JP6656096B2 - アシスト器具 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者が装着して使用するもので、作業者の作業(動作)を補助するアシスト器具に関する。
荷物を持ち上げて運んだりするアシスト器具として、特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出されたアーム部、アーム部から下側に延出されたワイヤ、作業者が手で持つことにより荷物を保持するものでワイヤに接続されたハンド部(特許文献1の図5,6,8,9の19)が備えられている。
さらに、ワイヤを巻き取ることによりハンド部を上昇させ、ワイヤを繰り出すことによりハンド部を下降させる昇降装置、人為的に操作される手動操作部(特許文献1の図5及び図6の22,23)、手動操作部の操作信号に基づいて昇降装置を巻き取り側及び繰り出し側に作動させる制御装置が備えられている。
これにより、ハンド部に荷物を掛けた状態において(特許文献1の図5の(c)及び図6の(c)参照)、手動操作部を操作してハンド部を上昇及び下降させることによって、荷物を楽に持ち上げて運んだりすることができるのであり、作業者は荷物を安定させる為にハンド部を手で持つ状態となる。
特開2015−182832号公報
特許文献1ではビールケース等のように、荷物の横壁部に開口部(特許文献1の図5,6,8,9参照)が備えられた荷物が想定されている。
これにより、ハンド部の下側部(特許文献1の図5の20c)を荷物の横壁部の開口部に挿入するのであり、ハンド部の下側部が荷物の横壁部から外れないように、上向きに折り曲げられた突出部(特許文献1の図5の20d)が、ハンド部の下側部に備えられている。
荷物においては、前述のビールケース等のようなハードケースばかりではなく、例えば米袋やセメント袋等のように、粉粒体を入れた布製やビニール製、紙製等の形状が変化し易い袋がある。
本発明は、作業者が装着して使用するアシスト器具において、例えば形状が変化し易い袋状の荷物においても、荷物を適切に保持することができるハンド部を得ることを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、アシスト器具において次のように構成することにある。
作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
前記アーム部から下側に延出されたワイヤと、作業者が手で持つことにより荷物を保持するもので前記ワイヤに接続されたハンド部とが備えられ、
前記ワイヤを巻き取ることにより前記ハンド部を上昇させ、前記ワイヤを繰り出すことにより前記ハンド部を下降させる昇降装置と、
人為的に操作される手動操作部と、前記手動操作部の操作信号に基づいて前記昇降装置を巻き取り側及び繰り出し側に作動させる制御装置とが備えられており、
前記ハンド部に、互いに接近及び離間自在で、互いに接近することにより間に前記荷物を保持する第1保持アーム及び第2保持アームと、前記第1及び第2保持アームを人為的に離間させる為の操作アームと、前記荷物を保持する為に、平板状の板材が折り曲げられて形成され、互いに対向するように前記第1及び第2保持アームに備えられた保持部とが備えられ、
前記ワイヤを前記第2保持アームに向けて案内する第1案内部と、
前記ワイヤの長手方向に沿った前記ワイヤの移動を許容しながら前記ワイヤを前記第1保持アームに向けて案内するもので、前記第2保持アームに備えられた第2案内部とが、備えられており、
前記ワイヤが前記第1案内部から前記第2案内部を通り、前記ワイヤの端部が前記第1保持アームに接続されて、
前記第1及び第2保持アームが前記荷物を保持した状態で前記荷物の重量が前記第1及び第2保持アームに掛かると、前記第1及び第2保持アームを接近側に操作する操作力が前記ワイヤから前記第1及び第2保持アームに掛かるようにする。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、ハンド部により荷物を保持する場合、ハンド部の第1及び第2保持アームの間に荷物を保持する。
この場合、荷物の重量がハンド部に掛かり、ワイヤに張力が発生すると、ワイヤからハンド部の第1及び第2保持アームの少なくとも一方に、ハンド部の第1及び第2保持アームの少なくとも一方を接近側に操作する操作力が掛かるのであり、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で荷物が保持される。
以上のように、ハンド部の第1及び第2保持アームの間に荷物を保持するように構成した場合、荷物の重量を有効に利用することにより、例えば形状が変化し易い袋状の荷物であっても、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で荷物が適切に保持されるようになって、アシスト器具の作業性を向上させることができる。
本発明によると、ワイヤが第1案内部からハンド部の第2保持アームの第2案内部を通り、ハンド部の第1保持アームに接続されている。
これにより、荷物の重量がハンド部に掛かり、ワイヤに張力が発生すると、ハンド部において、ワイヤにより第1保持アームが第2保持アーム(第2案内部)に向けて操作されるのであり、ワイヤにより第2保持アーム(第2案内部)が第1保持アームに向けて操作される。
以上のように、ワイヤの簡単な配置により、操作手段を構成することができて、アシスト器具の構造の簡素化の面で有利なものとなる。
(構成)
本発明において、
前記操作アームが、前記第2保持アームに取り付けられて、前記第2保持アームから前記第1保持アームに対して上側に向けて延出されていると好適である。
(構成)
本発明において、
前記第1及び第2案内部が、回転自在なローラーであると好適である。
(構成)
本発明において、
