JP2019203265A - 車両用認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の携帯機を備える車両で使用される車両用認証装置であって、所定エリアに携帯機は存在しないと判定するための時間である不在判定所要時間を抑制可能であって、かつ、携帯機の数の増加による不在判定所要時間の増長を抑制可能な車両用認証装置を提供する。【解決手段】認証ECUは、車室外送信機から全てのスマートキーを対象とする時差応答要求信号を送信し、各スマートキーからの応答信号を待ち受ける。そして、少なくとも1つのスマートキーからの応答信号を受信した場合には、車室外の施錠エリアにスマートキーが存在すると判定する。次に、認証ECU11は、車室内送信機から全て又は所在が未確認のスマートキーを対象とする一斉応答要求信号を複数回送信し、何れの一斉応答要求信号に対してもスマートキーからの応答信号が返ってこないことに基づいて、スマートキーは車室内に存在しないと判定する。【選択図】図14

Description

本開示は、電子キーとしての携帯機と相互に無線通信を行うことにより、ドアの施錠等の所定の車両制御を実行する車両用認証装置に関する。
従来、ユーザによって携帯される携帯機(いわゆるスマートキー)と無線通信を実施し、所定領域に携帯機が存在することを確認できたことに基づいて、ドアの施錠や、開錠、エンジン始動等の車両制御を実行する車両用認証装置がある。上記の車両用認証装置は、例えば、車体外面部に設けられている施錠スイッチから施錠指令が入力された場合、車室外の所定領域(以降、施錠エリア)に携帯機が有ることを無線通信によって確認した上で車両の全ドアを施錠する。
ところで、車両用認証装置は、車両のドアを施錠する制御を実行する場合には携帯機を車室内に閉じ込める事が無いように、施錠エリアに携帯機が有ることを確認するだけでなく、車室内に携帯機が無いことを無線通信で確認できた場合に、ドアの施錠制御を行うように構成されている。加えて、車室内に携帯機が無いことを確認するための無線通信は、通信エラーによって携帯機からの応答信号を受信できなかったケースも想定して、複数回実施される。具体的には、車両用認証装置は、携帯機に対して応答信号の返送を要求する応答要求信号を複数回送信し、何れの応答要求信号に対しても応答信号が返ってこなかった場合に、携帯機は車室内に無いとの判定を確定する。故に、車室内に携帯機が無いことを判定するための一連の通信処理(以降、不在確認処理)には、相応の時間が要される。
また、一般的に携帯機は1つの車両に対して複数個(例えば2〜3個)発行されている場合が多い。車両用認証装置が何れの携帯機も車室内に存在しないことを確定するためには、複数の携帯機のそれぞれに対して上記の不在確認処理を実施する必要がある。その結果、ユーザの施錠指示に対して車両の施錠が完了するまでの時間が長くなり、ユーザが不便に感じてしまう恐れがある。
上述した課題に対して、特許文献1には、ドアが閉まった時点で(換言すれば施錠スイッチが押下される前に)不在確認処理を開始することによって、ユーザに施錠指示に対する応答性を高める構成が開示されている。
特許第5350719号公報
複数の携帯機と個別に無線通信することによって車室内に携帯機が存在しないことを確認する方法(以降、個別確認方法)では、車室内に携帯機が存在しないことを確認するために要する時間(以降、不在判定所要時間)は、携帯機の数に依存する。すなわち、携帯機の数が多いほど、不在判定所要時間は長くなる。
なお、特許文献1に開示されているように、ドアが閉まった時点で不在確認処理を開始する構成によれば、確かに、不在判定所要時間に起因してユーザの施錠指示に対する応答性が低下する恐れは低減できる。しかしながら、ドアが閉まった時点で不在確認処理を開始する場合であっても、ユーザがドアを閉めた直後にドアの施錠を指示した場合は、不在判定所要時間の一部又は全部が、ユーザの施錠指示から施錠完了までの時間に含まれる。その結果、ユーザに施錠指示に対する応答性を損なわれ得る。また、個別確認方法では、携帯機の数が増えるにつれて不在判定所要時間が長くなるため、上記の懸念事象が生じる恐れは高くなる。
なお、不在判定所要時間に起因するユーザの利便性の低下といった課題は、ドアの施錠に係る車両制御に限らず、所定のエリアに携帯機が無いことを実行条件として備える他の車両制御の実行時にも同様に発現しうる。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、複数の携帯機を備える車両で使用される車両用認証装置であって、所定エリアに携帯機は存在しないと判定するための時間である不在判定所要時間を抑制可能であって、かつ、携帯機の数の増加による不在判定所要時間の増長を抑制可能な車両用認証装置を提供することにある。
その目的を達成するための車両用認証装置は、車両の鍵としての機能を備える複数の携帯機を備える車両で使用される車両用認証装置であって、車両に対して予め設定されている第1エリアを通信エリアとする第1通信部(12)と、第1エリアとは重複しないように車両に対して設定されている第2エリアを通信エリアとする第2通信部(13)と、第1通信部での携帯機との通信状況に基づいて、携帯機が第1エリアに存在するか否かを判定する第1エリア判定部(F3)と、第2通信部での携帯機との通信状況に基づいて、携帯機が第2エリアに存在するか否かを判定する第2エリア判定部(F4)と、第1エリア判定部によって第1エリアには何れの携帯機も存在しないと判定され、且つ、第2エリア判定部によって第2エリアに携帯機が少なくとも1つ存在すると判定されていることに基づいて所定の車両制御を実行する制御実行部(F5)と、備え、第1エリア判定部は、第1通信部と協働して、複数の携帯機に対して一斉に応答信号の返送を要求する一斉応答要求信号を送信するとともに、当該一斉応答要求信号に対する携帯機からの応答信号を受信しなかったことに基づいて第1エリアには携帯機は存在しないと判定し、第2エリア判定部は、第2通信部と協働して、複数の携帯機での応答信号の返送タイミングが時間的に重ならないように複数の携帯機のそれぞれに対して応答信号の返送を要求するとともに、少なくとも1つの携帯機からの応答信号を受信したことに基づいて第2エリアに携帯機が存在すると判定するように構成されている。
上記の構成における第1エリア判定部は一斉応答要求信号を送信することによって第1エリアに携帯機が存在しないことを検出するとともに、第2エリア判定部は時差応答要求信号を送信することによって第2エリアに携帯機が存在することを検出するものである。
以上の構成において仮に第1エリアに携帯機が存在する場合には、車室内判定部は、一斉応答要求信号の送信後に、携帯機からの応答信号を受信しうる。一方、第1エリアに携帯機が存在しない場合には、車室内判定部は、一斉応答要求信号の送信後に、携帯機からの応答信号は受信しない。つまり、当該一斉応答要求信号に対する応答信号の受信待機期間内に、携帯機からの応答信号を受信しなかったということは、第1エリアに携帯機が存在しないことを示唆する。
そして、一斉応答要求信号は、複数の携帯機に対して一斉に応答信号の返送を要求する信号であるため、当該信号を受信した携帯機が応答信号を返送するタイミングは略同時である。故に、一斉応答要求信号の送信後に第1エリア判定部が、携帯機からの返信を待機するべき時間は、携帯機の数によらずに一定である。つまり、携帯機の数の増加に伴って、不在判定所要時間が増長することを抑制できる。
また、第1エリア判定部は、複数の携帯機と個別に無線通信するのではなく、複数の携帯機に対して一斉に応答信号を返送するように要求した結果として応答信号を受信しなかったことに基づいて携帯機が第1エリアに存在しないと判定する。故に、複数の携帯機と個別に通信することによって携帯機が第1エリアに存在しないと判定する構成(以降、想定構成)よりも、不在判定所要時間を抑制可能である。つまり、上記の構成によれば、不在判定所要時間を抑制可能しつつ、携帯機の数の増加による不在判定所要時間の増長を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
車両用電子キーシステム100の概略的な構成を示す図である。 スマートキー2の電気的な構成を示すブロックである。 車載システム1の電気的な構成を示すブロック図である。 各車室外送信機13が提供する応答エリアを概念的に示した図である。 認証ECU11の機能ブロック図である。 認証ECU11が実施するドア施錠処理についてのフローチャートである。 車室外存在確認処理についてのフローチャートである。 施錠エリアLxにスマートキー2b、2cが存在する場合の車室外存在確認処理実行時の各デバイスの作動を示す図である。 車室内不在確認処理についてのフローチャートである。 車室内にスマートキー2が1つも存在しない場合の車室内不在確認処理実行時の各デバイスの作動を示す図である。 車室内にスマートキー2が1つだけ存在する場合の車室内不在確認処理実行時の各デバイスの作動を示す図である。 車室内にスマートキー2が複数存在する場合の車室内不在確認処理実行時の各デバイスの作動を示す図である。 比較構成について説明するための図である。 変形例1における認証ECU11の作動を説明するための図である。 変形例2における認証ECU11の作動を説明するための図である。 変形例3の認証ECU11が実施するドア施錠処理についてのフローチャートである。
