド部の上側部及び内側部と下側部とにより、荷物の横壁部を上下方向から挟み込むことが可能になる。これにより、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が、さらに抑えられる。
以上のように、荷物の横壁部に開口部があっても、開口部が無くても、ハンド部により荷物を適切に保持することができるようになって、ハンド部の作業性を向上させることができる。
本発明によると、ハンド部の上側部及び内側部を下側部への接近方向に移動させる移動操作部を、バネ等の付勢機構により簡素に構成することができるので、ハンド部の全体の構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明は、吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
前記横側部の下部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部に入り込む下側部と、
前記横側部の上部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部の上側に配置される上側部と、
前記上側部から下側に延びて荷物の横壁部の内側に沿って上下方向に配置される内側部とが備えられて、
前記上側部及び前記内側部を前記下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持する移動支持部が備えられ、
前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する移動操作部が備えられ、
前記移動操作部は、人為的に操作されることにより、前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する手動操作部であり、
前記移動操作部は、弾性部材により、前記上側部及び前記内側部を前記下側部からの離間方向へ移動させるように付勢される
本発明によると、ハンド部により荷物を保持する場合、ハンド部の横側部を荷物の横壁部の外側に位置させて、ハンド部の下側部を荷物の横壁部に入り込ませる。この状態において、ハンド部の上側部を荷物の横壁部の上側に位置させ、ハンド部の内側部を荷物の横壁部の内側に位置させる。
これにより、荷物の重量がハンド部に掛かった場合、荷物の重量がハンド部の下側部によって支持されるのであり、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとしても、ハンド部の内側部が荷物の横壁部の内側に当たることにより、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が抑えられる。この状態は、荷物の横壁部に開口部があっても、開口部が無くても同じである。
この場合、本発明によると、ハンド部の上側部及び内側部が下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在であるので、荷物の横壁部の上下幅にバラ付きが存在しても、移動操作部によりハンド部の上側部及び内側部を下側部への接近方向及び離間方向に移動させることによって、ハンド部の内側部を荷物の横壁部の内側に適切に位置させることができる。さらに、ハンド部の上側部及び内側部と下側部とにより、荷物の横壁部を上下方向から挟み込むことが可能になる。これにより、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が、さらに抑えられる。
以上のように、荷物の横壁部に開口部があっても、開口部が無くても、ハンド部により荷物を適切に保持することができるようになって、ハンド部の作業性を向上させることができる。
本発明によると、ハンド部の上側部と下側部とにより、荷物の横壁部を上下方向から挟み込む状態となった場合、ハンド部を手で持つ作業者が手動操作部を強く操作するほど、ハンド部の上側部と下側部とにより、荷物の横壁部を上下方向から強く挟み込むことができるので、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が、さらに抑えられる。
本発明は、吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
前記横側部の下部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部に入り込む下側部と、
前記横側部の上部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部の上側に配置される上側部と、
前記上側部から下側に延びて荷物の横壁部の内側に沿って上下方向に配置される内側部とが備えられて、
前記上側部及び前記内側部を前記下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持する移動支持部が備えられ、
前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する移動操作部が備えられ、
前記上側部に対して前記下側部とは反対側の部分に、前記横側部の上部から横側に延びるように設けられ、前記下側部に対して位置が固定されている固定上側部が備えられ
前記吊り下げ機構を作動させる為の手動昇降操作部が、前記固定上側部に備えられている。
本発明によると、ハンド部により荷物を保持する場合、ハンド部の横側部を荷物の横壁部の外側に位置させて、ハンド部の下側部を荷物の横壁部に入り込ませる。この状態において、ハンド部の上側部を荷物の横壁部の上側に位置させ、ハンド部の内側部を荷物の横壁部の内側に位置させる。
これにより、荷物の重量がハンド部に掛かった場合、荷物の重量がハンド部の下側部によって支持されるのであり、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとしても、ハンド部の内側部が荷物の横壁部の内側に当たることにより、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が抑えられる。この状態は、荷物の横壁部に開口部があっても、開口部が無くても同じである。
