JP6905842B2 - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者に装着されるアシスト器具や、建物の天井部に支持されたウインチ等において、吊り下げるように使用されるもので、荷物を保持する為のハンド部に関する。
前述のようなハンド部としては、特許文献1に開示されているように、側面視でフック状の一対の保持アームを備えて、保持アームにより荷物を挟むようにして、荷物を保持するハンド部がある。ハンド部にワイヤ等の吊り下げ機構が接続されており、吊り下げ機構によりハンド部が昇降駆動される。
特開2016−37362号公報
特許文献1では、鋼管等の金属製の荷物が想定されている。これに対して、例えば米袋やセメント袋等のように、粉粒体を入れた布製や紙製、ビニール製等の形状が変化し易い袋状の荷物がある。
前述のように形状が変化し易い袋状の荷物を特許文献1のハンド部に保持した場合、ハンド部により荷物を保持した状態でハンド部が上昇して、荷物が床等から持ち上げられると、ハンド部の保持アームが荷物に食い込んで、荷物の破損(やぶれ)に発展する可能性がある。
本発明は、荷物保持用のハンド部において、形状が変化し易い袋状の荷物を適切に保持することができるようにすることを目的としている。
本発明の荷物保持用のハンド部は、
ワイヤに接続される基部と、前記基部に支持されて互いに接近及び離間自在な複数の保持アームと、前記保持アームに連結された保持部と、前記保持アームを互いに接近させ前記保持部の間に荷物を挟んで保持する操作部とが備えられ、
前記保持部に、
前記保持アームの接近及び離間する方向と直交する所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、上下方向に延びる縦向き部と、
前記所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、前記縦向き部の下部から対向する前記保持アーム側に延びる下側部と、
前記所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、前記縦向き部の上部から対向する前記保持アーム側に延びる上側部とが備えられ、
前記ワイヤを巻き取るまたは繰り出すように作動させる為の手動操作部が、前記基部の上壁部に備えられている。
本発明によると、ハンド部において、形状が変化し易い袋状の荷物を複数の保持アームにより挟むと、保持アームに連結された保持部によって荷物が挟まれる。
保持部が縦向き部、上側部及び下側部を備えているので、荷物の上下方向の広い範囲に亘って、保持部の縦向き部、上側部及び下側部が荷物に接触して押圧される状態となる。
保持部の縦向き部、上側部及び下側部の横幅が保持アームの横幅よりも広いものであるので、荷物の横方向の広い範囲に亘って、保持部の縦向き部、上側部及び下側部が荷物に接触して押圧される状態となる。
この場合、形状が変化し易い袋状の荷物を複数の保持アームにより挟むと、荷物自身の重量によって荷物がつぶれるような状態になることがあり、このような状態になると、主に、保持部の縦向き部及び下側部が荷物に接触して押圧される状態となる。
これにより、ハンド部により荷物を保持した場合、保持アームに連結された保持部が、上下方向及び横方向の広い範囲に亘って荷物に接触して押圧される状態となって、保持アームや保持部が荷物に食い込むような状態を避けることができるのであり、荷物の破損(やぶれ)を避けながら、ハンド部により荷物を適切に保持することができる。
また、ワイヤによりハンド部が吊り下げられた状態において、ワイヤを作動させる場合、本発明によると、作業者がハンド部(基部)の手動操作部を操作することによって、ワイヤを容易に作動させることができる。
本発明において、
前記上側部の上端部と前記下側部の下端部とに亘る前記保持部の上下長さ、
並びに、
前記上側部の上端部及び前記下側部の下端部を上下方向で結ぶ仮想直線と、前記縦向き部とに亘る前記保持部の横長さにおいて、
前記保持部の上下長さよりも、前記保持部の横長さが短いものに設定されていると好適である。
例えば、パレットや床に多数の荷物が一列に並ぶように置かれた状態において、本発明のハンド部により荷物を一つずつ保持して移動させる場合、荷物と荷物の間に保持部を差し込みながら、保持する荷物と保持しない荷物とを分けて、ハンド部により一つの荷物を保持するような操作を行う。
本発明によると、保持アームの接近及び離間する方向と直交する所定方向から視て、保持部が上下に長く細長いものとなる。
これにより、前述のように多数の荷物が一列に並ぶように置かれた状態において、保持部を荷物と荷物の間に差し込む操作が容易に行えるようになり、ハンド部により荷物を無理なく保持することができる。
本発明において、
前記上側部の外側面に、前記保持アームの下部が連結されていると好適である。
本発明によると、保持部の上側部の外側面に保持アームの下部が連結されているので、保持アームが保持部から荷物側に出る状態とはならない。
これによって、ハンド部により荷物を保持した状態(保持部が荷物に接触して押圧される状態)において、保持アームが荷物に押圧される状態とはなり難いので、保持アームによる荷物の破損(やぶれ)を避けながら、ハンド部により荷物を適切に保持することができる。
本発明によると、保持部の上側部と下側部とが同じ側に延びる状態となっており、平面視で保持部の上側部と下側部とが重複する状態となる。この状態において、本発明によると、保持部の上側部の外側面に保持アームの下部が連結されているので、平面視で保持アームの下部も保持部の上側部及び下側部と重複する状態となって、保持部から外側への保持アームの下部の突出が小さくなる。
本発明によると、保持部の上側部に保持アームの下部が連結されることによって、保持アームが保持部の下側部まで延びた状態とはならない。
以上のように、保持部から外側への保持アームの下部の突出が小さくなる点、及び、保持アームが保持部の下側部まで延びた状態とはならない点により、前述のように多数の荷物が一列に並ぶように置かれた状態において、保持部を荷物と荷物の間に差し込む際に、保持アームの下部が荷物に引っ掛かるような状態が生じ難くなって、ハンド部により荷物を無理なく保持することができる。
