JP2017130830A - アンテナ出力調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載されるアンテナの出力強度を調整する装置において、車両搭載後の環境にあわせて所望のアンテナ出力強度が得られるよう調整可能なアンテナ出力調整装置を提供する。【解決手段】車両には複数のLFアンテナ4が配置される。制御部7は、それらLFアンテナ4のうち1つを出力調整の対象となる調整対象アンテナとして選択して、その調整対象アンテナから信号を送信させる。調整対象アンテナと同一向きに配置されたLFアンテナ4に、調整対象アンテナから送信された信号を受信させて受信強度を測定する。得られた受信強度と予め定められた閾値とを比較し、受信強度が閾値より低い場合には、調整対象アンテナの出力強度を高くする方向に調整する。受信強度が閾値より高い場合には、調整対象アンテナの出力強度を低くする方向に調整する。受信強度が閾値と同じ場合には、出力強度は適正であるとして、出力調整を終了する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される送信アンテナの出力強度を調整するアンテナ出力調整装置に関する。
従来、車両とユーザに所持される携帯機との間の無線通信に基づいて車両の施開錠やエンジン始動といった車両に対する所定操作を許可する車両制御システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−234667号公報
ところで、従来では、車両制御システムに用いられるアンテナは、試作車両を用いて車両形状違い別に所望の領域に信号を送信するよう出力強度の事前調整をしたうえで車両に搭載していた。しかし、アンテナが車両に搭載された状態では、アンテナの設置位置における環境によってアンテナのマッチングが外れてしまい、結果、所望のアンテナ出力が得られない場合がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑みて、車両搭載後の環境にあわせて所望のアンテナ出力強度が得られるよう調整可能なアンテナ出力調整装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のアンテナ出力調整装置は、
車両(100)に搭載され、
互いに前記車両の異なる位置に配置された複数のアンテナ(4)から、出力調整の対象となるアンテナである調整対象アンテナを1つ選択して、その調整対象アンテナから信号を送信させる送信制御手段(S1、S11、7、5)と、
前記複数のアンテナのうち前記調整対象アンテナ以外のアンテナから受信に用いるアンテナを選択し、その受信アンテナに前記調整対象アンテナから送信された信号を受信させて、受信強度を測定する受信制御手段(S2、S12、7、5)と、
前記受信強度の測定値に基づいて前記調整対象アンテナの出力強度を調整する出力調整手段(S3〜S5、S13〜S15、7、5)と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のアンテナのうち1つを出力調整の対象となる調整対象アンテナとして選択し、その調整対象アンテナから信号を送信させ、調整対象アンテナ以外のアンテナにその信号を受信させて、受信強度を測定する。この受信強度の測定値は、車両搭載後の環境下における調整対象アンテナの出力強度に相当する。したがって、その測定値に基づき調整対象アンテナの出力強度を調整することで、車両搭載後の環境にあわせて所望のアンテナ出力強度を得ることができる。
車両制御システムの構成図である。 車両におけるLFアンテナの配置位置及び向きを説明する図である。 LFアンテナの構成及びLF通信回路部の内部構成を示した図である。 通信距離に対するアンテナ出力強度の変化を示した図である。 第1実施形態における制御部が実行する出力調整処理のフローチャートである。 出力調整前後のアンテナAの送信強度、アンテナB、Cの受信強度を示した図である。 第2実施形態における制御部が実行する出力調整処理のフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1に示す車両制御システム1は車載装置2と携帯機3とを備えている。車両制御システム1は、車載装置2と携帯機3との双方向通信に基づいて、車両100(図2参照)に対する所定操作、具体的には車両ドアの施開錠やエンジン始動を許可する電子キーシステム(いわゆるスマートエントリーシステム)として構成されている。以下、各装置2、3の構成を説明する。
車載装置2は、車両100に搭載されて、LFアンテナ4、LF通信回路部5、RF通信回路部6、制御部7、タッチセンサSW8、ドア開閉検出部9、ドア施錠検出部10及びドア施錠制御部11を備えている。
