JP2001162622A - タイヤのrfv修正方法及び修正装置 - Google Patents

タイヤのrfv修正方法及び修正装置

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JP2001162622A
JP2001162622A JP34759799A JP34759799A JP2001162622A JP 2001162622 A JP2001162622 A JP 2001162622A JP 34759799 A JP34759799 A JP 34759799A JP 34759799 A JP34759799 A JP 34759799A JP 2001162622 A JP2001162622 A JP 2001162622A
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rfv
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marker
vulcanized
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Yuichiro Ogawa
裕一郎 小川
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    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
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    • B29D2030/0634Measuring, calculating, correcting tyre uniformity, e.g. correcting RFV
    • B29D2030/0635Measuring and calculating tyre uniformity, e.g. using mathematical methods
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    • B29D2030/0642Correcting by stretching

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫工程にて全加硫済タイヤのRFV特性を
大幅に改善するタイヤのRFV修正方法及び修正装置を
提供する。 【解決手段】 有機繊維コードのラジアカーカスプライ
を有する加硫済タイヤのRFV修正方法において、予め
未加硫タイヤの基準位置と金型の基準位置とを合わて多
数本の未加硫タイヤに加硫成型を施した直後の各加硫済
タイヤにPCIを施し、その後にRFVを測定し、金型
の基準位置に対応するタイヤ位置からRFV最大値位置
までのタイヤ周に沿うずれ長さ又はずれ角度の量を向き
と共に特定した上で、同じ相互位置合せで未加硫タイヤ
に加硫成型を施した直後のPCI開始に合わせ、ずれ特
定量だけ金型の基準位置に対応する位置から離したタイ
ヤ位置のトレッド部周方向一部分を押圧板手段により所
定時間押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ、より詳
細には、有機繊維コードをカーカスプライに有する空気
入りラジアルタイヤ、なかでも、乗用車用ラジアルタイ
ヤに代表される小型タイヤのユニフォーミティのうちR
FV、すなわちラジアルフォースバリエーション特性を
ユニフォーミティ検査前に有効かつ有利に改善するRF
V修正方法及び修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ、特にラジアルタイヤのユニフォ
ーミティはタイヤ性能の良否を左右するほど重要な特性
であることは周知であり、ユニフォーミティ特性のうち
でも、RFVは殆ど全てのラジアルタイヤの性能に影響
を及ぼし、特に乗用車用ラジアルタイヤの操縦安定性
能、振動乗心地性能及びトレッドゴム偏摩耗などに著し
い影響を及ぼす。よって、RFVの値はタイヤ種類毎に
上限値を定めている。そこでRFVの測定と特性とにつ
いて以下述べる。
【0003】ユニフォーミティ試験機に取り付けたタイ
ヤに荷重を負荷し、負荷半径を固定した状態でタイヤを
転動させたとき、タイヤを1回転させる間に荷重(反
力)は大少にかかわらず必ず変動し、この変動量(全振
幅)をRFVという。試験機により測定される荷重(反
力)変動は、タイヤの(反力)負荷荷重を縦軸にとり、
横軸にタイヤ1回転の転動距離をとるとき、一般に、一
次成分はほぼ正弦波状をなし、これに二次以上の高次成
分を重畳させた波形として取り出すことができる。RF
Vの一次成分波形の一例を図6に示す。
【0004】車両に装着したタイヤでのRFVは、荷重
負荷の下で転動するタイヤの1回転当りに生じる半径方
向の、路面からの反力変動量である。よって、タイヤの
RFVは車両に対する加振力となるので、RFVの値が
