JP2019194040A - タイヤ製造情報把握方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ周方向位置をパラメータにしたタイヤ製造情報をより効果的に利用可能にするタイヤ製造情報把握方法および装置を提供する。【解決手段】タイヤ周方向位置をパラメータにした特定のタイヤ製造情報に関わるUFマークM1や軽点マークM2などの目印マークMと、予め設定されている基準点Mcに付されたQRラベルなどを側面に有するタイヤTの側面視画像をデジタルカメラ等の画像取得機4により取得し、この取得したタイヤの側面視画像に基づいて、基準点Mcに対する目印マークMのタイヤ周方向相対位置を演算部2aにより算出し、算出されたタイヤ周方向相対位置と目印マークMが関わる特定のタイヤ製造情報とを関連付けて記憶部2bに記憶する。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ製造情報把握方法および装置に関し、さらに詳しくは、タイヤ周方向位置をパラメータにした特定のタイヤ製造情報をより効果的に利用可能にするタイヤ製造情報把握方法および装置に関するものである。
タイヤ製造情報には、ユニフォミティ情報やダイナミックバランス情報など様々な情報がある。それぞれのタイヤに対して、多様なタイヤ製造情報を容易に把握できれば、タイヤのユニフォミティやダイナミックバランスの改善のための解析等に利用できるので非常に有益である。例えば、タイヤの基準点となる目印(バーコードなど)に対する特異点(バランス軽点やRFVの一次ピーク点など)の回転方向角度を測定するタイヤの検査方法および装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、基準となる目印に対して特異点がタイヤ回転方向でどの程度ずれた位置に出現し易いかを把握して、その把握した情報をタイヤの改善に役立てることができる旨、記載されている(段落0003参照)。しかしながら、特許文献1では、基準点となる目印に対する特異点の回転方向角度を、時間と労力を要せずに測定することに注目しているだけである(段落0005等参照)。それ故、ユニフォミティ情報やダイナミックバランス情報などのタイヤ周方向位置をパラメータにしたタイヤ製造情報をより効果的に利用するにはさらなる工夫が必要になる。
特開2001−159584号公報
本発明の目的は、タイヤ周方向位置をパラメータにした特定のタイヤ製造情報をより効果的に利用可能にするタイヤ製造情報把握方法および装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤ製造情報把握方法は、タイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報に関わる目印マークと、予め設定されている基準点とを側面に有するタイヤの前記側面を検知対象にして、検知機により前記目印マークおよび前記基準点の位置を取得し、この検知機による取得データに基づいて、前記基準点に対する前記目印マークのタイヤ周方向相対位置を演算部により算出し、算出された前記タイヤ周方向相対位置と前記目印マークが関わる前記特定のタイヤ製造情報とが関連付けられて記憶部に記憶されることを特徴とする。
本発明のタイヤ製造情報把握装置は、タイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報に関わる目印マークと、予め設定されている基準点とを側面に有するタイヤの前記側面を検知対象にして、前記目印マークおよび前記基準点の位置を取得する検知機と、この検知機による取得データに基づいて、前記基準点に対する前記目印マークのタイヤ周方向相対位置を算出する演算部と、算出された前記タイヤ周方向相対位置と前記目印マークが関わる前記特定のタイヤ製造情報とが関連付けられて記憶される記憶部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、予め設定されている基準点に対する目印マークのタイヤ周方向相対位置と、目印マークが関わる特定のタイヤ製造情報とが関連付けられて記憶部に記憶される。そのため、記憶部に記憶された特定のタイヤ製造情報におけるタイヤ周方向位置のパラメータを、基準点のタイヤ周方向位置を基準にすることで、この特定のタイヤ製造情報を実際のタイヤの周方向位置に対応させて把握することができる。即ち、この特定のタイヤ製造情報のタイヤ周方向の位相情報を把握することが可能になる。これに伴い、この位相情報を把握するために実際のタイヤを目視して目印マークと基準点とのタイヤ周方向相対位置を確認する作業が不要になるので、この特定のタイヤ製造情報をより効率的にタイヤのユニフォミティ等の改善のための解析などに利用し易くなる。