本発明の荷物保持用のハンド部は、
ワイヤに接続される基部と、前記基部に支持されて互いに接近及び離間自在な複数の保持アームと、前記保持アームに連結された保持部と、前記保持アームを互いに接近させ前記保持部の間に荷物を挟んで保持する操作部とが備えられ、
前記保持部に、
前記保持アームの接近及び離間する方向と直交する所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、上下方向に延びる縦向き部と、
前記所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、前記縦向き部の下部から対向する前記保持アーム側に延びる下側部とが備えられ、
前記ワイヤを巻き取るまたは繰り出すように作動させる為の手動操作部が、前記基部の上壁部に備えられている。
本発明によると、ハンド部において、形状が変化し易い袋状の荷物を複数の保持アームにより挟むと、保持アームに連結された保持部によって荷物が挟まれる。
保持部が縦向き部及び下側部を備えているので、荷物の上下方向の広い範囲に亘って、保持部の縦向き部及び下側部が荷物に接触して押圧される状態となる。
保持部の縦向き部及び下側部の横幅が保持アームの横幅よりも広いものであるので、荷物の横方向の広い範囲に亘って、保持部の縦向き部及び下側部が荷物に接触して押圧される状態となる。
これにより、ハンド部により荷物を保持した場合、保持アームに連結された保持部が、上下方向及び横方向の広い範囲に亘って荷物に接触して押圧される状態となって、保持アームや保持部が荷物に食い込むような状態を避けることができるのであり、荷物の破損(やぶれ)を避けながら、ハンド部により荷物を適切に保持することができる。
また、ワイヤによりハンド部が吊り下げられた状態において、ワイヤを作動させる場合、本発明によると、作業者がハンド部(基部)の手動操作部を操作することによって、ワイヤを容易に作動させることができる。
本発明において、
前記縦向き部の外側面に、前記保持アームの下部が連結されていると好適である。
本発明によると、保持部の縦向き部の外側面に、保持アームの下部が連結されているので、保持アームが保持部から荷物側に出る状態とはならない。
これによって、ハンド部により荷物を保持した状態(保持部が荷物に接触して押圧される状態)において、保持アームが荷物に押圧される状態とはなり難いので、保持アームによる荷物の破損(やぶれ)を避けながら、ハンド部により荷物を適切に保持することができる。
本発明において、
対向する前記保持アーム側に突出する凸部が、前記下側部に備えられていると好適である。
ハンド部により荷物を保持した状態において、保持部の下側部が荷物の下側に位置している。この状態において、本発明によると、保持部の下側部の凸部が荷物に接触するのであり、荷物と凸部との接触によりハンド部による荷物の保持の確実性が向上する。
本発明において、
持ち手部が前記基部に備えられていると好適である。
ワイヤによりハンド部が吊り下げられた状態において、ハンド部の位置や向きを変更する場合、本発明によると、作業者が持ち手部を持つことによって、ハンド部の位置や向きを容易に変更することができる。
本発明において、
前記操作部は、
前記保持部に荷物を保持した状態で荷物の重量が前記保持アームに掛かると、荷物の重量を、前記保持アームを接近側に操作する操作力に変換すると好適である。
本発明によると、ハンド部により荷物を保持する場合、操作部により荷物の重量が保持アームを接近側に操作する操作力に変換され、保持アームに連結された保持部が荷物に接触して押圧される状態となって、ハンド部により荷物が保持される。
前述のように本発明によると、荷物の重量を操作部の操作力に有効に利用することにより、操作部を簡素に構成することが可能となる。
さらに本発明によると、荷物の重量が重いほど、操作部の操作力が大きくなって、ハンド部による荷物の保持の確実性が向上する。
本発明において、
前記保持アームの接近側の限界位置を決める接近側位置決め部が備えられていると好適である。
前述のように、荷物の重量が重いほど、操作部の操作力が大きくなる構成であると、保持部が必要以上に荷物に押圧されてしまう可能性がある。
本発明によると、ハンド部において、接近側位置決め部により保持アームの接近側の限界位置が決められているので、保持部が必要以上に荷物に押圧されて、荷物を破損させてしまうというような状態を防止することができる。
本発明において、
前記下側部が、前記縦向き部の下部から対向する前記保持アーム側に延びる保持姿勢、及び、前記保持姿勢から外側に離れた開放姿勢に姿勢変更自在であると好適である。
ハンド部によりに荷物を保持した状態でハンド部から荷物を離す場合、荷物の重量が保持アームに掛かった状態で、保持アームの全体を離間側に操作してハンド部から荷物を離す為には、保持アームを離間側に操作する為に大きな操作力が必要になる。
ハンド部により荷物を保持した状態において、保持部の下側部が荷物の下側に位置している(保持部の下側部の保持姿勢)。この状態において、本発明によると、保持部の下側部を外側の開放姿勢とすることにより、ハンド部から下方に荷物が離れる。
この場合、保持アームに比べて保持部の下側部は小さなものであるので、保持アームの全体を離間側に操作する状態に比べて、保持部の下側部を小さな操作力で開放姿勢とすることができる。
作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。 作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。 アシスト器具の全体斜視図である。 右及び左のハンド部の斜視図である。 ハンド部の側面図である。 ハンド部における第1保持アーム及び保持部の側面図である。 ハンド部における第1保持アーム及び保持部の平面図である。 ハンド部における第1保持アームの縦断正面図である。 ハンド部における基部の縦断側面図である。 ハンド部における基部の横断平面図である。 ハンド部における基部の縦断背面図である。 ハンド部による荷物の保持操作の流れを示す図である。 発明の実施の第1別形態におけるハンド部の側面図である。 発明の実施の第1別形態におけるハンド部の第1保持アーム及び保持部の平面図である。 発明の実施の第2別形態におけるハンド部の側面図である。 発明の実施の第3別形態におけるハンド部の側面図である。 発明の実施の第4別形態におけるハンド部の側面図である。