前記第1及び第2保持アームの接近側の限界位置を決める接近側位置決め部が備えられていると好適である。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で荷物が保持された状態において、決める接近側位置決め部により、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で荷物を必要以上に締め付けてしまう状態を防止することができるのであり、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で荷物が破損するような状態を防止することができる。
(構成)
本発明において、
前記第1及び第2保持アームの離間側の限界位置を決める離間側位置決め部が備えられていると好適である。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で荷物が保持された状態において、離間側位置決め部により、ハンド部の第1及び第2保持アームを必要以上に離間させてしまう状態を防止することができるのであり、これによってハンド部から荷物を円滑に離すことができる。
(構成)
本発明において、
前記荷物に馴染むように姿勢変更自在な前記保持部が、前記第1及び第2保持アームに備えられていると好適である。
(作用及び発明の効果)
ハンド部の第1及び第2保持アームの間に荷物を保持する場合、本発明によると、荷物に馴染むように姿勢変更自在な保持部が、ハンド部の第1及び第2保持アームに備えられている。
これにより、ハンド部の第1及び第2保持アームの少なくとも一方を接近側に操作する操作力が掛かった場合に、荷物の形状に応じて保持部の姿勢が変化することによって、ハンド部の第1及び第2保持アームの間で保持部により荷物が無理なく保持されるようになる。
参考形態において、作業者がアシスト器具を装着した状態を示す側面図である。 参考形態において、作業者がアシスト器具を装着した状態を示す背面図である。 参考形態において、作業者がアシスト器具を装着した状態を示す正面図である。 参考形態において、ハンド部の斜視図(第1及び第2保持アームが接近した状態)である。 参考形態において、ハンド部の斜視図(第1及び第2保持アームが離間した状態)である。 参考形態において、ハンド部の側面図(第1及び第2保持アームが接近した状態)である。 参考形態において、袋を右及び左のハンド部により保持した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態において、ハンド部の斜視図である。 本発明の実施形態において、ハンド部の斜視図である。 本発明の実施形態において、袋を右及び左のハンド部により保持した状態を示す斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、袋を右及び左のハンド部により保持していない状態を示す斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、袋を右及び左のハンド部により保持した状態を示す斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、支持部の縦断側面図である。 発明の実施の第1別形態において、支持部の横断平面図である。 発明の実施の第1別形態において、支持部の縦断正面図である。
本発明の図面における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
以下、本発明を明確にする為の参考形態を図1〜図7に基づいて説明しており、図8,9,10に基づいて本発明の実施形態を説明している。
[参考形態]
[1]
アシスト器具の全体構成及び本体部1について説明する。
図1,2,3に示すように、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に備えられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられて、アシスト器具が構成されている。
図1,2,3に示すように、本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6の上部及び中間部に亘って連結された支持板7,8、右及び左の縦フレーム6の下部に亘って連結された横フレーム9等を備えて、枠状に構成されている。脚作用部3に取付ベルト4が取り付けられており、縦フレーム6に肩ベルト5が取り付けられている。支持板8の後面に制御装置14が連結されており、制御装置14の後側を覆うように支持板8に連結された支持板15に、バッテリー16が取り付けられている。
これにより、図1,2,3に示すように、肩ベルト5に作業者の腕部(肩部)を入れ、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1が取り付けられる。
図1,2,3に示すように、アシスト器具及び荷物の重量が取付ベルト4を介して主に作業者の腰部に掛かることになるのであり、アシスト器具及び荷物の重量が作業者の腰部により安定して支持される。右及び左の肩ベルト5は、主に本体部1が作業者の背中部から後方に離れようとする状態を止める機能を発揮する。
[2]
次に、右及び左の脚作用部3について説明する。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。横フレーム9に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、伝動ケース11の前部の左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動自在に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12の端部に連結されている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられ、電動モータ(図示せず)が基部10に左右方向に内装されており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
