JP2019197144A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Hiroshi Morimoto
浩史 森本
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Hiroki Katsumata
啓揮 勝又
達也 古田
Tatsuya Furuta
達也 古田
智 長田
Satoshi Osada
智 長田
大樹 渡邊
Daiki Watanabe
大樹 渡邊
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Abstract

【課題】表面に凹凸を有する用紙に対してトナー画像を形成する場合に、色再現性などを高く保ち高品質な画像を出力可能な画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】用紙に転写するトナー画像を担持する中間転写ベルトTと、中間転写ベルトTにトナー画像を形成する画像形成部4と、用紙の表面に形成された凹凸部の、用紙平面に対する高さを表す凹凸高さ情報と、用紙の表面における当該凹凸部の位置を表す凹凸位置情報と、を含む凹凸情報を取得する凹凸情報取得部、凹凸情報と中間転写ベルトTに形成される画像情報とを同期させた同期情報を生成する同期情報生成部、及び同期情報に基づいて、中間転写ベルトTの画像形成領域上の各位置におけるトナー付着量を補正する補正部、として機能する制御部10を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、以下のように画像形成が行われる。まず、帯電させた感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーで現像する。感光体上のトナー画像は、中間転写体に一次転写され、さらに中間転写体と二次転写ローラー等の押圧部材との間で挟持搬送される用紙に二次転写される。その後、用紙に転写されたトナー画像は、定着部において加熱定着されて用紙上に画像が形成される。
エンボス加工が施された用紙のように、その表面に凹凸形状を有する用紙に対しては、トナー画像を均一に二次転写することが難しい場合がある。具体的には、二次転写ローラーには電圧が付与されているが、転写効率は中間転写体と用紙の表面との間の電界に依存するため、用紙の表面に凹凸がある場合は中間転写体との距離に差が生じ、この差によって転写効率にムラが生じる。したがって、凹凸の存在に起因して上記した転写ムラが生じることで、画像抜けが発生したり色の再現性が低下したりするなど、画像不良が問題となっていた。
このような問題に対し、特許文献1には、用紙上の凹凸の有無及びその起伏量を測定し、起伏量が20μm以上であれば、特殊な画像処理を実行する技術が開示されている。
即ち、複数色のトナーが層状に重ね合わされて中間転写体に形成されている場合、一定以上の深さを有する凹部においては転写効率が低下するため、中間転写体上で下層に位置するトナーが転写されにくくなるという問題がある。さらに、中間転写体上のトナーの重なり合いによる突起は二次転写時における放電の起点となるため、放電によって帯電極性が逆転した転写残トナーが増加する。そこで、特許文献1においては、中間転写体上の各色のトナーが重ね合わされて層状にならないように互いに中間転写体上の異なる位置に付着させることで、二次転写における放電を抑制し、画像不良を軽減させることを目的としている。これにより、転写効率を向上させて画像抜け等を抑制することは可能である。
特開2008−122627号公報
しかしながら、上記したように転写効率は凹凸の深さに依存するため、特許文献1に記載の発明のように、一定量以上の起伏に対して一律に画像処理をするのみでは、全ての凹凸に対して十分な転写効率を確保することが難しい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、表面に凹凸を有する用紙に対してトナー画像を形成する場合に、色再現性などを高く保ち高品質な画像を出力可能な画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙に転写するトナー画像を担持する中間転写体と、
前記中間転写体にトナー画像を形成する画像形成部と、
用紙の表面に形成された凹凸部の、用紙平面に対する高さを表す凹凸高さ情報と、用紙の表面における当該凹凸部の位置を表す凹凸位置情報と、を含む凹凸情報を取得する凹凸情報取得部と、
前記凹凸情報と、前記中間転写体に形成される画像情報と、を同期させた同期情報を生成する同期情報生成部と、
前記同期情報に基づいて、前記中間転写体の画像形成領域上の各位置における、トナー付着量を補正する補正部と、を備える
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記補正部は、前記中間転写体に形成されるトナー画像が、複数色のトナーを層状に重ねることにより形成される場合、前記中間転写体上において最下層に位置する色のトナー付着量を補正する
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記中間転写体とともに用紙を押圧保持して、前記中間転写体に形成されたトナー画像を用紙に転写させる押圧部と、
用紙の搬送方向において、前記押圧部と前記中間転写体とのニップ部の上流側に配置され、前記凹凸部の高さ及び用紙の表面における前記凹凸部の位置を測定する凹凸測定部と、を備え、
前記凹凸情報取得部は、前記凹凸測定部による測定結果に基づいて、前記凹凸情報を取得する
