JP6956684B2 - アシスト器具 - Google Patents
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Description
本発明は、作業者が装着して使用するもので、作業者の作業(動作)を補助するアシスト器具に関する。
前述のようなアシスト器具として、特許文献1に開示されているようなものがある。
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出された右及び左のアーム部が備えられている。本体部に昇降装置が設けられて、昇降装置から右及び左のワイヤ(索状体に相当)が延出されている。ワイヤがアーム部から下側に延出されており、ワイヤの延出端に右及び左のハンド部が接続されている。
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出された右及び左のアーム部が備えられている。本体部に昇降装置が設けられて、昇降装置から右及び左のワイヤ(索状体に相当)が延出されている。ワイヤがアーム部から下側に延出されており、ワイヤの延出端に右及び左のハンド部が接続されている。
右のハンド部により荷物の右の横壁部を保持し、左のハンド部により荷物の左の横壁部を保持することによって、荷物を保持する。ハンド部に荷物を保持した状態で、昇降装置によりワイヤを巻き取ることによりハンド部(荷物)を上昇させ、昇降装置によりワイヤを繰り出すことによりハンド部(荷物)を下降させる。
特許文献1のようなアシスト器具において、ハンド部による荷物の保持の確実性を高めるという面で改善の余地がある。
本発明は、右及び左のハンド部を備えたアシスト器具において、ハンド部による荷物の保持の確実性を高めること目的としている。
本発明は、右及び左のハンド部を備えたアシスト器具において、ハンド部による荷物の保持の確実性を高めること目的としている。
本発明のアシスト器具は、
作業者に取り付けられる本体部と、
前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
前記アーム部から下側に延出された索状体と、
前記索状体の延出端に接続された左右のハンド部とが備えられ、
前記左右のハンド部の夫々に、荷物にセットする際に前記荷物の横壁部に当て付けられる横壁保持部と、前記横壁保持部から横向きに延出され、前記荷物にセットする際に前記荷物の上面部に当て付けられる延出部と、が備えられ、
前記左右のハンド部を前記荷物にセットした状態において前記左右のハンド部を互いに接近させる操作力を発生する接近操作部が備えられ、
作業者が把持可能な第1持ち手部が設けられ、前記左右のハンド部の夫々に取り付けられた可動体が備えられ、
前記第1持ち手部の位置が前記左右のハンド部に対して少なくとも上下方向に変位するように、前記可動体が可動する。
作業者に取り付けられる本体部と、
前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
前記アーム部から下側に延出された索状体と、
前記索状体の延出端に接続された左右のハンド部とが備えられ、
前記左右のハンド部の夫々に、荷物にセットする際に前記荷物の横壁部に当て付けられる横壁保持部と、前記横壁保持部から横向きに延出され、前記荷物にセットする際に前記荷物の上面部に当て付けられる延出部と、が備えられ、
前記左右のハンド部を前記荷物にセットした状態において前記左右のハンド部を互いに接近させる操作力を発生する接近操作部が備えられ、
作業者が把持可能な第1持ち手部が設けられ、前記左右のハンド部の夫々に取り付けられた可動体が備えられ、
前記第1持ち手部の位置が前記左右のハンド部に対して少なくとも上下方向に変位するように、前記可動体が可動する。
本発明によると、ハンド部により荷物が保持された状態で、接近操作部により左右のハンド部を互いに接近させる操作力が発生して、右のハンド部が荷物の右の横壁部に押圧され、左のハンド部が荷物の左の横壁部に押圧された状態となるのであり、これによってハンド部による荷物の保持の確実性が高められる。
前述のようにハンド部により荷物を保持した場合、作業者が荷物の持ち上げの補助や、荷物の姿勢の修正等を行う為に、可動体の第1持ち手部を持ってハンド部全体を上側に引き上げるような操作を行ったり、作業者が持ち上げた荷物の所定位置への載置を行う為に、第1持ち手部を持った状態でハンド部全体を下側に下げるような操作を行ったりすることがあり、このとき、第1持ち手部を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生する場合がある。この場合、第1持ち手部が可動体ではなく横壁保持部に直接取り付けられていると、横壁保持部が荷物の横壁部から離反しながら第1持ち手部が荷物に対して上側に移動し、ハンド部により荷物を保持した状態が予期せぬタイミングで解除されるおそれがある。
本発明によると、第1ハンド部が可動体に取り付けられており、第1持ち手部の位置が左右のハンド部に対して少なくとも上下方向に変位するように可動体が可動する。
これにより、前述のように、第1持ち手部を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生したとしても、この力に追従するように第1持ち手部が取り付けられた可動体が独立して上下方向に変位することで、横壁保持部が荷物の横壁部から離反し、ハンド部により荷物を保持した状態が解除されるような事態の発生を抑えることができる。従って、本発明によると、ハンド部による荷物の保持の確実性が高められる。
これにより、前述のように、第1持ち手部を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生したとしても、この力に追従するように第1持ち手部が取り付けられた可動体が独立して上下方向に変位することで、横壁保持部が荷物の横壁部から離反し、ハンド部により荷物を保持した状態が解除されるような事態の発生を抑えることができる。従って、本発明によると、ハンド部による荷物の保持の確実性が高められる。