図1〜図17において、作業者が装着して使用するアシスト器具に、本発明の荷物保持用のハンド部が取り付けられた状態が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
(アシスト器具の全体構成及び本体部)
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上方に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6に亘って連結された支持板7等を備えて、枠状となっている。脚作用部3に取付ベルト4が取り付けられ、支持板7の前面の上部に肩ベルト5が取り付けられている。支持板7の後面の上下中間部に制御装置8が連結されており、支持板7の後面の下部にバッテリー9が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、肩ベルト5に作業者の腕部(肩部)を入れ、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1が取り付けられる。
図1及び図2に示すように、アシスト器具及び荷物の重量が取付ベルト4を介して主に作業者の腰部に掛かることになるのであり、アシスト器具及び荷物Bの重量が作業者の腰部により安定して支持される。右及び左の肩ベルト5は、主に本体部1が作業者の背中部から後方に離れようとする状態を止める機能を発揮する。
(右及び左の脚作用部)
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、伝動ケース11の前部の左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動自在に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12の端部に連結されている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられ、電動モータ(図示せず)が基部10に内装されており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
前述のように、作業者の背中部に本体部1を取り付ける場合において、作業者が取付ベルト4を腰部に巻き付けて固定する際、取付ベルト4と一緒に、右及び左の脚作用部3(基部10)が支持板7に沿って左右方向に移動可能である。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合により、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
この後、図1及び図2に示すように、作業者は脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
(右及び左のアーム部)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前方の斜め上方に延出されて、右及び左のアーム部2となっており、アーム部2の上端部にプーリー(図示せず)が回転自在に支持されている。
図1,2,3に示すように、支持板7の後面の上部に昇降装置17が連結されており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19(吊り下げ機構に相当)、及び左の2本のワイヤ18,19(吊り下げ機構に相当)が延出されている。支持板7の上部にアウター受け部21が連結され、アーム部2の上部にアウター受け部22が連結されており、ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター受け部21,22に接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
図1,2,3に示すように、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aがアーム部2の上端部のプーリーに掛けられて下側に延出されており、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aに、右のハンド部20が接続されている。左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aがアーム部2の上端部のプーリーに掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aに、左のハンド部20が接続されている。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図1及び図2に示すように、ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター受け部21に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
以上の構造により、図1及び図2に示すように、制御装置8により電動モータ27が作動する。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
図1及び図2に示すように、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動されると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇する。電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動されると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられている。電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
