JP7119792B2 - タイヤ成形体の形状測定方法および装置並びにタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤ成形体の形状測定方法および装置並びにタイヤの製造方法 Download PDF

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Description

本発明はタイヤ成形体の形状測定方法および装置並びにタイヤの製造方法に関し、さらに詳しくは、剛性コアを移動可能に支持する可動部材を利用して、剛性コアの外周面に配置されたタイヤ成形体の形状を把握できる形状測定方法および装置、並びに、品質の優れたタイヤを製造することができるタイヤの製造方法に関するものである。
タイヤの製造工程においてグリーンタイヤを成形する方法の一つとして、剛性コアを使用した成形方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。剛性コアを用いた成形方法では、完成タイヤのタイヤ内周面形状に対応した外周面形状を有する剛性コアの外周にタイヤ構成部材が順次積層される。成形されたグリーンタイヤを、剛性コアとともに加硫用モールドの中に配置して加硫することによりタイヤが製造される。
剛性コアを使用しない一般的なタイヤの製造工程では、成形されたグリーンタイヤの内部に配置した加硫用ブラダを膨張させて加硫用モールドの中で加硫を行う。この場合は、グリーンタイヤの形状に応じて加硫用ブラダが適度に変形する。一方、剛性コアは剛体であるため、加硫用ブラダのように変形しない。そのため、剛性コアとタイヤ加硫用モールドとの間で加硫されるグリーンタイヤは、予め設定された目標形状になるように、より高い精度で成形することが必要になる。
グリーンタイヤではなく、加硫したタイヤの形状を測定する方法は、種々提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。これら文献で提案されている方法では、タイヤに対して非接触距離センサを移動させてタイヤ表面と非接触センサとの離間距離データが取得され、取得された離間距離データを用いてタイヤの形状が把握される。しかしながら、剛性コアを用いて成形中または成形された未加硫のタイヤ成形体の表面形状を把握する適切な方法は確立されていない。
特開2012-171183号公報 特開2005-238892号公報 特開2018-72042号公報
本発明の目的は、剛性コアを移動可能に支持する可動部材を利用して、剛性コアの外周面に配置されたタイヤ成形体の形状を把握できる形状測定方法および装置、並びに、品質の優れたタイヤを製造することができるタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤ成形体の形状測定方法は、可動部材によって移動可能に支持されている剛性コアの外周面に配置された成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と非接触距離センサとの離間距離データを前記非接触距離センサより取得して、前記離間距離データを用いて演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状を算出するタイヤ成形体の形状測定方法であって、前記所定の成形段階が前記タイヤ成形体の成形中の段階を含み、前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち少なくとも前記剛性コアを移動させて、前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離データを取得することを特徴とする。
本発明の別のタイヤ成形体の形状測定方法は、可動部材によって移動可能に支持されている剛性コアの外周面に配置された成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と非接触距離センサとの離間距離データを前記非接触距離センサより取得して、前記離間距離データを用いて演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状を算出するタイヤ成形体の形状測定方法であって、前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち前記剛性コアのみを移動させて、前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離データを取得することを特徴とする。