本発明において、
前記可動体は、前記左右のハンド部に設けられた取付部に軸支され、
前記第1持ち手部が前記横壁保持部に対して接近離反するように、前記可動体が前記取付部を中心として揺動すると好適である。
前記可動体は、前記左右のハンド部に設けられた取付部に軸支され、
前記第1持ち手部が前記横壁保持部に対して接近離反するように、前記可動体が前記取付部を中心として揺動すると好適である。
本発明によると、作業者は第1持ち手部を持った状態で、当該第1持ち手部が横壁保持部に接近するように可動体を揺動させることができる。従って、作業者が第1持ち手部を持ち、可動体を横壁保持部に押し付けることで、横壁保持部が荷物の横壁部に適切に押圧された状態となり、ハンド部による荷物の保持の確実性を高めることができる。また、第1持ち手部を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生した際には、この力に追従するように可動体が独立して揺動し、ハンド部により荷物を保持した状態が解除されるような事態の発生が抑えられる。従って、本発明によれば、ハンド部による荷物の保持の確実性が高められる。
本発明において、前記可動体は、前記横壁保持部に接近するように付勢されていると好適である。
本発明によると、横壁保持部に接近するように可動体が付勢されているため、第1持ち手部を持った作業者が意識的に可動体を横壁保持部に押し付けなくとも、可動体が横壁保持部に押し付けられた状態となる。更に、作業者が第1持ち手部を持っている際に、第1持ち手部を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生した場合には、付勢力に逆らって可動体が横壁保持部から離反する方向に揺動し、ハンド部により荷物を保持した状態が解除されるような事態の発生が抑えられる。従って、本発明によれば、ハンド部による荷物の保持の確実性が高められる。
本発明において、前記延出部に、作業者が把持可能な第2持ち手部が備えられると好適である。
本発明によると、ハンド部の横壁保持部が荷物の横壁部に当て付けられ、ハンド部の延出部が荷物の上面部に当て付けられて、ハンド部に荷物が保持された状態において、作業者がハンド部の第2持ち手部を持って上側に操作すると、ハンド部の横壁保持部に対して第2持ち手部が荷物の中央側に位置することによって、ハンド部の横壁保持部を荷物の横壁保持部に押圧するモーメントが発生する。
従って、本発明によると、接近操作部の機能に加えて、作業者がハンド部の第2持ち手部を持って上側に操作することによるモーメントにより、ハンド部が荷物の横壁部にさらに押圧される状態となって、ハンド部による荷物の保持の確実性が高められる。
図1〜図10には、作業者が装着して使用するアシスト器具が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
(アシスト器具の全体構成及び本体部)
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の腰補助部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の腰補助部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6に亘って連結された支持板7等を備えて、枠状となっている。本体部1の下部に取付ベルト4が設けられ、支持板7の前面の上部に肩ベルト5が取り付けられている。支持板7の後面の上下中間部に制御装置8が取り付けられており、支持板7の後面の下部にバッテリー9が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、肩ベルト5に作業者の腕部(肩部)を入れ、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1が取り付けられる。
アシスト器具及び荷物B(図7参照)の重量が取付ベルト4を介して主に作業者の腰部に掛かるのであり、アシスト器具及び荷物Bの重量が作業者の腰部により安定して支持される。右及び左の肩ベルト5は、主に本体部1が作業者の背中部から後方に離れようとする状態を止める機能を発揮する。
(右及び左の腰補助部)
図1,2,3に示すように、腰補助部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。基部10が、支持板7の下部の前部に、左右方向に取付位置を変更自在に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、腰補助部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。基部10が、支持板7の下部の前部に、左右方向に取付位置を変更自在に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
伝動ケース11の前部の左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動自在に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12に取り付けられている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に備えられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
図1及び図2に示すように、作業者は脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の腰補助部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の腰補助部3(伝動ケース11)が位置する。
