JP6950393B2 - タイヤの成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの成形装置に関する。詳細には、本発明は、ビード部材を保持するセットリングを備える成形装置に関する。
空気入りタイヤは、カーカス及びビードを備えている。このカーカスはカーカスプライから形成されている。このカーカスプライは一方のビードと他方のビードとの間を架け渡している。タイヤにおいて、一対のビード間におけるカーカスプライの長さ(コードパスとも称される。)は重要である。周方向においてこの長さが乱れた場合、タイヤのユニフォミティが損なわれる。
タイヤの製造方法において、成形装置のドラムに巻回されて、筒状のカーカス部材が形成される。ビード部材は、成形装置のセットリングに保持されて、このカーカス部材の半径方向外側に配置される。このカーカス部材が拡径されて、ビード部材がカーカス部材の外周面に圧着される。カーカスプライはこのカーカス部材から形成される。ビードはこのビード部材から形成される。
この製造方法において、一対のビード部材は一定の間隔をあけてカーカス部材に圧着される。周方向において、一対のビード部材の間隔に乱れが生じると、タイヤのユニフォミティが損なわれる。特開2012ー139871号公報には、タイヤのコードパスの不均一を解消してユニフォミティを向上させる、成形装置が開示されている。この成形装置では、ビード部材のゴムのはみ出しなどを避けて、セットリングがビード部材に当接することで、ユニフォミティの向上が図られている。
特開2012−139871号公報
このタイヤのユニフォミティには、カーカス部材の加工精度、ビード部材の形状、ビード部材の保持位置等種々の要因が影響する。成形装置の長期の使用によって、これらの要因がそれぞれ変化する。特開2012−139871号公報では、これらの要因によるユニフォミティの悪化に対応できない。
このユニフォミティの悪化に対して、ビード部材の軸方向間隔を調整することが考えられる。これにより、コードパスの調整を図ることが考えられる。このコードパスの調整によって、ラジアル・フォース・バリエーション(以下RFVともいう)は、改善されうる。しかし、コードパスの調整だけでは、ラテラル・フォース・バリエーション(以下LFVともいう)が悪化することがある。RFVが向上してもLFVが悪化しては、タイヤのユニフォミティの向上が図れない。
本発明の目的は、タイヤのユニフォミティを向上させる成形装置の提供にある。
本発明に係る成形装置は、カーカス部材が筒状に巻かれたカーカス筒体に所定のコードパスで一対のビード部材を圧着させる。
この成形装置は、上記一対のビード部材を上記カーカス筒体の半径方向外側に保持する一対のセットリングを備えている。
上記一対のセットリングは、周方向に並べられた複数のセグメント対で形成されている。それぞれのセグメント対において、一方のセグメントと他方のセグメントとが軸方向に対向して配置されている。
この成形装置では、それぞれのセグメント対は、他のセグメント対から独立に軸方向に移動可能にされている。上記セグメント対は、その軸方向の中心線を一定に保持しつつ、一方のセグメントと他方のセグメントとの軸方向間隔を変更可能にされている。
好ましくは、この成形装置は、コードパス調整装置を備えている。上記セグメントは、上記ビード部材に当接する当接部を備えている。上記セグメント対の軸方向一方の当接部の周方向位置と他方の当接部の周方向位置とは、同じである。
上記コードパス調整装置は、
それぞれのセグメント対を他のセグメント対から独立に軸方向に移動させる機能と、
上記セグメント対の一方のセグメントを軸方向に移動するときに、他方のセグメントを一方のセグメントの移動向きの逆向きに一方のセグメントと同じ移動距離だけ移動する機能とを備えている。
好ましくは、この成形装置は、それぞれのセグメントの軸方向位置を測定する位置センサーを備えている。
好ましくは、それぞれのセグメントの、軸方向一方向きの移動可能距離と他方向きの移動可能距離とは、それぞれ2mm以下にされている。
好ましくは、それぞれの当接部は、周方向に隣り合う他の当接部との間に間隔を空けて並べられている。