大きいタイヤは、車両の振動乗心地性を劣化させ、とき
にはトレッドゴムに偏摩耗を生じさせ、特に、高速走行
下で、車両の操縦安定性を著しく損なうなどの不具合を
もたらす。
【0005】従って、タイヤは、これら不具合を生じさ
せない範囲内のRFVに止める必要がある。そのため、
ユニフォーミティ特性重視のタイヤ、特に乗用車用ラジ
アルプライタイヤは、加硫成形の後、全数について所定
リムに組付け、所定圧力の内圧充てん下で、ユニフォー
ミティ合否選別検査を実施する。所定の規定値を超える
RFVを示すタイヤは不合格品として出荷ラインから外
す。不合格タイヤは、廃棄するか、又は規定値内のRF
Vの値に修正を施すか、いずれかである。
【0006】また、タイヤのユニフォーミティは、上述
した力の変動の他に、寸法変化による縦振れと横振れと
を含む。これら振れの中でも、特に、タイヤ半径方向の
縦振れがタイヤの特性に影響を与え、半径方向振れの絶
対値(最大値)をラジアルランナウト(以下RRと記
す)と呼び、一般にRRはRFVと密接な関係を有する
と言われている。
【0007】そこで、ユニフォーミティ合否選別検査で
RRをRFVと同時に測定し、RFVで不合格となった
タイヤは成るべく廃棄せず、RRの最大値を示す位置に
マークを付し、検査ラインから外し、RFV修正を施
す。修正方法は、RFV不合格タイヤを所定のリムに組
付け、これに所定内圧を充てんした上で、マークを付し
たトレッドゴム表面にグラインダによるバフ加工を施し
てトレッドゴムの一部領域のみをRFVの値に応じたゲ
ージ分だけ削取り、RFVの値を小さくするものであ
る。
【0008】RR波形とRFV波形とは、特に両者のピ
ーク位置に関して必ずしも対応しないので、RFV波形
から一次成分を取り出し、この一次成分におけるRFV
の最大値を示す位置を中央とするトレッド部の円周に沿
う一部領域に、上記のバフ加工によるRFV修正を直接
行う方法も実行されている。
【0009】しかし、いずれの方法にせよ、バフ加工に
よりRFVを適正範囲内の値に修正し、不合格タイヤを
救済できたにしても、バフ加工を施したトレッド部の外
観の完全修復は殆ど不可能であり、タイヤの外観価値が
低下するのは否めない。また、トレッドゴムのバフ加工
に伴い発生するゴム粉塵が職場環境を損ねる問題も見逃
せない。
【0010】そのため、RFVに係る要因のうち、成型
要因と加硫要因を取り上げ、RFVの値が最小になるよ
うに、すなわち、成型要因と加硫金型要因とで互いに打
ち消し合うようにして、図6のRFV一次成分波形線図
に示すRFVの最大値Aの値を下げ、最小値Bの値を上
げ、結果としてRFVの値を小さくしようとする試みも
なされている。しかしこの試みは修正量に限界が生じ、
改善が不十分である。
【0011】そこで、特表平6−507858号公報
(米国特許第5616859号明細書)では、ユニフォ
ーミティ修正対象の特性としてRRを取り上げ、RRが
許容値を下回るように、サイドウォール部の少なくとも
1プライのコードの一部を永久変形させ、この永久変形
は、予め設定した圧力でのインフレート下で、修正すべ
き位置以外のタイヤの一部分を拘束し、拘束した部分の
コードの伸長を制限するユニフォーミティ修正方法を開
示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記米国特許が開示す
る方法によれば、たしかに、タイヤ外観を損ねることな
く、RRとRFVとの間で最大値及び最小値を示す位置
が対応する場合にRFVの修正が可能である。しかし、
カーカスのプライコードの一部を永久変形させるために
は、プライコードに著しく高い張力を作用させる必要が
ある。そのため、タイヤの内圧を相当に高圧としなけれ
ばならないので、コードに永久変形を生じさせる間にタ
イヤが破壊するおそれがある。
【0013】そこで、前記米国特許が開示するRFV修
正の不具合を改善するため、本出願人は、特願平11−
17948号にて、RFV不合格タイヤに対し、バフ加
工などの切削加工を施すことなく、また、著しい高内圧
を充てんせずにタイヤ破壊の危険を伴うことなく、RR
ではなくRFV自体を取り上げ、RFV最大値の値を低
減し、RFV最小値の値を増大させ、その結果としてR
FVを修正する方法を提案している。実際上、この方法
は極めて優れた効果を奏することを確認している。
【0014】しかし、前記米国特許におけるRFV修正
も特願平11−17948号が提案するRFV修正も、
カーカスプライに伸びが小さく、かつ、熱縮径率も極め
て小さいコード、例えばレーヨンコードを用いたタイヤ
の場合は、RRやRFVの修正量は僅少に止まり、この
点に関してRFV修正が不十分となるのは否めない。ま
た、これらのRFV修正は、ユニフォーミティ合否選別
検査の後に実施する点で一層の改善余地を残す。
【0015】従って、この発明の請求項1〜7に記載し
た発明は、前記米国特許におけるRFV修正の不具合改
善はもとよりのこと、本出願人による特願平11−17
948号におけるRFV修正をさらに前進させ、カーカ
スのプライコード種類に左右されず、加硫工程から仕上