(ハンド部の全体構成)
図4及び図5に示すように、ハンド部20は、基部15、上昇操作スイッチ23、下降操作スイッチ24、基部15に揺動自在に支持された第1保持アーム28(保持アームに相当)及び第2保持アーム29(保持アームに相当)、第1保持アーム28及び第2保持アーム29に連結された保持部30、第1保持アーム28及び第2保持アーム29を揺動操作する操作部31(図6参照)等が備えられている。
図9,10,11に示すように、2組の板材を折り曲げて連結された箱状(角筒状)の基部15が備えられている。図4,5,9に示すように、基部15の上壁部15bに、固定の持ち手部35が連結されて、持ち手部35が第1保持アーム28側に横向きに延出されている。
図4及び図9に示すように、右のハンド部20において、基部15の上壁部15bに、上昇操作スイッチ23(手動操作部に相当)が備えられている。左のハンド部20において、基部15の上壁部15bに、下降操作スイッチ24(手動操作部に相当)が備えられている。
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続されたハーネス14が、右及び左のアーム部2の上下中間部からアーム部2の内部に入り、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。右及び左のアーム部2の上端部の開口部からハーネス14が出て下側に延出されており、ハーネス14が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24に接続されている。
(ハンド部の第1保持アーム及び第2保持アーム)
図9及び図10に示すように、基部15の縦壁部15aに亘って2本の支点軸16が連結されている。図4〜図8に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の上部の上縁部及び下縁部に、補強部材28a,29a及び補強部材28b,29bが連結されており、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の上部に、ボス部28c,29cが連結されている。
図5,9,10に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のボス部28c,29cが、支点軸16に回転自在に支持されて、基部15に第1保持アーム28及び第2保持アーム29が揺動自在に支持された状態となっており、第1保持アーム28及び第2保持アーム29が互いに接近及び離間するように揺動する。
(ハンド部の保持部)
図4,5,6に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の下部28f,29fに、保持部30が連結されている。保持部30は、板材が折り曲げられて、縦向き部30a、下側部30b及び上側部30cを備えている。
図5,6,7に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の接近及び離間する方向A1(図5参照)と直交する所定方向A2での第1保持アーム28(第2保持アーム29)の横幅W1に対して、保持部30の縦向き部30aは、横幅W1よりも広い横幅W2を備えて、上下方向に延びている。
図5,6,7に示すように、保持部30の下側部30bは、所定方向A2での第1保持アーム28(第2保持アーム29)の横幅W1よりも広い横幅W2を備えて、縦向き部30aの下部から対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)側に斜め下向きに延びている。
図5,6,7に示すように、保持部30の下側部30bの下端部が折り曲げられて、保持部30の下側部30bに凸部30dが備えられている。保持部30の凸部30dは、対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)側に突出しており、所定方向A2に沿って保持部30の下側部30bの全幅に亘って備えられている。
図5,6,7に示すように、保持部30の上側部30cは、所定方向A2での第1保持アーム28(第2保持アーム29)の横幅W1よりも広い横幅W2を備えて、縦向き部30aの上部から対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)側に斜め上向きに延びている。
これにより、図5,6,7に示すように、保持部30の縦向き部30aから上側部30cと下側部30bとが同じ側に延びて、平面視で保持部30の上側部30cと下側部30bとが重複する状態となっている。
図6に示すように、保持部30の上側部30cの上端部と下側部30bの下端部とに亘る保持部30の上下長さL1がある。保持部30の上側部30cの上端部及び下側部30bの下端部を上下方向で結ぶ仮想直線A3と、保持部30の縦向き部30a(縦向き部30aと下側部30bとの境界部分)とに亘る保持部30の横長さL2がある。
保持部30の上下長さL1よりも、保持部30の横長さL2が充分に短いものに設定されており、所定方向A2(図7参照)から視て、保持部30が上下に長く細長いものとなっている。
図5,6,7に示すように、保持部30の上側部30cにおいて対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)とは反対側の面である外側面に、第1保持アーム28(第2保持アーム29)の下部28f(29f)が連結されている。これにより、図4,5,6に示すように、第1保持アーム28(第2保持アーム29)が保持部30から荷物B側に出る状態とはならない。