前項[1]に記載のように、作業者の背中部に本体部1を取り付ける場合において、作業者が取付ベルト4を腰部に巻き付けて固定する際、取付ベルト4と一緒に、右及び左の脚作用部3(基部10)が横フレーム9に沿って左右方向に移動可能である。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合により、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
この後、図1,2,3に示すように、作業者は脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)マジックテープ(商標登録)により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
[3]
次に、右及び左のアーム部2について説明する。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前側の斜め上側に延出されて、右及び左のアーム部2が構成されており、アーム部2の上端部に案内プーリー25が回転自在に支持されている。
図1,2,3に示すように、支持板7の後面に昇降装置17が連結されており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19及び左の2本のワイヤ18,19が延出されている。支持板7の上部に受け部材21が連結され、アーム部2の上部に受け部材22が連結されており、ワイヤ18,19のアウター18b,19bが受け部材21,22に接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
図1,2,3に示すように、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが案内プーリー25に掛けられて下側に延出されており、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aに、右のハンド部20が接続されている。左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが案内プーリー25に掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aに、左のハンド部20が接続されている。
[4]
次に、昇降装置17について説明する。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されており、伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース30、伝動ケース30の下部に横向きに連結された電動モータ29、伝動ケース30の上部に横向きに連結された支持ケース26、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が備えられている。
図1及び図2に示すように、ワイヤ18,19のアウター18b,19bが受け部材21に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
以上の構造により、図1及び図2に示すように、電動モータ29の動力が伝動ケース30の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されて、回転体が巻き取り側(ハンド部20の上昇側)及び繰り出し側(ハンド部20の下降側)に回転駆動される。電動モータ29に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ29の作動時に電磁ブレーキは解除状態となり、電動モータ29の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは制動状態となる。
[5]
次に、右及び左のハンド部20について説明する。
図4,5,6において、右のハンド部20を示しており、左のハンド部20は右のハンド部20の左右対称の形状となっている。
図4,5,6に示すように、ハンド部20において、第1保持アーム27及び第2保持アーム28が備えられている。第1及び第2保持アーム27,28が支点ピン35を介して互いに揺動自在に接続されており、第1及び第2保持アーム27,28が支点ピン35周りに互いに接近及び離間する。
図4,5,6に示すように、第1及び第2保持アーム27,28から、操作アーム37,38が、第1及び第2保持アーム27,28の延出方向とは逆向きに延出されている。
操作アーム37,38を互いに離間する方向(第1及び第2保持アーム27,28を互いに接近させる方向)に付勢するバネ36が、支点ピン35及び操作アーム37,38に取り付けられている。これにより、第1及び第2保持アーム27,28(操作アーム37,38)が、洗濯バサミのような状態となっている。
図4,5,6に示すように、第1及び第2保持アーム27,28の端部に、所定範囲で姿勢変更自在な保持部31が備えられている。保持部31は平板状に構成されて、ブラケット31a及び一対のゴム体31bが連結されている。保持部31が、保持部31のブラケット31aにより、第1及び第2保持アーム27,28の端部の軸芯P2周りに自由揺動自在に支持されている。