この成形装置は、制御装置を備えている。好ましくは、上記制御装置は、タイヤのRFVデータを記憶する機能と、上記RFVデータから上記セグメント対毎にセグメントの軸方向間隔を計算する機能とを備えている。
本発明に係るタイヤの製造方法では、一対のビード部材とカーカス部材とを含むローカバーが加硫成形されて、ローカバーからタイヤが得られる。
このタイヤの製造方法は、
上記一対のビード部材を保持する一対のセットリングの軸方向間隔を調整するコードパス調整工程と、
上記カーカスプライ部材が筒状に巻回されたカーカス筒体が準備されるカーカス筒体準備工程と、
上記一対のビード部材が上記一対のセットリングに保持され、上記カーカス筒体の外周面に上記一対のビード部材が圧着されるビード部材圧着工程と
を備えている。
上記一対のセットリングは、周方向に並べられた複数のセグメント対で形成されている。それぞれのセグメント対において、一方のセグメントと他方のセグメントとが軸方向に対向して配置されている。
上記コードパス調整工程において、それぞれのセグメント対を他のセグメント対から独立に軸方向に移動させ、上記セグメント対の軸方向の中心線を一定に保持しつつ、一方のセグメントと他方のセグメントとの軸方向間隔を変更する。
好ましくは、それぞれのセグメントは、上記ビード部材に当接する当接部を備えている。軸方向一方の当接部の周方向位置と他方の当接部の周方向位置とは、同じくされている。
上記コードパス調整工程において、上記セグメント対の一方のセグメントが軸方向に移動し、他方のセグメントが一方のセグメントの移動向きの逆向きに一方のセグメントと同じ移動距離だけ移動する。
本発明に係る成形装置では、一対のセットリングが一対のビード部材のコードパスを調整する。これにより、RFVを向上しうる。更に、セグメント対の軸方向の中心線を一定に保持しつつ、一方のセグメントと他方のセグメントとの軸方向間隔を変更する。これにより、LFVの低下が抑制されている。この成形装置は、タイヤのユニフォミティの向上に寄与する。
図1は、本発明の一実施形態に係る成形装置が示された概念図である。 図2は、図1の成形装置の一対のセットリングが示された斜視図である。 図3は、図1の成形装置の使用状態が示された説明図である。 図4(a)は図1の成形装置の他の使用状態が示された説明図であり、図4(b)は図1の成形装置の更に他の使用状態が示された説明図であり、図4(c)は図1の成形装置の更に他の使用状態が示された説明図である。 図5はタイヤのRFV波形が示されたグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1の成形装置2は、成形フォーマ4と、ビードトランスファー6とを備えている。この成形装置2は、更に、図示されないが、制御装置と、位置センサーと、ビード供給装置とを備えている。
成形フォーマ4は、基台10、支持軸12及びドラム14を備えている。基台10に支持軸12がその軸線を回転軸に回転可能に支持されている。この支持軸12にドラム14が取り付けられている。ドラム14は、円筒形状を備えている。このドラム14の軸線は、支持軸12の回転軸と同一直線上に位置している。このドラム14は、支持軸12と共に回転可能にされている。
ビードトランスファー6は、ガイドレール18、移動台20、リングフレーム22、コードパス調整装置24及び一対のセットリング28を備えている。ガイドレール18は、ドラム14の軸線に平行に延びている。移動台20は、ガイドレール18に沿って移動可能にされている。移動台20は、図示されないビード供給装置とドラム14と間を移動可能にされている。
リングフレーム22は、移動台20に支持されている。このリングフレーム22は、中央に貫通孔が形成されたリング形状を備えている。この貫通孔の内径は、ドラム14の外径より大きくされている。この貫通孔の軸線は、ドラム14の軸線と同一直線上に位置している。