LFアンテナ4は図2に示すように車両100に複数箇所に配置されて、その配置位置に応じた範囲に返信を要求する信号をLF帯(例えば125kHz)の電波として送信するアンテナである。以下では、アンテナ4から送信される信号をLF信号という。LF信号は、車内や車両100の周辺に存在する携帯機3を探索するための信号である。LFアンテナ4は、具体的には例えば車内の前席側に配置されたアンテナAと、車内の後席側に配置されたアンテナBと、車両100の後部に設けられたトランクに配置されたアンテナCと、車両100の左側面(例えば左側面の側の前席と後席の間にあるセンタピラーの内側)に配置されたアンテナDと、車両100の右側面(例えば右側面の側の前席と後席の間にあるセンタピラーの内側)に配置されたアンテナEとを含む。アンテナA、Bは車内にLF信号を送信するアンテナである。アンテナCは、車両100のトランク周辺にLF信号を送信するアンテナである。アンテナDは車両100の左側面周辺にLF信号を送信するアンテナである。アンテナEは車両100の右側面周辺にLF信号を送信するアンテナである。各アンテナA〜EによるLF信号の送信範囲は例えば数mに設定される。
LFアンテナ4は、フェライトなどの透磁率が高い棒状のコアにコイル4a(図3参照)を巻き付けたバーアンテナとして構成される。また、LFアンテナ4は、図3に示すように、コイル4a、コンデンサ4b及び抵抗4cが直列に接続された直列共振回路として構成される。その直列共振回路の一端がグランドに接続され、他端が後述する切替部5e(図3参照)に接続されている。
LFアンテナ4は、直列共振回路の共振点でLF信号を送信するように直列共振回路の回路定数が車両100に搭載前に予め調整されている。すなわち、所望の送信周波数(LF帯の周波数)で共振するようコイル4aのインダクタンス及びコンデンサ4bの容量が予め調整されている。なお、コイル4a、コンデンサ4b及び抵抗4cの各値はアンテナA〜E間で同じ値に設定される。つまり、アンテナA〜Eは互いに同一の特性を有している。
また、LFアンテナ4は、LFアンテナ4(コア)の向きにより定まる特定方向に対して他の方向よりも送受信の感度が高い指向性アンテナである。詳しくは、LFアンテナ4は、コアを中心とした8の字の指向性を有しており、コアの軸方向が8の字の切れ込んでいる部分、コアに直角方向が8の字の大きく膨らんでいる部分に定められる。つまり、コアに直角方向が最も送受信の感度が高く、コアの軸方向が最も送受信の感度が低い。
各LFアンテナ4は、残りのLFアンテナ4の少なくとも1つと指向性が同一向きとなるように配置されている。詳しくは、図2に示すように、アンテナA、B、Cは、コアの軸方向が互いに平行となるよう配置されることで、互いに指向性が同一方向となるように配置される。アンテナA、B、Cのコアの向きは例えば車両100の車幅方向に設定される。また、アンテナD、Eは、コアの軸方向が互いに平行となるよう配置されることで、互いに指向性が同一方向となるように配置される。アンテナD、Eのコアの向きは例えば車両100の前後方向に設定される。
LFアンテナ4から送信されるLF信号の強度つまりLFアンテナ4の出力強度は図4に示すように通信距離(LFアンテナ4からの距離)に応じて減衰する。その減衰量は通信距離が長いほど大きくなる。なお、図4は、LFアンテナ4の出力特性としてアンテナAの出力特性を例示している。
LFアンテナ4は、電子キーシステムとしては送信アンテナとして用いられるが、LF信号を受信する受信アンテナとしても用いることができる。このとき、アンテナA、B、Cは同一方向の指向性を有していることから、アンテナA、B、Cから選択される2つのアンテナは、互いに送受を入れ替えたときに同一の出力強度で送信した場合には受信強度も同一となる。このことを図4で説明する。図4の点101はアンテナBの位置におけるアンテナAから送信されたLF信号の強度を示している。アンテナBはアンテナAと同一の特性を有しているので、点101は、アンテナAからのLF信号をアンテナBで受信したときのそのLF信号の受信強度でもある。点102はアンテナCの位置におけるアンテナAから送信されたLF信号の強度を示している。アンテナCはアンテナAと同一の特性を有しているので、点102は、アンテナAからのLF信号をアンテナCで受信したときのそのLF信号の受信強度でもある。
また、アンテナBから図4と同様の出力強度でLF信号を送信した場合には、点101はアンテナAでのそのLF信号の受信強度となる。つまり、アンテナA、B間でLF信号の送受を入れ替えたときに同一の出力強度でLF信号を送信した場合には受信強度も同一となる。同様に、アンテナCから図4と同様の出力強度でLF信号を送信した場合には、点102はアンテナAでのそのLF信号の受信強度となる。つまり、アンテナA、C間でLF信号の送受を入れ替えたときに同一の出力強度でLF信号を送信した場合には受信強度も同一となる。
アンテナD、Eの組み合わせについても、アンテナA、B、Cの組み合わせと同様に、互いに送受を入れ替えたときに同一の出力強度で送信した場合には受信強度も同一となる。
図1の説明に戻り、LF通信回路部5は、各LFアンテナ4に接続されて、LFアンテナ4にLF信号の送受を行わせる回路である。詳しくは、LF通信回路部5は、LFアンテナ4にLF信号を送信させる送信部5aと、LFアンテナ4で受信したLF信号を処理する受信部5bとを備えている。より詳しくは、LF通信回路部5は、図3に示すように、送信部5a及び受信部5bの他に、アンプ5c、5dと切替部5eとを備えている。