以下、本開示の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本開示の車両用電子キーシステム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように車両用電子キーシステム100は、車両Hvに搭載されている車載システム1と、車両Hvのユーザに携帯されるスマートキー2a〜2cと、を備える。スマートキー2a〜2cは何れも、車載システム1と対応付けられてあって、車両Hvの鍵(実体的には電子キー)として機能する携帯機である。スマートキー2a〜2cのそれぞれを区別しない場合には単にスマートキー2とも記載する。なお、車載システム1と対応付けられているスマートキー2の数は3つに限定されない。スマートキー2の数は2や4以上であってもよい。
車載システム1と複数のスマートキー2はそれぞれ、互いに所定の周波数帯の電波を用いた無線通信を実施するための構成を有している。具体的には、車載システム1は、車室内及び車両周辺の所定範囲に向けてLF(Low Frequency)帯に属する所定の周波数の信号を送信する機能と、スマートキー2から送信されるUHF(Ultra High Frequency)帯の信号を受信する機能を有する。スマートキー2は、車載システム1から送信されるLF帯の信号を受信する機能と、車載システム1に対してUHF帯に属する所定の周波数の信号を返送する機能を有する。なお、ここでのLF帯とは300kHz以下の周波数帯を指し、20kHz〜30kHzなどの周波数も含むものとする。UHF帯は300MHz〜3GHzを指す。
車両用電子キーシステム100において車載システム1からスマートキー2への信号送信に使用されるLF帯の周波数とは、例えば125kHzや134kHzである。また、スマートキー2から車載システム1への信号送信に使用されるUHF帯の周波数とは、例えば、315MHzや、920MHzなどである。ここでは一例として、車載システム1からスマートキー2への信号送信に使用される周波数としては125kHzが採用されているものとする。また、スマートキー2から車載システム1への信号送信に使用される周波数としては315MHzが採用されているものとする。なお、ここでは一例として車載システム1とスマートキー2とはLF帯及びUHF帯の電波を用いて双方向に無線通信を実施する態様を開示するが、車載システム1とスマートキー2とが無線通信を実施するための周波数は適宜変更可能である。
車載システム1は、スマートキー2と相互に無線通信することによってスマートキー2を認証する。また、車載システム1は、スマートキー2の認証が成功したことに基づいて、ユーザが車両Hvを使用するための所定の車両制御を実施する。ユーザが車両Hvを使用するための車両制御とは、ドアの施錠や開錠、エンジンの始動などである。
車載システム1がスマートキー2を認証する処理とは、車載システム1にとって無線通信を実施している通信端末(以降、通信対象)が、当該車載システム1と対応付けられている正規のスマートキー2であることを確認する処理である。認証が成功したということは、正規のスマートキー2であると判定したことに相当する。
車載システム1によるスマートキー2の認証は、例えばチャレンジ−レスポンス方式によって実施されればよい。認証処理の詳細は別途後述する。なお、認証処理の準備として、スマートキー2と車載システム1のそれぞれには、認証処理に用いられる共通の暗号鍵が保存されている。また、スマートキー2には固有の識別番号(以降、キーID)が割り当てられており、車載システム1には、当該キーIDが登録されている。キーIDは、スマートキー2毎に異なる。認証処理に供される前述の暗号鍵は、キーIDであってもよい。なお、車載システム1にも固有の識別番号(以降、車両ID)が割り当てられており、各スマートキー2には当該車両IDが登録されている。
なお、本実施形態では一例として車両Hvが動力源としてエンジンのみを備えるエンジン車とするが、車両Hvは、動力源としてエンジンとモータを備える、いわゆるハイブリッド車であってもよいし、モータのみを動力源として備える電気自動車であってもよい。
<スマートキー2の構成>
まずは、スマートキー2の構成について説明する。スマートキー2は図2に示すように、キー側受信部21、キー側制御部22、及びキー側送信部23を備える。キー側制御部22は、キー側受信部21及びキー側送信部23のそれぞれと通信可能に接続されている。
キー側受信部21は、車載システム1から送信されるLF帯に属する所定の周波数(ここでは125kHz)の無線信号(以降、LF信号)を受信するための構成である。キー側受信部21は、LF信号を受信するためのアンテナや、受信信号を復調する回路(いわゆる復調回路)を用いて実現されている。キー側受信部21は、アンテナで受信した信号に対して、アナログデジタル変換や、復調、復号などといった、所定の処理を施すことで、受信信号に含まれるデータを抽出する。そして、その抽出したデータをキー側制御部22に提供する。
キー側制御部22は、キー側受信部21から受信信号が入力されると、この信号に対応する応答信号に相当するベースバンド信号を生成し、このベースバンド信号をキー側送信部23に出力する。例えばキー側制御部22は、キー側受信部21が車載システム1から送信される応答要求信号を受信した場合には、受信した応答要求信号の内容に応じた応答信号としてのベースバンド信号を生成し、キー側送信部23に出力する。当該応答信号としてのベースバンド信号は、キー側送信部23で所定の変調処理が施され、無線信号として送信される。
また、キー側制御部22は、車載システム1から送信される後述のチャレンジコードを含む応答要求信号を受信した場合には、スマートキー2に予め登録されている暗号鍵を用いて生成したレスポンスコードを含むベースバンド信号を生成する。キー側制御部22が生成したレスポンスコードを含むベースバンド信号は、キー側送信部23に出力されて、無線信号として送信される。
当該キー側制御部22は、CPU、RAM、及びROM等を備えた、コンピュータを用いて実現されればよい。なお、キー側制御部22は、1つ又は複数のICを用いて実現されていても良い。加えて、キー側制御部22は、MPUやGPUを用いて実現されていても良い。
キー側送信部23は、スマートキー2が車載システム1に向けてUHF帯に属する所定の周波数(ここでは315MHz)の無線信号を送信するための構成である。キー側送信部23は、キー側制御部22から入力されるベースバンド信号に対して変調や周波数変換などを施した信号を、電波に変換して空間へ放射する。キー側送信部23は、アンテナや変調回路を用いて実現されている。キー側送信部23が送信する無線信号は、RF信号とも称される。RFは、Radio Frequencyの略である。
なお、スマートキー2は、ユーザに携帯され、かつ、車両Hvの電子キーとしての機能を備えるデバイスであればよい。車両Hvの電子キーとしての機能とは、具体的には、車載システム1からの要求に基づいて車両Hvの鍵であることを証明する情報(例えばレスポンスコード)を返送する機能である。スマートキー2の外観形状としては、扁平な直方体型や、扁平な楕円体型(いわゆるフォブタイプ)、カード型など、多様な形状を採用可能である。スマートキー2は、ユーザの指や腕等に装着されるウェアラブルデバイスとして構成されていてもよい。さらに、スマートキー2はスマートフォンやタブレット端末などといった情報処理端末であってもよい。
<車載システム1の構成>
次に車載システム1の構成について述べる。車載システム1は、図3に示すように認証ECU11、車室内送信機12、車室外送信機13、受信機14、施錠ボタン15、及びボディECU16を備える。なお、部材名称中のECUはElectronic Control Unitの略であり、電子制御装置を指す。車載システム1が車両用認証装置に相当する。
認証ECU11は、後述するドア施錠処理といった、車両Hvのドアの施錠に係る制御処理を実行するECUである。認証ECU11は、車室内送信機12、車室外送信機13、受信機14、施錠ボタン15、及びボディECU16のそれぞれと専用の信号線で接続されている。なお、ボディECU16は、認証ECU11と車両内に構築されている通信ネットワークを介して、相互通信可能に接続されていてもよい。車室内送信機12や車室外送信機13、受信機14、施錠ボタン15等についても同様である。また、受信機14は認証ECU11に内蔵されていても良い。
認証ECU11は、CPU111、フラッシュメモリ112、RAM113、I/O、及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備えた、コンピュータとして構成されている。なお、認証ECU11は、CPU111の代わりに、GPUやMPUを用いて実現されていても良い。さらにCPU111やGPU、MPUを組み合わせて実現されていてもよい。