コードパス調整装置24は、複数のセグメント調整装置26を備えている。それぞれのセグメント調整装置26は、リングフレーム22に取り付けられている。それぞれのセグメント調整装置26は、リングフレーム22の円周方向に等間隔に並べられている。この成形装置2では、5台のセグメント調整装置26が等間隔に並べられている。セグメント調整装置26は、本体26aと、本体26aに対してドラム14の軸方向に移動可能にされた支持部26bとを備えている。この支持部26bが本体26aに対して移動することで、セグメント調整装置26の支持部26bは軸方向に移動可能にされている。このセグメント移動装置26は、例えば、ボールネジとボールネジナットとからなる。
図2の一点鎖線Lsは、一対のセットリング28の軸線を表している。この軸線Lsは、ドラム14の軸線と同一直線上にある。一対のセットリング28は、軸方向に対向して配置されている。一対のセットリング28は、周方向に並べられた複数のセグメント対30を備えている。
それぞれのセグメント対30は、軸方向一方のセグメント32と他方のセグメント32とを備えている。一方のセグメント32は、一方のセットリング28の一部を形成する。他方のセグメント32は、他方のセットリング28の一部を形成する。一方のセグメント32と他方のセグメント32とは、セットリング28の周方向において同じ位置に位置している。一方のセグメント32と他方のセグメント32とは軸方向に対向している。この一対のセットリング28では、5個のセグメント対30が周方向に並べられている
それぞれのセグメント32は、本体34及び当接部36を備えている。当接部36は、本体34の半径方向内側に位置している。当接部36は、周方向において、本体34の中央に位置している。当接部36は、本体34から軸方向内向きに突出している。当接部36には、電磁石が埋め込まれている。当接部36は、当接面36を備えている。それぞれの当接部36は、周方向に隣り合う他の当接部36と間隔を開けて配置されている。
それぞれのセグメント32に、セグメント調整装置26が取り付けられている(図1参照)。セグメント32は、セグメント調整装置26によって、軸方向に移動可能にされている。セグメント32は、周方向に隣り合う他のセグメント32から独立で軸方向に移動可能にされている。
図示されないが、制御装置は、データを入力する入力部と、データを記憶する記憶部と、計算をする演算部と、データを出力する出力部を備えている。この制御装置は、位置センサーから位置データを受信する機能と、セグメント調整装置26を制御する機能とを備えている。
位置センサーは、セグメント32の軸方向位置を測定する機能を備えている。この成形装置2では、位置センサーは、当接部36の当接面36aの位置を測定する機能を備えている。この位置センサーは、例えばレーザー式センサーが用いられる。この成形装置2では、セグメント32は、軸方向の基準位置が定められている。位置センサーは、基準位置における当接面36aの位置から測定される当接面36aの位置までの軸方向距離を測定しうる。
図3には、ドラム14と共に、一対のセットリング28、ビード部材B及びカーカス筒体Cが示されている。図3において、左右方向がドラム14の軸方向であり、上下方向がドラム14の半径方向であり、紙面に垂直な方向がドラム14の周方向である。一点鎖線Lcは、軸方向において、一対のセットリング28から等距離にある中心線を表している。
ドラム14は、周方向に分割された多数のドラムセグメント16を備えている。それぞれのドラムセグメント16がドラム14の外周面の一部を形成している。このドラムセグメント16が周方向に並べられて、円筒状のドラム14が形成されている。このドラムセグメント16は、半径方向に移動可能にされている。このドラムセグメント16が半径方向に移動して、ドラム14は、拡径及び縮径可能にされている。
このビード部材Bは、コア部材Bcと、このコア部材Bcから半径方向外向きに延びるエイペックス部材Baとを備えている。コア部材Bcは、リング状であり、巻回された磁性体の非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス部材Baは、半径方向外向きに先細りの形状を備えている。カーカス筒体Cのカーカス部材は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