・検査工程へ送り出す全タイヤのRFV特性を大幅に改
善し、同時に、RFV不合格タイヤの発生率を大幅に低
減させることができるタイヤのRFV修正方法及びRF
V修正装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的(RFV修正方
法)を達成するため、この発明の請求項1に記載した発
明は、ゴム被覆有機繊維コードのラジアル配列になるカ
ーカスプライを有する加硫済タイヤのRFV修正方法に
おいて、予め、未加硫タイヤの成型基準位置と、所定加
硫機の所定位置に配置する所定金型の基準位置との相互
位置合わせの下で、多数本の未加硫タイヤに加硫成型を
施し、その直後の各加硫済タイヤにPCI、すなわちポ
ストキュアインフレーションを施し、その後に常温状態
の各タイヤのRFV、すなわちラジアルフォースバリエ
ーションを測定し、金型の基準位置に対応するタイヤ位
置からRFVの最大値を示すタイヤ位置までのタイヤ周
に沿うずれ長さ及びずれ角度のいずれか一方のずれ量を
その向きと共に算定し、特定した上で、上記の相互位置
合わせ関係を保持した状態で未加硫タイヤに加硫成型を
施し、その直後の加硫済タイヤに施すPCIの開始に合
わせ、上記の向きを含むずれ特定量だけ金型の基準位置
に対応する位置から引き離したタイヤ位置を中央として
トレッド部の周方向一部分を押圧板手段により押圧し、
この押圧を所定時間保持することを特徴とするタイヤの
RFV修正方法である。
【0017】請求項1に記載した発明に関し、請求項2
に記載した発明のように、未加硫タイヤの加硫成型開始
から終了までの間に、金型の基準位置をマーカーとして
加硫済タイヤに移し取り、このマーカーを金型の基準位
置に対応するタイヤ位置とする。
【0018】請求項1、2に記載した発明に関し、請求
項3に記載した発明のように、上記ずれ特定量は、予め
加硫成型を施した各タイヤのずれ長さ平均値及びずれ角
度平均値のいずれか一方を適用する。
【0019】また、請求項1〜3に記載した発明に関
し、請求項4に記載した発明のように、PCI装置が受
け取りインフレートしたタイヤをその軸線周りに回動さ
せ、位置固定の押圧板手段からタイヤ周に沿い所定長さ
隔てた位置固定の標識検知手段にタイヤマーカーを検知
させ、この検知位置と押圧板手段位置との間の長さ及び
角度のいずれか一方と、ずれ特定量との差だけタイヤを
再回動させる。
【0020】請求項1〜3に記載した発明に関し、請求
項4に記載した発明とは別に、請求項5に記載した発明
のように、PCI装置が受け取りインフレートしたタイ
ヤをその軸線周りに固定保持し、押圧板手段をタイヤ周
りに回動させて押圧板手段に固定する標識検知手段にタ
イヤマーカーを検知させ、検知位置からずれ特定量位置
まで押圧板手段を再回動させる。
【0021】請求項4に記載した発明に関し、請求項6
に記載した発明のように、予め記憶装置にずれ特定量及
びずれ方向を記憶させ、PCI装置が受け取ったタイヤ
へのインフレート完了感知手段からの感知信号により回
動手段を起動させてPCI装置上のタイヤを回動させ、
タイヤマーカー検知位置にて標識検知手段から回動手段
に停止信号を発信させると同時に記憶装置へ起動信号を
発信させ、この起動信号を受けて記憶装着は、タイヤマ
ーカー検知位置と押圧板手段位置との間のタイヤ周に沿
う長さ及び角度のいずれか一方と、ずれ特定量との差を
演算し、演算結果を指令信号としてサーボシステムに発
信し、この指令信号に基づきサーボシステムは加硫済タ
イヤを押圧板位置に再回動させる。
【0022】また、請求項5に記載した発明に関し、請
求項7に記載した発明のように、予め記憶装置にずれ特
定量及びずれ方向を記憶させ、PCI装置が受け取った
タイヤへのインフレート完了感知手段からの感知信号に
より回動手段を起動させて押圧板手段を回動させ、タイ
ヤマーカー検知位置にて標識検知手段から回動手段に停
止信号を発信させると同時に記憶装置へ起動信号を発信
させ、この起動信号を受けて記憶装着からサーボシステ
ムにずれ特定量及び回転方向の指令信号を発信し、この
指令信号に基づきサーボシステムは押圧板手段を押圧位
置に再回動させる。
【0023】前記目的(RFV修正装置)を達成するた
め、この発明の請求項8に記載した発明は、ゴム被覆有
機繊維コードのラジアル配列になるカーカスプライを有
する加硫済タイヤのRFV修正装置において、予め、未
加硫タイヤの成型基準位置と、所定加硫機の所定位置に
配置する所定金型の基準位置との相互位置合わせの下
で、多数本の未加硫タイヤに加硫成型を施し、その直後
の各加硫済タイヤにPCIを施し、その後に常温状態の
各タイヤのRFVを測定し、金型の基準位置に対応する
タイヤ位置からRFVの最大値を示すタイヤ位置までの
タイヤ周に沿うずれ長さ及びずれ角度のいずれか一方を
その向きと共に算定し特定した数値を記憶し、この数値
を指令信号化して出力する記憶装置と、金型の基準位置
を加硫済タイヤに移し取ったマーカーを検知し、その信
号を記憶装置に出力する標識検知手段と、トレッド部の
