JP2019026472A - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷物保持用のハンド部において、荷物の横壁部に開口部が備えられていない場合でも、荷物を適切に保持することができるハンド部を得る。
【解決手段】荷物Bの横壁部B1の外側に沿って上下方向に配置される横側部29と、横側部29の上部から横向きに延出される上側部30と、横側部29の下部から上側部30と同じ側に延出され且つ上側部30側に向くように延出される下側部31とが備えられ、横方向での横側部29と上側部30の延出端部との間隔W1よりも、横方向での横側部29と下側部31の延出端部との間隔W2が、短いものに設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、作業者に装着されるアシスト器具や、建物の天井部に支持されたウインチ等において、吊り下げ機構に接続されて吊り下げるように使用されるもので、荷物を保持する為のハンド部に関する。
作業者に装着されて使用されるアシスト器具として、特許文献1に開示されているものがある。特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部から前側にアーム部が延出されて、アーム部から下側に延出されたワイヤ(吊り下げ機構に相当)に、荷物保持用のハンド部が接続されている。
特許文献1ではビールケース等のように、荷物の横壁部に開口部が備えられた荷物が想定されており、ハンド部の下部に横向きに延出される下側部が設けられている。これにより、ハンド部の下側部を荷物の開口部に挿入して、荷物の開口部の上縁部をハンド部の下側部により支持することによって、ハンド部により荷物を持ち上げる。
特開2015−182832号公報(図5及び図6参照)
特許文献1では、ハンド部の下側部を荷物の開口部に挿入した場合、荷物の開口部の上縁部をハンド部の下側部により支持する為に、ハンド部の下側部が横向きに充分に長いものに設定されている。
これに対して荷物には、前述のように、横壁部に開口部が備えられた荷物ばかりではなく、横壁部に開口部が備えられていない荷物もある。
本発明は、荷物保持用のハンド部において、荷物の横壁部に開口部が備えられていない場合でも、荷物を適切に保持することができるハンド部を得ることを目的としている。
本発明の荷物保持用のハンド部は、
吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
前記横側部の上部から横向きに延出される上側部と、
前記横側部の下部から前記上側部と同じ側に延出され、且つ、前記上側部側に向くように延出される下側部とが備えられ、
横方向での前記横側部と前記上側部の延出端部との間隔よりも、横方向での前記横側部と前記下側部の延出端部との間隔が、短いものに設定されている。
本発明によると、荷物の横壁部に開口部が備えられていなくても、荷物の横壁部の上部に、横向きに突出する縁部等の突出部が設けられておればよい。
これにより、ハンド部の下側部の延出端部を、荷物の横壁部の突出部の下側に位置させて、ハンド部を持ち上げると、ハンド部の下側部の延出端部が荷物の横壁部の突出部の下面部に当たり、ハンド部により荷物を持ち上げることができるのであり、ハンド部により荷物を保持することができる。
本発明によれば、前述のようにしてハンド部により荷物を持ち上げると、荷物の重量により、ハンド部の下側部の延出端部が、荷物の横壁部の突出部の下面部に食い込むような状態を得ることができる。この状態は、例えば、リンゴ箱等の木製の箱や、合成樹脂製のケース等において、顕著なものとなる。
これにより、荷物の横壁部の突出部が小さなものであっても、ハンド部の下側部の延出端部が荷物の横壁部の突出部の下面部に食い込むことによって、ハンド部による荷物の保持の確実性が高いものとなる。
前述のように、ハンド部の下側部の延出端部が荷物の横壁部の突出部の下面部に当たって、ハンド部により荷物が保持されると、ハンド部の下側部の延出端部に下向きの負荷が掛かり、ハンド部の下側部を下側に曲げようとするモーメントが発生する。
本発明によると、ハンド部において、横方向での横側部と上側部の延出端部との間隔よりも、横方向での横側部と下側部の延出端部との間隔が短いので、前述の下向きの負荷に対するモーメントアームが短いものとなり、ハンド部の下側部を下側に曲げようとするモーメントは大きなものとはならない。
本発明において、
前記下側部の延出端部に、前記上側部側に向く凸部が設けられていると好適である。
本発明によると、ハンド部の下側部の延出端部の凸部が、荷物の横壁部の突出部の下面部に食い込み易いのであり、ハンド部の下側部の延出端部が荷物の横壁部の突出部の下面部に食い込む状態を容易に得ることができて、ハンド部による荷物の保持の確実性を高めることができる。
本発明において、
接続部が前記上側部の延出端部から上側に延出され、前記吊り下げ機構が前記接続部に接続されていると好適である。
作業者がハンド部を手で持つ場合、握手をするようにしてハンド部を持つことが多いので、ハンド部の上側部に親指を置き、ハンド部に下側部の下側に人差し指から小指を位置させる状態となる。
本発明によると、ハンド部の上側部の延出端部から上側に延出された接続部に、吊り下げ機構が接続されるので、ハンド部の上側部から上側に離れた位置に吊り下げ機構が位置することになる。これにより、ハンド部を持つ作業者の手に、吊り下げ機構が当たることは少ないのであり、作業性のよいものとなる。
本発明において、
前記吊り下げ機構を作動させる為の手動操作部が、前記上側部に設けられ、
前記接続部における前記吊り下げ機構の接続部分が、前記手動操作部よりも上側に位置するように配置されていると好適である。
吊り下げ機構を作動させるように構成した場合、吊り下げ機構を作動させる手動操作部を、ハンド部に備えることがある。
前述のように、作業者が握手をするようにしてハンド部を手で持つことを想定すると、ハンド部の上側部に手動操作部を設けることにより、作業者はハンド部を手で持ちながら親指で手動操作部を操作することができるので、操作性の良いものとなる。
本発明によると、ハンド部の上側部の延出端部から上側に延出された接続部において、接続部における吊り下げ機構の接続部分が手動操作部よりも上側に配置されている。