図4(a)には、セグメント32がビード部材Bを保持している状態が示されている。このセグメント32の当接部36に、ビード部材Bが電磁石によって吸着されている。当接面36aがコア部材Bcに当接している。このセグメント32は、軸方向の基準位置にある。
図4(b)の一点鎖線は、軸方向の基準位置にあるセグメント32を表している。図4(b)では、セグメント対30の一方のセグメント32が軸方向に距離D1だけ内側に位置しており、他方のセグメント32が軸方向に距離D1だけ内側に位置している。
図4(c)の一点鎖線は、軸方向の基準位置にあるセグメント32を表している。図4(c)では、セグメント対30の一方のセグメント32が軸方向に距離D2だけ外側に位置しており、他方のセグメント32が軸方向に距離D2だけ外側に位置している。
図5には、この成形装置2を用いて、製造されたタイヤのRFVが示されている。このタイヤでは、周方向0°の位置でRFVが大きくなっており、180°の位置でRFVが小さくなっている。このタイヤは、周方向0°における半径が大きく、180°における半径が小さい。このタイヤでは、周方向0°におけるコードパスが大きく、180°におけるコードパスが小さい。
以下、この成形装置2を用いて、ローカバーの成形方法が説明される。このローカバーの成形方法は、コードパス調整工程、カーカス筒体準備工程及びビート部材圧着工程を備えている。
コードパス調整工程では、制御装置に、成形装置2用いて製造されたタイヤのRFVデータが入力される。例えば、制御装置に、図5に示されたRFVデータが入力されている。制御装置は、このRFVデータを記憶している。制御装置は、RFVデータから、それぞれのセグメント対30の軸方向間隔を計算する。制御装置は、コードパス調整装置24に、それぞれのセグメント対30の軸方向間隔データを送信する。
コードパス調整装置24は、それぞれのセグメント対30の軸方向間隔データを受信する。コードパス調整装置24は、軸方向間隔データに基づき、それぞれのセグメント調整装置26によって、セグメント対30の軸方向間隔を変更する。例えば、0°の位置のセグメント対30では、図4(b)に示される様に、それぞれのセグメント32が軸方向内側に向かって同じ距離D1だけ移動させられる。180°の位置のセグメント対30では、図4(c)に示される様に、それぞれのセグメント32が軸方向外側に向かって同じ距離D2だけ移動させられる。
カーカス筒体準備工程では、シート状のカーカスプライが準備される。成形装置2のドラム14が回転する。回転するドラム14の外周に、カーカスプライが巻かれる。カーカスプライが筒状に巻かれてカーカス筒体Cが形成される。
ビート部材圧着工程では、ビード供給装置が、一対のビード部材Bを一対のセットリング28に供給する。セグメント32の当接部36にビードBが吸着される。ビードトランスファー6は、図3のビード部材Bのセット位置に向かって移動する。ビードトランスファー6は、このセット位置に停止する。ドラム14のドラムセグメント16が拡径して、ビード部材Bの底面がカーカス筒体Cに圧着する。このようにして、カーカス筒体Cに一対のビード部材Bが取り付けられる。一対のセットリング28がドラム14から離れる。
このビード部材圧着工程後に、このカーカス筒体Cの端部が折り返される。サイドウォール等を形成する部材が取り付けられる。このカーカス筒体Cが、図示されないシェーピングフォーマによりトロイド状にシェーピングされて、トレッド、ベルト等を形成する部材が取り付けられる。この様にして、ローカバーが成形される。
この成形装置2を用いたタイヤの製造方法は、予備成形工程及び加硫工程を備えている。予備成形工程は、前述のローカバーの成形方法と同様であり、その説明は省略される。加硫工程では、このローカバーがモールドに投入されて加圧及び加熱される。これにより、ローカバーから空気入りタイヤが得られる。