周方向一部分を所定時間押圧する押圧板手段と、標識検
知手段の出力信号を入力した記憶装置からの指令信号を
受け、PCI装置上のタイヤ及び押圧板手段のいずれか
一方を上記ずれ特定数値を満たす位置まで回動させるサ
ーボシステムとを有することを特徴とするタイヤのRF
V修正装置である。
【0024】請求項8に記載した発明に関し、請求項9
に記載した発明のように、RFV修正装置は、加硫済タ
イヤへのインフレート完了感知手段と該タイヤの回動手
段とをPCI装置に設け、インフレート完了感知手段は
インフレート完了時にタイヤ回動手段に対し起動信号を
発信し、標識検知手段はタイヤマーカー検知時にタイヤ
回動手段の駆動部に対し一旦停止信号を発信する構成を
有する。
【0025】請求項8に記載した発明に関し、請求項9
に記載した発明とは別に、請求項10に記載した発明の
ように、RFV修正装置は、加硫済タイヤへのインフレ
ート完了感知手段をPCI装置に設け、押圧板手段をタ
イヤ周りに回動させる手段を備え、インフレート完了感
知手段はインフレート完了時に押圧板手段の回動手段に
対し起動信号を発信し、標識検知手段はタイヤマーカー
検知時に押圧板手段の回動手段に対し一旦停止信号を発
信する構成を有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明のRFV修正方法
及びRFV修正装置の実施の形態を図1〜図5に基づき
説明する。図1は、この発明のRFV修正方法及びRF
V修正装置に適用する加硫済タイヤの左半断面図であ
り、図2は、この発明のRFV修正方法を適用した加硫
済タイヤの側面図であり、図3は、この発明のRFV修
正装置の要部を模式化して示す斜視図であり、図4は、
この発明の他のRFV修正装置の要部を模式化して示す
斜視図であり、図5は、図3及び図4に示すV − V線に
沿い加硫済タイヤと押圧板手段とを上方から見た要部平
面図である。
【0027】図1に示すタイヤ1は加硫済乗用車用ラジ
アルプライタイヤである。タイヤ1は、一対のビード部
2(赤道面Eから片側のみ示す)と、一対のサイドウォ
ール部3(赤道面Eから片側のみ示す)と、これら両サ
イドウォール部3に連なるトレッド部4とを有する。こ
れら各部2、3、4は、各ビード部2内に埋設したビー
ドコア5相互間にわたり、上記各部2、3、4を補強す
る1プライ以上、図示例は2プライ6−1、6−2のカ
ーカス6と、カーカス6の外周でトレッド部4を強化す
るベルト7とを備える。符号4tは踏面である。
【0028】カーカス6のプライ6−1、6−2は、ゴ
ム被覆のラジアル配列有機繊維コードのプライからな
る。カーカス6に用いる有機繊維コードは、例えば、ナ
イロン6コード、ナイロン66コード、ポリエステルコ
ード及びレーヨンコードなどである。ベルト7は、2層
以上のゴム被覆スチールコード交差層7-1と、その外周
を覆う有機繊維コードのキャップ層7-2とを有する。こ
こに、ベルト7は、スチールコード交差層7-1は必ず備
えるものとし、キャップ層7-2はタイヤ種類により省略
することができる。ベルト7外周にはトレッドゴム8を
配置する。
【0029】ここで、上述したタイヤ1の未加硫タイヤ
を成型する際に、所定サイズの全生産本数を対象として
同一基準位置を設定し、この位置に目印を付すものとす
る。例えば、ベルト7のうちスチールコード交差層7-1
用未加硫部材はジョイントに関する位置を特定し、この
特定位置を基準位置とするか、トレッドゴム8のジョイ
ント位置を基準位置とするか、いずれにしても未加硫タ
イヤ成型における未加硫部材張合わせ時に、或る部材を
予め特定し、かつ、特定部材の或る張合わせ位置を予め
特定し、この位置を基準位置と定める。この基準位置
は、それまでの蓄積デ−タに基づき、後述する加硫済タ
イヤのRFV最大値位置との間で安定した相互位置関係
を有する位置を見出して定めるのが好ましい。
【0030】その一方で、基準位置を設定した未加硫タ
イヤに加硫成型を施す複数台の加硫機(図示省略)と各
金型(図示省略)とに関しては、所定サイズの全生産本
数を通じて、各加硫機毎に専用金型を定め、かつ、所定
加硫機の所定位置に所定金型を配置する。金型には、未
加硫タイヤの基準位置に合わせるための基準位置を設け
ておく。この基準位置は金型から加硫対象タイヤへマー
カーM(図2参照)として移し取り可能としておく。例
えばバーコードをマーカーMとしても良い。
【0031】以上述べた事前措置を施した上でタイヤの
生産を開始するものとし、まず、量産タイヤの未加硫タ
イヤ複数本nに加硫成型を施し、加硫成型直後のタイヤ
1を加硫機に付設するPCI(Post-Cure Inflation )
装置(後述する)に装着し、所定内圧を充てんし、その
状態を所定時間保持し、その後、PCI装置からタイヤ
1を取り出し、室温に達するまで自然冷却させる。
【0032】室温に達したタイヤ1は、検査工程にて、
全本数をユニフォーミティ測定装置により、所定内圧充
てん状態でRFVを測定する。RFV測定の際に、ユニ
フォーミティ測定装置からの出力のフーリエ波形解析に