図4,5,6に示すように、第1保持アーム27に、開口部27a(第1案内部に相当)(操作手段に相当)、及び開口部27b(操作手段に相当)が開口されている。第2保持アーム28に、開口部28a,28bが開口されている。第2保持アーム28の開口部28a,28bの部分に、コ字状のブラケット32が連結されており、ブラケット32の軸芯P3周りにローラー33(第2案内部に相当)(操作手段に相当)が回転自在に支持されている。
図4,5,6に示すように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、第1保持アーム27の開口部27aを通って、第2保持アーム28に向けて延出されている(第1保持アーム27の開口部27aにより、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの長手方向に沿った移動が許容されながら、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが第2保持アーム28に向けて案内された状態に相当)。
図4,5,6に示すように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、第2保持アーム28の開口部28aを通り、ローラー33に巻き付けられ、第2保持アーム28の開口部28bを通って、第1保持アーム27に向けて延出されている(第2保持アーム28のローラー33により、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの長手方向に沿った移動が許容されながら、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが第1保持アーム27に向けて案内された状態に相当)。
図4,5,6に示すように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、第2保持アーム28のローラー33から開口部28bを通り、第1保持アーム27に向いており、第1保持アーム27の開口部27bを通っている。ワイヤ18,19のインナー18a,19aの端部に抜け止め部材34(操作手段に相当)が取り付けられて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、第1保持アーム27の開口部27bから抜けない状態(第1保持アーム27に接続された状態)となっている。
以上のように、第1保持アーム27の開口部27a,27b、第2保持アーム28のローラー33、抜け止め部材34等により、操作手段が構成されている。
図4,5,6に示すように、右のハンド部20において、第1保持アーム27に、上昇操作スイッチ23(手動操作部に相当)が備えられている。図7に示すように、左のハンド部20において、第1保持アーム27に、下降操作スイッチ24(手動操作部に相当)が備えられている。上昇及び下降操作スイッチ23,24は、ハーネス(図示せず)を介して制御装置14に接続されている。
図1,2,3に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が右手で右のハンド部20を持ち、左手で左のハンド部20を持つのであり、作業者は右手及び左手の親指により上昇及び下降操作スイッチ23,24を押し操作する。
この場合、上昇及び下降操作スイッチ23,24は復帰型に構成されており、作業者が上昇及び下降操作スイッチ23,24を押し操作していると、上昇及び下降操作スイッチ23,24から操作信号が出力されるのであり、作業者が上昇及び下降操作スイッチ23,24の押し操作を止めると、上昇及び下降操作スイッチ23,24の操作信号は停止する。
[6]
次に、右及び左のハンド部20の袋W(荷物に相当)の保持について説明する。
図7に示すように、例えば米袋やセメント袋等のように、粉粒体を入れた布製やビニール製、紙製等の袋Wがあったとする。
図5に示すように、右及び左のハンド部20において、操作アーム37,38を接近させるように握り操作することにより、第1及び第2保持アーム27,28を離間させて、図4,6,7に示すように、第1及び第2保持アーム27,28により、袋Wの一方(他方)の縁部W1を挟むようにして保持する。
この場合、図5に示すバネ36の付勢力により、ハンド部20の第1及び第2保持アーム27,28が袋Wの縁部W1を挟むようにして保持するのであり、袋Wの縁部W1の形状に応じて保持部31の姿勢が軸芯P2周りに変化することによって、ハンド部20の第1及び第2保持アーム27,28の間で保持部31により袋Wが無理なく保持される。
図7に示すように、作業者が立ち上がったり、ハンド部20を上昇させたりして、袋Wの重量がハンド部20に掛かると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに張力が発生する。
図6及び図7に示すように、ハンド部20の第1保持アーム27の開口部27aから上側に、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに延出されていることにより、ハンド部20において第1保持アーム27が上側に位置し、第2保持アーム28が下側に位置する状態となり、ハンド部20が斜め下側に向く状態となる。これにより、ハンド部20において、上昇及び下降操作スイッチ23,24が上側に位置する状態となる。
図6及び図7に示す状態において、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに張力が発生すると、ハンド部20において、ワイヤ18,19のインナー18a,19aにより、抜け止め部材34を第2保持アーム28のローラー33に向けて接近させようとする操作力が発生するのであり、第2保持アーム28のローラー33を抜け止め部材34に向けて接近させようとする操作力が発生する。