フラッシュメモリ112は、不揮発性且つ書き換え可能なメモリである。フラッシュメモリ112には、コンピュータを認証ECU11として機能させるためのプログラム(以降、認証装置プログラム)等が格納されている。認証装置プログラムの具体的な記憶媒体としては、多様な非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)を採用可能である。CPU111が認証装置プログラムを実行することは、認証装置プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。CPU111が認証装置プログラムを実行することによって発現される、認証ECU11が提供する機能の詳細については後述する。
車室内送信機12は、認証ECU11から入力された搬送波信号を、LF帯に属する所定の周波数(ここでは125kHz)の電波に変換して空間へ放射するための構成である。便宜上、以降では認証ECU11から入力された搬送波信号をLF帯に属する所定の周波数(ここでは125kHz)の電波に変換して空間へ放射する構成のことをLF送信機とも記載する。車室内送信機12は、車室内全域を応答エリアとするように車室内に配置されたLF送信機である。車室内が第1エリアに相当する。
応答エリアとは、LF送信機から送信されたLF帯の信号(以降、LF信号)に対して、スマートキー2が応答信号を返送する範囲に相当する。例えば応答エリアは、車載システム1が送信するLF信号が、所定の信号強度(以降、応答閾値)を保って伝搬する範囲とすることができる。応答閾値は、応答エリアの大きさを定義するLF信号の信号強度に相当する。応答閾値は、例えばスマートキー2が復調可能な信号レベルの下限値(つまり復調限界値)とすることができる。また、応答閾値は、復調限界値よりも大きい所定の値とすることもできる。応答閾値は、設計者によって所望の応答エリアが形成されるように適宜設計されるべき要素である。スマートキー2は、車載システム1からの信号を受信した場合であっても、その受信強度が応答閾値以下である場合には応答エリア外に存在すると判定し、応答を返さないものとする。応答エリアが通信エリアに相当する。
車室内送信機12は、インストゥルメントパネルの車幅方向中央部や、センターコンソールボックス付近に設けられればよい。なお、図3及び図4では車室内送信機12を1つしか図示していないが、車室内送信機12は複数設けられていてもよい。図4では、車室内送信機12の応答エリアの図示は省略している。
車室外送信機13は、車室外の所定のエリアを応答エリアとするためのLF送信機である。すなわち、車室外送信機13は、認証ECU11から入力された搬送波信号を、LF帯に属する所定の周波数の電波に変換して空間へ放射する。車載システム1は、複数の車室外送信機13を備える。本実施形態では一例として、車両Hvには車室外送信機13として、図4に示すように、第1車室外送信機13A、第2車室外送信機13B、及び第3車室外送信機13Cが設けられている。
第1車室外送信機13Aは、運転席用の外側ドアハンドルに設けられたLF送信機である。ここでの外側ドアハンドルとは、ドアの外面部に設けられた、ドアを開閉するための把持部材を指す。第1車室外送信機13Aは、運転席用の外側ドアハンドルから1m以内が応答エリアとなるように設計されている。図中のZaは、第1車室外送信機13Aが提供する応答エリアを概念的に表したものである。第2車室外送信機13Bは、助手席用の外側ドアハンドルに設けられたLF送信機である。第2車室外送信機13Bは、車室外のうち、助手席用の外側ドアハンドルから1m以内となるエリアが応答エリアとなるように設計されている。図中のZbは、第2車室外送信機13Bが提供する応答エリアを概念的に表している。
第3車室外送信機13Cは、トランクドアのドアハンドルに設けられたLF送信機である。第3車室外送信機13Cは、車室外においてトランクドアから所定距離(例えば0.75m)以内が応答エリアとなるように設計されている。図中のZcは、第3車室外送信機13Cが提供する応答エリアを概念的に表している。なお、種々の車室外送信機13はドアハンドルに内蔵されていてもよいし、ドアハンドル付近のパネル部分に配置されていても良い。何れの態様も、ドアハンドルに設けられている構成に相当する。また、車室外送信機13は、Bピラーなどの、ドアハンドル以外の部分に配置されていても良い。各車室外送信機13が形成する応答エリアZa〜Zcは何れも車室外に形成されており、車室内とは重複しない。各車室外送信機13が形成する応答エリアZa〜Zcが施錠エリアLx及び第2エリアに相当する。
なお、個々のLF送信機が形成する応答エリアの大きさや形状は適宜設計されればよい。各LF送信機が形成する応答エリアの大きさは、応答閾値や、LF信号の送信電力、スマートキー2での受信感度などによって調整可能である。各車室外送信機13は、車両Hvから5m以内が応答エリアとなるように構成されていても良い。また、車載システム1が備えるLF送信機の数や配置態様もまた適宜変更可能である。車載システム1は、トランク内部を応答エリアとするLF送信機を備えていても良い。
車室内送信機12及び車室外送信機13としての種々のLF送信機は、LF帯に属する所定の周波数を送信するためのアンテナを用いて実現されている。もちろん、LF送信機の動作周波数は適宜設計されればよく、134kHzや、30kHz以下(例えば28kHz)に設定されていても良い。
受信機14は、スマートキー2からの信号を受信するための通信モジュールである。本実施形態の受信機14は、具体的には、UHF帯に属する所定の周波数(ここでは315MHz)の電波を受信するための構成である。受信機14は、スマートキー2から送信されるUHF帯の無線信号を受信するためのアンテナや、復調回路などを用いて実現されている。なお、受信機14の受信対象とする周波数は、スマートキー2との無線通信に使用する周波数として予め設計された周波数に設定されていればよい。スマートキー2との無線通信に使用する周波数は、その他、920MHzや、2.4GHzなどであってもよい。受信機14は、UHFアンテナで受信した信号に対して、アナログデジタル変換や、復調、復号などといった、所定の処理を施すことで、受信信号に含まれるデータを抽出する。そして、その抽出したデータを認証ECU11に提供する。受信機14は、認証ECU11に内蔵されていても良い。
施錠ボタン15は、ユーザが車載システム1に対して車両Hvのドアを施錠するように指示するためのボタンである。施錠ボタン15は、ユーザによって押下されると、その旨を示す電気信号を、認証ECU11に出力する。施錠ボタン15は、車両Hvのドアの外側面の所定位置、例えば外側ドアハンドルに配置されている。なお、図3では施錠ボタン15を1つしか図示していないが、車載システム1は施錠ボタン15を複数備えうる。ここでは一例として、施錠ボタン15は、車両Hvの運転席用の外側ドアハンドル、助手席用の外側ドアハンドル、及び、トランクドアのドアハンドル付近に配置されているものとする。
なお、ユーザによるドアの施錠の実行指示を受け付けるための構成としては、タッチセンサを採用することもできる。タッチセンサは、ユーザがそのドアハンドルを触れていることを検出する装置である。ユーザによるドアの施錠指示を受け付けるための構成としてのタッチセンサもまた、運転席用のドアや助手席用のドアに配されている外側ドアハンドルに装備されていればよい。ユーザによるドアの施錠指示を受け付けるための構成は、施錠ボタン15とタッチセンサを組み合わせて実現されていても良い。なお、施錠ボタン15や、ドアハンドルに配されているタッチセンサは、ユーザが車両Hvのドアの開錠を指示するための入力装置としての役割を兼ねるように構成されていてもよい。
ボディECU16は、車両に搭載された種々のアクチュエータを制御するECUである。例えばボディECU16は、認証ECU11からの要求に基づき、各ドアに設けられたドアロックモータに対して所定の制御信号を出力し、各ドアの施錠を行う。ドアロックモータは、ドアの施錠するための機構であるロック機構の状態を制御するためのモータである。ドアロックモータ及びロック機構はドア毎に設けられている。また、ボディECU16は、車両に設けられた各ドアの開閉状態や、各ドアの施錠状態などを示す情報を取得する。ドアの開閉状態は、カーテシスイッチによって検出されれば良い。なお、ボディECU16の機能は認証ECU11が備えていても良い。換言すれば、ボディECU16は認証ECU11と統合されていても良い。
<認証ECU11の機能について>
認証ECU11は、CPUが上述の認証装置プログラムを実行することで実現する機能ブロックとして、図5に示すように車両情報取得部F1、施錠指示判定部F2、車室内判定部F3、車室外判定部F4、及び制御実行部F5を備える。認証ECU11が備える機能の一部又は全部はハードウェアとして実現されても良い。或る機能をハードウェアとして実現する態様には、1つ又は複数のICなどを用いて実現する態様が含まれる。
車両情報取得部F1は、車両に搭載されたセンサやECUから、車両Hvの状態を示す種々の情報(つまり車両情報)を取得する。車両情報としては、例えば、ドアの開閉状態や、各ドアの施錠状態、施錠ボタン15の押下の有無等が該当する。ドアの開閉状態や、各ドアの施錠状態などは、例えばボディECU16から取得できる。施錠ボタン15が押下されたか否かは、施錠ボタン15から出力される信号から判定できる。
