JP2018178506A - 車両用ドア制御システム - Google Patents

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宮澤 明
Akira Miyazawa
明 宮澤
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Abstract

【課題】車両側で受信される携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波に基づいて、車両のドアを、ユーザの意思に精度良く合致した態様で解錠する。
【解決手段】車両用ドア制御システムは、車両の異なる位置に設けられ、携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波を受信する複数のアンテナと、複数のアンテナを介して受信する電波に基づいて、複数のアンテナのそれぞれとユーザ端末又は携帯キーとの距離に応じた指標値を算出する指標値算出部と、指標値に基づいて、ユーザ端末又は携帯キーが所定範囲に存在するか否かを判定する判定部と、少なくとも2時点での指標値に基づいて、ユーザ端末又は携帯キーの移動方向を算出する移動方向算出部と、ユーザ端末又は携帯キーが所定範囲に存在し、かつ、移動方向が制御対象のドアに近づく成分を有する場合に、制御対象のドアを解錠するドアロック制御部とを含む。
【選択図】図5

Description

本開示は、車両用ドア制御システムに関する。
車両の異なる位置に設けられた複数のアンテナから送信された電波を携帯キー側で受信させ、携帯キー側で測定した電界強度に基づいて車両に対する携帯キーの相対位置を算出させ、携帯キーから受信する相対位置の算出結果に基づいて車両のドアの施錠又は解錠を制御する技術が知られている。
特開2007−132139号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、車両側で受信される携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波に基づいて、車両のドアを、ユーザの意思に精度良く合致した態様で解錠することが難しい。例えば、上記のような従来技術では、車両に入る意思のないユーザが、車両の側方を単に車両前後方向に真っ直ぐ通り過ぎる場合にもドアが解錠してしまう虞がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、車両側で受信される携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波に基づいて、車両のドアを、ユーザの意思に精度良く合致した態様で解錠することを目的とする。
1つの側面では、車両の左右の少なくとも運転席側における前後方向の異なる位置に設けられる複数のアンテナであって、車両の樹脂製の外板部材に設けられ、携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波を受信する複数のアンテナと、
前記複数のアンテナを介して受信する前記電波に基づいて、前記複数のアンテナのそれぞれと前記ユーザ端末又は前記携帯キーとの距離に応じた指標値を算出する指標値算出部と、
前記指標値に基づいて、前記ユーザ端末又は前記携帯キーが、車両の周囲における所定範囲に存在するか否かを判定する判定部と、
少なくとも2時点での前記指標値に基づいて、前記ユーザ端末又は前記携帯キーの移動方向を算出する移動方向算出部と、
前記ユーザ端末又は前記携帯キーが前記所定範囲に存在し、かつ、前記移動方向が制御対象のドアに近づく成分を有する場合に、制御対象のドアを解錠するドアロック制御部とを含む、車両用ドア制御システムが提供される。
1つの側面では、本発明によれば、車両側で受信される携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波に基づいて、車両のドアを、ユーザの意思に精度良く合致した態様で解錠することが可能となる。
