JP7117952B2 - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents
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Description
これにより、作業者が上半身を大きく下に向けた姿勢(深い前かがみの姿勢)から、荷物を持ち上げる状態になると、作業者に大きな負担が掛かることがある。
吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
前記吊り下げ機構が接続されて上下方向に配置された横側部と、前記横側部の下部から横方向に延出されて荷物を支持する支持部とが備えられ、
前記横側部における前記支持部の反対側の部分に設けられて、作業者が持つ為の持ち手部と、
前記持ち手部を前記横側部の上下方向に沿ってスライド自在に支持するスライド機構とが備えられ、
前記横側部は、前記支持部の延出方向と直交する面部を備え、
前記スライド機構は、前記面部に備えられている。
前記スライド機構に、
前記横側部における前記支持部の反対側の部分から所定の間隔を開けて、前記横側部の上下方向に沿って支持されたスライド案内部と、
前記持ち手部を前記スライド案内部にスライド自在に支持するスライド支持部とが設けられていると好適である。
これにより、ハンド部の横側部を荷物の横壁部に当て付けた状態において、ハンド部の持ち手部を上下に移動させても、ハンド部の持ち手部が荷物の横壁部に接触することはなく、ハンド部の持ち手部を無理なく上下に移動させることができるのであり、ハンド部の持ち手部における移動の操作性が良いものとなる。
前記持ち手部を前記スライド機構によるスライド範囲の下部に保持及び保持解除自在な保持部が備えられていると好適である。
これにより、作業者がハンド部の持ち手部を持って、前述のようにハンド部の支持部(持ち手部)を操作しても、ハンド部の持ち手部がスライド機構によるスライド範囲の下部から移動することはないので、ハンド部の支持部(持ち手部)の操作が無理なく行えるようになって、ハンド部の支持部(持ち手部)の操作性が良いものとなる。
前記横側部の上下方向の長さが、前記横側部の横幅よりも大きなものに設定されていると好適である。
前記支持部の横幅が、前記横側部の横幅よりも大きなものに設定されていると好適である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3に、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等が備えられている。基部10が、支持板7の下部の前部に、左右方向に取付位置を変更自在に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に支持部材16が取り付けられており、プーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
図4及び図5に示すように、取付部21は平板状であり、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの下部が、取付部21に揺動自在に接続されている。取付部21に、2本の頭付きのピン22が横向きに連結されており、ピン22に、丸棒状の軸部22aと、軸部22aよりも大径の頭部22bとが備えられている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17に、伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が備えられている。
図7及び図8に、右及び左のハンド部20が示されている。板材が折り曲げられて、ハンド部20が形成されており、右及び左のハンド部20は同じ形状となっている。
図7及び図9に示すように、ハンド部20に取り付け及び取り外し自在なスイッチ操作部40が備えられている。スイッチ操作部40に、合成樹脂により一体的に形成された外側部41と、金属製の内側部42とが備えられており、外側部41の内面に内側部42がビスにより連結されている。
図6及び図8に示すハンド部20(接続部34)の第1開口部38及び第2開口部39と、図4,5,6に示す取付部21のピン22の軸部22a及び頭部22bとにおいて、第1開口部38は、ピン22の軸部22aよりも少し大径であり、ピン22の頭部22bよりも小径である。第2開口部39は、ピン22の頭部22bよりも大径である。
図4及び図5に示すように、外れ止め部材28の凸部28bを、手で押して取付部21の開口部21aに入り込ませながら、図6に示すように、ピン22(軸部22a及び頭部22b)を、第2開口部39に入り込ませる。
ピン22の軸部22aが第1開口部38から第2開口部39に移動しようとしても、外れ止め部材28の凸部28bが、開口部35の下辺部に当たることによって、ピン22の軸部22aの第2開口部39への移動が止められて、ハンド部20(接続部34)は取付部21から外れ難いものとなる。
この場合、取付部21を接続部34に対して横側部30の反対側に位置させた状態で、前述と同じ操作を行うことにより、ハンド部20(接続部34)を取付部21に取り付けることができる。
図7,8,9に示すように、スイッチ操作部40の面ファスナ46を、ハンド部20の面ファスナ36又は面ファスナ37に取り付けることにより、スイッチ操作部40をハンド部20に取り付けることができるのであり、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)が、スイッチ操作部40を介してハンド部20に取り付けられる。