この場合、本発明によると、ハンド部の上側部及び内側部が下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在であるので、荷物の横壁部の上下幅にバラ付きが存在しても、移動操作部によりハンド部の上側部及び内側部を下側部への接近方向及び離間方向に移動させることによって、ハンド部の内側部を荷物の横壁部の内側に適切に位置させることができる。さらに、ハンド部の上側部及び内側部と下側部とにより、荷物の横壁部を上下方向から挟み込むことが可能になる。これにより、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が、さらに抑えられる。
以上のように、荷物の横壁部に開口部があっても、開口部が無くても、ハンド部により荷物を適切に保持することができるようになって、ハンド部の作業性を向上させることができる。
本発明によると、ハンド部の固定上側部と下側部との間に、ハンド部の上側部が位置することになるので、作業者が手でハンド部を持つ場合、親指をハンド部の固定上側部に当て、人差し指から小指をハンド部の下側部に当てて、ハンド部を持てばよい。
これにより、作業者が手でハンド部を持った状態において、作業者の手に干渉することなく、ハンド部の上側部及び内側部を下側部に対する接近方向及び離間方向に移動させることができる。
吊り下げ機構を作動させるように構成した場合、吊り下げ機構を作動させる手動昇降操作部を、ハンド部に備えることがある。
本発明によると、手動昇降操作部をハンド部の固定上側部に備えているので、前述のように、親指をハンド部の固定上側部に当て、人差し指から小指をハンド部の下側部に当てることによって、ハンド部を手で持った場合、親指により手動昇降操作部を無理なく操作することができる。
本発明において、
前記移動支持部は、
前記上側部における前記横側部側の部分の前記横側部に沿った軸芯周りに、前記上側部及び前記内側部を揺動自在に支持する揺動支持部であると好適である。
本発明によれば、ハンド部の上側部及び内側部が下側部への接近方向に揺動すると、これに伴ってハンド部の内側部が横側部に接近する状態となる。
これにより、ハンド部の上側部と下側部とにより、荷物の横壁部を上下方向から挟み込む状態となった場合、これに加えてハンド部の内側部と横側部とにより、荷物の横壁部を横方向から挟み込むことができるようになるので、ハンド部が荷物の横壁部から外れようとする状態が、さらに抑えられる。
作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。 作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。 アシスト器具の全体斜視図である。 ハンド部の基部の斜視図である。 ハンド部の基部の斜視図である。 ハンド部の基部の背面図である。 ハンド部の斜視図である、 ハンド部による荷物の保持操作の流れを示す縦断背面図である。 発明の実施の第1別形態において、ハンド部の縦断背面図である。 発明の実施の第5別形態において、ハンド部の斜視図である。 発明の実施の第5別形態において、ハンド部の基部の背面図である。
図1〜図11において、作業者が装着して使用するアシスト器具に、本発明の荷物保持用のハンド部20が取り付けられた状態が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
(アシスト器具の全体構成及び本体部)
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上方に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6に亘って連結された支持板7等を備えて、枠状となっている。脚作用部3に取付ベルト4が取り付けられ、支持板7の前面の上部に肩ベルト5が取り付けられている。支持板7の後面の上下中間部に制御装置8が連結されており、支持板7の後面の下部にバッテリー9が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、肩ベルト5に作業者の腕部(肩部)を入れ、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1が取り付けられる。
図1及び図2に示すように、アシスト器具及び荷物B(図8参照)の重量が取付ベルト4を介して主に作業者の腰部に掛かることになるのであり、アシスト器具及び荷物Bの重量が作業者の腰部により安定して支持される。右及び左の肩ベルト5は、主に本体部1が作業者の背中部から後方に離れようとする状態を止める機能を発揮する。
(右及び左の脚作用部)
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、伝動ケース11の前部の左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動自在に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12の端部に連結されている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に備えられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
前述のように、作業者の背中部に本体部1を取り付ける場合において、作業者が取付ベルト4を腰部に巻き付けて固定する際、取付ベルト4と一緒に、右及び左の脚作用部3(基部10)が支持板7に沿って左右方向に移動可能である。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合によって、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
