JP2006083514A - 車両ドアのキーレス制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
車載無線装置の統合化を可能とする車両ドアのキーレス制御システムを提供する。
【解決手段】
車載無線装置1の各アンテナ2a,2b,2cから発信された信号についての携帯無線装置10における受信信号の電界強度閾値を、各アンテナ2a,2b,2c毎の発信信号に対してそれぞれ設定する閾値設定手段と、電界強度閾値を携帯無線装置10の記憶装置に記憶させる閾値記憶手段と、アンテナ2a,2b,2cの一つから発信されて携帯無線装置10で受信された応答要求信号の電界強度値と、当該アンテナから発信された信号に基づいて設定した電界強度閾値とを比較する電界強度値比較手段と、応答要求信号の電界強度値が電界強度閾値より大であるとき、携帯無線装置から車載無線装置に応答信号を送信する応答信号送信手段とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両のドアを遠隔操作で施錠、解錠するキーレス制御システムに関するものである。
従来の車両ドアのキーレス制御システムとして、車両に搭載され、所定の通信領域に信号を発信するアンテナを備えた車載無線装置と、前記車両のユーザに所持され、車載無線装置との間で無線通信を行う携帯無線装置とを有し、車載無線装置から携帯無線装置へ送信される応答要求信号に対応して携帯無線装置から車載無線装置へ応答信号を送信することにより、車両のドアの施錠または解錠が行われるようにしたものが知られている。
このような車両ドアのキーレス制御システムにおいては、車載無線装置は、複数の車載送受信アンテナを備えているのが一般的であり、各車載送受信アンテナ毎に携帯無線装置との間で一対一の通信を可能とするため、各車載送受信アンテナにダンピング抵抗を接続したり可変増幅器を接続して(例えば、特許文献1参照)送信出力を調整し、各車載送受信アンテナ毎の通信領域を決定している。
特開平11−251850号公報
しかしながら、車両に対する車載送受信アンテナの取付位置が異なると、ダンピング抵抗や可変増幅器の設定を変える必要があり、車種毎に設定の異なる車載無線装置を搭載しなければならず、車載無線装置を統合化することができないという問題がある。
そこで、本発明は、車載無線装置の統合化を可能とする車両ドアのキーレス制御システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、車両の複数箇所に設置されると共に所定の通信領域に信号を発信するアンテナを備えた車載無線装置と、前記車両のユーザに所持され、前記車載無線装置との間で無線通信を行う携帯無線装置とを有し、前記車載無線装置から前記携帯無線装置へ送信される応答要求信号に対応して前記携帯無線装置から前記車載無線装置へ応答信号を送信することにより、前記車両のドアの施錠または解錠が行われるようにした車両ドアのキーレス制御システムであって、前記車載無線装置の前記各アンテナから発信された信号についての前記携帯無線装置における受信信号の電界強度閾値を、前記各アンテナ毎の発信信号に対してそれぞれ設定する閾値設定手段と、前記電界強度閾値を前記携帯無線装置の記憶装置に記憶させる閾値記憶手段と、前記アンテナの一つから発信されて前記携帯無線装置で受信された前記応答要求信号の電界強度値と、当該アンテナから発信された信号に基づいて設定した前記電界強度閾値とを比較する電界強度値比較手段と、前記応答要求信号の電界強度値が前記電界強度閾値より大であるとき、前記携帯無線装置から前記車載無線装置に前記応答信号を送信する応答信号送信手段、とを有する車両ドアのキーレス制御システムをを特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記閾値設定手段は、前記車載無線装置からの要求により前記電界強度閾値を再設定可能であり、前記閾値記憶手段は、前記再設定した電界強度閾値を前記記憶装置に記憶させる請求項1記載の車両ドアのキーレス制御システムを特徴としている。