なお、各ドアの施錠状態を示す情報を取得することは、各ドアの施錠状態を判定することに相当する。各ドアの開閉状態を示す情報を取得することは、各ドアの開閉状態を判定/検出すること、及び、ユーザによるドアの開操作や閉操作を検出することに相当する。加えて、施錠ボタン15からの電気信号を取得することは、施錠ボタン15に対するユーザ操作を検出することに相当する。すなわち、車両情報取得部F1は、ドアの開閉や施錠ボタン15の押下などといった、車両Hvに対するユーザの操作を検出する構成に相当する。以降における車両情報には、車両Hvに対するユーザ操作も含まれる。
もちろん、車両情報に含まれる情報の種類は、上述したものに限らない。図示しないシフトポジションセンサが検出するシフトポジションや、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かを検出するブレーキセンサの検出結果、車両電源の状態なども車両情報に含まれる。パーキングブレーキの作動状態もまた車両情報に含めることができる。
また、車両情報取得部F1は、上述した種々の情報に基づいて、車両Hvの現在の状態を特定する。例えば車両情報取得部F1は、走行用電源(例えばイグニッション電源)がオフであり、全てのドアが施錠されている場合に、車両Hvは駐車されていると判定する。もちろん、車両Hvが駐車されていると判定する条件は適宜設計されればよく、多様な判定条件を適用することができる。また、車両情報取得部F1は、各ドアの開閉状態を示す情報に基づき、全てのドアが閉じられたことを検出する。故に、車両情報取得部F1は閉扉検出部に相当する。
施錠指示判定部F2は、ユーザがドアの施錠を指示したか否かを判定する構成である。本実施形態の施錠指示判定部F2は、施錠ボタン15の出力信号に基づいて、ユーザが車両Hvのドアの施錠を指示したか否かを判定する。具体的には施錠指示判定部F2は、車両Hvのドアが施錠されていない状態において、施錠ボタン15から、ユーザによって押下されたことを示す信号が出力された場合に、ユーザが車両Hvのドアの施錠を指示したと判定する。
なお、施錠指示判定部F2は、音声コマンドによってドアの施錠指示を受け付けるように構成されていても良い。例えば施錠指示判定部F2は、車室外の音を集音するためのマイクで取得したユーザの音声信号に対して音声認識処理を実施することによってドアの施錠の実行指示を受け付けてもよい。ドアの施錠の実行指示に相当する音声コマンドを取得するためのマイクは、例えば車両HvのBピラーの外側部分など、車両Hvの外面部に配されていればよい。
さらに、施錠指示判定部F2は、ドア下に検知エリアを形成する赤外線センサの出力信号に基づいて、ドアの施錠の実行指示を受け付けるように構成されていても良い。具体的には施錠指示判定部F2は、上記赤外線センサから、ユーザが検知エリアに足をかざしたことを示す信号が入力された場合に、ユーザがドアの施錠を指示したと判定するように構成されていても良い。そのような構成によればユーザは、ドア下に足をかざすことによって、ドアの施錠を指示可能となる。施錠ボタン15や、車両Hvの外面部に配されているマイク、ドア下に検知エリアを形成する赤外線センサなどが、ユーザがドアの施錠を指示するための入力装置に相当する。
車室内判定部F3は、車室内送信機12を用いたスマートキー2との通信状況に基づいて、車室内にスマートキー2が存在するか否かを判定する構成である。車室内判定部F3は、概略的には、車室内送信機12と協働して車室内に向けて応答要求信号を送信し、当該応答要求信号に対する応答信号を受信したか否かに基づいて、車室内にスマートキー2が存在するか否かを判定する。応答要求信号は、スマートキー2に対して応答信号の返送を要求するLF信号である。
車室外判定部F4は、車室外送信機13を用いたスマートキー2との通信状況に基づいて、施錠エリアLxにスマートキー2が存在するか否かを判定する構成である。車室外判定部F4は、概略的には、各車室外送信機13と協働して車室外に向けて応答要求信号を送信し、当該応答要求信号に対する応答信号を受信したか否かに基づいて、施錠エリアLxにスマートキー2が存在するか否かを判定する。施錠エリアLxは換言すれば車室外送信機13が提供する応答エリアである。
車室内判定部F3及び車室外判定部F4の詳細については別途後述する。車室内判定部F3が第1エリア判定部に相当する。車室外判定部F4が第2エリア判定部に相当する。応答信号を受信したか否かが受信状況に相当する。車室内送信機12及び受信機14を含む構成が車室内通信部及び第1通信部に相当する。また、車室外送信機13及び受信機14を含む構成が車室外通信部及び第2通信部に相当する。
なお、車室外判定部F4はより細かい機能ブロックとして認証処理部F41を備える。認証処理部F41は、チャレンジコードを用いて、スマートキー2との無線通信による認証処理を実施する構成である。チャレンジコードは、スマートキー2を認証するためのコードである。チャレンジコードは、乱数表など用いて生成された乱数とすればよい。例えば認証処理部F41は、後述する簡易応答信号を受信した場合に、チャレンジコードを生成する。
車室外判定部F4は、例えば簡易応答信号を受信した場合など、所定のタイミングで認証処理部F41が生成したチャレンジコードを含む応答要求信号を送信する。なお、スマートキー2は前述の通り、チャレンジコードを含む信号を受信した場合、スマートキー2に予め登録されている暗号鍵で当該チャレンジコードを暗号化してなるレスポンスコードを含むRF信号(いわゆるレスポンス信号)を返送する。
また、認証処理部F41は、チャレンジコードを生成した場合には、スマートキー2毎の暗号鍵を用いて、スマートキー2毎の照合用コードを生成する。照合用コードは、スマートキー2の暗号鍵を用いてチャレンジコードを暗号化したコードである。そして、認証処理部F41はスマートキー2から返送されてきたレスポンスコードが、照合用コードと一致する場合に、通信相手が正規のスマートキー2であると判定する(つまり認証成功と判定する)。なお、車室内判定部F3もまた、上述した認証処理部F41に相当する機能を備えていても良い。
制御実行部F5は、ドアの施錠や開錠等の車両制御を、ボディECU16と協働して実行する。例えば制御実行部F5は、車室内判定部F3に車室内には何れのスマートキー2も存在しないと判定されており、且つ、車室外判定部F4によって施錠エリアLxにスマートキー2が少なくとも1つ存在すると判定されていることを条件として、ボディECU16に対して車両Hvのドアを施錠するように要求する。なお、ボディECU16は前述の通り、認証ECU11からの要求に基づきドアロックモータを駆動させて各ドアを施錠する。
<ドア施錠処理>
次に図6に示すフローチャートを用いて認証ECU11が実施するドア施錠処理について説明する。図6に示すフローチャートは、施錠指示判定部F2によってユーザがドアの施錠を指示したと判定された場合に開始されれば良い。具体的には、車両Hvのドアが施錠されていない場合において、施錠ボタン15が押下された場合に開始されればよい。ドア施錠処理は、ステップS1からステップS5を備える。
まずステップS1では車室外判定部F4が、各車室外送信機13及び受信機14と協働して、車室外存在確認処理を実施する。車室外存在確認処理は、施錠エリアLxにスマートキー2が存在するか否かを判定する処理である。車室外存在確認処理の詳細については別途図7等を用いて後述する。
ステップS1での車室外存在確認処理の結果として、車両Hvに登録されている複数のスマートキー2のうちの少なくとも1つが施錠エリアLxに存在すると判定された場合には、ステップS2を肯定判定してステップS3を実行する。一方、ステップS1での車室外存在確認処理の結果として、スマートキー2が1つも施錠エリアLxに存在しないと判定された場合にはステップS2を否定判定して本フローを終了する。なお、施錠エリアLx内に何れのスマートキー2が発見されなかったことに起因して本フローを終了する際には、車載ディスプレイにメッセージを表示するなどして、スマートキー2が発見されなかったことをユーザに通知しても良い。ユーザへの通知は、予め定められたパターンの警報音の出力や、車両に搭載された照明(例えば前照灯やハザードランプ等)の点灯によって実現されてもよい。
ステップS3では、車室内判定部F3が、車室内送信機12及び受信機14と協働して、車室内不在確認処理を実施する。車室内不在確認処理は、車室内にスマートキー2が存在するか否かを判定する処理である。車室内不在確認処理の詳細については別途図9等を用いて後述する。ステップS3での車室内不在確認処理の結果として、スマートキー2が1つも車室内に存在しないと判定された場合にはステップS4を否定判定してステップS5を実行する。一方、ステップS3での車室内不在確認処理の結果としてスマートキー2が車室内に存在すると判定された場合には、ステップS4を肯定判定して本フローを終了する。なお、車室内にスマートキー2が残っていることに起因して本フローを終了する際には、車載ディスプレイにメッセージを表示するなどして、スマートキー2が車室内に残っていることをユーザに通知しても良い。スマートキー2が車室内に残っていることのユーザへの通知は、予め定められたパターンの警報音の出力や、車両に搭載された照明(例えば前照灯やハザードランプ等)の点灯によって実現されてもよい。
ステップS5では制御実行部F5が、車両Hvのドアを施錠するようにボディECU16に要求する。ボディECU16は、認証ECU11からの要求に基づいてドアロックモータを駆動し、各ドアのロック機構を施錠状態に設定する。ステップS5での処理が完了すると本フローを終了する。