この後、図1及び図2に示すように、作業者は脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(登録商標:マジックテープ)により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
(右及び左のアーム部)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前方の斜め上方に延出されて、右及び左のアーム部2となっており、アーム部2の上端部にプーリー(図示せず)が回転自在に支持されている。
図1,2,3に示すように、支持板7の後面の上部に昇降装置17が連結されており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19(吊り下げ機構に相当)、及び左の2本のワイヤ18,19(吊り下げ機構に相当)が延出されている。支持板7の上部にアウター受け部21が連結され、アーム部2の上部にアウター受け部22が連結されており、ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター受け部21,22に接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
図1,2,3に示すように、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aがアーム部2の上端部のプーリーに掛けられて下側に延出されており、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aに、右のハンド部20が接続されている。左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aがアーム部2の上端部のプーリーに掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aに、左のハンド部20が接続されている。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図1及び図2に示すように、ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター受け部21に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
以上の構造により、図1及び図2に示すように、制御装置8により電動モータ27が作動する。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
図1及び図2に示すように、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動されると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇する。電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動されると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられている。電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
(ハンド部の全体構成)
図1,4,5,6,7に示すように、ハンド部20は、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに接続される基部15、基部15に取り付けられる上昇操作スイッチ23(手動昇降操作部に相当)及び下降操作スイッチ24(手動操作部に相当)、基部15に取り付けられるカバー16等が備えられている。
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続されたハーネス14が、右及び左のアーム部2の上下中間部からアーム部2の内部に入り、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。右及び左のアーム部2の上端部の開口部からハーネス14が出て下側に延出されており、ハーネス14が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24に接続されている。
(ハンド部の基部の構成)
図4,5,6,7に、右のハンド部20の基部15及びカバー16が示されている。右のハンド部20の基部15及びカバー16と、左のハンド部20の基部15及びカバー16とは、左右対称の形状に形成されて同じ構造を備えている。
図4,5,6に示すように、金属製の板材が折り曲げられて、基部15となっている。基部15において、上下向きの横側部31、横側部31の上部から横側に延びる固定上側部32、横側部31の下部から固定上側部32と同じ横側に延びる下側部33、固定上側部32における横側部31とは反対側の部分からから下側部33の反対側(上側)に延びる接続部34が備えられている。
図4,5,6に示すように、基部15の固定上側部32の下面に、ヒンジ部材28(移動支持部に相当)(揺動支持部に相当)の上部分28aがビス43により連結されて、ヒンジ部材28の支点軸28c(軸芯に相当)が、基部15の横側部31に接近して配置されている。ヒンジ部材28の下部分28bに、上側部35がビス44により連結されており、上側部35における基部15の横側部31とは反対側の部分から下側部33側(下側)に、内側部36が延びている。
図5及び図6に示すように、ヒンジ部材28の支点軸28cにコイルバネ29(移動操作部に相当)(付勢機構に相当)が取り付けられており、コイルバネ29によって、基部15の上側部35及び内側部36が、基部15の下側部33への接近方向(下側)に付勢されている。
以上の構造により、図4,5,6に示すように、基部15の上側部35及び内側部36に対して下側部33とは反対側の部分に、基部15の固定上側部32が備えられており、基部15の固定上側部32と下側部33との間に、基部15の上側部35及び内側部36が備えられている。
