JP6840044B2 - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents
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Description
これに対して、例えば米袋やセメント袋等のように、粉粒体を入れた布製や紙製、ビニール製等の形状が変化し易い袋状の荷物があり、このように形状が変化し易い袋状の荷物を、特許文献1のハンド部で保持することは困難である。
吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
荷物の下側に入れられて荷物を支持する下側部と、
前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分から上側に延出されて、荷物の横外側に位置する中間部と、
前記中間部の上部から前記下側部側に延出され、前記吊り下げ機構に接続されて、荷物の上側に位置する上側部とが備えられ、
前記上側部における前記吊り下げ機構が接続される部分よりも下側の部分、又は前記中間部に、前記下側部を荷物の下側から横外側に離間操作する為の持ち手部が備えられ、
前記下側部における荷物の下側への挿入側の先端部の幅が、前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分の幅よりも小さくなるように、前記下側部が平面視で先細り形状となっている。
これにより、ハンド部の下側部と荷物との摩擦等によって、ハンド部の下側部が荷物の下側から横外側に離れることはなく、ハンド部により荷物が安定して保持される。
また、本発明の荷物保持用のハンド部は、
吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
荷物の下側に入れられて荷物を支持する下側部と、
前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分から上側に延出されて、荷物の横外側に位置する中間部と、
前記中間部の上部から前記下側部側に延出され、前記吊り下げ機構に接続されて、荷物の上側に位置する上側部とが備えられ、
前記中間部は、荷物の横外側の方向に膨らむ湾曲部を有する。
また、本発明の荷物保持用のハンド部は、
吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる一対のハンド具からなる荷物保持用のハンド部であって、
それぞれの前記ハンド具に、
荷物の下側に入れられて荷物を支持する下側部と、
前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分から上側に延出されて、荷物の横外側に位置する中間部と、
前記中間部の上部から前記下側部側に延出され、前記吊り下げ機構に接続されて、荷物の上側に位置する上側部とが備えられている。
前記中間部の幅よりも、前記下側部の幅が大きなものに設定されていると好適である。
前記下側部における荷物の下側への挿入側の先端部の幅が、前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分の幅よりも小さくなるように、前記下側部が平面視で先細り形状となっていると好適である。
前記下側部が、棒材を組み合わせた枠状に形成されていると好適である。
本発明において、
前記上側部における前記吊り下げ機構が接続される部分よりも下側の部分、又は前記中間部に、前記下側部を荷物の下側から横外側に離間操作する為の持ち手部が備えられると好適である。
本発明によると、ハンド部の上側部における吊り下げ機構が接続される部分よりも下側の部分又は中間部に、持ち手部が備えられている。
ハンド部により保持した荷物を床等の少し上側に位置させた状態で、ハンド部を荷物から外す場合、ハンド部の持ち手部を持ってハンド部を横外側に移動させれば、ハンド部の上側部における吊り下げ機構が接続される部分を支点として、ハンド部が荷物の横外側に離れる方向に揺動するのであり、ハンド部を荷物から無理なく外すことができる。
本発明によると、ハンド部の持ち手部が下側部に備えられていないので、例えば床等に置かれた荷物を保持する場合、ハンド部の下側部を荷物の下側に入れる際に、ハンド部の持ち手部が妨げになるようなことはない。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
取付ベルト4の腰部への巻き付け具合によって、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められる。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の先端部に右及び左の支持部材16が取り付けられて、右及び左のプーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に、左のハンド部20が接続されている。
図2及び図4に示すように、右及び左のハンド部20は、板材が折り曲げられてフック状に形成されており、上下向きの横側部20a、横側部20aの下部から横向きに延出された下側部20b、横側部20aの上部から横向きに延出された上側部20cを備えている。
右のハンド部20の上側部20cに上昇操作スイッチ23が取り付けられ、左のハンド部20の上側部20cに下降操作スイッチ24が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
下降操作スイッチ24を押し操作すると、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
図1,2,4に示すように、右及び左のハンド部15は、丸パイプ状の棒材が折り曲げられて枠状に形成されており、下側部22、中間部28及び上側部29を備えて、左右対称の形状となっている。
下側部22は、先端部22a及び部分22b,22c等を備えており、棒材により枠状に形成されている。
図1及び図4に示すように、上側部29における接続部30の下側の部分(上側部における吊り下げ機構が接続される部分よりも下側の部分に相当)に、持ち手部31が横向きに連結されている。中間部28の上部(又は中間部28と上側部29との接続部分)に、持ち手部32が横向きに連結されている。
例えば米袋やセメント袋等のように、粉粒体を入れた布製や紙製、ビニール製等の形状が変化し易い袋状の荷物Bがあり、このような形状が変化し易い袋状の荷物Bを保持することに、ハンド部15は適している。