さらに、請求項3に記載されたものは、前記携帯無線装置は3個の送受信アンテナを有し、前記各送受信アンテナは、直交三次元座標系のX,Y,Z軸の各方向に指向性を有して配置され、前記各送受信アンテナ毎に応答要求信号に対する受信信号の電界強度値を求めると共に、当該電界強度値に補正値を加算または乗算した補正電界強度値を、前記各送受信アンテナ毎に受信した応答要求信号に対してそれぞれ設定する補正電界強度値設定手段を有し、前記閾値設定手段は、前記各アンテナ毎の発信信号について、前記各送受信アンテナ毎に受信した信号に補正値を加算または乗算した補正電界強度値に対して前記電界強度閾値をそれぞれ設定し、前記電界強度値比較手段は、前記補正電界強度値のなかで最大である最大補正電界強度値と、当該最大補正電界強度値を求めた信号が受信された前記送受信アンテナで受信した信号の前記補正電界強度値に対して設定した前記電界強度閾値とを比較する請求項1記載の車両ドアのキーレス制御システムを特徴としている。
このように構成された請求項1のものは、車両に設置された各アンテナから発信される信号に対して電界強度閾値を設定し、当該アンテナから発信された信号の携帯無線装置における受信電界強度値が当該電界強度閾値より大であるとき、携帯無線装置から車載無線装置に応答信号を送信するようにしたので、複数のアンテナにより形成された複数の通信領域のうちの一つの通信領域を介して車載無線装置と携帯無線装置との間での信号の授受が可能となる。
このため、アンテナにダンピング抵抗や可変増幅器を接続することなく通信領域を決定することができ、車載無線装置を統合化することが可能となる。
また、請求項2に記載されたものは、閾値設定手段は、車載無線装置からの要求により電界強度閾値を再設定し、記憶させることができる。
このため、電界強度閾値を適切な値に調整することができ、各アンテナの通信領域をより良好に設定することができるようになる。
さらに、請求項3に記載されたものは、携帯無線装置の各送受信アンテナは、直交三次元座標系のX,Y,Z軸の各方向に指向性を有して配置され、各送受信アンテナ毎に応答要求信号に対する受信信号の電界強度値を求め、この電界強度値に補正値を加算または乗算した補正電界強度値のうち最大のものと電界強度閾値と比較している。
このため、携帯無線装置で受信される信号の電界強度値は、携帯無線装置の向きに影響されなくなり、また、電界強度値の補正によって電界強度値のバラツキを抑制することができ、応答信号発信の際の信号処理の誤りを防止することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、構成から説明すると、このような本実施の形態のキーレス制御システムでは、図1に示すように、車載無線装置1は、第1車載LF(低周波信号)アンテナ2aと、第2車載LFアンテナ2bと,第3車載LFアンテナ2cと、車載送受信回路3と、車載制御演算部5とを有しており、車載制御演算部5は、車載制御回路7と、車載CPU(中央演算装置)8と、車載EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ)9とを有している。
そして、車載無線装置1には、リクエストスイッチ4a,4b,4cおよびアクチュエータ6a,6b,6cが接続されている。
また、図2に示すように、携帯無線装置10は、第1LFアンテナ11aと、第2LFアンテナ11bと、第3LFアンテナ11cと、送受信回路12と、乗算器13a,13b,13cと、CPU14と、EEPROM15とを有している。
前記車載無線装置1、リクエストスイッチ4a,4b,4cおよびアクチュエータ6a,6b,6cの車両16への取り付け状況は、図3に示す通りである。
すなわち、第1車載LFアンテナ2aおよびリクエストスイッチ4aは、運転席側ドア17aのドアアウトサイドハンドル18aに一体的に取り付けられ、アクチュエータ6aは、運転席側ドア17aのドアロック(図示せず)と連動するように取り付けられている。
同様に、第2車載LFアンテナ2bおよびリクエストスイッチ4bは、助手席側ドア17bのドアアウトサイドハンドル18bに一体的に取り付けられ、第3車載LFアンテナ2cおよびリクエストスイッチ4cは、バックドア17cのドアアウトサイドハンドル18cに一体的に取り付けられ、アクチュエータ6bは、助手席側ドア17bのドアロック(図示せず)と連動するように取り付けられ、アクチュエータ6cは、バックドア17cのドアロック(図示せず)と連動するように取り付けられている。