図4,5,6に示すように、基部15の上側部35及び内側部36が、ヒンジ部材28により、基部15の下側部33に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持されている。このことについて言い換えると、基部15の上側部35における横側部31側の部分の横側部31に沿った軸芯(ヒンジ部材28の支点軸28c)周りに、基部15の上側部35及び内側部36が揺動自在に支持されている。
図6に示すように、基部15の固定上側部32の横幅W1と、基部15の上側部35の横幅W2(ヒンジ部材28の支点軸28cと基部15の内側部36との間隔)とが同じもの、又は、基部15の固定上側部32の横幅W1よりも、基部15の上側部35の横幅W2が少し小さなものに設定されている。
基部15の下側部33の横幅W3が、基部15の固定上側部32の横幅W1及び基部15の上側部35の横幅W2の1/2程度の小さなものに設定されている。
図4及び図5に示すように、基部15の接続部34の接続孔34aに、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが接続されている。基部15の内側部36に切り欠き部36aが形成されており、基部15の下側部33に切り欠き部33aが形成されている。
図4及び図5に示すように、右のハンド部20において、基部15の固定上側部32の上面に、上昇操作スイッチ23及びコネクタ30が取り付けられている。左のハンド部20において、基部15の固定上側部32の上面に、下降操作スイッチ24及びコネクタ30が取り付けられている。上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)とコネクタ30とが接続され、ハーネス14がコネクタ30に接続されている。
(ハンド部のカバーの構成)
図7に示すように、合成樹脂により一体的に成形されて、カバー16となっている。カバー16において、上下向きの横側部16a、横側部16aの上部から横側に延びる上側部16b及び前側部16cが備えられており、上側部16bに開口部16dが開口されている。
図7に示すように、カバー16の横側部16aを基部15の横側部31に当て付け、カバー16の上側部16bを基部15の固定上側部32の上側に位置させた状態において、図4,5,6に示すように、基部15の横側部31とカバー16の横側部16aが、ビス37により連結されている。
この状態において、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)が、カバー16の開口部16dから上側に出ている。
ハンド部20において、以上のような基部15及びカバー16が備えられることによって、作業者が手でハンド部20を持つ場合、親指をカバー16の上側部16bに当てて、親指を基部15の固定上側部32に当てた状態とするのであり、人差し指から小指を基部15の下側部33に当てて、ハンド部20を持つ。
これにより、作業者が手でハンド部20を持った状態において、作業者の手に干渉することなく、基部15の上側部35及び内側部36を、基部15の下側部33に対する接近方向及び離間方向に移動(揺動)させることができる。
(荷物の形状の想定)
図8に示すように、例えばリンゴやミカン等の果物を入れる為のケース状の荷物Bにおいて、ハンド部20により荷物Bを保持する場合、荷物Bに以下のような状態を想定している。
荷物Bの横壁部B1に、上側の突出部B2及び下側の突出部B3が備えられており、荷物Bの横壁部B1を貫通する開口部は備えられていない。荷物Bの突出部B2,B3は横側に突出する平板状であり、荷物Bの横壁部B1を含めた荷物Bの上部の全周に亘って備えられている。
図8に示すように、荷物Bの突出部B2,B3の横幅W4は、図6に示すように、基部15の固定上側部32の横幅W1及び基部15の上側部35の横幅W2よりも、少し小さなものとなっている。
図8に示すように、荷物Bの突出部B2,B3の上下間隔L2は、図6に示すように、基部15の上側部35及び内側部36が上限位置に揺動した状態での基部15の上側部35と下側部33との上下間隔L1よりも、小さなものとなっている。
(ハンド部による荷物の保持操作)
図8に示す荷物Bにおいて、ハンド部20により荷物Bを保持する為に、荷物Bの横壁部B1にハンド部20を取り付ける場合、図8に示すように、ハンド部20を少し斜めにして(基部15の固定上側部32を荷物Bの内側に位置させ、基部15の下側部33を荷物Bの外側に位置させた状態)、基部15の上側部35及び内側部36と下側部33との間に、荷物Bの突出部B2を入れる。
この場合、基部15の上側部35及び内側部36は、コイルバネ29により下限位置に揺動しており、基部15の上側部35及び内側部36と下側部33との間隔が少し狭くなっている。
これにより、図8に示すように、基部15の上側部35及び内側部36と下側部33との間に、荷物Bの突出部B2を注意しながら入れるのであり、基部15の横側部31を荷物Bの突出部B2の外端部に当てながら、ハンド部20を下方に移動させる。
前述のようにしてハンド部20を下方に移動させると、図8に示すように、基部15の横側部31と内側部36との間に、荷物Bの突出部B2が入り込み、基部15の上側部35及び内側部36が、荷物Bの突出部B2に当たって上側に揺動する。
図8に示すように、基部15の上側部35及び内側部36が上限位置に揺動するまで、ハンド部20を下方に移動させると、基部15の下側部33が荷物Bの突出部B3よりも下側に位置する状態となる。
これにより、ハンド部20を斜めの姿勢から起立させて、基部15の下側部33を荷物Bの突出部B3の下側に入り込ませ、次にハンド部20を上方に移動させて、基部15の下側部33を荷物Bの突出部B3の下面に当て付ける。
図8に示すように、ハンド部20を上方に移動させると、基部15の上側部35及び内側部36が荷物Bの突出部B2から上側に離れることになるが、コイルバネ29の付勢力により、基部15の上側部35及び内側部36が、荷物Bの突出部B2に追従するように下側に揺動して、荷物Bの突出部B2から離れないのであり、コイルバネ29の付勢力により、基部15の上側部35及び内側部36が、荷物Bの突出部B2に押圧された状態となる。