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記補正部は、前記中間転写体に形成されたトナー画像の主走査方向におけるトナー付着量の補正を、用紙の搬送方向の先端側から順次実行する
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記中間転写体とともに用紙を押圧保持して、前記中間転写体に形成されたトナー画像を用紙に転写させる押圧部と、
前記押圧部による押圧によって生じる用紙上の凹凸の変形量を算出する変形量算出部と、を備え、
前記凹凸情報取得部は、前記変形量に基づいて、前記凹凸高さ情報を修正する
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記凹凸情報に基づいて、画像形成領域の全体又は一部に対して、前記補正部によって補正されたトナー付着量を調整する調整部を備える
ことを特徴とする。
請求項7に記載のプログラムは、
用紙に転写するトナー画像を担持する中間転写体と、前記中間転写体にトナー画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
用紙の表面に形成された凹凸部の、用紙平面に対する高さを表す凹凸高さ情報と、用紙の表面における当該凹凸部の位置を表す凹凸位置情報と、を含む凹凸情報を取得する凹凸情報取得部、
前記凹凸情報と、前記中間転写体に形成されるトナー画像情報と、を同期させた同期情報を生成する同期情報生成部、
前記同期情報に基づいて、前記中間転写体の画像形成領域上の各位置における、トナー付着量を補正する補正部、として機能させる
ことを特徴とする。
本発明によれば、表面に凹凸を有する用紙に対してトナー画像を形成する場合に、色再現性などを高く保ち高品質な画像を出力可能な画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像形成部及び凹凸測定部の概略構成を示す図である。 転写電界と転写効率との関係を説明する図である。 画像補正テーブルの一例を示す図である。 低濃度画像の二次転写の一例を示す図である。 第1実施形態を適用した画像形成装置における二次転写の一例を示す図である。 第1実施形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 二次転写時における用紙の変形を説明する図である。 従来の画像形成装置における二次転写の一例を示す図である。 第2実施形態を適用した画像形成装置における二次転写の一例を示す図である。 エッジ部における補正トナー量の調整方法の一例を示す図である。 第2実施形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
本実施形態に係る画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置であり、図1及び図2に示すように、自動原稿搬送部2と、スキャナー部3と、画像形成部4と、給紙部5と、凹凸測定部6と、記憶部7と、操作表示部8と、制御部10と、等を備えて構成されている。
自動原稿搬送部2は、原稿Dを載置する載置トレイ、原稿Dを搬送する機構及び搬送ローラー等を備えて構成され、原稿Dを所定の搬送路に搬送する。
スキャナー部3は、光源や反射鏡等の光学系を備えて構成され、所定の搬送路を搬送された原稿D又はプラテンガラスに載置された原稿Dに光源を照射し、反射光を受光する。また、スキャナー部3は、受光した反射光を電気信号に変換して制御部10に出力する。
画像形成部4は、イエロー作像部Yと、マゼンタ作像部Mと、シアン作像部Cと、ブラック作像部Kと、中間転写ベルトTと、定着部Fと、を備えて構成されている。
各作像部YMCKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を感光体41に形成し、感光体41に形成されたYMCK各色のトナー像を中間転写ベルトTに一次転写する。
図3(A)は、画像形成部4の概略構成を示す図である。各作像部は、図中A方向に回転駆動されるドラム状の感光体41と、この感光体41の表面を一様に帯電させる帯電装置42と、この帯電装置42により帯電された感光体41の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置43と、この露光装置43により形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視像化する現像装置44と、感光体41上に形成されたトナー画像を用紙に転写させる一次転写ローラー45と、転写領域を通過した感光体41上のトナーを除去するクリーニング部47と、を備え、感光体41上に形成されたトナー画像を図中B方向に移動する中間転写ベルトTに一次転写する。中間転写ベルトTに転写されたトナー画像は、二次転写ローラー46によって用紙に転写され、その後定着部Fに搬送され、用紙上に定着される。
なお、各作像部YMCKの構成及び動作は何れも同様であるため、以下、イエロー作像部Yを例に挙げて、画像形成部4が行う一連の画像形成動作について説明する。
感光体41は、ドラム状の金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂からなる感光層が形成された有機感光体により構成され、図中Aの方向に回転駆動される。感光層を構成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
帯電装置42は、帯電チャージャーを用いて感光体41をマイナス極性で一定の電位に帯電させる。
露光装置43は、制御部10からの画像データDyに基づいて感光体41の非画像領域を露光して露光した部分の電荷を除去し、感光体41の画像領域に静電潜像を形成する。