これにより、図6及び図7に示すように、ハンド部20において、ワイヤ18,19のインナー18a,19aから第1及び第2保持アーム27,28に、第1及び第2保持アーム27,28を接近側に操作する操作力が掛かるのであり、第1及び第2保持アーム27,28(保持部31)の間で袋Wの縁部W1が強く保持される。
この場合、図6及び図7に示すように、ハンド部20において、ワイヤ18,19のインナー18a,19aから第1及び第2保持アーム27,28に、第1及び第2保持アーム27,28を接近側に操作する操作力が掛かった場合、袋Wの縁部W1の形状に応じて保持部31の姿勢が軸芯P2周りに変化することによって、第1及び第2保持アーム27,28の間で保持部31により袋Wが無理なく保持されるようになる。
[7]
例えば、床に置かれた袋Wを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんで床の袋Wを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で袋Wを持ちながら立ち上がり、次に手で袋Wを持ち上げて、袋Wを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
前述の状態において上昇及び下降操作スイッチ23,24の押し操作に基づいて、制御装置14により右及び左の脚作用部3、昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1,2,3に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が上昇及び下降操作スイッチ23,24の両方を押し操作していないと、昇降装置17は停止し、右及び左の脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
これにより、作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
次に作業者がしゃがんで床の袋Wを手で持つ場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17が繰り出し側に作動して、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、右及び左のハンド部20が下降する。下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、昇降装置17が停止して、右及び左のハンド部20が停止する。
これにより、前項[6]に記載のように、右及び左のハンド部20によって袋Wを保持する。
昇降装置17において、電動モータ29に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられているので、電動モータ29の作動時に電磁ブレーキは解除状態となり、電動モータ29の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは制動状態となる。
これにより、電動モータ29が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するように右及び左のハンド部20に袋Wの重量が掛かっても、右及び左のハンド部20が下降することはない。
次に、作業者は右手(左手)で右(左)のハンド部20を持ち、右及び左のハンド部20により袋Wを保持して、作業者が立ち上がることにより袋Wを床から持ち上げる。この状態において作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、右及び左の脚作用部3(操作アーム12)が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者の立ち上がりが補助される。
前述のように作業者が立ち上がる際において、前述の電動モータ29のブレーキ機能により、右及び左のハンド部20(袋W)が下降することはない。
前述のように、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後、右及び左の脚作用部3(操作アーム12)が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が完全に立ち上がったと判断されて、右及び左の脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に昇降装置17が巻き取り側に作動して、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、右及び左のハンド部20(袋W)が上昇する。所望の位置まで右及び左のハンド部20(袋W)が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、昇降装置17が停止して右及び左のハンド部20(袋W)が停止する。
次に作業者は袋Wを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17が繰り出し側に作動して、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、右及び左のハンド部20(袋W)が下降する。
これにより、袋Wを高い棚やトラックの荷台等に置き、右及び左のハンド部20において、操作アーム37,38を接近させるように握り操作することにより、第1及び第2保持アーム27,28を離間させて、右及び左のハンド部20を袋Wから取り外す。
以上のようにして、袋Wを高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るのであり、次の袋Wに対して同様な操作を行う。
以下、本発明の実施形態について説明する。この場合、本発明の実施形態において前述の参考形態と異なる部分について説明しており、その他の部分は前述の参考形態と同様である。
