JP6783171B2 - アシスト器具 - Google Patents
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Description
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出されたアーム部、アーム部から下側に延出されたワイヤ、作業者が手で持つことにより荷物を保持するものでワイヤに接続されたハンド部が備えられている。
作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から上方に延出されたアーム部と、前記アーム部から下方に延出されたワイヤとが備えられ、
荷物に吸着する吸着部を有するハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記吸着部が荷物の外側面に接触した状態で前記吸着部と荷物の外側面とで囲まれる空間の空気を吸引して、前記吸着部を荷物に吸着させるポンプが備えられ、
前記ポンプが、前記ハンド部または前記本体部に備えられている。
また、本発明のアシスト器具は、
作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から上方に延出されたアーム部と、前記アーム部から下方に延出されたワイヤとが備えられ、
荷物に吸着する吸着部を有するハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記吸着部が荷物の外側面に接触した状態で前記吸着部と荷物の外側面とで囲まれる空間の空気を吸引して、前記吸着部を荷物に吸着させるポンプが備えられ、
前記ポンプに作動用の電力を供給するポンプバッテリーが、前記ハンド部に備えられている。
また、本発明のアシスト器具は、
作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から上方に延出されたアーム部と、前記アーム部から下方に延出されたワイヤとが備えられ、
荷物に吸着する吸着部を有するハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記吸着部が荷物の外側面に接触した状態で前記吸着部と荷物の外側面とで囲まれる空間の空気を吸引して、前記吸着部を荷物に吸着させるポンプが備えられ、
前記吸着部が荷物に吸着していない状態での前記ハンド部の自由吊り下げ状態で、前記吸着部が下方を向くように、前記ハンド部における前記吸着部とは反対側の部分に前記ワイヤが接続されている。
これによって、ハンド部により荷物を適切に保持して、荷物を運ぶことができるのであり、面一の外側面を備えた箱状の荷物や横長の平板状の荷物を適切に保持することができるアシスト器具を得ることができる。
また、吸着部とポンプとが同じハンド部に備えられると、ハンド部の吸着部とポンプとが接近して備えられることになり、ポンプにより前述の空間の空気が効率よく吸引される。
また、ポンプとポンプバッテリーとが同じハンド部に備えられると、ポンプとポンプバッテリーとが接近して備えられることになり、ポンプとポンプバッテリーとを接続するハーネス等を短いものにすることができて、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
また、吸着部が荷物に吸着していない状態でのハンド部の自由吊り下げ状態で、ハンド部の吸着部が下方を向いても良い。
これにより、例えば、脚部が折り畳み可能な横長のテーブル等のように、面一の上側部を備えた平板状の荷物が床等に置かれている状態において、ハンド部を下降させることにより、ハンド部の吸着部を荷物の上側部に無理なく接触させることができるのであり、ハンド部の吸着部を荷物の上側部に吸着させて、ハンド部により荷物を無理なく保持することができる。
前記ポンプが、前記ハンド部に備えられていると好適である。
前記ポンプが、前記本体部に備えられ、前記ポンプと前記吸着部とがチューブにより接続されていると好適である。
前記ポンプを作動及び停止させる手動操作部が、前記ハンド部に備えられていると好適である。
前記ワイヤを巻き取り及び繰り出す昇降装置が、前記本体部に備えられ、
前記昇降装置を作動させる手動昇降操作部が、前記ハンド部に備えられていると好適である。
この場合、作業者がハンド部を手で持ってハンド部の位置や向きの変更等の操作を行う際に、作業者がハンド部を手で持ちながら手動昇降操作部を操作することができるので、操作性の良いものとなる。
前記昇降装置に作動用の電力を供給するバッテリーが、前記本体部に備えられ、
前記バッテリーの電力がハーネスを介して前記ポンプに作動用として供給されると好適である。
本発明によると、アシスト器具の本体部に備えたれたバッテリーを、昇降装置への電力の供給用、及びハンド部のポンプへの電力の供給用に共用することができるので、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
さらに、バッテリーの重量がハンド部に加えられず、ハンド部の軽量化の面で有利なものとなるので、作業者がハンド部を手で持ってハンド部の位置や向きの変更等の操作を行う場合、ハンド部の操作が楽に行えるようになる。
前記ポンプに作動用の電力を供給するポンプバッテリーが、前記ハンド部に備えられていると好適である。
持ち手部が、前記ハンド部における前記吸着部とは反対側の部分に備えられていると好適である。
