JP2006115267A - 無線通信装置 - Google Patents

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健二 柳
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幸一郎 古枝
Hideaki Arai
秀明 新井
Takao Totsuka
貴雄 戸塚
Kazutoyo Kajita
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Abstract

【課題】より部品点数を少なくし、アンテナに接続される無線回路部の送信部および受信部の異常を検出する。
【解決手段】信号処理部は、無線回路部の送信部の一つから生成した送信信号を送信させ、送信信号を送信した無線回路部以外の複数の無線回路部の受信部で送信信号を受信させ、無線折り返しをさせる。検出された送信電力値と、検出された受信電力値とを記憶し、送信電力値が所定の範囲内であるか、受信電力値が所定の範囲内であるかを判定する。複数の送信電力値および複数の受信電力値の判定結果から送受信の異常を検出し、送信レベルと受信レベルとを調整する。
【選択図】図3

Description

3つ以上のアンテナに接続される受信系および送信系を有する無線通信装置に関し、特に、異常箇所を特定し、送信電力を調整する技術に関する。
無線通信装置は、アンテナ装置が接続されるアンテナ端子を有し、製造工程ではこのアンテナ端子に専用測定装置が接続され、無線通信装置としての送信及び受信の無線特性が所定のレベル値を満足しているか否かのチェックが行われる。そして、満足していることが確認された後に出荷される。しかし、無線通信装置の施工と施工後の確認検査は施工業者にて行われる。このため、ケーブル接触不良などの施工不備による無線特性の劣化や、施工後の故障により無線特性に異常が見られた場合、故障箇所の断定を行うために、アンテナ等の接続をすべて外し、専用測定装置にて無線通信装置としての性能確認が必要である。したがって、故障箇所の断定には多くの労力と時間がかかっている。
特許文献1には、このような問題を解決するため、運用状態において無線通信装置本体とアンテナ装置との動作確認を容易に行うことのできる自己診断方法が開示されている。特許文献1では、複数のアンテナ装置と複数の受信部及び送信部とを備えたTDMA(Time Division Multiple Access)−TDD(Time Division Duplex)方式無線通信システムに用いる無線通信装置の自己診断方法が開示されている。この自己診断方法では、1つの無線回路の送信部に接続されたアンテナ装置を介して送信された所定の送信信号を、他のアンテナ装置に接続された無線回路の受信部を介して受信するようなループバック試験処理を行い、この試験結果をテーブルデータとして記憶する。送信部では、送信した送信信号のレベルを検出する検出手段と、アンテナ装置からの反射波の信号レベルを検出する反射波検出手段とを備える。受信部では、受信信号のレベルを検出する検出手段を備える。
複数あるアンテナ装置、送信部及び受信部の接続の組合せを替えていき複数回のループバック試験処理を行い、この試験結果をテーブルデータとして記憶し、これらのテーブルデータが正常範囲にあるか否かを判定することよってアンテナ装置および無線回路の異常判定を行う。これらのテーブルデータは、送信部の検出手段が検出した送信信号レベルと、反射波検出手段が検出したアンテナ装置からの反射波の信号レベルと、受信部の検出手段が検出した受信信号レベルとの3種類の値から構成される。それぞれの値が所定のレベル範囲内であれば正常であり、その他の場合は異常と判断するしきい値判定法で異常診断がなされている。
特開平10−107744号公報
アダプティブアレイアンテナ方式を用いた無線通信装置は、信号処理部でアンテナ毎に位相及び振幅を調整した送信信号を生成し、この送信信号を複数の送信部を介して各アンテナから放射することにより、任意の指向性を有する送信信号を送信する機能がある。この指向性は、アンテナ間の送信及び受信の相対レベル差が所定の範囲内に揃っていないと所望の指向性が得られない。
また、無線通信装置は、屋外等、厳しい環境下で設置されることが多いため、運用状態においてアンテナと無線回路部とを結合するアンテナ接続端子から雨水等の水分が浸入する場合があり、この水分の侵入によりアンテナと無線回路部間のインピーダンスが不整合となり、送信電力低下という無線特性の劣化を発生させる場合がある。このようにアンテナと無線回路部との間のインピーダンス不整合による無線特性の異常を検出するために、上記特許文献1では、送信部側にアンテナからの反射波を検波する反射波検出回路を設けている。
しかし、この反射波検出回路は、部品点数が多いため実装面積が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、より部品点数を少なくし、アンテナに接続される無線通信装置の送受信の異常を検出することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、アンテナが接続される送信部および受信部を備える、少なくとも3つの無線回路部と、信号を処理する信号処理部とを備える無線通信装置において、前記送信部は、当該送信部で送信する送信信号の電力レベルを検出する送信電力検出手段を備え、前記受信部は、当該受信部で受信する受信信号の電力レベルを検出する受信電力検出手段を備え、前記信号処理部は、前記無線回路部の前記送信部の一つから生成した送信信号を送信させ、送信信号を送信した無線回路部以外の複数の無線回路部の前記受信部で前記送信信号を受信させる無線折り返し手段と、前記無線折り返し手段により無線折り返しをさせたときに、前記送信電力検出手段で検出された送信電力レベルと、前記受信電力検出手段で検出された受信電力レベルとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段で記憶する複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルの各々について予め定めた異常レベルを検出し、異常レベルを検出した箇所の組合せにより、送受信の異常を検出する異常検出手段とを備える。
