JP2008211482A - 故障検出方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不具合のあるアンテナが発生した場合に、該当キャリアでの通信サービスを停止する代わりに、故障アンテナ以外のアンテナでの通信を行うことにより、故障時の通信サービスを行うことができる故障検出方法及び無線通信装置を提供する。
【解決手段】送信部27と受信部26と複数のアンテナ14とを備えるBS10における故障検出方法であって、複数のアンテナ14の内一つを基準アンテナとして選択し、選択した基準アンテナから既知信号を送信し、基準アンテナ以外のアンテナで、送信された信号を受信し、受信した信号から、アンテナ14の故障を検出し、故障を検出したアンテナ14を故障検出対象アンテナから除外し、基準アンテナを変更し、基準アンテナの変更後、送信及び/又は受信した信号から、送信部27及び/又は受信部26の故障を検出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のアンテナを備える無線通信装置、及びアンテナの故障を検出する故障検出方法に関する。
従来、複数のアンテナを有する無線通信基地局装置におけるアンテナキャリブレーションでは、ケーブルの接続不具合や電力増幅器(Power Amplifier:PA)の不具合等により、キャリブレーションエラーが発生することがある。この際、エラーが発生したキャリアでは通信が行えなくなっていた。
このような無線装置における故障検出処理を行うものとして、例えば、「アダプティブアレイ基地局」(特許文献1参照)がある。この従来の「アダプティブアレイ基地局」においては、アダプティブアレイアンテナを構成する複数のアンテナ素子の内の一つから送信して、他のアンテナ素子で受信し、この送受信を送信アンテナを代えつつ全ての組み合わせについて行う。その結果、無線信号を受信した各アンテナ素子の受信電力の内、その最大値が所定の閾値より低い場合、アンテナ素子の送信系が故障していると判定する。
特開2001−053662号公報
しかしながら、従来は、キャリブレーションエラーが発生した場合、装置全体が故障しているのではないのにも拘わらず、エラーが発生したキャリアでは通信が行えなくなってしまっていた。つまり、キャリブレーションによって不具合現象が発生すると、不具合発生箇所が複数のアンテナの内の一部であっても全体の通信が行えないものと判定していた。
この発明の目的は、不具合のあるアンテナが発生した場合に、該当キャリアでの通信サービスを停止する代わりに、故障アンテナ以外のアンテナでの通信を行うことにより、故障時の通信サービスを行うことができる故障検出方法及び無線通信装置を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る故障検出方法は、送信部と受信部と複数のアンテナとを備える無線通信装置における故障検出方法であって、前記複数のアンテナの内一つを基準アンテナとして選択するステップと、前記選択した基準アンテナから既知信号を送信するステップと、前記基準アンテナ以外のアンテナで、前記送信された信号を受信するステップと、前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出するステップと、前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外するステップと、前記基準アンテナを変更するステップと、前記基準アンテナの変更後、前記送信及び/又は受信した信号から、前記送信部及び/又は受信部の故障を検出するステップと、を含むことを特徴としている。
また、この発明は、前記既知信号は、特定の周波数の信号であり、前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外するステップでは、前記故障が検出されたアンテナについて、前記特定の周波数についての運用を停止することにより、故障検出対象アンテナから除外する、ことが好ましい。
また、この発明は、前記基準アンテナ以外のアンテナにて所要期間受信された前記既知信号の位相差を把握するステップを更に含み、前記位相差が所定値未満の場合に前記基準アンテナを変更する、ことが好ましい。
また、この発明は、前記基準アンテナを変更する際、基準アンテナを一巡させても同様の動作である場合には、送信異常アラームを発し、キャリブレーションを行っている該当キャリアの運用を停止させる、ことが好ましい。
また、この発明は、前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出する際に、全アンテナが不安定動作をしており受信特性も不安定であるならば、送信の安定性を確認し、送受信異常アラーム若しくは受信異常アラームを発して該当キャリアの運用を停止する、ことが好ましい。
また、この発明は、前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出する際に、全アンテナが不安定ではなく一部のアンテナのみが不安定であるならば、不安定となっているアンテナでの通信を行わないよう稼動アンテナを変更すると共に、不安定な位相回転、振幅変動の原因が、送信特性にあるのか或いは受信特性にあるのかをデータを用いて判定し、アラームを発する、ことが好ましい。