この成形装置2では、コードパス調整装置24は、それぞれのセグメント対30を他のセグメント対30から独立して軸方向に移動する。更に、セグメント対30の一方のセグメント32を軸方向に移動するときに、他方のセグメント32を一方のセグメント32の移動向きの逆向きに一方のセグメント32と同じ移動距離だけ移動する。この成形装置2では、コードパスが調整されても、セグメント対30の中心線は一定に保持される。これにより、LFVやCONの悪化が抑制されている。この成形装置2は、LFVやCONが悪化するのを抑制しつつ、RFVを向上させうる。
この成形装置2は、それぞれのセグメント32の軸方向位置を測定する位置センサーを備えている。この成型装置2は、正確に、セグメント32の軸方向位置を測定しうる。この成型装置2は、セグメント32の軸方向位置を高精度に調整しうる。
この成形装置2では、一対のセグメント対30の軸方向中心線の位置を一定に保持しつつ、軸方向に対応するセグメント32の軸方向間隔を変更する。それぞれのセグメント対30が周方向に隣り合う他のセグメント対30から独立で軸方向に移動することで、全周に渡ってコードパスを容易に調整しうる。周方向に隣り合うセグメント32の軸方向位置のずれが大きくなり過ぎると、ユニフォミティを悪化させる。この観点から、セグメント32の軸方向一方向きの移動可能距離と他方向きの移動可能距離とは、好ましくは、それぞれ2mm以下である。
この成形装置2では、それぞれのセグメント対30を他のセグメント対30から独立して軸方向に移動する。周方向において、それぞれの当接部36は、隣り合う他の当接部36との間に、間隔が空けられている。この間隔によって、隣り合う他の当接部36の軸方向位置がずれたときにも、それぞれの当接部36はビード部材Bを確りと吸着しうる。この観点から、好ましくは、当接部36の周方向長さは、隣り合う当接部36間の間隔の周方向長さより小さく、更に好ましくは、当接部36の周方向長さは、この間隔の周方向長さの1/2以下である。
この成形装置2では、制御装置がRFVデータからセグメント対30毎にセグメント32の軸方向間隔を計算している。コードパス調整装置24は軸方向間隔データに基づく位置にセグメント対30を移動させている。これにより、この成形装置2は、RFVの悪化が抑制されている。この観点から、この成形装置2は、定期的に、RFVデータに基づき、セグメント対30毎にセグメント32の軸方向間隔が調整されることが好ましい。このセグメント32の軸方向間隔が調整は毎回されてもよいし、一定数量毎にされてもよいし、一定時間間隔でされてもよい。
このコードパスの乱れは、カーカス部材Cの加工精度、ビード部材Bの形状、ビード部材Bの保持位置等種々の要因が複合して、発生する。成形装置2において、その原因を特定し、対策することは容易でない。この成形装置2では、セグメント対30の位置を調整することで、コードパスの乱れを簡易に抑制しうる。この成形装置2は、生産性を阻害することなく、容易に、ユニフォミティに優れるタイヤを生産しうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例]
本発明に係る成形装置を用いてタイヤが生産された。このタイヤのサイズは、235/45R19であった。このタイヤが50本試作された。
[比較例]
従来の成形装置を用いてタイヤが生産された。その他は実施例と同様にして、タイヤが50本試作された。
[ユニフォミティ評価]
「JASO C607:2000」に規定されたユニフォミティ試験方法に準拠して、下記に示す条件にて、ラジアル・フォース・バリエーション(RFVOA、RFV1H)、ラテラル・フォース・バリエーション(LFVOA)及びコニシティ(CON)を測定した。RFVOAは、RFVのオーバーオールの測定結果を示し、RFV1Hは一次成分の測定結果を示し、LFVOAは、LFVのオーバーオールの測定結果を示している。それぞれ50本のタイヤを測定した結果の平均値と標準偏差σが、下記の表1に示されている。これらの数値が小さいほど、評価が高い。
内圧:200kPa
荷重:5kN
速度:30km/h
Figure 0006950393
表1に示されるように、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された成形装置は、空気入りタイヤの製造に広く適用されうる。