[本発明の実施形態]
図8及び図9に示すように、丸パイプを折り曲げて第1及び第2保持アーム27,28が構成されており、第1及び第2保持アーム27,28の下部に保持部31が連結されている(保持部31の姿勢は変化しない)。第1保持アーム27の上部にブラケット39が連結されて、第1保持アーム27(ブラケット39)と第2保持アーム28とが、支点ピン35を介して互いに揺動自在に接続されており、第1及び第2保持アーム27,28が支点ピン35周りに互いに接近及び離間する。
図8及び図9に示すように、操作アーム38が第2保持アーム28から第1保持アーム27の上側に向けて延出されており、図4,5,6に示す操作アーム37は、第1保持アーム27に備えられていない。これにより、第1保持アーム27の上部と操作アーム38とを接近させるように握り操作することにより、第1及び第2保持アーム27,28を離間させることができる。
図8及び図9に示すように、第2保持アーム28にブラケット41が連結され、ブラケット39の下部にバネ受け部39aが連結されている。バネ36が支点ピン35、ブラケット39のバネ受け部39a及びブラケット41に亘って取り付けられて、バネ36により第1及び第2保持アーム27,28が互いに接近する方向に付勢されている。
図8及び図9に示すように、第2保持アーム28において、ローラー40(第1案内部に相当)(操作手段に相当)が、ブラケット41に回転自在に支持されており、ブラケット32にローラー33が回転自在に支持されている。
図8,9,10に示すように、第2保持アーム28に、ブラケット42が連結されている。右のハンド部20において、第2保持アーム28(ブラケット42)に上昇操作スイッチ23が備えられ、左のハンド部20において、第2保持アーム28(ブラケット42)に下降操作スイッチ24が備えられている。
図8及び図9に示すように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、ローラー40に巻き付けられて向きを変え、第2保持アーム28に向けて延出されている。ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、ローラー33に巻き付けられ、第2保持アーム28から第1保持アーム27に向けて延出されている。第1保持アーム27にブラケット43が連結されており、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが第1保持アーム27(ブラケット43)に接続されている。
以上の構造により、図10に示すように、右及び左のハンド部20において、第1及び第2保持アーム27,28の間に袋Wを抱え込むようにして、第1及び第2保持アーム27,28の間に袋Wを保持する。
図8,9,10に示す状態において、袋Wの重量がハンド部20に掛かると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに張力が発生する。ハンド部20において、ワイヤ18,19のインナー18a,19aにより、第1保持アーム27を第2保持アーム28のローラー33に向けて接近させようとする操作力が発生するのであり、第2保持アーム28のローラー33を第1保持アーム27に向けて接近させようとする操作力が発生する。
これにより、第1及び第2保持アーム27,28を接近側に操作する操作力が、第1及び第2保持アーム27,28に掛かるのであり、第1及び第2保持アーム27,28の間で袋Wが強く保持される。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[参考形態]のハンド部20に代えて、ハンド部20を図11〜図15に示すように構成してもよい。
図13,14,15に示すように、2組の板材を折り曲げて連結することにより箱状(角筒状)の支持部44が構成されており、支持部44の縦壁部44aに亘って支点軸45が連結されている。
図11及び図12に示すように、板材により第1及び第2保持アーム27,28が構成されており、第1及び第2保持アーム27,28の下部に保持部31が連結されている(保持部31の姿勢は変化しない)。図13及び図14に示すように、第1及び第2保持アーム27,28に連結されたボス部27c,28cが、支点軸45に回転自在に支持されている。
これにより、支持部44に第1及び第2保持アーム27,28が揺動自在に支持された状態となっており、第1及び第2保持アーム27,28が互いに接近及び離間するように揺動する。
図13,14,15に示すように、第1及び第2保持アーム27,28のボス部27c,28cに、アーム状の操作部27d,28dが連結されており、操作部27d,28dに長孔27e,28eが開口されている。第1及び第2保持アーム27,28を接近する方向に付勢するバネ48が、第1及び第2保持アーム27,28のボス部27c,28c及び操作部27d,28dに取り付けられている。
図13,14,15に示すように、支持部44の上壁部44bに開口部44cが備えられて、板状の連係部材46が上下動自在に支持部44の開口部44cに挿入されている。
ピン状の連係部材47が連係部材46の下部に連結されており、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが連係部材46の上部に接続されている。
図13,14,15に示すように、支持部44の縦壁部44aに上下向きの長孔44d(接近側位置決め部及び離間側位置決め部に相当)が開口されている。連係部材47が、第1及び第2保持アーム27,28の長孔27e,28e(操作部27d,28d)に挿入(接続)されており、連係部材47は支持部44の長孔44dにも挿入されている。