具体的には、帯電装置42によってマイナス極性に帯電された感光体41表面に対して、露光装置43の露光により電荷が除去され、感光体41の表面上に静電潜像が形成される。
現像装置44は、感光体41と現像領域を介して対向するように配置された現像スリーブ44aを備える。現像スリーブ44aには、例えば、帯電装置42の帯電極性と同極性、即ちマイナス極性の直流電圧に、交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、これにより、感光体41に形成された静電潜像上に現像剤を供給し、感光体41にイエローのトナー像を形成する。なお、現像剤は、トナーと、トナーを帯電するためのキャリアと、を含む。
トナーは特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。例えば、バインダー樹脂中に、着色剤や必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用することができる。トナー粒径は、特に限定されるものではないが、3〜15μm程度が好ましい。
一次転写ローラー45は、感光体41に形成されたイエローのトナー像を中間転写ベルトTに一次転写する。なお、他の作像部MCKも同様に、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写ベルトTに一次転写する。これにより、中間転写ベルトT上にYMCK各色のカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルトTは、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトであり、ローラーの回転に伴って図中Bの方向に回転駆動される。この中間転写ベルトTは、一次転写ローラー45により、対向するそれぞれの感光体41に圧着される。一次転写ローラー45のそれぞれには、印加された電圧に応じた転写電流が流れる。これにより、各感光体41の表面に現像された各トナー像は、それぞれ各一次転写ローラー45により順次中間転写ベルトTに一次転写される。
二次転写ローラー46は、中間転写ベルトTに押圧されて従動回転することで、当該中間転写ベルトTに転写されて形成されたYMCK各色のトナー像を給紙部5の給紙トレイ51〜53から搬送されてきた用紙Pに二次転写する。二次転写ローラー46は、中間転写ベルトTを介して二次転写対向ローラー461に当接して配置される。二次転写ローラー46には印加された電圧に応じた転写電流が流れているため、二次転写ローラー46と中間転写ベルトTとの間で形成される転写ニップNを用紙Pが通過することにより、中間転写ベルトT上のトナー像が、用紙Pに二次転写される。
転写領域で中間転写ベルトT上に転写されずに感光体41上に残ったトナーはクリーニング部47に搬送され、クリーニング部47により回収される。
クリーニング部47は、クリーニングブレード47aと、クリーニングブレード47aの略下側に設けられ、落下したトナーを図示しない廃トナーボックスまで搬送する回収スクリュー47bと、クリーニングブレード47aに対して感光体41の回転方向における下流側に設けられた塗布ローラー47cと、塗布ローラー47cに対して潤滑剤を供給するための潤滑剤棒47dと、潤滑剤棒47dを塗布ローラー47cに対して押圧保持する押圧部47eと、塗布ローラー47cに対して感光体41の回転方向における下流側に設けられた固定化ブレード47fと、等を備えて構成される。
クリーニング部47により表面のトナーが回収された感光体41は、再び帯電装置42により帯電され、次の静電潜像が形成されトナー像を形成することを繰り返す。
画像形成部4は、YMCK各色のトナー像が二次転写された用紙Pを定着部Fにより加熱及び加圧し、その後所定の搬送路に通して機外に排出する。
以上が画像形成部4による一連の画像形成動作である。
給紙部5は、複数の給紙トレイ51〜53を備えて構成され、各給紙トレイ51〜53に種類の異なる複数の用紙Pを収容する。給紙部5は、所定の搬送路により収容される用紙Pを画像形成部4に給紙する。
図3(B)は、凹凸測定部6の概略構成を示す図である。凹凸測定部6は、用紙の搬送経路上であって、給紙部5の下流かつ転写ニップNの上流に配置され、凹凸の形状と、用紙の表面における凹凸の位置とを含む凹凸情報を測定する。
凹凸測定部6は、用紙の幅方向にライン状のレーザー光を照射するラインレーザー61と、用紙表面で反射したレーザー光を読み取るCCD等のイメージセンサー62と、を備える。凹凸測定部6は上記した構成により、用紙の搬送に伴って用紙の先端側から主走査方向に沿って順次、凹凸情報を測定し、当該凹凸情報を制御部10に出力する。
記憶部7は、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリーなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部10から読み書き可能に記憶する。
操作表示部8は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、表示部81及び操作部82として機能する。
表示部81は、制御部10から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、各機能の動作状況等の表示を行う。また、ユーザーによるタッチ操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。