タイヤ製造情報把握装置の実施形態を例示する説明図である。 タイヤの上半分を断面視で例示する説明図である。 図2のタイヤを側面視で例示する説明図である。 一次グリーンタイヤの成形工程をタイヤの側面視で例示する説明図である。 図4の一次グリーンタイヤを用いてグリーンタイヤを成形する工程をタイヤ側面視で例示する説明図である。 グリーンタイヤの加硫工程をタイヤの横断面視で例示する説明図である。 図6の加硫用モールドとグリーンタイヤをタイヤの側面視で例示する説明図である。 タイヤ構成部材のスプライス位置をタイヤの側面視で例示する説明図である。 RFV波形データを例示するグラフ図である。 基準点を基準にして位相合わせされた図9のRFV波形データを例示するグラフ図である。 ダイナミックバランスベクトルデータを例示する模式図である。
以下、本発明のタイヤ製造情報把握方法および装置を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するタイヤ製造情報把握装置1(以下、把握装置1という)は、タイヤTの様々な製造情報を把握するために使用される。図2、3に例示するタイヤTを製造するには、図4、5に例示する成形機8(成形ドラム8a)を用いてグリーンタイヤGを成形する。次いで、図6、7に例示する加硫機9(加硫用モールド10)を用いてグリーンタイヤGを加硫することでタイヤTが製造される。図中のCLはタイヤ軸心を示している。この把握装置1は、タイヤTの側面上の目印マークM(M1、M2、M3)および基準点Mcの位置を取得する検知機4と、この検知機4による検知データ等が入力されて演算を行う演算部2aと、種々のデータが記憶される記憶部2bとを有している。
基準点Mcは、タイヤTの側面上の予め設定されている点であり、種々の指標を用いることができる。この実施形態では基準点McにQRラベルが付されているので、QRラベルを基準点Mcとして用いることができる。QRラベルはそのタイヤTの様々な製造情報を有している(様々な製造情報にアクセスできる)公知のラベルであり、基準点Mcとして用いるには好適である。
目印マークMは、タイヤ周方向位置をパラメータにした特定のタイヤ製造情報に関わるマークである。目印マークMとしては例えば、RFV波形データの一次成分が最大値となるタイヤ周方向位置を示すユニフォミティマークM1(以下、UFマークM1という)、タイヤTが最も軽量となるタイヤ周方向位置を示す軽点マークM2、タイヤTを製造した工場を示す工場コードマークM3を用いることができる。目印マークMとしては、少なくとも、UFマークM1および軽点マークM2を用いることが好ましい。
UFマークM1が関わるタイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報は、タイヤTのユニフォミティ波形データである。軽点マークM2が関わるタイヤ周方向位置をパラメータにした特定のタイヤ製造情報は、タイヤTのダイナミックバランスベクトルデータ(以下、DBベクトルデータという)である。工場コードマークM3が関わるタイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報は、タイヤTを加硫する前のグリーンタイヤGを加硫機9に投入した際の加硫機9に対するグリーンタイヤGの投入位置データである。
検知機4としては例えば、色を識別して検知するカラーセンサや画像を取得するデジタルカメラやビデオなどの画像取得機を用いることができる。この実施形態では、タイヤTの側面視画像を取得するデジタルカメラが画像取得機4として使用されている。画像取得機4には、画像コントローラ4aが接続されていて、画像コントローラ4aは制御部3を介してコンピュータサーバー2(以下、サーバー2という)に接続されている。画像取得機4の作動は、制御部3の指示により画像コントローラ4aによって制御される。制御部3や画像コントローラ4aの機能を、サーバー2に組み入れた構成にしてもよい。画像取得機4により取得されたタイヤTの側面視画像データはサーバー2に入力されて記憶部2bに記憶される。