持ち手部がハンド部における吸着部とは反対側の部分に備えられているので、ハンド部の持ち手部を手で持ってハンド部の吸着部を荷物の外側面に接触させる場合等において、ハンド部の持ち手部が妨げになるようなことがない。
右及び左の前記アーム部が備えられ、右及び左の前記アーム部から下方に延出された右及び左の前記ワイヤの延出端に、右及び左の前記ハンド部が接続されて、
前記吸着部が荷物に吸着していない状態での前記ハンド部の自由吊り下げ状態で、右及び左の前記吸着部が互いに横向きで対向するように、前記ハンド部の横側部に前記ワイヤが接続されていると好適である。
これにより、例えば段ボール箱等の箱状の荷物において、右及び左のハンド部の間に荷物を位置させることより、右及び左のハンド部の吸着部を荷物の右及び左の横側部に無理なく接触させることができるのであり、右及び左のハンド部の吸着部を荷物の右及び左の横側部に吸着させて、右及び左のハンド部により荷物を無駄なく保持することができる。
前記吸着部が荷物に吸着していない状態での前記ハンド部の自由吊り下げ状態で、前記吸着部が下方を向くように、前記ハンド部における前記吸着部とは反対側の部分に前記ワイヤが接続されていると好適である。
これにより、例えば、脚部が折り畳み可能な横長のテーブル等のように、面一の上側部を備えた平板状の荷物が床等に置かれている状態において、ハンド部を下降させることにより、ハンド部の吸着部を荷物の上側部に無理なく接触させることができるのであり、ハンド部の吸着部を荷物の上側部に吸着させて、ハンド部により荷物を無理なく保持することができる。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上方に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合により、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前方の斜め上方に延出されて、右及び左のアーム部2となっており、アーム部2の上端部にプーリー(図示せず)が回転自在に支持されている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
図1及び図2に示すように、右及び左のハンド部20は左右対称の形状となっており、互いに同じ構成を備えている。
開放スイッチ34を押し操作すると、開閉弁が開側に操作されて、吸着部16と開放通路とが連通するのであり、開放スイッチ34の押し操作を止めると、開閉弁が閉側に操作される。
図1及び図2に示す状態は、右及び左のハンド部20に荷物Bを保持していない状態であり、右及び左のハンド部20の吸着部16が荷物Bに吸着していない状態である。図1,2,6に示すように、右及び左のハンド部20において、基部15の上側部(横側部)のブラケット15aにワイヤ18,19のインナー18a,19aが接続されていることにより、ハンド部20の吸着部16が荷物Bに吸着していない状態でのハンド部20の自由吊り下げ状態で、右及び左のハンド部20の吸着部16が互いに横向きに対向する状態となる。
これにより、右及び左のハンド部20の吸着部16が荷物Bの右及び左の横側部に対向する状態となるのであり、右及び左のハンド部20の吸着部16(壁部29)を、荷物Bの右及び左の横側部に無理なく接触させることができる。
次に後述する(アシスト器具の作業形態)に記載のように、右及び左のハンド部20を上昇させることにより、荷物Bを床から持ち上げることができる。
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、次に手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、右及び左のハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、右及び左のハンド部20が下降することはない。
作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、作業者が下降操作スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17において、電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、右及び左のハンド部20が下降する。
右及び左のハンド部20において、図7に示すように構成してもよい。
図7に示すように、右のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、右のハンド部20における吸着部16とは反対側である持ち手部28に接続され、左のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、左のハンド部20における吸着部16とは反対側である持ち手部28に接続されている。
右及び左のハンド部20において、図8に示すように構成してもよい。
図8に示すように、右及び左のハンド部20において、基部15の内部に備えられたポンプ30、ポンプモータ31及びポンプバッテリー32が廃止されて、ポンプ30及びポンプモータ31が本体部1の支持板7に備えられる。
これによって、右及び左のハンド部20の吸着部16と荷物Bの右及び左の横側部とで囲まれる空間A(図5参照)の空気が、チューブ38を介してポンプ30により吸引される。
右及び左のハンド部20において、基部15の内部にポンプバッテリー32を残しておいて、ポンプバッテリー32の電力が、ハーネス14を介して本体部1のポンプモータ31に供給されるようにしてもよい。
以上の構成を、図7に示す右及び左のハンド部20に適用してもよい。