操作部82は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。ユーザーは、操作表示部8を操作して、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等の画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。
制御部10は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成され、CPUはROMに記憶されている各種プログラムをRAMに展開し、展開された各種プログラムと協働して、自動原稿搬送部2、スキャナー部3、画像形成部4、給紙部5、凹凸測定部6、記憶部7、操作表示部8等の画像形成装置1の各部の動作を統括的に制御する(図2参照)。例えば、制御部10は、スキャナー部3からの電気信号を入力して各種画像処理を行い、画像処理により生成されたYMCK各色の画像データDy、Dm、Dc、Dkを画像形成部4に出力する。また、制御部10は、画像形成部4の動作を制御して用紙に検査画像を形成する。
なお、制御部10は、凹凸情報取得部、同期情報生成部、補正部、変形量算出部、調整部として機能する。
[画像補正方法]
以下、本実施形態に係る画像補正方法について図面を参照して説明する。
二次転写時のトナー画像の転写効率は、転写ニップNにおける二次転写ローラー46と中間転写ベルトTとの間の距離に依存する。
これについて図4を用いて説明する。図4は、転写ニップNにおける、転写電界と転写効率との関係を示した図である。
一般に、電界E[V/m]、電圧V[V]及び距離d[m]との間には、以下の式(1)が成立する。
E=V/d ・・・(1)
転写ニップNに用紙が挟持されている状態では、用紙と中間転写ベルトTとの間の転写電界をE[V/m]、転写電圧をV[V]、用紙の表面と中間転写ベルトTとの間の距離をd[m]とすると、これらの間に上記した式(1)が成立する。したがって、上記(1)に示されるように、中間転写ベルトTと用紙の表面との距離dが小さくなると、転写電界Eは大きくなる。転写電界が大きくなると、それに伴って転写効率[%]は向上する。ここで、転写効率は以下の式(2)で表される。
(転写効率)={(用紙上のトナー量)/(現像〜転写前の中間転写ベルト上のトナー量)}*100 ・・・(2)
一方で、転写ニップNにおいて二次転写ローラー46からの圧力を受けるなどして用紙表面と中間転写ベルトTとの間の距離dが小さくなると、転写効率は徐々に低下する傾向となる。
したがって、転写効率には、図4に示すようなピークを有する特性がある。
ここで、エンボス紙など用紙の表面に凹凸を有する用紙は、同一の条件で二次転写を行ったとしても、用紙の平面に対する凹部の深さ、及び用紙の表面に対する凸部の高さ(以降、これらをまとめて凹凸の形状と表記)に起因して転写効率にムラが生じやすい。転写効率にムラがあると、用紙上で画像抜けが発生したり色の再現性が低下したりするなど、品質の低下につながる。
上記した問題点を踏まえ、本実施形態に係る画像形成装置1は、画像形成部4において中間転写ベルトTに対して形成するトナーの付着量、即ち画像形成領域の各位置に添加されるトナー付着量の値を、予め設定された値(以降、設定トナー量と表記)から、凹凸の形状に応じて補正し、補正後のトナー付着量(以降、補正トナー量と表記)によってトナー画像を形成する。
即ち、本実施形態における画像補正方法は、用紙に形成された凹凸の形状及び用紙の表面における当該凹凸の位置を含む凹凸情報と、トナーの付着量、トナーの付着位置、各位置に付着するトナーの色などを含む画像情報と、を同期させ、凹凸の形状に応じた補正を行うことで、全ての凹凸に対して適したトナー量で画像形成を行うことを特徴としている。
以下、凹凸の形状を考慮した画像補正方法について具体的に説明するが、ここでは表面上に凹部が形成された用紙を想定し、凹凸の形状のうち凹部の深さに応じて補正する場合を例に挙げて説明する。
図5(A)に、本実施形態に係る画像補正テーブル100の一例を示す。なお、画像補正テーブル100は、予め設定され記憶部7によって記憶されている。
図5(A)の縦軸には、設定トナー量が補正されて実際に中間転写ベルトT上に添加されるトナー付着量である、補正トナー量を表す。図5(A)に示すように、補正トナー量は、用紙の凹部深さと、予め設定された、中間転写ベルトTに対して形成するトナー画像の画像濃度と、に応じて設定される値である。
ここで、トナー画像はドット状に配置されたトナーの集合として形成されるが、画像濃度は、画像形成領域においてトナーが配置される面積の割合を指し、例えば画像濃度50%の画像は画像形成領域の50%の相当する領域にトナーが配置され、画像濃度100%のベタ画像は画像形成領域の全域に亘ってトナーが配置されている。
図5(B)に、図5(A)の画像補正テーブル100における、凹部深さと補正トナー量との関係を示す。図5(B)中のa1及びa2は、図5(A)における画像濃度x1及びx2にそれぞれ対応する。
図4に示したように、転写効率には、用紙表面と中間転写ベルトTとの間の距離に依存した、ピークを有する特性がある。したがって、用紙の凹部深さが小さい程、あるいは大きい程、転写効率が低くなるため、図中y1及びy3に向かうほど画像形成領域の各位置に添加されるトナー量を多くして(補正トナー量を大きくして)、用紙に転写されやすくする必要ある。一方、凹部深さが図5(B)に示すy2の時に、転写効率がピークに達するとしたとき、このときの補正量は小さく抑えることができるため補正トナー量は最小の値を取る。