本発明のタイヤ成形体の形状測定装置は、剛性コアを移動可能に支持する可動部材と、非接触距離センサと、演算部とを備えて、前記剛性コアの外周面に配置されている成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と前記非接触距離センサとの離間距離データが前記非接触距離センサより取得されて、前記離間距離データを用いて前記演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状が算出される構成にしたタイヤ成形体の形状測定装置であって、前記所定の成形段階には前記タイヤ成形体の成形中の段階が含まれていて、前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち少なくとも前記剛性コアを移動させて前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離が取得される構成にしたことを特徴とする。
本発明の別のタイヤ成形体の形状測定装置は、剛性コアを移動可能に支持する可動部材と、非接触距離センサと、演算部とを備えて、前記剛性コアの外周面に配置されている成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と前記非接触距離センサとの離間距離データが前記非接触距離センサより取得されて、前記離間距離データを用いて前記演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状が算出される構成にしたタイヤ成形体の形状測定装置であって、前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち前記剛性コアのみを移動させて前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離が取得される構成にしたことを特徴とする。
本発明のタイヤの製造方法は、上記のタイヤ成形体の形状測定方法を行い、成形完了した前記タイヤ成形体を加硫する。
本発明のタイヤ成形体の形状測定方法および装置によれば、剛性コアを移動可能に支持する可動部材を用いることで、剛性コアの外周面に配置されたタイヤ成形体を非接触距離センサに対して移動させることができる。そのため、この可動部材を利用して、タイヤ成形体の表面の所望の範囲でその表面と非接触距離センサとの離間距離データを取得でき、この取得した離間距離データを用いてタイヤ成形体の形状を把握することが可能になる。
本発明のタイヤの製造方法によれば、上記のタイヤ成形体の形状測定方法を行うことで、タイヤ成形体が予め設定された目標形状であるか否かを確認できる。そのため、タイヤ成形体を目標形状に成形するには有利になり、成形完了したタイヤ成形体を加硫することで品質の優れたタイヤを製造することが可能になる。
本発明の形状測定装置を側面視で例示する説明図である。 図1の形状測定装置を平面視で例示する説明図である。 図1の非接触距離センサの変形例を側面視で例示する説明図である。 図3の非接触距離センサを平面視で例示する説明図である。 剛性コアの外周面に配置されたタイヤ成形体の上半分を横断面視で例示する説明図である。 図5のタイヤ成形体を正面視で例示する説明図である。 図5のタイヤ成形体を側面視で例示する説明図である。 図7のタイヤ成形体の表面と非接触距離センサとの離間距離データを取得している状態を模式的に平面視で例示する説明図である。 図8のタイヤ成形体の算出された表面形状と目標形状とを重ねた状態を一部拡大して横断面視で例示する説明図である。 剛性コアの外周面に配置された成形完了したタイヤ成形体の上半分を横断面視で例示する説明図である。 非接触距離センサと複数の自在アームの配置を平面視で例示する説明図である。 成形完了したタイヤ成形体を加硫する工程を加硫装置の断面視で例示する説明図である。 加硫して製造されたタイヤの上半分を横断面視で例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤ成形体の形状測定方法および装置を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図2に例示する本発明のタイヤ成形体の形状測定装置1を用いることで、剛性コア2の外周面2bに配置されている成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体18の表面18aの形状が把握される。尚、図1~図4では、タイヤ成形体18を二点鎖線で示している。