本発明によれば、記憶手段で記憶する複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルの各々について予め定めた異常レベルを検出し、異常レベルを検出した箇所の組合せにより、送受信の異常を検出することができる。反射波検出回路で検出していた送信異常の検出を、異常レベルを検出した箇所の組合せにより特定することで、反射波検出回路を備える必要がないので部品点数を少なくすることができ、実装面積をより小さくすることができる。また、複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルから、一つの無線回路部を基準として、他の無線回路部との間におけるアンテナ系の損失レベルの差分および受信利得劣化分における差分を求め、前記一つの無線回路部を基準として他の無線回路部の送信部における送信電力レベルの調整と、前記一つの無線回路部を基準として他の無線回路部の受信部における受信電力レベルの調整とを行うことによって、指向性を所望する方向に調整することができる。さらに、送信系、受信系もしくはアンテナ部分の異常箇所の特定を行うことができる。
以下、本発明における無線通信装置の一実施の形態を、図1〜図10に基づき説明する。
図1は、本実施の形態における無線通信装置の構成図である。
図1において、本実施の形態の無線通信装置110は、送信部及び受信部をそれぞれ有する無線回路RF131、RF132、RF133およびRF134と、信号処理部120とを有する。無線通信装置110は、少なくとも3つの無線回路RFを備え、それぞれの無線回路RFに1または複数のアンテナが接続される。本実施の形態においては、アンテナ101、102、103および104が無線回路RF131、RF132、RF133およびRF134にそれぞれ接続される場合を示す。無線回路RF131、132、133および134は、同一の回路構成および機能を備えている。
無線回路RF131は、送信処理を行う送信部TX161と、受信処理を行う受信部RX151と、送信と受信とを切り替えるSW141と、アンテナを接続させるためのアンテナ接続端子121とを有している。同様に、無線回路RF132は、送信部TX162、受信部RX152、SW142およびアンテナ接続端子122を有し、無線回路RF133は、送信部TX163、受信部RX153、SW143およびアンテナ接続端子123を有し、無線回路RF134は、送信部TX164、受信部RX154、SW144およびアンテナ接続端子124を有する。
無線回路RF131のアンテナ接続端子121には、アンテナケーブルAC111によりアンテナ101が接続される。同様に、無線回路RF132のアンテナ接続端子122には、アンテナケーブルAC112によりアンテナ102が接続され、無線回路RF133のアンテナ接続端子123には、アンテナケーブルAC113によりアンテナ103が接続され、無線回路RF134のアンテナ接続端子124には、アンテナケーブルAC114によりアンテナ104が接続される。
無線回路RFの送信部TX161、TX162、TX163およびTX164は、送信電力値を検出する送信電力検波回路TD195、TD196、TD197およびTD198と、送信回路181、182、183および184とをそれぞれ有する。また、無線回路RFの受信部RX151、RX152、RX153およびRX154は、受信電力値を検出する受信電力検波回路RD191、RD192、RD193およびRD194と、受信回路171、172、173および174とをそれぞれ有する。
スイッチ部SW141、SW142、SW143およびSW144は、受信部RXと送信部TXとを時分割で切り替えてそれぞれのアンテナに接続させる。
信号処理部120は、送信信号生成、送信電力制御、送信信号位相調整、変復調などのディジタル信号処理を行う。信号処理部120は、DSP(Digital Signal Processor)150、CPU140およびメモリ130を少なくとも備え、異常検出調査方法の手順を示すソフトウェアプログラムをメモリ130に記憶している。また、その他のアプリケーションプログラムを備えるようにしてもよい。
また、信号処理部120は、図1に示す受信電力検波回路RD191、RD192、RD193およびRD194から受信電力値を取り込み、図1に示す送信電力検波回路TD195、TD196、TD197およびTD198から送信電力値を取り込み、内部に備えるメモリ130にそれぞれ記憶する。また、信号処理部120は、異常検出調査を行うときに、図1に示すアンテナ101、102、103および104と、送信部TX161、TX162、TX163およびTX164と、受信部RX151、RX152、RX153およびRX154との組合せを切り替えるスイッチ部SW141、SW142、SW143およびSW144の制御を行うことができる。