以上のような操作行うことにより、図8に示すように、ハンド部20により荷物Bを保持することができる。ハンド部20から荷物Bを取り外す場合、図8に示すように、前述とは逆の操作を行えばよい。
(ハンド部により荷物を保持した状態)
図8に示すように、ハンド部20により荷物Bを保持した状態において、基部15の横側部31が荷物Bの横壁部B1の外側に位置し、基部15の下側部33が荷物Bの横壁部B1(突出部B3の下側)に入り込み、基部15の上側部35が荷物Bの横壁部B1の上側に位置し、基部15の内側部36が荷物Bの横壁部B1の内側に位置する状態となる。これにより、荷物Bの重量が基部15の下側部33によって支持される。
図8に示すように、基部15の下側部33が荷物Bの横壁部B1(突出部B3の下側)から抜け出そうとしても(ハンド部20が荷物Bの横壁部B1から外れようとしても)、基部15の内側部36が荷物Bの横壁部B1の内側に当たることにより、基部15の下側部33が荷物Bの横壁部B1(突出部B3の下側)から抜け出そうとする状態(ハンド部20が荷物Bの横壁部B1から外れようとする状態)が抑えられる。
図8に示すように、コイルバネ29の付勢力により、基部15の上側部35及び内側部36が、荷物Bの突出部B2に押圧されることによって、基部15の上側部35及び内側部36と下側部33とにより、荷物Bの横壁部B1(突出部B2,B3)を上下方向から挟み込む状態となっている。これに加えて基部15の内側部36と横側部31とにより、荷物Bの横壁部B1(突出部B2,B3)を横方向から挟み込む状態となっている。
図8に示すように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが接続される基部15の接続部34が、基部15の下側部33よりも荷物Bの内側に位置している。
これにより、荷物Bの重量が基部15の下側部33によって支持されると、基部15の接続部34を支点として、基部15の下側部33を荷物Bの横壁部B1側に移動させようとするモーメントが発生する。
以上の状態により、基部15の下側部33が荷物Bの横壁部B1(突出部B3の下側)から抜け出そうとする状態(ハンド部20が荷物Bの横壁部B1から外れようとする状態)が、さらに抑えられる。
(アシスト器具の作業形態)
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、次に手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う状態において、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により右及び左の脚作用部3、昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、右及び左の脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
次に作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを持つ場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止する。これにより作業者は、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、ハンド部20により荷物を保持する。
前述のように、電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の停止時及び非通電時に、電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
次に作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した状態で、立ち上がることによって荷物Bを持ち上げる。この状態において、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、脚作用部3において、操作アーム12が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者の立ち上がりが補助される。このように、作業者が立ち上がる際において、前述の電動モータ27のブレーキ機能により、ハンド部20が下降することはない。
前述のように、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後、脚作用部3において、操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が完全に立ち上がったと判断されて、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に昇降装置17において、電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇する。所望の位置までハンド部20が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、電動モータ27が停止してハンド部20が停止する。
次に作業者は、荷物Bを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
これにより作業者は、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置いて、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、ハンド部20を荷物Bから取り外す。このようにして、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るのであり、次の荷物Bに対して同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
図4,5,6,7に示すハンド部20において、以下のように構成してもよい。