そして、第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2b、第3車載LFアンテナ2c、リクエストスイッチ4a,4b,4cおよびアクチュエータ6a,6b,6cは、通信線路を介して車載制御演算部5と接続されている。
第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cのそれぞれから発信される信号が携帯無線装置10において正規の状態で受信可能な範囲が第1通信領域19a、第2通信領域19bおよび第3通信領域19cとしてそれぞれ設定され、これら通信領域19a,19b,19cにおける前記携帯無線装置10での受信信号電界強度値に基づいて、電界強度閾値が設定される。
この電界強度閾値は、第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cから発信される信号に対してそれぞれ設定される。
第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cには、それぞれ異なるアンテナ番号が割り当てられており、第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cは、各アンテナのアンテナ番号を含めた信号を発信するので、携帯無線装置10側においては、いずれのアンテナから発信された信号であるかを判別することができる。
車載CPU8は、ドアリクエストスイッチ4a,4b,4cが押されたとき、応答要求信号を出力する指令を出し、また、携帯無線装置10から送信されてきた応答信号に含まれるIDを車載EEPROM9に記憶されたIDと照合し、一致したときは車載制御回路5に指令を出し、ドアロックを施錠または解錠するようアクチュエータ6a,6b,6cを動作させる。
車載EEPROM9は、第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cのアンテナ番号、ならびに携帯無線装置10のIDといったものを記憶している。
次に、前記携帯無線装置10に関して、第1LFアンテナ11aは、直交三次元座標系のX軸方向に、第2LFアンテナ11bは、Y軸方向に、第3LFアンテナ11cは、Z軸方向にそれぞれ指向性を有するように配置され、第1LFアンテナ11a、第2LFアンテナ11bおよび第3LFアンテナ11cで受信した応答要求信号の電界強度値に、それぞれ乗算器13a,13bおよび13cで補正値を乗算し、求めたこれら補正電界強度値のうち最大のものと、EEPROM15に記憶された電界強度閾値を比較し、補正電界強度値が電界強度閾値より大であるとき、携帯無線装置10のIDを含む応答信号を送信する指令を出力する。
送受信回路12は、第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cから発信され、第1LFアンテナ11a、第2LFアンテナ11bおよび第3LFアンテナ11cで受信された応答要求信号を、受信信号電界強度値をあらわすRSSI(Received Signal Strength Indicator)信号として出力する。
EEPROM15は、電界強度閾値や携帯無線装置10のIDといったものを記憶している。
次に、この実施の形態の作用について図4および図5のフローチャートを参照して説明する。
なお、ここでは、電界強度閾値を設定する場合の作用と、応答要求信号の発生からドアの施錠、解錠の信号を発生させるまでの作用とに分けて説明する。
まず、電界強度閾値の設定に関して、この設定に使用する信号は、応答要求信号に限定されることなく、車載無線装置1から携帯無線装置10に送信される信号であればよい。
電界強度閾値は、車載無線装置1の第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2c毎の発信信号に対してそれぞれ設定されるので、各車載LFアンテナ毎に順を追って説明する。