一実施例による車両用ドア制御システム1の概略構成を示す図である。 統合ユニットの概略構成を示す図である。 BLE車載機の概略構成を示す図である。 BLE車載機のアンテナの配置とユーザ検知範囲の例を示す図である。 制御装置24の機能の一例を示すブロック図である。 ユーザに乗車意思のない場面の説明図である。 ユーザに乗車意思のない場面の説明図である。 ユーザに乗車意思のある場面の説明図である。 ユーザに乗車意思のある場面の説明図である。 車両用ドア制御システム1の動作例を示す概略フローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、一実施例による車両用ドア制御システム1の概略構成を示す図である。以下では、一例として、Bluetooth(登録商標)に基づく通信について説明するが、他の無線通信技術を用いることもできる。また、使用周波数は、任意であるが、好ましくは、極超短波(UHF=Ultra High Frequency)以上であり、更に好ましくは300MHz以上であり、500MHz以上のUWB(Ultra Wide Band)が使用されてもよい。
車両用ドア制御システム1は、車両に搭載される。車両用ドア制御システム1は、統合ユニット2と、BLE(Bluetooth Low Energy)車載機11〜14とを含む。
図2は、統合ユニット2の概略構成を示す図である。
統合ユニット2は、例えばボデーECU(Electronic Control Unit)として具現化されてよい。統合ユニット2は、例えば車内の中央部付近に設けられてよい。
統合ユニット2は、アンテナ21と、バンドパスフィルタ22(図2では、"2.4GHz BPF"と表記)と、BLE通信部23と、制御装置24と、CAN(Controller Area Network)通信部25、LIN(Local Interconnect Network)通信部26と、電源回路部27とを含む。
アンテナ21は、車内(例えば車内の中央部付近)に配置される。バンドパスフィルタ22は、例えば2.4GHzを中心とした帯域だけを通過させる。BLE通信部23は、アンテナ21及びバンドパスフィルタ22を介して、BLEに基づく通信を行う。制御装置24は、BLE通信部23や、CAN通信部25、LIN通信部26等から得られる情報に基づいて、車両のドアを制御する。ドアの制御は、ドアの解錠・施錠(ドアロック制御)を含むが、その他、パワーウインドウの制御等を含んでよい。以下で説明するドアロック制御対象のドアは、車両の左右のドアであるが、バックドアやトランクドアを含んでもよい。
CAN通信部25は、CANを介して繋がる車内の各種電子機器(他の車載機)と通信を行う。LIN通信部26は、LINを介してBLE車載機11〜14と通信を行う。電源回路部27は、車載バッテリ(図示せず)の電源電圧(いわゆる+B、図2では、"バッテリー+12V"と表記)に基づいて、BLE通信部23、制御装置24等が動作するための電源電圧を生成する。
図3は、BLE車載機11の概略構成を示す図である。ここでは、BLE車載機11について説明するが、他のBLE車載機12〜14についても実質的に同一である。
BLE車載機11は、アンテナ111と、バンドパスフィルタ112(図3では、"2.4GHz BPF"と表記)と、BLE通信部113と、通信制御部114と、LIN通信部115と、電源回路部116とを含む。
アンテナ111は、車両の周囲(外部)からの電波を受信できるように配置される。アンテナ111の配置例は後述する。バンドパスフィルタ112は、例えば2.4GHzを中心とした帯域だけを通過させる。
通信制御部114は、バンドパスフィルタ112及びアンテナ111を介したスマートフォン7(ユーザ端末の一例)との通信を制御する。BLE車載機11とスマートフォン7との間では事前のペアリングが実行される。ペアリング後は、通信制御部114は、スマートフォン7からの認証情報に基づいて、正当なユーザに係るスマートフォン7(ペアリングされたスマートフォン7)を認識する。尚、正当なユーザ(以下、単に「ユーザと称する」)とは、車両の正当なユーザが想定される。
また、通信制御部114(指標値算出部の一例)は、例えばスマートフォン7からの受信電波の強度、例えば受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を算出し、スマートフォン7からの受信電波の強度を表す情報(以下、「電波強度情報」と称する)を、LIN通信部115を介して統合ユニット2へ送信する。スマートフォン7からの受信電波の強度は、スマートフォン7とアンテナ111との距離を表す指標値となる。尚、受信電波の強度に代えて、スマートフォン7とアンテナ111との距離を表す他の指標値(例えば、TOA:Time Of Arrival)が使用されてもよい。尚、通信制御部114は、BLE車載機11内のCPU(central processing unit)(図示せず)が記憶装置内の1つ以上のプログラムを実行することで実現できる。
LIN通信部115は、統合ユニット2のLIN通信部26と通信を行う。電源回路部116は、車載バッテリ(図示せず)の電源電圧(いわゆる+B、図3では、"バッテリー+12V"と表記)に基づいて、通信制御部114等動作するための電源電圧を生成する。