より、RFV波形から一次成分波形のみを取り出すのが
好ましい。図6に示す線図に、RFV一次成分波形の例
を、一部を二点鎖線で、残部を実線で示す。この処理を
施せば、極大値位置や極小値位置に煩わされずに、RF
Vの最大値位置Aと最小値位置Bとの2か所の位置を特
定することができる。最大値位置Aには後のためマーク
を付しておくのが良い。
【0033】ここで、図2に示すように、生産当初のn
本のタイヤ1について、金型の基準位置に対応するタイ
ヤ位置、実際上はタイヤマーカーM位置からRFVの最
大値位置Aまでのタイヤ1の周に沿うずれ長さL又はず
れ角度θを、ずれ方向と共に算定する。
【0034】これらの算定の始端はマーカーMの中心と
し、算定の終端は、平面で見て、タイヤ1の軸線Yから
放射方向に延びて最大位置Aを通る直線R上とする。図
示例のずれ長さLの向き又はずれ角度θの向きは矢印で
示すように時計回りである。ずれ長さL及びずれ角度θ
は、n本のタイヤ1で必ずしも一定ではないからいずれ
も平均値をとり、この平均値をずれ長さL及びずれ角度
θそれぞれの特定量とする。
【0035】次に、図3〜図5を参照し、n本の事前生
産タイヤ1のずれ長さLの特定又はずれ角度θの特定が
済んだ後のタイヤの成型、加硫及びRFV修正に付いて
以下述べる。各未加硫タイヤの基準位置と、各金型の基
準位置との相互位置合わせ関係を保持した状態で未加硫
タイヤに加硫成型を施し、その完了直後の加硫済タイヤ
をPCI装置に移送する。
【0036】加硫機の近傍に位置するPCI装置10
は、図3及び図4に示すように、上下に分かれた一対の
PCI用リム11を有する。リム11は、下側のリム1
1-1(図示省略)が高温の加硫済タイヤ1を受取り、こ
れに合わせて上側のリム11-2が下降し、上下一対のリ
ム11-1、11-2を所定のリム幅となる間隔としてタイ
ヤ1を保持する。リム11を所定のリム幅にセットする
と同時に、タイヤ内部に加圧ガス、例えば加圧空気又は
加圧窒素ガスを供給しタイヤ1を所定内圧でインフレー
トする。このインフレートはPCI処理完了まで保持す
る。
【0037】なお図3、4に示すPCI装置10は、1
基の加硫機に2面の金型を据えるツインタイプ加硫機に
付設する装置であり、同じ加硫機から2本のタイヤ1、
1を水平状態で受取り、その後、一対のリム11を介し
タイヤ1、1を垂直位置まで回動させ、この状態を保持
し、ほぼ同時にPCIを実施する。上下のタイヤ1、1
のRFV修正は全く同じであるから、説明の便宜上、以
下、下方のタイヤ1についての図示と説明のみに止め
る。
【0038】PCI装置10の近傍にRFV修正装置2
0を配置する。RFV修正装置20は、記憶装置21
と、標識検知手段22と、サーボシステム23と、押圧
板手段24とを備える。記憶装置21は、ずれ長さL及
びずれ角度θそれぞれの特定量をその向きと共に記憶し
(以下、特定量は向きを含むものとする)、これら特定
量をサーボシステム24に指令信号として出力する。標
識検知手段22は、タイヤ1のマーカーMを検知し、検
知信号を記憶装置21に出力する。
【0039】簡略図解して示すに止めたサーボシステム
23は、サーボモータと回転エンコーダとを有する。押
圧板手段24は、アクチュエータ25、例えば複動式シ
リンダ25と、その先端に固着する押圧板26とを備え
る。押圧板26は前面が平面又は曲面であり、平面の例
を図示する。サーボシステム23から押圧板手段24に
対する作動信号の入力に従い、図2に示すように、アク
チュエータ25の動作により押圧板26は実線と二点鎖
線との間を両端矢印方向に移動する。アクチュエータ2
5の中心軸線Xの延長線は、常にタイヤ1の軸線Yを通
るものとする。
【0040】さて、まず、図3に示すRFV修正装置2
0について説明する。PCI装置10に、位置固定の標
識検知手段22と、内圧充てん完了タイヤ1をリム11
を介して図3に示す両端矢印方向に回動させる手段(図
示省略)とを設ける。代案として、PCI装置10に設
けるタイヤ1回動手段の回動駆動部の代わりにサーボシ
ステム23のサーボモータを充当しても良く、また、標
識検知手段22はPCI装置10の外部に固定させても
良い。その一方で、図3に示すように、押圧板手段24
は、標識検知手段22からタイヤ1の周に沿い所定長さ
隔てた位置に固定しておく。
【0041】PCI装置10には加硫済タイヤ1へのイ
ンフレート完了感知手段(図示省略)を設け、インフレ
ート完了感知手段はインフレート完了時にタイヤ回動手
段に対し起動信号を発信する。これによりタイヤ回動手
段は、図3の両端矢印方向のいずれか一方向でPCI装
置10上のタイヤ1を軸線Y回りに回動させ、標識検知
手段22にタイヤ1のマーカーMを検知させる。
【0042】マーカーMを検知した標識検知手段22
は、一方でタイヤ回動手段に対し停止信号を発信し、他
方で記憶装置21に対し起動信号を発信する。こに起動
信号を受けて記憶装置21は、マーカーM検知位置と押
圧板手段24位置との間のタイヤ1の周に沿う長さ又は
角度と、ずれ長さL又はずれ角度θの特定量との差を、