これにより、前述のように、作業者はハンド部を手で持ちながら親指で手動操作部を操作する場合、親指に吊り下げ機構が当たることは少ないのであり、作業性の良いものとなる。
作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。 作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。 アシスト器具の斜視図である。 ハンド部により荷物を保持した状態を示す正面図である。 ハンド部の分解斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、ハンド部の正面図である。 発明の実施の第1別形態において、ハンド部の正面図である。
図1〜図7には、作業者が装着して使用するアシスト器具に、本発明の荷物保持用のハンド部20が取り付けられた状態が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
(アシスト器具の全体構成及び本体部)
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
本体部1は、右及び左の縦フレーム6、右及び左の縦フレーム6に亘って連結された支持板7等を備えて、枠状となっている。脚作用部3に取付ベルト4が取り付けられ、支持板7の前面の上部に肩ベルト5が取り付けられている。支持板7の後面の上下中間部に制御装置8が取り付けられており、支持板7の後面の下部にバッテリー9が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、肩ベルト5に作業者の腕部(肩部)を入れ、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定することにより、作業者の背中部に本体部1が取り付けられる。
アシスト器具及び荷物B(図4参照)の重量が取付ベルト4を介して主に作業者の腰部に掛かるのであり、アシスト器具及び荷物Bの重量が作業者の腰部により安定して支持される。右及び左の肩ベルト5は、主に本体部1が作業者の背中部から後方に離れようとする状態を止める機能を発揮する。
(右及び左の脚作用部)
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
伝動ケース11の前部の左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム12が揺動自在に支持されており、幅広のベルト状の脚ベルト13が操作アーム12に取り付けられている。複数の平ギヤにより構成された伝動機構(図示せず)が伝動ケース11の内部に備えられて、電動モータ(図示せず)が基部10の内部に備えられており、電動モータにより伝動機構を介して操作アーム12が横軸芯P1周りに揺動駆動される。
作業者の背中部に本体部1を取り付ける場合、作業者が取付ベルト4を腰部に巻き付けて固定する際に、取付ベルト4と一緒に、右及び左の脚作用部3(基部10)が支持板7に沿って左右方向に移動可能である。
取付ベルト4の作業者の腰部への巻き付け具合によって、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められる。
図1及び図2に示すように、作業者は脚ベルト13を太腿部に巻き付けて、面ファスナ(図示せず)(マジックテープ(登録商標))により、脚ベルト13を太腿部に取り付ける。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
(右及び左のアーム部)
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。アーム部2の上端部に右及び左の支持部材16が取り付けられており、右及び左のプーリー(図示せず)が支持部材16に回転自在に支持されている。
支持板7の後面の上部に昇降装置17が取り付けられており、昇降装置17から、右の2本のワイヤ18,19(吊り下げ機構に相当)、及び左の2本のワイヤ18,19(吊り下げ機構に相当)が延出されている。
支持板7の上部にアウター支持部15が連結され、支持部材16にアウター支持部16aが備えられている。ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部が、アウター支持部15及び支持部材16のアウター支持部16aに接続されて、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが昇降装置17に接続されている。
右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが右の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されており、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に、右のハンド部20が接続されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に、左のハンド部20が接続されている。
(昇降装置)
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
右及び左のワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター支持部15に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の各々に接続されている。
制御装置8により電動モータ27が作動する。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して、支持ケース26の内部の回転体に伝達されるのであり、回転体が巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
(ハンド部の構成)
図4及び図5に、右のハンド部20が示されており、右及び左のハンド部20は左右対称の形状となっている。ハンド部20は、第1部材21、第2部材22及びカバー28を備えている。
第1部材21は、板材を折り曲げて形成されており、上下方向に配置される横側部29、横側部29の上部から横向きに延出される上側部30、横側部29の下部に設けられる下側部31、上側部30の延出端部から上側に延出される接続部32を備えている。