演算部2a、記憶部2bとしてはそれぞれ、コンピュータを構成するCPU、メモリを例示できる。したがって、把握装置1の構成部品として、演算部2aと記憶部2bを備えたサーバー2を用いればよい。記憶部2bには後述するデータベースBsが格納されている。
この実施形態の把握装置1は、サーバー2と通信可能に接続された読取機5を備えている。読取機5は、QRラベルMcを読取ってQRラベルMcが有する所定のタイヤ製造情報を取得し、この取得されたタイヤ製造情報はサーバー2に入力されて記憶部2bに記憶される。
サーバー2には、ユニフォミティ測定器6の測定データ(ユニフォミティ波形データ)およびダイナミックバランス測定器7の測定データ(DBベクトルデータ)が入力される構成になっている。ユニフォミティ測定器6は、UFマークM1をタイヤTの側面に付与するマーク付与部6aを有している。ダイナミックバランス測定器7は、軽点マークM2をタイヤTの側面に付与するマーク付与部7aを有している。
図2に例示するように、タイヤT(空気入りタイヤT)は様々なタイヤ構成部材g(g1〜g7)が積層されて構成されている。具体的には、最内周のインナーライナg1の外周面にカーカスg2が積層されている。カーカスg2は左右一対のビードg3の間に架装されている。カーカスg2の両端部はそれぞれのビードg3のビードコアの周りでタイヤ内側から外側に折り返されている。カーカスg2のタイヤ幅方向中央部にはベルトg5が埋設されていて、ベルトg5の外周面にはベルトカバーg6およびトレッドゴムg7が積層されている。トレッドゴムg7のタイヤ幅方向両側のカーカスg2の外周面にはサイドゴムg4が積層されている。グリーンタイヤGの構成部材gは主に未加硫ゴムおよび補強材であり、その他、適宜必要な構成部材gが使用されてタイヤTは構成される。ベルトカバーg6は、ベルトg5の全幅を覆う仕様だけでなく幅方向の一部を覆う仕様の場合もある。また、ベルトカバーg6を設けない場合もある。
成形工程では図4、図5に例示するように、タイヤTを加硫する前のグリーンタイヤG(G1)は、成形機8の成形ドラム8a上でタイヤ構成部材gを貼り合せて成形される。詳述すると、図4では、成形ドラム8a上にインナーライナg1、カーカスg2、ビードg3、サイドゴムg4等を貼り合せることで、一次グリーンタイヤG1が成形されている。図5では、成形ドラム8a上で左右一対のビードg3どうしを近接させるとともに、インナーライナg1、カーカスg2およびサイドゴムg4を外周側へ膨出させた一次グリーンタイヤG1の外周面に、ベルトg5、ベルトカバー6、トレッドゴムg7などを貼り合せてグリーンタイヤGが成形されている。
帯状のタイヤ構成部材gは、タイヤ周方向で1か所または複数か所でスプライスされて筒状(環状)に成形される。尚、一次グリーンタイヤG1とグリーンタイヤGとは、同じ1つの成形機8を用いて成形されることも、一次グリーンタイヤG1とグリーンタイヤGは別々の専用の成形機8を用いて成形されることもある。
加硫工程では図6、図7に例示するように、成形されたグリーンタイヤGは加硫機9に投入されて、加硫機9に取り付けられた加硫用モールド10の中に横倒し状態で配置される。グリーンタイヤGを加硫機9に投入した際の加硫機9(加硫用モールド10)に対するグリーンタイヤGの投入位置データ(加硫用モールド10に配置された工場コードマークM3用の刻印部に対する基準点Mcのタイヤ周方向位置データ)は記憶部2bに記憶される。
このグリーンタイヤGは、加硫用モールド10を型閉めした後、グリーンタイヤGの内側の加硫用ブラダ9aを膨張させた状態にして加硫される。この実施形態では加硫用モールド10は、円環状に配置された多数のセクタモールド10aと、円環状の上側サイドモールド10bおよび下側サイドモールド10cとで構成されている。加硫工程では、加硫用モールド10によってグリーンタイヤGの外周面にはトレッドバターンが刻印され、側面には模様や工場コードマークM3等が刻印されてタイヤTが加硫される。加硫用モールド10としては、この実施形態で例示しているセクショナルタイプに限らず、いわゆる二つ割モールドが使用されることもある。
加硫されたタイヤTの側面の基準点Mcの位置にはQRラベルが付される。タイヤTはその後、図1に例示したユニフォミティ測定器6やダイナミックバランス測定器7による品質検査等を経てストックされる。ユニフォミティ測定器6ではタイヤTの側面にUFマークM1が付される。ダイナミックバランス測定器7ではタイヤTの側面に軽点マークM2が付される。これにより、図3に例示するように、タイヤTの側面には、基準点(QRラベル)Mc、目印マークM(UFマークM1、軽点マークM2および工場コードマークM3)が付された状態になる。