図5,6,7に示すように、平面視で第1保持アーム28(第2保持アーム29)の下部28f(29f)も、保持部30の上側部30c及び下側部30bと重複する状態となって、保持部30から外側への第1保持アーム28(第2保持アーム29)の下部28f(29f)の突出が小さくなっている。
図5及び図6に示すように、保持部30の上下中間部(保持部30の上下長さL1の1/2の位置)よりも上側に、第1保持アーム28(第2保持アーム29)の下部28f(29f)が位置しており、第1保持アーム28(第2保持アーム29)が保持部30の下側部30bまで延びた状態とはなっていない。
(ハンド部の操作部)
図6,9,10に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のボス部28c,29cから、アーム部28d,29dが延びており、アーム部28d,29dに長孔28e,29eが開口されている。第1保持アーム28及び第2保持アーム29を接近する方向に付勢するバネ32が、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のボス部28c,29c及びアーム部28d,29dに取り付けられている。
図9,10,11に示すように、基部15の上壁部15bに開口部15cが備えられており、板状の連係部材33が上下動自在に基部15の開口部15cに挿入されている。ピン状の連係部材34が連係部材33の下部に連結されており、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが連係部材33の上部に接続されている。
図9,10,11に示すように、基部15の縦壁部15aに上下向きの長孔15d(接近側位置決め部に相当)が開口されている。連係部材34が、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の長孔28e,29eに挿入(接続)されており、連係部材34は基部15の長孔15dにも挿入されている。
図9,10,11に示すように、連係部材34が第1保持アーム28及び第2保持アーム29の長孔28e,29eに挿入されていることにより、第1保持アーム28及び第2保持アーム29が互いに連係した状態となっており、第1保持アーム28及び第2保持アーム29が同じように接近側に操作され、同じように離間側に操作される。
以上のように、操作部31は、ワイヤ18,19(インナー18a,19a)、連係部材33,34、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のアーム部28d,29d等を備えている。
(ハンド部による荷物の保持操作の流れ)
図5に示す状態は、ハンド部20に荷物Bを保持していない状態であり、バネ32によって、第1保持アーム28及び第2保持アーム29が接近側に操作されている。
この場合、図5及び図9に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29が接近側に操作されると、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のアーム部28d,29dにより連係部材34が上昇するのであり、連係部材34が基部15の長孔15dの上端部に当たることにより、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の接近側の操作が止められる。
図12に示すように、作業者は持ち手部35を持つことにより、右及び左のハンド部20を移動させることができるのであり、持ち手部35を持った右手(左手)で上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を操作することができる。
図12に示すように、右及び左のハンド部20により荷物Bを持つ場合、作業者は持ち手部35を持ちながら、第1保持アーム28を持って、第1保持アーム28を持ち手部35に接近させるように、持ち手部35及び第1保持アーム28を握り操作する。これによって、第1保持アーム28が離間側に操作されるのであり、連係部材34によって、第2保持アーム29も離間側に操作される。
図12に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29が離間側に操作されると、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のアーム部28d,29dにより連係部材34が下降するのであり、連係部材34が基部15の長孔15dの下端部に当たることにより、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の離間側の操作が止められる。
以上のようにして第1保持アーム28及び第2保持アーム29を離間側に操作することにより、図12に示すように、右及び左のハンド部20において、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の保持部30の間に荷物Bを入れて、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の保持部30の間に荷物Bを抱える。
図11及び図12に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の保持部30の間に荷物Bを抱えた状態において、連係部材34が基部15の長孔15dの上下中間位置に位置していたとする。
この状態で、右及び左のハンド部20が上昇して、荷物Bの重量がハンド部20に掛かると、ワイヤ18,19のインナー18a,19aに張力が発生するのであり、基部15に対して連係部材33,34が上昇する状態(連係部材33,34に対して基部15が下降する状態)となる。
これにより、図12に示すように、操作部31により荷物Bの重量が第1保持アーム28及び第2保持アーム29を接近側に操作する操作力に変換され、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の保持部30が荷物Bに接触して押圧される状態となって、ハンド部20により荷物Bが保持される。