横側部29の下部に、2個の下側部31が設けられている。下側部31は、横側部29の下部が、上側部30と同じ側に折り曲げられて延出され、上側部30側に向くように、斜め上向きに延出されている。下側部31の延出端部に、上側部30側に向く凸部31aが設けられている。
図4に示すように、ハンド部20の正面視において、横方向での横側部29と上側部30の延出端部(接続部32)との間隔W1よりも、横方向での横側部29と下側部31の延出端部(凸部31a)との間隔W2が、短いものに設定されている。
第2部材22も、第1部材21と同様に、板材を折り曲げて形成されており、上下方向に配置される横側部33、横側部33の上部から横向きに延出される上側部34、上側部34の延出端部から上側に延出される横側部35を備えている。第2部材22の横側部33、上側部34及び横側部35が、第1部材21の横側部29、上側部30及び接続部32に当て付けられて連結されている。
カバー28は合成樹脂により一体的に形成されており、右のハンド部20のカバー28に、上昇操作スイッチ23(手動操作部に相当)が取り付けられ、左のハンド部20のカバー28に、下降操作スイッチ24(手動操作部に相当)が取り付けられている。
カバー28が、第2部材22の横側部33、上側部34及び横側部35に当て付けられて連結されている。
第1部材21において、接続部32の上端部に、接続孔32a(接続部における吊り下げ機構の接続部分に相当)が開口されており、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端が、接続部32の接続孔32aに接続されている。
この場合、図4に示すように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、接続部32に対してカバー28(上昇操作スイッチ23、下降操作スイッチ24)とは反対側に位置するように、ワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端が、接続部32の接続孔32aに接続されている。ワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端(接続部32の接続孔32a)が、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)よりも上側に位置するように配置されている。
(ハンド部の昇降に関する構成)
図1,2,3に示すように、制御装置8に接続された右及び左のハーネス14が、右及び左のアーム部2の内部に入り、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出されている。右及び左のアーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出されており、右のハーネス14が上昇操作スイッチ23に接続され、左のハーネス14が下降操作スイッチ24に接続されている。
図1及び図2に示すように、上昇操作スイッチ23を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27により回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇する。
下降操作スイッチ24を押し操作すると、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止する。電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の作動時に電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
(ハンド部による荷物の保持操作)
図4に示すように、リンゴ箱等の木製の箱や、合成樹脂製のケース等の荷物Bが想定されている。荷物Bにおいて、荷物Bの横壁部B1の上端部の外周部(全周又は一部)に、外側に突出する突出部B2が設けられていたとする。
このような荷物Bにおいて、右及び左のハンド部20により荷物Bを持ち上げて保持する場合、以下のような操作を行う。
作業者は、握手をするようにしてハンド部20を手で持つのであり、カバー28の上面に親指を置き、下側部31の下側に人差し指から小指を位置させる状態となる。この状態において、親指で上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を押し操作する。
図4に示すように、ハンド部20において、横側部29を荷物Bの横壁部B1(突出部B2)の外側に沿って上下方向に位置させる。上側部30を荷物Bの横壁部B1(突出部B2)の上側に沿って横方向に位置させて、下側部31の延出端部(凸部31a)を、荷物Bの突出部B2の下側に位置させる。
図4に示す状態において、ハンド部20を持ち上げると、下側部31の延出端部(凸部31a)が、荷物Bの突出部B2の下面部に当たり、ハンド部20により荷物Bを持ち上げることができるのであり、ハンド部20により荷物Bを保持することができる。
前述のようにハンド部20により荷物Bを持ち上げると、荷物Bの重量により、下側部31の延出端部(凸部31a)が、荷物Bの突出部B2の下面部に食い込むような状態を得ることができる。
これにより、荷物Bの突出部B2が小さなものであっても、下側部31の延出端部(凸部31a)が荷物Bの突出部B2の下面部に食い込むことによって、ハンド部20による荷物Bの保持の確実性が高いものとなる。
(アシスト器具の作業形態)
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
アシスト器具を装着した作業者が前述のような作業を行う状態において、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により右及び左の脚作用部3、昇降装置17が作動する状態について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を押し操作していないと、昇降装置17の電動モータ27は停止して、右及び左の脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを持つ場合、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