本実施の形態における無線通信装置110は、携帯電話等の基地局として動作することができる。本実施の形態においては、1台の無線通信装置において、1つの制御チャネルと3つの通信回線との運用を制御する場合の(1C+3T)タイプと称されるものを例にする。無線通信装置110は、この(1C+3T)タイプに限定するものでは無く、(1C+15T)等のアダプティブアレイアンテナ方式を用いた方式や、3つ以上のアンテナが接続され、アンテナと同一数以上の無線回路を有するものにおいて本実施の形態を適用することができる。また、無線通信装置110には、基地局制御装置などに有線接続されるための有線回路を備えるようにしてもよい。
図1に示した(1C+3T)タイプのアダプティブアレイアンテナ方式を用いた無線通信装置110は、3つの通信回線の回線制御を行い、通常、信号処理部120から出力される送信信号を、無線回路RF131、RF132、RF133およびRF134と、スイッチ部SW141、SW142、SW143およびSW144とを介して、アンテナ101、102、103および104から同時送信する。このとき、信号処理部120は、アンテナ101、102、103および104から送信する送信信号の振幅および位相を送信部毎に制御することで所望する指向性を備える送信信号を形成している。
異常検出の調査は、夜間などの通話回線に余裕のある時間帯や通信エラー発生時などに、制御回線180により接続されている管理センタの管理装置190からの起動指示によって、信号処理部120が遠隔制御されて行われる。本実施の形態における異常とは、例えば、アンテナおよびアンテナケーブルの経年変化よる劣化やアンテナ接続端子での接続不良などによるアンテナ系の異常や、送信回路における送信系の異常や、受信回路における受信系の異常などがある。本実施の形態では、これらの異常箇所を自己無線折り返し動作により送信電力と受信電力を検出することで特定する。
図2に、図1で示した無線通信装置の無線回路RF131の送信電力検波回路及び受信電力検波回路の構成図を示す。送信電力検波回路TD195、TD196、TD197およびTD198は、同一の構成および機能を備える。また受信電力検波回路RD191、RD192、RD193およびRD194は、同一の構成および機能を備える。
図2に示すように、送信電力検波回路TD195は、送信回路181の後段の方向性結合器CP221に接続され、この方向性結合器CP221から出力される高周波出力信号を整流するためのダイオードD231と、この整流された高周波出力信号をさらに平滑するためのローパスフィルタF211と、検出した低周波アナログ信号をディジタルに変換するA/D変換器AD201とを備える。送信電力検波回路TD195は、送信回路181から送信する送信信号の送信電力を検波し、信号処理部120に出力する。
受信電力検波回路RD191は、受信回路171の分配器DV240に接続され、この分配器DV240から出力される高周波出力信号を整流するためのダイオードD232と、この整流された高周波出力信号をさらに平滑するためのローパスフィルタF212と、検出した低周波アナログ信号をディジタルに変換するA/D変換器AD202とを備える。受信電力検波回路RD191は、受信回路171で受信する受信信号の受信電力を検波し、信号処理部120に出力する。
以下、本実施に形態における異常検出調査方法について説明をする。図3に、本実施の形態の異常検出調査方法のフローチャートを示す。また、図5に、異常検出調査を行った時に得られる送信電力値の説明図を示し、図6に、受信電力値の説明図を示し、図7および図8に、異常がある場合の判定結果を示す説明図を示す。
信号処理部120は、管理装置190から異常検出調査の起動指示を受け付けると、図3に示すフローチャートに対応するプログラムを起動する。異常検出調査を行う対象とする無線通信装置110のアンテナ及び無線回路について、信号処理部120は、無線回路部とアンテナとの間で自己無線折り返し動作を順次実行させるために、送信信号を送信する無線回路RF13Nの送信回路18Nを指示し、それ以外の無線回路RF13Mの受信回路17Mで受信信号を受信するように指示する(S301、S302)。ここで、NおよびMは、自然数であり、図1に示す送信回路および受信回路の符号の末尾をそれぞれ示している。まず、N=1として、送信回路181で、送信信号を送信するように指示し、Mを1以外の値(M=2、3、4)として、受信回路172、173および174で受信信号を受信するようにSW141〜144をそれぞれ切り替える。
つぎに、送信電力検波回路TD195で検波された送信電力値T1を図5に示すように記憶し、受信電力検波器RD192、193および194でそれぞれ検波された受信電力値S12、S13およびS14を図6に示すように、メモリ130に記憶する(S303)。図5において、項目501には、送信回路181から送信される送信電力値T1が記憶され、同様に、項目502には、送信回路182から送信される送信電力値T2が記憶され、項目503には、送信回路183から送信される送信電力値T3が記憶され、項目504には、送信回路184から送信される送信電力値T4が記憶される。また、図6において、送信側600には、送信信号を送信するアンテナ符号を登録し、受信側601〜604には、受信するアンテナ符号を登録し、受信部RXの受信電力検波器RDで検波された受信電力値を送信および受信アンテナが対応する(交差する)領域に記憶する。ここで、受信電力値Sijのiは、送信するアンテナ符号の末尾の番号を示し、jは、受信するアンテナ符号の末尾の番号を示している。