この場合、図9に示すように、連係部材34が基部15の長孔15dの上端部に当たることにより、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の接近側の操作が止められて、これ以上に第1保持アーム28及び第2保持アーム29の保持部30が荷物Bに押圧される状態とはならない。
図4,7,12に示すように、荷物Bの上下方向の広い範囲に亘って、保持部30の縦向き部30a、上側部30c及び下側部30bが、荷物Bに接触して押圧される状態となる。保持部30の縦向き部30a、上側部30c及び下側部30bの横幅W2が、第1保持アーム28(第2保持アーム29)の横幅W1よりも広いものであるので、荷物Bの横方向の広い範囲に亘って、保持部30の縦向き部30a、上側部30c及び下側部30bが荷物Bに接触して押圧される状態となる。
この場合、荷物B自身の重量によって荷物Bがつぶれるような状態になると、主に、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bが、荷物Bに接触して荷物Bに押圧される状態となる。
荷物Bをパレットや床に置くと、荷物Bの重量がハンド部20に掛からなくなるので、第1保持アーム28及び第2保持アーム29を接近側に操作する操作力が消える。
これにより前述のように、作業者が持ち手部35及び第1保持アーム28を握り操作することにより、第1保持アーム28及び第2保持アーム29を離間側に操作して、ハンド部20から荷物Bを離す。
(アシスト器具の作業形態)
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、次に手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う状態において、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により右及び左の脚作用部3、昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、右及び左の脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
次に作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを持つ場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止する。これにより作業者は、前述の(ハンド部による荷物の保持操作の流れ)に記載のようにして、ハンド部20により荷物Bを保持する。
前述のように、電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の停止時及び非通電時に、電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
次に作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した状態で、立ち上がることによって荷物Bを持ち上げる。この状態において、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、脚作用部3において、操作アーム12が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者の立ち上がりが補助される。このように、作業者が立ち上がる際において、前述の電動モータ27のブレーキ機能により、ハンド部20が下降することはない。
前述のように、作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後、脚作用部3において、操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が完全に立ち上がったと判断されて、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に昇降装置17において、電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇する。所望の位置までハンド部20が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、電動モータ27が停止してハンド部20が停止する。
次に作業者は荷物Bを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。
作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
これにより作業者は、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置いて、ハンド部20を荷物Bから離す。このようにして、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るのであり、次の荷物Bに対して同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
前述の(発明を実施するための形態)の右及び左のハンド部20を、図13及び図14に示すように構成してもよい。
図13及び図14に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の下部28f,29fが下側に延出されて、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の下部28f,29fに、保持部30が連結されている。保持部30は、板材が折り曲げられて、縦向き部30a及び下側部30bを備えている。
図13及び図14に示すように、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の接近及び離間する方向A1と直交する所定方向A2での第1保持アーム28(第2保持アーム29)の横幅W1に対して、保持部30の縦向き部30aは、横幅W1よりも広い横幅W2を備えて、上下方向に延びている。