また、この発明に係る無線通信装置は、送信部と受信部と複数のアンテナとを備える無線通信装置であって、前記複数のアンテナの内一つを選択する選択手段と、前記選択した基準アンテナから既知信号を送信する既知信号送信手段と、前記基準アンテナ以外のアンテナで、前記送信された信号を受信する既知信号受信手段と、前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出するアンテナ故障検出手段と、前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外する故障検出対象アンテナ除外手段と、前記故障検出対象アンテナ除外手段によって前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外した場合には、前記基準アンテナを変更するように制御する基準アンテナ変更制御手段と、前記送信及び/又は受信した信号から、前記送信部及び/又は受信部の故障を検出する送信部/受信部故障検出手段と、を含むことを特徴としている。
この発明によれば、アンテナキャリブレーション情報を用いて、不具合のあるアンテナが発生した場合でも、該当キャリアでの通信サービスを停止する代わりに、故障アンテナ以外のアンテナでの通信を行うことによって、故障時の通信サービスを行うことができるという利点がある。また、故障原因の特定により、通信システム系の何れの箇所で故障が発生しているかを判定することができるため、迅速に故障箇所を修理或いは改善するための処置を行うことができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信装置である基地局(BS)10は、複数個のアンテナ部11(11−1〜11−n)を有しており、各アンテナ部11とはRFケーブル12とCalケーブル(Cal_Cable)13によって接続されている。このBS10を備えた無線通信システムは、例えば、高速通信が可能なワイヤレスデータ通信システムであるi−Burst(登録商標)に用いられる。
各アンテナ部11は、それぞれアンテナ14(14−1〜14−n)と共にPA部15を備えている。PA部15は、2個のスイッチ(SW)16a,16bと、両SW16a,16bを挟んで接続されたPA17及び低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)18を有しており、一方のスイッチ16aには、カプラ(Coupler)19を介してアンテナ14が接続されている。
ここで、アンテナ14のキャリブレーションは、PA部15を介したキャリブレーションのための専用端末である、BS10の内部に設けられたキャリブレーション端末と通信を行うものとして説明を行うが、この接続・構成に限定されるものではない。また、この実施の形態では、基地局装置は、一例として、通信するキャリアが複数あるマルチキャリア送受信装置であるものとするが、マルチキャリア通信装置に限るものではない。
また、ここでは、基地局装置(BS10)の送信の際にのみアンテナのキャリブレーションを行うキャリブレーションについて取り上げる。これは、一般的に、時分割多元接続(Time Division Multiple Access:TDMA)/時分割デュープレクス(Time Division Duplex:TDD)方式に使用されている形態である。この実施の形態では、TDMA/TDD(若しくは、空間分割多元接続(Spatial Division Multiple Access:SDMA)/TDD)システムを想定している。しかし、この実施の形態は、送信ウエイトのキャリブレーションに限定されるものではない。受信ウエイトのキャリブレーションに関しても同様の効果が得られる。
BS10は、基地局送受信部20、キャリブレーション(Calibration)端末部21、合成・分配器22、クロック(Clock)23、及びCPU(Central Processing Unit)24を有している。基地局送受信部20は、各アンテナ14に対応して設けられた、RF(Radio Frequency)・IF(Intermediate Frequency)部25と受信部26及び送信部27を、キャリブレーション端末部21は、RF・IF部28と受信部29及び送信信号生成部(キャリブレーション信号生成部)30を、それぞれ有している。
基地局送受信部20の受信部26は、検波部31及びキャリブレーションウエイト(Calibration Weight)算出部32を、送信部27は、アンテナウエイト乗算部33、送信信号生成部34及びウエイト算出部35を、それぞれ有している。受信部26には、RF・IF部25から受信信号(RX)が入力し、送信部27からは、RF・IF部25へ送信信号(TX)が出力される。