(右及び左のアーム部、ワイヤ)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に右及び左の支持部材16が取り付けられており、右及び左のプーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に右及び左の支持部材16が取り付けられており、右及び左のプーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
支持板7の後面の上部に昇降装置17が取り付けられており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19(索状体に相当)、及び左の2本のワイヤ18,19(索状体に相当)が延出されている。
支持板7の上部にアウター支持部15が連結され、支持部材16にアウター支持部16aが備えられている。ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部が、アウター支持部15及び支持部材16のアウター支持部16aに接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、右の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されている。右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に取付部21が接続されて、取付部21に右のハンド部20が接続されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されている。左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に取付部21が接続されて、取付部21に左のハンド部20が接続されている。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
右及び左のワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター支持部15に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
制御装置8により電動モータ27が作動する。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
(ハンド部)
図4〜図6に右及び左のハンド部20が示されており、右及び左のハンド部20は同じ形状となっている。
図4〜図6に右及び左のハンド部20が示されており、右及び左のハンド部20は同じ形状となっている。
ハンド部20は、板材を折り曲げて形成されており、上下向きの横壁保持部31、横壁保持部31の上部から横向きに延出された延出部32を備えている。
延出部32における横壁保持部31の反対側の端部に、チャンネル状の2個のブラケット37が連結されており、丸棒状の2つの軸部材38a,38bが上下方向に並んだ状態でブラケット37に横向きに取り付けられている。
右のハンド部20において、一方のブラケット37及び上側の軸部材38aが、第1右支持部39aであり、同じく一方のブラケット37及び下側の軸部材38bが、右接続部40である。また、他方のブラケット37及び下側の軸部材38bが、第2右支持部39bである。左のハンド部20において、一方のブラケット37及び上側の軸部材38aが、第1左支持部41aであり、同じく一方のブラケット37及び下側の軸部材38bが、左接続部42である。また、他方のブラケット37及び下側の軸部材38bが、第2左支持部41bである。
横壁保持部31における荷物Bの横壁部B1と対向する面に、滑り止め材43が取り付けられている。滑り止め材43は、吸着性及び粘着性を有するゲル材又はゴム材により薄いシート状に形成されており、平板状の基板44に滑り止め材43が接着されて、基板44の端部に持ち手部44aが設けられている。
横壁保持部31の上部及び下部に、横向きのガイドレール45が取り付けられている。基板44の持ち手部44aを持ちながら、基板44をガイドレール45の間に差し込むことにより、滑り止め材43及び基板44が横壁保持部31に取り付けられる。
滑り止め材43を交換する場合、基板44の持ち手部44aを持ちながら、基板44をガイドレール45の間から抜き出し、別の滑り止め材43及び基板44を、ガイドレール45の間に差し込んで、横壁保持部31に取り付ければよい。
滑り止め材43を交換する場合、基板44の持ち手部44aを持ちながら、基板44をガイドレール45の間から抜き出し、別の滑り止め材43及び基板44を、ガイドレール45の間に差し込んで、横壁保持部31に取り付ければよい。
(可動体)
可動体55は、板材を折り曲げて形成されており、ハンド部20の横壁保持部31及び延出部32に沿って当該ハンド部20の外面側に配設されている。この可動体55における横壁保持部31に沿った部分の下部には、下持ち手部(第1持ち手部に相当)56が横向きに連結されており、下持ち手部56の上面部及び横面部に、面ファスナ57(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。
可動体55は、板材を折り曲げて形成されており、ハンド部20の横壁保持部31及び延出部32に沿って当該ハンド部20の外面側に配設されている。この可動体55における横壁保持部31に沿った部分の下部には、下持ち手部(第1持ち手部に相当)56が横向きに連結されており、下持ち手部56の上面部及び横面部に、面ファスナ57(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。
また、可動体55は、その延出部32に沿った部分の端部が、延出部32の上面部における2つのブラケット37の前後に形成された可動体取付部32aに軸支されており、当該可動体55は、可動体取付部32aの横向きの軸心P周りに揺動自在になっている。更に、ブラケット37の前方には、下持ち手部56を横壁保持部31に接近させる方向に可動体55を弾性的に付勢する巻ばね58が設けられている。また、可動体55における延出部32に沿った部分には、2つのブラケット37と当該可動体55とが干渉しないように切欠き部55aが形成されている。