<車室外存在確認処理>
次に、図7に示すフローチャートを用いて、車室外判定部F4が実施する車室外存在確認処理について説明する。車室外存在確認処理は、例えば、前述のドア施錠処理のステップS1として実行される。本実施形態の車室外存在確認処理は一例としてステップS101〜S112を備える。各ステップは車室外判定部F4が適宜車室外送信機13や受信機14と協働して実行する。
まずステップS101では各車室外送信機13から時差応答要求信号を送信させる。時差応答要求信号は、各スマートキー2に対して、時間的に重ならないタイミングで応答信号を返送するように要求するLF信号である。時差応答要求信号は応答要求信号の一例に相当する。各スマートキー2が時差応答要求信号に対する応答信号を返送するタイミングは、スマートキー2に予め登録されていればよい。
例えば各スマートキー2は、図8に示すように、スマートキー2a、2b、2cの順番で、時間差で応答信号を返送するように構成されている。具体的には、スマートキー2aは、時差応答要求信号を受信した時点を起算時点として定まる第1タームの間に応答信号を返送するように構成されている。スマートキー2bは、第1タームの次のタームである第2タームの間に応答信号を返送するように構成されている。スマートキー2cは第2タームの次のタームである第3タームの間に応答信号を返送するように構成されている。
各タームは、スマートキー2が応答信号を送信する期間、換言すれば、認証ECU11がスマートキー2からの応答信号の返送を待機する期間に相当する。各タームは、スマートキー2が応答信号の返送を完了するために必要な長さに設定されている。なお、図8は、車室外存在確認処理実行時において、施錠エリアLxにスマートキー2bとスマートキー2cが存在する場合の各デバイスの挙動を概念的に示した図である。
なお、ここでは各スマートキー2に時差応答要求信号に対して応答信号を返送するタイミングが予め登録されているものとするが、1つの応答要求信号に対して各スマートキー2が時間差で応答するための実現方法は、これに限らない。例えば、時差応答要求信号は、各スマートキー2が応答信号を返送するタイミングを指定するデータ(以降、返送時期指定データ)を含んでいてもよい。時差応答要求信号が返送時期指定データを含む場合、各スマートキー2は当該返送時期指定データにて指定されたタイミングで応答信号を返送すればよい。返送時期指定データは、各スマートキー2が時差応答要求信号を受信してから応答信号を返送するまでの遅延時間を指定するものであって、スマートキー2毎に異なる時間が設定されている。その他、各スマートキー2は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式によって、応答信号の送信タイミングを各自で調停するように構成されていても良い。
ステップS101にて送信される時差応答要求信号は、全てのスマートキー2を対象とする応答要求信号である。また、ステップS101にて時差応答要求信号は一例として、チャレンジコードを含んであって、レスポンスコードの返送を要求するLF信号として構成されているものする。そのため、当該時差応答要求信号を受信した各スマートキー2は、当該時差応答要求信号に含まれるチャレンジコードに応じたレスポンスコードを含む信号を応答信号として返送する。
なお、他の態様として、ステップS101で送信する時差応答要求信号は、スマートキー2に対して予め定められた一定のビット列を示す応答信号(以降、簡易応答信号)の返送を要求するものであってもよい。簡易応答信号は、レスポンスコードを含まない信号に相当する。簡易応答信号は、どのスマートキーが応答したかを認証ECU11が特定可能なように、送信元情報が含まれていることが好ましい。送信元情報はキーIDであってもよいし、何番目のスマートキーであるかを示すキー番号であってもよい。時差応答要求信号が簡易応答信号の返送を要求する信号として構成されている場合には、認証ECU11は、スマートキー2からの応答信号を受信した場合に、別途、簡易応答信号を返送してきたスマートキー2に対してチャレンジコードを含む応答要求信号を送信するように構成されていればよい。時差応答要求信号の送信が完了するとステップS102に移る。なお、認証ECU11は、時差応答要求信号の送信が完了すると、当該送信完了時点からの経過時間を計測し始める。また、認証処理部F41は、ステップS101で送信した時差応答要求信号に含まれているチャレンジコードに対応するスマートキー2毎の照合用コードを算出する。
ステップS102では、まず、複数のスマートキー2のうち、第1タームに返送してくるはずのスマートキー2(ここではスマートキー2a)からの応答信号を受信したか否かを判定する。第1ターム中にスマートキー2aからの応答信号を受信した場合には、ステップS102を肯定判定してステップS103を実行する。一方、第1ターム中にスマートキー2aからの応答信号を受信できなかった場合にはステップS102を否定判定してステップS107を実行する。
ステップS103では認証処理部F41が、受信した応答信号に含まれているレスポンスコードの照合を行う。当該ステップS103での照合処理の結果、受信したレスポンスコードと照合用コードとが一致した場合には(ステップS104 YES)、ステップS105を実行する。一方、ステップS103での照合処理の結果、受信したレスポンスコードと照合用コードとが一致しなかった場合には(ステップS104 NO)、ステップS106に移る。
ステップS105ではスマートキー2aは施錠エリアLxに存在すると判定してステップS108に移る。ステップS106では所定の認証エラー処理を実行してステップS108に移る。認証エラー処理は、スマートキー2の認証が失敗した際に実行する処理であって、その具体的な内容は適宜設計されれば良い。例えば認証エラー処理は、チャレンジコードを再送信し、スマートキー2aの認証を再試行する処理としてもよい。また、認証エラー処理では、スマートキー2aは存在しないと見なす処理であってもよい。ステップS107ではスマートキー2aは施錠エリアLxに存在しないと判定してステップS108に移る。
ステップS108では時差応答要求信号を送信してから総待機時間が経過したか否かを判定する。総待機時間は第1タームから第3タームまでの時間の合計値に所定の裕度を加えた値に設定されている。時差応答要求信号を送信してからまだ総待機時間が経過していない場合にはステップS108を否定判定してステップS102に戻り、他のスマートキー2からの応答信号の返信を待つ。
例えば、第1タームが終了した時点では、ステップS108を否定判定してステップS102に戻り、次はスマートキー2bからの応答信号の返信を待機する。すなわち、スマートキー2bが施錠エリアLxに存在するか否かの判定を行う。また、第2タームが終了した時点では、ステップS108を否定判定してステップS102に戻り、スマートキー2cからの応答信号の返信を待機する。つまり、スマートキー2cが施錠エリアLxに存在するか否かの判定を行う。ステップS102からステップS108までの一連の処理は、各スマートキー2からの返信を待機する処理に相当する。ステップS108では時差応答要求信号を送信してから総待機時間が経過した場合にはステップS109に移る。
ステップS109では、ステップS101からステップS108までの一連の処理によって、複数のスマートキー2のうちの少なくとも1つが施錠エリアLxに存在することを検出できたか否かを判定する。スマートキー2が少なくとも1つ施錠エリアLxに存在すると判定されている場合にはステップS109を肯定判定してステップS110に移る。一方、スマートキー2を1つも検出できなかった場合にはステップS109を否定判定してステップS111に移る。
ステップS110では車室外存在フラグをONに設定して本フローを終了する。ステップS111では車室外存在フラグをOFFに設定してステップS112を実行する。車室外存在フラグは、施錠エリアLxにスマートキー2が存在するか否かを示す処理上のフラグである。車室外存在フラグがONの状態は、施錠エリアLxにスマートキー2が存在することを示す。また、車室外存在フラグがOFFの状態は、施錠エリアLxにスマートキー2が存在しないことを示す。本フロー開始時点では車室外存在フラグはOFFに設定されている。図6に示すドア施錠処理のステップS2は、当該車室外存在フラグの設定状態に基づいて判定されれば良い。
ステップS112では検出エラー対応処理を実行して本フローを終了する。検出エラー処理は、スマートキー2が施錠エリアLxに存在することを確認できなかった際に実行する処理であって、その具体的な内容は適宜設計されれば良い。例えば検出エラー処理は、ステップS101からの一連の処理を再実行する処理としてもよい。また、検出エラー処理では、警報音の出力や、車載ディスプレイへのメッセージ表示、車載灯の点灯/点滅などによって、スマートキー2が施錠エリアLxに存在することを確認できなかったことをユーザに通知しても良い。
<車室内不在確認処理>
次に、図9に示すフローチャートを用いて、車室外判定部F4が実施する車室外存在確認処理について説明する。車室内不在確認処理は、例えば、前述のドア施錠処理のステップS3として実行される。本実施形態では一例として車室内不在確認処理は、ステップS201〜S212を備える。