例えば、図4に示す無線通信装置において、送信部TX161が送信を行い、受信部RX152、RX153およびRX154が受信する場合の自己無線折り返しの動作は、信号処理部120より出力される送信信号がTX161の送信回路181へ入力されスイッチ部SW141、アンテナケーブルAC111を通過しアンテナ101から発射される。この時にTX161の送信回路181から出力される信号を送信電力検波回路TD195で検波し、その送信電力値T1を信号処理部120のメモリ130に記憶する。アンテナ101から送信された信号は、それぞれの経路Aα1、Aβ1およびAα4を伝搬し、アンテナ102、アンテナ103およびアンテナ104で受信される。アンテナ102で受信された信号は、アンテナケーブルAC112、スイッチ部SW142およびRX152の受信回路171を通過し、受信電力検波器RD192で検波された受信電力値S12が信号処理部120のメモリ130に記憶される。アンテナ103で受信された信号は、アンテナケーブルAC113、スイッチ部SW143およびRX153の受信回路172を通過し、受信電力検波器RD193で検波された受信電力値S13が信号処理部120のメモリ130に記憶される。アンテナ104で受信された信号は、アンテナケーブルAC114、スイッチ部SW144およびRX154の受信回路174を通過し、受信電力検波器RD194で検波された受信電力値S14が信号処理部120のメモリ130に記憶される。
つぎに、図5に示すように記憶された送信電力値データが、あらかじめ定めた範囲内であるか範囲外であるかを判定し、判定の結果を図5に示すように、メモリ130に記憶する(S304)。図5において、送信電力値Tがあらかじめ定めた範囲内にある場合には、「1」を記憶し、範囲外にある場合には「0」を対応する領域に記憶する。例えば、送信レベルの所定の範囲を21dBm±5dBとした場合に、送信レベルが所定の範囲を満たさない場合を範囲外とする。図5に示したT1が範囲外と判定された場合は、アンテナ101に接続されている送信部TX161の送信回路181の送信系異常が検出され、送信回路181に対応する領域に判定結果を「0」として信号処理部120のメモリ130に記憶する。なお、送信レベルは、運用時の送信レベルおよび異常検出調査時の送信レベルは、異なる値にしてもよい。異常検出調査時は、自己折り返し動作となるため、送信アンテナと受信アンテナとが隣接しているので、異常検出調査時の送信レベルは、例えば、−5dBmにしておくことができる。
つぎに、受信電力値データがあらかじめ定めた範囲内であるか範囲外であるかを判定し、判定結果を図7もしくは図8に示すように記憶する(S305)。
図7および図8において、送信側700および800に、送信信号を送信するアンテナ符号を登録し、受信側701〜704および801〜804には、受信するアンテナ符号を登録する。また、受信部RXの受信電力検波器RDで検波された受信電力値が、あらかじめ定めた範囲内にある場合には「1」を、また、範囲外にある場合には「0」を、送信および受信アンテナが対応する(交差する)領域に記憶するようにしている。例えば、受信レベルの範囲を−38dBm±5dBとした時に受信レベルの範囲を満たさない場合を範囲外とすることができる。所定の受信レベルの範囲は、送信するアンテナと受信するアンテナの距離による伝搬損失を考慮した範囲とし、送信するアンテナと受信するアンテナの組合せによって異なった範囲となり、伝搬損失を考慮してあらかじめ定めておくようにしてもよい。
同様に、送信回路18Nの末尾番号Nを1ずつ加算し(S310)、送受信するアンテナ101、102、103および104の組合せを変更して、自己無線折り返し動作を行う(S301〜S305)。これにより、送信電力値T1、T2、T3およびT4を図5に示すように信号処理部120のメモリ130に記憶することができる。また、受信電力値S12、S13、S14、S21、S23、S24、S31、S32、S33、S34、S41、S42およびS43を、図6に示すように信号処理部120のメモリ130に記憶する。
信号処理部120は、送信回路18Nの末尾番号がN=4であるかを判定後(S306)、送受信するアンテナのすべての組合せについて無線折り返し動作が終了したとして、送信電力値データと受信電力値データが所定の範囲外である異常箇所がある場合には、管理装置190にその異常箇所を通知する(S307)。異常箇所がない場合には、信号処理部120は、管理装置190に異常検出調査の終了を通知する。
信号処理部120は、異常箇所として、図5、図7もしくは図8に「0」が記憶されている領域に対応する送信回路番号もしくはアンテナ番号をすべて通知することができる。さらに、信号処理部120において、異常箇所が検出された送信回路番号とアンテナ番号とから異常箇所を特定するように判断してもよい。
この場合、例えば以下に示すような手順で行う。
図4に示すアンテナ101からスイッチ部SW141間の異常判定(ANT101_ALMとする)は、下記数1にしたがって判定する。
ANT101_ALM=(S12)OR(S13)OR(S14)OR(S21)OR(S31)OR(S41) …(数1)
ここで、Sijのiは、送信するアンテナ符号の末尾の番号を示し、jは、受信するアンテナ符号の末尾の番号を示し、Sijは図7もしくは図8に示すような判定結果の「0」もしくは「1」が入る。
図7を用いて説明すると、送信側アンテナ101の横ラインと、受信側アンテナ101の縦のライン上の判定結果が、すべて範囲外の「0」となる場合に、送信も受信も異常であるので、信号処理部120は、アンテナ101からアンテナ接続端子121間が異常と判定し、アンテナ系異常を検出する。数1式において、一つでも「1」(範囲内)がある場合には、アンテナ系異常ではないと判定する。
また、図5に示すような送信電力値の判定結果で、送信系異常が検出されていないときに、受信部RX151の異常判定(RX151_ALMとする)は、下記数2のように判定する。