方向も含めて演算し、演算結果を指令信号としてサーボ
システム23に発信する。
【0043】この指令信号を受けてサーボシステム23
は、押圧板手段24の押圧板26位置までタイヤ1を再
回動させる。このとき、図5に示すように、タイヤ1の
RFV最大値位置Aは、アクチュエータ25の中心軸線
Xの延長線上にほぼ位置する。再回動停止の後、記憶装
置21から押圧板手段24に起動信号を送信し、これを
受けてアクチュエータ25が作動し、押圧板26は予め
設定した押圧量δだけタイヤ1の踏面4tをその全幅に
わたり押圧する。この押圧はPCIサイクルタイムの間
にわたり保持する。押圧量δはアクチュエータ25のス
トローク制御により可変とする。
【0044】次に、図4に示すRFV修正装置20につ
いて説明する。PCI装置10には、加硫済タイヤ1を
その軸線Y周りにリム11上に固定保持する手段と、該
タイヤ1へのインフレート完了感知手段(図示省略)と
を設ける。また、標識検知手段22は押圧板手段24に
固着し、押圧板手段24は回転台27に固着する。代案
として、標識検知手段22を独立で回転台27に固着し
ても良い。RFV修正装置20は、回転台27を介し
て、標識検知手段22と押圧板手段24とを、図4に示
す両端矢印方向でタイヤ1の踏面4t周りに回動させる
手段(図示省略)を有する。後の動作を考慮して、この
回動手段の回動駆動部にサーボシステム23のサーボモ
ータを充当するのが好ましい。
【0045】インフレート完了感知手段は、インフレー
ト完了時に回転台27の回動手段に対し起動信号を発信
する。これにより回転台27の回動手段は、図4の両端
矢印方向のいずれか一方向で、PCI装置10上で静止
するタイヤ1の踏面4t周りに、標識検知手段22と押
圧板手段24とを回動させ、標識検知手段22にタイヤ
1のマーカーMを検知させる。
【0046】マーカーMを検知した標識検知手段22
は、一方で回転台27の回動手段に対し停止信号を発信
し、他方で記憶装置21に対し起動信号を発信する。こ
の起動信号を受けて記憶装置21は、マーカーM検知位
置と押圧板手段24位置との間のタイヤ1の周に沿う長
さ又は角度と、ずれ長さL又はずれ角度θの特定量との
差を、方向も含めて演算し、演算結果を指令信号として
サーボシステム23に発信する。なお、標識検知手段2
2の検知位置を、平面で見てアクチュエータ25の中心
軸線X上におくことで、差の演算は不要となる。
【0047】この指令信号を受けてサーボシステム23
は、タイヤ1のRFV最大値位置Aに向け、回転台27
を介して押圧板手段24を再回動させる。再回動の終了
にて、図5に示すように、アクチュエータ25の中心軸
線Xの延長線は、タイヤ1のRFV最大値位置Aを通
る。図4に再回動の終了位置における押圧板手段24を
二点鎖線で示す。再回動終了の後、記憶装置21から押
圧板手段24に起動信号を送信し、これを受けてアクチ
ュエータ25が作動し、押圧板26は予め設定した押圧
量δだけタイヤ1の踏面4tをその全幅にわたり押圧す
る。この押圧はPCIサイクルタイムの間にわたり保持
する。押圧量δはアクチュエータ25のストローク制御
により、可変とすることができる。
【0048】なお、標識検知手段22によるマーカーM
検知のための回動方向と、押圧板手段24による押圧位
置までの回動方向とが同一方向の場合は、標識検知手段
22からの停止信号を各回動手段が受けても、記憶装置
21からの指令信号により、実際上、一旦停止動作をキ
ャンセルする。また、押圧開始から押圧終了までの間は
タイヤ1を室温雰囲気内におくものとし、これによりタ
イヤ1を徐冷する。
【0049】以上述べたところを要約すれば、PCIの
開始に合わせ、方向も含めて、ずれ長さL又はずれ角度
θの特定量だけ金型の基準位置に対応する位置(マーカ
ーM位置)から引き離したタイヤ1の位置Aを中央とし
て、トレッド部4の周方向一部分を押圧板手段24の押
圧板26により押圧し、この押圧を所定時間(PCIサ
イクルタイム)保持する、というRFV修正方法及びR
FV修正装置20ということである。
【0050】押圧板26の押圧下におけるタイヤ1内部
の有機繊維コードに作用する張力は以下の通りである。
すなわち、PCIの内圧の作用により、カーカス6のプ
ライ6−1、6−2の有機繊維コード及びキャップ層7
-2の有機繊維コードには大きな張力t1 が生じる。
【0051】しかし、押圧板26による踏面4t(トレ
ッド部4)の押圧部における有機繊維コードには、非押
圧部の有機繊維コードの張力t1 に比しより小さな張力
t2が作用する。張力t2 は、RFV最大値位置Aで最
小となり、位置Aから押圧部端に向かうにつれ値を増
し、押圧部端近傍でt1 =t2 となる。
【0052】高温度の有機繊維コードは、そのまま放置
すれば熱収縮を生じ、この熱収縮率は有機繊維コードの
張力にほぼ比例する。よって、張力がt2 <t1 の関係
にある押圧部の有機繊維コードの熱収縮率は、非押圧部
の有機繊維コードの熱収縮率より大きくなる。その結