送信部5aは、例えば所定の搬送周波数(LF帯の周波数)の交流信号を発生させる発振回路と、制御部7からの制御信号(2値信号)と発振回路で生成された交流信号とを混合して制御信号の変調信号(例えばASK変調)に変換する変換部と、その変換部から出力される変調信号が入力されてその変調信号に基づいてLFアンテナ4を駆動する駆動回路とを含んで構成される。その駆動回路は、変調信号に基づいてLFアンテナ4を駆動する駆動電流を生成する回路であり、例えばPチャンネル型のMOSFET及びNチャンネル型のMOSFETをハーフブリッジに接続したCMOSインバータである。
アンプ5cは、送信部5aと切替部5eの間に配置されて、送信部5aにより生成された駆動電流を増幅して、増幅後の駆動電流を切替部5eを介してLFアンテナ4に出力する。アンプ5dは、切替部5eと受信部5bの間に配置されて、LFアンテナ4で受信された信号が切替部5eを介して入力されて、その受信信号を増幅して受信部5bに出力する。アンプ5c、5dは、制御部7による指令に基づいて増幅率が変更可能に構成されている。
切替部5eは、LFアンテナ4への接続を送信部5aと受信部5bとの間で切り替える部分である。切替部5eは、トランジスタ等の半導体スイッチや、リレー(継電器)により構成されて、制御部7により切替制御が行われる。送信部5a及び受信部5bがアンテナA〜E間で1つしか設けられていないとして、送信部5aによる駆動電流が複数のLFアンテナ4(アンテナA〜E)のうちいずれか1つに流れて、残りのアンテナには流れないように、切替部5eは複数のLFアンテナ4のうちいずれか1つと送信部5aとを接続し、残りのアンテナに対しては送信部5aから切り離すことが可能に構成される。また、切替部5eは、送信部5aから切り離されたLFアンテナ4のうちいずれか1つと受信部5bとを接続し、残りのアンテナに対しては受信部5bからも切り離すことが可能に構成される。このように、切替部5eにより、送信部5aに接続される1つのLFアンテナ4と、受信部5bに接続される1つのLFアンテナ4と、送信部5a、受信部5bのいずれにも接続されないLFアンテナ4とに制御可能となっている。
切替部5eは、例えばLFアンテナ4毎に設けられて、LFアンテナ4毎に送信部5aに接続するのか、受信部5bに接続するのか、送信部5a、受信部5bのいずれにも接続しないのかを切り替え可能に構成される。
切替部5eにより送信部5aに接続されたLFアンテナ4に対しては、送信部5aにより生成される駆動電流がアンプ5cを介してLFアンテナ4を流れることで、LFアンテナ4からは駆動電流に応じた電波(LF信号)が発信される。一方で、切替部5eにより送信部5aが接続されたLFアンテナ4に対しては、受信部5bからは切り離された状態となる。
切替部5eにより受信部5bに接続されたLFアンテナ4に対しては、LFアンテナ4で受信された信号はアンプ5dを介して受信部5bに入力される。一方で、切替部5eにより受信部5bが接続されたLFアンテナ4に対しては、送信部5aからは切り離された状態となる。
受信部5bは、携帯機3に備えられたLF信号の受信部と同様に構成され、LFアンテナ4で受信されたLF信号を復調する復調回路として構成されている。詳しくは、受信部5bは、例えば、アンプ5dから入力された信号波形に対して包絡線検波を行う検波部及び検波部で検波された波形を2値信号に波形整形する波形整形部を含んで構成される。また、受信部5bは、アンプ5dから入力された信号の電界強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定するRSSI測定部5fを備えている。
なお、LF通信回路部5は、LFアンテナ4毎に設けられたとしても良いし、全てのLFアンテナ4間で共通に用いられる共通回路部としても良い。
図1のRF通信回路部6は、携帯機3からRF帯の電波(例えば300〜400MHzの電波)として送信された信号(以下、RF信号という)を受信して、受信したRF信号の増幅、復調等の処理を行う回路である。
タッチセンサSW8は、車両100の各ドア(トランクドアを含む)の車外側に設けられたドアハンドル付近に設けられ、ドアのアンロック(開錠)やロック(施錠)を車載装置2(制御部7)に指示するための、ユーザにより操作が行われるスイッチである。そのタッチセンサSW8は、例えばドアハンドル等、所定箇所に対するユーザのタッチ操作を検出するセンサ(例えば静電容量センサ)として構成される。
ドア開閉検出部9は、車両100の各ドア(トランクドアを含む)の開閉状態を検出するスイッチにより構成される。ドア施錠検出部10は車両100のドア(トランクドアを含む)の施錠状態を検出するスイッチにより構成される。ドア施錠制御部11は、車両100の各ドア(トランクドアを含む)の施錠又は開錠を行うためのアクチュエータを有し、制御部7からの制御指令に基づき、各アクチュエータを駆動することで、ドアの施錠、開錠制御を行う。
なお、車載装置2は、車両100のエンジンの始動を車載装置2に指示するための、ユーザにより操作が行われるエンジンスイッチ(図示外)も備えている。そのエンジンスイッチは、車内の運転席周辺のインストルメントパネル部に設けられる。