(ハンド部と取付部との接続、及び接近操作部)
接近操作部29は、左右のハンド部20を荷物Bにセットした状態において、左右のハンド部20を互いに接近させる操作力を発生させる。
図4に示すように、金属製の板材で形成された取付部22に、合成繊維製で幅の狭いベルト28(索状体に相当)が接続されている。
接近操作部29は、左右のハンド部20を荷物Bにセットした状態において、左右のハンド部20を互いに接近させる操作力を発生させる。
図4に示すように、金属製の板材で形成された取付部22に、合成繊維製で幅の狭いベルト28(索状体に相当)が接続されている。
右の取付部22及びベルト28が用意され、左の取付部22及びベルト28が用意されている。右の取付部22は、右の取付部21に取り付け及び取り外し自在であり、左の取付部22は、左の取付部21に取り付け及び取り外し自在である。
右のベルト28が、右のハンド部20の第1右支持部39aに通され、左右方向に向きを変えて横向きに延出され、左のハンド部20の第2左支持部41bに通され、更に左右方向の向きを変えて横向きに延出されており、右のベルト28の延出端が、右のハンド部20の右接続部40に接続されている。第1右支持部39a及び第2左支持部41bにおいて、右のベルト28は、左右のハンド部20に対してベルト28の長手方向に移動自在(摺動自在)である。
左のベルト28が、左のハンド部20の第1左支持部41aに通され、左右方向に向きを変えて横向きに延出され、右のハンド部20の第2右支持部39bに通され、更に左右方向の向きを変えて横向きに延出されており、左のベルト28の延出端が、左のハンド部20の左接続部42に接続されている。第1左支持部41a及び第2右支持部39bにおいて、左のベルト28は、左右のハンド部20に対してベルト28の長手方向に移動自在(摺動自在)である。
以上のように、接近操作部29は、第1及び第2右支持部39a,39b及び第1及び第2左支持部41a,41b、右接続部40及び左接続部42、ベルト28を備えており、右のベルト28の延出端が、第1右支持部39a及び第2左支持部41bを介して右のハンド部20の右接続部40に接続され、左のベルト28の延出端が、第1左支持部41a及び第2右支持部39bを介して左のハンド部20の左接続部42に接続されている。
取付部22は取付部21に取り付け及び取り外し自在であるので、図4〜図6に示すハンド部20とは異なる構造及び機能を備えた別のハンド部20が用意された場合、取付部22を取付部21から取り外して、別のハンド部20を取付部21に直接に取り付けることが可能である。
(ハンド部を上昇及び下降させる上昇操作スイッチ及び下降操作スイッチに関する構成)
図4及び図7に示すように、右のカバー部46が備えられており、右のカバー部46に上昇操作スイッチ23が設けられている。右のカバー部46と左右対称の形状の左のカバー部46が備えられ、左のカバー部46に下降操作スイッチ24が設けられている。
図4及び図7に示すように、右のカバー部46が備えられており、右のカバー部46に上昇操作スイッチ23が設けられている。右のカバー部46と左右対称の形状の左のカバー部46が備えられ、左のカバー部46に下降操作スイッチ24が設けられている。
カバー部46は、合成樹脂により一体的に形成された外側部47と、金属製の内側部48とを備えており、外側部47の内面に内側部48がビスにより連結されている。
内側部48は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、上下方向に配置される横側部49、横側部49の上部から横向きに延出された上側部50、上側部50の延出端部から上側に延出された横側部51を備えている。
内側部48は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、上下方向に配置される横側部49、横側部49の上部から横向きに延出された上側部50、上側部50の延出端部から上側に延出された横側部51を備えている。
右のカバー部46の外側部47に、上昇操作スイッチ23が取り付けられ、左のカバー部46の外側部47に、下降操作スイッチ24が取り付けられている。
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続された右及び左のハーネス14が、右及び左のアーム部2の内部に入っており、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。アーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出されており、右のハーネス14が上昇操作スイッチ23に接続され、左のハーネス14が下降操作スイッチ24に接続されている。
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続された右及び左のハーネス14が、右及び左のアーム部2の内部に入っており、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。アーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出されており、右のハーネス14が上昇操作スイッチ23に接続され、左のハーネス14が下降操作スイッチ24に接続されている。
内側部48において、横側部49における上側部50側の面に、面ファスナ52(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。上側部50の下面部に、面ファスナ52(マジックテープ(登録商標))が取り付けられている。
(カバー部におけるハンド部への取り付け及び取り外し)
図4及び5に示すように、カバー部46の面ファスナ52を、可動体55の下持ち手部56の面ファスナ57に当て付けて接続することにより、カバー部46を可動体55の下持ち手部56に取り付けることができるのであり、カバー部46を介して上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部20に取り付けられる。