まずステップS201では、車室内存在フラグをOFFに設定してステップS202に移る。車室内存在フラグは、車室内にスマートキー2が存在するか否かを示す処理上のフラグである。車室内存在フラグがONの状態は、車室内にスマートキー2が存在することを示す。また、車室内存在フラグがOFFの状態は、車室内にスマートキー2が存在しないことを示す。なお、車室内存在フラグの初期値はONであってもよい。
ステップS202では車室内送信機12から一斉応答要求信号を送信する。一斉応答要求信号は、各スマートキー2に対して、当該信号の受信後、直ちに(つまり一斉に)応答信号を返送するように要求する応答要求信号である。本実施形態では一例として、一斉応答要求信号は、全てのスマートキー2に対して返信を要求する(換言すれば全てのスマートキー2を対象とする)応答要求信号として構成されている。
また、一斉応答要求信号は、スマートキー2に対して簡易応答信号の返送を要求する信号として構成されている。つまり、一斉応答要求信号はチャレンジコードを含まない。一斉応答要求信号は、一斉応答要求信号の送信が完了するとステップS203に移る。なお、認証ECU11は、一斉応答要求信号の送信が完了すると、当該送信完了時点からの経過時間を計測し始める。
ステップS203では、スマートキー2からの応答信号を受信したか否かを判定する。スマートキー2からの応答信号を受信した場合には、ステップS204を実行する。すなわち、車室内存在フラグをONに設定してステップS210に移る。一方、一斉応答要求信号を送信してから所定の応答待機時間経過しても応答信号を受信しなかった場合には、ステップS203を否定判定してステップS205を実行する。
ステップS205では、一斉応答要求信号を送信してから応答待機時間が経過するまでの間(つまり応答待機中)に類似信号を受信したか否かを判定する。ここでの類似信号とは、応答信号に類似する信号強度を有する電波である。例えば、所定の閾値以上の強度を有するノイズ(実体としては電波)を受信した場合には、類似信号を受信したと判定する。ここでのノイズとは、応答信号に相当する信号パターンを有さない電波である。別の観点によれば、復調できない受信信号がノイズに相当する。類似信号は、複数のスマートキー2が同時に送信した応答信号が衝突したり、応答信号に外部信号が重畳したりすることによって観測される電波を想定した信号である。
応答待機中に類似信号を受信した場合にはステップS205を肯定判定してステップS206を実行する。一方、類似信号を受信していない場合にはステップS205を否定判定してステップS208を実行する。ステップS206では、個別確認処理を実行する。個別確認処理は、複数のスマートキー2と時間的に重ならないタイミングで個別に無線通信を実施することで、スマートキー2が存在するか否かを判定する処理である。
本実施形態の車室内判定部F3は、個別確認処理として、車室内送信機12から全てのスマートキー2を対象とする時差応答要求信号を送信することによって、スマートキー2が車室内に存在するか否かを判定する。時差応答要求信号を用いてスマートキー2が車室内に存在するか否かを判定する方法としては、前述の車室外判定処理と同様の方法を適用できる。すなわち、時差応答要求信号の送信後、少なくとも1つのスマートキー2からの応答信号を受信した場合には、少なくとも1つのスマートキー2が車室内に存在すると判定する。時差応答要求信号を送信後、何れのスマートキー2からも応答信号を受信しなかった場合には車室内にはスマートキー2は存在しないと判定する。
個別確認処理の結果として、時差応答要求信号の送信によって少なくとも1つのスマートキー2の存在を確認できた場合には(ステップS207 YES)、車室内存在フラグをONに設定し、ステップS210に移る。また、時差応答要求信号を送信後、何れのスマートキー2からも応答信号を受信しなかった場合には、ステップS208に移る。
ステップS208ではスマートキー2は車室内に存在しないと仮判定して、ステップS209に移る。なお、ステップS208は、車室内存在フラグをOFFに設定している状態を維持する処理に相当する。
ステップS209では、スマートキー2は車室内に存在しないと仮判定した回数が所定の確定用回数に達したか否かを判定する。確定用回数は、例えば3回である。なお、確定用回数の具体的な値は適宜設計されればよく、2回や4回などであってもよい。確定用回数は、通信エラーによって応答信号を受信できなかったケースも想定して、2回以上に設定されていることが好ましい。ただし、確定用回数は1回であってもよい。
スマートキー2は車室内に存在しないと仮判定した回数が確定用回数に達している場合にはステップS210に移る。一方、スマートキー2は車室内に存在しないと仮判定した回数が所定の確定用回数に達していない場合には、ステップS209を否定判定して再びステップS202以降の処理を実行する。
ステップS210では車室内存在フラグがOFFに設定されているか否かを判定する。車室内存在フラグがOFFである場合には(ステップS210 YES)、車室内にスマートキー2は存在しないという判定結果を確定して本フローを終了する(ステップS211)。一方、車室内存在フラグがONである場合には(ステップS210 NO)、車室内にスマートキー2が残存していると判定して本フローを終了する(ステップS212)。
図10は、車室内にスマートキー2が1つも存在しない場合の車室内不在確認処理の作動を概念的に示した図である。スマートキー2が存在しない場合には、ステップS202にて送信された一斉応答要求信号に対して、何れのスマートキー2も応答信号(ここでは簡易応答信号)を返送しない。また、応答信号の衝突も発生しないため類似信号も観測されない。故に、ステップS203及びステップS205は否定判定されて、ステップS208にてスマートキー2は車室内に存在しないと仮判定される。そして、当該一連の処理が3回実行されることにより、スマートキー2は車室内に存在しないとの判定が確定される。
また、図11は、車室内にスマートキー2(ここではスマートキー2c)が1つ残っている場合の車室内不在確認処理の作動を概念的に示した図である。スマートキー2cが車室内に残っている場合には、ステップS202にて送信された一斉応答要求信号に対して、スマートキー2cが応答信号(ここでは簡易応答信号)を返送するため、認証ECU11はスマートキー2cからの応答信号を受信する(ステップS203 YES)。その結果、車室内にスマートキー2が存在すると判定される。なお、スマートキー2c以外のスマートキー2は、応答信号を返送しないため、応答信号の衝突は発生せず、スマートキー2cからの応答信号は受信機14にて正常に受信される。
図12は、車室内に2つのスマートキー2(ここではスマートキー2b、2c)が残っている場合の車室内不在確認処理の作動を概念的に示した図である。スマートキー2b、2cが車室内に残っている場合、ステップS202にて送信された一斉応答要求信号に対して、スマートキー2b、2cが応答信号(ここでは簡易応答信号)を返送する。スマートキー2b、2cが応答信号を返送するタイミングに時間差は設けられていないため、これらの応答信号は衝突(換言すれば干渉)し、受信機14での復調が失敗しうる。
ただし、これらスマートキー2b、2cの応答信号が重なった信号は、応答信号と同等の信号強度を有する。故に、スマートキー2b、2cの応答信号は類似信号として観測され(ステップS205 YES)、個別確認処理が実行される(ステップS206)。個別確認処理では、複数のスマートキー2と時間的に重ならないタイミングで個別に無線通信を実施するため、通信干渉を受けずに(換言すれば精度良く)、スマートキー2が存在するか否かを判定することできる。その結果、図12に示す例では、スマートキー2bとスマートキー2cが車室内に存在することが検出される。つまり、車室内に複数のスマートキー2が存在する場合であっても、車室内にスマートキー2が残っているか否かを判定することができ、その結果、車室内にスマートキー2を閉じ込めてしまうリスクを低減できる。
<実施形態の効果>
ここでは、上述した実施形態の効果について、比較構成を導入して説明する。
比較構成は、図13に示すように、時差応答要求信号を複数回送信することによって車室内にスマートキー2が存在しないことを確認する構成である。このような比較構成では、1回の時差応答要求信号の送信に対する総待機時間が、スマートキー2の数が増えるほど長くなる。各スマートキー2からの返信を、時間差を設けて待ち受ける必要があるためである。例えば、車両Hvに対してスマートキー2が6個発行されている場合には6ターム分の時間を待機する必要が生じる。故に、比較構成においてスマートキー2は車室内に存在しないとの判定を確定するまでにかかる時間Tcは、車両Hvが備えるスマートキー2の数に応じて長くなる。
対して、上記の本実施形態の構成では、各スマートキー2に対して一斉に返信を要求する。つまり、本実施形態の認証ECU11は複数のスマートキー2のそれぞれからの返信を、時間差を設けずに待ち受ける。そして、スマートキー2からの応答信号を受信しないことに基づいてスマートキー2が車室内に存在しないと判定する。