RX151_ALM=(S21)OR(S31)OR(S41)…(数2)
ここで、Sijのiは、送信するアンテナ符号の末尾の番号を示し、jは、受信するアンテナ符号の末尾の番号を示し、Sijは図7もしくは図8に示すような判定結果の「0」もしくは「1」が入る。
図8を用いて説明すると、受信側アンテナ101の縦方向のラインの判定結果がすべて範囲外の「0」となった場合に、受信側のみが異常であるので、信号処理部120は、受信部RX151を異常と判定し、受信系異常を検出する。数2式において、一つでも「1」(範囲内)がある場合には、受信系異常ではないと判定する。
このような判定の結果、信号処理部120は、異常を検出した箇所を管理装置190に通知する。他の送信系、アンテナ系、受信系においても同様に判定することができる。このように、異常レベルを検出した箇所の組合せにより、送受信の異常を検出することができる。
つぎに、異常検出調査後、送信レベルと受信レベルとの調整を行う(S308、S309)。送信レベルと受信レベルとの調整後、異常検出調査を終了する。
信号処理部120は、図5に示すような送信電力値を基に、アンテナ損失を計算し、送信レベルのレベル調整が必要な箇所とそのレベル調整値を算出し、信号処理部120から出力される送信電力をレベル調整値に従って調整することによって指向性が正しく向くように調整する。
送信レベルの調整は、以下に示すように行う。
図4に、無線通信装置の送信電力値、受信利得劣化量、アンテナからスイッチ部SW間の損失の箇所を示している。
各送信部間の送信電力値の差分は、図5に示すような、信号処理部120のメモリ130に記憶してある送信電力値T1、T2、T3およびT4から求められる。例えば、図4に示すアンテナ101から送信される送信電力を基準とし、他のアンテナから送信される送信電力との差分は、(T2−T1)、(T3−T1)、(T4−T1)で求められる。
また、アンテナからスイッチ部SW間の損失(C1〜C4で示す)は、主にケーブル部分の損失と考えられ、以下に示すように求める。
アンテナからスイッチ部SW間の損失の差分は、受信部が同じ場合の送信系の2経路の差で求められる。例えば、図8に示すアンテナ101で送信しアンテナ102で受信した時の受信電力値S12と、アンテナ103で送信しアンテナ102で受信した時の受信電力値S32との組合せで説明する。
受信電力値S12は、図4に示す送信電力T1、アンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失C1、アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失C2、アンテナ101からアンテナ102まで伝搬するときの伝搬損失Aα1、受信回路171における受信利得劣化量R2により数3で表せる。また、受信電力値S32は、送信電力T3、アンテナ102からスイッチSW142間までの損失C2、アンテナ103からスイッチ部SW143間までの損失C3、アンテナ103からアンテナ102まで伝搬するときの伝搬損失Aα2、受信回路172における受信利得劣化量R2により数4で表せる。
(送信するアンテナ101→受信するアンテナ102)
S12=T1−C1−Aα1−C2+R2…(数3)
(送信するアンテナ103→受信するアンテナ102)
S32=T3−C3−Aα2−C2+R2…(数4)
S12とS32の差を数5に示す。
S12−S32=(T1−T3)+(C3−C1)+(Aα2−Aα1)…(数5)
隣接するアンテナ間の距離が同じとした場合に、Aα1とAα2との損失も同じであると考えられるので数6が成り立つ。
(Aα2−Aα1)=0…(数6)
また、送信部の送信電力値が同じとみなせる場合には数7が成り立つ。
(T1−T3)=0…(数7)
この場合、アンテナからスイッチ部SW間までの損失の差分は、数8式で表せる。
C3−C1=S12−S32…(数8)。
同様に、図4に示す他のアンテナからSW間までの損失の差分の各々は、図9に示すように表せる。図9において、アンテナ101から送信される送信電力を基準とした場合のアンテナからSW間までの損失の差分をブロック901に示し、アンテナ102から送信される送信電力を基準とした場合のアンテナからSW間までの損失の差分をブロック902に示し、アンテナ103から送信される送信電力を基準とした場合のアンテナからSW間までの損失の差分をブロック903に示し、アンテナ104から送信される送信電力を基準とした場合のアンテナからSW間までの損失の差分をブロック904に示す。
信号処理部120では、送信電力の差分と、アンテナからスイッチ部SW間までの損失の差分とを合計した値だけ、信号処理部120から出力する送信信号レベルをそれぞれ調整して送信するようにする。送信時には、送信電力とアンテナからスイッチ部SWまでの損失が影響するので、一つの送信部の送信レベルを基準にして、他の送信部から送信される送信レベルを相対的に調整するようにしている。例えば、図4に示すアンテナ101から送信される送信電力を基準とした場合に、アンテナ102の送信電力T2との差分と、アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失C2との差分を合計した値をOUT21とする。OUT21は、数9で示すようになる。
OUT21=(T2−T1)−(C2−C1)…(数9)
アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失とアンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失との差分である(C2−C1)は、数10に示すように表せる。
