JP2018158772A - 荷物保持用のハンド部 - Google Patents
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Description
作業者はハンド部を手で持ちながらハンド部により荷物を保持するのであり、昇降装置によって、ワイヤを巻き取ることによりハンド部を上昇させ、ワイヤを繰り出すことによりハンド部を下降させる。
これにより、作業者は、ハンド部の上側部に親指を上側から当て、ハンド部の下側部に人差し指、中指、薬指及び小指を下側から当てるようにして、ハンド部を手で持つことが想定される。
これに対して、例えば段ボール箱等のように、荷物の横壁部に開口部は備えられているのであるが、荷物の横壁部における開口部の位置が、個々の荷物によって異なっていることがある。
荷物の横壁部の外側に沿う縦向き部と、
前記縦向き部の下部から荷物の横壁部側に延出されて荷物の横壁部の開口部に入り込む下側部と、
荷物の横壁部の内側に沿うように、前記下側部から上側に延出される上延出部と、
前記縦向き部における前記下側部が延出される側とは反対側の部分に設けられた持ち手部と、
前記縦向き部の上部に設けられたワイヤ接続部とが備えられている。
この場合、ハンド部において、縦向き部における下側部が延出される側とは反対側の部分、つまり縦向き部における荷物とは反対側の部分に持ち手部が設けられているので、縦向き部における荷物側の部分に、下側部及び上延出部が存在して、下側部及び上延出部以外は存在しない状態とすることができる。
この場合、ハンド部の持ち手部が荷物の横壁部の開口部の無い部分に当たって、ハンド部の下側部及び上延出部を荷物の開口部にうまく挿入できないというような状態は生じない。
荷物の横壁部の内側に沿うように、前記下側部から下側に延出される下延出部が備えられていると好適である。
これにより、ハンド部が荷物の開口部から外れようとしても、ハンド部の上延出部及び下延出部が荷物の横壁部における開口部の上側及び下側の内側に当たるようにすることができ、ハンド部は荷物の開口部から容易に外れることが少なくなって、ハンド部による荷物の保持性能の向上を図ることができる。
前記下側部から前記上延出部の上端部までの長さよりも、前記下側部から前記下延出部の下端部までの長さが長いものに設定されていると好適である。
これにより、ハンド部の下側部及び上延出部を荷物の開口部に挿入して、ハンド部の下側部及び上延出部に荷物の開口部の縁部を掛けた状態において、ハンド部の下側部及び上延出部に荷物の開口部の上側の縁部が位置するのであり、ハンド部の下側部及び上延出部から下側に少し離れた位置に、荷物の開口部の下側の縁部が位置する。
前記持ち手部に、
前記縦向き部における前記下側部が延出される側とは反対側の部分の上部に設けられた上側部分と、
前記縦向き部における前記下側部が延出される側とは反対側の部分の下部に設けられた下側部分とが備えられていると好適である。
これにより、ハンド部の持ち手部を持つ作業者の手が、ハンド部の縦向き部から荷物側に出ないようにしながら、作業者はハンド部を無理なく持つことができる。
前記上側部分の上面に、操作スイッチが備えられていると好適である。
本発明によると、ハンド部の持ち手部の上側部分の上面に操作スイッチが備えられているので、前述のように、作業者がハンド部の持ち手部を手で持った場合、手の親指によって操作スイッチを容易に操作することができるようになって、作業性の向上を図ることができる。
前記操作スイッチの前記縦向き部側の位置に、ガード部が備えられていると好適である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上方に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に備えられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、右及び左の脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合により、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前方の上方に延出されて、右及び左のアーム部2となっており、アーム部2の上端部にプーリー(図示せず)が回転自在に支持されている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17に、伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在に支持された4個のプーリー(図示せず)が備えられている。
以下に、左のハンド部20について説明する。図1及び図2に示すように、右及び左のハンド部20は、左右対称の形状であり、同じ構造を備えている。
例えば、床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんで床の荷物を手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら立ち上がり、次に手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
前述の状態において上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の押し操作に基づいて、制御装置8により脚作用部3及び昇降装置17が作動する状態について説明する。
作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物の重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
このようにして、荷物を高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るのであり、次の荷物に対して同様な操作を行う。
前項の(アシスト器具の作業形態)に記載のように、ハンド部20により荷物を保持する場合のハンド部20の持ち方について、左のハンド部20により説明する。前述のように、右及び左のハンド部20は左右対称の形状で同じ構造を備えているので、右手による右のハンド部20の持ち方も、以下に説明する左手による左のハンド部20の持ち方と同じである。
前項の(アシスト器具の作業形態)に記載のように、ハンド部20により荷物を保持及び取り外す状態について説明する。この場合、図7及び図8に示すように、荷物が段ボール箱のような立方体形状であり、荷物の右及び左の横壁部61に開口部62が形成されていたとする。
図4,5,6に示すハンド部20に代えて、図9に示すように、ハンド部20に、縦向き部14、下側部15、上延出部28、持ち手部31、ワイヤ接続部16及びガード部30、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)、カバー36を備えて、図4,5,6に示す下延出部29を備えないようにしてもよい。
図9では、縦向き部14の下部が横向きに折り曲げられて下側部15となり、下側部15が上側に折り曲げられて、上延出部28となっている。
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を備え、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を備える。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20を備える。
アシスト器具において、昇降装置17を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、ハンド部20の位置を固定して、ハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
15 下側部
16 ワイヤ接続部
23,24 操作スイッチ
28 上延出部
29 下延出部
30 ガード部
31 持ち手部
32 上側部分
34,35 下側部分
61 荷物の横壁部
62 荷物の横壁部の開口部
L1 下側部から上延出部の上端部までの長さ
L2 下側部から下延出部の下端部までの長さ
Claims (6)
- 荷物の横壁部の外側に沿う縦向き部と、
前記縦向き部の下部から荷物の横壁部側に延出されて荷物の横壁部の開口部に入り込む下側部と、
荷物の横壁部の内側に沿うように、前記下側部から上側に延出される上延出部と、
前記縦向き部における前記下側部が延出される側とは反対側の部分に設けられた持ち手部と、
前記縦向き部の上部に設けられたワイヤ接続部とが備えられている荷物保持用のハンド部。 - 荷物の横壁部の内側に沿うように、前記下側部から下側に延出される下延出部が備えられている請求項1に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記下側部から前記上延出部の上端部までの長さよりも、前記下側部から前記下延出部の下端部までの長さが長いものに設定されている請求項2に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記持ち手部に、
前記縦向き部における前記下側部が延出される側とは反対側の部分の上部に設けられた上側部分と、
前記縦向き部における前記下側部が延出される側とは反対側の部分の下部に設けられた下側部分とが備えられている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の荷物保持用のハンド部。 - 前記上側部分の上面に、操作スイッチが備えられている請求項4に記載の荷物保持用のハンド部。
- 前記操作スイッチの前記縦向き部側の位置に、ガード部が備えられている請求項5に記載の荷物保持用のハンド部。
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