金属等によって形成された剛性コア2は例えば、中心軸2aと、中心軸2aを中心にして周方向に分割された複数のセグメントと、幾つかのセグメントの内側を支える支柱2cとにより構成される。剛性コア2の外周面形状は、図13に例示する完成したタイヤ19の内周面形状に対応した形状になっている。剛性コア2の幅方向W、周方向Lはそれぞれ、タイヤ成形体18および完成タイヤ19の幅方向、周方向に対応する。図中の一点鎖線CLはタイヤ軸(中心軸2aの軸心)を示し、一点鎖線Zは一点鎖線CLと直交して剛性コア2の幅方向Wの中心を通る旋回軸を示している。
形状測定装置1は、剛性コア2を移動可能に支持する可動部材3と、非接触距離センサ6と、演算部7とを備えている。剛性コア2を用いたタイヤの製造工程では、剛性コア2を支持するため、或いは、移動させる等の目的で、剛性コア2を移動可能に支持する可動部材3が使用されることがある。そこで本発明では、この可動部材3を利用する。この実施形態では、可動部材3として剛性コア2を任意の位置に移動させる自在アーム3が採用されている。自在アーム3は複数のアーム部が連結されていて、それぞれのアーム部が回転可能に構成されている。自在アーム3としては産業用ロボット等を例示できる。
この自在アーム3の先端部には、剛性コア2の中心軸2aが保持されている。自在アーム3は先端部に回転駆動部4を有している。剛性コア2は、回転駆動部4によって中心軸2aを中心にして回転駆動され、また、旋回軸Zを中心にして旋回駆動される。自在アーム3の動作は制御部8により制御される。したがって、剛性コア2は、自在アーム3によって所望の三次元位置に移動し、中心軸2aを中心にして回転し、旋回軸Zを中心にして旋回することができる。
非接触距離センサ6は、剛性コア2の外周面2bに配置されたタイヤ成形体18の表面18aと非接触距離センサ6との離間距離データDを非接触で取得する。非接触距離センサ6としては例えば、ピンポイントで離間距離データDを取得できる単純なレーザ変位計、ある程度の範囲内の離間距離データDを取得できるプロファイルセンサなど、公知のレーザセンサを用いることができる。この実施形態では、地盤に立設された固定フレーム5に非接触距離センサ6が設置されている。即ち、この非接触距離センサ6は、移動不能の状態で所定位置に固定されている。
非接触距離センサ6は1個に限らず、図3、図4に例示するように、複数の非接触距離センサ6a、6b、6cを間隔をあけて固定フレーム5に設置して使用することもできる。それぞれの非接触距離センサ6a、6b、6cはプロファイルセンサであり、剛性コア2の外周面2bの幅方向中央部および幅方向両端部に対応する位置に配置されている。非接触距離センサ6の設置数は、2個または4個以上にすることもできる。この非接触距離センサ6a、6b、6cも、移動不能の状態で所定位置に固定されている。
既述した実施形態では、剛性コア2と非接触距離センサ6のうち剛性コア2のみが移動する構成になっているが、非接触距離センサ6も移動させることできる。即ち、少なくとも剛性コア2を移動させてタイヤ成形体18の表面18aの所望の範囲で離間距離データDが取得される構成にすればよい。
演算部7は、非接触距離センサ6と通信可能に有線または無線により接続されている。演算部7には、非接触距離センサ6により取得された離間距離データDが逐次入力される。例えば、1台のコンピュータを演算部7および制御部8として使用することができる。
演算部7には、非接触距離センサ6の位置データおよび向きデータ(取得される離間距離データDの方向データ)が入力される。非接触距離センサ6が移動する場合は、その位置データおよび向きデータが演算部7に逐次入力される。
演算部7にはさらに、剛性コア2の位置データおよび向きデータ(旋回軸Zを中心にした旋回角度データ)、回転角度データ(中心軸2aを中心にした回転角度データ)が逐次入力される。自在アーム3の動作が制御部8によって制御されるので、自在アーム3(先端部)の位置データ、剛性コア2の旋回角度データおよび回転角度データが制御部8から演算部7に逐次入力される。また、剛性コア2の形状データも演算部7に入力される。
次に、本発明のタイヤ成形体の形状測定方法によって、タイヤ成形体18の表面18aの形状を算出する手順の一例を説明する。
図5~図7に例示するように、剛性コア2の外周面2bには複数の所定の成形段階を経て、タイヤ構成部材(インナーライナ12やカーカス層14、ベルト層15、トレッドゴム17など)が順次積層される。その結果、図10に例示するように、剛性コア2の外周面2bには成形が完了したタイヤ成形体18(即ち、グリーンタイヤ)が配置された状態になる。