図3では、UFマークM1はタイヤ軸心CLを中心にして基準点(QRラベル)Mcに対して時計まわりで角度A1の位置に付されている。軽点マークM2、工場コードマークM3はそれぞれ、角度A2、A3の位置に付されている。
図8では、タイヤ構成部材gを代表して、インナーライナg1、サイドゴムg4、トレッドゴムg7のスプライス位置がそれぞれ、S1、S2、S3で示されている。即ち、インナーライナg1のスプライス位置S1はタイヤ軸心CLを中心にして基準点(QRラベル)Mcに対して時計まわりで角度a1の位置、サイドゴムg4のスプライス位置S2、トレッドゴムg7のスプライス位置S3はそれぞれ、角度a3、a2の位置になっている。このように主なタイヤ構成部材gのスプライス位置が、基準点(QRラベル)Mcに対して、予め設定された所定位置(所定角度)になるようにしてグリーンタイヤGは成形されている。QRラベルMcに対するタイヤ構成部材gのスプライス位置(所定角度)を示すこのタイヤ製造情報は、記憶部2bに記憶されている。
その他の所定のタイヤ製造情報が記憶部2bに記憶されている。例えば、グリーンタイヤGの成形に使用した成形機8の成形ドラム8aの所定位置に対する基準点Mcを基準にしたグリーンタイヤGのタイヤ周方向位置も記憶部2bに記憶されている。また、タイヤTの加硫に使用した加硫機9の機番、成形機8の機番、タイヤ構成部材gの仕様、タイヤ構成部材gの製造条件(製造時間や設備機番など)、グリーンタイヤGの成形条件や加硫条件(時間、温度、圧力など)等の所定の製造情報も記憶部2bに記憶されている。QRラベルMcが有する所定のタイヤ製造情報として、少なくとも、グリーンタイヤGの成形時におけるタイヤ構成部材gのスプライス位置の基準点Mcを基準にしたタイヤ周方向位置と、成形ドラム8aの所定位置に対する基準点Mcを基準にしたグリーンタイヤGのタイヤ周方向位置とが、記憶部2bに記憶されていることが望ましい。
以下、この把握装置1を用いてタイヤ製造情報を把握する方法の一例を説明する。
図1に例示するように把握装置1では、加硫されたタイヤTのタイヤ側面に付されたQRラベルMcを読取機5によって読取り、QRラベルMcが有しているこのタイヤTの上述した所定の製造情報を取得してサーバー2に入力する。入力された所定の製造情報は記憶部2bに記憶される。
次いで、このタイヤTをユニフォミティ測定器6にセットして測定を行うことでユニフォミティ情報を取得する。ユミフォミティ情報としては、RFV、LFVなどの波形データ(生波形データ、一次成分波形データ、複次成分波形データなど)が取得される。取得されたデータは、サーバー2に入力されて記憶部2bに記憶される。取得されたデータに基づいて、演算部2aによって、RFV波形データの一次成分が最大値となるタイヤ周方向位置として特定された位置には、目印マーク付与部6aによってUFマークM1が付される。
次いで、タイヤTをダイナミックバランス測定器7にセットして測定を行うことでダイナミックバランス情報を取得する。ダイナミックバランス情報としては上述したとおり、DBベクトルデータが取得される。取得されたデータは、サーバー2に入力されて記憶部2bに記憶される。取得されたデータに基づいて、演算部2aによって、タイヤTが最軽量となるタイヤ周方向位置として特定された位置には、目印マーク付与部7aによって軽点マークM2が付される。尚、ユニフォミティ情報とダイナミックバランス情報を取得する順序は、どちらが先でもよい。
次いで、画像取得機4によって、目印マークM(M1、M2、M3)およびQRラベルMcが付されているタイヤTの側面視画像を取得することで目印マークMおよびQRラベルMcの位置を取得する。この取得した側面視画像に基づいて、目印マークMおよびQRラベルMcは、周辺との色の濃淡や彩度の違い等によって検知されて、その位置が演算部2aにより算出される。これに伴い、基準点(QRラベル)Mcに対する目印マークMのタイヤ周方向相対位置も演算部2aにより算出される。
それぞれの目印マークMが関わるタイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報は、記憶部2bに記憶されている。そこで、この記憶されているそれぞれの特定のタイヤ製造情報と、算出された基準点(QRラベル)Mcに対するそれぞれの目印マークMのタイヤ周方向相対位置とが関連付けられて記憶部2bに記憶される。