図13,14,15に示すように、連係部材47が第1及び第2保持アーム27,28の長孔27e,28e(操作部27d,28d)に挿入されていることにより、第1及び第2保持アーム27,28が互いに連係した状態となっており、第1及び第2保持アーム27,28が同じように接近側に操作され、同じように離間側に操作される。
以上のように、ワイヤ18,19(インナー18a,19a)、連係部材46,47、第1及び第2保持アーム27の操作部27d,28d等により、操作手段50が構成されている。
図11及び図13に示すように、支持部44の上壁部44bに、固定の持ち手部49が連結されて、持ち手部49が第1保持アーム27側に横向きに延出されている。
右のハンド部20において、支持部44の上壁部44bに上昇操作スイッチ23が備えられており、左のハンド部20において、支持部44の上壁部44bに下降操作スイッチ24が備えられている。
図11に示す状態は、ハンド部20に袋Wを保持していない状態であり、バネ48により、第1及び第2保持アーム27,28を接近側に操作されている。
この場合、図13及び図15に示すように、第1及び第2保持アーム27,28が接近側に操作されると、第1及び第2保持アーム27,28の操作部27d,28dにより連係部材47が上昇するのであり、連係部材47が支持部44の長孔44dの上端部に当たることにより、第1及び第2保持アーム27,28の接近側の操作が止められる(第1及び第2保持アーム27,28のうちの接近側に操作されるものの接近側の限界位置が決められた状態に相当)。
図11に示すように、作業者は持ち手部49を持つことにより、右及び左のハンド部20を移動させることができるのであり、持ち手部49を持った右手(左手)で上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を操作することができる。
右及び左のハンド部20により袋Wを持つ場合、作業者は持ち手部49を持ちながら、第1保持アーム27を持って、第1保持アーム27を持ち手部49に接近させるように、持ち手部49及び第1保持アーム27を握り操作する。これにより、第1保持アーム27が離間側に操作されるのであり、連係部材47の作用によって、第2保持アーム28も離間側に操作される。
前述のように、第1及び第2保持アーム27,28が離間側に操作されると、図13及び図15に示すように、第1及び第2保持アーム27,28の操作部27d,28dにより連係部材47が下降するのであり、連係部材47が支持部44の長孔44dの下端部に当たることにより、第1及び第2保持アーム27,28の離間側の操作が止められる(第1及び第2保持アーム27,28のうちの離間側に操作されるものの離間側の限界位置が決められた状態に相当)。
以上のようにして第1及び第2保持アーム27,28を離間側に操作することにより、図12に示すように、右及び左のハンド部20において、第1及び第2保持アーム27,28の間に袋Wを抱え込むようにして、第1及び第2保持アーム27,28の間に袋Wを保持する。
図11及び図13に示すように、第1及び第2保持アーム27,28の間に袋Wを保持した状態において、連係部材47が支持部44の長孔44dの上下中間位置に位置していたとする。
この状態で、袋Wの重量がハンド部20に掛かると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに張力が発生するのであり、支持部44に対して連係部材46,47が上昇する状態(連係部材46,47に対して支持部44が下降する状態)となる。
これにより、図13及び図15に示すように、連係部材47により、第1及び第2保持アーム27,28を接近側に操作力が、第1及び第2保持アーム27,28に掛かるのであり、第1及び第2保持アーム27,28の間で袋Wが強く保持される。
この場合、前述と同様に、連係部材47が支持部44の長孔44dの上端部に当たることにより、第1及び第2保持アーム27,28の接近側の操作が止められる(第1及び第2保持アーム27,28のうちの接近側に操作されるものの接近側の限界位置が決められた状態に相当)。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の第1別形態]において、以下の(1)〜(4)に記載のように構成してもよい。
(1)
連係部材46,47を廃止して、ワイヤ18のインナー18aを第1保持アーム27の操作部27dに直接に接続し、ワイヤ19のインナー19aを第2保持アーム28の操作部28dに直接に接続する。
この場合、第1及び第2保持アーム27,28の接近側の限界位置を決める接近側位置決め部(離間側の限界位置を決める離間側位置決め部)を、支持部44の内部に別途備える。
(2)
前項(1)に記載のように、連係部材46,47を廃止した場合、第1及び第2保持アーム27,28の操作部27d,28dを、第1及び第2保持アーム27,28のボス部27c,28cから延出するのではなく、第1及び第2保持アーム27,28の操作部27d,28dを、第1及び第2保持アーム27,28のボス部27c,28cと保持部31との間の中間部分に備える。
(3)
前項(2)に記載のように、第1及び第2保持アーム27,28の操作部27d,28dを、第1及び第2保持アーム27,28の中間部分に備えた場合、ワイヤ18のインナー18a,19aを、支持部44の開口部44cに上側から通し、第1及び第2保持アーム27,28のボス部27c,28cの下側を通して支持部44から外側に延出して、第1及び第2保持アーム27,28の操作部27d,28dに接続する。
(4)
前項(1)〜(3)において、第2保持アーム28を支持部44に揺動しないように連結して固定し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aを第1保持アーム27の操作部27dに接続する。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[参考形態][本発明の実施形態]〜[発明の実施の第2別形態]において、以下の説明のように構成してもよい。