第1車載LFアンテナ2aから発信される信号に対しての電界強度閾値の設定に関して、携帯無線装置10を第1車載LFアンテナ2aの第1通信領域19aに位置させる(図4のステップS2)、車載無線装置1の各車載LFアンテナ2a,2b,2cから当該車載LFアンテナ2a,2b,2cの番号を含む信号を発信すると(図4のステップS3)、携帯無線装置10の第1LFアンテナ11a、第2LFアンテナ11bおよび第3LFアンテナ11cで受信し(図4のステップS4a,S4b,S4c)、送受信回路12に入力する。
送受信回路12においては、第1車載LFアンテナ2aのアンテナ番号を含む信号について、携帯無線装置10の各LFアンテナ11a,11b,11cで受信した信号のそれぞれをRSSI信号として出力し、このRSSI信号に乗算器13a,13b,13cで補正値を乗算して補正し(図4のステップS5a,S5b,S5c)、この補正RSSI信号を第1車載LFアンテナ2aから発信し、各LFアンテナ11a,11b,11cで受信する信号の電界強度閾値として設定し(図4のステップS6a,S6b,S6c)、携帯無線装置10のEEPROM15に記憶させる(図4のステップS7a,S7b,S7c)。
第2車載LFアンテナ2bから発信される信号に対しての電界強度閾値の設定も、第1車載LFアンテナ2aの場合と同様にして行うことができる。
すなわち、携帯無線装置10を第2車載LFアンテナ2bの通信領域19bに位置させ、車載無線装置1の各車載LFアンテナ2a,2b,2cから発信される当該車載LFアンテナ2a,2b,2cの番号を含む信号を携帯無線装置10の第1LFアンテナ11a、第2LFアンテナ11bおよび第3LFアンテナ11cで受信し、送受信回路12に入力する。
送受信回路12においては、第2車載LFアンテナ2bのアンテナ番号を含む信号について、携帯無線装置10の各LFアンテナ11a,11b,11cで受信した信号のそれぞれをRSSI信号として出力し、このRSSI信号に乗算器13a,13b,13cで補正値を乗算して補正し、この補正RSSI信号を第2車載LFアンテナ2bから発信し、各LFアンテナ11a,11b,11cで受信する信号の電界強度閾値として設定し、携帯無線装置10のEEPROM15に記憶させる。
さらに、第3車載LFアンテナ2cから発信される信号に対しての電界強度閾値の設定も、同様にして行うことができ、携帯無線装置10を第3車載LFアンテナ2cの第3通信領域19cに位置させ、車載無線装置1の各車載LFアンテナ2a,2b,2cから発信される当該車載LFアンテナ2a,2b,2cの番号を含む信号を携帯無線装置10の第1LFアンテナ11a、第2LFアンテナ11bおよび第3LFアンテナ11cで受信し、送受信回路12に入力する。
送受信回路12においては、第3車載LFアンテナ2cのアンテナ番号を含む信号について、携帯無線装置10の各LFアンテナ11a,11b,11cで受信した信号のそれぞれをRSSI信号として出力し、このRSSI信号に乗算器13a,13b,13cで補正値を乗算して補正し、この補正RSSI信号を第3車載LFアンテナ2cから発信し、各LFアンテナ11a,11b,11cで受信する信号の電界強度閾値として設定し、携帯無線装置10のEEPROM15に記憶させる。
なお、車載無線装置1から携帯無線装置10に送信される信号に調整モードを含ませることによって電界強度閾値を変更させる要求を出し、携帯無線装置10の送受信回路12でこの調整モードを受信したとき、電界強度閾値を再設定し、EEPROM15に記憶させるようにすると、電界強度閾値を適切な値に調整することができ、各車載LFアンテナ2a,2b,2cの通信領域をより良好に設定することができるようになる。
次に、応答要求信号の発生からドアの施錠、解錠の信号を発生させるまでの作用について説明する。
運転席側ドア17a、助手席側ドア17bまたはバックドア17cのいずれかのリクエストスイッチ4a,4b,4cが押されると、押されたリクエストスイッチ4a,4b,4cに対応する車載LFアンテナ2a,2b,2cを介して応答要求信号が発信されるが、本実施の形態においては、リクエストスイッチ4aが押された場合(携帯無線装置が通信領域19aに存在する場合)について説明する。