これにより、記憶部2bに記憶された特定のタイヤ製造情報におけるタイヤ周方向位置のパラメータを、基準点Mcのタイヤ周方向位置を基準にすることで、この特定のタイヤ製造情報を実際のタイヤの周方向位置に対応させて把握することができる。即ち、この特定のタイヤ製造情報におけるタイヤ周方向の位相情報を把握することが可能になる。
具体的には、ユニフォミティ測定器6でタイヤTを測定することで、図9に例示するように、そのタイヤTのRFV波形データを取得することができる。図9の曲線RはRFVの生の波形データ、曲線R1は一次成分波形データを示している。点pは、一次成分波形データのピークの位置を示していて、測定したタイヤTの側面には、点pの周方向位置に相当する位置にUFマークM1が付されている。
ユニフォミティ測定器6にセットされるタイヤTの周方向位置はランダムなので、図9に例示するRFV波形データを取得しても、実際のタイヤTにおけるRFV波形データの位相情報は不明である。即ち、このデータの位相情報を得るには、実際のタイヤTにおけるUFマークM1の周方向位置がインナーライナg1のスプライス位置S1やトレッドゴムg7のスプライス位置S3に対してどこの位置にあるのかを目視して確認する必要がある。したがって、多数のタイヤTについてRFV波形データの位相情報を把握するには多大な労力を要する。
本発明では、基準点(QRラベル)Mcに対するUFマークM1(RFV波形データにおける点p)のタイヤ周方向相対位置が判明しているので、基準点(QRラベル)Mcを基準にして、記憶部2bに記憶されたRFV波形データの位相情報を把握できる。それ故、図9に例示するRFV波形データを、図10に例示するように基準点(QRラベル)Mcのタイヤ周方向位置を基準にして位相合わせすることができる。
軽点マークM2の位相情報についてもUFマークM1と同様である。ダイナミックバランス測定器7によってタイヤTを測定することで、図11に例示するようにスタティックバランスベクトルデータF(以下、SBベクトルデータFという)が把握される。SBベクトルデータFの向きは、タイヤTの最も軽いタイヤ周方向位置を示し、そのタイヤ周方向位置に軽点マークM2が付される。
また、ダイナミックバランス測定器7では、横置き状態でタイヤ軸心CLを中心に回転させることで、タイヤ上面側および下面側でのアンバランス質量に起因してタイヤTに回転振れを生じさせるタイヤ上面側および下面側でのモーメントバランスMB1、MB2が把握される。把握したそれぞれのモーメントバランスMB1、MB2に基づいて、タイヤ上面側および下面側でのアンバランス質量によって生じる遠心力に対応するDBベルトルデータf1、f2が把握される。
ダイナミックバランス測定器7の測定によって、SBベクトルデータF、DBベルトルデータf1、f2どうしの相対的なタイヤ周方向位置(配置)は把握できる。しかし、ダイナミックバランス測定器7にセットされるタイヤTの周方向位置はランダムなので、DBベクトルデータf1、f2を取得しても、実際のタイヤTにおけるこのデータの位相情報は不明である。それ故、このDBベクトルデータの位相情報を得るには、実際のタイヤTを目視して軽点マークM2などの位置を確認する必要があるため、多数のタイヤTについてこのデータの位相情報を把握するには多大な労力を要する。
本発明では、基準点(QRラベル)Mcに対する軽点マークM2のタイヤ周方向相対位置(角度A2)が判明しているので、基準点(QRラベル)Mcを基準にして、記憶部2bに記憶されたDBベクトルデータf1、f2の位相情報を把握できる。それ故、BDベクトルデータf1、f2についても、基準点(QRラベル)Mcのタイヤ周方向位置を基準にして位相合わせをすることができる。
工場コードマークM3についてもUFマークM1や軽点マークM2と同様であり、加硫機9に対するグリーンタイヤGの投入位置データの位相情報を把握するには多大な労力を要する。しかし、加硫機9に対するグリーンタイヤGの投入位置データについても、基準点(QRラベル)Mcのタイヤ周方向位置を基準にして位相合わせをすることができる。工場コードマークM3用の刻印部の加硫機9でのタイヤ周方向位置は既知なので、基準点Mcと工場コードマークM3のタイヤ周方向相対位置が判明すれば、この投入位置データの位相情報を把握できる。