図9に示すように、ヒンジ部材28及びコイルバネ29が廃止されている。基部15の固定上側部32に上下向きの開口部が開口され、基部15の固定上側部32における開口部の位置にボス部38が連結されている。
図9に示すように、ボス部38に支持ロッド39(移動支持部に相当)が上下動自在に支持されて、支持ロッド39の下端部に上側部35及び内側部36が連結されている。これにより、基部15の上側部35及び内側部36が、支持ロッド39により、基部15の下側部33に対する接近方向及び離間方向に平行移動自在に支持されている。
図9に示すように、支持ロッド39の上端部に操作ボタン40(手動操作部に相当)が連結されて、操作ボタン40がカバー16の上側部16bの開口部16eを通って上側に出ている。支持ロッド39等を上方に付勢するコイルバネ41が、基部15の固定上側部32と操作ボタン40との間に備えられており、コイルバネ41によって、支持ロッド39、基部15の上側部35及び内側部36が、基部15の下側部33の離間方向(上側)に付勢されている。
これにより、図9に示すように、操作ボタン40を押し操作することにより、基部15の上側部35及び内側部36を、基部15の下側部33への接近方向(下側)に移動させることができる。操作ボタン40から手を離すと、コイルバネ41の付勢力により、基部15の上側部35及び内側部36が、基部15の下側部33の離間方向(上側)に移動する。
図9に示すように、操作ボタン40が押し操作されていない状態で、コイルバネ41により操作ボタン40、上側部35及び内側部36が上限位置に位置しており、基部15の内側部36と下側部33との上下間隔L3が充分に大きな状態となっている。
図9に示すように、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、基部15の内側部36と下側部33との間に、荷物Bの横壁部B1(突出部B2,B3)を入れ込み、基部15の横側部31を荷物Bの横壁部B1の外側に沿わせて、基部15の下側部33を荷物Bの突出部B3の下面に当て付ける。
前述の(ハンド部のカバーの構成)に記載のように、親指をカバー16の上側部16bに当てて、親指を基部15の固定上側部32に当てた状態とし、人差し指から小指を基部15の下側部33に当てて、作業者が手でハンド部20を持つ場合、作業者はハンド部20を手で握り締めるようにして、親指の付け根等で操作ボタン40を下方に押し操作すればよい。
これにより、図9に示すように、基部15の上側部35及び内側部36が下方に移動して、基部15の上側部35が荷物Bの突出部B2に当たる状態となるのであり、基部15の上側部35が荷物Bの横壁部B1の上側に位置し、基部15の内側部36が荷物Bの横壁部B1の内側に位置する状態となる。
図9に示すように、作業者が操作ボタン40を下方に強く押し操作するほど、基部15の上側部35が荷物Bの突出部B2に強く押圧されて、基部15の上側部35と下側部33とにより、荷物Bの横壁部B1(突出部B2,B3)を上下方向から強く挟み込むことができる。
(発明の実施の第2別形態)
前述の(発明の実施の第1別形態)のハンド部20において、操作ボタン40及びコイルバネ41を廃止して、基部15の上側部35及び内側部36を基部15の下側部33への接近方向(下側)に付勢するバネ(図示せず)(付勢機構に相当)を備えてもよい。
この構造によると、ハンド部20に荷物Bを保持していない状態において、バネにより基部15の上側部35及び内側部36が下限位置に位置しているので、前述の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のように、図8と同様な操作を行うことによって、ハンド部20に荷物Bを保持することができる。
(発明の実施の第3別形態)
図4,5,6,7に示すハンド部20において、前述の(発明の実施の第1別形態)に記載の支持ロッド39及び操作ボタン40を採用してもよい。
この構造によると、基部15の上側部35及び内側部36が、ヒンジ部材28の支点軸28c周りに揺動自在に支持された状態において、コイルバネ29に代えて、基部15の上側部35及び内側部36を基部15の下側部33の離間方向(上側)に付勢するバネ(図示せず)を備える。支持ロッド39の下端部を基部15の上側部35に連結せずに、支持ロッド39の下端部が基部15の上側部35に当たって押し操作するように構成する。
操作ボタン40を押し操作して支持ロッド39を下方に移動させると、支持ロッド39の下端部が、基部15の上側部35に当たって、基部15の上側部35及び内側部36が下方に揺動操作される。
これにより、作業者が操作ボタン40を下方に強く押し操作するほど、基部15の上側部35が荷物Bの突出部B2に上側から強く押圧されて、基部15の上側部35と下側部33とにより、荷物Bの横壁部B1(突出部B2,B3)を上下方向から強く挟み込むことができる。
これに加えて、作業者が操作ボタン40を下方に強く押し操作するほど、基部15の内側部36が荷物Bの突出部B2に横側から強く押圧されて、基部15の内側部36と横側部31とにより、荷物Bの横壁部B1(突出部B2,B3)を横方向から強く挟み込むことができる。
(発明の実施の第4別形態)
前述の(発明の実施の第1別形態)及び(発明の実施の第3別形態)のハンド部20において、内側部36を備えないようにしてもよい。この場合、基部15の上側部35の下面に、ゴム材等の滑り止め部材(図示せず)を貼り付けておくとよい。
(発明の実施の第5別形態)
図4,5,6,7に示すハンド部20をワイヤ18,19インナー18a,19aから取り外し、図10及び図11に示すハンド部20をワイヤ18,19インナー18a,19aに接続して、作業を行うこともできる。
図10及び図11に示すハンド部20では、図4,5,6に示すヒンジ部材28、コイルバネ29、基部15の上側部35及び内側部36は廃止されており、チャンネル状に折り曲げられた部材が基部15の固定上側部32の下面に連結されて、下向き部42が形成されている。
図10及び図11に示すように、基部15の固定上側部32の横幅W1の略中央の位置に、下向き部42が配置されており、基部15の横側部31と下向き部42との間の横幅W5と、基部15の下側部33の横幅W3とが略同じものとなっている。