下降操作スイッチ24の押し操作を止めると、電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止するので、作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持する(前項の(ハンド部による荷物の保持操作)を参照)。
前項の(昇降装置)に記載のように、電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が備えられており、電動モータ27の停止時及び非通電時に、電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
作業者は、ハンド部20により荷物Bを保持した状態で、立ち上がることによって荷物Bを持ち上げる。作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、脚作用部3において操作アーム12が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者の立ち上がりが補助される。
作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作した状態で立ち上がった後に、脚作用部3において、操作アーム12が略真下に向く位置に達したことが検出されると、作業者が完全に立ち上がったと判断されて、脚作用部3の電動モータは停止状態(自由回転状態)となる。
次に昇降装置17において、電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇する。所望の位置までハンド部20が上昇すると、上昇操作スイッチ23の押し操作を止めることにより、電動モータ27が停止してハンド部20が停止する。
作業者は、荷物Bを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降する。
作業者は、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置いて、ハンド部20を荷物Bから取り外す。荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るので、次の荷物Bに対して同様な操作を行う。
(発明の実施の第1別形態)
ハンド部20において、下側部31を横側部29の下部から斜め上向きに延出するのではなく、図6及び図7に示すように、下側部31を形成してもよい。
図6に示すように、下側部31を、横側部29の下部から、横側部29と直交するように(上側部30と平行に)、上側部30と同じ側に延出し、次に横側部29と平行に(上側部30と直交するように)、上側部30側に向けて延出する。
図7に示すように、下側部31を、横側部29の下部から、横側部29と直交するように(上側部30と平行に)、上側部30と同じ側に延出し、次に上側部30側に向けて斜め上向きに延出する。
(発明の実施の第2別形態)
ハンド部20において、下側部31の延出端部に凸部31aを備えなくてもよい。
この構造によると、ハンド部20により荷物Bを持ち上げる場合、下側部31の延出端部が、荷物Bの突出部B2の下面部に線接触状態で当たり、荷物Bの重量により、下側部31の延出端部の全体が、荷物Bの突出部B2の下面部に食い込むような状態となる。
(発明の実施の第3別形態)
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を接続し、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を接続する。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を接続し、分岐部分の他方に左のハンド部20を接続する。
上昇操作スイッチ23を左のハンド部20に備え、下降操作スイッチ24を右のハンド部20に備えてもよい。上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右又は左の一方のハンド部20に備えてもよい。
アシスト器具において、右及び左の脚作用部3を備えないように構成してもよい。
アシスト器具において、昇降装置17、上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
本発明は、作業者に装着されて作業者による荷物の保持を補助するアシスト器具に使用されるハンド部ばかりではなく、建物の天井部に支持されたウインチ等に使用されるハンド部にも適用できる。
18,19 吊り下げ機構
23,24 手動操作部
29 横側部
30 上側部
31 下側部
31a 凸部
32 接続部
32a 接続部分
B 荷物
B1 横壁部
W1,W2 間隔

Claims (4)

  1. 吊り下げ機構に接続されて吊り下げられる荷物保持用のハンド部であって、
    荷物の横壁部の外側に沿って上下方向に配置される横側部と、
    前記横側部の上部から横向きに延出される上側部と、
    前記横側部の下部から前記上側部と同じ側に延出され、且つ、前記上側部側に向くように延出される下側部とが備えられ、
    横方向での前記横側部と前記上側部の延出端部との間隔よりも、横方向での前記横側部と前記下側部の延出端部との間隔が、短いものに設定されている荷物保持用のハンド部。
  2. 前記下側部の延出端部に、前記上側部側に向く凸部が設けられている請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。
  3. 接続部が前記上側部の延出端部から上側に延出され、前記吊り下げ機構が前記接続部に接続されている請求項1又は2に記載の荷物保持用のハンド部。
  4. 前記吊り下げ機構を作動させる為の手動操作部が、前記上側部に設けられ、
    前記接続部における前記吊り下げ機構の接続部分が、前記手動操作部よりも上側に位置するように配置されている請求項3に記載の荷物保持用のハンド部。
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