このような構成によれば、スマートキー2が車室内に存在しない場合、スマートキー2は車室内に存在しないとの判定が確定されるまでにかかる時間(以降、不在判定所要時間)Tpは、スマートキー2の数に依存しない。換言すれば、1回の一斉応答要求信号の送信に伴う応答待機時間は、スマートキー2の数によらずに一定である。故に、仮に車両Hvのスマートキー2の数が増加したとしても、車室内にスマートキー2が存在しない場合の不在判定所要時間は変わらない。故に、車両Hvのスマートキー2の数の増加に伴って、不在判定所要時間Tpが増長することを抑制できる。
また、上記構成によれば、各スマートキー2からの返信を時間差を設けずに待ち受けるため、スマートキー2が車室内に存在しないと仮判定するために要する時間を、最小限に抑制できる。それに伴い、スマートキー2が車室内に存在しない場合、不在判定所要時間Tpを最小限に抑制できる。その結果、スマートキー2が車室内に存在しない場合、ユーザの施錠操作に対する応答性を向上させることができる。また、比較構成に対する本実施形態の不在判定所要時間Tpの低減効果は、スマートキー2の発行数が多いほど顕著となる。
また、以上の構成では、施錠エリアLxにスマートキー2が存在するか否かについては、一斉応答要求信号ではなく、時差応答要求信号を用いてスマートキー2の検出を試みる。加えて、車室外存在確認処理では、応答信号を返送してきたスマートキー2の認証処理を行う。これにより、スマートキー2が施錠エリアLxに存在するとの判定結果の確実性を高めることができる。また、時差応答要求信号として、チャレンジコードを含む応答要求信号を送信する構成によれば、スマートキー2が施錠エリアLxに存在するとの判定するために要する時間をより一層短縮できる。
以上で述べたように、本実施形態の認証ECU11は、車室外にスマートキー2が存在することは複数のスマートキーのそれぞれと時間的に重ならないタイミングで無線通信を実施することによって検出する。また、車室内にスマートキー2が存在しないことは、応答信号に類する電波を受信していないことに基づいて確認する。このような構成は、施錠エリアLxにスマートキー2が存在することの検出手段と、車室内にスマートキー2が存在しないことの検出手段とを分けた構成に相当する。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる種々の変形例も本開示の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば下記の種々の変形例は、技術的な矛盾が生じない範囲において適宜組み合わせて実施することができる。なお、前述の実施形態で述べた部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
[変形例1]
上述した実施形態では、ステップS202として車室内判定部F3は一斉応答要求信号として、全てのスマートキー2に対して一斉に応答信号を返送するように要求するLF信号を送信する態様を開示したが、これに限らない。ステップS202で送信する一斉応答要求信号は、一部のスマートキー2だけに応答信号を返送するように要求するLF信号として構成されていても良い。具体的には次の通りである。
上述した実施形態のドア施錠処理の手順によれば、車室外存在確認処理を実施し、施錠エリアLxに少なくとも1つのスマートキー2が存在することが確認されていることを条件として、車室内不在確認処理を実施する。つまり、車室外不在確認処理を実行する段階においては、複数のスマートキー2のうちの少なくとも1つは、施錠エリアLxに存在することが特定済みである。このように車室外に存在することが特定されているスマートキー2については、車室内不在確認処理で応答信号を返送するように要求する必要がない。
そのような事情を鑑みると、車室内不在確認処理のステップS202で送信する一斉応答要求信号は、車室外存在確認処理にて所在が確認できていないスマートキー2だけに応答信号を返送するように要求するLF信号として構成されていても良い。例えば図14に示すように、車室外存在確認処理にてスマートキー2cが施錠エリアLxに存在することが判明している場合、車室内判定部F3は、ステップS202としてスマートキー2a、2bを対象とする一斉応答要求信号を送信する。或るスマートキー2を対象とする応答要求信号は当該スマートキー2に対して応答信号の返送を要求するLF信号を指す。
便宜上、車室外存在確認処理によって施錠エリアLxに存在することが確認されているスマートキー2のことを検出済みキーとも記載する。また、検出済みキー以外のスマートキー2については未検出キーとも記載する。未検出キーは、全てのスマートキー2のうち、車室外存在確認処理が完了した時点において所在が不明なスマートキー2に相当する。図14に示す例では、スマートキー2a、2bが車室外存在確認処理完了時点での未検出キーに相当する。未検出キーに対して応答信号を一斉に返送するように要求する一斉応答要求信号のことを未検出キー対象一斉応答信号とも記載する。未検出キー対象一斉応答要求信号は、検出済みキーに対して応答信号の返送を禁止する一斉応答要求信号に相当する。
なお、図14は一例としてスマートキー2a、2bは車室内に存在しない場合における、車室内不在判定処理時の各デバイスの作動を概念的に示している。当然、他のケースとして、車室内にスマートキー2aが残っている場合には、認証ECU11はスマートキー2aから送信された、未検出キー対象一斉応答信号に対する応答信号を受信する。また、車室内にスマートキー2a、2bが残っている場合には、認証ECU11は類似信号を受信するため、個別確認処理を実行する。
なお、ステップS206での個別確認処理においても、検出済みキーに関しては、車室外に存在することが確定しているため、応答信号を返送させる必要も、応答信号の返送を待ち受ける必要もない。つまり、ステップS206の個別確認処理もまた、未検出キーのみを対象として実施されれば良い。図14に例示するように、スマートキー2cが検出済みキーである状態において、類似信号を受信した場合には、スマートキー2a、2bを対象とした個別確認処理を実行すれば良い。スマートキー2a、2bを対象とした個別確認処理は、例えば未検出キーとしてのスマートキー2a、2bだけに応答信号の返送を要求する時差応答要求信号(以降、未検出キー対象時差応答要求信号)を送信することで実現されれば良い。未検出キー対象時差応答要求信号は、検出済みキーに対して応答信号の返送を禁止する時差応答要求信号に相当する。
以上の構成によれば、一斉応答要求信号によって一斉に応答信号を返送させるスマートキー2の数が抑制されるため、複数のスマートキー2の応答信号が衝突する恐れを低減することができる。また、車室内送信機12の応答エリアが車室外に漏れている場合に、車室外に存在するスマートキー2が車室内送信機12から送信された一斉応答要求信号に対して応答信号を返送する恐れを低減できる。つまり、車室内送信機12の応答エリアが車室外に漏れている場合に、車室外に存在するスマートキー2によって車室内にスマートキー2が残っていると誤判定する恐れを低減することができる。
なお、車室内判定部F3は、車室外存在確認処理によって全てのスマートキー2が施錠エリアLxに存在することを確認できた場合には、スマートキー2は車室内に存在しないと判定しても良い。また、車室外存在確認処理によって全てのスマートキー2が施錠エリアLxに存在することを確認できている場合には、確定回数を通常時よりも少ない回数(例えば1回)へと変更してもよい。
[変形例2]
上述した実施形態や変形例1では、個別確認処理(S202)として、全て又は一部のスマートキー2を対象とする時差応答要求信号を送信することによって、車室内に存在するのか否かの判定をスマートキー2毎に(つまり個別に)実施する態様を開示した。しかしながら、スマートキー2の所在を個別に判定する方法はこれに限らない。例えば、車室内判定部F3は、指定する1つのスマートキー2に対してのみ応答信号の返送を要求する個別応答要求信号を、図15に例示するように、順次送信することによって、スマートキー2毎の車室内に存在するのか否かの判定を行ってもよい。図15は、何れのスマートキー2bが車室内に存在する場合の各デバイスの作動を例示している。
なお、車室外存在部F4も、各スマートキー2を対象とする個別応答要求信号を順次送信することによって、スマートキー2毎に施錠エリアLxに存在するのか否かの判定を行うように構成されていてもよい。このような態様も、複数のスマートキー2の応答信号の返送タイミングが時間的に重ならないように、複数のスマートキー2のそれぞれに対して応答信号の返送を要求する構成に相当する。
[変形例3]
上述した実施形態では、施錠ボタン15の押下をトリガとして車室外存在確認処理を実行した後に、車室内不在確認処理を実行する態様を例示したがこれに限らない。例えば図16に示すように、ドア施錠処理は、車両Hvの全てのドアが閉じられたことをトリガとして車室内不在確認処理を実行し、その後、施錠ボタン15が押下された場合に車室外存在確認処理を実行するように構成されていても良い。
以下、変形例3として開示のドア施錠処理について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。図16に示すフローチャートは、車両情報取得部F1が車両Hvの全てのドアが閉じられたことを検出した場合に開始されれば良い。本変形例のドア施錠処理はステップS301〜S306を備える。