リクエストスイッチ4aが押されると(図5のステップS11)、車載無線装置1は第1車載LFアンテナ2a、第2車載LFアンテナ2bおよび第3車載LFアンテナ2cを介して応答要求信号を発信する(図5のステップS12)。
この応答要求信号は、各車載LFアンテナ2a,2b,2cに割り当てられたアンテナ番号を含んでいる。
携帯無線装置10においては、各LFアンテナ11a,11b,11cで車載LFアンテナ2aから発信された応答要求信号を選択受信し(図5のステップS13)、送受信回路12は、RSSI信号として出力する。
RSSI信号のそれぞれに乗算器13a,13b,13cで補正値を乗算して補正し(図5のステップS14)、補正電界強度値のうち最大のものを選択する(図5のステップS15)。
続いて、補正電界強度値の最大のものと、前記電界強度閾値(EEPROM15に記憶されているもの)の中で第1車載LFアンテナ2aから発信され、補正電界強度値の最大の信号を受信したLFアンテナ11a,11b,11cに対して設定した電界強度閾値を、CPU14で比較し(図5のステップS16)、補正電界強度値が電界強度閾値より大であるとき、携帯無線装置10のEEPROM15に記憶されたIDを含む応答信号を車載無線装置1に向けて発信する(図5のステップS17)。
続いて、車載無線装置1は、応答信号を受信し、この応答信号に含まれるIDと、車載無線装置1の車載EEPROM9に記憶されたIDとを照合し(図5のステップS18)、IDが一致したときは、アクチュエータ6a,6b,6cを動作させてドア17a,17b,17cのロックを施錠または解錠する指令を発する(図5のステップS19)。
なお、リクエストスイッチ4b,4cが押された場合については、比較の対象となる電界強度閾値が第2車載LFアンテナ2b、第3車載LFアンテナ2cから発信された信号に基づいて設定されたものとなる以外は、上記と同様にしてドアロックの施錠、解錠が行われる。
前記一連の操作において、携帯無線装置10の第1LFアンテナ11aは、直交三次元座標系のX軸方向に、第2LFアンテナ11bは、Y軸方向に、第3LFアンテナ11cは、Z軸方向にそれぞれ指向性を有するように配置している。
このため、各車載LFアンテナ2a,2b,2cの通信領域19a,19b,19c内では、携帯無線装置10で受信される信号の電界強度値は、携帯無線装置10の向きに影響を受けることがないので、常に良好な通信状態を維持することができる。
また、各LFアンテナ11a,11b,11cで受信された信号のこの電界強度値に補正値を加算または乗算した補正電界強度値のうち最大のものと電界強度閾値と比較している。
このため、電界強度値のバラツキを抑制することができ、前記各LFアンテナ11a,11b,11cの配置による効果と相俟って応答信号発信の際の信号処理の誤りを防止することができる。
図6は、本発明の実施の形態に基づく通信領域での電界強度値の測定結果を示すものであり、ドアアウトサイドハンドル18aに取り付けた車載LFアンテナ2aから車両外側の鉛直方向に60cm離れた地点Aで電界強度閾値を設定した場合、曲線Xの内側が、受信信号の電界強度値が電界強度閾値を上回る範囲となる。
また、車載LFアンテナ2aから車両外側の鉛直方向に110cm離れた地点Bで電界強度閾値を設定した場合、曲線Yの内側が、受信信号の電界強度値が電界強度閾値を上回る範囲となる。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、本実施の形態においては、三つの通信領域を形成した場合について説明したが、これに限定されることなく、二つ以上の通信領域であればよい。
また、本実施の形態においては、車載LFアンテナは、ドアアウトサイドハンドルに取り付けた場合について説明したが、これに限定されるものでなく、例えばサイドミラー等に取り付けても良い。