果、押圧完了後の室温タイヤ1は、押圧部の半径が非押
圧部の半径に比しより小さくなる。
【0053】このことは、ユニフォーミティ測定におい
て押圧部におけるトレッド部4の反力(N)が低減する
ことに外ならない。実際に測定したRFV1 一次成分波
形を図6の線図に実線で示す。また、図6に、押圧を施
さず、かつ、RFV1 波形を示すタイヤ1と同じ従来タ
イヤ1のRFV波形のうち最大値位置近傍の波形を二点
鎖線で示す。これら2者のRFV1 波形及びRFV波形
から、押圧を施さないタイヤ1のRFV最大値位置Aの
反力(N)は位置A1 まで大幅に低減することが分か
る。このように、加硫成型工程内で予めRFV修正を実
施することができるので、後工程のユニフォーミティ検
査でRFV不合格のタイヤ1の発生率は大幅に減少し、
なによりも、生産タイヤ1全体にわたるRFV特性が大
幅に改善される効果が大きい。
【0054】実施例として、乗用車用ラジアルプライタ
イヤ1のサイズが185/65R14で、押圧を施して
いない従来タイヤと、押圧量δ=10mmで押圧を施し
たタイヤとについて、ユニフォーミティ試験機械により
RFVを測定した結果、従来タイヤ1がRFV≒80N
であったのに対し、実施例タイヤ1はRFV1 ≒60N
である。
【0055】なお、タイヤ1が実際に走行すれば温度は
上昇し、荷重負荷により撓曲し、これらにより押圧部の
有機繊維コードには多少伸びの戻りが生じるものの、特
に、影響が大きい、走行に伴い上昇するタイヤ1の温度
は、加硫成型温度の1/2以下であるから、RFV改善
効果は消滅せず持続する。
【0056】
【発明の効果】この発明の請求項1〜7に記載した発明
によれば、カーカスプライの有機繊維コード種類に左右
されず、加硫成型工程にて、検査工程へ送り出す全タイ
ヤのRFV特性を大幅に改善することができ、これによ
り全生産タイヤのRFVレベルを向上させ、同時に、R
FV不合格タイヤの発生率を大幅に低減させることがで
きるタイヤのRFV修正方法を提供することができ、こ
の発明の請求項8〜10に記載した発明によれば、上記
のRFV修正方法を有利に実施することができるタイヤ
のRFV修正装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に適用する加硫済タイヤの左半断面
図である。
【図2】 この発明に従う加硫済タイヤの側面図であ
る。
【図3】 この発明のRFV修正装置の要部を模式化し
て示す斜視図である。
【図4】 この発明の別のRFV修正装置の要部を模式
化して示す斜視図である。
【図5】 図3及び図4に示すV − V線に沿い加硫済タ
イヤと押圧板手段とを上方から見た要部平面図である。
【図6】 タイヤのRFV一次成分波形線図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 ビード部 3 サイドウォール部 4 トレッド部 4t 踏面 5 ビードコア 6 カーカス 6−1、6−2 プライ 7 ベルト 7-1 コード交差層 7-2 キャップ層 8 トレッドゴム 10 PCI装置 11 PCIリム 20 RFV修正装置 21 記憶装置 22 標識検知手段 23 サーボシステム 24 押圧板装置 25 アクチュエータ 26 押圧板 27 回転台 A、A1 RFV最大値位置 M マーカー L ずれ長さ θ ずれ角度 X アクチュエータ中心軸線 Y タイヤ軸線 δ 押圧量
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01M 1/30 G01M 1/30 // B29K 21:00 B29K 21:00 105:24 105:24 B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム被覆有機繊維コードのラジアル配列
    になるカーカスプライを有する加硫済タイヤのRFV修
    正方法において、 予め、未加硫タイヤの成型基準位置と、所定加硫機の所
    定位置に配置する所定金型の基準位置との相互位置合わ
    せの下で、多数本の未加硫タイヤに加硫成型を施し、そ
    の直後の各加硫済タイヤにPCI、すなわちポストキュ
    アインフレーションを施し、その後に常温状態の各タイ
    ヤのRFV、すなわちラジアルフォースバリエーション
    を測定し、金型の基準位置に対応するタイヤ位置からR
    FVの最大値を示すタイヤ位置までのタイヤ周に沿うず
    れ長さ及びずれ角度のいずれか一方のずれ量をその向き
    と共に算定し、特定した上で、 上記の相互位置合わせ関係を保持した状態で未加硫タイ
    ヤに加硫成型を施し、その直後の加硫済タイヤに施すP
    CIの開始に合わせ、上記の向きを含むずれ特定量だけ
    金型の基準位置に対応する位置から引き離したタイヤ位
    置を中央としてトレッド部の周方向一部分を押圧板手段
    により押圧し、この押圧を所定時間保持することを特徴
    とするタイヤのRFV修正方法。
  2. 【請求項2】 未加硫タイヤの加硫成型開始から終了ま