図4及び5に示すように、カバー部46の面ファスナ52を、可動体55の下持ち手部56の面ファスナ57に当て付けて接続することにより、カバー部46を可動体55の下持ち手部56に取り付けることができるのであり、カバー部46を介して上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部20に取り付けられる。
面ファスナ52,57の接続範囲は比較的広いものであるので、可動体55の下持ち手部56におけるカバー部46の取付位置を、面ファスナ52,57の接続範囲において任意に変更することができる。
カバー部46の面ファスナ52を可動体55の下持ち手部56の面ファスナ57から離すことにより、カバー部46がハンド部20から取り外されるのであり、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)がハンド部20から取り外される。
取付部21に各種のハンド部20を取り付けた場合(交換した場合)、カバー部46の面ファスナ52を、交換されたハンド部20の面ファスナ(図示せず)に接続することにより、カバー部46(上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24)を、各種のハンド部20に共用することができる。
(上昇操作スイッチ及び下降操作スイッチの操作による昇降装置の作動)
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇する。
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇する。
下降操作スイッチ24を押し操作すると、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止する。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
(ハンド部による荷物の保持操作)
図7に示すように、段ボール箱のような立方体形状の荷物Bが想定されている。
図1及び図2に示すように、アシスト器具を装着した作業者が、右手及び左手を前に出して、可動体55の下持ち手部56を持つと、ハンド部20の横壁保持部31が上下方向に向き、ハンド部20の延出部32が左右方向に向く状態となる。
図7に示すように、段ボール箱のような立方体形状の荷物Bが想定されている。
図1及び図2に示すように、アシスト器具を装着した作業者が、右手及び左手を前に出して、可動体55の下持ち手部56を持つと、ハンド部20の横壁保持部31が上下方向に向き、ハンド部20の延出部32が左右方向に向く状態となる。
アシスト器具を装着した作業者に対して、荷物Bが床に置かれているとする。
図7に示すように、作業者は、右のハンド部20において、延出部32を荷物Bの上面部B2に当て付けながら、横壁保持部31(滑り止め材43)を荷物Bの右の横壁部B1に当て付ける。左のハンド部20において、延出部32を荷物Bの上面部B2に当て付けながら、横壁保持部31(滑り止め材43)を荷物Bの左の横壁部B1に当て付ける。これにより、ハンド部20の滑り止め材43が、荷物Bの横壁部B1に吸着する。
図7に示すように、作業者は、右のハンド部20において、延出部32を荷物Bの上面部B2に当て付けながら、横壁保持部31(滑り止め材43)を荷物Bの右の横壁部B1に当て付ける。左のハンド部20において、延出部32を荷物Bの上面部B2に当て付けながら、横壁保持部31(滑り止め材43)を荷物Bの左の横壁部B1に当て付ける。これにより、ハンド部20の滑り止め材43が、荷物Bの横壁部B1に吸着する。
例えば、作業者が可動体55の下持ち手部56を持ちながら、前述のような操作を行えば、下持ち手部56を持った作業者が加える力及び巻ばね58による付勢力によって可動体55をハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)に押し付け、この横壁保持部31を荷物Bの横壁部B1に当て付けることができる。
このように、横壁保持部31を荷物Bの横壁部B1に当て付けた状態において、ハンド部20を上昇させると、ハンド部20の滑り止め材43の吸着作用によって、ハンド部20と一緒に荷物Bが持ち上げられる。
荷物Bの重量により、ハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)に沿って、荷物Bの横壁部B1が下側に移動しようとしても(落ちようとしても)、ハンド部20の滑り止め材43の吸着作用によって、荷物Bの横壁部B1の下側への移動が止められて、ハンド部20に荷物Bが保持される。
荷物Bの重量により、ハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)に沿って、荷物Bの横壁部B1が下側に移動しようとしても(落ちようとしても)、ハンド部20の滑り止め材43の吸着作用によって、荷物Bの横壁部B1の下側への移動が止められて、ハンド部20に荷物Bが保持される。
ハンド部20により荷物Bが持ち上げられると、荷物Bの重量がハンド部20に掛かって、ベルト28に張力が発生する。右のベルト28により、左のハンド部20を右のハンド部20に接近させようとする操作力FLが発生し、左のベルト28により、右のハンド部20を左のハンド部20に接近させようとする操作力FRが発生する。
本実施形態においては、右のベルト28を第1右支持部39aに通した上で、更に第2左支持部41bに通して延出端を右接続部40に接続するとともに、左のベルト28を第1左支持部41aに通した上で、更に第2右支持部39bに通して延出端を左接続部42に接続している、即ち、左右のベルト28は、左右のハンド部20の間において、それぞれ二重になっている。したがって、例えば、左右のハンド部20の間において、左右のベルト28がそれぞれ一重である場合と比較して、およそ二倍の操作力FR,FLが発生する。