一方で、図5(C)〜(E)に、図5(A)の補正テーブルにおける、画像濃度と補正トナー量との関係を示す。図5(C)、(D)及び(E)は、それぞれ図5(B)における凹部深さy1、y2及びy3に対応する。
図5(C)〜(E)に示すように、凹部深さy1、y2及びy3の何れの場合においても、画像濃度が低い程補正量を小さく、画像濃度が高い程補正濃度を大きくする必要がある。
例えば、低濃度の画像の場合、中間転写ベルトT上に形成されるトナー画像は、図6に示すように、間隔を空けて配置されたドット状のトナーの集合として形成される。図5(C)のように、凹部深さが小さく、用紙Pの表面と中間転写ベルトTとの距離が近い場合には、図6(A)に示すように、用紙Pが中間転写ベルトTに押し付けられることで用紙Pに転写されたトナーが広範囲に広がりやすくなり、意図していた画像濃度とは異なる濃度で出力されてしまう。この問題は、図6(B)に示すように、トナーが付着した各位置におけるトナーの付着量が多い程、用紙Pに転写されたトナーが広範囲に広がりやすくなるため、顕著になる。
したがって、図5(C)のように、画像濃度が低濃度の場合には補正トナー量を抑え、即ち各位置に添加されるトナー量を設定トナー量に比べてあまり大きな値にならないように制御する。
これに対し、ベタ画像のように中間転写ベルトT上の画像形成領域にトナーが飽和すると、補正トナー量を小さくする、即ち設定トナー量との差分を小さくすることが有効である。
したがって、画像濃度に応じた補正量は、低濃度及び高濃度側で小さくなるため、補正トナー量と画像濃度との関係は、図5(C)に示すような形状のグラフとなる。
図5(D)のように、転写効率が最大になるような深さの凹凸に対しても同様に、画像濃度が低濃度及び高濃度側では、補正トナー量を小さくする。
ただし、転写効率が最大となるため、全体として図5(C)に比べて補正トナー量を小さくすることができる。
図5(E)のように、凹部深さが大きく、用紙の表面と中間転写ベルトTとの距離が遠い場合には、トナーが用紙の表面に達しにくくなる。したがって、画像濃度が低濃度の場合、図5(C)及び(D)に比べて補正トナー量を大きくする必要がある。
以上のように設定された画像補正テーブル100を参照して補正トナー量を決定することで、用紙の凹凸の形状に応じたトナー付着量で画像形成を行うことが可能となる。
図7に、本実施形態における画像補正方法を適用した二次転写の様子を示す。
図7(A)に示すように、中間転写ベルトT上にマゼンタの単色のベタ画像及びマゼンタの単色のハーフトーン画像を形成し、これを、凹凸を有する用紙Pに転写する。用紙上には、d1、d2、d3、d4の凹部が形成されている。これらの凹部の深さはd1=d3<d2=<d4の関係を有するものとし、d1及びd3は、転写効率が最大となる深さの凹部であるとする。また、d1とd2の間には平坦な領域f1が、d3とd4の間には平坦な領域f2が存在する。
ここでは便宜上、中間転写ベルトT上のトナーtの一粒子が添加される各位置において重ねあわされたトナーの粒子数によって、設定トナー量及び補正トナー量を表す。
ここでの設定トナー量は、各位置において重ねあわされたトナーtの粒子数が3つであるものとする。
ベタ画像領域について説明する。設定トナー量は画像形成領域の全面に亘って一律の値であるが、補正テーブルを参照して、d1及びd2における凹部深さに応じた補正トナー量を決定する。ここで、d1は図5(B)のy2で示した転写効率が最大となる深さの凹部であり、d2はそれよりも深い、図5(B)のy3で示した深さの凹部であるとする。したがって、図5(D)及び(E)に示すように、ベタ画像領域(高濃度)における補正トナー量は、d2の方が大きくなる。
一方、f1は凹部ではないため、設定トナー量を補正テーブルによって補正しない。
以上より、中間転写ベルトT上の各位置に形成されるトナー量は、図7(A)に示すように、例えばトナーtの一粒子が添加される各位置において重ねあわされるトナー粒子数は、d1において5粒子、f1において3粒子、d2において8粒子となる。
ハーフトーン画像領域について説明する。設定トナー量は、画像形成領域の全面に亘って一律の値であるが、補正テーブルを参照して、d3及びd4における凹部深さに応じた補正トナー量を決定する。ここで、d1は図5(B)のy2で示した転写効率が最大となる深さの凹部であり、d2はそれよりも深い図5(B)のy3で示した深さの凹部であるとする。したがって、図5(D)及び(E)に示すように、ハーフトーン画像領域(低濃度の画像領域)における補正トナー量は、d4の方が大きくなる。
一方、f2は凹部ではないため、設定トナー量を補正テーブルによって補正しない。
ここで、ベタ画像領域とハーフトーン画像領域とでは、画像濃度の違いにより同じ深さの凹部に対しても補正トナー量が異なってくる。
即ち、d1及びd3は両者とも図5(B)のy2で示す深さであるため、図5(D)の補正トナー量が適用される。ベタ画像領域に比べてハーフトーン画像領域は補正量が小さくなるため、d3の補正トナー量はd1の補正トナー量よりも小さくなる。
以上を踏まえ、中間転写ベルトT上の各位置に形成されるトナー量は、図7(A)に示すように、例えばトナーtの一粒子が添加される各位置において重ねあわされるトナー粒子数は、d1において4粒子、f1において3粒子、d2において7粒子となる。
このようにして中間転写ベルトT上に形成されたトナーが用紙上に二次転写されると、図7(B)に示すように、用紙上に均一に転写されることとなる。
次いで、本実施形態に係る画像形成装置1の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、ジョブの実行が指示されると、制御部10は、給紙部5を制御して用紙の搬送を開始させる(ステップS801)。