キャリブレーション端末部21の受信部29は、検波部36及び送信特性算出部37を有しており、受信部29には、RF・IF部28から受信信号(RX)が入力し、送信信号生成部30からは、RF・IF部28へ送信信号(TX)が出力される。
CPU24は、データバス(Data Bus)38を介して、キャリブレーションウエイト算出部32、送信信号生成部34及びウエイト算出部35に接続されており、キャリブレーションウエイト算出部32からCPU24へキャリブレーションウエイト情報が、CPU24からキャリブレーションウエイト算出部32へ基地局送信特性情報が、CPU24から送信信号生成部34へ送信信号情報が、CPU24からウエイト算出部35へキャリブレーションウエイト情報が、それぞれ送信される。また、送信特性算出部37からCPU24へ基地局送信特性情報が送信される。
このCPU24は、本構成例において、データバス38を介してキャリブレーション動作を行うタイミング等の制御を行うと共に、様々な情報を伝達する等、BS10内部の各部の動作を制御する。
PA部15は、送信時、信号の電力をPA17により増幅してアンテナ14から送信し、受信時、受信した信号をLNA18によって増幅させている。本構成では、キャリブレーションの際、送信信号生成部30により生成されたキャリブレーション信号(既知信号)は、カプラ19、Calケーブル13を介しBS10の合成・分配器22を経て、キャリブレーション端末部21に入力される。なお、PA部15の内部構成は、これに限るものではなく、また、図1にあっては、1アンテナに1つのPA部15を持つ構成となっているが、複数アンテナで1つのPAユニットを用いる構成としても良い。
キャリブレーション端末部21は、RF・IF部28により無線周波数とベースバンド周波数との変換を行い、受信部29により受信処理を行い、送信信号生成部30によりベースバンド帯域で送信信号を生成する。BS10がマルチキャリア伝送を行うため、キャリブレーション端末部21も複数キャリアに対応できる構成としなければならない。
本構成例では、キャリブレーション端末部21では、周波数帯はキャリブレーションを実行するキャリアに応じて設定する。受信部29では、検波部36により、キャリブレーションに必要な各アンテナの送信特性情報を取り出せるような検波処理を行い、検波された受信信号から、送信特性算出部37により基地局送信特性を算出する。
基地局送受信部20のRF/IF部25は、送受信に応じて、無線周波数帯域からベースバンド(BaseBand:BB)帯域へ、若しくはベースバンド帯域から無線周波数帯域へと、周波数帯域のアップコンバート(Up Convert)、ダウンコンバート(Down Convert)を行っている。
受信部26は、検波部31により受信された信号の検波を行い、キャリブレーションウエイト算出部32により、CPU24から得られる送信特性情報と検波部31から得られる受信特性情報の両方を用いて、キャリブレーションウエイトを算出する。本構成において、アンテナ制御は検波部31の中に含めており、検波部31は、キャリブレーション動作時と通常通信時では異なる検波方式をとっても良い。キャリブレーション時には、受信アンテナウエイトに依存しない各アンテナの位相振幅の差の情報(受信特性情報)を得られるよう動作するものとする。
送信部27は、ウエイト算出部33によりアンテナウエイトを算出し、送信信号生成部34により送信信号を生成し、アンテナウエイト乗算部35により、算出されたアンテナウエイトと生成された送信信号の乗算を行う。ウエイト算出部33と送信信号生成部34は、キャリブレーションのときには、その目的に応じて、それ以外の場合と異なる動作を行っても良い。本例の場合、通常時には、ウエイト算出部33では適用キャリブレーションベクトルの効果を考慮し、受信ウエイト情報を用いて送信ウエイトを算出するものとする。
図2は、図1のCPUの構成を示すブロック図である。図2に示すように、CPU24は、メモリ39、選択部40及び動作判定部41を有しており、動作判定部41は、アンテナ故障検出部42、故障検出対象アンテナ除外部43、基準アンテナ変更制御部44、及び送信部/受信部故障検出部45を有している。
メモリ39は、各キャリアのキャリブレーション情報を記憶し、選択部40は、複数のアンテナ14の内一つを送信基準アンテナとして選択する。アンテナ故障検出部42は、受信した信号から、アンテナの故障を検出し、故障検出対象アンテナ除外部43は、故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外する。基準アンテナ変更制御部44は、故障検出対象アンテナ除外部43によって故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外した場合に、基準アンテナを変更するように制御し、送信部/受信部故障検出部45は、送信した信号及び受信した信号の両方或いは何れか一方(送信及び/又は受信した信号)から、送信部27及び受信部26の両方或いは何れか一方の故障を検出する。
そして、送信信号生成部30、RF・IF部28、合成・分配器22、及びアンテナ部11は、選択した(送信)基準アンテナから既知信号(キャリブレーション信号)を送信する既知信号送信手段として機能し、アンテナ部11、RF・IF部25、及び受信部26は、被選択アンテナにて送信された信号を受信する既知信号受信手段として機能する。