以下に、右及び左のハンド部15による袋状の荷物Bの保持について説明する。
右のハンド部15の下側部22を荷物Bの下側に入れる場合、作業者は右手で右のハンド部15の持ち手部31(又は持ち手部32)を持ちながら、左手で荷物Bの右部を少し持ち上げて、右のハンド部15の下側部22を荷物Bの下側に入れて、右のハンド部15の中間部28を荷物Bの横外側に位置させる(接触させる)。
右のハンド部20を右手で持ちながら、右のハンド部15を荷物Bの横外側に位置させて、右脚で右のハンド部15の持ち手部31(又は持ち手部32)を踏み操作し、右のハンド部15を荷物B側に揺動させるようにして、右のハンド部15の下側部22を荷物Bの下側に入れて、右のハンド部15の中間部28を荷物Bの横外側に位置させる(接触させる)。
これにより、ハンド部15の下側部22と荷物Bとの摩擦等によって、ハンド部15の下側部22が荷物Bの下側から横外側に離れることはなく、ハンド部15により荷物Bが安定して保持される。
ハンド部15の下側部22が棒材による枠状であるので、ハンド部15の下側部22の棒材が荷物Bの下側に食い込むような状態となり、ハンド部15が荷物Bから外れ難くなって、ハンド部15により荷物Bが安定して保持される。
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
形状が変化し易い袋状の荷物Bを保持する場合、ハンド部20にハンド部15を取り付けて、ハンド部15により荷物Bを保持する。
電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部15,20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部15,20が下降することはない。
前述の(発明を実施するための形態)において、ハンド部15を図8及び図9に示すように構成してもよい。
中間部28及び上側部29の間隔が上側ほど狭くなっていることにより、中間部28(上側部29)の幅よりも、下側部22の幅W2が大きなものに設定されている。
前述の(発明を実施するための形態)において、ハンド部15を図10及び図11に示すように構成してもよい。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)(発明の実施の第2別形態)において、ハンド部15の接続部30をハンド部20の下側部20bに掛けるのではなく、ハンド部15の接続部30をハンド部20の下側部20bに揺動できないように、ボルトや溶接等によって連結してもよい。
これにより、パレットや床に置かれた荷物Bを保持する場合、作業者はハンド部20を持った状態で、ハンド部15の下側部22を荷物Bの横外側に位置させ、ハンド部20を持って操作しながら、ハンド部15の下側部22を荷物Bの下側に入れることができる。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)(発明の実施の第2別形態)において、ハンド部15を図12及び図13に示すように構成してもよい。
紐状部34は、糸を編んだ紐やロープ、金属製のチェーン、金属製のワイヤケーブル、幅狭の合成樹脂製のベルト等であり、自由に折れ曲がる可撓性を備えているが、引き延ばすことはできないものとなっている。
これにより、荷物Bの右部を2組のハンド部15により前後方向から保持し、荷物Bの左部を2組のハンド部15により前後方向から保持する。
この構成によると図16に示すように、荷物Bの右部を、2組のハンド部15により前後方向から保持し、1組のハンド部15により左右方向から保持する。荷物Bの左部を、2組のハンド部15により前後方向から保持し、1組のハンド部15により左右方向から保持する。
図4,8,9に示すハンド部15において、丸パイプ状の棒材に代えて、角パイプ状の棒材や、断面丸型の中実の棒材、断面角型の中実の棒材等により、ハンド部15を形成してもよい。
この構成によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を接続し、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を接続する。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を接続し、分岐部分の他方に左のハンド部20を接続する。
アシスト器具において、昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部15,20の位置を固定して、ハンド部15,20の昇降を行わないように構成してもよい。
22 下側部
22a 下側部の先端部
28 中間部
29 上側部
30 上側部における吊り下げ機構が接続される部分
31,32 持ち手部
B 荷物
W1 下側部における荷物の下側への挿入側の先端部の幅
W2 下側部の幅、下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分の幅
W3 中間部の幅
Claims (3)
- 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
荷物の下側に入れられて荷物を支持する下側部と、
前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分から上側に延出されて、荷物の横外側に位置する中間部と、
前記中間部の上部から前記下側部側に延出され、前記吊り下げ機構に接続されて、荷物の上側に位置する上側部とが備えられ、
前記上側部における前記吊り下げ機構が接続される部分よりも下側の部分、又は前記中間部に、前記下側部を荷物の下側から横外側に離間操作する為の持ち手部が備えられ、
前記下側部における荷物の下側への挿入側の先端部の幅が、前記下側部における荷物の下側への挿入側とは反対側の部分の幅よりも小さくなるように、前記下側部が平面視で先細り形状となっている荷物保持用のハンド部。 - 前記中間部の幅よりも、前記下側部の幅が大きなものに設定されている請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記下側部が、棒材を組み合わせた枠状に形成されている請求項1又は2に記載の荷物保持用のハンド部。
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