2・・・成形装置
4・・・成形フォーマ
6・・・ビードトランスファー
14・・・ドラム
16・・・セグメント
24・・・コードパス調整装置
26・・・セグメント調整装置
28・・・セットリング
30・・・セグメント対
32・・・セグメント
36・・・当接部

Claims (8)

  1. カーカス部材が筒状に巻かれたカーカス筒体に所定のコードパスで一対のビード部材を圧着させる成形装置であって、
    上記一対のビード部材を上記カーカス筒体の半径方向外側に保持する一対のセットリングを備えており、
    上記一対のセットリングが周方向に並べられた複数のセグメント対で形成されており、
    それぞれのセグメント対において、一方のセグメントと他方のセグメントとが軸方向に対向して配置されており、
    それぞれのセグメント対が周方向に隣り合う他のセグメント対から独立に軸方向に移動し、上記セグメント対の一方のセグメントを軸方向に移動するときに他方のセグメントを一方のセグメントの移動向きの逆向きに一方のセグメントと同じ距離だけ移動して、一方のセグメントと他方のセグメントとの軸方向間隔を変更可能にされている、成形装置。
  2. コードパス調整装置を備えており、
    上記セグメントが上記ビード部材に当接する当接部を備えており、上記セグメント対の軸方向一方の当接部の周方向位置と他方の当接部の周方向位置とが同じく、
    上記コードパス調整装置が、
    それぞれのセグメント対を他のセグメント対から独立に軸方向に移動させる機能と、
    上記セグメント対の一方のセグメントを軸方向に移動するときに、他方のセグメントを一方のセグメントの移動向きの逆向きに一方のセグメントと同じ移動距離だけ移動する機能を備える請求項1に記載の成形装置。
  3. それぞれの当接部が周方向に隣り合う他の当接部との間に間隔を空けて並べられている請求項2に記載の成形装置。
  4. それぞれのセグメントの軸方向位置を測定する位置センサーを備えている請求項1から3のいずれかに記載の成形装置。
  5. それぞれのセグメントの、軸方向一方向きの移動可能距離と他方向きの移動可能距離とが、それぞれ2mm以下にされている請求項1から4のいずれかに記載の成形装置。
  6. 制御装置を備えており、
    上記制御装置が、タイヤのRFVデータを記憶する機能と、上記RFVデータから上記セグメント対毎にセグメントの軸方向間隔を計算する機能とを備えている請求項1から5のいずれかに記載の成形装置。
  7. 一対のビード部材とカーカス部材とを含むローカバーが加硫成形されてローカバーからタイヤが得られるタイヤの製造方法であって、
    上記一対のビード部材を保持する一対のセットリングの軸方向間隔を調整するコードパス調整工程と、
    上記カーカスプライ部材が筒状に巻回されたカーカス筒体が準備されるカーカス筒体準備工程と、
    上記一対のビード部材が上記一対のセットリングに保持され、上記カーカス筒体の外周面に上記一対のビード部材が圧着されるビード部材圧着工程と
    を備えており、
    上記一対のセットリングが周方向に並べられた複数のセグメント対で形成されており、
    それぞれのセグメント対において、一方のセグメントと他方のセグメントとが軸方向に対向して配置されており、
    上記コードパス調整工程において、
    それぞれのセグメント対を周方向に隣り合う他のセグメント対から独立に軸方向に移動させ、上記セグメント対の一方のセグメントを軸方向に移動し他方のセグメントを一方のセグメントの移動向きの逆向きに一方のセグメントと同じ距離だけ移動して、一方のセグメントと他方のセグメントとの軸方向間隔を変更する、タイヤの製造方法。
  8. それぞれのセグメントが上記ビード部材に当接する当接部を備えており、軸方向一方の当接部の周方向位置と他方の当接部の周方向位置が同じである、請求項7に記載のタイヤの製造方法。
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