尚、図3では、スマートフォン7がユーザ端末の一例として示されるが、スマートフォン7以外にも、ユーザ端末は、BLE車載機11と無線通信できる機能を有すればよく、タブレット端末や、スマートフォンでない携帯電話、ゲーム機、ウェアラブル端末などであってもよい。
図4は、BLE車載機11〜14のアンテナ111〜141の配置の例とユーザ検知範囲の例を示す図であり、車両の上面視を示す図である。アンテナ121〜114は、BLE車載機12〜14のアンテナであり、図3のアンテナ111と同様である。
図4に示す例では、アンテナ111(図4では、"ANT1"と表記)は、車両後部右側に配置され、アンテナ121(図4では、"ANT2"と表記)は、車両前部右側に配置され、アンテナ131(図4では、"ANT3"と表記)は、車両後部左側に配置され、アンテナ141(図4では、"ANT4"と表記)は、車両前部左側に配置される。
アンテナ111〜141は、車両の樹脂製の外板部材に設けられ(内蔵される形態を含む)、例えばタイヤハウスを形成する部材や、バンパ等の樹脂部材内に設けられてよい。尚、アンテナ111〜141が樹脂製の外板部材に内蔵される形態は、インサート成形等により実現されてもよい。
ここで、電波は、周波数が高いほど、電波特性のうちの特に損失が大きくなりかつ電波直進性が強くなるという性質がある。従って、例えば2.4GHzが使用周波数である場合、損失が大きくなりかつ電波直進性が強くなる。損失が大きくなることは、通信距離が短くなることを意味する。このため、車室内にアンテナを配置すると、周波数の比較的高い電波は車両外に伝播し難くなる。この点、本実施例では、アンテナ111〜141は、樹脂製の外板部材に設けられるので、使用周波数が高い場合でも、車両外に電波を確実に伝播させることができる。
図4には、代表として、車両右側におけるアンテナ111及びアンテナ121によるユーザ検知範囲Sが示される。尚、車両左側におけるアンテナ131及びアンテナ141によるユーザ検知範囲については、ユーザ検知範囲Sと左右対称であってよい。
ユーザ検知範囲Sは、スマートフォン7がその中に位置するときに、アンテナ111及びアンテナ121にてスマートフォン7からの電波を正常に受信できる範囲に対応する。ユーザ検知範囲Sは、右側のドア(前後2枚)に対して規定される範囲であり、第1範囲S1と、第2範囲S2(所定範囲の一例)とを含む。第1範囲S1は、第2範囲S2よりも車両(右側のドア)から遠い範囲である。
次に、図5以降を参照して、統合ユニット2の制御装置24について更に説明する。
尚、統合ユニット2の制御装置24のハードウェア構成の図示は省略するが、制御装置24は、例えば、CPU、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの主記憶装置、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの補助記憶装置等を含んでよい。
図5は、制御装置24の機能の一例を示すブロック図である。尚、図5以降は、代表として、車両右側におけるアンテナ111及びアンテナ121によるユーザ検知範囲Sに係る処理を説明するが、車両左側におけるアンテナ131及びアンテナ141によるユーザ検知範囲に係る処理も同様である。
制御装置24は、ユーザ位置算出部100と、判定部101と、移動方向算出部102と、ドアロック制御部103とを含む。ユーザ位置算出部100、判定部101、移動方向算出部102、及びドアロック制御部103は、例えば、CPUが記憶装置内の1つ以上のプログラムを実行することで実現できる。
ユーザ位置算出部100は、BLE車載機11〜14から得られる電波強度情報に基づいて、スマートフォン7の位置(即ちユーザの位置であり、以下、「ユーザ位置」と称する)を算出する。ユーザ位置算出部100は、例えば、電波強度情報に基づいてアンテナ111〜141からスマートフォン7までの各距離を算出することで、ユーザ位置を幾何的に特定(算出)できる。例えば、車両の右側にユーザが検知された場合、アンテナ111からスマートフォン7までの距離を"d1"とし、アンテナ121からスマートフォン7までの距離を"d2"とすると、アンテナ111の位置を中心とした半径r1の円と、アンテナ121の位置を中心とした半径r2の円との交点(車両の右側の交点)が、ユーザ位置となる。実際には距離d1、d2には誤差が含まれるので、ユーザ位置は、他のアンテナを用いた3つの円から最小二乗法等を用いて算出されてもよい。尚、ユーザが車両の右側か左側かは、BLE車載機11〜14からの電波強度情報に基づいて判定できる。ユーザが車両の右側にいるときは、BLE車載機11,12からの電波強度情報が表す強度は、BLE車載機13,14からの電波強度情報が表す強度よりも有意に大きくなるためである。以下、時刻tでのユーザ位置Pは、以下の通り表す。