前述の(発明を実施するための形態)、及び(発明の実施の第1別形態)において、右及び左のハンド部20のポンプバッテリー32を廃止して、本体部1のバッテリー9の電力を、作動用としてハーネス14を介して右及び左のハンド部20のポンプモータ31に供給するように構成してもよい。
アシスト器具において、右及び左のアーム部2を廃止して、1本のアーム部2を備えてもよい。
この構造によると、1本のアーム部2から2本のワイヤ18を延出して、2本のワイヤ18の一方に右のハンド部20を備え、2本のワイヤ18の他方に左のハンド部20を備える。又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20を備える。
アシスト器具において、昇降装置17を廃止して、ワイヤ18,19を本体部1やアーム部2に連結し、右及び左のハンド部20の位置を固定して、右及び左のハンド部20の昇降を行わないように構成してもよい。
2 アーム部
9 バッテリー
14 ハーネス
16 吸着部
17 昇降装置
18,19 ワイヤ
20 ハンド部
23,24 手動昇降操作部
28 持ち手部
30,31 ポンプ
32 ポンプバッテリー
33 手動操作部
38 チューブ
A 空間
B 荷物
Claims (12)
- 作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から上方に延出されたアーム部と、前記アーム部から下方に延出されたワイヤとが備えられ、
荷物に吸着する吸着部を有するハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記吸着部が荷物の外側面に接触した状態で前記吸着部と荷物の外側面とで囲まれる空間の空気を吸引して、前記吸着部を荷物に吸着させるポンプが備えられ、
前記ポンプが、前記ハンド部または前記本体部に備えられているアシスト器具。 - 作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から上方に延出されたアーム部と、前記アーム部から下方に延出されたワイヤとが備えられ、
荷物に吸着する吸着部を有するハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記吸着部が荷物の外側面に接触した状態で前記吸着部と荷物の外側面とで囲まれる空間の空気を吸引して、前記吸着部を荷物に吸着させるポンプが備えられ、
前記ポンプに作動用の電力を供給するポンプバッテリーが、前記ハンド部に備えられているアシスト器具。 - 作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から上方に延出されたアーム部と、前記アーム部から下方に延出されたワイヤとが備えられ、
荷物に吸着する吸着部を有するハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記吸着部が荷物の外側面に接触した状態で前記吸着部と荷物の外側面とで囲まれる空間の空気を吸引して、前記吸着部を荷物に吸着させるポンプが備えられ、
前記吸着部が荷物に吸着していない状態での前記ハンド部の自由吊り下げ状態で、前記吸着部が下方を向くように、前記ハンド部における前記吸着部とは反対側の部分に前記ワイヤが接続されているアシスト器具。 - 前記ポンプが、前記ハンド部に備えられている請求項2または3に記載のアシスト器具。
- 前記ポンプが、前記本体部に備えられ、前記ポンプと前記吸着部とがチューブにより接続されている請求項2または3に記載のアシスト器具。
- 前記吸着部が荷物に吸着していない状態での前記ハンド部の自由吊り下げ状態で、前記吸着部が下方を向くように、前記ハンド部における前記吸着部とは反対側の部分に前記ワイヤが接続されている請求項1または2に記載のアシスト器具。
- 右及び左の前記アーム部が備えられ、右及び左の前記アーム部から下方に延出された右及び左の前記ワイヤの延出端に、右及び左の前記ハンド部が接続されて、
前記吸着部が荷物に吸着していない状態での前記ハンド部の自由吊り下げ状態で、右及び左の前記吸着部が互いに横向きで対向するように、前記ハンド部の横側部に前記ワイヤが接続されている請求項1または2に記載のアシスト器具。 - 前記ポンプに作動用の電力を供給するポンプバッテリーが、前記ハンド部に備えられている請求項1および3〜7のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
- 前記ポンプを作動及び停止させる手動操作部が、前記ハンド部に備えられている請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
- 前記ワイヤを巻き取り及び繰り出す昇降装置が、前記本体部に備えられ、
前記昇降装置を作動させる手動昇降操作部が、前記ハンド部に備えられている請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。 - 前記昇降装置に作動用の電力を供給するバッテリーが、前記本体部に備えられ、
前記バッテリーの電力がハーネスを介して前記ポンプに作動用として供給される請求項10に記載のアシスト器具。 - 持ち手部が、前記ハンド部における前記吸着部とは反対側の部分に備えられている請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
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