以上のように、接近操作部29において、右及び左のハンド部20を互いに接近させる操作力FR,FLが発生して、右のハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)が荷物Bの右の横壁部B1に押圧され、左のハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)が荷物Bの左の横壁部B1に押圧される。これにより、ハンド部20による荷物Bの保持の確実性が高められる。
(ハンド部による荷物の保持操作の際の作業者の補助操作)
図7に示すように、作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した場合、作業者が荷物Bの持ち上げの補助や、荷物Bの姿勢の修正等を行う為に、可動体55の下持ち手部56を持ってハンド部20を引き上げるような操作を行ったり、持ち上げた荷物Bの所定位置への載置を行う為に、可動体55の下持ち手部56を持った状態でハンド部20を下側に下げるような操作を行ったりすることがある。
図7に示すように、作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した場合、作業者が荷物Bの持ち上げの補助や、荷物Bの姿勢の修正等を行う為に、可動体55の下持ち手部56を持ってハンド部20を引き上げるような操作を行ったり、持ち上げた荷物Bの所定位置への載置を行う為に、可動体55の下持ち手部56を持った状態でハンド部20を下側に下げるような操作を行ったりすることがある。
この場合、例えば、ハンド部20を引き上げるような操作を行う際に、昇降装置17がハンド部20を上昇させるタイミングよりも早いタイミングで作業者がハンド部20を引き上げるような操作を行ってしまうと、下持ち手部56を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生する場合がある。また、ハンド部20を下げるような操作を行う際に、昇降装置17によってハンド部20が下がる速さが作業者が考えているよりも早いと、上記と同様に、下持ち手部56を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生する場合がある。この場合、下持ち手部が横壁保持部31に直接取り付けられていると、横壁保持部31が荷物Bの横壁部B1から離反しながら下持ち手部が荷物Bに対して上側に移動し、ハンド部20により荷物Bを保持した状態が予期せぬタイミングで解除されるおそれがある。
しかし、前述のように、下持ち手部56が可動体55に取り付けられ、可動体取付部32aの横向きの軸心P周りに揺動自在となっており、更に、下持ち手部56を横壁保持部31に接近させる方向に可動体55が弾性的に付勢されている。したがって、下持ち手部56を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生したとしても、図8に示すように、この力に追従するように付勢力に逆らって可動体55が横壁保持部31から離反するように揺動し、ハンド部20に対する下持ち手部56の位置が上側に変位するため、横壁保持部31が荷物Bの横壁部B1から離反してハンド20により荷物Bを保持した状態が解除されるような事態の発生が抑えられ、ハンド部20による荷物Bの保持の確実性が高められる。
また、荷物Bを床から持ち上げた後においても、ハンド部20の滑り止め材43の吸着が不十分になる思われる場合、作業者は、可動体55の下持ち手部56を持ち、可動体55越しにハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)を荷物Bの横壁部B1に押圧することによって、ハンド部20による荷物Bの保持の確実性を高めることができる。
(アシスト器具の作業形態)
例えばパレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物Bを手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりして、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
例えばパレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物Bを手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりして、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う状態において、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により腰補助部3及び昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、腰補助部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者が歩行する場合や、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりする場合、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
作業者が腰部を下に曲げて(膝部を曲げて腰部を落として)、パレットや床の荷物Bを持つ場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止するので、作業者は、前項の(ハンド部による荷物の保持操作)に記載のようにして、ハンド部20により荷物Bを保持する。
前項の(昇降装置)に記載のように、電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の停止時及び非通電時に、電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した状態で、腰部を上に延ばすことにより(立ち上がることにより)、荷物Bを持ち上げる。作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、腰補助部3において操作アーム12が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、腰部を上に延ばすこと(立ち上がること)が補助される。