保持部30の下側部30bは、所定方向A2での第1保持アーム28(第2保持アーム29)の横幅W1よりも広い横幅W2を備えて、縦向き部30aの下部から対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)側に斜め下向きに延びている。
図13及び図14に示すように、保持部30の縦向き部30aにおいて対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)とは反対側である外側面に、第1保持アーム28(第2保持アーム29)の下部28f(29f)が連結されている。
以上の説明以外の構造は、図4〜図11と同じである。
(発明の実施の第2別形態)
前述の(発明を実施するための形態)の右及び左のハンド部20において、以下に示す構造を備えてもよい。
図15に示すように、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bが分割されて、保持部30の下側部30bが、保持部30の縦向き部30aの下部の横軸芯P2周りに揺動自在に支持されている。
図15に示すように、保持部30の下側部30bが保持部30の縦向き部30aの下部から、対向する第2保持アーム29(第1保持アーム28)側に延びる保持姿勢C1に、保持部30の下側部30bを保持するロック機構36が備えられている。基部15に備えられた操作具37とロック機構36とが、ワイヤ(図示せず)を介して接続されており、操作具37によりロック機構36を解除状態に操作することができる。
図15に示すように、保持部30の下側部30bを保持姿勢C1に保持した状態(ロック機構36の保持状態)で、前述の(ハンド部による荷物の保持操作の流れ)に記載のように、ハンド部20により荷物Bを保持する。
次に所望の位置に荷物Bを置く場合、所望の位置の少し上側の位置で、作業者が操作具37を手で操作してロック機構36を解除状態に操作する。これにより、荷物Bが、保持部30の下側部30bを保持姿勢C1から外側に離れた開放姿勢C2に押しのけながら下側に移動して、第1保持アーム28及び第2保持アーム29(保持部30)から離れて、所望の位置に落ちる。
前述のようにしてハンド部20から荷物Bから離れると、ロック機構36に備えられたバネ(図示せず)の付勢力により、保持部30の下側部30bが開放姿勢C2から保持姿勢C1に戻り、ロック機構36が自動的に保持状態となって、保持部30の下側部30bを保持姿勢C1に保持した状態(ロック機構36の保持状態)に戻る。
(発明の実施の第3別形態)
前述の(発明の実施の第2別形態)において、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bを分割するのではなく、図16に示すように、保持部30の縦向き部30a及び上側部30cを分割して、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bを、保持部30の上側部30cの下部の横軸芯P2周りに揺動自在に支持して、前述のロック機構36を横軸芯P2の位置に備えてもよい。この構造によると、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bが、保持姿勢C1及び開放姿勢C2に姿勢変更する。
(発明の実施の第4別形態)
前述の(発明の実施の第2別形態)において、保持部30を分割するのではなく、図17に示すように、保持部30の全体を第1保持アーム28(第2保持アーム29)の下部28f(29f)の横軸芯P2周りに揺動自在に支持して、前述のロック機構36を横軸芯P2の位置に備えてもよい。この構造によると、保持部30の全体が、一体で保持姿勢C1及び開放姿勢C2に姿勢変更する。
(発明の実施の第5別形態)
前述の(発明の実施の第1別形態)の右及び左のハンド部20において、(発明の実施の第2別形態)(発明の実施の第3別形態)(発明の実施の第4別形態)の構成を採用してもよい。
(発明の実施の第6別形態)
図5,6,7に示す右及び左のハンド部20において、保持部30(縦向き部30a、下側部30b及び上側部30c)を、側面視で同じ半径を備えた円弧状としてもよい。この構造によると、円弧の上下中間部が保持部30の縦向き部30aとなり、円弧の下部が保持部30の下側部30bとなり、円弧の上部が保持部30の上側部30cとなる。
図13及び図14に示す右及び左のハンド部20において、保持部30(縦向き部30a及び下側部30b)を、側面視で同じ半径を備えた円弧状としてもよい。この構造によると、円弧の上部が保持部30の縦向き部30aとなり、円弧の下部が保持部30の下側部30bとなる。
図5,6,7に示す右及び左のハンド部20において、保持部30の縦向き部30a、下側部30b及び上側部30cの横幅W2を、互いに少しずつ異なる横幅に設定してもよい。例えば、保持部30の上側部30cの横幅W2よりも、保持部30の縦向き部30aの横幅W2を少し大きな横幅に設定し、保持部30の縦向き部30aの横幅W2よりも、保持部30の下側部30bの横幅W2を少し大きな横幅に設定する。
図13及び図14に示す右及び左のハンド部20において、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bの横幅W2を、少し異なる横幅に設定してもよい。例えば、保持部30の縦向き部30aの横幅W2よりも、保持部30の下側部30bの横幅W2を少し大きな横幅に設定する。
(発明の実施の第7別形態)
図13及び図14において、保持部30の下側部30bに凸部30dを備えてもよく、保持部30の縦向き部30a及び下側部30bに亘って、多数の凸部30dを備えてもよい。
図5,6,7において、保持部30の縦向き部30a、上側部30c及び下側部30bに亘って、多数の凸部30dを備えてもよい。
(発明の実施の第8別形態)
右及び左のハンド部20において、第1保持アーム28及び第2保持アーム29の両方が基部15に揺動自在に支持されるのではなく、第1保持アーム28及び第2保持アーム29のうちの一方を、揺動しないように基部15に固定し、他方を基部15に揺動自在に支持してもよい。