さらに、本実施の形態においては、リクエストスイッチを押すことによって車載無線装置から携帯無線装置に応答要求信号を発信する場合を説明したが、これに限定されることなく、例えば、携帯無線装置が車両の通信領域に入った段階で自動的に車載無線装置から携帯無線装置に応答要求信号を発信するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、携帯無線装置は3個のLFアンテナを使用したが、これに限定されることなく、1個のLFアンテナによっても所期の目的を達成することができる。
本発明の最良の実施の形態の車載無線装置の構成を説明するブロック図である。 本発明の最良の実施の形態の携帯無線装置の構成を説明するブロック図である。 本発明の最良の実施の形態の車載無線装置を車両に搭載した状態の平面説明図である。 本発明の最良の実施の形態における車載搭載アンテナから発信される信号について、電界強度閾値を設定する場合のフローチャートである。 本発明の最良の実施の形態における応答要求信号の発生からドアロック施錠、解錠の信号を発信するまでのフローチャートである。 本発明の最良の実施の形態による通信領域での電界強度値の測定結果のグラフである。
符号の説明
1 車載無線装置
2a 第1車載LFアンテナ
2b 第2車載LFアンテナ
2c 第3車載LFアンテナ
10 携帯無線装置
11a 第1LFアンテナ
11b 第2LFアンテナ
11c 第3LFアンテナ
19a 第1通信領域
19b 第2通信領域
19c 第3通信領域

Claims (3)

  1. 車両の複数箇所に設置されると共に所定の通信領域に信号を発信するアンテナを備えた車載無線装置と、前記車両のユーザに所持され、前記車載無線装置との間で無線通信を行う携帯無線装置とを有し、前記車載無線装置から前記携帯無線装置へ送信される応答要求信号に対応して前記携帯無線装置から前記車載無線装置へ応答信号を送信することにより、前記車両のドアの施錠または解錠が行われるようにした車両ドアのキーレス制御システムであって、
    前記車載無線装置の前記各アンテナから発信された信号についての前記携帯無線装置における受信信号の電界強度閾値を、前記各アンテナ毎の発信信号に対してそれぞれ設定する閾値設定手段と、
    前記電界強度閾値を前記携帯無線装置の記憶装置に記憶させる閾値記憶手段と、
    前記アンテナの一つから発信されて前記携帯無線装置で受信された前記応答要求信号の電界強度値と、当該アンテナから発信された信号に基づいて設定した前記電界強度閾値とを比較する電界強度値比較手段と、
    前記応答要求信号の電界強度値が前記電界強度閾値より大であるとき、前記携帯無線装置から前記車載無線装置に前記応答信号を送信する応答信号送信手段、
    とを有することを特徴とする車両ドアのキーレス制御システム。
  2. 前記閾値設定手段は、前記車載無線装置からの要求により前記電界強度閾値を再設定可能であり、
    前記閾値記憶手段は、前記再設定した電界強度閾値を前記記憶装置に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1記載の車両ドアのキーレス制御システム。
  3. 前記携帯無線装置は3個の送受信アンテナを有し、前記各送受信アンテナは、直交三次元座標系のX,Y,Z軸の各方向に指向性を有して配置され、
    前記各送受信アンテナ毎に応答要求信号に対する受信信号の電界強度値を求めると共に、当該電界強度値に補正値を加算または乗算した補正電界強度値を、前記各送受信アンテナ毎に受信した応答要求信号に対してそれぞれ設定する補正電界強度値設定手段を有し、
    前記閾値設定手段は、前記各アンテナ毎の発信信号について、前記各送受信アンテナ毎に受信した信号に補正値を加算または乗算した補正電界強度値に対して前記電界強度閾値をそれぞれ設定し、
    前記電界強度値比較手段は、前記補正電界強度値のなかで最大である最大補正電界強度値と、当該最大補正電界強度値を求めた信号が受信された前記送受信アンテナで受信した信号の前記補正電界強度値に対して設定した前記電界強度閾値とを比較する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両ドアのキーレス制御システム。
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