タイヤ成形体18の成形段階を詳述すると、まず、外周面2bにはインナーライナ12、カーカス層14が順次、積層される。剛性コア2の幅方向両側内周縁周辺では、カーカス層14を挟むように円環状のビード部13が配置される。この実施形態では、幅方向両側内周縁周辺のインナーライナ12の表面に、まず、ビード部13の一部が積層される。その後、連続する1本のカーカスコード14aが、幅方向両側のビード部13の間を剛性コア2の幅方向に往復するとともに所定ピッチPで周方向に間隔をあけた状態で延在される。このカーカスコード14aによってカーカス層14が形成される。次いで、残りのビード部13がカーカスコード14aの表面に積層されることにより、カーカス層14の幅方向両側内周縁周辺は、2層構造のビード部13によって挟まれる。
この成形段階の終了後、剛性コア2の外周面2bに配置されている図5~図7に記載されているタイヤ成形体18の表面18aの形状を、形状測定装置1を用いて算出する。その際には、図8に例示するように、自在アーム3によって剛性コア2を非接触距離センサ6a、6b、6cに近接する位置に移動させて、中心軸2aの位置を所定位置に固定して位置決めする。この位置決めによって、タイヤ成形体18の表面18aの幅方向中央部を、平面視で中央に配置された非接触距離センサ6aに間隔をあけて対向させる。表面18aの幅方向両端部は、平面視で両側に配置された非接触距離センサ6b、6cに間隔をあけて対向させる。
この状態で、中心軸2aを中心にして剛性コア2を回転させつつ、表面18aとそれぞれの非接触距離センサ6a、6b、6cとの離間距離データDを逐次取得する。それぞれの非接触距離センサ6a、6b、6cはプロファイルセンサなので、幅方向一方側のビード部13から他方側のビード13に至る範囲の表面18aについて、中心軸2aを中心にして回転させた剛性コア2の逐次の回転位置での離間距離データDが取得され、演算部7に逐次入力される。
演算部7には上述した様々なデータが入力されているので、これら入力されているデータと逐次取得された離間距離データDとを用いることで、演算部7によって、周方向全周に渡るタイヤ成形体18の表面18aの形状を算出できる。したがって、タイヤ成形体18の表面形状を三次元の立体的な形状として算出することもできる。
例えば、剛性コア2の所定の回転位置での表面18aの横断面形状を算出できるので、この算出された表面形状を目標形状と比較することができる。図9では、算出された表面18aの形状として、カーカス層14の横断面での表面形状が実線Rで示されている。一方、この横断面での表面18aの目標形状が破線Gで示されている。このように算出された表面形状(実線R)と目標形状(破線G)とを重ねて比較することで、両者の形状の差異を算出することもできる。また、算出された表面18aの形状と目標形状とを三次元形状として比較することもできるので、両者の全体的な差異を視覚的に把握し易くなる。
この成形段階では、タイヤ成形体18の表面18aにカーカスコード14aが配置されているので、カーカスコード14aが存在している所では、取得される離間距離データDの値が周辺よりも小さくなる。したがって、カーカスコード14aの分布形状(周方向ピッチPなど)も算出される。これにより、カーカスコード14aの周方向ピッチPの大きさやバラつきを把握することができる。
図10に例示するタイヤ成形体18(グリーンタイヤ)を製造するには、次の成形段階では、カーカス層14の表面にサイドゴム16やベルトコード15aを有するベルト層15を積層してタイヤ成形体18の成形を続ける。所定の広幅のベルト層15を積層することも、ベルトコード15aを未加硫ゴムで被覆した多数のストリップ材をカーカス層14の表面に巻き付けることにより、ベルト層15を形成しつつ積層することもできる。
次の成形段階では、ベルト層15の表面にベルト補強層や未加硫のトレッドゴム17等の必要なタイヤ構成部材を積層する。このようにして、タイヤ成形体18の成形が完了する。
上述したタイヤ成形体18の表面18aの形状の算出は、カーカス層14を積層した成形段階だけに限らず、所望の成形段階で行うことができる。即ち、成形中のタイヤ成形体18または成形が完了したタイヤ成形体18の表面18aの形状を算出することができる。
図11に例示するように、1か所に配置した非接触距離センサ6に対して複数の自在アーム3(3A、3B、3C、3D)を設けることもできる。それぞれの自在アーム3A、3B、3C、3Dの近傍には、それぞれの成形段階の成形を行う成形機構9a、9b、9c、9dが配置されている。自在アーム3Aと成形機構9aによって剛性コア2の外周面2bに、その成形段階のタイヤ成形体18を成形した後は、自在アーム3Aと3Bとの間に配置された受渡し台10にその剛性コア2を仮置きする。そして、仮置きされた剛性コア2を次の成形段階の自在アーム3Bに付け替えて、次の所定の成形段階のタイヤ成形体18を成形する。同様に、剛性コア3を、自在アーム3Bから3C、3Dに順次移して支持して、所定の成形段階の成形を行ってタイヤ成形体18の成形を完了させる。