C2−C1=(S13−S23)+(T2−T1)+(Aβ1−Aα2)…(数10)
ゆえに、数9および数10よりOUT21は数11で表せる。
OUT21=−(S13−S23)−(Aβ1−Aα2)…(数11)
伝搬損失Aβ1の損失は、アンテナ間の距離が大きいため伝搬損失Aα2に対して3dB大きいとすると数11は、数12で表せる。
OUT21=−(S13−S23)−3…(数12)
信号処理部120は、図5に示すような測定した値S13およびS23を、数12に代入してOUT21を求め、送信回路181の送信レベルに対して、このOUT21に相当する値分、送信回路182の送信レベルを増加させるように調整する。
同様に、アンテナ101から送信される送信電力を基準とした場合に、アンテナ103の送信電力T3との差分と、アンテナ103からスイッチ部SW143間までの損失C3との差分を合計した値をOUT31とする。OUT31は、数13で示すようになる。
OUT31=(T3−T1)−(C3−C1)…(数13)
アンテナ103からスイッチ部SW143間までの損失とアンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失との差分である(C3−C1)は、数14に示すように表せる。
C3−C1=(S12−S32)+(T3−T1)+(Aα1−Aα2)…(数14)
ゆえに、数13および数14よりOUT31は数15で表せる。
OUT31=−(S12−S32)−(Aα1−Aα2)…(数15)
隣接するアンテナ間の距離が同じとした場合に伝搬損失Aα1と伝搬損失Aα2の損失も同じであると考えられるので、(Aα2−Aα1)=0と見なせるため、数15は、数16で表せる。
OUT31=−(S12−S32)…(数16)
信号処理部120は、図5に示すような測定した値S12およびS32を、数16に代入して求め、送信回路181の送信レベルに対して、このOUT31に相当する値分、送信回路183の送信レベルを増加させるように調整する。
また、アンテナ101から送信される送信電力を基準とした場合に、アンテナ104の送信電力T4との差分と、アンテナ104からスイッチ部SW144間までの損失C4との差分を合計した値をOUT41とする。OUT41は、数17で示すようになる。
OUT41=(T4−T1)−(C4−C1)…(数17)
アンテナ104からスイッチ部SW144間までの損失と、アンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失との差分である(C3−C1)は、数18に示すように表せる。
C4−C1=(S13−S43)+(T4−T1)+(Aβ1−Aα4)…(数18)
ゆえに、数17および数18よりOUT41は数19で表せる。
OUT41=−(S13−S43)−(Aβ1−Aα4)…(数19)
伝搬損失Aβ1の損失は、アンテナ間の距離が大きいため伝搬損失Aα4に対して3dB大きいとすると数19は数20で表せる。
OUT41=−(S13−S43)−3…(数20)
信号処理部120は、図5に示すような測定した値S13およびS43を、数20に代入して求め、送信回路181の送信レベルに対して、このOUT41に相当する値分、送信回路184の送信レベルを増加させるように調整する。
従って、アンテナ101を基準としたアンテナの送信電力との差分とアンテナからスイッチ部SW間までの損失との差分を合計した値OUT21、OUT31、OUT41に相当する分だけ信号処理部120から出力される送信信号レベルを可変することで、アンテナ間での送信の相対レベルを揃えることができる。また、送信電力を同じとみなせない場合には、測定した送信電力値を考慮して送信レベルをそろえるようにしてもよい。
次に、受信レベルの調整は、以下に示すように行う。
受信利得劣化量の差分は、対向するアンテナ間の受信電力の差で求められる。例えば、図4に示すアンテナ101から送信信号を送信し、アンテナ102で受信した時の受信電力値S12と、アンテナ102から送信信号を送信し、アンテナ101で受信した時の受信電力値S21の組合せで説明する。
受信電力値S12は、図4に示す送信電力T1、アンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失C1、アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失C2、伝搬損失Aα1、受信利得劣化量R2により数21で表せる。また、受信電力値S21は、送信電力T2、アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失C2、アンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失C1、伝搬損失Aα1、受信利得劣化量R1により数22で表せる。
(送信するアンテナ101→受信するアンテナ102)
S12=T1−C1−Aα1−C2+R2…(数21)
(送信するアンテナ103→受信するアンテナ102)
S21=T2−C2−Aα1−C1+R1…(数22)
S12とS21との差を数23に示す。
S12−S21=(T1−T2)+(R2−R1)…(数23)
送信部の送信電力値が同じとみなせる場合には数24が成り立つ。
(T1−T3)=0…(数24)
この場合、受信回路172と受信回路171との受信利得劣化量の差分は、数25で表せる。
R2−R1=S12−S21…(数25)