P(t)=(x1、y1)
ここで、(x1、y1)は、例えば車両の任意の位置を原点とした水平面内の座標系である。本実施例では、一例として、図4に示すように、車両の中心を座標系の原点とし、x軸方向は、車両前後方向に対応し、y方向は車両左右方向(車幅方向)に対応する。
判定部101は、ユーザ位置算出部100により算出されたユーザ位置に基づいて、ユーザが第2範囲S2内であるか否かを判定する。尚、第2範囲S2は規定値であるので、ユーザが第2範囲S2内であるか否かは、ユーザ位置算出部100により算出されたユーザ位置に基づいて判定することができる。
移動方向算出部102は、ユーザ位置算出部100により算出された2時点のユーザ位置に基づいて、スマートフォン7の移動方向(即ちユーザの移動方向であり、以下、「ユーザ移動方向」と称する)を算出する。例えば、移動方向算出部102は、2時点のユーザ位置を結ぶベクトルVを、ユーザ移動方向として算出する。例えば、ベクトルVは、時刻t1(第1時点の一例)でのユーザ位置P(t1)と、時刻t1よりも後の時刻t2(第2時点の一例)でのユーザ位置P(t2)とを用いて、以下の通り算出できる。
V=P(t2)−P(t1)
ドアロック制御部103は、判定部101によりユーザが第2範囲S2内であると判定され、かつ、ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有する場合に、右側のドアを解錠する。尚、この際、ドアロック制御部103は、右側の2枚のドアのうちの、双方を解錠してもよいし、ユーザ位置に近い方のドアを解錠してもよい。ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有するか否かは任意の方法で判定されてよい。例えばベクトルVのy成分が0よりも有意に小さい場合に、ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有すると判定されてもよい。或いは、ベクトルVとy方向のベクトルとのなす角度(内積に基づく角度)が135度以上かつ225度以下である場合に、ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有すると判定されてもよい。尚、135度及び225度は、一例であり、異なる値が使用されてもよい。
次に、図6乃至図8を参照して、本実施例の効果について説明する。
図6乃至図9は、車両に対するユーザの動きを示す概略図であり、車両の上面視を示す図である。図6乃至図9では、ユーザの移動方向が矢印66〜68でそれぞれ示されると共に、各時点でのユーザ位置(P61,62等)が示される。
図6及び図7に示す例では、ユーザは、車両に乗り込む意思が無く、車両の側方(図6及び図7では、右側の側方)を単に車両前後方向に真っ直ぐ通り過ぎる場面が示される。図6では、位置P61及びP62はともに第2範囲S2内であるが、ユーザ移動方向(位置P61から位置P62へのベクトルV1)は、右側のドアに近づく成分を有していない。このため、位置P61及び位置P62の検出結果に基づいてドアロック制御部103により右側のドアが解錠されることはない。図7では、位置P60が第1範囲S1内でありかつ位置P61が第2範囲S2内であるが、ユーザ移動方向(位置P60から位置P61へのベクトルV2)は、右側のドアに近づく成分を有していない。このため、位置P60及び位置P61の検出結果に基づいてドアロック制御部103により右側のドアが解錠されることはない。
他方、図8及び図9に示す例では、ユーザは、車両に乗り込む意思があり、車両の側方(図8及び図9では、右側の側方)から車両に近づいてくる場面が示される。図8では、位置P71が第1範囲S1内でありかつ位置P72が第2範囲S2内であり、ユーザ移動方向(位置P71から位置P72へのベクトルV3)は、右側のドアに近づく成分を有する。このため、位置P71及び位置P72の検出結果に基づいてドアロック制御部103により右側のドアが解錠される。また、図9では、位置P80が第1範囲S1内でありかつ位置P81が第2範囲S2内であるが、ユーザ移動方向(位置P80から位置P81へのベクトルV4)は、右側のドアに近づく成分を有していない。このため、位置P80及び位置P81の検出結果に基づいてドアロック制御部103により右側のドアが解錠されることはない。しかし、その後、ユーザが第2範囲S2内の位置P82に至ると、ユーザ移動方向(位置P81から位置P82へのベクトルV5)は、右側のドアに近づく成分を有する。このため、位置P81及び位置P82の検出結果に基づいてドアロック制御部103により右側のドアが解錠される。