上昇操作スイッチ23を左のハンド部20に備え、下降操作スイッチ24を右のハンド部20に備えてもよい。上昇及び下降操作スイッチ23,24の両方を、右(左)のハンド部20に備えてもよい。
図1,2,3に示す右のハンド部20に対して、1本のワイヤ18を備え、左のハンド部20に対して、1本のワイヤ18を備えるように構成してもよい。
右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。このように構成した場合、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を備え、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を備える。
又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20を備える。
前述の[参考形態]の保持部31の自由揺動の構造(前項[5]及び図4,5,6参照)を、前述の[本発明の実施形態]〜[発明の実施の第2別形態]に備えてもよい。
前述の[発明の実施の第1形態]における第1及び第2保持アーム27,28の接近側の限界位置を決める接近側位置決め部(離間側の限界位置を決める離間側位置決め部)を前述の[参考形態][本発明の実施形態][発明の実施の第2別形態]に備えてもよい。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[参考形態][本発明の実施形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、右及び左の脚作用部3を備えないように構成してもよい。
前述の[参考形態][本発明の実施形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、組み合わせに矛盾が生じない限り、各種の形態の組み合わせが可能である。
本発明は、作業者が装着して使用するもので、作業者の作業(動作)を補助するアシスト器具に適用できるのであり、形状が変化し易い袋状の荷物を保持するアシスト器具ばかりではなく、ハードケース等の硬い荷物を保持するアシスト器具にも適用できる。
1 本体部
2 アーム部
14 制御装置
17 昇降装置
18,19 ワイヤ
20 ハンド部
23,24 手動操作部
27 第1保持アーム
27a 第1案内部、操作手段
27b 操作手段
27d 操作部
28 第2保持アーム
28d 操作部
31 保持部
33 第2案内部、ローラー、操作手段
34 操作手段
37,38 操作アーム
40 第1案内部、ローラー、操作手段
44 支持部
44d 接近側位置決め部、離間側位置決め部
46,47 連係部材
49 持ち手部
50 操作手段
W 荷物

Claims (6)

  1. 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
    前記アーム部から下側に延出されたワイヤと、作業者が手で持つことにより荷物を保持するもので前記ワイヤに接続されたハンド部とが備えられ、
    前記ワイヤを巻き取ることにより前記ハンド部を上昇させ、前記ワイヤを繰り出すことにより前記ハンド部を下降させる昇降装置と、
    人為的に操作される手動操作部と、前記手動操作部の操作信号に基づいて前記昇降装置を巻き取り側及び繰り出し側に作動させる制御装置とが備えられており、
    前記ハンド部に、互いに接近及び離間自在で、互いに接近することにより間に前記荷物を保持する第1保持アーム及び第2保持アームと、前記第1及び第2保持アームを人為的に離間させる為の操作アームと、前記荷物を保持する為に、平板状の板材が折り曲げられて形成され、互いに対向するように前記第1及び第2保持アームに備えられた保持部とが備えられ、
    前記ワイヤを前記第2保持アームに向けて案内する第1案内部と、
    前記ワイヤの長手方向に沿った前記ワイヤの移動を許容しながら前記ワイヤを前記第1保持アームに向けて案内するもので、前記第2保持アームに備えられた第2案内部とが、備えられており、
    前記ワイヤが前記第1案内部から前記第2案内部を通り、前記ワイヤの端部が前記第1保持アームに接続されて、
    前記第1及び第2保持アームが前記荷物を保持した状態で前記荷物の重量が前記第1及び第2保持アームに掛かると、前記第1及び第2保持アームを接近側に操作する操作力が前記ワイヤから前記第1及び第2保持アームに掛かるようにするアシスト器具。
  2. 前記操作アームが、前記第2保持アームに取り付けられて、前記第2保持アームから前記第1保持アームに対して上側に向けて延出されている請求項1に記載のアシスト器具。
  3. 前記第1及び第2案内部が、回転自在なローラーである請求項1又は2に記載のアシスト器具。
  4. 前記第1及び第2保持アームの接近側の限界位置を決める接近側位置決め部が備えられている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
  5. 前記第1及び第2保持アームの離間側の限界位置を決める離間側位置決め部が備えられている請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
  6. 前記荷物に馴染むように姿勢変更自在な前記保持部が、前記第1及び第2保持アームに備えられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
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