同様に、図4に示す他の受信利得劣化量の差分の各々は、図10に示すように表せる。図10において、アンテナ101で受信される受信電力を基準とした場合の受信利得劣化の差分をブロック1001に示し、アンテナ102で受信される受信電力を基準とした場合の受信利得劣化の差分をブロック1002に示し、アンテナ103で受信される受信電力を基準とした場合の受信利得劣化の差分をブロック1003に示し、アンテナ104で受信される受信電力を基準とした場合の受信利得劣化の差分をブロック1004に示す。
信号処理部120では、受信利得劣化量の差分と、アンテナからスイッチ部SW間までの損失の差分とを合計した値だけ、受信回路で受信する受信レベルを調整する。受信時には、アンテナからスイッチ部SWまでの損失と、受信利得劣化とが、受信レベルに影響するので、一つの受信部の受信レベルを基準にして、他の受信部で受信する受信レベルを相対的に調整するようにしている。例えば、図4に示したアンテナ101で受信される受信レベルを基準とした場合に、受信利得劣化量R2との差分と、アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失C2との差分を合計した値をIN21とする。IN21は数26で示すようになる。
IN21=(R2−R1)−(C2−C1)…(数26)
アンテナ102からスイッチ部SW142間までの損失とアンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失との差分である(C2−C1)は数27のように表せる。
C2−C1=(S13−S23)+(T2−T1)+(Aβ1−Aα2)…(数27)
また、受信利得劣化量の差分である(R2−R1)は、数28に示される。
R2−R1=(S12−S21)+(T2−T1)…(数28)
ゆえに、数27および数28よりIN21は数29で表せる。
IN21=(S12−S21)−(S13−S23)−(Aβ1−Aα2)…(数29)
伝搬損失Aβ1の損失は、アンテナ間の距離が大きいため伝搬損失Aα2に対して3dB大きいとすると数29は、数30で表せる。
IN21=(S12−S21)−(S13−S23)−3…(数30)
信号処理部120は、図5に示すような測定した値S12、S21、S13およびS23を、数30に代入してIN21を求め、受信回路171の受信レベルに対して、このIN21に相当する値分、受信回路172の受信レベルを増加させるように調整する。
同様に、アンテナ101で受信される受信電力を基準にした場合に、受信利得劣化量R3との差分と、アンテナ103からスイッチ部SW143間までの損失C3との差分を合計した値をIN31とする。IN31は数31で示すようになる。
IN31=(R3−R1)−(C3−C1)…(数31)
アンテナ103からスイッチ部SW143間までの損失と、アンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失との差分である(C3−C1)は、数32のように表せる。
C3−C1=(S12−S32)+(T3−T1)+(Aα1−Aα2)…(数32)
また、受信利得劣化量の差分である(R2−R1)は、数33に示される。
R3−R1=(S13−S31)+(T3−T1)…(数33)
ゆえに、数32および数33よりIN31は数34で表せる。
IN31=(S13−S31)−(S12−S32)−(Aα1−Aα2)…(数34)
隣接するアンテナ間の距離が同じとした場合に、伝搬損失Aα1と伝搬損失Aα2の損失も同じであるので(Aα2−Aα1)=0と見なせ、数34は数35で表せる。
IN31=(S13−S31)−(S12−S32)…(数35)
信号処理部120は、図5に示すような測定した値S13、S31、S12およびS32を、数34に代入してIN31を求め、受信回路171の受信レベルに対して、このIN31に相当する値分、受信回路173の受信レベルを増加させるように調整する。
また、図4に示したアンテナ101で受信される受信電力を基準にした受信利得劣化量R4との差分と、アンテナ104からスイッチ部SW144間までの損失C4との差分を合計した値をIN41とする。IN41は数36で示すように表せる。
IN41=(R4−R1)−(C4−C1)…(数36)
アンテナ104からスイッチ部SW144間までの損失と、アンテナ101からスイッチ部SW141間までの損失との差分である(C4−C1)は、数37のように表せる。
C4−C1=(S13−S43)+(T4−T1)+(Aβ1−Aα4)…(数37)
また、受信利得劣化量の差分である(R4−R1)は、数38に示される。
R4−R1=(S14−S41)+(T4−T1)…(数38)
ゆえに、数37および数38よりIN41は数39で表せる。
IN41=(S14−S41)−(S13−S43)−(Aβ1−Aα4)…(数39)
伝搬損失Aβ1の損失は、アンテナ間の距離が大きいため伝搬損失Aα4に対して3dB大きいとすると数39は数40で表せる。
IN41=(S14−S41)−(S13−S43)−3…(数40)
信号処理部120は、図5に示すような測定した値S14、S41、S13およびS43を、数40に代入してIN41を求め、受信回路171の受信レベルに対して、このIN41に相当する値分、受信回路174の受信レベルを増加させるように調整する。
このように、アンテナ101で受信された受信電力を基準とした受信利得劣化量との差分と、アンテナからスイッチ部SW間までの損失との差分を合計した値IN21、IN31およびIN41だけ信号処理部120で受信される受信レベルに補正することで、アンテナ間での受信の相対レベルを揃えることができる。
なお、本実施の形態では、4つのアンテナおよび無線回路を設ける場合を示したが、3つのアンテナおよび無線回路においても、同様に、一つの無線回路を基準として相対的に損失を求め、相対レベルを揃えるようにすることができる。