この成形工程の場合は、前の成形段階から次の成形段階を行う間で、前の成形段階で成形したタイヤ成形体18の表面18aの形状を算出すればよい。即ち、受渡し台10に剛性コア2を仮置きする前に、剛性コア2を非接触距離センサ6の近傍に移動させて、離間距離データDを取得する。このようにして、1か所に配置された非接触距離センサ6を複数の自在アーム3で共用することができる。
本発明では既述したように、剛性コア2を移動可能に支持する可動部材である自在アーム3を利用して、剛性コア2の外周面2bに配置されたタイヤ成形体18を非接触距離センサ6に対して移動させる。これにより、タイヤ成形体18の表面18aの所望の範囲で離間距離データDを取得できる。そして、この取得した離間距離データDを用いてタイヤ成形体18の表面18aの形状を把握することが可能になる。尚、剛性コア2は剛体なので、剛性コア2を移動させてもその外周面2bに配置された未加硫のタイヤ成形体18のずれや変形が抑制できる。それ故、未加硫のタイヤ成形体18であってもその表面形状を精度を損なうことなく把握することが可能になっている。
図1、図2に例示した形状測定装置1を用いた場合も、固定された非接触距離センサ6に対して、自在アーム3を用いて剛性コア2(タイヤ成形体18)を所望の位置に移動させ、表面18aの所望の範囲で離間距離データDを取得すればよい。これにより、上記の実施形態と同様、タイヤ成形体18の表面18aの形状を算出することができる。
自在アーム3の可動スペースの制約等によって、剛性コア2を十分に移動させることができない方向等が存在することもある。その場合は、表面18aの特定の範囲だけは、非接触距離センサ6を移動させつつ離間距離データDを取得することもできる。
本発明のタイヤの製造方法は、本発明のタイヤ成形体の形状測定方法を行った後、成形が完了したタイヤ成形体18(グリーンタイヤ)を、図12に例示するように剛性コア2とともに、加硫装置11に設置された加硫用モールド11a、11b、11cの内部に配置して加硫用モールド11a、11b、11cを閉型する。次いで、閉型した加硫用モールド11a、11b、11cの内部でタイヤ成形体18を所定条件で加硫することで図13に例示する空気入りタイヤ19が製造される。この完成したタイヤ19は、剛性コア2とともに加硫用モールド11aから取り出された後、剛性コア2から分離される。
このタイヤの製造方法では、タイヤ成形体18を加硫する前に、既述したタイヤ成形体18の形状測定方法を行うので、タイヤ成形体18の表面形状が予め設定された目標形状であるか否かを確認できる。そのため、タイヤ成形体18の表面形状を目標形状に成形するには有利になる。したがって、目標形状に近い表面形状のタイヤ成形体18を加硫できるので品質の優れたタイヤ19を製造することが可能になる。
図9では、実線Rが破線Gよりも上方に突出している範囲はカーカス層14が目標よりも厚くなっていて、実線Rが破線Gよりも下方にある範囲はカーカス層14が目標よりも薄くなっていることを示している。そこで、算出された表面形状(実線R)と目標形状(破線G)と差異に基づいて、次の成形段階においてタイヤ成形体18に対してこの差異を是正する成形を行うこともできる。
即ち、カーカス層14が目標よりも厚くなっている範囲では、次の成形段階でカーカス層14の表面に積層する部材を、カーカス層14が目標よりも厚い分だけ薄くする。一方、カーカス層14が目標よりも薄くなっている範囲では、次の成形段階でカーカス層14の表面に積層する部材を、カーカス層14が目標よりも薄い分だけ厚くする。このように是正を行う成形をすることで、タイヤ成形体18の形状を目標形状に近づけることができる。これにより、品質の優れたタイヤ19を製造するには益々有利になる。
1 形状測定装置
2 剛性コア
2a 中心軸
2b 外周面
2c 支柱
3(3A、3B、3C、3D) 自在アーム
4 回転駆動部
5 固定フレーム
6(6a、6b、6c) 非接触距離センサ
7 演算部
8 制御部
9a、9b、9c、9d 成形機構
10 受渡し台
11 加硫装置
11a、11b、11c 加硫用モールド
12 インナーライナ
13 ビード部
14 カーカス層
14a カーカスコード(線材)
15 ベルト層
15a ベルトコード(線材)
16 サイドゴム
17 トレッドゴム
18 タイヤ成形体(グリーンタイヤ)
18a 表面
19 タイヤ(完成タイヤ)

Claims (9)

  1. 可動部材によって移動可能に支持されている剛性コアの外周面に配置された成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と非接触距離センサとの離間距離データを前記非接触距離センサより取得して、前記離間距離データを用いて演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状を算出するタイヤ成形体の形状測定方法であって、