このようにして、本実施例によれば、図6及び図7に示すような場面、即ちユーザは、車両に乗り込む意思が無く、車両の側方を単に車両前後方向に真っ直ぐ通り過ぎる場面において、右側のドアが解錠されることを防止できる。また、図8及び図9に示すような場面、即ちユーザは、車両に乗り込む意思があり、車両の側方から車両に近づいてくる場面において、右側のドアを確実に解錠できる。
尚、図6乃至図9では、車両後方からユーザが現れているが、車両前方からユーザが現れる場合も同様である。また、図示しないが、図6乃至図9とは異なり、ユーザが車両側方からy方向に平行に現れる場合は、ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有することになり、右側のドアを確実に解錠できる。
次に、図10を参照して、車両用ドア制御システム1の動作例について説明する。
図10は、車両用ドア制御システム1の制御装置24により実行される処理の一例を示す概略フローチャートである。図10の処理は、車両の全ドアが施錠状態であるときに、所定周期毎に繰り返し実行される。但し、所定周期は、消費電力を低減するために、後述のユーザ検出フラグが"0"の状態では、後述のユーザ検出フラグが"1"の状態のときよりも長く設定されてもよい。
ステップS1000では、ユーザ位置算出部100は、BLE車載機11〜14がユーザのスマートフォン7から電波を受信したか否かを判定する。尚、BLE車載機11〜14は、上述のように、ユーザのスマートフォン7から電波を受信した場合は、電波強度情報を制御装置24に与える。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1002に進み、それ以外の場合は、ステップS1022に進む。
ステップS1002では、ユーザ位置算出部100は、BLE車載機11〜14から得た電波強度情報に基づいて、現在のユーザ位置を算出する。ユーザ位置の算出方法は上述のとおりである。
ステップS1004では、ユーザ位置算出部100は、ステップS1002で得たユーザ位置に基づいて、ユーザ位置がユーザ検知範囲S内であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1006に進み、それ以外の場合は、ステップS1022に進む。
ステップS1006では、判定部101は、ユーザ検出フラグが"1"であるか否かを判定する。ユーザ検出フラグが"1"であることは、ユーザがユーザ検知範囲S内に位置する状態を表す。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1008に進み、それ以外の場合は、ステップS1018に進む。
ステップS1008では、判定部101は、ステップS1002で得た今回周期でのユーザ位置に基づいて、ユーザ位置が第2範囲S2内であるか否かを判定する。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1010に進み、それ以外の場合は、ステップS1020に進む。
ステップS1010では、移動方向算出部102は、ステップS1002で得た前回周期でのユーザ位置と、ステップS1002で得た今回周期でのユーザ位置とに基づいて、ユーザ移動方向を算出する。ユーザ移動方向の算出方法は上述のとおりである。
ステップS1012では、ドアロック制御部103は、ステップS1010で得たユーザ移動方向に基づいて、ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有するか否かを判定する。この判定方法は上述のとおりである。判定結果が"YES"の場合は、ステップS1014に進み、それ以外の場合は、ステップS1020に進む。
ステップS1014では、ドアロック制御部103は、右側のドアを解錠する。尚、右側のドアを解錠することは、右側のドアに係るドアロックアクチュエータ(図示せず)にアンロック信号を与えることで実現できる。
ステップS1016では、ドアロック制御部103は、ユーザ検出フラグを"0"にリセットする。ステップS1016が終了すると、図10の処理が終了する。
ステップS1018では、移動方向算出部102は、ユーザ検出フラグを"1"にセットする。