    での間に、金型の基準位置をマーカーとして加硫済タイ
    ヤに移し取り、このマーカーを金型の基準位置に対応す
    るタイヤ位置とする請求項1に記載した修正方法。
  3. 【請求項3】 上記ずれ特定量は、予め加硫成型を施し
    た各タイヤのずれ長さ平均値及びずれ角度平均値のいず
    れか一方を適用する請求項1又は2に記載した修正方
    法。
  4. 【請求項4】 PCI装置が受け取りインフレートした
    タイヤをその軸線周りに回動させ、位置固定の押圧板手
    段からタイヤ周に沿い所定長さ隔てた位置固定の標識検
    知手段にタイヤマーカーを検知させ、この検知位置と押
    圧板手段位置との間の長さ及び角度のいずれか一方と、
    ずれ特定量との差だけタイヤを再回動させる請求項1〜
    3のいずれか一項に記載した修正方法。
  5. 【請求項5】 PCI装置が受け取りインフレートした
    タイヤをその軸線周りに固定保持し、押圧板手段をタイ
    ヤ周りに回動させて押圧板手段に固定する標識検知手段
    にタイヤマーカーを検知させ、検知位置からずれ特定量
    位置まで押圧板手段を再回動させる請求項1〜3のいず
    れか一項に記載した修正方法。
  6. 【請求項6】 予め記憶装置にずれ特定量及びずれ方向
    を記憶させ、PCI装置が受け取ったタイヤへのインフ
    レート完了感知手段からの感知信号により回動手段を起
    動させてPCI装置上のタイヤを回動させ、タイヤマー
    カー検知位置にて標識検知手段から回動手段に停止信号
    を発信させると同時に記憶装置へ起動信号を発信させ、
    この起動信号を受けて記憶装着は、タイヤマーカー検知
    位置と押圧板手段位置との間のタイヤ周に沿う長さ及び
    角度のいずれか一方と、ずれ特定量との差を演算し、演
    算結果を指令信号としてサーボシステムに発信し、この
    指令信号に基づきサーボシステムは加硫済タイヤを押圧
    板位置に再回動させる請求項4に記載した修正方法。
  7. 【請求項7】 予め記憶装置にずれ特定量及びずれ方向
    を記憶させ、PCI装置が受け取ったタイヤへのインフ
    レート完了感知手段からの感知信号により回動手段を起
    動させて押圧板手段を回動させ、タイヤマーカー検知位
    置にて標識検知手段から回動手段に停止信号を発信させ
    ると同時に記憶装置へ起動信号を発信させ、この起動信
    号を受けて記憶装着からサーボシステムにずれ特定量及
    び回転方向の指令信号を発信し、この指令信号に基づき
    サーボシステムは押圧板手段を押圧位置に再回動させる
    請求項5に記載した修正方法。
  8. 【請求項8】 ゴム被覆有機繊維コードのラジアル配列
    になるカーカスプライを有する加硫済タイヤのRFV修
    正装置において、 予め、未加硫タイヤの成型基準位置と、所定加硫機の所
    定位置に配置する所定金型の基準位置との相互位置合わ
    せの下で、多数本の未加硫タイヤに加硫成型を施し、そ
    の直後の各加硫済タイヤにPCIを施し、その後に常温
    状態の各タイヤのRFVを測定し、金型の基準位置に対
    応するタイヤ位置からRFVの最大値を示すタイヤ位置
    までのタイヤ周に沿うずれ長さ及びずれ角度のいずれか
    一方をその向きと共に算定し特定した数値を記憶し、こ
    の数値を指令信号化して出力する記憶装置と、 金型の基準位置を加硫済タイヤに移し取ったマーカーを
    検知し、その信号を記憶装置に出力する標識検知手段
    と、 トレッド部の周方向一部分を所定時間押圧する押圧板手
    段と、 標識検知手段の出力信号を入力した記憶装置からの指令
    信号を受け、PCI装置上のタイヤ及び押圧板手段のい
    ずれか一方を上記ずれ特定数値を満たす位置まで回動さ
    せるサーボシステムとを有することを特徴とするタイヤ
    のRFV修正装置。
  9. 【請求項9】 加硫済タイヤへのインフレート完了感知
    手段と該タイヤの回動手段とをPCI装置に設け、イン
    フレート完了感知手段はインフレート完了時にタイヤ回
    動手段に対し起動信号を発信し、標識検知手段はタイヤ
    マーカー検知時にタイヤ回動手段の駆動部に対し一旦停
    止信号を発信する構成を有する請求項8に記載した修正
    装置。
  10. 【請求項10】 加硫済タイヤへのインフレート完了感
    知手段をPCI装置に設け、押圧板手段をタイヤ周りに
    回動させる手段を備え、インフレート完了感知手段はイ
    ンフレート完了時に押圧板手段の回動手段に対し起動信
    号を発信し、標識検知手段はタイヤマーカー検知時に押
    圧板手段の回動手段に対し一旦停止信号を発信する構成
    を有する請求項8に記載した修正装置。
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