    前記所定の成形段階が前記タイヤ成形体の成形中の段階を含み、前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち少なくとも前記剛性コアを移動させて、前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離データを取得することを特徴とするタイヤ成形体の形状測定方法。
  2. 可動部材によって移動可能に支持されている剛性コアの外周面に配置された成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と非接触距離センサとの離間距離データを前記非接触距離センサより取得して、前記離間距離データを用いて演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状を算出するタイヤ成形体の形状測定方法であって、
    前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち前記剛性コアのみを移動させて、前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離データを取得することを特徴とするタイヤ成形体の形状測定方法。
  3. 前記タイヤ成形体の表面に線材が配置されている前記所定の成形段階で、前記タイヤ成形体の表面形状として、前記線材の分布形状を算出する請求項1または2に記載のタイヤ成形体の形状測定方法。
  4. 前記所定の成形段階が複数あり、それぞれの前記所定の成形段階ごとに前記剛性コアを別の前記可動部材に移して支持し、連続する複数の前記所定の成形段階を順次行う間で、直前の前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状を算出する請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ成形体の形状測定方法。
  5. 剛性コアを移動可能に支持する可動部材と、非接触距離センサと、演算部とを備えて、
    前記剛性コアの外周面に配置されている成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と前記非接触距離センサとの離間距離データが前記非接触距離センサより取得されて、前記離間距離データを用いて前記演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状が算出される構成にしたタイヤ成形体の形状測定装置であって、
    前記所定の成形段階には前記タイヤ成形体の成形中の段階が含まれていて、前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち少なくとも前記剛性コアを移動させて前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離が取得される構成にしたことを特徴とするタイヤ成形体の形状測定装置。
  6. 剛性コアを移動可能に支持する可動部材と、非接触距離センサと、演算部とを備えて、
    前記剛性コアの外周面に配置されている成形中から成形完了までの所定の成形段階での未加硫のタイヤ成形体の表面と前記非接触距離センサとの離間距離データが前記非接触距離センサより取得されて、前記離間距離データを用いて前記演算部により、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の表面形状が算出される構成にしたタイヤ成形体の形状測定装置であって、
    前記剛性コアと前記非接触距離センサのうち前記剛性コアのみを移動させて前記タイヤ成形体の表面の所望の範囲で前記離間距離が取得される構成にしたことを特徴とするタイヤ成形体の形状測定装置。
  7. 請求項1~4のいずれかに記載のタイヤ成形体の形状測定方法を行い、成形完了した前記タイヤ成形体を加硫するタイヤの製造方法。
  8. 前記演算部により算出された前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の形状を、前記所定の成形段階での前記タイヤ成形体の目標形状と比較して、比較したそれぞれの形状の差異を算出する請求項7に記載のタイヤの製造方法。
  9. 前記差異に基づいて、前記所定の成形段階の次の成形段階において、前記タイヤ成形体に対して前記差異を是正する成形を行う請求項8に記載のタイヤの製造方法。
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