右及び左のハンド部20において、第1保持アーム28及び第2保持アーム29という2本の保持アームを基部15に備えるのではなく、3本又は4本の保持アームを基部15に備えてもよい。
この構造において、全ての保持アームを基部15に揺動自在に支持したり、前述のように一部の保持アームを基部15に揺動しないように固定し、残りの保持アームを基部15に揺動自在に支持してもよい。
(発明の実施の第9別形態)
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を備え、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を備える。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20を備える。
上昇操作スイッチ23を左のハンド部20に備え、下降操作スイッチ24を右のハンド部20に備えてもよい。上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右(左)のハンド部20に備えてもよい。
アシスト器具において、右及び左の脚作用部3を備えないように構成してもよい。
アシスト器具において、昇降装置17を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
本発明は、作業者に装着されて作業者による荷物の保持を補助するアシスト器具に使用されるハンド部ばかりではなく、建物の天井部に支持されたウインチ等に使用されるハンド部にも適用できる。
15 基部
15b 上壁部
15d 接近側位置決め部
18,19 ワイヤ
23,24 手動操作部
28,29 保持アーム
28f,29f 下部
30 保持部
30a 縦向き部
30b 下側部
30c 上側部
30d 凸部
31 操作部
35 持ち手部
A1 保持アームの接近及び離間する方向
A2 保持アームの接近及び離間する方向と直交する所定方向
A3 仮想直線
B 荷物
C1 保持姿勢
C2 開放姿勢
L1 上下長さ
L2 横長さ
W1 横幅
W2 横幅

Claims (10)

  1. ワイヤに接続される基部と、前記基部に支持されて互いに接近及び離間自在な複数の保持アームと、前記保持アームに連結された保持部と、前記保持アームを互いに接近させ前記保持部の間に荷物を挟んで保持する操作部とが備えられ、
    前記保持部に、
    前記保持アームの接近及び離間する方向と直交する所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、上下方向に延びる縦向き部と、
    前記所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、前記縦向き部の下部から対向する前記保持アーム側に延びる下側部と、
    前記所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、前記縦向き部の上部から対向する前記保持アーム側に延びる上側部とが備えられ、
    前記ワイヤを巻き取るまたは繰り出すように作動させる為の手動操作部が、前記基部の上壁部に備えられている荷物保持用のハンド部。
  2. 前記上側部の上端部と前記下側部の下端部とに亘る前記保持部の上下長さ、
    並びに、
    前記上側部の上端部及び前記下側部の下端部を上下方向で結ぶ仮想直線と、前記縦向き部とに亘る前記保持部の横長さにおいて、
    前記保持部の上下長さよりも、前記保持部の横長さが短いものに設定されている請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。
  3. 前記上側部の外側面に、前記保持アームの下部が連結されている請求項1又は2に記載の荷物保持用のハンド部。
  4. ワイヤに接続される基部と、前記基部に支持されて互いに接近及び離間自在な複数の保持アームと、前記保持アームに連結された保持部と、前記保持アームを互いに接近させ前記保持部の間に荷物を挟んで保持する操作部とが備えられ、
    前記保持部に、
    前記保持アームの接近及び離間する方向と直交する所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、上下方向に延びる縦向き部と、
    前記所定方向での前記保持アームの横幅よりも広い横幅を備えて、前記縦向き部の下部から対向する前記保持アーム側に延びる下側部とが備えられ、
    前記ワイヤを巻き取るまたは繰り出すように作動させる為の手動操作部が、前記基部の上壁部に備えられている荷物保持用のハンド部。
  5. 前記縦向き部の外側面に、前記保持アームの下部が連結されている請求項4に記載の荷物保持用のハンド部。
  6. 対向する前記保持アーム側に突出する凸部が、前記下側部に備えられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
  7. 持ち手部が前記基部に備えられている請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
  8. 前記操作部は、
    前記保持部に荷物を保持した状態で荷物の重量が前記保持アームに掛かると、荷物の重量を、前記保持アームを接近側に操作する操作力に変換する請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
  9. 前記保持アームの接近側の限界位置を決める接近側位置決め部が備えられている請求項8に記載の荷物保持用のハンド部。
  10. 前記下側部が、前記縦向き部の下部から対向する前記保持アーム側に延びる保持姿勢、及び、前記保持姿勢から外側に離れた開放姿勢に姿勢変更自在である請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
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