このように本発明によれば、特定のタイヤ製造情報におけるタイヤ周方向の位相情報を、多数のタイヤTに対して容易に把握することができる。この実施形態では、データベースBsには個々のタイヤTについて、ユニフォミティ波形データ、DBベクトルデータ、グリーンタイヤGの加硫機9に対するタイヤ周方向投入位置データ、グリーンタイヤGの成形機8(成形ドラム8a)の所定位置に対するタイヤ周方向位置データ、グリーンタイヤGにおけるタイヤ構成部材gのスプライス位置のタイヤ周方向位置データが記憶されていて、上述した位相情報も記憶されている。それ故、これらデータをそれぞれ、基準点Mcを基準にして位相合わせして、演算部2aにより演算処理して解析することで、互いの影響度の大きさを把握できる。これに伴い、ユニフォミティ波形データ、DBベクトルデータを、より効率的にタイヤTのユニフォミティやダイナミックバランスの改善のための解析などに利用し易くなる。
1 把握装置
2 コンピュータサーバー
2a 演算部
2b 記憶部
3 制御部
4 画像取得機(検知機)
4a 画像コントローラ
5 読取部
6 ユニフォミティ測定器
6a 目印マーク付与部
7 ダイナミックバランス測定器
7a 目印マーク付与部
8 成形機
8a 成形ドラム
9 加硫機
9a 加硫用ブラダ
10 加硫用モールド
10a セクタモールド
10b、10c サイドモールド
T タイヤ
G グリーンタイヤ
G1 一次グリーンタイヤ
CL タイヤ軸心
g タイヤ構成部材
g1 インナーライナ
g2 カーカス
g3 ビード
g4 サイドゴム
g5 ベルト
g6 ベルトカバー
g7 トレッドゴム
Mc 基準点(QRラベル)
M 目印マーク
M1 UFマーク(目印マーク)
M2 軽点マーク(目印マーク)
M3 工場コードマーク(目印マーク)
Bs データベース

Claims (6)

  1. タイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報に関わる目印マークと、予め設定されている基準点とを側面に有するタイヤの前記側面を検知対象にして、検知機により前記目印マークおよび前記基準点の位置を取得し、この検知機による取得データに基づいて、前記基準点に対する前記目印マークのタイヤ周方向相対位置を演算部により算出し、算出された前記タイヤ周方向相対位置と前記目印マークが関わる前記特定のタイヤ製造情報とが関連付けられて記憶部に記憶されることを特徴とするタイヤ製造情報把握方法。
  2. 前記検知機として、前記タイヤの側面視画像を取得する画像取得機が用いられる請求項1に記載のタイヤ製造情報把握方法。
  3. 前記目印マークが、少なくとも、前記特定のタイヤ製造情報として前記タイヤのユニフォミティ波形データに関わるユニフォミティマークと、前記特定のタイヤ製造情報として前記タイヤのダイナミックバランスベクトルデータに関わる軽点マークとである請求項1または2に記載のタイヤ製造情報把握方法。
  4. 前記目印マークが、前記特定のタイヤ製造情報として前記タイヤを加硫する前のグリーンタイヤの加硫機に対する投入位置データに関わる工場コードマークを含む請求項3に記載のタイヤ製造情報把握方法。
  5. 前記基準点にQRラベルが付されていて、少なくとも、前記タイヤを加硫する前のグリーンタイヤの成形時におけるタイヤ構成部材のスプライス位置の前記基準点を基準にしたタイヤ周方向位置と、前記グリーンタイヤの成形に使用した成形ドラムに対する前記グリーンタイヤの前記基準点を基準にしたタイヤ周方向位置とが、前記QRラベルが有する所定のタイヤ製造情報として前記記憶部に記憶されている請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ製造情報把握方法。
  6. タイヤ周方向位置をパラメータとした特定のタイヤ製造情報に関わる目印マークと、予め設定されている基準点とを側面に有するタイヤの前記側面を検知対象にして、前記目印マークおよび前記基準点の位置を取得する検知機と、この検知機による取得データに基づいて、前記基準点に対する前記目印マークのタイヤ周方向相対位置を算出する演算部と、算出された前記タイヤ周方向相対位置と前記目印マークが関わる前記特定のタイヤ製造情報とが関連付けられて記憶される記憶部とを備えたことを特徴とするタイヤ製造情報把握装置。
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