作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後に、腰補助部3において、操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が起立した(立ち上がった)と判断されて、腰補助部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に昇降装置17において、電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇する。所望の位置までハンド部20が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、電動モータ27が停止してハンド部20が停止する。
作業者は、荷物Bを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
作業者は、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置いて、ハンド部20を荷物Bから取り外す。荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るので、次の荷物Bに対して同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
接近操作部29を、以下の説明のように構成してもよい。
図9に示すように、右及び左のハンド部20において、延出部32における横壁保持部31の反対側の端部に、チャンネル状の1個のブラケット37が連結されており、丸棒状の3本の軸部材38a,38b,38cが、上下方向に並んだ状態でブラケット37に横向きに取り付けられている。
接近操作部29を、以下の説明のように構成してもよい。
図9に示すように、右及び左のハンド部20において、延出部32における横壁保持部31の反対側の端部に、チャンネル状の1個のブラケット37が連結されており、丸棒状の3本の軸部材38a,38b,38cが、上下方向に並んだ状態でブラケット37に横向きに取り付けられている。
ブラケット37において、真ん中の軸部材38aは、上側の軸部材38b及び下側の軸部材38cよりも横壁保持部31から遠い位置に配置されている。右のハンド部20において、ブラケット37及び真ん中の軸部材38aが、第1右支持部39aであり、ブラケット37及び上側の軸部材38bが、第2右支持部39bであり、ブラケット37及び下側の軸部材38cが右接続部40である。また、左のハンド部20において、ブラケット37及び真ん中の軸部材38aが、第1左支持部41aであり、ブラケット37及び下側の軸部材38cが、第2左支持部41bであり、ブラケット37及び上側の軸部材38bが、左接続部42である。
右のベルト28が、右のハンド部20の第1右支持部39aに通され、左右方向に向きを変えて横向きに延出され、左のハンド部20の第2左支持部41bに通され、更に左右方向に向きを変えて横向きに延出されており、右のベルト28の延出端が、右のハンド部20の右接続部40に接続されている。第1右支持部39a及び第2左支持部41bにおいて、右のベルト28は、左右のハンド部20に対してベルト28の長手方向に移動自在(摺動自在)である。
左のベルト28が、左のハンド部20の第1左支持部41aに通され、左右方向に向きを変えて横向きに延出され、右のハンド部20の第2右支持部39bに通され、更に左右方向に向きを変えて横向きに延出されており、左のベルト28の延出端が、左のハンド部20の左接続部42に接続されている。第1左支持部41a及び第2右支持部39bにおいて、左のベルト28は、左右のハンド部20に対してベルト28の長手方向に移動自在(摺動自在)である。
前述のように右及び左のベルト28が取り付けられることにより、右及び左のハンド部20の間、ブラケット37において、左のベルト28が上側で二重となり、右のベルト28が下側で二重となって、右及び左のベルト28が平面視で重複するように上下に配置される。
尚、左右のベルト28は、各ベルト28がそれぞれ上下で二重になった状態で、平面視で重複するように上下に配置されるように取り付けられるのであれば、その取付態様は特に限定されるものではない。
(発明の実施の第2別形態)
接近操作部29は、左右のハンド部20を荷物Bをセットした状態において、当該左右のハンド部20を互いに接近させる操作力を発生するものであれば、図4〜図9に示すものに限られない。例えば、左右のベルト28がそれぞれ左右のハンド部20間においてそれぞれ一重であっても良い。
また、アシスト器具において、接近操作部に、右のハンド部における延出部の上面部に設けられた右支持部と、左のハンド部における延出部の上面部に設けられた左支持部とが備えられ、
左右の索状体(ベルト)が、右支持部と左支持部との間でそれぞれ少なくとも二重以上となり、且つ、索状体の長手方向に移動自在となるように右支持部及び左支持部に支持されており、
左右の索状体の延出端が、それぞれ右又は左のハンド部に接続されている、或いは、右の索状体の延出端と左の索状体の延出端とが接続されていても良い。
即ち、左右のベルト28がそれぞれ左右のハンド部20間において二重になるように取り付ける態様に限られず、三重以上となるように取り付けるようにしても良い。
接近操作部29は、左右のハンド部20を荷物Bをセットした状態において、当該左右のハンド部20を互いに接近させる操作力を発生するものであれば、図4〜図9に示すものに限られない。例えば、左右のベルト28がそれぞれ左右のハンド部20間においてそれぞれ一重であっても良い。
また、アシスト器具において、接近操作部に、右のハンド部における延出部の上面部に設けられた右支持部と、左のハンド部における延出部の上面部に設けられた左支持部とが備えられ、