(発明の実施の第6別形態)
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を備え、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を備える。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20を備える。
上昇操作スイッチ23を左のハンド部20に備え、下降操作スイッチ24を右のハンド部20に備えてもよい。上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右又は左の一方のハンド部20に備えてもよい。
アシスト器具において、右及び左の脚作用部3を備えないように構成してもよい。
アシスト器具において、昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
本発明は、作業者に装着されて作業者による荷物の保持を補助するアシスト器具に使用されるハンド部ばかりではなく、建物の天井部に支持されたウインチ等に使用されるハンド部にも適用できる。
18,19 吊り下げ機構
23,24 手動昇降操作部
28 移動支持部、揺動支持部
28c 軸芯
29 移動操作部、付勢機構、弾性部材
31 横側部
32 固定上側部
33 下側部
35 上側部
36 内側部
39 移動支持部
40 移動操作部、手動操作部
41 コイルバネ(弾性部材)
B 荷物
B1 荷物の横壁部

Claims (4)

  1. 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
    荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
    前記横側部の下部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部に入り込む下側部と、
    前記横側部の上部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部の上側に配置される上側部と、
    前記上側部から下側に延びて荷物の横壁部の内側に沿って上下方向に配置される内側部とが備えられて、
    前記上側部及び前記内側部を前記下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持する移動支持部が備えられ、
    前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する移動操作部が備えられ
    前記上側部及び前記内側部が前記横側部に沿った軸芯周りに揺動することで前記下側部に対する接近及び離間を行い、
    前記移動操作部は、前記上側部及び前記内側部を前記軸芯周りに前記下側部に対する接近方向へ揺動させるように付勢する弾性部材である荷物保持用のハンド部。
  2. 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
    荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
    前記横側部の下部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部に入り込む下側部と、
    前記横側部の上部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部の上側に配置される上側部と、
    前記上側部から下側に延びて荷物の横壁部の内側に沿って上下方向に配置される内側部とが備えられて、
    前記上側部及び前記内側部を前記下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持する移動支持部が備えられ、
    前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する移動操作部が備えられ、
    前記移動操作部は、人為的に操作されることにより、前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する手動操作部であり、
    前記移動操作部は、弾性部材により、前記上側部及び前記内側部を前記下側部からの離間方向へ移動させるように付勢される荷物保持用のハンド部。
  3. 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
    荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
    前記横側部の下部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部に入り込む下側部と、
    前記横側部の上部から荷物の横壁部側に延びて荷物の横壁部の上側に配置される上側部と、
    前記上側部から下側に延びて荷物の横壁部の内側に沿って上下方向に配置される内側部とが備えられて、
    前記上側部及び前記内側部を前記下側部に対する接近方向及び離間方向に移動自在に支持する移動支持部が備えられ、
    前記上側部及び前記内側部を前記下側部への接近方向に操作する移動操作部が備えられ、
    前記上側部に対して前記下側部とは反対側の部分に、前記横側部の上部から横側に延びるように設けられ、前記下側部に対して位置が固定されている固定上側部が備えられ
    前記吊り下げ機構を作動させる為の手動昇降操作部が、前記固定上側部に備えられている荷物保持用のハンド部。
  4. 前記移動支持部は、
    前記上側部における前記横側部側の部分の前記横側部に沿った軸芯周りに、前記上側部及び前記内側部を揺動自在に支持する揺動支持部である請求項1又は3に記載の荷物保持用のハンド部。
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