ステップS1020では、ドアロック制御部103は、ステップS1002で得た今回周期でのユーザ位置に基づいて、ユーザ位置を更新する。このユーザ位置は、次回周期においてステップS1010でユーザ移動方向を算出する際に、"前回周期でのユーザ位置"として用いられうる。ステップS1020が終了すると、次の処理周期でステップS1000から繰り返す。
ステップS1022では、ユーザ位置算出部100は、ユーザ検出フラグを"0"にリセット又は維持する。ステップS1022が終了すると、次の処理周期でステップS1000から繰り返す。
図10に示す処理によれば、ユーザ位置が第2範囲S2内であり、かつ、ユーザ移動方向が右側のドアに近づく成分を有する場合に、右側のドアを解錠できる。尚、図10に示す処理は、右側のドアを解錠する際の処理であるが、上述のように、左側のドアを解錠する際の処理も同様であってよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、移動方向算出部102は、2時点のユーザ位置に基づいて、ユーザ移動方向を算出しているが、これに限られない。移動方向算出部102は、3時点以上のユーザ位置に基づいて、ユーザ移動方向を算出してもよい。この場合、移動方向算出部102は、直近の2時点ごとに得られるユーザ移動方向であって、3時点のユーザ位置から求まる2つのユーザ移動方向を平均化することで、ユーザ移動方向を算出してもよい。
また、上述した実施例では、スマートフォン7が用いられるが、携帯キーが用いられてもよい。携帯キーの場合も、スマートフォン7の場合と同様、携帯キーから送信される電波に基づいて携帯キーと車両側受信機との間の距離を表す指標値を導出できるためである。尚、携帯キーが用いられる場合は、BLE車載機11〜14は、携帯キーからの電波を受信できるように構成される。
また、上述した実施例では、車両の左右の両側にそれぞれ2つずつアンテナ111〜141が設けられるが、これに限られない。車両の左右の両側にそれぞれ3つずつ以上のアンテナが設けられてもよいし、運転席側にだけ3つ以上のアンテナが設けられてもよい。
1 車両用ドア制御システム
2 統合ユニット
7 スマートフォン
11 BLE車載機
12 BLE車載機
13 BLE車載機
14 BLE車載機
21 アンテナ
22 バンドパスフィルタ
23 通信部
24 制御装置
25 CAN通信部
26 LIN通信部
27 電源回路部
100 ユーザ位置算出部
101 判定部
102 移動方向算出部
103 ドアロック制御部
111 アンテナ
112 バンドパスフィルタ
113 通信部
114 通信制御部
115 通信部
116 電源回路部
121,131,141 アンテナ

Claims (4)

  1. 車両の左右の少なくとも運転席側における前後方向の異なる位置に設けられる複数のアンテナであって、車両の樹脂製の外板部材に設けられ、携帯型のユーザ端末又は携帯キーからの電波を受信する複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナを介して受信する前記電波に基づいて、前記複数のアンテナのそれぞれと前記ユーザ端末又は前記携帯キーとの距離に応じた指標値を算出する指標値算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記ユーザ端末又は前記携帯キーが、車両の周囲における所定範囲に存在するか否かを判定する判定部と、
    少なくとも2時点での前記指標値に基づいて、前記ユーザ端末又は前記携帯キーの移動方向を算出する移動方向算出部と、
    前記ユーザ端末又は前記携帯キーが前記所定範囲に存在し、かつ、前記移動方向が制御対象のドアに近づく成分を有する場合に、制御対象のドアを解錠するドアロック制御部とを含む、車両用ドア制御システム。
  2. 前記移動方向算出部は、第1時点での前記指標値に基づく前記ユーザ端末又は前記携帯キーの位置と、前記第1時点よりも後の第2時点での前記指標値に基づく前記ユーザ端末又は前記携帯キーの位置とに基づいて、前記移動方向を算出する、請求項1に記載の車両用ドア制御システム。
  3. 前記指標値算出部は、前記電波に係る受信電波強度を、前記指標値として算出する、請求項1又は2に記載の車両用ドア制御システム。
  4. 前記ユーザ端末又は前記携帯キーは、300MHz以上の周波数の前記電波を送信する、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の車両用ドア制御システム。
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