左右の索状体(ベルト)が、右支持部と左支持部との間でそれぞれ少なくとも二重以上となり、且つ、索状体の長手方向に移動自在となるように右支持部及び左支持部に支持されており、
左右の索状体の延出端が、それぞれ右又は左のハンド部に接続されている、或いは、右の索状体の延出端と左の索状体の延出端とが接続されていても良い。
即ち、左右のベルト28がそれぞれ左右のハンド部20間において二重になるように取り付ける態様に限られず、三重以上となるように取り付けるようにしても良い。
(発明の実施の第3別形態)
可動体55は、可動体取付部32aの横向きの軸心P周りに揺動自在であるが、可動体55は、下持ち手部56の位置が左右のハンド部20に対して少なくとも上下方向に変位するものであれば良い。
可動体55は、可動体取付部32aの横向きの軸心P周りに揺動自在であるが、可動体55は、下持ち手部56の位置が左右のハンド部20に対して少なくとも上下方向に変位するものであれば良い。
例えば、横壁保持部31に上下にスライド可能な板状の可動体55を設け、この可動体55に下持ち手部を取り付けるようにしても良い。この場合、前述のように下持ち手部56を上側へ引き上げる方向に過度の力が発生したとしても、この力に追従するように下持ち手部56が取り付けられた可動体55が独立して上下方向に変位するため、ハンド部20により荷物Bを保持した状態が解除されるような事態の発生が抑えられる。
(発明の実施の第4別形態)
また、図10に示すように、左右のハンド部20は、その延出部32の上面部に、上持ち手部60(第2持ち手部に相当)が上向きに連結されていても良い。
また、図10に示すように、左右のハンド部20は、その延出部32の上面部に、上持ち手部60(第2持ち手部に相当)が上向きに連結されていても良い。
この場合、例えば、右のハンド部20に連結された上持ち手部60は、延出部32の上面部のうち、左右方向でブラケット37よりも、横壁保持部31に近い位置(右外側の位置)に配置し、一方、左のハンド部20に連結された上持ち手部60は、延出部32の上面部のうち、左右方向でブラケット37よりも、横壁保持部31に近い位置(左外側の位置)に配置する。尚、上持ち手部60を連結した構成とする場合、揺動する可動体55が上持ち手部60と干渉するのを避けるために、可動体55の切欠き部55aの大きさを適宜変更することで、図10に示すように、上持ち手部60に干渉することなく可動体55が揺動できる。
そして、上持ち手部60に適宜面ファスナを設け、当該面ファスナにカバー部46の面ファスナ52を当て付けて接続することによって、カバー部46を上持ち手部60に取り付けることができる。
このように、上持ち手部60を設けた場合、作業者はあまり大きく腰部を下に曲げなくても、ハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)を荷物Bの横壁部B1に当て付けることができる。
また、ハンド部20の横壁保持部31が荷物Bの横壁部B1に当て付けられた状態において、作業者が上持ち手部60を持って上側に操作すると、ハンド部20における横壁保持部31と延出部32との接続部分の付近を中心として、ハンド部20の横壁保持部31を荷物Bの横壁部B1に押圧するモーメントが発生する。
これにより、右及び左のハンド部20を互いに接近させる操作力を発生させる接近操作部29の機能に加えて、作業者が上持ち手部60を持って上側に操作することによるモーメントにより、ハンド部20の横壁保持部31(滑り止め材43)が荷物Bの横壁部B1にさらに押圧される状態となって、ハンド部20による荷物Bの保持の確実性が高められる。
本発明のアシスト器具は、作業者に装着されて作業者による荷物の保持を補助するアシスト器具に適用できる。
1 本体部
2 アーム部
18,19 ワイヤ(索状体)
20 ハンド部
28 ベルト(索状体)
29 接近操作部
31 横壁保持部
32 延出部
32a 可動体取付部(取付部)
55 可動体
56 下持ち手部(第1持ち手部)
60 上持ち手部(第2持ち手部)
B 荷物
B1 荷物の横壁部
B2 荷物の上面部
FR,FL 操作力
2 アーム部
18,19 ワイヤ(索状体)
20 ハンド部
28 ベルト(索状体)
29 接近操作部
31 横壁保持部
32 延出部
32a 可動体取付部(取付部)
55 可動体
56 下持ち手部(第1持ち手部)
60 上持ち手部(第2持ち手部)
B 荷物
B1 荷物の横壁部
B2 荷物の上面部
FR,FL 操作力
Claims (4)
- 作業者に取り付けられる本体部と、
前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
前記アーム部から下側に延出された索状体と、
前記索状体の延出端に接続された左右のハンド部とが備えられ、
前記左右のハンド部の夫々に、荷物にセットする際に前記荷物の横壁部に当て付けられる横壁保持部と、前記横壁保持部から横向きに延出され、前記荷物にセットする際に前記荷物の上面部に当て付けられる延出部と、が備えられ、
前記左右のハンド部を前記荷物にセットした状態において前記左右のハンド部を互いに接近させる操作力を発生する接近操作部が備えられ、
作業者が把持可能な第1持ち手部が設けられ、前記左右のハンド部の夫々に取り付けられた可動体が備えられ、
前記第1持ち手部の位置が前記左右のハンド部に対して少なくとも上下方向に変位するように、前記可動体が可動するアシスト器具。 - 前記可動体は、前記左右のハンド部に設けられた取付部に軸支され、
前記第1持ち手部が前記横壁保持部に対して接近離反するように、前記可動体が前記取付部を中心として揺動する請求項1に記載のアシスト器具。 - 前記可動体は、前記横壁保持部に接近するように付勢されている請求項2に記載のアシスト器具。
- 前記延出部に、作業者が把持可能な第2持ち手部が備えられる請求項1〜3のいずれか一項に記載のアシスト器具。
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