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23を押し操作した場合、後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、上昇操作スイッチ23を押し操作している間、脚作用部3において、電動モータにより操作アーム12が下側に揺動操作されて、作業者の太腿部が下側に操作される。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
図10及び図11に示すように、例えば段ボール箱等のように、ハンド部20を差し込む為の開口部等が横壁部に設けられていない荷物Bが想定されている。
床等に置かれている荷物Bに対して、作業者は、ハンド部20の持ち手部48を持ちながら、ハンド部20の支持部31を、床等と荷物Bとの間に無理なく差し込むことができて、ハンド部20の横側部30及び受け部32を、荷物Bの横壁部に無理なく当て付けることができる。
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が腰部を下に曲げたり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物Bを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりした後、次に手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
図12に示すように、ハンド部20において、スライド案内部33の長孔33cの下部に、斜め上向きの2個の分岐長孔33d(保持部に相当)を設けてもよい。
図13に示すように、ハンド部20において、スライド案内部33の長孔33cの下部に、フック状に曲がった屈曲長孔33e(保持部に相当)を設けてもよい。
アシスト器具において、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を、取付部21に設けてもよい。この構造によると、スイッチ操作部40は不要になる。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右又は左の一方のスイッチ操作部40に設けてもよく、右又は左の一方の取付部21に設けてもよい。
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右の取付部21(ハンド部20)を接続し、2本のワイヤ18の他方に左の取付部21(ハンド部20)を接続する。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右の取付部21(ハンド部20)を接続し、分岐部分の他方に左の取付部21(ハンド部20)を接続する。
アシスト器具において、昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
アシスト器具において、脚作用部3を備えないように構成してもよい。本体部1を、作業者の背中部ではなく、作業者の肩部に取り付けるように構成してもよい。
ワイヤ18,19に代えて、合成樹脂製のベルト(図示せず)(吊り下げ機構に相当)や、金属製のチェーン(図示せず)(吊り下げ機構に相当)を使用してもよい。
19 ワイヤ(吊り下げ機構)
30 横側部
31 支持部
33 スライド案内部(スライド機構)
33d 分岐長孔(保持部)
33e 屈曲長孔(保持部)
48 持ち手部
49 ボルト(スライド機構)(スライド支持部)
50 ワッシャー(スライド機構)(スライド支持部)
B 荷物
L1 横側部の上下方向の長さ
W1 横側部の横幅
W2 支持部の横幅
W3 間隔
Claims (5)
- 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
前記吊り下げ機構が接続されて上下方向に配置された横側部と、前記横側部の下部から横方向に延出されて荷物を支持する支持部とが備えられ、
前記横側部における前記支持部の反対側の部分に設けられて、作業者が持つ為の持ち手部と、
前記持ち手部を前記横側部の上下方向に沿ってスライド自在に支持するスライド機構とが備えられ、
前記横側部は、前記支持部の延出方向と直交する面部を備え、
前記スライド機構は、前記面部に備えられている荷物保持用のハンド部。 - 前記スライド機構に、
前記横側部における前記支持部の反対側の部分から所定の間隔を開けて、前記横側部の上下方向に沿って支持されたスライド案内部と、
前記持ち手部を前記スライド案内部にスライド自在に支持するスライド支持部とが設けられている請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。 - 前記持ち手部を前記スライド機構によるスライド範囲の下部に保持及び保持解除自在な保持部が備えられている請求項1又は2に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記横側部の上下方向の長さが、前記横側部の横幅よりも大きなものに設定されている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記支持部の横幅が、前記横側部の横幅よりも大きなものに設定されている請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。
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