制御部7は、CPU、ROM、RAM等から構成され、電子キーシステムに関する各種処理を実行する。制御部7は、LF通信回路部5と接続して、LF通信回路部5及びLFアンテナ4によるLF信号の送受信を制御する。また、制御部7は、RF通信回路部6と接続して、RF通信回路部6からRF信号を取得する。また、制御部7は、各検出部8〜10や、ドア施錠制御部11とも接続して、各検出部8〜10の検出信号を取得したり、ドア施錠制御部11に対して車両ドアの施錠又は開錠を指示したりする。
制御部7は、各種情報を記憶した不揮発性のメモリ7a(例えばEEPROM)を備えている。そのメモリ7aには、制御部7が実行する処理のプログラムや、携帯機3が正規の携帯機であることの認証をするためのデータ(認証データ)等が記憶されている。さらに、メモリ7aには、各LFアンテナ4の出力強度が適正か否かを判定するための閾値が記憶されている。その閾値は、LF信号の通信距離に応じて信号強度が減衰することが反映された、通信距離に応じた信号強度の要求値として設定されている。すなわち、メモリ7aには、例えば図4に示す出力強度の特性が閾値として記憶されている。
閾値についてさらに説明すると、閾値は、同一の向きに配置されたLFアンテナ4の組に属する2つのLFアンテナ4間の距離における、LF信号の強度の要求値として設定される。すなわち、アンテナA〜EのうちアンテナA、B、Cは互いに同一の向きに配置されているので第1の組を構成し、アンテナD、Eは互いに同一の向きに配置されているので第2の組を構成する。そして、アンテナAの出力強度を判定するための閾値は、第1の組に属する他のアンテナB、Cのうち1つとアンテナAとの距離における信号強度の要求値として設定されている。図4の例では、アンテナAの閾値として、アンテナBの位置における出力強度の点101又はアンテナCの位置における出力強度の点102が設定されている。
同様に、アンテナBの出力強度を判定するための閾値は、第1の組に属する他のアンテナA、Cのうち1つとアンテナBとの距離における信号強度の要求値として設定されている。アンテナCの出力強度を判定するための閾値は、第1の組に属する他のアンテナA、Bのうち1つとアンテナCとの距離における信号強度の要求値として設定されている。また、第2の組に属するアンテナD、Eの閾値は、アンテナD、E間の距離における信号強度の要求値として設定されている。
閾値として図4に例示する出力強度の特性を記憶しても良いし、特定の通信距離(出力調整の対象となるLFアンテナと、LF信号を受信させるLFアンテナ間の距離)における信号強度(図4の例では、アンテナAの閾値として点101又は点102での信号強度)を記憶しても良い。出力強度の特性を閾値として記憶する場合には、後述する図5の処理ではその特性に基づいて特定の通信距離(出力調整の対象となるLFアンテナと、LF信号を受信させるLFアンテナ間の距離)における信号強度を閾値として求める必要がある。
制御部7の処理の概要を説明すると、制御部7は、例えば、タッチセンサSW8からタッチセンサSW8に対するユーザ操作があったことを示す信号が入力された場合には、LF通信回路部5に指令をして、LFアンテナ4にLF信号を送信させる。このとき、例えば複数のLFアンテナ4間でタイミングをずらしてLF信号を送信させる。制御部7は、LF信号に応答して携帯機3から送信されたRF信号をRF通信回路部6が受信した場合には、そのRF信号に含まれたIDコードと、メモリ7aに記憶された認証データとを照合する。そして、制御部7は、その照合が成功した場合には、携帯機3が車外にあるか否か(どのLFアンテナ4からのLF信号に携帯機3が応答したかに基づいて判定可能)、ドアのロック状態(ドア施錠検出部10により検出)、及びドアの開閉状態(ドア開閉検出部9により検出)に基づいて、ドアのロック/アンロックを行うようドア施錠制御部11に制御指令を出力する。
また、制御部7は、車両100のエンジンを始動させる場面では、エンジンスイッチが操作されたことに基づいて、LF通信回路部5に指令をして、車内のLFアンテナ4(アンテナA、B)にLF信号を送信させる。制御部7は、そのLF信号に応答するRF信号をRF通信回路部6が受信した場合には、上記と同様に照合を行い、照合成功した場合にエンジン制御部(図示外)にエンジン始動を指示する。
ところで、LF信号には所望の出力強度が存在する。例えば、アンテナA、Bから送信されるLF信号は、車内では受信可能だが、車外では受信されないように通信可能距離(出力強度)が調整されるのが好ましい。LF信号の出力通信可能距離(出力強度)は、LFアンテナ4の駆動電流によって変化し、具体的には駆動電流が大きいほど通信可能距離が長くなる。LFアンテナ4の駆動電流はLF通信回路部5によって制御され、具体的にはアンプ5c(図3参照)の増幅率が大きいほど駆動電流が大きくなる。従来では、LFアンテナ4が車両100に搭載される前に、LFアンテナ4の通信可能距離が適正となるように、LFアンテナ4の回路定数やアンプ5cの増幅率の事前調整を行っていた。
しかし、車両搭載状態においてLFアンテナ4の設置位置における環境の影響でLFアンテナ4の出力が想定からずれてしまう場合がある。例えば、LFアンテナ4の設置位置の近くに金属がある場合には、その金属の影響でLFアンテナ4の共振点が搬送周波数からずれてしまい、結果、LF信号の出力強度が想定よりも低くなってしまい、所望の通信可能距離(出力強度)が得られないことがある。