続いて、用紙が凹凸測定部6を通過すると、凹凸測定部6は、凹凸形状及び用紙の表面における当該凹凸位置の測定を行う(ステップS802)。
凹凸測定部6が凹凸形状及び凹凸位置を測定すると、制御部10は凹凸情報取得部として、当該測定結果(凹凸形状情報及び凹凸位置情報)を凹凸測定部6から取得するとともに、同期情報生成部として、中間転写ベルトT上に形成される画像情報と、を同期させた同期情報を生成する(ステップS803)。即ち、用紙上に形成された凹凸情報と、用紙上に形成される画像情報とを対応付け、個々の凹凸に形成される設定トナー量を特定する。
続いて制御部10は、補正部として、画像補正テーブル100を参照して、個々の凹凸について、その凹凸形状と当該凹凸に形成される画像の画像濃度と、に基づいて補正トナー量を決定する(ステップS804)。
ここで、補正トナー量を決定する処理は、用紙の主走査方向における補正量を、用紙の搬送方向の先端側から順次実行することが好ましい。即ち、中間転写ベルトTへの画像形成は、図3における方向Bへの中間転写ベルトTの回転に伴って、主走査方向に亘る画像形成が、用紙の先端側に対応する領域から後端側に向かって順次行われることとなるため、トナー付着量を補正する処理も同様の順で行うことが効率的である。
制御部10は、補正トナー量を決定すると、画像形成部4を制御して当該補正トナー量に基づく画像形成を実行する(ステップS805)。
以上により、画像形成が完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、用紙に転写するトナー画像を担持する中間転写ベルトTと、中間転写ベルトTにトナー画像を形成する画像形成部4と、用紙の表面に形成された凹凸部の、用紙平面に対する高さを表す凹凸高さ情報と、用紙の表面における当該凹凸部の位置を表す凹凸位置情報と、を含む凹凸情報を取得する凹凸情報取得部、凹凸情報と画像情報とを同期させた同期情報を生成する同期情報生成部、同期情報に基づいて中間転写ベルトTの画像形成領域上の各位置におけるトナー付着量を補正する補正部と、して機能する制御部10と、を備える。したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、凹凸情報と画像情報に基づいて凹凸の形状に応じたトナー付着量で画像形成を実行することができるため、色再現性などを高く保ち高品質な画像を出力可能な画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
また、補正部としての制御部10は、中間転写ベルトTに形成されるトナー画像が、複数色のトナーを層状に重ねることにより形成される場合、中間転写ベルトT上において最下層に位置する色のトナー付着量を補正する。即ち、最も用紙表面に届きにくい色のトナー付着量を調整するため、より高精度で各色のトナー画像を用紙上に再現することができる。
また、凹凸測定部6は、給紙部5の下流側の搬送経路上かつ転写ニップNの上流側に配置され、凹凸の高さ及び用紙表面における凹凸の位置を測定し、凹凸情報取得部としての制御部10は、凹凸測定部6による測定結果に基づいて、凹凸情報を取得する。したがって、用紙の搬送と並行して凹凸情報を取得することができ、効率的である。
また、補正部としての制御部10は、中間転写ベルトTに形成されたトナー画像の主走査方向におけるトナー付着量の補正を、用紙の搬送方向の先端側から順次実行する。即ち、中間転写ベルトTへの画像形成と同様の順序でトナー付着量を補正する処理を行うこととなるため、効率的である。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態においては、二次転写時の押圧によって発生する用紙の変形量を考慮して、設定トナー量を補正することを特徴とする。
図9に、二次転写圧による用紙の変形モデルを示す。二次転写時には、図9(A)に示すように、中間転写ベルトTと、押圧部としての二次転写ローラー46と、によって用紙Pが押圧されることで、用紙の凹部d5に歪みが生じる。
具体的には、図9(B)に示すように、凹部d5には単純梁等分布荷重による以下の式(3)が成立する。
δ=wx(b−2bx+x)/24EI ・・・(3)
ここで、δは凹部d5の幅方向の位置xにおける変形量、即ち凹部d5における用紙の上下方向の歪みの量、wは中間転写ベルトTと二次転写ローラー46とによってかけられる転写ニップNの面圧、bは凹部d5の幅、Eは縦弾性係数を示す。また、Iは断面二次モーメントであり、以下の式(4)によって与えられる。
I=bh/12 ・・・(4)
なお、hは凹部d5における紙の厚みであり、用紙Pの紙厚から凹部d5の深さを減算して得られる値である。用紙Pの紙厚は、図9(C)に示すように用紙の種類と斤量によって推定できるため、凹凸測定部6によって測定された凹部深さと紙の厚みとから、hの値を推定することができる。
そして、凹部d5における用紙の変形量は、幅方向の略中央部において最大となり、用紙Pの表面と中間転写ベルトTとの距離が最小となる。この最大の変形量δMAXは、以下の式(5)によって表すことができる。
δMAX=5wb/384EI ・・・(5)
このような凹部の変形によって、同一の凹部内においても用紙Pの表面と中間転写ベルトTとの距離にバラつきが生じることとなる。したがって、本実施形態においては、このような変形量を加味して二次転写時における実際の凹部深さを算出し、当該算出された凹部深さを画像補正テーブル100に対応付けて補正トナー量を決定する。
すなわち、図9に示したモデルに基づいて、制御部10は変形量算出部として各凹部の変形量を算出し、凹部内の各位置について凹部深さを算出する。そして、制御部10は、補正部として凹部の各位置について補正テーブルを参照して補正トナー量を決定する。画像形成部4は、このようにして決定された補正トナー量に基づいて、中間転写ベルト上に画像を形成する。