まず、ステップS301では車室内判定部F3が車室内不在確認処理を実施してステップS302に移る。ステップS302は、車室内にスマートキー2が存在するか否かを判定するステップである。ステップS302では、ステップS301での車室内不在確認処理の結果として、車室内にスマートキー2は存在しないという判定結果が得られている場合にはステップS302を否定判定してステップS303を実行する。一方、ステップS301での車室内不在確認処理の結果として、車室内にスマートキー2が存在するという判定結果が得られている場合には、ステップS302を肯定判定して本フローを終了する。
ステップS303は車両情報取得部F1が、ユーザによって施錠ボタンが押下されたか否かを判定するステップである。ユーザによって施錠ボタンが押下された場合に、ステップS303を肯定判定してステップS304としての車室外存在確認処理が実行する。
ステップS304では車室外判定部F4が車室外存在確認処理を実行してステップS305に移る。ステップS305は、施錠エリアLxにスマートキー2が存在するか否かを判定するステップである。ステップS305では、ステップS304での車室外存在確認処理の結果として、施錠エリアLxにスマートキー2は存在するという判定結果が得られている場合にはステップS305を肯定判定してステップS306を実行する。一方、ステップS304での車室外存在確認処理の結果として、施錠エリアLxにスマートキー2が存在しないという判定結果が得られている場合には、ステップS305を否定判定して本フローを終了する。
ステップS306では制御実行部F5が、ボディECU16と協働して、車両Hvのドアを施錠して本フローを終了する。上記の構成によれば、ユーザの施錠指示に対する応答性をより一層高めることが出来る。
<付言:認証ECU11の構成について>
認証ECU11が備える機能の一部又は全部はハードウェアとして実現されても良い。或る機能をハードウェアとして実現する態様には、1つ又は複数のICなどを用いて実現する態様が含まれる。認証ECU11が提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、認証ECU11がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
また、認証ECU11は、1つのコンピュータ、またはデータ通信装置でリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。例えば、本実施形態の認証ECU11が提供する機能の一部は、他のECU(例えばボディECU)が備えていても良い。仮に、認証ECU11が提供する機能が、複数のECUに分散して備えられている場合には、それらのECUを備える構成が車両用認証装置に相当する。
100 車両用電子キーシステム、1 車載システム(車両用認証装置)、2 スマートキー(携帯機)、11 認証ECU、12、車室内送信機(車室内通信部、第1通信部)、13 車室外送信機(車室外通信部、第2通信部)、14 受信機、15 施錠ボタン、16 ボディECU、F1 車両情報取得部(閉扉検出部)、F2 施錠指示判定部、F3 車室内判定部(第1エリア判定部)、F4 車室外判定部(第2エリア判定部)、F41 認証処理部、F5 制御実行部

Claims (7)

  1. 車両の鍵としての機能を備える複数の携帯機を備える車両で使用される車両用認証装置であって、
    前記車両に対して予め設定されている第1エリアを通信エリアとする第1通信部(12)と、
    前記第1エリアとは重複しないように前記車両に対して設定されている第2エリアを通信エリアとする第2通信部(13)と、
    前記第1通信部での前記携帯機との通信状況に基づいて、前記携帯機が前記第1エリアに存在するか否かを判定する第1エリア判定部(F3)と、
    前記第2通信部での前記携帯機との通信状況に基づいて、前記携帯機が前記第2エリアに存在するか否かを判定する第2エリア判定部(F4)と、
    前記第1エリア判定部によって前記第1エリアには何れの前記携帯機も存在しないと判定され、且つ、前記第2エリア判定部によって前記第2エリアに前記携帯機が少なくとも1つ存在すると判定されていることに基づいて所定の車両制御を実行する制御実行部(F5)と、備え、
    前記第1エリア判定部は、前記第1通信部と協働して、複数の前記携帯機に対して一斉に応答信号の返送を要求する一斉応答要求信号を送信するとともに、当該一斉応答要求信号に対する前記携帯機からの前記応答信号を受信しなかったことに基づいて前記第1エリアには前記携帯機は存在しないと判定し、
    前記第2エリア判定部は、前記第2通信部と協働して、複数の前記携帯機での前記応答信号の返送タイミングが時間的に重ならないように複数の前記携帯機のそれぞれに対して前記応答信号の返送を要求するとともに、少なくとも1つの前記携帯機からの前記応答信号を受信したことに基づいて前記第2エリアに前記携帯機が存在すると判定するように構成されている車両用認証装置。
  2. 請求項1に記載の車両用認証装置であって、
    前記第1エリアとしての車室内を通信エリアとする、前記第1通信部としての車室内通信部と、
    前記第2エリアとして車室外に予め設定されている施錠エリアを通信エリアとする、前記第2通信部としての車室外通信部と、を備え、
    前記車室内通信部に前記一斉応答要求信号を送信させた際の前記応答信号の受信状況に基づいて、前記携帯機が車室内に存在するか否かを判定する、前記第1エリア判定部としての車室内判定部と、
    前記車室外通信部を用いた前記携帯機との通信状況に基づいて、前記携帯機が前記施錠エリアに存在するか否かを判定する、前記第2エリア判定部としての車室外判定部と、を備え、
    前記制御実行部は、前記車室内判定部によって車室内には何れの前記携帯機も存在しないと判定され、且つ、前記車室外判定部によって前記施錠エリアに前記携帯機が少なくとも1つ存在すると判定されていることに基づいて前記車両のドアを施錠するように構成されている車両用認証装置。
  3. 請求項2に記載の車両用認証装置であって、
    前記車室内判定部は、前記一斉応答要求信号に対する前記応答信号の受信を待機している間に所定の信号強度を有するノイズである類似信号を受信した場合には、複数の前記携帯機に対して時間的に重ならないタイミングで前記応答信号を返送するように要求する時差応答要求信号を送信するように構成されている車両用認証装置。
  4. 請求項3に記載の車両用認証装置であって、
    前記車室内判定部は、前記一斉応答要求信号を複数回送信し、何れの前記一斉応答要求信号の送信に対しても前記応答信号及び前記類似信号を受信しなかった場合に、車室内には前記携帯機は1つも存在しないとの判定を確定するように構成されている車両用認証装置。
  5. 請求項2から4の何れか1項に記載の車両用認証装置であって、
    前記車室外判定部は、複数の前記携帯機に対して時間的に重ならないタイミングで前記応答信号を返送するように要求する時差応答要求信号を送信し、少なくとも1つの前記携帯機からの前記応答信号を受信したことに基づいて、前記施錠エリアに前記携帯機が存在すると判定するように構成されている車両用認証装置。
  6. 請求項2から5の何れか1項に記載の車両用認証装置であって、
    前記車室外判定部は、前記車室外通信部を介した前記携帯機との無線通信によって、前記施錠エリアに前記携帯機が存在すると判定した場合には、さらに、当該携帯機から送信された前記応答信号の内容に基づいて、前記施錠エリアに存在している前記携帯機は複数の前記携帯機のうちの何れの前記携帯機であるかを特定するように構成されており、
    前記車室内判定部は、
    前記車室外判定部によって前記施錠エリアに前記携帯機が存在すると判定されてから、前記車室内通信部と協働して車室内に前記携帯機が存在するか否かを判定するように構成されており、
    前記一斉応答要求信号として、前記車室外判定部によって前記施錠エリアに存在すると判定されている前記携帯機以外の前記携帯機に対して、一斉に前記応答信号の返送を要求する送信する信号を送信するように構成されている車両用認証装置。
  7. 請求項2から5の何れか1項に記載の車両用認証装置であって、
    前記車両が備える全ての前記ドアが閉じられたことを検出する閉扉検出部(F1)と、
    前記車両の外面部に配されてあって、ユーザが前記ドアの施錠を指示するための入力装置の出力信号に基づいて、前記ユーザが前記ドアの施錠を指示したか否かを判定する施錠指示判定部(F2)と、を備え、
    前記車室内判定部は、前記閉扉検出部によって全ての前記ドアが閉じられたことが検出された場合に、前記車室内通信部と協働して車室内に前記携帯機が存在するか否かを判定するように構成されており、
    前記車室外判定部は、前記施錠指示判定部によって前記ユーザが前記ドアの施錠を指示したと判定された場合に、前記車室外通信部を介した前記携帯機との無線通信によって、前記施錠エリアに前記携帯機が存在するか否かを判定するように構成されている車両用認証装置。
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