そこで、制御部7は、LFアンテナ4が車両100に搭載された状態で、LFアンテナ4の出力強度が適正となるよう調整する出力調整処理を実行する。この出力調整処理の詳細は後述する。
以上が車載装置2の構成である。次に携帯機3について簡単に説明する。携帯機3は、車両100のユーザに所持されるものである。携帯機3は、車載装置2からのLF信号を受信するLF受信部、携帯機3の周辺(例えば携帯機3から10m〜30m程度の範囲)にRF信号を送信するRF送信部及びこれらが接続された制御部を備えている。制御部は、LF受信部がLF信号を受信した場合には、RF送信部にRF信号を送信させる。このとき、RF信号に、車載装置2側で携帯機3が正規の携帯機であることの認証を行うためのIDコードを含ませる。このIDコードは、制御部のメモリに記憶されている。
次に、図5を参照して、制御部7が実行する出力調整処理の詳細を説明する。図5の処理はどのタイミングで実行されたとしても良いが、例えば車両100が販売される前のタイミングで実行される。また、図5は、アンテナAの出力強度を調整する処理を示している。
図5の処理を開始すると、制御部7は、アンテナAにLF信号を送信させる(S1)。具体的には、制御部7は、図3の切替部5eを制御して送信部5aとアンテナAとを導通させるとともに、送信部5aに対してLF信号の送信指令を行う。S1で送信されるLF信号は、携帯機3を探索する際に送信するLF信号とは異なる、受信強度(RSSI)の測定用のLF信号とし、具体的には例えばASK変調した時にHIGHの振幅のみからなるバースト信号(言い換えると「1」のビットのみから構成される信号)とする。このように、バースト信号を送信させることで、後述の処理で、振幅変動を抑えたLF信号を他のLFアンテナで受信させることができ、受信したLF信号の強度を容易且つ正確に測定することができる。また、S1では、アンテナAの駆動電流つまりアンプ5c(図3参照)の増幅率は予め定められた初期値とする。
次に、アンテナAと同一向きに配置されたアンテナB、Cのうちの1つにアンテナAから送信されたバースト信号を受信させて、受信したバースト信号の強度(RSSI)を測定する(S2)。図5では、アンテナCよりもアンテナAに近いアンテナBにバースト信号を受信させる例を示している。S2では具体的には、切替部5eを制御してアンテナBと受信部5bとを導通させる。そして、受信部5bに備えられたRSSI測定部5fに、アンテナBの受信信号のRSSIを測定させ、得られたRSSIを取得する。
次に、メモリ7aに記憶されたアンテナAの閾値を読み出し、その閾値とS2で得られた受信強度(RSSI)の測定値とを比較する(S3)。なお、アンテナAの閾値は、アンテナAから送信されるLF信号の、アンテナBの位置における信号強度の要求値として設定されている。
S3において受信強度が閾値より低い場合には、アンテナAの設置位置での環境の影響でアンテナAの共振点がずれてしまった(つまりアンテナマッチングが外れてしまった)などの理由で、想定よりもアンテナAの出力強度が低いとして、アンテナAの出力強度を上げる方向に調整する(S4)。具体的には、例えばアンテナAでLF信号を送信する時のアンプ5cの増幅率の設定値を増加させる。このとき、増幅率の増加量は、予め定められた一定量としても良いし、S2で得られた受信強度と閾値との差分に応じた値つまり差分が大きいほど増加量を大きくしても良い。S4の後、S1の処理に戻って、再度、上述のS1〜S3の処理を実行して、アンテナAの出力強度が適正か否かを判定する。
一方、S3において受信強度が閾値より高い場合には、想定よりもアンテナAの出力強度が高いとして、アンテナAの出力強度を下げる方向に調整する(S5)。具体的には、例えばアンテナAでLF信号を送信する時のアンプ5cの増幅率の設定値を減少させる。このとき、増幅率の減少量は、予め定められた一定量としても良いし、S2で得られた受信強度と閾値との差分に応じた値つまり差分が大きいほど減少量を大きくしても良い。S5の後、S1の処理に戻って、再度、上述のS1〜S3の処理を実行して、アンテナAの出力強度が適正か否かを判定する。
S4又はS5でアンプ5cの増幅率を調整した場合には、調整後の増幅率(設定値)をメモリ7aに記憶しておき、以降は、アンテナAでLF信号を送信する時にはこの増幅率を用いる。
一方、S3において受信強度が閾値と同じ場合には、アンテナAの出力強度は適正であるとして、アンテナAの出力調整を終了つまり図5の処理を終了する。なお、図5の処理及び後述の図7の処理における「受信強度が閾値と同じ」とは、受信強度と閾値とが厳密に一致する場合だけでなく、受信強度と閾値との間に同等とみなせる程度の誤差を有する場合も含むことを意味する。