図10及び図11を用いて、本実施形態における画像補正方法を具体的に説明する。
図10は、従来技術における二次転写を示す図である。図10においては、中間転写ベルトT上にトナーmで表すマゼンタ及びトナーcで表すシアンの重ね合わせベタ画像と、トナーmで表すマゼンタの単色のハーフトーン画像とを形成している。
図10(A)に示すように、凹凸の有無に基づく画像濃度の補正を行わない場合、図10(B)に示すように、凹部深さの大きい凹部については、トナーが用紙表面に到達しない。一方で、凹部深さの小さい凹部については、トナーが用紙の表面に到達するものの、凹部の変形によってまばらに付着することとなる。重ね合わせベタ画像領域においては、層状に重なったトナーのうち、中間転写ベルトT上において最下層のマゼンタのトナーmが特に付着しにくくなる。また、ハーフトーン画像領域においては、凹部深さの浅い凹部においては、凹部の変形によって用紙Pの表面と中間転写ベルトTとの距離が狭まることにより、付着したトナーが意図した領域よりも広範囲に広がってしまう。
一方、図11には、本実施形態に係る画像補正方法を適用した二次転写の様子を示す。
図11(A)に示すように、ベタ画像領域においては、変形後の凹部の形状に対応させて、補正トナー量を決定している。
具体的には、凹部d6においては凹部の両端の変形量が最も小さくなり(最も中間転写ベルトTと用紙Pの表面との距離が大きくなる)ため、両端側ほどトナーが付着しにくくなる。一方で、凹部d6の変形量は中央が最も大きくなる(最も中間転写ベルトTと用紙Pの表面との距離が小さくなる)ことから、中央に最もトナーが付着しやすくなる。したがって補正トナー量は、図11(B)に示すように、用紙の両端側ほど大きく、用紙の中央が最も小さくなるようにすることで、用紙Pに均一にトナーを付着させることが可能となる。
また、凹部深さの浅い凹部d7においては、全体として補正トナー量を大きくすることで、用紙表面にトナーを付着可能にする。
ここで、図11における重ね合わせベタ画像領域のように複数色のトナーを重ね合わせるとき、そのトナー付着量の補正は、中間転写ベルトT側の最下層のトナーについて行う。図11(A)においては、マゼンタの設定トナー量に対して補正をかけている。
即ち、複数色を重ね合わせる場合には、図5に示す補正テーブルを最下層のトナーに対して適用させるものとすることで、最も付着しにくいトナーを意図した通りのトナー量で用紙に転写させることができる。
一方で、単色ハーフトーン画像領域においては、凹部の変形によって用紙表面と中間転写ベルトTとの距離に変動が生じるのを考慮して、算出された変形量に基づいて変形後の凹部深さを推定し、補正テーブルを参照して当該凹部深さに対応する補正トナー量を決定する。これにより、凹部深さの浅い凹部d8において、トナー付着量過多による濃度変動を抑えるとともに、凹部深さの深い凹部d9においても、適切な量のトナーを用紙表面に到達させることができる。
なお、上記の補正方法に加え、エッジ部については転写過多を抑制するため、算出された補正トナー量を調整することが好ましい。
これについて、図12を用いて説明する。図12(A)は、図11の凹部d6を示した図である。図12(A)に示すように、凹部d6とその隣の領域との境界であるエッジ部e1において、中間転写ベルトTと用紙Pとの位置合わせの精度が低いと、凹部d6のエッジ部e1に転写すべきトナーが、その隣の平坦な領域に転写されてしまい、当該平坦な領域において転写過多が生じる場合がある。
このような問題に対して、転写過多が生じやすい凹部のエッジ部において、部分的に補正量を調整することが好ましい。
この場合、制御部10は、エッジ部における凹凸高さの差を算出するとともに、調整部として、エッジ部に対応する補正トナー量を予め設定されたパラメータを用いて演算し、調整後の補正トナー量を算出する。
図12(B)は、補正トナー量をエッジ部e1に対応する位置についてのみ部分的に調整して、調整後の補正トナー量に基づいて中間転写ベルトT上にトナー画像を形成した状態を示す。このようにエッジ部e1のトナー量を少なくすることで、転写過多を抑制することができる。また、この場合においても最下層のトナーに対して補正トナー量を調整することが最適であるため、図12(B)においてはマゼンタの補正トナー量を調整している。
また、図12(B)においてはエッジ部e1についてのみ補正トナー量を調整するものとしているが、エッジ部e2に対しても同様に補正トナー量を調整することも、もちろん可能である。また、トナーが転写されにくい条件下等、全体に対して補正トナー量の調整をすることが望ましい場合には、全体に対して調整を施してもよい。
次いで、本実施形態に係る画像形成装置1の動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1301〜S1303の処理は、図8のステップS801〜S803の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS1304においては、制御部10は、変形量算出部として個々の凹凸の変形量を算出する(ステップS1304)。
続いて、制御部10は、変形量と紙厚に基づいて、変形後の凹凸の高さを算出して凹凸形状情報を修正する(ステップS1305)。
続いて制御部10は、補正部として、画像補正テーブル100を参照して、個々の凹凸についてその凹凸形状と当該凹凸に形成される画像の画像濃度と、に基づいて補正トナー量を決定する(ステップS1306)。即ち、ここで得られる補正トナー量は、用紙の変形量を考慮した値である。