以上、説明したように、送信系、アンテナからスイッチ部SW間のアンテナ系、受信系の3種類の損失の差分を算出し、この3種類の損失の差分を基に信号処理部120において適切な計算を施し、計算結果から送信信号レベルを信号処理部120で調整し、また、計算結果から受信レベルを信号処理部120で補正することによってアンテナ間の送信及び受信の相対レベル差が無くなり、指向性が所望する方向に正しく向くようにできる。
本実施の形態によれば、異常レベルを検出した箇所の組合せにより、送受信の異常を検出することができる。反射波検出回路で検出していた送信異常の検出を、異常レベルを検出した箇所の組合せにより特定することで、反射波検出回路を備える必要がないので部品点数を少なくすることができ、実装面積をより小さくすることができる。また、複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルから、一つの無線回路部を基準として、他の無線回路部との間におけるアンテナ系の損失レベルの差分および受信利得劣化分における差分を求め、一つの無線回路部を基準として他の無線回路部の送信部における送信電力レベルの調整と、一つの無線回路部を基準として他の無線回路部の受信部における受信電力レベルの調整とを行うことによって、送信および受信の相対レベルを揃えることができる。これにより、指向性を所望する方向に調整することができる。
本実施の形態における無線通信装置の回路構成図である。 本実施の形態における送信電力検波回路及び受信電力検波回路の構成図である。 本実施の形態における異常検出調査を行う手順を示すフローチャートである。 本実施の形態における無線通信装置の送信電力値、受信利得劣化量、アンテナからスイッチ部SW間の損失の箇所を記したブロック図である。 本実施の形態における異常検出調査を行った時に得られる送信電力値の説明図。 本実施の形態における異常検出調査を行った時に得られる受信電力値の説明図。 本実施の形態における異常検出調査を行ったときのアンテナ101からスイッチSW141間に異常がある場合の判定結果を示す説明図である。 本実施の形態における異常検出調査を行ったときの受信部RX151に異常がある場合の判定結果を示す説明図である。 本実施の形態における無線通信装置のアンテナからスイッチ部SW間までの損失の差分を示した数式の説明図である。 本実施の形態における無線通信装置の受信利得劣化量の差分を示した数式の説明図である。
符号の説明
110…無線通信装置、131・132・133・134…無線回路RF、120…信号処理部、101・102・103・104…アンテナ、161・162・163・164…送信部TX、151・152・153・154…受信部RX、141・142・143・144SW、121・122・123・124…アンテナ接続端子、191・192・193・194…受信電力検波回路RD、171,・172・173・174…受信回路、195・196・197・198…送信電力検波回路TD、181・182・183・184…送信回路、150…DSP、140…CPU、130…メモリ

Claims (3)

  1. アンテナが接続される送信部および受信部を備える、少なくとも3つの無線回路部と、信号を処理する信号処理部とを備える無線通信装置において、
    前記送信部は、当該送信部で送信する送信信号の電力レベルを検出する送信電力検出手段を備え、
    前記受信部は、当該受信部で受信する受信信号の電力レベルを検出する受信電力検出手段を備え、
    前記信号処理部は、前記無線回路部の前記送信部の一つから生成した送信信号を送信させ、送信信号を送信した無線回路部以外の複数の無線回路部の前記受信部で前記送信信号を受信させる無線折り返し手段と、前記無線折り返し手段により無線折り返しをさせたときに、前記送信電力検出手段で検出された送信電力レベルと、前記受信電力検出手段で検出された受信電力レベルとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段で記憶する複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルの各々について予め定めた異常レベルを検出し、異常レベルを検出した箇所の組合せにより、送受信の異常を検出する異常検出手段とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、前記信号処理部は、前記記憶手段で記憶する複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルから、一つの無線回路部を基準として、他の無線回路部との間におけるアンテナ系の損失レベルの差分および受信利得劣化分における差分を求め、前記一つの無線回路部を基準として他の無線回路部の送信部における送信電力レベルの調整と、前記一つの無線回路部を基準として他の無線回路部の受信部における受信電力レベルの調整とを行う調整手段をさらに有することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1に記載の無線通信装置において、前記異常検出手段は、前記記憶手段で記憶する複数の送信電力レベルおよび複数の受信電力レベルから、前記送受信の異常の発生箇所が、前記無線回路部の前記送信部、前記受信部および当該無線回路部に接続されているアンテナ部分のいずれであるかを検出することを特徴とする無線通信装置。
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