図6は、アンテナAからのLF信号の送信に対してアンテナB又はアンテナCにて受信強度測定を行い、得られた受信強度が閾値より低いことにより、アンテナAの駆動電流(アンプ5cの増幅率)を増加させた場合における、出力調整前後のアンテナAの送信強度、アンテナB、Cの受信強度を示している。アンテナB、Cでは、アンテナAからの信号としてアンテナAからの距離に応じて減衰する信号を受信する。アンテナAの出力強度の増加調整を行った場合には、アンテナB、Cでの受信強度も増加する。つまり、アンテナB、Cの受信強度は、アンテナAの出力強度に応じて変化するので、アンテナB、Cの受信強度を見ることでアンテナAの出力強度を調整できる。
制御部7は、他のアンテナB〜Eに対しても図5の処理と同様に出力調整を行う。例えばアンテナBの出力強度を調整する場合には、図5のS1では、アンテナBからバースト信号を送信させ、S2では、アンテナBと同一向きに配置されたアンテナA、Cのうち1つにバースト信号を受信させて、受信したバースト信号の強度(RSSI)を測定する。そして、S2で得られた受信強度と、アンテナBの閾値とを比較し(S3)、受信強度が閾値より低い場合にはアンテナBの出力強度を上げ(S4)、受信強度が閾値より高い場合にはアンテナBの出力強度を下げる(S5)。
このように本実施形態によれば、車両搭載後にLFアンテナの出力強度を自動で調整することができるので、車両搭載後の環境にあわせてアンテナ出力を最適化できる。また、車両搭載前のLFアンテナの出力の手動調整を省略でき、アンテナ出力調整の工数を削減できる。なお、車両搭載前のアンテナ出力の手動調整を実施しても良い。
また、出力調整の対象となる調整対象アンテナから送信されたLF信号を、調整対象アンテナと同一向きに配置された他のアンテナで受信させるようにしたので、受信アンテナにおいて調整対象アンテナが送信したLF信号の強度を高感度で得ることができる。これにより、調整対象アンテナの出力が適正か否かを正確に判定できる。
また、調整対象アンテナと受信アンテナとして選択される2つのアンテナは、互いに送受を入れ替えたときに同一の出力強度で送信した場合には受信強度も同一となるように設定されているので、調整対象アンテナから送信されたLF信号の強度を、受信アンテナにおいて正確に得ることができる。これにより、調整対象アンテナの出力が適正か否かを正確に判定できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。第2実施形態では、制御部7は、図5の処理に代えて図7に示す出力調整処理を実行する。それ以外は第1実施形態と同じである。以下、図7の処理を説明する。図7の処理は、図5の処理と同様にどのタイミングで実行されたとしても良いが、例えば車両100が販売される前のタイミングで実行される。また、図7は、アンテナAの出力強度を調整する処理を示している。
図7の処理を開始すると、制御部7は、図5のS1の処理と同様にアンテナAにバースト信号を送信させる(S11)。次に、アンテナAと同一向きに配置されたアンテナB、CのそれぞれにアンテナAから送信されたバースト信号を受信させて、受信したバースト信号の強度(RSSI)を測定する(S12)。このとき、受信部5bが、アンテナA〜E毎に設けられていない場合、つまりアンテナA〜E間で共通に用いられる場合には、アンテナBでの受信強度と、アンテナCでの受信強度とを時間をずらして測定する。例えば、アンテナBから先に受信強度を測定する場合には、S12では先ず切替部5eを制御してアンテナBと受信部5bとを導通させる一方で、アンテナCを受信部5bから切り離した状態にする。そして、RSSI測定部5fに、アンテナBで受信したバースト信号の強度を測定させる。その後、切替部5eを制御して今度はアンテナCと受信部5bとを導通させる一方で、アンテナBを受信部5bから切り離した状態にする。そして、RSSI測定部5fに、アンテナCで受信したバースト信号の強度を測定させる。なお、受信強度の測定中は、アンテナAからはバースト信号の送信を継続させる。
次に、S12で得られた各受信強度と、メモリ7aに記憶されたアンテナAの閾値とを比較する(S13)。このとき、アンテナBにより得られた受信強度と比較する閾値は、アンテナA、B間の距離における信号強度の要求値として設定されている。また、アンテナCにより得られた受信強度と比較する閾値は、アンテナA、C間の距離における信号強度の要求値として設定されている。このように、本実施形態においては、メモリ7aには、アンテナAの閾値として2つの閾値が記憶されている。同様に、アンテナB、Cの閾値もそれぞれ2つの閾値が記憶されている。
S13において、アンテナB、Cでの受信強度が共に閾値よりも低い場合には、想定よりもアンテナAの出力強度が低いとして、図5のS4の処理と同様にアンテナAの出力強度を上げる方向に調整する(S14)。一方、アンテナB、Cでの受信強度が共に閾値よりも高い場合には、想定よりもアンテナAの出力強度が高いとして、図5のS5の処理と同様にアンテナAの出力強度を下げる方向に調整する(S15)。S14又はS15の後、S11の処理に戻る。
また、アンテナB、Cでの受信強度が共に閾値と同じ場合には、アンテナAの出力強度は適正であるとして、アンテナAの出力調整を終了つまり図7の処理を終了する。
また、アンテナCでの受信強度は閾値と同じであるが、アンテナBでの受信強度が閾値より低い又は高い場合(閾値外の場合)には、S16に移行する。この場合には、アンテナAの出力は適正であるが、アンテナBのマッチングが外れている可能性があるとして、S16以降の処理で、アンテナBの出力調整を行う。