動作判定部41は、異常動作を行うアンテナがあった場合には、異常動作ブロックを判定するためにキャリブレーション動作を複数回行う。複数回の情報は全てメモリ39に蓄えられ、これらの情報によって、異常が起こっているのが特定のキャリア、特定のアンテナ、送信系、受信系、或いは送受両方のいずれであるかを判定する。つまり、動作判定部41は、キャリブレーション動作によって、メモリ39のメモリ情報と、あるキャリアでのキャリブレーションベクトル情報とから、正常動作判定を行う。
この動作判定部41は、上記構成(図2参照)において、CPU24に備えられた機能としたが、同様の動作が可能であれば、動作判定部41やメモリ39等は他の場所に設置されていても良い。
キャリブレーションは、各アンテナの送信特性情報(振幅・位相差情報)、受信特性情報(振幅・位相差情報)を基に生成される。キャリブレーション情報が得られると通常、何らかの動作によって、そのベクトルが正しく動作しているか否かを判定するキャリブレーションベクトル確認手段を用いて、確認を行う。
ベクトルが正しく動作しているか否かは、「各アンテナの、送受信レベルが安定している」&「送信位相差、受信位相差が安定している」ということで判定できる。
一度のキャリブレーション動作によって、一組の送受特性情報を得ることができるが、1組では安定性までは判定できない。2回のキャリブレーションを実行し、1回目と2回目の送受特性情報から送受信位相差情報が安定しているのかどうかを確認する。
ここで、各アンテナの送信、受信の安定性を確認し、キャリブレーションベクトルの安定性を確認する。
なお、2回のキャリブレーションを行うとしたが、2回のキャリブレーションに代え、時間(数時間)経過前後或いは温度変化前後の情報を用いて、この安定性の確認を行っても良い。この場合、変化量が異常とみなされる際にのみ、再度、キャリブレーションを実行して動作の確認を行っても良い。
また、アンテナ間の位相差を検出するために基準としているアンテナがあるが、そのアンテナの位相特性が安定していなければ、全アンテナの位相特性が安定しなくなってしまう。位相差検出基準のアンテナを変更することで安定性が変化する可能性がある。CPU24がキャリブレーション端末部21から受け取っている基地局送信特性情報が、既に基準アンテナの位相を基準とした情報になっているのであれば、再度、基準アンテナを変更してキャリブレーションを行う必要がある。但し、受信位相差のアンテナ間位相差情報が安定していない場合には、上記のような基準アンテナの変更を行う必要はない。
上記動作を行って、安定していないのが、送信であるのか、受信であるのか、また特定のアンテナであるのか、特定のキャリアであるのか、といった情報を得て、得られた情報から、安定動作しているアンテナが複数本存在するならば、安定動作しているアンテナのみを用いてキャリブレーションを行い安定性の確認を行って運用する、といったアンテナ制限を行うと共に、例えば、アラームを発して不安定動作現象を伝え故障&不具合に迅速に対処できるようにする。
従って、従来は、キャリブレーションベクトル全体で安定性を判定していたため、数本のアンテナのみが不安定であっても該当キャリアの使用を停止していたが、この発明に係る無線通信装置10によって、特別な装置を設置することなく故障や不具合発生時においても運用上の影響を最小限に抑えることが可能になる。
図3は、この発明の一実施の形態に係る故障検出方法の処理手順の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、先ず、複数のアンテナの内一つを(送信)基準アンテナ(図中、i=1は一例を示す)として選択し(ステップS101)、その後、キャリブレーション実行要求を待つ(ステップS102)。待機中に、キャリブレーション実行要求が入力すると、選択した基準アンテナから既知信号(キャリブレーション信号)を送信する(ステップS103)。既知信号は、特定の周波数の信号である。
次に、稼動しているアンテナの本数でキャリブレーションを実行する(ステップS104)。即ち、被選択アンテナにて前記送信された信号を受信し、キャリブレーションを実行することにより、選択された基準アンテナを基準とした各アンテナのキャリブレーションベクトル情報、送信特性情報、及び受信特性情報を得て、それに基づき、メモリ39の記憶内容を更新する。
次に、メモリ39内の前回データと更新された各情報を比較する(ステップS105)。各情報の比較は、送信・受信別、アンテナ別に行う。比較結果に基づき、動作が安定しているか否かを判定する(ステップS106)。判定に際し比較するデータは、2回連続してキャリブレーションを実行して得てもよい。
ステップS106での判定の結果、動作安定である(yes)場合は、ステップS102へ戻りキャリブレーション実行要求を待つ。一方、動作安定でない(no)場合は、全アンテナ(基準アンテナ以外)が不安定動作か否かを判定する(ステップS107)。即ち、受信した信号から、アンテナの故障を検出する。