さらに、制御部10は、調整部として、凹凸形状情報に基づいて補正トナー量を調整する(ステップS1307)。即ち、凹凸形状情報を参照して、転写過多が生じやすい凹部のエッジ部において、部分的に補正量を調整する。
制御部10は、補正トナー量を調整すると、画像形成部4を制御して当該補正トナー量に基づく画像形成を実行する(ステップS1308)。
以上により、画像形成が完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、制御部10は、変形量算出部として二次転写ローラー46による押圧によって生じる用紙上の凹凸の変形量を算出するとともに、凹凸情報取得部として変形量に基づいて凹凸高さ情報を修正する。したがって、押圧による用紙の変形を考慮してトナー付着量を補正することができるため、より効果的にトナー画像を再現し、高品質な出力を得ることができる。
また、制御部10は、凹凸情報に基づいて、画像形成領域の全体又は一部に対して、補正されたトナー付着量を調整する調整部として機能する。したがって、凹凸部のエッジなど、部分的に転写ムラが発生しやすい領域においても、効果的にトナーの付着量のムラを抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、凹部を有する用紙を例に挙げ、凹部に対する画像縫製方法について具体的に説明したが、これに限定されず、凸部を有する用紙に対しても同様に、用紙の表面及び中間転写ベルトTの距離と、転写効率と、に基づいた補正を行うことが可能である。
また、上記実施形態においては、凹凸形状情報及び凹凸位置情報を、凹凸測定部6による測定結果に基づくものとしたが、これに限定されない。例えば、画像形成装置1の凹凸測定部6によらずに別の装置によって測定した結果を、凹凸情報取得部としての制御部10が取得して用いるものとしてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
1 画像形成装置
4 画像形成部
46 二次転写ローラー(押圧部)
6 凹凸測定部
10 制御部(凹凸情報取得部、同期情報生成部、補正部、変形量算出部、調整部)
100 画像補正テーブル
N 転写ニップ
P 用紙
T 中間転写ベルト

Claims (7)

  1. 用紙に転写するトナー画像を担持する中間転写体と、
    前記中間転写体にトナー画像を形成する画像形成部と、
    用紙の表面に形成された凹凸部の、用紙平面に対する高さを表す凹凸高さ情報と、用紙の表面における当該凹凸部の位置を表す凹凸位置情報と、を含む凹凸情報を取得する凹凸情報取得部と、
    前記凹凸情報と、前記中間転写体に形成される画像情報と、を同期させた同期情報を生成する同期情報生成部と、
    前記同期情報に基づいて、前記中間転写体の画像形成領域上の各位置における、トナー付着量を補正する補正部と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正部は、前記中間転写体に形成されるトナー画像が、複数色のトナーを層状に重ねることにより形成される場合、前記中間転写体上において最下層に位置する色のトナー付着量を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体とともに用紙を押圧保持して、前記中間転写体に形成されたトナー画像を用紙に転写させる押圧部と、
    用紙の搬送方向において、前記押圧部と前記中間転写体とのニップ部の上流側に配置され、前記凹凸部の高さ及び用紙の表面における前記凹凸部の位置を測定する凹凸測定部と、を備え、
    前記凹凸情報取得部は、前記凹凸測定部による測定結果に基づいて、前記凹凸情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正部は、前記中間転写体に形成されたトナー画像の主走査方向におけるトナー付着量の補正を、用紙の搬送方向の先端側から順次実行する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写体とともに用紙を押圧保持して、前記中間転写体に形成されたトナー画像を用紙に転写させる押圧部と、
    前記押圧部による押圧によって生じる用紙上の凹凸の変形量を算出する変形量算出部と、を備え、
    前記凹凸情報取得部は、前記変形量に基づいて、前記凹凸高さ情報を修正する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記凹凸情報に基づいて、画像形成領域の全体又は一部に対して、前記補正部によって補正されたトナー付着量を調整する調整部を備える
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 用紙に転写するトナー画像を担持する中間転写体と、前記中間転写体にトナー画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置のコンピューターを、
    用紙の表面に形成された凹凸部の、用紙平面に対する高さを表す凹凸高さ情報と、用紙の表面における当該凹凸部の位置を表す凹凸位置情報と、を含む凹凸情報を取得する凹凸情報取得部、
    前記凹凸情報と、前記中間転写体に形成されるトナー画像情報と、を同期させた同期情報を生成する同期情報生成部、
    前記同期情報に基づいて、前記中間転写体の画像形成領域上の各位置における、トナー付着量を補正する補正部、として機能させる
    ためのプログラム。
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