すなわち、先ず出力調整の対象となるアンテナ(送信アンテナ)を、アンテナAからアンテナBに変更する(S16)。具体的には、切替部5eを制御して、送信部5aに接続するアンテナをアンテナAからアンテナBに切り替えるとともに、アンテナAを送信部5aから切り離した状態にする。
次にアンテナBにバースト信号を送信させる(S17)。次に、アンテナBと同一向きに配置されたアンテナA、CのそれぞれにアンテナBから送信されたバースト信号を受信させて、受信したバースト信号の強度(RSSI)を測定する(S18)。
次に、S18で得られた各受信強度と、メモリ7aに記憶されたアンテナBの閾値とを比較する(S19)。このとき、アンテナAにより得られた受信強度と比較する閾値は、アンテナA、B間の距離における信号強度の要求値として設定されている。また、アンテナCにより得られた受信強度と比較する閾値は、アンテナB、C間の距離における信号強度の要求値として設定されている。
S19においてアンテナA、Cでの受信強度が共に閾値よりも低い場合には、想定よりもアンテナBの出力強度が低いとして、アンテナBの出力強度を上げる方向に調整する(S20)。一方、アンテナA、Cでの受信強度が共に閾値よりも高い場合には、想定よりもアンテナBの出力強度が高いとして、アンテナBの出力強度を下げる方向に調整する(S21)。S20又はS21の後、S17の処理に戻る。
また、アンテナA、Cでの受信強度が共に閾値と同じ場合には、アンテナBの出力強度は適正であるとして、アンテナBの出力調整を終了つまり図7の処理を終了する。
一方S13において、アンテナBでの受信強度は閾値と同じであるが、アンテナCでの受信強度が閾値より低い又は高い場合には、S22に移行する。この場合には、アンテナAの出力は適正であるが、アンテナCのマッチングが外れている可能性があるとして、S22以降の処理で、アンテナCの出力調整を行う。
すなわち、先ず出力調整の対象となるアンテナ(送信アンテナ)を、アンテナAからアンテナCに変更する(S22)。次にアンテナCにバースト信号を送信させる(S23)。次に、アンテナCと同一向きに配置されたアンテナA、BのそれぞれにアンテナCから送信されたバースト信号を受信させて、受信したバースト信号の強度(RSSI)を測定する(S24)。
次に、S24で得られた各受信強度と、メモリ7aに記憶されたアンテナCの閾値とを比較する(S25)。その比較の結果、アンテナA、Bでの受信強度が共に閾値よりも低い場合にはアンテナCの出力強度を上げる方向に調整し(S26)、アンテナA、Bでの受信強度が共に閾値よりも高い場合にはアンテナCの出力強度を下げる方向に調整し(S27)、アンテナA、Bでの受信強度が共に閾値と同じ場合にはアンテナCの出力調整を終了つまり図7の処理を終了する。S26又はS27の後、S23の処理に戻る。
制御部7は、アンテナB、Cに対しても図7の処理と同様に出力調整を行う。但し、アンテナAの出力調整の際に、図7のS16以降の処理でアンテナBの出力調整も行った場合には、アンテナBに対しては再度の出力調整をする必要がない。同様に、アンテナAの出力調整の際に、図7のS22以降の処理でアンテナCの出力調整も行った場合には、アンテナCに対しては再度の出力調整をする必要がない。また、アンテナD、Eについては、受信アンテナとして用いるアンテナが1つしかないので、第1実施形態の方法で出力調整を行えばよい。
このように本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、2つの受信強度に基づいてアンテナ出力を調整するので、より正確に、アンテナ出力が適正か否かや、アンテナ出力を高くする方向に調整するのか、低くする方向に調整するのかを判定できる。また例えば受信アンテナとして用いるアンテナの1つに仮にマッチング不適正があったとしても、そのマッチング不適正を根拠に、調整対象アンテとしてはアンテナ出力が適正であるにもかかわらず、適正ではないと誤判定してしまうのを抑制できる。
また、2つの受信強度のうち一方のみが閾値から外れた場合には、当初の調整対象アンテナの出力は適正と判定する一方で、調整対象アンテナを、閾値から外れた受信強度を示したアンテナに変更して出力調整を行うので、複数のアンテナの出力調整を効率的に行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、第2実施形態では、受信アンテナとして2つのアンテナを用いていたが、調整対象アンテナと同一向きに配置されたアンテナが3つ以上あるシステムの場合には、3つ以上のアンテナを受信アンテナとして用い、それらアンテナから得られる3つ以上の受信強度に基づいてアンテナ出力を調整しても良い。この場合、例えば、各受信強度と閾値との比較結果が全て閾値より低い場合にアンテナ出力を高くする方向に調整し、比較結果が全て閾値より高い場合にはアンテナ出力を低くする方向に調整し、比較結果が全て閾値と同じ場合には、アンテナ出力は適正であるとして出力調整を終了する。また、3つ以上の比較結果の一部が閾値と同じであるが、受信強度が閾値外となる比較結果が1つでも場合には、図7のS16以降又はS22以降の処理と同様に調整対象アンテナを変更する。これによれば、より正確に、アンテナ出力が適正か否かや、アンテナ出力を高くする方向に調整するのか、低くする方向に調整するのかを判定できる。