ステップS107での判定の結果、全アンテナが不安定動作をしている(yes)場合、受信特性が安定か否かを判定する(ステップS108)。判定の結果、受信特性が安定である(yes)場合、基準アンテナを他のアンテナに変更(i++)し(ステップS109)、変更後、変更した基準アンテナの数(i)が全アンテナ数(n)に達していない(i<n)か否かを判定する(ステップS110)。
ステップS110での判定の結果、変更した基準アンテナの数が全アンテナ数に達していない(yes)場合、ステップS102へ戻り、ステップS103(変更した基準アンテナからキャリブレーション信号を送信)を経て、キャリブレーションを実行する(ステップS104)。一方、変更した基準アンテナの数が全アンテナ数に達している(no)場合、送信異常のアラームを発し(ステップS111)て、該当キャリアの運用を停止し(ステップS112)、その後処理を終了する。
また、ステップS107での判定の結果、動作安定でない(no)場合は、稼動アンテナを変更する(ステップS113)。つまり、故障検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外する。このとき、故障が検出されたアンテナについては、選択した基準アンテナから送信される既知信号の特定の周波数についての運用を停止することにより、故障検出対象アンテナから除外する。
その後、不安定アンテナの要因が送信異常又は受信異常又は送受信両方異常の何れであるかを検査する(ステップS114)。検査後、不安定アンテナに対する異常アラーム(送信、受信、送受信両方の何れか)を発し(ステップS115)、その後、ステップS102へ戻りキャリブレーション実行要求を待つ。
また、ステップS108での判定の結果、受信特性が安定でない(no)場合、送信特性が安定か否かを判定し(ステップS116)、判定の結果、送信特性が安定である(yes)場合、受信異常のアラームを発した(ステップS117)後、一方、送信特性が安定でない(no)場合、送受信両方異常のアラームを発した(ステップS118)後、それぞれ該当キャリアの運用を停止して(ステップS112)、処理を終了する。
ステップS116における、送信特性が安定か否かの判定に際し、基準アンテナを変更した後、再度変更後の基準アンテナから既知信号を送信して上記一連の処理を繰り返し、上記一連の処理が終了した後に、送信部、受信部の故障を検出する。
また、稼動しているアンテナの本数でキャリブレーションを実行する(ステップS104)際に、被選択アンテナにて所要期間受信された既知信号の現在と過去の位相差を把握する処理を行っても良い。このとき、位相差が所定値未満の場合、即ち、位相特性が安定している場合には、基準アンテナを変更する。
なお、図3のフローチャート内の処理手順では、基準アンテナをアンテナ番号に従って変更しているが、変更の順番は任意である。
このように、基準アンテナが安定動作でなかった(ステップS107参照)場合、全アンテナが不安定な位相回転を行っていれば、受信特性の安定性を確認する。もし、受信特性は安定しているのであれば、送信特性が不安定ということであり、この場合には基準アンテナを代えてキャリブレーションデータを取得し直す。この際、基準アンテナを一巡させても同様の動作である場合には、送信異常アラームを発し、キャリブレーションを行っている該当キャリアの運用を停止させる。
もし、全アンテナが不安定動作をしており受信特性も不安定であるならば、送信の安定性を確認し、送受信異常アラーム若しくは受信異常アラームを発して該当キャリアの運用を停止する。
しかし、もし全アンテナが不安定ではなく一部のアンテナのみが不安定であるならば、不安定となっているアンテナでの通信を行わないよう稼動アンテナを変更すると共に、不安定な位相回転、振幅変動の原因が、送信特性にあるのか或いは受信特性にあるのかをデータを用いて判定し、アラームを発する。
この処理によって、一部のアンテナにのみ不具合が発生した際に与える影響を最小限に抑え、運用を続けながら、アラーム発生の箇所を調べることにより、基地局構成からどこの部分が正常動作していないのかを素早く判定することができ、不具合への対応を迅速に行うことができる。また、全アンテナに渡って不具合が出ている場合にも、送信或いは受信或いは両方の何れが不具合であるのかという情報から、ある程度不具合発生の原因を特定できるため、不具合への対応を迅速に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
この発明の一実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図1のCPUの構成を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態に係る故障検出方法の処理手順の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 BS
11 アンテナ部
12 RFケーブル
13 Calケーブル
14 アンテナ
15 PA部
16a,16b スイッチ
17 PA