また、電子キーシステム以外の車両搭載の無線通信システムに本発明を適用しても良い。
なお、上記実施形態において、図5のS1の処理、図7のS11の処理を実行する制御部7及びLF通信回路部5が本発明の送信制御手段に相当する。図5のS2の処理、図7のS12の処理を実行する制御部7及びLF通信回路部5が本発明の受信制御手段に相当する。図5のS3〜S5の処理、図7のS13〜S15の処理を実行する制御部7及びLF通信回路部5が本発明の出力調整手段に相当する。図7のS16、S22の処理を実行する制御部7が本発明のアンテナ変更手段に相当する。RF通信回路部6が本発明の受信手段に相当する。制御部7が本発明の許可手段に相当する。
4 LFアンテナ
5 LF通信回路部
7 制御部
100 車両

Claims (8)

  1. 車両(100)に搭載され、
    互いに前記車両の異なる位置に配置された複数のアンテナ(4)から、出力調整の対象となるアンテナである調整対象アンテナを1つ選択して、その調整対象アンテナから信号を送信させる送信制御手段(S1、S11、7、5)と、
    前記複数のアンテナのうち前記調整対象アンテナ以外のアンテナから受信に用いるアンテナを選択し、その受信アンテナに前記調整対象アンテナから送信された信号を受信させて、受信強度を測定する受信制御手段(S2、S12、7、5)と、
    前記受信強度の測定値に基づいて前記調整対象アンテナの出力強度を調整する出力調整手段(S3〜S5、S13〜S15、7、5)と、
    を備えることを特徴とするアンテナ出力調整装置。
  2. 前記出力調整手段は、前記調整対象アンテナと前記受信アンテナとの距離における、前記調整対象アンテナから送信された信号強度の要求値を設定して、前記測定値と前記要求値との差を小さくする方向に前記調整対象アンテナの出力強度を調整することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ出力調整装置。
  3. 前記複数のアンテナのそれぞれは、アンテナの向きにより定まる特定方向に対して他の方向よりも送受信の感度が高い指向性アンテナであり、各アンテナは残りのアンテナの少なくとも1つと同一向きとなるよう配置されており、
    前記受信制御手段は、前記受信アンテナとして前記調整対象アンテナと同一向きに配置されたアンテナを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ出力調整装置。
  4. 前記調整対象アンテナ及び前記受信アンテナとして選択される2つのアンテナは、互いに送受を入れ替えたときに同一の出力強度で送信した場合には受信強度も同一となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ出力調整装置。
  5. 前記受信制御手段(S12)は、複数の前記受信アンテナを選択して、前記受信アンテナ毎に前記調整対象アンテナから送信された信号の受信強度を測定し、
    前記出力調整手段(S13〜S15)は、前記受信制御手段により測定された複数の前記測定値に基づいて前記調整対象アンテナの出力強度を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンテナ出力調整装置。
  6. 前記出力調整手段は、前記調整対象アンテナと前記受信アンテナとの距離における、前記調整対象アンテナから送信された信号強度の要求値を設定して、複数の前記測定値の全てが前記要求値より高い場合に前記調整対象アンテナの出力強度を下げ、複数の前記測定値の全てが前記要求値より低い場合に前記調整対象アンテナの出力強度を上げ、複数の前記測定値の全てが前記要求値と同じ場合には前記調整対象アンテナの出力調整を終了することを特徴とする請求項5に記載のアンテナ出力調整装置。
  7. 複数の前記測定値の中に前記要求値から外れる要求外測定値がある場合には、その要求外測定値を受信したアンテナに前記調整対象アンテナを変更するアンテナ変更手段(S16、S22、7、5)を備えることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ出力調整装置。
  8. 前記車両には、
    前記車両の周辺又は車内に返信を要求する要求信号を送信する送信アンテナ(4)と、
    前記要求信号に応答して携帯機から送信される応答信号を受信する受信手段(6)と、
    前記受信手段が受信した前記応答信号に基づいて前記車両に対する所定操作を許可する許可手段(7)とを備えた車両制御システム(1)が搭載されており、
    前記複数のアンテナは前記送信アンテナとして用いられるアンテナであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンテナ出力調整装置。
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