18 LNA
19 カプラ
20 基地局送受信部
21 キャリブレーション端末部
22 合成・分配器
23 クロック
24 CPU
25,28 RF・IF部
26,29 受信部
27 送信部
30,34 送信信号生成部
31,36 検波部
32 キャリブレーションウエイト算出部
33 アンテナウエイト乗算部
35 ウエイト算出部
37 送信特性算出部
38 データバス
39 メモリ
40 選択部
41 動作判定部
42 アンテナ故障検出部
43 故障検出対象アンテナ除外部
44 基準アンテナ変更制御部
45 送信部/受信部故障検出部

Claims (7)

  1. 送信部と受信部と複数のアンテナとを備える無線通信装置における故障検出方法であって、
    前記複数のアンテナの内一つを基準アンテナとして選択するステップと、
    前記選択した基準アンテナから既知信号を送信するステップと、
    前記基準アンテナ以外のアンテナで、前記送信された信号を受信するステップと、
    前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出するステップと、
    前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外するステップと、
    前記基準アンテナを変更するステップと、
    前記基準アンテナの変更後、前記送信及び/又は受信した信号から、前記送信部及び/又は受信部の故障を検出するステップと、
    を含むことを特徴とする故障検出方法。
  2. 前記既知信号は、特定の周波数の信号であり、
    前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外するステップでは、前記故障が検出されたアンテナについて、前記特定の周波数についての運用を停止することにより、故障検出対象アンテナから除外する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障検出方法。
  3. 前記基準アンテナ以外のアンテナにて所要期間受信された前記既知信号の位相差を把握するステップを更に含み、
    前記位相差が所定値未満の場合に前記基準アンテナを変更する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の故障検出方法。
  4. 前記基準アンテナを変更する際、基準アンテナを一巡させても同様の動作である場合には、送信異常アラームを発し、キャリブレーションを行っている該当キャリアの運用を停止させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の故障検出方法。
  5. 前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出する際に、全アンテナが不安定動作をしており受信特性も不安定であるならば、送信の安定性を確認し、送受信異常アラーム若しくは受信異常アラームを発して該当キャリアの運用を停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障検出方法。
  6. 前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出する際に、全アンテナが不安定ではなく一部のアンテナのみが不安定であるならば、不安定となっているアンテナでの通信を行わないよう稼動アンテナを変更すると共に、不安定な位相回転、振幅変動の原因が、送信特性にあるのか或いは受信特性にあるのかをデータを用いて判定し、アラームを発する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障検出方法。
  7. 送信部と受信部と複数のアンテナとを備える無線通信装置であって、
    前記複数のアンテナの内一つを選択する選択手段と、
    前記選択した基準アンテナから既知信号を送信する既知信号送信手段と、
    前記基準アンテナ以外のアンテナで、前記送信された信号を受信する既知信号受信手段と、
    前記受信した信号から、前記アンテナの故障を検出するアンテナ故障検出手段と、
    前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外する故障検出対象アンテナ除外手段と、
    前記故障検出対象アンテナ除外手段によって前記故障を検出したアンテナを故障検出対象アンテナから除外した場合には、前記基準アンテナを変更するように制御する基準アンテナ変更制御手段と、
    前記送信及び/又は受信した信号から、前記送信部及び/又は受信部の故障を検出する送信部/受信部故障検出手段と、
    を含むことを特徴とする無線通信装置。
JP2007045798A 2007-02-26 2007-02-26 故障検出方法及び無線通信装置 Withdrawn JP2008211482A (ja)

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